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by acine
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VOLVER ボルベール(帰郷) ’06 スペイン

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楽しみにしていたペドロ・アルモドバル期待の新作

その時々で 男か女をどちらかをテーマにしてるけれど
前作: とことん男が中心 今回:とことん女が中心
どっちの世界を描かせても 何とも達者で上手いのに 座布団10枚!

今回も 一体どこでそんなに 女の生態を掴むんだろう?と
感心するくらい 全く違和感のない世界を 描ききっている
女から見ると 全くピンと来ない  は?そんな訳ないじゃない・・・!!!
疑問だらけの男性監督も決して少なくない中・・・
アルモドバルの女の実体&女心の掴み方は凄いものがある

冒頭 お墓掃除をする女達  ラ・マンチャが今回の舞台 
マシンガンのようなスペインのカステジャーノ(スペイン語)
強気のスペイン女性 まずはそのスペイン女たちの勢いに圧倒される
そして え?!と思わせる サスペンス的な展開へ そして人情物に転調

アルモドバルの描きっぷりは 全くアッパレ
終わってみれば 今回も一種 家政婦は見た系というか
女の井戸端会議系というか エスパーニャ女系3代記みたいな 
ワイドショーネタの 覗き見的なストーリーな感じも
アルモドバルは どんな年代の女にも潜んでいる
オバちゃん心も しっかり捉えてるのもえらい

スペイン女性・・・美女だらけで&いい女も本当に多い 
だけども 同時に 何となく心のオバちゃん度も高い(笑)
若い時は本当に美しい大輪の花でも ある程度年齢いくと
物凄くキツい感じになる 劣化は残念ながら早い・・・
ついでに言うと 街を歩いてても 単にルックスだけでいえば
ペネロペより美女は一杯いる 彼女は5点満点だと3.5位だと思う

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そして んなわけないよ!的 ちゃんちゃらおかしい
唐突で いかにもスペイン的なエピソードの数々 
人間はキョーレツだけど その分・・・情が濃くて クールで
裏の部分もより鮮明になる そんな下町的人情に
母・娘・姉妹・友人 様々な女の関係が絡む
国は違えど 女にはよくわかる 女同士の数々の関係・感覚

そんな情や業と絶妙に共存するのが 
いかにもスペイン的な彩り 濃くて土着な味わい・・・その空気感

いつも思うけど アルモドバル映画の背景や色使い
空、土、空気感、建物、インテリア、壁の色、腰壁のタイル、パティオ、壁のマリア様、
主人公達の服、アクセサリー、市場の食材の色、テーブルクロスの色 
なんともスペイン的で味わい深い 濃い主人公達と共に 映像に彩を添える
個人的に こういう土着的で個性的なスペインの色使いや質感は
たまらなく好きなので いつもこういうところも 楽しみでしょうがない


e0079992_18524777.jpgそして今回はとにかく ペネロペ・クルスが圧巻
スペイン語の作品中心に何本か見てるけど
今回は本当に素晴らしい!
彼女もガエルと同じく 母国語のスペイン語で
出演する作品の方が 圧倒的にいいけど 
今回はとことんスペイン女で脱帽 
 *今までの 個人的彼女のベストは
  ハスッパな ウエルカム!ヘヴン

彼女が画面に登場するだけで 
パっと大輪の花が咲いたように美しい!
それは真紅だったり 真っ黒だったり 
紫の花だったり・・・ 

胸を強調したカラフルな服 黒く縁取った目元 色っぽいまとめ髪
何ともグアパ(べっぴんさん)で 存在感&情感たっぷり

歌 ”volver" のシーンは ペネロペの唄う姿とその歌詞に 思わずもらい涙
ペネロペって ここまでポテンシャル高かったのか~とちょっと驚いた
この歌のシーンは素晴らしい! まさに映像と曲が見事にシンクロする瞬間
(この歌を唄ってるエストレジャ・モレンテのCD 1枚持ってるけど
 彼女が歌ってたんだとビックリ いい歌い手さんです) 

母の可愛さ 姉の頼りなさ 娘の複雑さ アグスティーナの不安な心 
共演者の女優達も各々よいコラボ スペイン女優は達者だと思う
いろんな所へ潜り込んでるお母さんが面白すぎ
そして 彼女達のチュッチュッと 音も激しい
ドス・ベソス(挨拶のキス)も 凄く印象的だった

そして エンドロールの美しさも必見!
これまたアドモドバル節というか スペインのキッチュな美全開

男物も女物も達者に エロティックに情感たっぷり
下世話に かつアート性高く描く アルモドバルはやっぱり凄いと思う

今日の映画:81点

それにしても最近は 好み&充実の映画が続いてます うーん満足!
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Commented by mayo at 2007-07-05 00:14 x
いきなり連続コメントですいません。。
私、ペネロペ大好きなんですよ~。アルモドバル映画だし、観にいきたいと思いながら、実は、女の世界、というか女のお話がなんだか苦手で、躊躇してます。苦手というのはキライというのとは違うのですが、観れば絶対感動しちゃいそうで、それが照れ臭いような、避けたいようなヘンな気持ちなんですけど、うーん、acineさんの記事読んだらやっぱり観るべきかな、と思っちゃいました。一人で観たい映画かもですね。
Commented by paris.fleur at 2007-07-05 08:54
ベネロペちゃん美しいよね~。
最近映画を全然みてないから羨ましい!
acine ちゃんを参考にして観ようかと思います!
Commented by kiki at 2007-07-05 22:34 x
acineさん、こんばんは。
これ、この前予告編を観たんだけど、観ながら「acineさんが好きそうだなぁ」と思っていたざんすよ。やつぱし!!母と娘の物語ですよね。そんなに女を掴んでおりますか。アルドモバル。さすがなり。でも「バッド・エデュケーション」を途中で降りたワタシなので、この濃い世界にハマれる自信がなく、当面外側からちょっと様子見でごんす。acineさんのレビューで観た気分になっときますわ。(笑)
Commented by acine at 2007-07-05 22:42
◇mayoさん いえいえ! 大歓迎ですよ~!
mayoさん、ペネロペ大好きなんですね~。だったら、ぜひぜひこれは
見てみてください。 私は普通なんだけど、この映画の彼女は凄い!と
思いましたよ。手放しで素晴らしい!ですよ~。個人的には”クイーン”の
ヘレン・ミレンも、”あるスキャンダル・・・”のジュディ・デンチもよかったけど、
私がアカデミー会員なら、ペネロペに主演女優賞あげたいかも。
アルモドバルはクセあるから、手放しで感動というより、場面場面で
ジワジワとくるかもしれません・・・。それにしてもよく女の考え方がここまで
よくわかるな~と感心しますよ。きっと。 いやーmayoさん、ぜひぜひ
見てみてください。
Commented by acine at 2007-07-05 22:45
◇アヤコちゃん マッハなコメント・・・すごく嬉しいわ!
私は最近ますます映画中毒化しております。ペネロペ・・・好きか嫌いかと
いうと・・・普通なんだけど、この映画のペネロペは凄くいい&物凄く綺麗!
ぜひ、アヤコちゃんも見てみてちょうだいな♪
Commented by acine at 2007-07-05 22:48
◇kikiさん こんばんは!
ははは!図星です。スペインもん・・・というだけで、すでに基礎点が
私の場合高いんだけど、この映画は良かったです。”バッド・・・”よりは
すんなり見れますよ~。あそこまで濃くはないかな~。
私はスペインやらラテンものの濃い濃い世界好きなので、全然OKなんだけど、
もし気が向いたら、kikiさんも見てみてください・・・。
本当に、女を掴んでいるアルモドバル・・・恐るべしですよ。
ま、部分部分でフェチ色も強いかもしれないけど・・・(笑)。
Commented by kazupon at 2007-07-07 11:28 x
acineさん!
ブログ再開おめでとうございます。
またオジャマすることが出来て光栄でございます。
ウチも細々と続けておりますので、また寄らせてもらいますね~
アルモドバル映画でここまでカラってしてるのは自分が観たものの
中では無かったので、気に入りました。
ほんとに、色とかセットとかすべての空気が別世界へ連れてって
くれますよね。日本に住んでるからよけいそう思うのかも
しれないですが・・。
そうですか、そんなに女性には「判っている」監督なんですね~
男がどうでもいい扱いだったのが逆に痛快でしたよ。この映画。(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-07 14:47
acine さん、こんにちはー。
(まだレヴュー書いていないのですがー)私も本作はたいへん楽しみにしていました。ペネロペ主演、とってもよかったですよねー。アルモドバルは女性主人公の作品はかなり多いですけど、どっちかというといつもオバチャン世代がメインというイメージが強いので、若き母ライムンダの存在はなんだか新鮮で大成功の素晴らしさでした。
(最近では『赤いアモレーレ』などもよかったです。)アルモドバル映画の美術も大好きです。ロケーションも最高。感銘のほどはトーク・トゥ・ハーよりは少なめだったのですが、こちらも気に入りましたー
Commented by acine at 2007-07-08 21:05
◇kazuponさん ありがとうございます! またどこで挫折するか???
なのですが、またよろしくお願いいたしますね~!

確かにこの映画、カラっとしてましたねぇ。アルモドバル・・・女物は意外と
カラっとしてますよね(笑)。彼は男物の方がよりネットリとしてしまうのかも。
そう、スペインの空気や色彩は日本とはまた全然違いますよね。
でも、きっとあの色合い、日本人は好きな人多いと思うんですよ。
空気も昭和枯れすすき的演歌要素も持ってる国なので(笑)。
ほんと、女性をよく観察してるなぁ・・・と感心しましたよ。アルモドバルにも
世話焼きオバちゃん心があるのかも。そして、男はスッパリ切ってたのも
面白かったですよね。旦那なんて、後半本当に消えてましたもんね。気の毒
Commented by acine at 2007-07-08 21:11
◇かえるさん こんばんは! ペネロペが思いのほか、良かったのに
ビックリしました。やっぱり彼女もガエル同様スペイン語映画だと
生き生きとしてますよね~。英語作品とは全然違います。
確かに、ライムンダは、若くて、強気で素敵でした。
そんな華やかでイキのよい空気が映画中に充満してたような気がします。
”赤いアモーレ”まだ見れてないんですよねぇ。
私もアルモドバル映画の色彩大好きです。濃くて、渋くて、ヴィヴィッドで
何とも言えない色使いですよね。スペインならではの色!
私は一番好きなのは”オール・アバウト・マイ・マザー”なんですよ。
”ライブ・フレッシュ”見損ねて、ずーっと見たくて早何年・・・って感じです。
かえるさんのレビュー楽しみにしてますね!
Commented at 2007-07-09 12:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by acine at 2007-07-10 14:11
◇鍵コメさん いえいえ、今おしゃべりコーナー作ってないので、全然OKですよ~。
ホント、バーゲンシーズンは働いてる人たちは大変ね~!休める時は
しっかり休んでね。
語学の方も、いいとこ見つかったみたいでよかったね!
私もほったらかしもいいとこなので、地道にやらねば・・・ですよ。
リーホン・・・ちゃんとその日に発売されるといいなぁ・・・。
どんな展開になってるのか楽しみですよね~!
”傷城”・・・個人的には今イチでした。もっと彼らだったら出来ると思うんだけど・・・。
そして、またハリウッドではヒットするんだろうなぁ・・・。
鍵コメさんも体に気をつけてね~!
Commented by sabunori at 2007-08-22 22:54
acineさん、こんばんは。
いや~~映画よりacineさんのレビューの方が迫力あって好きかも。(笑)
スペインへの愛の賛歌ですね!
私はですねぇ・・・ペネロペ演じるライムンダがちょっと苦手で。
他人さまのレストランで女オーナーよろしく営業する図々しさとか
アグスティーナが病に倒れてからの彼女の依頼に対する態度とか・・・
そのあたりがどうにも理解不能で。
でも作品全体に流れる陽気な明るいスペインの空気とか女たちの力強さとか
洋服のかわいらしさとかそういうのはよかったですね。
最初はおとぎ話風なストーリー?と思いきやかなりシビアなお話でした。
Commented by acine at 2007-08-23 22:49
◇sabunoriさん こんばんは!TBも Muchas gracias! 
あはは!確かに、いつの間にか、”勝手に スペインへの愛の賛歌 オレ!”
になっておりましたね~(笑)。
私もペネロペのなりきりぶりには、本当に感心したけど、確かにあのレストランの話は
ひどいよな~と思いました(笑)。でもね、あぁいうことがホントに起こりそうなのがスペイン。あんな人が本当にいそうなのもスペインっぽい・・・と思ってしまいました。
ちゃんちゃらおかしいことが平気で起こる、ちゃんちゃらおかしい人が
平気でいる・・・のが、スペインなんですよ~(笑)。
確かに、アグスティーナの件も日本人的感覚では???ですよね。
お母さんだって、浮気相手の娘の看病を結局したりして・・・。
あの辺、どうもカトリックならではの考え方らしい・・・です。←私にはわからないけど。
そうそう、旦那がいなくなってから、どんな話になるのかと思いきや、
意外な方向に進みましたよねぇ。終わってみれば、結局は”家政婦は見た”系だな~と
思ったりして(笑)。 好き嫌いがやっぱり別れますよね~。アルモドバルは・・・。
クセありすぎ・・・ですもんね。
Commented by rabiovsky at 2008-01-04 23:01 x
TB&コメントありがとうございました。
私も今回のペネロペは今までで一番の演技だったのではないか
と思っています。存在だけで場が明るくもなり引き締まりもする。
母親と女を自由に行き来出来ている感じもするんですよね~。
やっぱスペインという国のなせる技なのでしょうか?
それにしても本能に正直だったり、クールだったり、振れ幅が大きく
大らかでエネルギッシュ!
スペイン女には関西のオバちゃんぐらいしか
太刀打ちできないでしょう(笑)
それを映画にできるアルモドバルはスゴイです。
Commented by acine at 2008-01-07 13:51
◇rabioさん こちらこそ! ですよね。私も別にペネロペは好きでも
嫌いでもないんだけど、この映画でのペネロペは凄い!と思いました。
私がアカデミー会員なら彼女に主演女優賞あげたい位。
そうそう、あぁいう年齢だからこその役ですよね。実際あのロナウジーニョ似の
娘役の女優とは、一回りも違わなかったらしいのは驚きだけど(笑)。
スペインの女性たちは強烈ですよ~!(笑)。激しいけど、情もあって
なんだか訳わからないけど、魅力的です。rabioさんの言うとおり
関西のオバちゃんだと対抗できそうですね(笑)。
なーんとなく、強烈度では、私の中ではスペイン=香港=関西、同系列です(笑)。
でも、こんな映画を撮ってしまうアルモドバルも凄いですよね。凄い男です。
Commented by ゆり at 2010-09-29 16:06 x
acineさん こちらにもおじゃまします~
ログインしておりませんが、ゆりでございます^^

これ、やっと観れましたー(遅い)
よかったです!アルモドバル、ハズレなし!さすが!
人間ドラマ描かせたら、最高ですね
実は私は知らなかったのですが、彼はゲイなんですね
だから男でも女でもよく理解できるのでしょうか?
私も「どうしてこう、女の生理的な気持ちまで、
わかるんだろう…」と感心しました
この映画では、ぺネロぺが下手に誰かと恋に落ちず、
母が娘に徹していたのも良かったなぁと思いました

私もこの映画の美術にはうなりました!
色遣い、色合わせが本当にいいですよね~
オープニングからエンドロールまで、本当にカッコよくて、
「サスガ~」と痺れておりました^^
「えっ、大丈夫なの?それは?」という場面も確かにあるけれど、
「まぁ、いいか」と流せるのがやはりラテンですよね(笑
Commented by acine at 2010-09-29 20:41
◇ゆりさん こんばんは~!
おぉ~!見られたんですね♪ アルモドバルの女賛歌!
私もこの映画、アルモドバルの中ではとても好きな部類に
入ります。
男を描かせると、つい私情が入りすぎるのか(笑)、かなり濃くて
ネットリとしてしまうけど、女を描かせると、本当にさじ加減が
抜群!というか、パワフルで人間臭くて、ほんと上手いですよね。
ゲイの監督もいるけど、ここまで女を上手く描く人は
なかなかいないかも~。
この映画のペネロペは最高でしたね!私がアカデミー会員なら
この作品(あのW・アレンのバルセロナじゃなくって)で彼女に
賞を取らせてあげたかったですねぇ。
Commented by acine at 2010-09-29 20:50
◇ゆりさん 続きです。
で!ゆりさんも書かれてる通り、アルモドバルの色遣い、
色合わせ、最高ですよね~! 特にこの映画は素晴らしい!
ヴィヴィッドなんだけど、ちょっと渋めのわびさび系の色も
あって、全てが計算され尽くされていて(計算づくはあんまり
好きじゃないけど、ここまで完成されてたら、文句なし!)
パーフェクトですよね。こういう色彩やセンス好きな人には
たまらん世界ですよね~!この辺もゆりさんと好み一致で
嬉しいです♪この映画のエンドロールも最高に綺麗!
今年?去年見た最新作(それもペネロペ主演)も、色遣い
、色合わせ、抜群!でした。
それもよかったらまた見てみてね~ゆりさん。

で、いかにもラテン的な展開、キョーレツだけど、ありえるかも
って感じで、押し切るのがおかしいです(笑)。
by acine | 2007-07-04 16:08 | España  スペイン映画 | Comments(19)