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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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The Hurt Locker  ハート・ロッカー ’08 アメリカ

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とにかく早く見たかったこの映画

アカデミー賞受賞も 十二分に納得!の力のこもった 
全編通じての緊張感と程良いヒューマニズム いい映画でした!

詳しく:eiga.com

戦時下のバクダッドでの
米国の特殊部隊爆発物処理班の日常を描いたもの

常に死と隣り合わせな職場

そこに爆弾がある 

人間爆弾(本当に恐ろしい!)がある

爆発現場の検証に行く

そんな場所へ 毎日毎日出向き 
ひたすら爆発物を処理する男たち

解隊まであと何日 とテロップが流れ 
その日の仕事ぶりが映し出されるわけだけど
その処理の現場が これがもう臨場感たっぷりで 
まるでドキュメントを見ているような錯覚にとらわれる

いつ命を失うかわからない状況で 真剣勝負の男たち

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そんな仕事の現場を見ていると 
自分がいつまばたきをしたのか? 息をしてたのか?
もう全然覚えがないほど ぐーっとスクリーンに引き込まれる

そんな現場を見つつ思うことは・・・

よその国に こんなズカズカ踏みこんで 我が物顔で道を通り
一般の人たちにまで銃を向ける権利なんて あるのものなのか?
そんなことが許されていいものなのか?

だけども 彼らは仕事としてここへ来ているわけで
彼ら個人には罪はない・・・

そう思うと 

一体 何のために この人たちは働いているのか?

自分がそんな仕事をしていたら 

何のために 自分はこんなことをしているのか?と
思わないんだろうか・・・?

全神経が画面に吸い込まれながら
そんな考えがグルグルと頭を巡っていく・・・

一瞬にして 身体は吹き飛び あとかたさえ残らない
そんな爆弾をしかけないといけなかった理由は一体何なのか?

自分は そんな感じで 堂々巡りをするまま・・・

そしてスクリーンの男たちは 時には行きすぎ 
時には感情移入をしすぎたり 仲間同士でぶつかったりする
男たちの日常を見ていると とても普通の神経では
やっていけない仕事だと思う・・・

エンディング近く まだ独身の隊員が 
初めて息子が欲しいと思ったと語るシーン

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そして リーダーのジェームズは (この仕事に対して)
俺は何も考えてない (任務を遂行するだけ) と答える

イラクの人にとっても 現地で働く部隊にとっても
何でこんな状況が起こったのか?

不条理に思わず 無心で向かわないと 
とてもこんな仕事は出来ないんだろうなぁ・・・と感じた

一般日本人にはなかなか想像しがたい世界
そして その苛酷な仕事の内容 
そして 現地の人にとっての不条理
そして どんな状況に置かれようとも 人間は人間だ

そんな風に ある意味 こんなハードボイルドな題材を
スリリングに シンプルに ほどよくエモーショナルに
ヒューマンに描いた キャスリン・ビグロー監督の手腕
お見事!としか 言いようがない
時折流れる音楽がハードロックなのも彼女らしい

男の監督だからとか女の監督だからなんて全く関係ない
ただただシンプルに いい映画を撮る監督 という結論
シンプルながらその独特のテンションは 
映画を見た!という満足感に浸れる

今回 有名でない俳優をメインキャストに持ってきたのは大正解
先入観がないから まるでドキュメントを見てるように
彼らのことを見れるし 感情移入もある程度できるから・・・

ジェームズ役のジェレミー・レナーをはじめ 
メインキャスト3人共 地に足のついた演技で 凄くよかったし
意外なところで登場のレイフ・ファインズ!
(私はあの声と喋り方だけですぐわかった)
線の細いイメージあるけど 二の腕とかかなりのガッチリ体型で 
思いのほか この映画や砂漠に馴染んでた

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そして この人誰だっけ? 
ビリー・クラダップかな~? 違う?と思ってた
軍医はガイ・ピアースでした この人は端正だな~
未だに私は彼というと”プリシラ”のイメージが・・・!

*と思ってましたが どうもガイ・ピアースは
冒頭の人みたいでした じゃあ あの軍医って誰?!

それにしても 爆弾や人間爆弾に近づいて
遠隔操作されたら 即アウト! もう想像を絶する世界だと思った

今日の映画:85点

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あぁ!何て素敵なビグロー監督!@撮影中
私はすっかり彼女のファンになりました~ 
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Commented by kiki at 2010-03-13 12:22 x
acineさん。臨場感があって面白かったですね。日本の現実とはあまりにかけ離れていて、でも、どこかの紛争地帯では今も爆弾が…と思うようになりますね。ほんと、主役級でない俳優をメインに持って来てドキュメンタリーっぽい味を出しているのが正解だった。キャスリン・ビグロー、姿はスマートだけど魂は男前な監督よね。
Commented by acine at 2010-03-13 23:24
◇kikiさん 本当にまるでドキュメント見てるみたいで、
いつ自分が息してたのか?まばたきしてたのか?と
思うほど、ぐっとスクリーンに引き寄せられてた感じ。
そうそう。一般日本人には想像しがたい世界だけど、
今日も、あんなことが日常茶飯事に行われるのかと思うと、
一体爆弾って何のため・・・?!あれがなければ、命は
失われないし、憎しみも生まれないのに・・・と見ながら、
自分の頭の中が堂々巡りしてました。
ほんと、あれが有名俳優だったら、あ誰々という目で見て
しまうから、今回のメインキャストは正解よね。
ビグローさん、その美しさ@アカデミー賞に惚れ惚れしたけど、
映画魂は本当に男前!そこんじょそこらの男の監督より
よっぽど肝っ玉据わってると思います。ほんと凄いわ!
Commented by CaeRu_noix at 2010-03-16 22:32
acineさん、こんばんは。
そうそう、キャスリンさん、お美しくてビックリです。
ハリウッドメジャーの監督にはあまり興味がないので、今まで全然気づかなかったのですが、ホント、女優さんで通りますよね。
私、途中ちょっと寝たのか何なのか、終わってみて、あれ?レイフはどこに出てたの?!状態になったことが悲しかったですー。
イラク派兵の是非をここで問うても仕方ないとはいえ、その任務はあまりにも当然のものとしてそこにあったのが、ちょっと歯がゆくもありましたが、ま、とにかく見ごたえありましたねー。
Commented by takas1961 at 2010-03-17 00:30
ご無沙汰してます。
ビグロー監督作品は「ストレンジ・デイズ」、「ハートブルー」、「ブルースチール」の順番でスキです。
ブルースチールといっても、キメ顔じゃないですけどね。
それにしてもハート・ロッカーは最初からずっと緊張感が持続しちゃう作品でしたねぇ~
Commented by acine at 2010-03-17 11:52
◇かえるさん こんにちは!
本当にビグローさんの美しさ&アンチエイジングぶりには
ビックリしました。あんな58歳、奇跡的ですよー!しかも映画もタフ!
あららー!かえるさん、レイフ見損ねちゃって残念でしたね。
あの普段のナヨナヨ男ぶりから想像する以上に体型がガッチリ
してるんで、かなりビックリしました。しかも、賞金狙いのあんな
役で・・・と驚きました。
かえるさんが、レスにも書かれてたけど、そーなんですよ。
映画自体はとても良かったけど、じゃあその原因は追求しなくていいわけ?
アメリカ人であれば、あれで納得なんだろうけど、アメリカ人
以外が見たら、どうもそこがひっかかりますよね。
でも、そこんじょそこらの男の監督よりよっぽど骨太な
一作ということで、私は映画自体は素直によいな~と思いました。
Commented by acine at 2010-03-17 12:03
◇takasさん こちらこそご無沙汰しております~。
今年は雪はいかがでしたか?
takasさんはビグローさんの作品、いろいろ見ておられれますね~。
私は”ストレンジ・デイズ”のみなんですが、あの世界観、
大好きでした。
今回の映画で、レイフが出てるのも”ストレンジ・デイズ”
つながりですよね。
ホント、淡々と爆弾処理をする現場&男たちを追ってるだけ
なのに、あのテンションの続き具合は感心しますよねー。
骨太な映画を撮れる人ですよね。女性なのに・・・。
Commented by rabiovsky at 2010-03-17 23:04 x
acineさん、TB&コメントありがとうございました。

解隊まであと何日とか出るとあと1日だろうが100日だろうが
数秒で死に突然襲われてというのがなんともいえなかったです。
自国に帰るまで安心はできないというのが緊迫した状況下では当たり前
になって麻痺して、自国に戻っても現場の麻薬的魅力に誘われるというのが
なんとも痛々しくって・・・。
私は爆弾処理の現場よりも画像にある銃撃戦のほうが不謹慎ながらも好きでした。

でも、acineさんの仰るとおり爆弾処理や銃撃戦の現場って他国なんですよね。
これは見ているときも違和感を感じましたし、アカデミー賞でドレスアップした
キャサリン・ビグローのスピーチにも感じました。
(あの年齢であのスタイルは下手なハリウッド女優よりも女優っぽく見えました(笑))

この映画、悪い意味でもザ・アメリカを感じてしまうんですよね~。
それに無自覚な感も否めないし・・・。
考えれば考えるほど違和感を感じてしまう映画ではありますね。

>そんな爆弾をしかけないといけなかった理由は一体何なのか?
こういうところを言及しないのがこの映画の限界だと思います。
Commented by acine at 2010-03-17 23:40
◇rabioさん こちらこそ、ありがとうございます~。

そうそう、近寄っていって無事でも、遠隔操作されたら
一瞬でもうおしまいですもんね。
まさに war is drug になってもしょうがない状況ですよねぇ。
確かに!あの砂漠の銃撃戦は全然中だるみがなくて、見せ場でしたよね。
レイフがあんなカメオ的出方もするし。私はジュースを部下に
飲ませるシーンもよかったです。

そうなんですよね。ひとさまの国でするようなことじゃあないですね。
あれを自分の国に置き換えてみれば、いかに異常な出来事か
わからないほど、彼らは麻痺してるともいえるかも。
まぁそれが戦争というものなんでしょうけど・・・。大体この駐留
自体も真相はよくわかりませんもんね。爆弾同様、それは
放っておかれてますね。そんなこと言ってると映画自体出来ないんだけど・・・!

rabioさんのおっしゃる通り、見た時はあのテンションと堂々巡りで
一杯一杯だったけど、冷静に考えてみると、ザ・アメリカ、
そして、アカデミー賞もザ・アメリカだった。チャンチャン!と
いう感じですね。でも、”アバター”が取るよりはよかったかな(笑)。
Commented by はらみ at 2010-03-22 07:14 x
私もこの前ようやく見れました。見てるときはいろいろな思いが駆け巡ってしまって整理つかなかったですが、acieさんの文を読むうち、なるほどこれは一種のハードボイルドなんだなあ、と思えました。ガイ・ピアースは私もわからなかったですねえー。何か見たことある人が班長だなあ、とは思ったんだけど。
軍医の人はよくわからないけど、レイフ・ファインズとデヴィッド・モースはすぐわかりました。どちらも一瞬ではすぐわからないようなドキュメントタッチな登場の仕方してましたねえ。
こんな映画を撮っちゃうビグローさんに今度は「安心して見れる」男臭いホンモノのハードボイルドムービー撮ってほしいです。
Commented by acine at 2010-03-22 08:38
◇はらみさん おぉ~ご覧になられましたね。
やっぱりはらみさんもいろんな思いが巡りましたよねー。
私も映画としては、手に汗握る展開で、物凄く吸引力が
あるんだけど、
はらみさん同様、整理しきれない何かが堂々巡りをして
しょーがなかったんですよね。
見てる時は一杯一杯で、なかなか深読みまでは無理だったけど、
↑ のrabioさんも書かれてるように、そこがこの映画の限界なんだなぁ。
そして、ザ・アメリカなんだなーとやっとわかりました。
でも、はらみさんも書かれてるように、こんな映画を撮っちゃう
ビグローさんの才能は確かだと思うので、思いっきりハードボイルドな
世界を撮って欲しいですよね。そういう点で見れば、この映画は
満点!なんだけど。今思えば、私たちがどーも釈然としなかった
”パブリック・エネミーズ”とかも、彼女が撮った方が、ぐっと
人間臭くて、ドキュメントタッチで魅せたかもしれませんよねー。
Commented by acine at 2010-03-22 08:40
◇はらみさん 続きです。

どんな題材でも、ちゃんと描き切る力がありそうなので、
彼女のいろんな映画見たいですよね!
ガイ・ピアース、全然わからなかったですよねぇ・・・!
エンドクレジットでえ~?!どこに出てたっけ?とビックリしました。
レイフも普段じゃあんな役で絶対出ないような場面で出てましたもんね。
私もあれから”ストレンジ・デイズ”(当時即買ったマイビデオ持ってます・笑)
見たいなーと思いつつ、なかなか時間がなくて。
Commented by kazupon at 2010-03-31 19:20 x
acineさん

ハリウッド映画のなかでは淡々としててかなり異色な作品ですよね。
ビグロー監督が女性ってのがいい方向に働いているような気がします。
意外と男性には撮れそうで撮れない映画なのかもしれないと
観て思いました。 
キャメロンの奥さんだったなんて、なんか不思議だなー。タイプ
かなり違いますもんね。向こうはもっとガキっぽい部分が魅力の
監督ですし。どっちも好きですけど^^
Commented by acine at 2010-03-31 20:23
◇kazuponさん そーなんですよね。ハリウッドって妙に
起承転結を求めるし、ドラマティックさを求めるけど、
この淡々ぶりが、逆に私は好感が持てました。
でも、その淡々とした中の緊張感というかずっと続く手に汗握る
テンションに引き込まれっぱなしでした。
確かに、男性が描いたらもっと違う方向へ行ってしまってたかもですねー。
女性ならではの人間の見方というか観察してる感じしますもん。
私はキャメロン監督の系統はどうも苦手なので、全然見れて
ないんだけど、確かに路線全然違いますよねー。だから別れたのかな?!
Commented by sabunori at 2010-03-31 22:24
acineさん、こんばんは。
確かにある意味アメリカ万歳的な作品なのかもしれませんね。
ファーストシーンから緊張感が走りそのまま最後まで
その緊張感が途切れることはありませんでした。
私もあの淡々さには好感を持てる作品でしたが、だからといって
もう1度観るか?と言われれば「謹んでお断りします」と言って
しまいそう。
acineさん同様観ながらさまざまな思いが頭を駆け巡って
うまく言葉にできていません。
Commented by acine at 2010-04-01 00:09
◇sabunoriさん こんばんは!TBも多謝!です~。
そうそう、どこかで読んだけど、結局はプロパガンダが実体
・・・というお話。それも当たってるかもなぁって感じですよね。
だけど、ビグローさんの達者な演出力には身じろぎできない
位見入ってしまいました。
そうそう、もう一回見るかというと、難しいですね。
映画自体はシンプルで、とても評価できるものだけど、
その背景はあれこれ整理しきれないことが多すぎて、
私たち日本人には一杯一杯になってしまいますよねぇ。
Commented by kk at 2010-05-18 21:19 x
acineさん、今さらながらまだやってたので見てきましたが。
たしかに極限状態の兵士達の描写はすごかったし、見てる間ずっと緊張してたんですね。
でもジェームスがあそこまでベッカム少年に固執して常軌を脱する心情というのが唐突&浅い気がして私は少し?でした。
なんだか兵士達の振る舞いを見ていると、自分達がもし逆の立場(他国であるにも関わらずその意識がなく我が物顔で振舞う外国人)だったらどう思うかなんて事は一瞬たりとも考えた事なんてないんだろうなーと。
まぁ、彼らは彼らで国に利用されている立場で自分達の事で必死なんですけれど・・。
当たり前なんですけどアカデミー賞ってアメリカの賞なんだよねー、と思ったりしたのでした。
Commented by acine at 2010-05-20 20:58
◇kkさん おぉ~!ご覧になったんですね!
そうなんですよ。もう一時も目が離せない展開で、あのテンションや
描き方は素晴らしいですよね!
確かに、ベッカム少年の件は唐突でしたよね。ああいう個人的
感情に部下を巻き込んじゃダメ。
そーなんですよ。彼らは彼らで、あれが仕事なんだけど、
あそこはアメリカではなくて、紛れもなく外国。
そうなんですよー。kkさんが書かれてるようなことは全く
考えてないかも・・・ですね。
自分たちがそんな目に合ったことないから。
とはいえ、幸い、今のところ、そんな目に合ってない自分が
ウダウダこの件に意見するのも本当は控えないといけないんだろうけど、
ザ・アメリカ式には、他国の人間は面くらってしまう部分が多いですねぇ。
by acine | 2010-03-11 22:51 | Estados Unidos 米映画 | Comments(17)