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by acine
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渇き ’09 韓国

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パク・チャヌク監督作 ソン・ガンホ主演ということで
楽しみにしていたこの作品 やっと見れました! 嬉しい~!

出だしの室内の壁に 外部の草や日が写りこむシーンは
どこかサイボーグでも大丈夫を思わす 平和なものだったけれど・・・

静けさをまといつつ 独特の強烈な個性を発する映画でした
もう見てる間中 もうどうなるのか? 目が離せない・・・!

確かに血はドクドク 刃物系の描写もハラハラするものの
いつものパク・チャヌクほど 物凄い猟奇描写というほどでもなく
韓国映画でありがちな 神経逆なでスレスレの線までもいかない 
品のよさを保ちつつ・・・

でも 何じゃ~こりゃー!な人間や アブノーマルで清らかで 
でも一味もふた味も違う 人間臭くて 崇高な世界観を描かせたら
ピカイチだなぁ・・・と 今回も感心しました

こんなストーリー展開 パク・チャヌクじゃないとありえない
詳しく:ウーマン・エキサイトシネマ

無力感に苛まれ 人体実験に応じる ソン・ガンホ演じる神父と
目に見えない鎖につながれているような人妻 キム・オクビン

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この人妻は 身寄りのない子供で 育てた姑いわく
”犬のように 娘にように育てた そして息子に嫁がせて
寝る部屋が変わっただけだ・・・ ”と その台詞だけで 
彼女の置かれた状況が手にとるようにわかる
閉塞感漂う生活をしている 

そして その姑(母親)が 溺愛する息子というのが 
これまた馬鹿息子というのが哀しい
(韓国もの こういうのホント多いよねぇ・・・あーあ)

その描写も 母親が息子のおならの臭いをかいで
身体のどこどこが調子が悪そうだとか もう愛情通り越して 
不快感スレスレというか 気持ち悪~! 
そんなところまで 包み隠さずしっかり描くのが 
これまた韓国映画の凄いところなんだけど・・・!(笑)

そして 崇高な志を持つはずの神父だって 
一人になれば ただの人間で ただの男でしかない
人体実験をし 再び世間へ戻ってきたものの
出会ってしまった人妻にすっかり魅せられてしまい
欲望に勝てなくなってしまう

そんな人妻も 閉塞感漂う生活を一時でも忘れたくて 
すっかり 需要と供給がバッチリ一致してしまった
神父と激しく関係を持ってしまう・・・

いや この辺りのシーンも本気度凄い
この位 俳優が自分をかなぐり捨てないとダメね
今回特に女優のキム・オクビン かなり凄くて感心!

余談:
だから 一部の香港映画の女優の描き方 生半可に
見えるのよ  だけど 決して女優を粗末に扱っていなくて 
女優の勇気や価値をちゃんと認めてのシーンだと思う

ただ この神父が 人体実験によって吸血鬼になって
しまっているので 話がシンプルなんだけど ややこしくなってくる 

その辺り 人間 吸血鬼 男 女 奪う側 与える側 
従順 禁欲 ギラギラする欲望 もうめまぐるしく立場や
関係が変わっていくので どうなるのー?! 
目が離せなくなってしまう・・・

この辺り ありえん設定なんだけど 
パク・チャヌクの手腕が冴えているので 
ハラハラドキドキのしっぱなし

そこへまた尋常なのかそうでないのかよくわからない
母と息子や その友人たち 先輩神父が絡んできて
進行はすごくシンプルなんだけど 何故か複雑
不快感すれすれなんだけど面白い!
すごく不思議な構造になっている

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私 ソン・ガンホはとても好きなんだけど 
今回はストイックで 静けさをまとった役で 強烈さはないけど
どこかに人間くさ 哀しいかな 肉欲に負けてしまう様・・・
だけど 欲望には勝てないストレートさ 
演技上手い人なので 安心して見れました 
10キロ減量したとかで 神父のマント姿もスッキリと綺麗 

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そして 今回 個人的に凄いなー!と思った キム・オクビン
どこか少女のような儚さを持ちつつ 大胆な大人の女の部分も
余すとこなく 繊細に大胆に表現して 思いっきりのいい演技は凄くよかった

育った家の息子嫁に有無を言わさずさせられ 閉塞感漂う生活で
どこか情緒不安定さを漂わし 神父と出会ってからは 悩みつつも
ストレートに欲望を表す様 そして後半部分で 憑きものから解放されて
人間変わったかのような強気な様 彼女の演技は今回一見の価値あり!

そして 彼女も存在感たっぷりな姑にキム・ヘスク
ソ・ジソブのカインとアベルで あの鬼義理母を演じていた人ですねー
何で 彼女が後半あぁなったのかは???だけど
 (まるでカインとアベルのお父さんだよ~・笑)
これまた 有無を言わさぬ チャヌクワールドにハマってました

馬鹿馬鹿と言われるほど 馬鹿に見えなかった息子
これまた 後半もすごい登場の仕方して もう冷や冷やし通しでした

こんな風に まわりのキャラクターも 存在感があって
ちゃーんとカラーがあるのが パク・チャヌク映画の面白いところ

さほど 猟奇的でもなく 強烈でもないけど
心理的に ドキドキしたり はらはらしたり 逆なでスレスレあり 
だけど ものすごく人間くさい ちょっと笑えて 
とても哀しい話だった・・・ という結論

やっぱり パク・チャヌクの映画は独特だなー
今回のもクレイジーで面白いわーと思いました

今日の映画:80点 
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Commented by gloria-x at 2010-05-23 19:30
うわぁ、また凄そうなお話・・・
そうそう、在日コリアンのオモニも息子溺愛タイプが多かったように思います(ex.小中学校の同級生やご近所)
それにしても「おならのニオイで息子の体調判断」って・・・(笑)
人妻の育った背景も凄すぎ、よく思いつきますねぇ。
ソン・ガンホ、体絞ってますね!わたしは韓流は詳しくないんですが、最近の韓国俳優ってツルンときれいな顔のイケメンばかりだけど、わたしのイメージでは韓国人男性というとこんな顔が思い浮かびます。
Commented by acine at 2010-05-24 09:29
◇Gloriaさん あはは!凄そうなんだけど、意外としっとりと
してるというか、猟奇的というより、心理的に攻めてくるという感じです。
そうなんだ~。息子溺愛オモニ。しかし、息子は結婚してて、
嫁もいる前であれはないんじゃないの~?!しかもこのシーン、
おならの音から始まるんですよね(笑)。そのまんますぎて!
そして、その人妻の背景の台詞(だったかモノローグ)も凄すぎでした。
簡潔で即わかる。パク・チャヌクはストーリーテラーだなぁとあの
一文でほんとに感心!
ソン・ガンホ、顔も体もほんとスッキリしてました。Glooriaさんのおっしゃる典型的顔って、わかりますよー!私も同感。でも、ソン・ガンホは味わい深くて、
今回もストイックな中に色気もちゃーんとあるんですよねぇ。

ブロードウェイの件、頑張ってくださいねー!妹さんもGloriaさんも凄いわ~!
Commented by はらみ at 2010-05-26 17:37 x
ごらんになりましたか・・結構強烈でしたよねーwでもなんかちょっと真面目なんだけどふと笑えてしまうような無茶苦茶な雰囲気。
嫌いじゃないです。ソン・ガンホしっかり「美青年」してましたよねwよもや彼をこんな役で拝めるとは。そして新進女優のキム・オクビン。彼女の割り切り方すばらしーです。ぜひ香港系の一部の女優さん方に見習って欲しいですねー。
ところで私は今から香港、フランス合作の「アレ」を見に行ってきます♪
Commented by acine at 2010-05-26 20:47
◇はらみさん やっと見ました~! はらみさんちにもお邪魔
せねば・・・!と思ってたところでした。
そーなんですよ。いつものあの猟奇的な感じで強烈というより、
マジメなんだけど、確かに笑えるシーンけっこうあって、確かに無茶苦茶!
こんなのパク・チャヌクじゃないとまとまらないクレイジーワールド(笑)。
私も、嫌いじゃないというか、今回も凄いわ監督!でした。
ガンちゃん、確かに”美青年”でした!確かに、顔にブツブツできたり、
笛で叩いたり(笑)、大変だったけど。正統派で、ほんとこんな
姿で彼を拝めるとは・・・当ってます~。
で、オクビンちゃん。凄かったですねー!一種、”ラスト、コーション”の
タン・ウェイ的割り切り方に近いもんを感じました。
そーなのよ。香港の監督&女優さん、大体、香港映画の作風は
あそこまで別に裸や汚れは絶対要求されないんだから、
ちょっと位は汚れてみようよ・・・(笑)!別に損しないから!
逆にアナタの価値は上がるから・・・!って感じですね。
おぉ~!アレねー!はらみさんの感想楽しみにしてます。
林雪さんがあちこちで笑わかしてくれるはず!
Commented by rabiovsky at 2010-07-31 00:27 x
TB&コメントありがとうございます。

ほんと、パク・チャヌクじゃないとありえない映画ですよね。
またちゃんと成立しているのがスゴイと思います。
神経逆なでスレスレの線までいっている人は多いと思いますよ(笑)
デートでは絶対セレクトしてはいけない映画ですよね。
彼の映画は賛否わかれる映画ばかりですし。

>不快感スレスレというか 気持ち悪~! 
そっちでスレスレですか(笑)
確かに気持ち悪い。あの息子役は見ただけで気持ち悪いし、
あの閉塞感は 抜け出せると思えば その反動が大きくなるのは
わかるな~。絶対あの家族の中に入りたくないもん。

キム・オクビン、良かったですよね。肝が据わっているし、
どうしても大胆な演技のほうに目が行きがちですが、閉塞感から
抜け出せない絶望している演技もよかったです。存在するだけで
伝わってきますしね。

パク・チャヌクって誰でも脱がしてしまいますよね。
どんな口説き文句を使っているのか知りたいですよ(笑)
Commented by acine at 2010-08-01 21:30
◇rabioさん こちらこそ有難うございます~。
彼以外にはこういう展開無理な映画ですよね。エンディングも
えぇ~?!今更こんなんあり?!みたいな展開だったし。
あはは!確かにデートは(笑)。好き嫌いはっきり分かれるし、
下手すると人間性まで疑われそーですもんねぇ
そのスレスレのライン(笑)、今回は比較的オーソドックスな
展開だったと思うんだけど、またパク・チャヌク独特のスレスレ
ラインがあちこちにありましたもんね。
あの息子はシン・ハギュンさんという人なんですねー。
もう本当に気持ち悪いわ、あの現れ方どーにかして!という
感じでした。
やっぱりrabioさんもあの家族の中には入りたくないですよねー。
オクビンちゃん、そうそうあの閉塞感の表現もバッチリでしたね。
あと、私はなんて胸が綺麗なんだー!と思いましたけど(笑)。
そうか、監督は脱がせ上手なんですねー。そーいや、カン・ヘジョン
(私はオールド・ボーイでの彼女大好きでした)もそーでしたね。
あはは!男性からみるとそのテク気になりますよねー(笑)。
by acine | 2010-05-23 14:03 | Corea  韓国映画 | Comments(6)