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by acine
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Anvil! The Story of Anvil  アンヴィル!夢を諦めきれない男たち ’09 アメリカ

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音楽ドキュメントに弱い私

とてもいいドキュメントらしいこの映画
しかも 昔好きだった HR&HM系バンドの話ではないの!

だけど 鋼鉄系の中でも 私はメロディアスなバンドが好みで 
どっちかというと HR寄りだったので アンヴィルは
バンドや顔は知ってても 縁がないバンドだった

しかし あの時代の長髪ミュージシャンには
とてもシンパシーを感じるので 絶対見ようと思ってまして

詳しく:BARKSニュース BARKSニュース 監督インタビュー

このドキュメント 日本とも縁が深い
日本でのフェスから始まり 日本で終わるこの映画

メタリカのラーズ・ウルリッヒ (メタリカは一度ライヴ見た事あり!)
ガンズのスラッシュのインタビューを織りまぜ
彼らはなぜメジャーになれなかったのか・・・という辺りから始まる

カナダのトロントで ヴォーカルのリップスは 
学校向けケータリング会社の運転手として働き
ドラムのロブは建築現場で働く・・・

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その日常の風景や普段の姿は 思ったより悲惨でなく
これが現実と受けとめ かえって清々しい位

そして そんな彼らを受け止め 静かに見守る家族たち

だけど 夢は諦めない・・・ 
50代になっても彼らは 地道にバンド活動を続け
(なんと30年!) そんな仕事の合間にステージに立つ
そして 自分たちの懐へは入ってこないけれど
ステージに立ちたい一心で ヨーロッパツアーにも出かける

今年見た映画 レスラーのミッキー・ロークの姿ともどこかカブる
(あの映画でもBGMは HR&HM系だった)

あれは映画だけど こっちは現実

もっと どこか悲壮感が漂ってるのかと思っていたら
意外にも 彼らは いい意味で淡々としていて ポジティブ

ポジティブで熱く陽気なリップス
そして 落ち着いて達観しているロブ

道を歩く二人の姿は 未だ10代の少年二人がツルんで
歩いているようで こういう男同士の関係はいいなぁ

”人生なんて短いんだ あっという間だよ”

”歳なんて 誰もが取るものさ”

”だからといって 今からでもロックスターを目指してもいいだろう”

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いい歳をして 未だに10代、20代のような 
ロック少年の心を持ち続けながら 現実を生きる彼らの姿は 
一部の家族から 現実を見てないと言われ それも確かに当っている

レコード会社からも 今の時代にフィットしてることも
契約の条件だと言われ 昔馴染みの有名プロデューサーに
コンタクトが取れ CD化する話が進んだものの 
それには200万必要だと言われ 途方にくれる・・・

確かに 現実を見てない馬鹿だとか
痛い奴らだと 言われてもしょうがない

だけど 50代だからと言って 
夢を持ち続けてはいけない バンドを続けちゃダメだと
いう理由はない それは個人の自由だと思う 

自分も含めて 歳とともに 自分の身の丈も限界も見えてきて
夢を持つのを諦めるどころか 現状維持が精一杯
現状維持に必死にならざるを得ないそんな大人が多い世の中で・・・

ひとときの名声を心の糧に 自分たちの実力を信じて
あえて そういう茨の道を選んだ彼らを大人げないと
他人は 非難する筋合いはないし 言われる筋合いもない

そして 好きなことをするためには
彼らはとてもシンプルな生活をしていたこと・・・
その潔さがとても印象に残った

もっとキワモノかと勝手に思ってたアンヴィル
音楽も意外にもしっかりしてたし 
人間的にも 魅力的な人たちだった

時と運とマネージメントに恵まれずにきたということ

こういうドキュメントは 人生や生き方の何か 
いろんなヒントが隠れているような気がする

立場がこんな風に180度かけ離れていても・・・

アンヴィルのメンバーがしてたように
自分も まずはシンプルな生活を心がけようっと

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そして 彼らのピュアな瞳と 清々しい顔つきもとても印象的だった

かつて ファンだった少年が 高校生の時に夏休み中 
彼らのローディをしながらツアーを一緒に回った
 (自分が男で そんな夏休みを過ごせたら最高!だと思う) 

そんなかつての少年は 今はスピルバーグ作品の脚本家となり・・・
数年前 メタリカを聞いていたら アンヴィルは今どうしてるんだろう? 
と思い出したところから このドキュメントは走り出し
そのかつてファンだった少年が今回の監督を務めた
そんなエピソードもすごくいい

そうして 時代は巡り 彼らは今もバンドを続けている・・・

見終わって なんとも清々しいドキュメント

やっぱり音楽っていいよな~ 
やっぱりミュージシャンっていいよな~ と改めて感じました

今日の映画:78点
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Commented by rabiovsky at 2010-03-17 23:17 x
こちらもTB&コメントありがとうございます。

メタル嫌いの私(笑)はアンヴィルの存在自体知らなかったのですが、
見てたら関係なくなりました。

>今年見た映画 レスラーのミッキー・ロークの姿ともどこかカブる
これ、私も思いました!!!状況的に同じですからね。
やっぱ注目された時にチャンスを逃したのが大きいんでしょうね。
人生とは怖いものです(笑)

またリップスとロブがイノセントすぎるんですよね~
ほんと少年のようにピュアで、うれしい時の顔なんて少年以外の何者でもないです。
あの顔見ると、彼らはデビュー当時から考え方が変わってないんだろうな~と思います。

>時と運とマネージメントに恵まれずにきたということ
ヨーロッパツアーでもマネージャーが逆ギレしてましたよね(笑)
それを許してしまうんだから!

日本で始まり、日本で終わる映画っていうのが日本人だからか良いですね。
最後の日本公演!?には泣かせてもらいましたよ。
もう作り手の思うつぼです(笑)
でもアンヴィルのCDは買うことはないでしょう(笑)
やっぱメタルは合わないかな・・・。
Commented by acine at 2010-03-17 23:51
◇rabioさん こちらこそ!こっちにもありがとうです。

メタル嫌いのrabioさん(笑)、そーですよね。メタル好きじゃないと
アンヴィルの名前さえ初耳って当ってると思います。
私もメロディアス&グラマラス系が好きだったので、
アンヴィルは縁がなかったんですよー。

でも、これはアンヴィルを知ってるか、知ってないかなんて
全然関係ない、ただただシンプルないい年して夢を追いかける
男の生き様映画だし、こういう時代だからこそ、見てる人の
心をつかむ何かがあるような気がしました。

そうそう、レスラーのミッキーとカブってましたよね。
ちなみにレスラーのBGMもアロノフスキー監督の趣味か、
私が凄く好きだった路線のHRづくしでした(笑)。

そうそう、リップス&ロブはイノセントでピュアなんですよねー。
でも、50男がイノセントで悪いか?!それは各人の自由で、
誰にも責められないことだと思うんですよねー。
妥協するか、追い求めるか・・・rabioさんも書かれてましたが、
夢を追うのだって、物凄くエネルギーがいることなので、
私は彼らの頑張りはえらい!と素直に思いました。

Commented by acine at 2010-03-17 23:51
◇rabioさん 続きです。

あはは!ヨーロッパツアー、ちょっと気の毒でしたよね。
でも、あんなバックステージまでちゃんと日本人ファン行ってるの
えらい!と思いました。

そうそう!エンディングの日本公演・・・彼らの笑顔見てると
よかったなー!と思いました。そうそうCDを買うことはなくても
(私も買わないと思う・笑)、きっとアンヴィルのことは応援
したくなりますね! 
あはは!やっぱりメタルは合いませんか(笑)。
ここ数年、そういうバンドがどんどん日本へやってきてるので、
最近、音楽の趣味が軟弱になってると思う私は、メタル系
ちょっと行きたいなーと思ってるんですよ(笑)。
by acine | 2009-12-23 12:29 | Estados Unidos 米映画 | Comments(3)