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MAR ADENTRO  海を飛ぶ夢   '04 スペイン

2005/06/13
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キャッチコピーに書かれている
「生きる」ために、死にたい。 と願う
スペインの詩人ラモン・サンペドロの実話がベース
尊厳死がテーマの映画

アカデミー賞 ゴールデングローブ賞: 最優秀外国語映画賞
ヴェネチア国際映画祭: 主演男優賞 審査員特別賞 最優秀外国語映画賞
ほか 数々の受賞に恥じない力作 今年 今まで見た中ではベスト

19歳でノルウェー船のクルーとなり 世界中の海・街を旅したラモン
不幸にも その海の事故で体の自由を失ってしまう
動けないまま20数年間を過ごした 現在のラモン

動けないものの 時にはユーモアたっぷり 時には苦しみながら
しっかりと信念を持っているラモン
自由に動けても 信念を持って生きてない人間が
いかに多いことか・・・と自分も含めて考えさされる
自由を得る為に 彼が選ぼうとする道はたやすいものではない
彼の信念は通るのか・・・?

それを励まし 助け 時には傷つけ合う 彼の家族
この家族にしかわからない 無償の愛 献身 憎しみ 苦痛
とりまく人々の姿も とても自然で身に染みる

そして ラモンはどうなるのか?

静かに こころの奥深く 染みてくる映画 
舞台のスペイン北部のガリシア地方の海 山 自然が目に染みる
原題の Mar adentro 海の中へ の名の通り
穏やかで包み込むような 美しい海がとても印象的
ガリシア地方はケルト圏ゆえ バックに流れるのもケルト音楽 心に染みる 
サッカーの話が織り込まれるのも いかにもスペインらしい

演じる俳優達の演技も 自然で本当に素晴らしい!
夜になる前に でもとても印象的だった ラモン役のハビエル・バルデム
まだ30代半ばなのに 何もかも知り尽くしたような 
この貫禄 奥深い佇まいは素晴らしいの一言
※彼の新作はスペインの画家ゴヤの映画 ナタリー・ポートマン共演

とりまくキャストも皆自分の持ち場で最大の力を発揮している
弁護士のフリアの大人の可愛さ 兄嫁の静かな佇まい 大事な役どころのロサ
頑固な兄 静かな父 どうのこうの言いつつ面倒見のよい甥 etc・・・

そしてこれを撮ったアレハンドロ・アメナバル監督はまだ32歳
この年齢で こんな深く瑞々しい映画が撮れるなんて 脱帽!
世界は広い!と実感させられる・・・
巨匠が撮ったと言ってもおかしくない貫禄
ただ その若さが映像に 自然さ・清々しさを醸し出してるのはプラス
オーソドックスな中にも 鋭い視点がきらり
映し出さないといけないシーン・情景をすかさず撮っていると思う
必要なシーンを映す 無駄なシーンをカットする のは
一番難しいことと思うけど この監督は楽々クリア

生きるとは・・・人生とは・・・死ぬ時は・・・
自分が同じ立場だったら どうするか?
ベッドの上で何を考える?何を望むだろうか?
自分がとりまく立場だったら どうするか?
たまにはこんなことを考えながら見る映画もいい
重いテーマなのに 心穏やかな余韻が心地いい

老若男女問わず おすすめします
公式HP

今日の映画 84点

※アレハンドロ・アメナバル監督は・・・
オープン・ユア・アイズ はバニラスカイとしてリメイクもされたけど
彼が監督した 謎めいた雰囲気のこちらの方が絶対おすすめ
二コール・キッドマン主演のアザーズの監督でもある
南米チリ生まれ育ちのスペイン人 才能あります!

そして ハビエル・バルデムは 夜になる前に でも
ヴェネチア国際映画祭で やはり主演男優賞を取ってます
大きな体で ここでも骨太かつ繊細な演技をしていて
公開時に見たけどこれも深い映画
テーマが濃すぎるので好き嫌いははっきり別れるタイプ
ミニシアター系好きな人だと大丈夫かな
共演陣も ジョニー・デップ ショーン・ペン オリヴィエ・マルティネスと
個性的ないいオトコの演技派揃い ジョニーの二役かなり衝撃的(笑)!

ハビエルはペネロペ・クルスのデビュー作 ハモンハモンでも共演してます
これもかなり前にWOWOWで見たけど これでもかというほど濃い映画!
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by acine | 2005-09-21 21:13 | España  スペイン映画