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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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ATONEMENT  つぐない  '07 イギリス

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見応えたっぷり 凄く良かった!
映画らしい映画を見たという・・・充実感&満足感

2時間強の間 スクリーンに引きずり込まれて
ハラハラ ドキドキしながら 終始見てました
今年のアカデミー賞絡み映画では 一番好みかもしれません

見終わったあとの重苦しさと虚無感・・・ 
知らず知らずのうちに 足元に力が入ってなくて 
思わず階段を踏み外しそうになった位でした
詳しく:東京美術通信

美しいイングランドの風景 素晴らしいお屋敷 
そしてエレガントな衣装 花柄が一杯のインテリア
まさに英国テイスト溢れる美しい光景が目の前に広がる・・・

そんな光溢れる美しい風景の中でのドラマは
すべてが もう息詰まるような展開でした

光景も美しいけど キャストの演技もとにかく素晴らしかった
キャストの演技の一場面一場面 すべてがいわくありげで 
タイプライターの音と共に 見る側に ハラハラドキドキ感を与えっぱなし

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透明感があって 多感な少女ならではの 危うい存在感が
ものすごくリアルだった ブライオニー役のシアーシャ・ローナン
あのキリっとした顔つきと目 そしてあの細い体と白いワンピース
まるで 王妃の紋章のコン・リーのように 廊下を歩くシーン
姉とロビーに対する 純粋な心 かつ子供ならではの邪悪さ
そこにいるだけで 素晴らしい存在感だった

そして 姉セシーリアを演じた キーラ・ナイトレイ
海賊映画のお転婆娘なんかを演じてるより こういう役の方が断然いい
アゴとやせすぎが気になったものの 若いながら 
こんなエレガントさを演出するには アメリカの女優では無理 
花柄の服 グリーンのドレス どのシーンも決まっていたと思う 
ナース姿の時はナースのくせに 妙に化粧が濃くないか?と思ったけど(笑)

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そして 待ってました・・・! ジェームズ・マカヴォイ!
今回は特に素晴らしかったというか 最近見た中でも 一番よかったと思う
ラストキング・オブ・スコットランドでの傲慢なスコティッシュ若造も 
ペネロピでのヤサグレ具合も可愛かったけど
こういう正統派ラブストーリー(と言ってもよいかと思う)の方がよく似合う
二人の相性もとてもよく 例の図書室のシーンも
素晴らしく情感が溢れていて 見てる側も息が詰まりそうでした

なんとも味わい深い子だわ こういう憂いを持ってる男に女は弱い・・・
身分違いながら恋する男 そしていわれのない罪に問われ
刑務所から出征し セシーリアを想いながら 戦場をただ彷徨う男・・・
こんな闘わない 戦争シーンも珍しいと思うけど 延々彷徨うシーンも 
繊細な演技が自然に出来るジェームズだから間が持つんだと思う
最後のドンデン返しを思うと この彷徨うシーンがすごく生きていると思う

そして ここでも出てました 大人になったブライオニーを演じる
肉厚なロモーラ・ガライ エンジェルでは凄いわ!と感心したけど
今回は余りにも少女時代のシアーシャが印象的だったので
演技は悪くなかったけど あの子がこんなになる?という感じも否めず・・・
キーラ並の細い人がやらないと ちょっと説得力がなかったかも

大どんでん返しに ビックリしたラスト
ヴァネッサ・レッドグレーブの演技はさすがでした
彼女の語る 自分のやったことに対してのつぐない・・・

今更遅すぎる・・・ そして まさか そんなことだったとは・・・!と
切なすぎるロビーとセシーリアの二人にも 
取り返しのつかないことをやってしまったブライオニーも
3人とも なんとも哀しすぎて 思わず目頭が熱くなってしまいましたが・・・

あとで思えば・・・ 

何故あの晩 そのあとでもいいから 
セシーリアは 彼の罪を晴らそうとしなかったのか?
何故 妹を問い詰めなかったのか?
時代や身分の違いがそれを許さなかったのか?

しかも元凶が あのどうでもいい二人の事と
いうのも なんともやりきれない話だと思う

余りにも 美しく 重く 哀しく 切ない 物語でした
原作を読んでみたくなりました・・・

今日の映画:85点

この原作者 イアン・マキューアン
Jの悲劇もそうだったのね!?

後日談:

すっかりこの映画に私はハマってしまってリピーターしました
映画自体も本当に素晴らしいけれど・・・

マカヴォイくんの演技のなんと繊細で素晴らしいことよ!
すっかり彼の演技に魅せられてしまいました
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Commented by gloria-x at 2008-06-25 18:36
叙情的なのにサスペンスフルでほんとに見ごたえのある作品でしたね。
あのお屋敷の庭と噴水の感じ、
あんな場所で夏を過ごしたいと思いました。
キーラは今まででいちばんよかった!

>肉厚なロモーラ・ガライ

出ました農婦!名前も肉厚そう・・・(笑)
きっといい女優さんだと思うけど、あの役はミスキャストでは?
シアーシャとヴァネッサの中間に彼女ってどう考えても「?」

イアン・マキューアン、何か一冊読んだはずだけどまったく覚えてません・・・「Jの悲劇」もそうだったんですね。
Commented by acine at 2008-06-26 23:11
◇Gloriaさん ホントこういう文芸ものは大歓迎ですね!
そうそうあのお庭はほんとうらやましい限りでしたね。あと花柄はあんまり
好きじゃないけど(笑)、あそこまで徹底的だと、居心地いいだろうなぁと
思う内部も良かったです。

ロモーラ・ガライ、確かに悪くはないんだけど、あの少女時代のシアーシャの
透明感、利発さ、潔癖さが、あののそーっとした18歳になってしまうのは、
ちょっと難ありでした。ヴァネッサはさすがだったけど。
パンフ読むと、監督は本当はキーラにブライオニーを演じさせたかった
らしい・・・ですよ~。キーラは、どうも固い印象があるけど、今回は
ちょっと恋する女になってましたね(笑)。
個人的にはマカヴォイくんがなんとも言えない感情を上手く演じてたと思います。
前半の身分違いの恋する男、後半の刹那感漂う男と。

イアン・マキューアン・・・そうらしいです。今、この原作も読んでるんだけど、
これまた奥が深くて、面白いですよ!映画だと、唐突な感じもしたシーンも
そういうことだったのか・・・とあれこれと裏づけがあったりして。

Commented by gloria-x at 2008-06-27 22:23
>キーラにブライオニーを演じさせたかった

おお!それも観たかったかも!張り詰めて研ぎ澄まされた感じがすごくいいと思いますー。
シアーシャ→キーラ→ヴァネッサなら違和感ないですし・・・
ロモーラはacineさんも「のそーっとした」とおっしゃるとおり、あの鈍重感がねぇ・・・(自分の肉厚&鈍重を思いっきり棚に上げてますが(;^_^A)

イアン・マキューアン、図書館で9.11テロを題材にした最新作を借りてきたんです。よかったら「つぐない」も読んでみようかな。
Commented by acine at 2008-06-28 23:24
◇Gloriaさん 確かに、彼女だったら、張り詰めて研ぎ澄まされた感じが
ピッタリでしょーね!何故かロモーラは、牛・・・というイメージが(笑)。
”エンジェル”ではお見事だったんだけど!←これはGloriaさんおすすめ!
ベアトリクス・ポターの無難さとは正反対のヒール的面白さです。

9.11テロを題材・・・また興味深そうな題材ですね~。私も探してみよう!
Commented by sabunori at 2010-02-21 22:34
acineさん、こんばんは。
公開時には観ようと思いつつ観逃してしまったこの作品、やっと鑑賞
いたしましたー。
大きなスクリーンで観たら更に素晴らしさが増したんだろうなぁと思うと
残念。
しかし小さな画面でも十分堪能いたしました。
ブライオニーを演じたシアーシャの透明感が素晴らしかったです。
よくぞ彼女をキャスティングした!と拍手モノ。
キーラ&マカヴォイくんも素晴らしかったですね。
セシーリアが自分の死を悟った瞬間のあの表情が忘れられません・・・。
Commented by acine at 2010-02-22 21:48
◇sabunoriさん こんばんは! TBも多謝です♪
そうなんですよ~。スクリーンで見たら、この展開に釘付けに
なってしまい、見終わったあと、頭真っ白になってしまって、
思わず階段を踏み外しそうになったくらいでした。
でも、これは家でじっくり見ても、その良さは十二分に感じる作品ですよねぇ。
シアーシャ、彼女でなければ、あの罪作りだけど、透明感のある
少女時代をこんな風に演じることできなかったと思います。
成長したシアーシャが主役の”ラブリーボーン”での彼女もこれまた
素晴らしいですよ!きっと作風もsabunoriさん好みでは?と
思うので、機会があればぜひご覧くださいまし♪
この映画、キャストも見事ハマってますよね。私はキーラはどっちかと
いうと苦手なんだけど、この映画では良かったですね。
DVDで見たら、あののそっ~としたロモーラ・ガライが
凄く上手かったのに気がついたし・・・。いや~本当にいい映画です。
by acine | 2008-06-21 19:32 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(6)