Mi cinema log acine.exblog.jp

簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
プロフィールを見る
画像一覧

MY BLUEBERRY NIGHTS   マイ・ブルーベリー・ナイツ ’07 香港・中国・フランス

e0079992_2327279.jpg

王家衛が欧米キャストを使っての初の映画

噂はいろいろ聞いてたけど・・・予想通りと言いましょうか
予告で見たように ”恋する惑星”の焼き直し感や
今までの作品の残り香が漂う映画でありました

きっと王家衛・・・この映画では新しいことをせず
すっぱり割り切って 欧米向けの観客向けに 
”王家衛の世界とはこんなものだ”という シンプルで
わかりやすいお披露目的なものを
見せたかっただけだろうという気がする

なので 今まで王家衛の映画を見てきた人には 
特に新しい発見はないわけで・・・
ただ 場所がアジアからアメリカへ変わっただけ
キャストが東洋人から西洋人に変わっただけで・・・

濃そうで 贅沢なキャストを使いながら
意外にも ポップで(死語)スッキリとした印象を持つ 
”恋する惑星”や”天使の涙”あたりのモチーフを使ってという感じ

このあたり 西洋人キャストに変わっても
王家衛お得意の変人&自閉気味のキャラオンパレードで
英語を喋ってるのが 違和感を感じられるほど
あの独特の間合いを保ってたのは不思議

その音楽とも重なって 鼻炎の薬を飲んでた私は
ラスべガスのシーンとか・・・ 所々うとうとしてしまったくらい 
いろんな意味で 心地よい映画ではあったけど

だけど ただそれだけ・・・ 残るものはないかな?

e0079992_23424153.jpg


画面を見ながら ついつい思い浮かぶ 場面
カウンター越しの会話 これってまったくトニーとフェイじゃない?!
あの電車の早回し こんな電話をタケシはしてたよな~ 
そういえば タケシやミシェル・リーも掃除よくしてたよな
フェイもズタ袋ひきずってたよな~ 乱闘もあったね
カフェの外で佇んでたよなぁ~ お父さんも死んでたね 
と 思い浮かぶのは 彼の香港を舞台にした映画の断片ばかり・・・

男前なジュード・ロウ 
今回髪がフサフサで安心したけど(笑)
ラストのシーンは すっごくスウィートだったけど
余りにも雰囲気もん映画なので 演技者としては
物足りない いや楽勝な映画だったのでは?と思ったりする
知名度低くても 雰囲気もんを生かせる 
新しい人使った方が新鮮でよかったような気もしないでもない

そしてエキゾチックで 純朴そうな雰囲気漂う
ノラ・ジョーンズ 演技は初めてでも パフォーマーなので
ピッタリと映像や雰囲気に納まってるのはよかった
彼女の役は 主役であり傍観者 ナビゲーター的でも
あったのは意外 おとなしめだったかな~

場所がメンフィスに変わり 
デヴィッド・ストラザーンとレイチェル・ワイズのエピソードに移る
これは乾いた空気感の漂う いかにもアメリカ的なエピソードで
王家衛らしくないなぁ・・・と思いつつ見た

二人とも上手かったし 印象的だったけど テンション高くて
ギャーギャーわめく女は王家衛映画にはいらないな・・・
わめかなくとも 喋らなくとも その風情や後姿で
女心を表現できる 中華圏の女優が妙に懐かしく感じた瞬間

とか何とか言っても レイチェル・ワイズのフラッパーヘアや
クラシックでモダンな雰囲気漂うドレス姿はとても美しかった
あぁいう姿見てると 骨格違うよな~ 体の断面が
絶対東洋人とは違うはずだわと思うスタイリング
そして彼女の名前が スー・リンなのも思わせぶり

そしてこれまた思わせぶりなレスリーという
役名で登場した ナタリー・ポートマン
えらく大人になってたので ビックリしてしまった位
貫禄あるいい女っぷりでしたが この辺り居眠りこいて
しまったので その程度の感想でゴメンという感じ

見てて 映像も音楽も心地よい映画ではあったけど 
王家衛映画を見慣れてる人間には やっぱり物足りなさを感じた
最大公約数@欧米版より 本家見た方が絶対いいよな気がする

キャストも やっぱり東洋的静けさ&湿度がいいよな~
言わなくともわかるあの間合いは 東洋人キャストの方が表現力ある
あと 不思議ちゃんキャラの味わいも 色気も
こういう題材なら 東洋人キャストの方に軍配という感じがした

今日の映画 73点
[PR]
by acine | 2008-04-02 00:02 | Asia アジア映画