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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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跟蹤   天使の眼、野獣の街  ’07 香港 (WOWOW)

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12月に録画し損ね 1月に無事録画
やっと今頃見ることが出来ました

監督のヤウ・ナイホイは ジョニー・トーの映画
ザ・ミッション/非常の掟 PTU エレクション の脚本を
担当してた人で 今回初監督作 そして トー先生も製作で参加

監視を専門とする女性捜査員と捜査班 
そして犯罪組織を追う 焦点をぐっと絞ったストーリー

思ってた以上に 派手さはなく とても地道な感じ
クサくなく サラっとしているけれど 程良い緊張感とヒューマニズム
地に足のついた 好感のもてる佳作だった
詳しく:映画の森

こういうタイプの映画を作らせると 香港は本当に上手い

冒頭から あっちこっちに張ってる人たち
どっちが警察側か 犯人側か さっぱりわからず
段々と 誰がどういう立場がが 明かされていくのが絶妙
そして あちこちにバラまいた捜査員たちの配置も
ほほぉ~という感じで すごくリアリティがあるように思えた 

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そして こんなジャンルの香港もんは何とも言えない魅力がある
別に体格のいい いい男が出てなくとも 
こういう香港映画の男たちは 何ともいぶし銀的魅力
デブってようが 普通っぽい人であろうが なんとも魅力的

そして 今回 改めて思ったのは 香港の街の魅力

ゴミゴミしてて 決して綺麗なところばかりではないけど
あの坂道 あの裏通り あのビルの谷間 店先
なんともいえない磁力というか引力というか・・・

キャストたちの姿と共に しっかりと映像に存在してるよな~と
改めて思った あの香港の街並みや空気感もしっかりと
キャストの一部というか メインキャストなんだと思う 

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今回の主役は サイモン・ヤム演じる上司からの指導を
受けつつ 犯人たちの監視を続ける女性新人捜査員のケイト・ツイ

いかにも香港的なキリっとした目と顔つきで 
愛想もよさそうじゃないし 上司から捜査員には見えないと
いう感じがとてもハマっていたと思う 
冷静に監視を続ける中 刺された警官や上司の血を見て 
動揺する姿は 捜査員とはいえ人間 
普通の女の子っぽさが漂っていて そんな描き方もよかった

そして 指示をする上官?を演じていた 
おなじみのマギー・シュウ 彼女も濃い顔で 
男らしい台詞まわしで これまたハマっていた

こういう系映画で 女を使うのが どうも下手な香港映画
だけど 今回は女性の使い方はバッチリ!という感じ

女を美化したり 幻想したり 媚売らせるより 
こういう風に クールに女優を使った方が絶対いい
香港の女優はこういうテイストにピッタリだから
中途半端に使うなら 別に女は出なくていいとさえ思う

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そして 今回は意外や意外 とてもソフトな役のヤム兄さん
新人の彼女をまるで兄や父親のように見守り 
兄さんどーしたん?と思う えらい腹ボテだったものの(笑) 
とても人間味のあるいい役だった 別に怖くなくても 
脂ぎってなくても(笑) こういう普通のヤム兄さんも凄くいいな

そして いつキレてくれるかな~?!と楽しみにしてた レオン・カーファイ
こちらも意外にも 淡々としていたものの 手堅くまとめていた
しかし この人もホント年をとらないな~ エンディング付近 
ケイトに近づき同席し・・・のシーンもソフトながら その後は鋭く
静けさの中にスリリングさも感じさせるのはさすが

そして デブと延々呼ばれていた(笑)ラム・シュー
いつもながら この人の姿を見ると なんだかほっとするのは何故?

今回 俳優陣は 割合ソフトな感じで 
程良い緊張感と 程良いヒューマニズムを醸し出していた感じ

派手さははなく 淡々としてるので
あのエンディング近くの雨のシーンは清々しかったし
妙に可笑しいシーンも生きてたと思う
いつも何かラム・シューが食べてたり(笑)
緊張してる最中 着替えしてるお姉ちゃん皆で見てたり・・・

テンション上がりすぎず 
程良い緊張感が終始続くのがよかった
 
今日の映画:77点



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’06年に香港へ行った時 撮ってた 
中環(セントラル)の ビル間の連絡橋的通路

この映画にも 丁度この辺が出てきてたので UP
ロシア製のトイカメラ LOMOで撮ってるので 
レトロであり 近未来的であり 面白い感じになりました
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Commented by はらみ at 2010-02-12 08:27 x
これやっぱり良さそうですね~♪録画しそこねて非常に残念!またacineさんの日記を読んで余計口惜しさが増しておりますw
サイモン・ヤムいいんですか~ラム・シューもいい味出してるんですね?ああ~いつかTSUTAYAで借りなくちゃ!
文中の「女を美化したり~」のくだり、激しく同意します。
Commented by sabunori at 2010-02-12 09:05
acineさん、こんにちは。
特出したヒーローやいい男が出ないのが◎。
そしてなんといっても香港の街の魅力を最大限に描いていますよね。
おっしゃる通り物語の冒頭のトラムシーン、誰が警察の人間で
誰が犯人なのかがわからず、それを見極めようとして
すでに物語に引き込まれ・・・うまいですよね、このあたりの作りが。
笑いも適度に散りばめられ、それが大爆笑ではなくクスッなのもいい。
こういう香港映画がもっと観たいですー。
Commented by Gun0826 at 2010-02-12 15:43
お、ご覧になりましたか。
俺が昨年の2月に観てるんで確かに一年だなぁ。
トー組とはいえ、これが監督デビュー作ってんですからすごいです。
全体の緊張感もそうですが、あの雨のシーンとかフォトジェニック?
な印象の強くある映画でした。
子豚ちゃんことケイト・ツイは清廉な魅力があってよかったですね。
ヤムさんもどこのおっさんやねん?みたいな普通っぷりは見事。
年々芸の幅が広がってる気がします。

そして、ご指摘通り、香港という都市を主役にした映画であった
と思います。

最近の香港映画は、返還10年で開き直ったのか?昔のような
映画が増えてきたような気がします(製作本数は少ないですが・・・
旧正月映画とかの予告見るとわくわくしますもん。

でも日本ではトー先生の「文雀」がレンタルのみでひっそりリリース
とか、あまり状況はよくないですね。
日本でももっと香港映画がちゃんと見られる状態であって欲しいです。
Commented by acine at 2010-02-12 21:20
◇はらみさん そーなんですよ♪ きっとはらみさんもお好きなタイプだと
思います~。残念!またぜひレンタルでも見てみてください。
派手さはないんだけど、その地道さがすごく光ってる映画だと思います。
サイモン・ヤムは今回、えぇ~?!と思うほど、普通の人なんだけど(笑)、
穏やかな普通の人も凄く良い感じでした。ラム・シューは
特に何をしてるわけでもなく、むしゃむしゃ食べてたり、道歩いたり
してるだけなんだけど(笑)、何故かとても味わい深い。
そーなんですよ!女を美化なんかしない方がいいと思う。
中途半端に女を描くのは、女から見てもカンベン!って感じですもんね。
その点では、この映画はとてもクールでいい感じです。
Commented by acine at 2010-02-12 21:31
◇sabunoriさん こんばんは!そうそう、みんな群集劇の一員で、
何をすべきかがよーくわかってますよね。
そーなんです。別にヒーローも男前もいらないんですよね~。
で、このいぶし銀の渋さ!派手さはなくとも、ぐっと目をひきますよね。
そうそう!トラムのシーンから訳わからず、段々と素性が明らかに
されるところが絶妙でした。
そして、シリアス一辺倒でなくて、妙な可笑しさがちょこちょこ
あって、それも凄く効いてましたよね。
sabunoriさんから聞いてたヤム兄さんの肉襦袢(で合って
ましたっけ?覚え違いだったら、ごめんなさい・笑)、
こういう意味だったのか~!って感じでした。しかし、どうされたんでしょう?!
というような腹ボテでしたね(笑)。
しかし、あぁいうの見ると、トラムって長い間乗ってないなぁ・・・。
私は行った時は、どっちかというと、九龍側に居る方が多いので、
トラム、最後に乗ったのっていつだろう・・・?!って感じです。
Commented by acine at 2010-02-12 21:41
◇Gunさん やっと見ることができました!
そうか、公開されて丁度1年になるんですね。
確かに、監督デビュー作でこのレベルは凄いですよね。
派手さはないけど、いぶし銀。キャストにも恵まれてますね。
私もあの雨のシーンは音楽と共に印象的で、ちょっと絶望的になってた
彼女の心までがちょっと晴れたような感じで良かったです。
ケイト・ツイ、特にべっぴんさん(普段はけっこう綺麗系なんですね~)
ではないけど、普通っぽさと新人捜査官という初々しさが
同居したいい演技でした。
ヤムさん、こんなヤムさん初めて見た感じだけど、こういうの見ると、
普通のヤムさんもどんどん見たい感じしますね。
コテコテのヤムさんも凄くいいんだけど(笑)!

Commented by acine at 2010-02-12 21:42
◇Gunさん 続きです。
 
私も最近ちょっと脳内韓国もんが入り込んでたんですが(笑)、
こういう街の魅力と映画の魅力が同居してるのは、香港映画
ならではな~・・・と改めて思いました。
 
あぁ!確かに、これもちょっとレトロな感じですもんね。
90年代とかに公開されてても全然おかしくない感じ。
でも、どんどん開き直って欲しいですね。
大陸に飲み込まれないで欲しいですよねぇ。

”文雀”は公開されなかったんですね~。私もこの前
レンタル屋で見かけて、近々借りよう!と思ってたところでした。
ほんと、やっぱり映画は映画館で見たいです~。
Commented by bellissima_2046 at 2010-02-14 13:21
こんにちは!
私もWOWWOWで観ることが出来ました。公開時、映画館に行こうと思ったんだけど、「もしかしたら’今’の香港突きつけられて落ち込むのかも・・・」と思ったので(苦笑)

トウの懐刀だけどトウ監督じゃないし、どうかな~って思ってましたが流石。トウ組ナメちゃーいけませんね。

久々、純粋な香港映画を観た気がしますし、そうですね、上でおっしゃってますが90年代な感じです。
やっぱり香港映画って、そして香港の街って良いな、と。

で、私、あんまり言ってませんがレオン・カーファイ、好きなんです。
いや、正確にいうと「好きなんだか、どうなんだか分からずに10年以上・・・」と言いますか・・・

だって、兄さんものすごく色っぽいときもあれば単なるトミーズ雅な時があるんだもん!

しかしほんとこの人のインテリジェンスと凶暴性と色気はいいよな~と思います。今回も正装して宝石店を襲う時の静かな狂気がセクシーでどうしようかと思いました。

acineさんの撮られた中環のお写真、楽しませて頂きました。
ケリーと武のラベンダーもこの辺りでしたね。

Commented by acine at 2010-02-15 16:08
◇アキさん こんにちは!
おぉ~アキさんも見られたんですね! ほんと、今の香港・・・
ってのはよーくわかります。だけど、それを裏切る映画で良かったですよね!
なんかあの地味さ加減、テンションが高くなりすぎないあの
程良い緊張感が続く感じ、心地よかったです~。
本当にこれ見ると、香港の街ってやっぱり何て魅力的
なんだろう・・・!と思いましたね。で、撮る人たちも香港の
街をすごく愛を持って撮ってる感じがとても良かったです~。
Commented by acine at 2010-02-15 16:09
◇アキさん 続きです。

そうなんだ。アキさん♪ (別にいつでも言ってくれてOKよ・笑!)
確かに、けっこう振れ幅多い人ですよね(笑)。なんかこう
昭和の香りのするルックスだなぁと私は思います~。

私の中では、カーファイというと、一番印象的なのが、
反則かも?ですが、ウラ”楽園の瑕”の”大英雄”なんです(笑)。
あの女装して、レスリーと歌い踊るシーンが脳裏から離れない!
踊り終わった後、あのレスリーが素で笑ってましたもん(笑)。
凄く気持ち悪いんだけど、凄く可愛いんだもん(笑)。気持ちわかるわ~って。
あとは、最近だけど、トーさんの”黒社会”のもうキレまくって、
キーキーとわめき散らして凄かった兄さんが印象的でした。

中環のこの辺はよくロケに使われてますよね。
”IA”でもトニーが携帯持ってこの辺にいましたもんね~。
Commented at 2010-03-03 10:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by acine at 2010-03-03 20:10
◇鍵コメさん こんばんは!
無事届いたようで良かったです♪ 先ほどそちらへお邪魔しました
が、楽しんで頂けたら、幸いです!

ところで、その映画!私も昔からずっと気になっていて、
UFO映画ですよね~。確か。
で、4年前、台北へ行った時、泊ったホテルに、24時間香港映画
やってるチャンネル(でも、北京語吹替)があって、そこで
ちょこっと見たんだけど、途中からだったので、
まだ全て見たことないんですよね~。
あの頃はなんといっても黄金時代ですよねぇ・・・と遠い目。
そのチャンネル、嬉しくて、ついつい夜中も見てしまってました(笑)。
by acine | 2010-02-11 13:03 | Hong Kong  香港映画 | Comments(12)