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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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MY BLUEBERRY NIGHTS   マイ・ブルーベリー・ナイツ ’07 香港・中国・フランス

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王家衛が欧米キャストを使っての初の映画

噂はいろいろ聞いてたけど・・・予想通りと言いましょうか
予告で見たように ”恋する惑星”の焼き直し感や
今までの作品の残り香が漂う映画でありました

きっと王家衛・・・この映画では新しいことをせず
すっぱり割り切って 欧米向けの観客向けに 
”王家衛の世界とはこんなものだ”という シンプルで
わかりやすいお披露目的なものを
見せたかっただけだろうという気がする

なので 今まで王家衛の映画を見てきた人には 
特に新しい発見はないわけで・・・
ただ 場所がアジアからアメリカへ変わっただけ
キャストが東洋人から西洋人に変わっただけで・・・

濃そうで 贅沢なキャストを使いながら
意外にも ポップで(死語)スッキリとした印象を持つ 
”恋する惑星”や”天使の涙”あたりのモチーフを使ってという感じ

このあたり 西洋人キャストに変わっても
王家衛お得意の変人&自閉気味のキャラオンパレードで
英語を喋ってるのが 違和感を感じられるほど
あの独特の間合いを保ってたのは不思議

その音楽とも重なって 鼻炎の薬を飲んでた私は
ラスべガスのシーンとか・・・ 所々うとうとしてしまったくらい 
いろんな意味で 心地よい映画ではあったけど

だけど ただそれだけ・・・ 残るものはないかな?

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画面を見ながら ついつい思い浮かぶ 場面
カウンター越しの会話 これってまったくトニーとフェイじゃない?!
あの電車の早回し こんな電話をタケシはしてたよな~ 
そういえば タケシやミシェル・リーも掃除よくしてたよな
フェイもズタ袋ひきずってたよな~ 乱闘もあったね
カフェの外で佇んでたよなぁ~ お父さんも死んでたね 
と 思い浮かぶのは 彼の香港を舞台にした映画の断片ばかり・・・

男前なジュード・ロウ 
今回髪がフサフサで安心したけど(笑)
ラストのシーンは すっごくスウィートだったけど
余りにも雰囲気もん映画なので 演技者としては
物足りない いや楽勝な映画だったのでは?と思ったりする
知名度低くても 雰囲気もんを生かせる 
新しい人使った方が新鮮でよかったような気もしないでもない

そしてエキゾチックで 純朴そうな雰囲気漂う
ノラ・ジョーンズ 演技は初めてでも パフォーマーなので
ピッタリと映像や雰囲気に納まってるのはよかった
彼女の役は 主役であり傍観者 ナビゲーター的でも
あったのは意外 おとなしめだったかな~

場所がメンフィスに変わり 
デヴィッド・ストラザーンとレイチェル・ワイズのエピソードに移る
これは乾いた空気感の漂う いかにもアメリカ的なエピソードで
王家衛らしくないなぁ・・・と思いつつ見た

二人とも上手かったし 印象的だったけど テンション高くて
ギャーギャーわめく女は王家衛映画にはいらないな・・・
わめかなくとも 喋らなくとも その風情や後姿で
女心を表現できる 中華圏の女優が妙に懐かしく感じた瞬間

とか何とか言っても レイチェル・ワイズのフラッパーヘアや
クラシックでモダンな雰囲気漂うドレス姿はとても美しかった
あぁいう姿見てると 骨格違うよな~ 体の断面が
絶対東洋人とは違うはずだわと思うスタイリング
そして彼女の名前が スー・リンなのも思わせぶり

そしてこれまた思わせぶりなレスリーという
役名で登場した ナタリー・ポートマン
えらく大人になってたので ビックリしてしまった位
貫禄あるいい女っぷりでしたが この辺り居眠りこいて
しまったので その程度の感想でゴメンという感じ

見てて 映像も音楽も心地よい映画ではあったけど 
王家衛映画を見慣れてる人間には やっぱり物足りなさを感じた
最大公約数@欧米版より 本家見た方が絶対いいよな気がする

キャストも やっぱり東洋的静けさ&湿度がいいよな~
言わなくともわかるあの間合いは 東洋人キャストの方が表現力ある
あと 不思議ちゃんキャラの味わいも 色気も
こういう題材なら 東洋人キャストの方に軍配という感じがした

今日の映画 73点
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Commented by sabunori at 2008-04-03 19:08
acineさん、こんばんは。
スー・リンやレスリーという名前が心にひっかかるのは王家衛作品ファンならさもありなん・・・ですよね。
あとチラリと見えたエリザベスの元彼の新しい恋人もアジア系女性でしたね。
あの元彼のアパート、ステキでした。
しかしながら最後までキチンと懇切丁寧にナレーションで説明してくれて
おそろしいほどわかりやすい作品でしたね。(笑)
>キャストも やっぱり東洋的静けさ&湿度がいいよな~
同感!湿気がねぇ、足りないのよ。(笑)
Commented by paris.fleur at 2008-04-03 21:04
これみたかったのよね~。
もうフランスではやってないよね~。
DVDをまつか・・・。
Commented by acine at 2008-04-04 12:58
◇sabunoriさん こんにちは! TBもありがとうございました♪
そうそう、思わせぶりな名前ですよね。奇しくもレスリーが香港で・・・と
同じ頃ですもんねぇ。
アメリカが舞台ながら、イギリス人のジュード・ロウ、インドとのハーフの
ノラ・ジョーンズを使って、いつもながらの王家衛の世界、無国籍な
雰囲気が漂ってましたね。
確かに、わかりやすかった。メンフィスでのエピソードはいかにも
アメリカ的というか、わめきゃいいってもんじゃない(笑)って感じで、
どうも違和感アリアリでした。やっぱりキャストは東洋人がいいですね!
そーなのですよ~!湿気!街も人間もあの東洋の湿気がないから、
空気感がただカラっとしてて、どうも情緒に欠けるかな?と思ってしまいました~。
Commented by acine at 2008-04-04 13:00
◇アヤコちゃん おフランスどうなんだろう~? 
王家衛はヨーロッパでも人気あるみたいだから、どこかでやってたりして。
でもね、これは焼き直しみたいな作品なので、DVDでも無問題という感じよ~。

Commented by gloria-x at 2008-04-04 23:58
acineさん、そうかぁ、カーウァイの「お披露目的作品」と解釈すれば納得ですよね。「こんなんできまっせ」というプレゼンなんですね、この映画。

>思い浮かぶのは 彼の香港を舞台にした映画の断片ばかり

そうそう、わたしも追憶に浸ってました(笑)
ノラ・ジョーンズが元カレの鍵を使って部屋に侵入するんじゃないかと心配したほど・・・さすがにそれはなくてホッとしましたけど。

>ギャーギャーわめく女は王家衛映画にはいらないな

同感!ほんとにあのパートはしんどかった・・・
なんか状況設定が古臭くていかにも的だったし、
片岡義男原作の角川映画観てるような気分でした。

やっぱりカーウァイには大人の色気漂う路線を東洋人キャストオンリーで邁進してほしいです!
Commented by mayo at 2008-04-05 09:45 x
acineさんの引いた目線からの感想が、やっぱり私の気持ちにもしっくりきました。カーウァイ映画を知らない人向けの、カーウァイ映画テイストをサンプリングしたプロモーション映画みたいなものなのでしょうかねえ、やはり。でも、それじゃあ、彼の映画の奥深さや魅力を伝えるには十分じゃないんですよねー(でもでもそれだと結局一般受けしないのか・・)。
早く、カーウァイには香港へ戻ってもらって、トニー使って映画撮ってほしいなあ(笑)
Commented by acine at 2008-04-06 00:23
◇Gloriaさん そーなんです。見てるうちにこれは割り切って作られた映画
だな~という感じがしたんですよ。あっちのキャスト使って、何か制約を
受けたのか、割り切ってしまったのか、その辺りはどうなんだろ?という
感じだけど、多分そんな匂いが・・・。
ははは!ノラ・ジョーンズは意外と常識人でしたよね。全体的にキャラ設定は
常識的だったかも(笑)。
あっと驚く強烈なキャラ設定はなかった気がしません?
あのパートは強烈だけど、どうも王家衛のカラーと合わない話というか
かなり西洋的な味わいでしたもんね。私も大人の色気漂う東洋人キャスト希望です!
Commented by acine at 2008-04-06 00:33
◇mayoさん ははは!やっぱり引いてますよね~(笑)。彼の映画を
初めて見る人や、欧米の人向けだったらこれでOKなんだろうけど、
見慣れてる人間にとっちゃ、とりたてて新鮮な所はほとんどない映画
でしたもんねぇ。そうそう、やっぱり王家衛印の金太郎飴でいいから、
やっぱり新鮮な驚き&感動は必要ですよね。キャストも悪くなかったんだけど、
焼き直しじゃ彼らもあんまり頑張りようがない気がして。
だったら、東洋人キャストの方がいいですよね!
私も、またトニー主役で撮って欲しいなぁ。アン・リーより、王家衛の作風の
方が好みなので、また新しいトニーを撮って欲しいですよね!
Commented by RIN at 2008-04-06 19:15 x
こんばんは♪
これ、もともとのカーウァイファンの間でもイイ!っていう人と
ダメな人で割れてますねー。

私、acineさんの記事みて気づいたんですけど、ナタリー・ポートマン
のエピで割れるんじゃないかな?
私は、あそこが一番好きなんですよ!
今回、この映画がイイって思う人もだいたいそーみたい。
で、ダメな人はあそこが一番つまらないんですよね!
あそこが一番湿気がないでしょ?そこが新鮮に感じるか、
「面白くない」と感じるかじゃないかなー。
私、最近、湿気に弱いから、カラっとしてるのがヨカッタの!(笑)
Commented by rabiovsky at 2008-04-07 00:02 x
こんばんわ!
私も同じような感想で『恋する惑星』の特にトニーさんとフェイ・ウォン
パートの大幅変更リメイクって印象を持ちながら見ていました。
それはそれでいいのだけど やっぱり英語圏初映画というわけだから
ある程度のサプライズを期待したのですがそれもなかったし・・・。
個人的には残念な感じでした。
いつもの台詞をこちらでもやってしまうところはスゴイっていえば
スゴイですけどね(笑)

ノラ・ジョーンズ、初主演とは思えない感じで好印象でしたよ。
ウォン・カーウァイのコスプレ大会(制服フェチ)に巻き込まれても
それがまた似合っているのでスゴイな~って思いました(笑)
フェイ・ウォンのCAコスプレには負けますけどね(笑)

映画全体としては物足りなさを感じましたがその分、次回作に
期待をしてしまいます。
Commented by acine at 2008-04-07 21:49
◇RINさん こんばんは! 決してつまんなかった訳じゃないんですよ(笑)。
王家衛はどこまで行っても王家衛だなぁという感じで、残像探しは面白かったし、
心地よい映画ではありました。
RINさん書かれてる通り、ナタリーのパートあるかも・・・ですね。
メンフィスがなんだかウェットなんだけど、かと言って情緒溢れてた訳でも
ないですもんね。
確かにナタリーのパートはカラっとしてました。あはは!私はたまたま
鼻炎の薬飲んでて、どうもあの辺りでたまたま睡魔が襲ったのですよん。
決してつまんなかったわけではなく(笑)。
私は逆でどうも乾燥に弱くて、適度の湿度が欲しいかな~?!
そーいえば、RINさん!いよいよ来週からですね!楽しみでしょーがないです。
Commented by acine at 2008-04-07 22:04
◇rabioさん こんばんは!そうそうあの二人のパートがそのまんまベースに
なってましたよね。
私もキャストもロケ地も英語圏ということで、やっぱりサプライズを知らず知らずのうちに期待してたので、あらら?な肩透かし感がどーしても
否めず・・・だったんですよね。
たしかに、台詞はあのまんまだった(笑)。でも英語だとなんかくどさが
ありましたよね~?!

あ~わかるなぁ!rabioさん、お好きそうなタイプだと見ました。ノラ。
そーいえば、彼女の格好も普通の女の子っぽくて、凄く可愛かったですよね♪
垢抜け感でいえば、本職の女優さんたちがやっぱり勝ってたけれど。
フェチ・・・といえば、あんまりフェチ感がなかったのも、王家衛好きには
物足りなかったのかも?ですよね。 TBもありがとうございました!
by acine | 2008-04-02 00:02 | Asia アジア映画 | Comments(12)