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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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Balzac Et La Petite Tailleuse Chinoise 小さな中国のお針子 ’02 フランス (NHK衛星)

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公開時に見逃して 前から見たいな~と思ってた一作

ダムに沈む風光明媚なチベット国境沿いの鳳凰山
文化革命の嵐の中 そんな山奥で再教育という名の肉体労働を
課せられ 厳しい生活を送る 医者の息子の若者二人と
文字も知らないお針子の瑞々しい物語 公式HP *音出ます

色の感じや 流れる空気がヨーロッパ映画っぽいなと
思ってたら なんと!おフランス映画だった 
原作者ダイ・シージエ氏はフランス在住の中国人文学者らしい

そんな彼の祖国への想い そしてそんな時代へのノスタルジーも
きっと込められているんだろう 作者の愛を感じる一作

文化大革命や下放時代の映画は 何本か見ているけど
見終わったら こっちもどよーんとしてしまうほど 辛いのが多い
厳しい地方へ下放された人々の生活は いつも厳しくもの哀しい
人間としての尊厳も 根こそぎ剥ぎ取られる
そんな生活を受け止め 生きていく人々を描き出す

だけど この映画は 風光明媚な場所が舞台 
そして 何と言っても 若い3人の瑞々しさが眩しいのが救いだ
二人の若い男の子 水浴びする娘たち
美しい山々に美しい水面 そして目に眩しい緑

山奥の中国娘がピッタリハマってた ジョウ・シュン
ジョウ・シュンを射止めるルオ 若い頃のレスリーにどこか似てる俳優だった
想いを秘めて そんな二人を見守るマーには リウ・イエ
若干暗めな眼が印象的な人だ そして深い声も
デビュー作の山の郵便配達同様 何故か彼には山がよく似合う

厳しい生活の中にも 二人は彼女に恋をし
禁止された本をジョウ・シュンに読み聞かせ
バルザック、デュマ、ロマン・ロラン、そしてモーツァルト…
外界の世界の広がりを教える二人
結局はそれが別れのきっかけになるのもなんとも哀しい

急に話が現代に飛ぶ大胆さにビックリしたけれど
風の便りに聞く彼女の近況で 懐かしく昔を思う再会したルオとマー
ちょっとくたびれた中年になった二人の男に昔の輝きはない
だけども 懐かしくあの時代を想う・・・

それだけに ラストの水没シーンは なんとも哀しくも美しい
彼ら3人の瑞々しい美しい思い出や そこで過ごした時間も
宝箱に閉じ込められたまま 段々と水の底へ沈んでいく・・・

ノスタルジックで瑞々しい下放物語だった

今日の映画:78点

ジョウ・シュン:ウィンターソング
リウ・イエ:PROMISE 姐御 ~ANEGO~
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by acine | 2007-10-24 23:30 | Francia フランス映画 | Comments(0)