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by acine
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SAINT JACQUES... LA MECQUE   サン・ジャックへの道 ’05 フランス

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サン・ジャック? 聞きなれないな~と思っていたら フランス語だから
スペイン語では かの有名な ”El camino de Santiago” のこと
スペインの北西部にある カトリックの三大聖地のひとつ
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道
この映画で描かれるのは フランス~スペイン ピレネー山脈越えのルート

スペイン好きの私は 何冊かサンティアゴ巡礼の本を読んだことがある 
歩きは無理としても いつか旅したい・・・と夢見る地方なのだ 
ただ 私は巡礼もいいけど もう少し海側のルートで 街歩きと美味しい旅がいい!
スペインの北部は美食で有名 美味しいものだらけらしい・・・のだ(笑)
あとはロマネスクの教会見たり ゴシックの教会の回廊をフラフラしたい・・・

な~んとなく 穏やかな巡礼の旅だろう・・・と思っていたら
ところがどっこい タダじゃ転ばない・・・おフランス映画!!!
やってくれます 思いっきり予想を覆してくれることよ(笑)
冒頭から えっらくテンション高く 大人気ないおフランス人中年兄弟の登場 
喋くりまくるわ! うるさいわ! 見てる方は まずは呆気に取られてしまう 

会社の社長で 経済的には豊かだが アル中の妻を抱える こうるさい長男
ガンコものの高校教師で 融通が効かず 現実主義で可愛げない デブの次女
無職でアル中 妻から見捨てられ 誰や彼やに酒代をせびる 情けない次男
急死した母親の財産を相続するために 母親の遺言どおり
嫌々 3人で巡礼の旅に出ることになる・・・

情けないけど 仙人のようで なかなか面白い次男はいいとして
こうるさい長男&ガンコな長女には 出発前からウンザリ 
そのうち 集合場所の駅には これまた 濃い旅の道連れが集ってくる・・・・
ギャル2人 何故かメッカを目指すと思ってやってきたムスリムの少年2人
謎めいたスキンヘッドの女性 そして 頼りがいのあるガイドのギィ

大人気ない兄妹がいい年して 取っ組み合いのケンカを始めて
この旅は一体どうなるんだろう?!と 先行き不安になるけど
このテンション高く毒舌一杯 自由気まま その一行の行動に
呆気にとられ 苦笑しつつ 笑ってるうちに こっちもすっかり
このテンション&リズム 珍道中に巻き込まれるのだ

大自然の中 とにかく歩く・歩く・歩くだけ
たまに食事 そして休憩 夕方には宿泊所 その繰り返し

道中 文句を言いつつ 恨み言を言いつつ・・・
お互いをうとましく思ってる兄弟 カップルが出来かけたり
お互い腹の探り合いったり 宗教は違えど ムスリムの少年達との触れ合い
時には親しく 時には個人主義 距離の取り方や 年代や背景が違えど
人間として付き合う そんな関係は 日本人とは違ってて面白い

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各々が あれこれの邪念・雑念を持って出発した旅だけど
いらない荷物を捨て 苦しい中歩き続け 励ましながら歩いていく間に
あんなにテンション高く 濃かったメンバーも 段々シンプルになってくる
邪念・雑念が取り払われ どんな人間も だんだんと純粋になってくる
そして ぎこちなくも 段々と近くなる関係 遠くなる関係 人間模様いろいろ
恋も芽生え 恋も破れ そして 同じ釜のメシを食った仲間としての団結感も 

こうるさいメンバーだな・・・と 思ってた彼ら
時には岩場で休憩し 川に足をつけて 大自然を眺めていると
こっちも一緒に苦労を共にしてるような気分になるのが不思議
うっとおしいな~と思ってた一行にも すっかり親しみが湧いてくる
時折はさまれる夢の情景(?)も シュールで面白かった

美男美女はいない 有名俳優を使ってないのも 新鮮でリアルでいい
(フランス映画に詳しい方には おなじみな人たちなのかもだけど)
こんなフランス人一行 巡礼の道にいるかもな~と思わせるのもいい
単に街から街へというより 人間関係・その心の変化にウエイトを置いた映画

もう少し美しい景色や街並みも楽しみたかったような気もするけど
こんな本能丸出しの巡礼の旅も 正直でいいじゃないか・・・と思う
ただし・・・自分が行くなら もう少し静かに旅したい
あのテンションじゃ 絶対疲れる・・・!(笑)

おフランス巡礼映画 予想とは全然違ったけど
この強烈なテンション&リズム 嫌気がさしつつも 面白くて
後味も清々しいという 意外な転調もよかった

今日の映画:77点
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Commented by RIN at 2007-07-24 15:58 x
こんにちは、お久です♪
別記事にコメントを書かせていただきに参ったのですが
トップ記事をついつい読んで、ついついカキコです(苦笑)
私、小姐将軍が死んだら、四国にお遍路に行こうと思って
たんですが、このまえ、サンティアゴ巡礼の本を読んで、
「こっちの方いいかも・・・」と思ったんで・・・。
でも、
>美男美女はいない 
これで、一気にテンションダウン・・・。
まあ、お遍路にもいないと思われるのですけど。
この映画、チェックにいれさせていただきます!(敬礼!)
Commented by kiki at 2007-07-24 22:49 x
サンティアゴ巡礼ってスペイン好きな人々には有名なんですか?初耳でした。者知らずなり。(笑)でも、なんかこの映画、ラテンのコテコテっぷりが滑稽で人間くさくていい味わいを出していそうですね。うふふ。

スペインとかイタリアに行って、美味しいもの毎日食べてワイン飲んだらもう激太りしそうだけど、それを覚悟でひと月ぐらいダラダラしてみたい気がします。
Commented by acine at 2007-07-25 18:28
◇RINさん こんにちは! おひさです~。 RINさん、まだ旅の最中なのでしょうか?
RINさん、本読まれたばっかりだったんですね~!
私も、四国八十八ヶ所も気になりつつも、異教徒のくせにサンティアゴ巡礼
も気になるんですよねぇ~。
マジメに巡礼は厳しいと思うけど、あの辺り、ちょっと海沿いに行くと
もう美味しいもんだらけ・・・らしいので、それが私は気になって(笑)。

美男美女はいない・・・のがおフランス映画らしいですよね(笑)。
でも、どこかノリが香港映画のんなアホな~!に近いノリかもしれません。
くどい笑いで笑わせといて、ちょっとシンミリ・・・というか。
なかなか意表をつく巡礼映画でした。なかなか面白かったですよ~!
Commented by acine at 2007-07-25 18:37
◇kikiさん 多分、カトリックの人には有名。スペイン語のテキストなどにも
よく載ってるので、多分スペイン好きの人にもそうだと思います~。
あのあたり、バスク地方(フランスとスペインに別れてる・・・ここが美食のエリア!)
やガリシア地方(スペインだけど、ケルト圏なのです。海はさんで、対岸は
アイルランドとかあのあたりのケルト圏)とか、スペインの中でもまた独特の
味わいがあるエリアなんですよね~。いつか美味しい旅をしたいのでした(笑)。

この映画、もっと厳粛なのかと思ってたら、kikiさんの書かれてる通り、
ラテンのコテコテというか、大人気ないおフランス人気質丸出しな映画で
笑えました!

ほーんと、私も来世は絶対あのあたりに生まれたいです。
昼間っから飲んだって、文句言われないし、ワインの方が水より安かったり
するし(笑)。
Commented by paris.fleur at 2007-07-26 12:46
おフランス映画を探していたからタイムリー!
そうなのよ、ただじゃすまされないのがおフランス映画。
acineちゃんのコメントもおもしろかったのでぜひみたいと思います♪
Commented by acine at 2007-07-26 20:04
◇アヤコちゃん 今年はおフランス映画、よく見てます。
しかもいい映画が多い♪ さすがおフランスに詳しいアヤコちゃん。
ただじゃすまないおフランス映画&大人げなくて、大人なおフランス人・・・。
奥が深くて理解不可能だけど(笑)、妙に気になるわ。
これ呆気に取られる(いや、アヤコちゃんにはなるほどかも・・・!)けど、
面白いから見てみてね~! ねぇねぇ LA MECQUE ってメッカのこと?!
Commented by paris.fleur at 2007-07-30 10:31
そーだよー。辞書には
【メッカ(マホメットが生まれた回教の聖地)】
と、書かれてありました~。
Commented by acine at 2007-07-30 12:11
◇アヤコちゃん ありがとう! 辞書でも調べてくれたのね~。
女性形で、多分そうかな?と思ってたんだけど・・・。おフランス語・・・
ところどころスペイン語と単語似てるけど、やっぱり違うよね~。 
by acine | 2007-07-23 22:24 | Francia フランス映画 | Comments(8)