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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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PARIS    '08  フランス

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セドリック・クラピッシュ監督のパリ賛歌

ロマン・デュリスも出るので見たいな~と
思ってってましたが 今頃鑑賞
詳しく:シネマ・トゥデイ

単純にうらやましい・・・!

こんな素敵な街へ住んでたら 人生もそりゃ変わるさ・・・と
余りにも美しい街並みが冒頭からドドーンと画面へ広がる
その俯瞰図から断片へ・・・ そこへ生きる人たちの姿が映し出される

この映画は パリという街の空気・・・
そして 生きる人の空気を写した俯瞰映画
どちらが欠けても成り立たない 街と人が共存する映画

国は違えどどこも人間同じ・・・という共感を感じる映画もいいけど
こういうその場所だけが持つ空気感を生かしきった映画も
凄く魅力的だと思う それが優雅で美しいパリなら尚更のこと!

とはいえ このクラピッシュの映画は お高くとまらない
登場人物がベラベラ喋りまくっても アムールの世界へ生きてても
よい意味で等身大で テンポがよくモダンな描き方なので 
おフランス映画の中でも とても見やすいタイプではないかと思う

その中で じわーっと人間味を感じたり 時には鋭くグサっときたり
人間模様の切り口や描き方が 自然でヴィヴィッドでうまい
ただ 皆さん 一筋縄ではいかないおフランスの人ばかりなので
理解できない部分も時々あるんだけど(笑) 

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ロマン・デュリスはダンサーだったけれど 
心臓を病み 淡々と そして悲嘆に暮れる毎日
そんな彼は自分の部屋から見えるパリの風景をいつも見ている
その後姿 横顔 世話にやってきた姉と語る姿・・・
パリという街だから 悔しいほど絵になる

演じるロマン・デュリスは 美男というわけでもないけれど
どの映画でも 自然にその主人公としてそこにいる感じ
素はシンプルで性根の良さそうな所がどこか漂うのが魅力でもある 
今回は病人役ということで より淡々としているけれど 
どこか達観してるような感じが自然で良かった

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そして 離婚して男運がないシングルマザーの姉を演じるのが
ジュリエット・ビノシュ 常々彼女は苦手な女優なんだけど
今回は悪くなかったかなぁ・・・ やっぱり彼女もパリの人
という雰囲気があちこちに漂っていて 珍しく嫌味を感じなかったかも・・・ 

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今回 その2人の姉弟とパリの風景を中心に
彼らとどこか接点がある人たち 最後にすれ違う人たち・・・
パリに暮らすひとたちと カメルーンからパリを目指すひと
群集劇でもあるこの映画

印象的だったのは
市場で働く離婚した旦那の誠実さ
ストーカーまがいに女子学生に夢中になる痛い大学教授
その女子学生の小悪魔的な佇まい など

どのキャストもちゃんとキャラが立ってるので
どの人も個性があり 印象にちゃんと残る
そして 人間の情けなさやどうしようもなさ 
痛い部分もさらーとちゃんと描けるのが 
この監督のよいところ

そして こんなのありえない・・・!と思った
市場で働く男たち&ショーのモデルっぽい一団との話
モデルたちはそんなに相手に不自由してないと思うけど
なぜこんな労働者系と・・・?!と驚いたけど
パリはこんなこともありえるんだよ・・・ということなんだろうね

何にしろ 行き着くところは 愛と人生!
終盤の力技的なところは ちょっと笑えてしまったけど
タクシーの中からパリの景色や空を眺めるロマンの
表情がとても印象的だった

この映画を見て思ったけど

人生のうちで関わりを持つ人はごくごくごく僅か
毎日すれ違っても すれ違っていても
一切関わりを持たずに お互いを知らないまま
そのまま人間は 一生を終えるんだなぁ・・・と
妙にそんなことを思った映画でした

病人が主人公でも よい意味で不思議と悲壮感は漂わず
それでも人間は生きていく 日々人生は続いて行く・・・
ヴィヴィッドに ありのまま人間を描いていた映画でした

それにしても ホントにパリという街は
いくらでもドラマが生まれそうな街だなぁ・・・と感心する
こんな街をホームに映画を撮れる人たちは とっても恵まれていると思う
CGなんか 全然関係なくてもね

今日の映画:76点

セドリック・クラピッシュ映画:ロシアン・ドールズ 
この映画と同じ ロマン・デュリスとのコンビ これは面白くておすすめ!

そして これもパリ賛歌:パリ・ジュテーム すごくよいです! これ
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by acine | 2009-04-22 09:56 | Francia フランス映画 | Comments(0)