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PTU   圧倒的様式美  '03 香港 (DVD)

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ずっと気になってたジョニー・トーの香港ノワール決定版 やっとDVDにて鑑賞

香港は九龍半島の夜の尖沙咀を舞台に
サイモン・ヤムが隊長を演じる機動隊PTU
ラム・シュー演じる組織犯罪課の刑事 黒社会のチンピラ ボス 
犯罪操作課の女性捜査官 まで巻き込んでの一夜の物語

冒頭の数分 ただの人 VS チンピラ組 VS 刑事 の緊張感漂う
席取り合戦から 息つく間もなく 物語は意外な方向へ・・・
とあるものに足をすべらせ 拳銃をなくした刑事の行く末は・・・?

登場人物は限られている
だけど 登場人物の背景も限られた範囲で描かれるので
この人とこの人はどういう関係?と頭の中を総動員させながら見始めた

作りはシンプルだけど ただならぬ緊張感と静けさの連続
夜の香港のビル街 裏通り 深夜営業の飲食店のタイルの壁
昼間は雑多すぎる感じのする街も なんとも曰くありげな映し方
他の監督の夜のシーンとも全然色合いが違う
全体的にダークなんだけど ひそやかな夜の街の独特の息遣い

そして一番感心したのが 一種様式美ともいえる フォーメーション
画面に納められた キャストの距離感 歩き始めるタイミング・感覚
集まり始めるタイミング 室内に入るタイミング 銃を撃つタイミング 銃声のタイミング 
雨が降る画面のペース配分 雨が降って駆け寄ってくるPTUのメンバー
コートを着るメンバーの順番 etc・・・ 
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すべてが計算されつくされた美しさ 
とにかく全てのシーンが すごい様式美 
すべてが必然性を持って準備された場面なので わざとらしさはない
クールかつ人間的なキャスト 無駄なものをそぎ落としつつ
これは意味があるのか?といちいち勘ぐってしまう 伏線らしきもの・人
それらとあいまって 独特の空間を生み出す 
1シーン 1シーン 見入ってしまう映像は 一種異次元世界

キャストは地味だし (香港映画ファンにはアピール度大だけど)
感動するとか 大笑いできるとかの類でもないし
おバカに呆れる んな訳ないだろのトホホ感
わ~誰々カッコいい! とかミーハー心に訴えるわけでもない
主人公だって ただのおっさん でもすごく味のあるおっさん 
普段の香港映画で思うこととは 気になることが全然違うタイプの映画
ザ・ミッション/非情の掟の様式美の世界がますますグレードアップした感じ

こんな映画もある香港映画はやっぱり面白い 奥も深い マニアも喜ぶ!
スターの主題歌がなくとも 茶水の人に多謝して
あっさりエンドロール さっさと劇終しようとも・・・!

それにしても PTUのユニフォームカッコいい
カーキの服に ベレー帽 編み上げブーツ 番号のバッジ
夜の街を歩く彼らの姿のカッコいいこと!
隊長サイモンは 今回はギラギラしてなかったかな(笑)
マギー・シュウ ものすごく久しぶりに見た
大きな看板にジェイ・チョウのCDの広告写真があったのも ちょっとツボ(笑)

今日の映画 78点

ジョニー・トー監督作品の関連記事: ザ・ミッション/非情の掟 ターンレフト ターンライト
しかしこの2作 見事に毛色が違う
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Commented by santapapa at 2005-10-10 07:16
ジョニー・トーの美学が端的に表れた映画ですね。また、独特のひねりを必ず入れているという(笑)。これで音楽がよかったら、かなり好きな映画です。
映画のパンフレットにウェイン町山が「ジョニー・トー3人説」を書いてましたが、たしかにカメレオンみたいな人ですな(笑)。
Commented by acine at 2005-10-10 07:35
◇santapapaさん こちらにもコメント&TBありがとうございます。
結局公開されなかったので、DVDにてやっと見れました!
本当に美学バシバシの映画ですね。今回本当に感心しまくりでした。
何かあるのか!と思ったら何もなかったり・・・、え~?!というひねりも確かにありですね。
音楽・・・確かに(笑)。ザ・ミッションでもなんだこのちゃちなテーマ?!と驚きました。
今回のは音楽があっても、全然記憶に残りもしないものでしたが、これはこれでこの世界に合ってるのかもしれません。
ジョニー・トー3人説・・・面白い!
Commented by Gun0826 at 2005-10-10 14:40 x
ご覧になりましたか。
まさに様式美の作品でしたね。PTUのあのフォーメーションは実際に
あぁいう隊形で動くそうで、徹底的にリサーチされたものと思います。
ジョニー・トーの「ダークトリロジー」に近い雰囲気を持った作品でしたね。
santapapaさんのおっしゃってる「ジョニー・トー3人説」ってのはほんと
疑いたくなるなぁ。

サイモン・ヤム、ラム・シューのおっさん演技派の面目躍如な映画でした。
あの深夜の自転車少年のエピソードが俺的にはかなり怖くて。
すごく印象に残ってます。でもジェイの看板は気づかなかったw

Commented by mihhoT at 2005-10-10 22:28
acineさん、こんばんは。
これ、これ。観たいなぁ~って思ってたんですよ。
だから、興味深く記事にかぶりつきです。
渋そーーー♪
Commented by acine at 2005-10-11 16:14
◇Gunさん やっと見ることが出来ました!
本当は映画館のスクリーンでこの様式美見たかったけど、DVDでも充分、
その雰囲気は出てました。
本当にあぁいうフォーメーションで動くとはびっくり!
本当に動いたとしても、あぁいう風に律儀に再現するのは凄いことですよねぇ。
”ダークトリロジー”はまだ見たことないんです~。
ジョニー・トー作品・・・チェックしてみないといけませんね~。
ラム・シューおっちゃん・・・演技派ですなぁ。すっかりお気に入りオヤジ連に入れましたよ!(笑)。
なんで、香港のおっさんはどいつもこいつもこんなに味があるのでしょうね~!
自転車少年確かに不気味でした。ジェイ・・・香港でも人気なのね~と
思い見ました。

レンタル屋・・・たくさん香港ものが入ってて、昨日も3本借りてきました。
さて、見て返せるか~?!
Commented by acine at 2005-10-11 16:16
◇mihhoさん こんにちは!
これ、渋い&不思議&スタイリッシュですよ~。物語の発端はコテコテの
香港ネタなんですが(笑)。
気になられてたんだったら、ぜひ見てみてくださいまし。
また感想楽しみにしておりますよ!
by acine | 2005-10-09 23:05 | Hong Kong  香港映画 | Comments(6)