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by acine

300  スリーハンドレッド ’07 アメリカ (2回目)


300  スリーハンドレッド ’07 アメリカ  (2回目)_e0079992_021071.jpg
300 2回目鑑賞!
いやはや これはちょっと いや これはかなりハマりました!
CG使いまくりハリウッド映画で 気に入ったのはマトリックス以来かも
(マトリックス: 2はNG 3は見てもない)

1回目は 驚愕の映像美と肉体美にうぉーっ!と圧倒され
2回目は すっかりストーリーわかってるので
落ち着いて じっくりと またしても 映像美と肉体美を鑑賞(笑)

前回同様 映画が始まった途端 シーンと静まり返り 異様に集中する観客達
シンプルな映画なのに 求心力 物凄い映画だと思う
時代や場所は違えど 武士道とも通じる描き方なので 
意外にも 日本人の感性にすごくフィットする映画

やっぱり凄い映像美ですわ・・・! 圧倒的!
CG使いまくりなのに 何故か絵画を見ているような アナログ感
なんとも不思議な立体感 スケール感 奥行きがそこにある・・・
冒頭の馬の現れ具合 一糸乱れぬスパルタ戦士のフォーメーション
ペルシャを見下ろす図 エンディングの影絵のカッコよさ

そして 何たる強靭な 肉体派軍団だ~!と 呆気に取られた
物凄い体つきのスパルタ戦士たち 再び見てもやはり凄い!
プロフェッショナルな職業:戦士軍団以外の何者でもない
圧倒的な存在感のある鍛え上げられた体で 前進し 盾を構えて
槍を投げ バッサバッサと敵をなぎ倒す姿は圧巻!

血が噴出し 腕や首が飛ぶ 残酷なはずなのに 
このアクションシーンの爽快さ カッコよさ 絵ヅラの勇壮さ
この潔さと美しさは一体何なんだ~?! 自分でも説明不可能
これもCG使いまくりの世界なのに アナログ感がすごくある
きっとこのCG映画に私が惹かれるのは そういう絶妙なアナログ感なのかも

王役のジェラルド・バトラー 上背があり 足も長く とても均整の取れた体格
その上 とことん鍛え上げてるので 精悍で美しく恐ろしくカッコいい!
まさにギリシャ彫刻のよう 立ってるだけで 恐ろしく絵になるんですな
もともとのスタイルのよさがないと いくら鍛えても こんな体型には絶対ならないと思う
そして 演技も含めた存在感 目の演技・・・圧倒的でした
原作者いわく ”現代では少なくなった本物の鉄腕の役を演じる” まさにその通り
ちょっと 彼の他の映画も見てみようかしらん? という気になっている(笑)
 (第一候補:Dear フランキー 第二候補:オペラ座の怪人 
  他におすすめ!というのがあれば 教えてくださいね・・・)

メイキングをチラっと見たけど 彼を始め キャストたち
撮影風景でも 皆さん そのまんまあの体型!ビックリですわ
俳優ってのも大変な仕事だね 演技はもちろんのこと 肉体改造し アクション!
そしてCG使いまくりなので ブルーバックを背に演技
なのに ちゃーんとこんな質の高い映画が出来るなんて 感嘆

ケチをつけるとしたら ペルシアの描き方 やっぱり酷いんじゃない?
エスニック世界をゴチャまぜして 謎の異教徒と化して 
化け物や動物まで これでもか~!これでもか~!と繰り出してくるしね
しかも人種も ペルシア人は イスラムでも アーリア系(白人系)の国なのに
そして 異様にゴージャスな戦闘服もあれば 謎の忍者? アラビアンナイト?
みたいなのもあり 個人的にはオリエンタル&デコラティブで
けっこう好きな雰囲気も多かったりするけど あまりにもゴッタ煮すぎ 

ロドリゴ・サントロの王にいたっては まるでそのまんまリオのカーニバルに
登場できそう もしくは宇宙版ツタンカーメンみたいな雰囲気だな~と思う
ロドリゴ使ってるんだから ペルシアの美しい王として描いてもよかったんじゃ?
この人もまた 腰高でしなやかで何とも美しいマッチョぶり 
この人もJ・バトラーとはまた違うタイプの生まれながらのスタイルのよさが凄い
よく見たら かなり笑えるスパルタだけども ひたすらシンプルにカッコよくまとめてるのに
ゴテゴテ あのゴッタ煮ぶりが ペルシア軍哀れ・・・です
 (親戚にペルシア人いるので ペルシアの描き方にはちょっと物言い有)

あとは 王として そして一人の人間として 戦った王
そして その王を信じたスパルタ軍なのに 時折出てくる現代にも
通じるような政治的な台詞が やっぱり胡散臭い そしてウンザリ
あぁ・・・ここが残念! ハリウッド映画!って感じかな

若干地味に見えた王妃 レナ・へディ 2度見ると彼女はよかった
スパルタは女も強い・・・を 毅然と体現してたと思う 

そして よく考えれば ロドリゴ・サントロの美貌&肉体美だったら
スパルタ側にいてもよかったのに 意外にもペルシア王であんなヒール役
というキャスティングが 今回すごく効いてると思う
過去の映画では カッコいいけど 今イチ線が細くて ただのいい男で
終わりがちだったけれど 今回は線の細さも活かしつつ 
気高さやナルシスト的いやらしいさも漂わせた怪演ぶり 
ロドリゴくん キミなかなかやるじゃないか~!と ちょっと見直したりして
J・バトラーが精悍で男らしいギリシア彫刻なら ロドリゴはしなやかなブラジル彫刻 
そのまんま リオのカーニバルのゴージャスな山車に乗っててもおかしくない 

なーんて 結局1回目と変わらず 
映像美&肉体美 絶賛! これに尽きる!
ペルシアの描き方と 時折の胡散臭い台詞に難あり

結局 同じ感想だけど 多少の欠点に目をつぶっても 
この映画の世界は 見て損はないと思う 
アメコミ原作&アメリカ映画だけど 監督・キャスト陣はUK勢中心なのが
地に足がついていて 今回の映画世界にピッタリ

映像美と肉体美だけでも 十分元は取れる
CG多用だけど 神話のようだけどリアル モダンだけどアナログ
スタッフ&キャストの心・技・体 力の入った職人技が堪能できる
好き嫌いは別れると思うけど 私は好きだ この世界!

今日の映画:82点
by acine | 2007-06-21 19:08 | Estados Unidos 米映画