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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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THE CONSTANT GARDENER   ナイロビの蜂 ’05 英・米

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世の中の不条理と無常 夫婦愛・人間愛 を感じる
スケール感のある かつ鋭い 大人の映画

”シティ・オブ・ゴッド”でセンセーションを巻き起こした(残念ながら未見のまま)
ブラジルのフェルナンド・メイレレス監督作
同名のイギリスの小説の映画化

ポスターを見ると アカデミー賞でも話題になり 
スケールの大きな恋愛ものという雰囲気
だけど実際は 冒頭の鋭い映像 重めでリズミカルな展開 
フォトジェニックなシーンの数々 達者なイギリス俳優たちの演技に 
これは単なる恋愛ものではないと すぐ気がつくはず

レイフ・ファインズ演じる 穏やかな外交官ジャスティン 
レイチェル・ワイズ演じる 不正を許すことが出来ない 妻のテッサ
ロンドンで知り合い ケニアのナイロビに赴任した2人
そして ある日 妻の死体が発見される
ジャスティンの知らなかった妻の真実とは?
追い求めるうちに つながってくる線と点・・・

正直 人の名前と顔・品名・会社名が入り乱れるし
その関係なども めまぐるしく展開される上
時系列も 行ったり来たりするので 注意深く見ていても
それらを把握していくには 少し時間がかかる
だけど 段々つながってくるのと同時に
隠されていた妻の事実も 鮮明になってくるので
これまた ジワジワと胸が一杯になってくる

恋愛要素とサスペンス要素が上手く組み合わさり
さらに アフリカが舞台ということで 政治的・社会的要素も加わってくる
このあたりのさじかげんが絶妙で巧み 

そして何ともフォトジェニックで 美しく鋭い映像
赤茶けた大地 枯れた大地 青々とした湖 アフリカの大地の様子
原色の衣装 黒光りのするアフリカの人々の肌の色
独特のフィルムの色合いも その世界観をより高める

決して派手さはないけど ジワジワとくる映画
小説が原作であっても 実際充分ありえそうな裏側や
あまりにもリアル感漂うストーリーに胸が痛む
資本主義の世の中の需要と供給 
そして人間の命までがその対象になり 喰いものにされている
生まれた場所・立場によって 人間の命の値段が違うという不条理
映画の最中も 映画の世界に入り込みながら 
同時に現実にも戻り あれこれ考えさされる

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レイフのナイーブな優男ぶりは 今回も絶品!
庭仕事が好きな もの静かなイギリス男 
そして妻の真実を追い求める なりふりかまわない姿
全てを悟ったかのような穏やかなラストの姿 何とも上手い!
そして 常に品があるところが 私はとても好き
アカデミー賞を取ったレイチェルに負けず劣らず
レイフ・ファインズの演技は素晴らしい!と断言

そしてレイチェル・ワイズ
なんだ? この女?!と思ってしまうけれど
見ているうちに 彼女の真の強さ 正直さが胸を打つ 
思い出の中の彼女は本当に美しい
まだ20代かと思ってたら もう30代半ばとはビックリ
瑞々しくて かつ等身大の人間らしいリアリティもあり とても魅力的

決して万人受けする映画ではないし 派手でもない
よくあるハリウッド映画とは 対極の位置にある映画
だけど どんな映画だろう?と 興味を持ってる人にはぜひ見て欲しい
繊細で鋭く 溢れる痛みと愛 考えさされれ ジワジワとくる
個性的で鮮烈な映像美 耳に残る音楽も深い 

今日の映画 81点

ブラジルのスラム街の日常を描いた シティ・オブ・ゴッドも
見るべきだろうと思うけど きっとヘヴィに違いない・・・
体力&気力がある時 また見よう

フェルナンド・メイレレス プロデュース作: GINGA GINGA 2回目
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Commented by mihhoT at 2006-05-21 17:59
acineさん、こんにちは~。大変ご無沙汰です。(お元気ですか?)

上手い言い方が思い付かないけれど…“見逃さないで良かった”って本当に思える映画でしたねぇ。
2時間弱、飲み込まれてしまい、少しも動かなかったせいで…手を置いていた場所がシワクチャでした(笑)。

『奇跡の愛』等のキャッチコピーには大いに違和感を感じつつ(愛は愛だけど)
レイフもレイチェルも好きな俳優だし、シリアスなテーマだったので「これは観たい」と思っていたんです。
軽く言える映画ではないけれど、やはり「良い映画を観たなぁ」ですね。

終盤のゴルフな人達の言動やラストシーン…ハリウッド仕立てだったら…絶対違う方向に行きそう。
映像美、音楽…とことん劇場向けなスケールでしたね。
(でも、サントラ(日本盤)は曲名でネタバレなので、その不注意さに笑ってしまいました。)
いつにも増して、凄く良いレビューでしたよ、もう一度観たくなりました。
では♪
Commented by acine at 2006-05-22 19:27
◇mihhoさん こんばんは! こちらこそお久しぶりです~。
私は元気ですよ♪

mihhoさんもチェック済みでしたね!さすが!
これは見逃さないでよかった&映画館でぜひ見たい映画ですよね。
本当にダレるところが全くなく、緊張感、不安感、絶望感にかられる
内容だけど、凛とした太いエネルギーと繊細さを感じる映画でした。
奇跡の愛やナイロビの蜂はちょっと???なコピーやタイトルだけど、
内容よければ、いいんですってば!って感じですね。
本当にこの2人はこの役にピッタリでした。
レイフ好きもカブってて、嬉しいです!レイフもジョニーやトニーと並んで、
何を見ても、彼の演技には不満はいつも全くないです。パーフェクト!
レイチェルは、何だっけ?ユアンと共演したコスチューム物以来だったけど、
いい女優さんですね。私はこれからは要チェック女優に入れますよ。

ほんと、こういう映画見ると、ハリウッド映画では私は満足できないわー!
(もちろん、中にはいい映画もたまーにあるけれど)って思ってしまいますよね~。
私も何故か気になる映画です。私ももう一回見ようかなぁ。
Commented by Gloria-x at 2006-05-24 22:10
「シティ・オブ・ゴッド」の監督なんですね。「シティ・・・」はヘヴィではあるけど、構えるほどではないですよ。お国柄かカラリと乾いた空気感とカメラワークであれよあれよという感じで引き込まれます。なによりラストに展望と救いがあるのがよかったです。
Commented by acine at 2006-05-25 20:55
◇Gloriaさん シティ・オブ・ゴッドはそう構えることもないんですね!
出来れば、公開時に見たかったのだけど、行き損ねて・・・でも重そうだな~。
重めなのは、家ではあんまり見る気がしないので、躊躇してたんです。
ラストに救いがあるんだったら、家で見ても大丈夫ですね~。
ブラジルものってカラリとしてるのもあるけど、重~いのも多いので、
先入観がありました。見てみますね~!
Commented by kazupon at 2006-05-29 12:47 x
acineさん、自分もシティ・オブ・ゴッドを先に見ていたので、
コレはあの監督がどんな映画ではあるんだろう?と思って
観ましたけど、タイプは全然違うけど、なんだか事実に対する
本気度がスゴイ監督だっていう印象は同じです。
カメラがアフリカの貧困のど真ん中に入っていく感じでしたし。
シティ・オブ・ゴッド、僕も観る前は「強烈」って聞いてて
ちょっと腰が引けてましたけど、ホント、おすすめしますよ!
ハリウッド映画では絶対作れない傑作だと思います。
Commented by acine at 2006-05-29 19:04
◇kazuponさん シティ・オブ・ゴッド・・・予告編もヘビィそうだったので
そう思ってたんですが、皆さんそうではない・・・と言って下さるので、
ちょっと安心(笑)!またチャンスがあれば、ぜひ見てみたいと思います。
どうも、家で見るのってお気楽香港映画などに流れてしまいがちなんですよ~(笑)。

確かに・・・事実に対する本気度がスゴイって当ってますよね。
この映画も映画とは思えない、まるで実際起きていることを見ているような
リアル感、そして同時に今の世の中に起こってることをつい思い浮かべて
しまうということを、感じていました。
その辺り、ストレートかつ巧みで本当に上手い演出をする人ですよね~。

Commented by kiki at 2007-08-27 06:06 x
主役が二人ともピッタリとイメージにはまっていたのが良かったですね。
あながち小説の中だけの世界ではないんだろうな、と、見ていて実感できるところが、なんだか怖いところだけれど…。
Commented by acine at 2007-08-28 16:38
◇kikiさん ほーんと、この二人ピッタリでしたねぇ。この前見た”ファウンテン”でも
レイチェルはこれ系の役だったけど、信念のある女が似合う人ですね。
そうそう。これ見てると、こういうことが現実にもいろいろあるんだろうなぁと
思わせる所が複雑ですね。ほんと怖い。
監督南米系だけど、こういうザ・イギリスな二人とも相性よかったので、
ダニエルも期待してたんだけど、残念だわ~。
Commented by bellissima_2046 at 2011-08-04 20:13
acineさん、昔の記事にトラバさせて頂きます。
これ3月に衛星であってたのを録画してそれからずっと観てるのですが、本当に私のお気に入り映画となりました。お気に入りとか言うには重過ぎる映画なのですが。。。

主役二人がそれぞれ私の男性の理想、女性の理想です☆

英国万歳!といいたくなる映画ですね(笑)

また来ます。語りたいです。
Commented by acine at 2011-08-07 17:26
◇アキさん こちらにもコメ&TBどうもありがとう!
確かに、重い映画ですよねー。劇場で見た時は手に汗握ると
いう感じで、家では全然その後見てないけれど、アキさんのコメ読むと、
これも見たくなってきましたー!
レイフもレイチェルもこの役に本当にピッタリでした。
確かに、アフリカが舞台でも、ザ・英国!な映画ですねー。
レイフが出るだけで、英国色らしさが、ぐーっと深まりますよね。
レイフもレイチェルもこの役にピッタリでした。
タイプ違うけど、マカヴォイくんの”ラスト・キング・オブ・スコット
ランド”も重くてこわーい話だったのを思い出しました。
そうそう!フェルナンド・メイレレスがプロデュースしてるブラジル
サッカー・ドキュメント”GINGA”見られたことあります~?
個人的に大好きな映画です!
神憑り的なテクニック、音楽、映像、めちゃくちゃセンスいいドキュメント。
サッカー好きなアキさんにぜひおすすめー!

by acine | 2006-05-20 23:51 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(10)