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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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THE LOVELY BONES  ラブリーボーン ’09 アメリカ

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先週見た Dr.パルナサスの鏡 とテイスト違えど
これもイマジネーションの塊のような映画でした

ただし ファンタジーと思いきや  
猟奇的サイコサスペンスでもある異色作

ファンタジー系(苦手分野)なので どうかな~?と思いつつ
大好きな映画 つぐない 〃 DVD で 凄く印象的だった
演技派美少女 シアーシャ・ローナンが主演だし
マーク・ウォルバーグ (も実は私は好き) が
父親役らしいので やっぱり見ておこうか~で見ました
詳しく:eiga.com

※以下 いくらかネタバレあり 

冒頭から 私は1973年に14歳で殺された・・・という
衝撃的な少女スージー・サーモンの言葉が繰り返される

家族仲良く 問題はない一家に育った少女が
何故殺されたのか? という辺りの描写から
サスペンスフルであり ミステリアス 

かつ 少女が今いる世界 天国でも現実でもない浮かばれない世界
そして 事件 事件後の家族 犯人の姿が 
お互いの姿は見えずとも あっちの世界とこっちの世界は紙一重で  
接近しつつ 離れつつ 観客だけが 全ての世界を垣間見る
ことが出来るので あぁ~!と思ったり やきもきさせられたり・・・

スージーが殺される理由なんて 本当に不条理で
不憫でたまらないので その多重構造に 一体どうなるのか?
あ~! そんな男についていってはダメよ!ダメ!と
もう ハラハラドキドキしながら 見てしまう
しかも スージーの行く末はわかってるので 余計辛い

この映画 ファンタジーの衣をまといつつ 
実は不条理な猟奇殺人(どこかチェイサーの世界とも共通する)
サイコサスペンス色も強いので えぇ~?!?と
そういう系に弱い人間(私)は ビビリながら見てました

が そんなネガティブな部分を救うのは

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スージーを演じる 透明感あふれる
シアーシャ・ローナンの無垢な顔つきと心
そして 何故自分はそんな目に合ってしまったのか?
これでは天国へは行けない・・・と思い悩む心がいたいけで 
何でこんな子が・・・と皆彼女に肩入れしたくなってしまう

シアーシャは ずいぶん大きくなってたけれど 
透明感と無垢さと達者な演技は変わらず・・・
真っ青なブルーの瞳が印象的 顔が細長いので
たまーに馬面に見える時がなきにしもあらず・・・なんだけど
このまま 美しく成長していってもらいたいものだと思う
演技が上手いのは間違いないので・・・
彼女の声も台詞廻しも凄く可愛いと思う

そして スージーの家族の姿もいい

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久しぶりのマーク・ウォルバーグの父親が凄く良かった
そっとしておいて欲しいという レイチェル・ワイズ演じる
母親とは対照的に パパっ子だった可愛い娘の無念を
晴らすべ く犯人を追いまくる父親が凄くハマっていた
行きすぎて あんな目に合うなんて・・・!

あの猿顔(褒め言葉!)にほどよくフェロモン漂い
父性も溢れるマークの父親 かなり良かった!
マーキー・マークの頃から知ってるので 
こんなティーンエイジャーの父親を演じるように
なったんだなぁ・・・と 時の流れを感じる
しかし ティーンエイジャーの娘から見て
あんなカッコいいお父さんいたら最高!だろうな~

そして やはり欧州的雰囲気漂う レイチェルも手堅く
 (マリオン・コティヤールとも似てると思った)
彼女の母親役で現れる 派手目なスーザン・サランドン
この映画 意外と豪華な顔触れなんである・・・
個人的には 後半大活躍した妹役の彼女も凄く良かったと思う
しかし・・・ あの証拠は結局 何にもならなかったのが悲しい

天国でも現実でもない世界から 皆を眺めるスージーが
不憫で そしてあの現場・・・を想像すると 
なんとも陰鬱になってしまいがちなこの映画なんだけども・・・

弟が父親に ”そこにスージーがいたよ” と言うシーン

妹にBFができ キスする所を見て 妹に先を越された
嬉しいけど・・・と 涙を流すスージー

そして 殺された娘たちが 笑顔で現れて
皆で天国へ行こうというシーン

そのあたりのシーン 思わず・・・涙でした

それにしても あの犯人のスタンリー・トゥッチ
もう嫌らしいほど のらりくらりと気持ち悪く 淡々と仕事をこなし
本当に こ憎たらしくて マーク!あんな奴やっちまえ~!と思ったり 
何かに感づいた妹が 行動を起こすシーンにも
ハラハラドキドキしながら 見入ってしまってました

しかし 現実は悲しい・・・

ハリウッド映画にしては 珍しく エンディングが曖昧で
これで終わり?という感じで 救いもなかった感じだけど

パパっ子だったスージーの部屋に 母親が入ってくるシーン
父と娘の関係が凄くよかったので なんとなく母親不在っぽく
感じていたこの映画で 彼女もスージーのことを思うばかり
なかなか部屋に入れなかったんだな・・・と思ってほっとしました

デートするはずだった男の子とささやかな想いを遂げるシーン
(この黒目がちのこの子も良かった)

釈然としないものの 後味は悪くない

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見終わって 思い出すのは 
シアーシャの透明感と少女らしい愛らしさと戸惑い
この辺りでも 彼女を起用してからこその映画 という感じ

そして 彼女がいる世界・・・ 
冒頭にイマジネーションの塊と書いたけど

天国でも現実でもない世界なんて 誰も知らないわけで
しかも 普通に死んだのではなく 殺された人間・・・
しかも14歳で・・・ そんな人たちは どうしているのか・・・? 
そんな想像の世界を 垣間見れたのも不思議な感覚
そして 紙一重とはいえ 決してクロスすることのない 
あっちの世界とこっちの世界のもどかしさがよく描かれていたと思う

エンディングで えぇ~?音楽はブライアン・イーノだったんだ~!
と驚きました この辺も凄く豪華
こういう観念的世界とB・イーノ 合わないはずがない

かなり異色の映画だと思うけど 私は嫌いじゃないな~
予想以上に怖かったけど・・・!

あっちとこっちの世界は紙一重 

そして 突然殺されてしまった人間の魂の行方とは・・・?

こういう映画もアリだと思う

あと時代背景の70年代の雰囲気・ファッション
そのあたりもいい感じだった

今日の映画:78点

しかし この映画の公開前くらいから
シアーシャ・ローナンで検索して 来られる数が物凄いんですよ~
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Commented by sumi2211 at 2010-02-10 01:11
acineさん、こんばんは。年末に試写で観ました。
アバター大人気の影で、日本ではあまり注目されていない作品ですが
かなり異色で重い映画ですよね。CMからファンタジー系だと思って
観ると、結構ずっと怖くてびっくりでした。しばらく後を引きますよね。

観終えてから家族で考えさせられて、色々話しあってしまいましたよ。
死生観は、ハリウッドも日本もあんまり変わらないかもとか・・。
確かに70年代の雰囲気とか、Bイーノの音楽とか 凝ってましたね!
万人に薦められる作品ではないけれど、観て良かったと思います。
Commented by acine at 2010-02-10 01:25
◇sumiさん こんばんは!
年末にもう見られてたんですね~。私は”アバター”なんて
どうでもいい(笑)んですが、ほんとこれは異色作ですよね。
シアーシャの透明感につられて行くと、ビックリしますよねぇ。
”チェイサー”までいかないけど、かなり猟奇的で、かつ
救いもあると言えない・・・。
妹が見つけた証拠だって、結局何にもならなかったわけだし、
現実での彼女自身の扱いも最後はえぇ~?!でしたもんね。
やはり、そういう風に殺されてしまったら、そういう風に
現実を去っていくしかないのかな~?と考えさされましたねぇ。
自分に非がなくとも悲しい話だなぁ・・・と思いました。
この映画、ハリウッド映画にしては、曖昧な感じがかえって
日本人にはよいのかも・・・しれませんね。
sumiさんのおっしゃる通り、確かに万人受けはしないと
思うけど、私も見てよかったと思います。でも怖かった~!
Commented by はらみ at 2010-02-10 08:52 x
私も正直家族の頑張りが何にもならない後半の部分は見てて歯がゆかったです。犯人も結局あんなことになって・・で、事件が終わっちゃうし。
何より歯がゆかったのは、犯人が金庫?を捨てるシーンでシアーシャが霊感の強い少女にアクセスしてきたとき!ついに自分の「居場所」を教えるのか?の金庫から出てくるのか?と思ってかなりドキドキしたのに結局やったことは「自分がやり遺したアレをする」というw
その場面自体は美しかったけど、「自分の死体の場所を教えてからやれ」とか思っちゃいました素直にw
つまり事件解決にはあまり重きを置いてないんですねー。

でもそれでも全体的には悪い印象ではないです。
そういう意味では不思議な作品ですね~。
Commented by acine at 2010-02-10 10:06
◇はらみさん そーなんですよね。何かを感じ取ったマーク父や
妹が立ちあがって、ハラハラドキドキなんだけど、その結果は
かなりあちゃー?!で、結局、紙一重とはいえ、あっちと
こっちの世界で交信できるわけでもなし・・・で、歯がゆかったですね。
私もあのシーン、教えてあげてよ~!あ~でも、どんどん穴に
近づいてるじゃない?!と、イライラしてました。
でもアレは14歳の少女としては、そっちの方が大事だった
んだろうなぁ・・・でも、意外な展開でしたよねぇ。
念願の彼とのデートの直前にああなってしまったわけで、
少女の切ない切実な想いだったんでしょうね~。
はらみさんの書かれてる通り、事件解決には重きを置いてないですね。その辺が不思議なバランスの映画ですよねぇ。
傑作とは決して言えないし、ポイントの置き方もバランスがいいとは
言えないし・・・(どなたかがスピルバーグに邪魔されたんでは?と
書いてて、それも当たってるかな?とも)
でも、私も悪い印象はなくて、こういう映画もありだと思います。
Commented by kazupon at 2010-02-10 15:47 x
acineさん

シアーシャちゃん送られてきたテープ監督たちが見て
当時やってたオーディション止めちゃったらしいですね。
「つぐない」観てみたいです。あっ「チェイサー」
もまだなんですよ・・追っかけて観ます。
この映画、今までこうなるだろってセオリーを
わざと沢山ハズして作っている気がしました。
それが成功してるかどうかは観客の微妙な反応
の通りなんですけど、自分はアリだと思うんですよね。
レチェルワイズは不思議に年々キレイになっていってる
気がします・・。「ハムナプトラ」の頃と
顔変わった気もするような(笑)
Commented by gloria-x at 2010-02-10 16:03
数年前に原作小説を読んだので興味あるんですが、
監督がなぁ・・・(食わず嫌いかも?(;^_^A)
小説は悲惨な話なのに不思議に明るいタッチで書かれていて、それがかえって主人公の身に起こったことの悲しさを際立たせている感じでした。
妹が成長して普通に恋したり、青春するのを見守りながら、ほんとなら彼女にもそんな経験ができたのに・・・とか。
シアーシャならそのあたり上手に演じてそうですねー。
Commented by acine at 2010-02-10 16:29
◇kazuponさん TBも有難うございます!やっと無事
飛び出したみたいで良かった~。

そうでしょうね~!あの彼女の透明感のある佇まいは独特なので、
他の子なんかわざわざ探さなくってもいいかもでしょうね。
”つぐない”は個人的に映画らしいいい映画だと思うし、
”チェイサー”はもう1回見ろと言われると勘弁という感じ
だけど、あれはホント凄いです。

この映画、確かにそうですよね~。あえて、ハズしできてるって
当ってると思います~。かなり実験的な作りですよね。
よって、kazuponさんのおっしゃる通り、それが成功かどうかと
いうと評価が分かれるところだろうけど、無難に作らなかった
という点では、評価できるんじゃないでしょうか?
シアーシャを持ってきた段階で、ある程度満足できる人は一杯
いると思うんですよね~。あとは好みの世界でしょうね。
私もアリだと思いました。
レイチェル・・・確かに顔変わってきてますね~。もっと目が
大きかったような気がするんだけど・・・。
Commented by acine at 2010-02-10 16:34
◇Gloriaさん 原作読まれてたんですね。さすが!
私もこの映画見て、ちょっと読みたくなってます。
この映画も悲惨な話なんだけど、シアーシャの透明感が
ほどよくバランスを保ってくれてるんですよ。
そうそう!あの妹のシーンをあっちの世界から見ながら・・・の
部分は思わず涙・・・でした。監督は”ロード・オブ・ザ・リング”
の監督ですよね~。私もどうなんだろ?と思ってたけど、
私はこの人の作風は嫌いではないかも・・・でした。
シアーシャや、マーク、妹役の子、S・トゥッチなど、皆
芸達者なので、その辺は安心して見れますよ。
しかし、重いテーマですね・・・。見ててかなり辛い部分もあって、
悲しい話だな~と思いました。
Commented at 2010-02-11 12:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by acine at 2010-02-11 13:34
◇鍵コメさん 早速お返事ありがとうございます♪
良かった~!その日程の件も虫の知らせ?って感じでしたね(笑)。
了解です。とりまとめしますね!しかし、ホントにその日、
LIVEはあるんだろうか?とちょっと不安になっております。
またご連絡しますね~!
Commented by gloria-x at 2010-02-12 18:59
観てきましたー♪
いや~acineさんのレビューのおかげです。
食わず嫌い治りました(笑)@監督
あの世とこの世の境の世界の表現、よかったです。
でも、なんといってもシーアシャあってこその映画でしたねー。
可愛い&清潔感&演技上手いの3拍子に目が釘付けでした。acineさんも書いてらっしゃるように彼女のモノローグすごくよかったですよねぇ。
家で観てたら大泣きだったと思います。
他のキャストも全員言うことなしでした。
Commented by acine at 2010-02-12 21:51
◇Gloriaさん おぉ~!見られましたか!良かった~!
原作読まれてるんだったら、ぜひ見られたらいいのになぁ・・・と
思ってたところでした。
私も、あの堺の表現、すごく上手かったと思うんですよね。
手が届きそうで届かない。声も届きそうで届かない。
気配だけが時折届く・・・。切なかったですよねぇ。
こんな重くて、哀しい話だけど、シアーシャを起用した時点で
あれこれの欠点や、ネガティブさが帳消しになってますもんね。
ほんと、こんな可愛い&清潔感&演技上手くて、あの透明感!
なかなかこんな女の子はいないでしょうね。
モノローグよかったでしょう~?!”つぐない”の時も思ったけど、
凄く活絶よくて、かつ可愛い声してて、理知的なんですよね。
このまま成長したら、凄い女優になるだろうなぁ・・・と思います。
私も泣きましたよ~! もう一回見るには悲しすぎるので、
見れないと思うけど・・・。キャストもよかったですよね!
マークも凄く良かったでしょう~?!
またGloriaさんの感想も楽しみにしてますね♪
Commented by sabunori at 2010-02-24 23:55
acineさん、こんばんは。
私は残念ながらちょっとノレない作品だったのですがシアーシャの
起用は大正解ですね。
姉妹だけど全然似てない頭が良くて行動的な妹もよかったです。
3人姉弟は仲良しでしたよね。
末の弟を病院に運ぶために後先考えず車を運転して病院へ
乗り付けるスージーには拍手モノでした。
あのスージーの同級生の霊感が強い女の子・・・
もう少し死後のスージーと関わってくるのかと思いきやそうでもなく
そのへんが少し肩すかしだったように思いました。
いや、あまり関わりすぎるとちょっと違うテイストの作品に
なっちゃいます?(笑)
Commented by acine at 2010-02-25 22:58
◇sabunoriさん こんばんは! TBも有難うございました。
きっと、sabunoriさん、お好きそうと思ってたんですが、
けっこうこの映画、極端というか、好き嫌いもハッキリ
分かれてしまうタイプですよね。
私は”ロード・オブ・ザ・リング”(見たことないけど)の監督
ということで、ファンタジー大作だったら、ついてけないな~と
思っていて、見てみたら、猟奇サイコサスペンス色も強くて、
恐れおののいたけど、シアーシャの存在感で、そんなネガティブな
部分や、この何とも言えない哀しい話が帳消しになった感じです。
sabunoriさんの書かれてる通り、妹!段々と存在感を
増してきて、凄くよかったですよね。で、弟!気配を感じたり
してたのに、その後は意外と普通で残念だったけど・・・。
この姉弟愛は良かったですね!(私の中のあなたの姉弟も
凄く良かったけど)。
そうそう霊感少女、もっと役に立ってくれるのかと思いきや、
ちゃっかりBF手に入れてるからなぁ・・・(笑)。
この映画って、さじ加減でどんな方向へも行ってしまいそうですよねぇ。
by acine | 2010-02-10 00:41 | Estados Unidos 米映画 | Comments(14)