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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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カテゴリ:Inglaterra イギリス映画( 58 )

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もう一度見たくって この映画の良さわかってくれそうな人誘って 2回目(笑)!

いやー 本当によく出来た映画です 脚本&展開が見事!
考えようによっちゃ えらく重くてバイオレンスなクライム・サスペンスなのに
後味がスッキリ 余韻がいい しかも品がある

登場人物と名前が今ひとつ一致しなかった1回目に比べ
なぜXXXXは セルビア人ドラガンに○×されなかったのか
ラスト近くの めまぐるしいブツ争奪戦のてん末etc・・・
今ひとつわからなかった部分もクリアになり
余裕を持ってみることが出来ました
その分 映像、背景、ファッション、車、風景などが
じっくり見れて楽しかったな

やっぱりダニエル・クレイグ 上手い! そしてカッコいいわ!
決してハンサムでもないし 好みの顔でもないんだけど
クールさ・渋さ・人間くささ(シエナ・ミラーに鼻の下伸ばしてるとことか・笑)
そのバランス具合が絶妙 演技上手い!
前も書いたけど 何着てもサマになる 品がある 佇まいがよい 身のこなしも綺麗
この夏 米・Esquire誌でもベストドレッサーに選ばれたんだとか!
ココにも載ってるけど 実は・・・というか ホントにカッコいいのよってばー!

かと思えば 他所では変な顔した新・ジェームス・ボンドなどと
酷評されてるらしいけど この演技とムードを見てご覧よ~!と言いたい 
レイフ・ファインズほど ナイーブではないけど 同じ香りもしないでもない
英国的空気が何とも漂う男・・・ということは間違いない 
そして ケイト・モスと付き合ってたとか ジュード・ロウと付き合ってるはずの
シエナ・ミラーが浮気した相手だとか どうもえらくモテる男らしい・・・! 

そして 出てくる家のインテリアがまたセンスいい
特にキッチン! ステンレスっぽいメタリックな男っぽいキッチンが見もの
XXXXと仲間のキッチン2ヶ所は すごくカッコいい&お洒落
そして XXXXの部屋のグレイッシュなグリーンの壁も印象的だし
仲間のレトロモダンな部屋もえらくスタイリッシュ

よく見ると 川のそばの掘っ立て小屋や倉庫、建築中のビルやら
ロケ地も大してお金かかってないと思うんだけど
それが陳腐に見えない いわくありげな雰囲気のある写し方してるから
このあたりも本当に上手いしセンスいい

どうしてインテリアや映像がこんなに好みなんだろ?と思っていたら
この映画の美術監督は シャロウ・グレイブトレインスポッティング
普通じゃない のダニー・ボイル3作を担当した人らしい
この3本・・・ビジュアルも映画自体も 私大好きだもんー!納得!
*ダニー・ボイル監督作:ミリオンズ

そして前回も思ったけど
オープニングのイギリスの美しい風景の中を走る
シルバーのアウディのワゴン (多分A3かA4)
これが音楽とあいまって ものすごーくかっこよくて おぉー!という感じ
アウディのシルバーってこんなにカッコよかったのかー!と目からウロコ
ドイツ車あんまり興味ないけど (輸入車だったらラテン系が好き) これはカッコいいー!
強面のディーラー一味が ビジネスマンのごとく これに乗って移動するんだけど
この絵ヅラ&アウディめちゃくちゃいいなーと 惚れ惚れして見てました
欧州車@ヨーロッパの景色って 恐ろしく絵になる CMも顔負け
あとイギリスらしいレンジ・ローバー でも黄色(!)も可愛かったな

あと どうでもいいけど チンピラのGF役がヴィクトリア・ベッカムそっくり
イギリスには あぁいう顔立ちが一杯いるのだろうか?
品悪そうな顔だよなぁ あぁいう顔立ちは嫌い

ストーリー キャスト 映像 音楽 お見事でしたの巻!

この映画の監督 マシュー・ヴォーンは何とアメリカ人だった!
(映画はとってもイギリス風なのにね)
そして X-MEN3の監督に決まってるらしい  (興味ない映画だけど!)
奥方はあのクラウディア・シファーらしい・・・!これも驚き
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by acine | 2006-09-09 22:27 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(4)
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いやー! これは傑作!
もともとイギリスは好きな映画を作る国:マイベスト3に入る
この映画を見て やっぱりイギリスってば
なーんて粋ないい映画作るんだ~!と 感心しまくり

内容はイザコザに巻き込まれる (自分だったら絶対巻き込まれたくもない!)
ドラッグ・ディーラーの何ともバイオレンスなクライムものなのに 
このスマートさ&このセンスの良さは何よ?! 手放しで褒めたくなる
こんな映画が見たかったのよー!と 心の中で雄叫びを上げてしまいそう 

レイヤー・ケーキとは 裏社会の階層をあらわしたものらしい
上は美味しいが・・・下っ端は・・・
麻薬・犯罪・裏切り イギリス映画得意のパターンであっても
これはこれでまた新しい感覚 オーソドックスなんだけど新しい

しかもイギリス映画は等身大 派手さは全然ない
制作費を山ほどかけなくても 爆発や派手な仕掛けなくても
等身大で背伸びしなくても 充分にカッコいい!
何気ないけど 映像はスタイリッシュですごくセンスいい! 
ブリティッシュグリーン グレイッシュなモダンなグリーン
映像自体もグリーンを帯びていたような気が・・・
出てくる家のインテリアも大変スタイリッシュでお洒落

音楽も何とカッコいいことよー! 映像&音楽のシンクロ感も◎ 
よい音源をこれでもかと持ってることは イギリス映画&音楽の強み
某ハリウッドのように 派手な大仰な曲を使うなんて必要なし
既存のいい曲を 適所に持ってる来るだけでOK センスがいい
サントラ欲しいなぁ
Duran Duran ”Ordinaly World”の使われ所も意外性大
Joe Cocker ”Don't Let Me Be Misunderstood ”のエンディングも渋すぎ

ストーリーもほーんと良く練られてて 展開に目が離せない
よく出来た脚本&ストーリー 
ラストの でもやっぱり?! でもそうなんだ~! えーっ!?
二転三転のスピーディなどんでん返しも クールでシニカル
ついこの前見たのが メキシコの珍品クライムものだったから
余計かな (これはこれで面白かったけど・笑)
登場人物多いし 関係も複雑なので 名前と顔が一致しないまま
進むんだけど 大枠&雰囲気だけわかってればOK(笑)

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そして この映画の一番の魅力は
成功してる間に そろそろ稼業から足を洗いたい
ドラッグディーラーXXXXを演じる ダニエル・クレイグ!!!

見る前は ふーん・・・こんな冴えない男が 
新ジェームズ・ボンドなのか~という位の印象しかありませんでした
007自体余り興味なくて ユアンが選ばれて
気がよっぽど向いたら見ようか!と思ってた程度

正直好みのルックスでも 何でもないんだけど・・・
のっけから 何ともスマートな身のこなし
身長が高く 8頭身なので まるでモデルのような 服の着こなし
麻薬ディーラーながら シティの銀行マンのように品のいいこと!
おっ!?この映画イケそうだ!とオープニングからして匂ってくる
というより オープニングシーンだけで すっかり彼に目が釘付け!!!

顔立ちは普通なんだけど 
そのクセありなのかクセないのか わからないような顔が実は曲者
シベリアン・ハスキーのような青い眼
一見 感情もなさそうな中に見せる ジワジワ見せる感情
すっかり 彼の一挙手一動に眼が離せなくなってくるのよ これが!

いや こりゃ渋いわ こりゃカッコいいわ~!と
すっかり 役者:ダニエル・クレイグに ハマってしまいました
ジェームズ・ボンドに選んだ人 凄いねぇ! 
このポテンシャルをちゃんと見抜いてるとはー!とコロっと寝返る私
とはいえ 好きなルックスではないんだけど(笑)
*映画撮影時は まだジェームス・ボンドに決まって
 なかったらしいので やっぱり先見の明あり
*007/カジノ・ロワイヤル公式サイト

7,8年前だったら ロバート・カーライルが演じてそうな役だけど
彼より人間味のなさそうな クールなダニエル・クレイグが演じてることで 
この映画 成功も決まり!って感じがします

彼を取り囲む悪人たちも 強面 情けないヤツ
何とも芸達者 そのコラボも言うことなし

いや・・・イギリス映画 凄いわー!
ダニエル・クレイグ 凄いわー!ということで
この映画 ベタボメして終わります
イギリス映画 イギリス・クライム系 UK系音楽 好きな方は必見!

今日の映画 83点

この監督マシュー・ヴォーン  
ガイ・リッチーのロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
スナッチの製作者だったのね
どっちも見たけど 今いち覚えてなかったりして(笑)
やたらめったら登場人物多くて 盗られたり 騙しあい満載
だったのは覚えてるけど・・・ガイ・リッチーの作風より
この監督の作風の方が 私はぐっと好みだな

そして話題のシエナ・ミラー 初見でしたが 
どうも役柄のせいか 存在も演技も安い感じが・・・
個人的には 同じ若手女優なら
スカーレット・ヨハンセンやケイト・ボスワースの方がクラスが上だな

*2回目見ました:コチラ
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by acine | 2006-09-06 00:26 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(8)
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そろそろ勝手にワールドカップモード始めようか(笑)
ということで 早速見に行ってきました

ズバリ! 大変わかりやすい映画 わかりやすすぎとも言ふ(笑)
そしてFIFA&日本サッカー協会公認というだけあり
道徳的というか 啓蒙映画風で かなりの優等生出来
なので 子供が見ても 誰が見てもわかりやすい
ハリウッド映画が好きな人には いいかもしれない
あと 普段あんまり映画を見ない人にも

メキシコからの不法移民としてLAで育った主人公サンティアゴは
町のラテン系チームでサッカーをする 昼も夜も働く勤労少年
ある日 イングランドの元選手から声をかけられ
イングランドはニューカッスルのニューカッスル・ユナイテッドの
トライアルを受けるために 父親の反対も押し切り 英国へ渡る・・・というストーリー

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冒頭にも書いたけれど 大変わかりやすいストーリーで
喜怒哀楽のうち 単純に喜・哀の繰り返しなので
何か起こっても 多分大丈夫ということがわかってくる
予定調和の世界なので あんまりスリリングさはない
割り切りよすぎて エピソードもはしょりすぎなので 万人受けするけど
ヒネリもほとんどなく深さもない 多分映画好きな人には物足りないと思う
あとサッカー好きな人にも こんなもんじゃないよと思われそう?!

そして ほとんどの周りの人がいい人ばかりというのも
いかにも映画(いや漫画的)で普通ありえないよね~ 
皆さん サンティくんを持ち上げすぎ 花道作ってあげすぎ
もっと挫折してどん底 ドロドロの綺麗ごとだけではないシーンが
あった方が リアリティはあったと思う
サンティは品行方正で どうのこうの言っても とんとん拍子なので
逆に面白くない ← 私がヒネてるだけなのか?
そういう風に割り切って見れば 一大娯楽道徳スポーツ映画
ワールドカップ開催に向けての活気付け映画としては成功なのか?!
だけどよっぽど才能ない限り なかなかこんな風に
トントン拍子には進みませんよ 現実は!

そして 致命的なのが 主人公のサンティアゴのプレイが
素人目に見ても さほど上手く見えないということ!
フィールドを走ってる姿からして 何だか動きがスムースではないし
運動神経は悪くないけど 特に良くも見えないのが厳しい
しかも 町のチームから上り詰める役なんだから あれは厳しい
かつプレイのシーンも 上半身と下半身が別々に撮られている
ブツ切りシーンが多くて 苦肉の策という感じもするけど なんだか興ざめ
なのに 君には才能があるだの 輝きがあるだの・・・なんて
周りが持ち上げても ふーん はーん と思うだけで 説得力がない
なので 彼が活躍して ゴール~!なんて 本来なら
感動できるシーンでも 何だか同感できないが勿体ない

こんなので 次作で銀河系集団(マドリー)なんか行っても 
キミ 本当に大丈夫なんかね~?!と 思わず心配してあげる
少林サッカーのプレイの割り切り方のほうがよっぽど潔い!
今思うとあの映画のサッカーのシーンは凄かったのね~と思う

なーんて 文句タラタラだけど
空から写した ニューカッスルの街並み スタジアムなんて胸躍る!
なんて イギリスのスタジアムたちは カッコいいんだろうー!!!
やはりヨーロッパのスタジアムが持つ あの胸躍る高揚感は最高!
チアガールなんかが出てくる アメリカのサッカーの試合なんて
はー?!という感じ 論外!何か勘違いしてない~?!
あんなスタジアムと 男くささと 熱さがなくてはイカンよ!
これ見ると ヨーロッパでサッカーが見たくなること請け合い
 (過去・・・スペインとイタリアでサッカー観戦したことあり)
そして日常にサッカー選手が自分の街を歩いてる感覚 
堂々と突っ込んでたりして面白いし うらやましい!

そして 慣れない場所でトライアルに参加する気分
不安と期待が混ざり合って ピッチに出る瞬間
あぁ こうして新人選手って 階段を上っていくのか?
慣れない土地で頑張ってる日本人選手の心情などもなんとなく想像できて面白い
あと サッカーやってたって やっぱり夜は女の子と遊びたい
そしてミュージシャンと どっちこっちのセレブな生活
 *ほんとはもっとドロドロしてそうだけど(笑)
とってつけたように出てくる ベッカム、ジダン、ラウールにも笑える
エンディングのキャストのクレジットの時 各々HIMSELFと出ててウケた!  
なので 金返せーとは言わないし それなりに面白かったかな

主人公を演じたクノ・ベッカーはメキシコ人
トレスポの頃のユアンの髪型に スキンヘッドっぽかった時の
ロビー・ウィリアムスにちょっと似た スポ根向きなルックス
(あんまり根性は感じるストーリーではなかったけれど!)
平凡といえば平凡 もう少し破天荒かつ甘酸っぱい雰囲気が
あった方が 女性受けはいいと思うけれども・・・
ただ 1部がプレミアリーグ 2部がレアル・マドリー 
3部がドイツ ワールドカップ が舞台という展開を考えると
スペイン語・英語・ドイツ語が出来るという背景は申し分ない
だけど もう少しサッカーが上手そうに見える雰囲気があればね!

個人的には いかがわしい感じを漂わせていた
(結局 この人もいい人なのが勿体ない・笑)
デル・ピエロ似のハリスくん(写真:右)が面白かったかな
こういうセレブ気取りのサッカー選手って一杯いそうで
誰をモデルにしたか 何となくわかりそうで(笑)

壮大な3部作というわりには わかりやすい道徳映画!というイメージだったけど
もう少し細かい部分描こうよ! きれいごとばかりじゃないことも描こうよ!と希望
きっと3部作とも このわかりやすさで突っ走りそうだけど(笑)

今日の映画 70点

個人的には 
前回のワールドカップ時に公開された
後味抜群の爽やかなガールズサッカー映画 ベッカムに恋して
同じく その潔い割り切り方に今さらながらアッパレ 
同じエンターテイメントだったら こっちの方が上 少林サッカー
そして 同じニューカッスルが舞台でサッカー絡みなら 
味わい深いイギリス映画 シーズンチケット
この3作に 私は断然軍配上げます!
こっちの登場人物の方が 断然根性もある!

そして今NHKでやっているW杯特集の方が
リアルで(当然だけど!) これぞサッカー啓蒙ドキュメント!と思いましたもん
FIFAも 同じ協力する・公認するなら
こんなドキュメンタリー映画作った方が よいお金の使い道だと思うな
事実だし 天才・名選手はいかにして 苦難を乗り越え 夢をつかむか
こういう形の方が これからサッカー選手を目指す子供にも絶対影響力ある
この映画見ても そう簡単にはあんなにのし上がれる訳ないもの! 

ロナウジーニョ 10歳の頃のフットサルの試合のプレイの凄いこと
天才は昔から天才なんだなぁ 感心!
これぞ天分を持って上り詰める姿そのもの!

そして 酷い内戦から立ち上がったアンゴラ代表のアクワ
名選手であっても 12年かけて
やっと出場権を勝ち取ったウクライナのシェフチェンコ
旧東ドイツ出身で初のキャプテン 
東ドイツサッカーの誇りを持って挑むドイツのバラック 

こういうホンマもんドキュメンタリーでいいじゃない?!と思う私
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by acine | 2006-05-28 12:01 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(6)
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世の中の不条理と無常 夫婦愛・人間愛 を感じる
スケール感のある かつ鋭い 大人の映画

”シティ・オブ・ゴッド”でセンセーションを巻き起こした(残念ながら未見のまま)
ブラジルのフェルナンド・メイレレス監督作
同名のイギリスの小説の映画化

ポスターを見ると アカデミー賞でも話題になり 
スケールの大きな恋愛ものという雰囲気
だけど実際は 冒頭の鋭い映像 重めでリズミカルな展開 
フォトジェニックなシーンの数々 達者なイギリス俳優たちの演技に 
これは単なる恋愛ものではないと すぐ気がつくはず

レイフ・ファインズ演じる 穏やかな外交官ジャスティン 
レイチェル・ワイズ演じる 不正を許すことが出来ない 妻のテッサ
ロンドンで知り合い ケニアのナイロビに赴任した2人
そして ある日 妻の死体が発見される
ジャスティンの知らなかった妻の真実とは?
追い求めるうちに つながってくる線と点・・・

正直 人の名前と顔・品名・会社名が入り乱れるし
その関係なども めまぐるしく展開される上
時系列も 行ったり来たりするので 注意深く見ていても
それらを把握していくには 少し時間がかかる
だけど 段々つながってくるのと同時に
隠されていた妻の事実も 鮮明になってくるので
これまた ジワジワと胸が一杯になってくる

恋愛要素とサスペンス要素が上手く組み合わさり
さらに アフリカが舞台ということで 政治的・社会的要素も加わってくる
このあたりのさじかげんが絶妙で巧み 

そして何ともフォトジェニックで 美しく鋭い映像
赤茶けた大地 枯れた大地 青々とした湖 アフリカの大地の様子
原色の衣装 黒光りのするアフリカの人々の肌の色
独特のフィルムの色合いも その世界観をより高める

決して派手さはないけど ジワジワとくる映画
小説が原作であっても 実際充分ありえそうな裏側や
あまりにもリアル感漂うストーリーに胸が痛む
資本主義の世の中の需要と供給 
そして人間の命までがその対象になり 喰いものにされている
生まれた場所・立場によって 人間の命の値段が違うという不条理
映画の最中も 映画の世界に入り込みながら 
同時に現実にも戻り あれこれ考えさされる

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レイフのナイーブな優男ぶりは 今回も絶品!
庭仕事が好きな もの静かなイギリス男 
そして妻の真実を追い求める なりふりかまわない姿
全てを悟ったかのような穏やかなラストの姿 何とも上手い!
そして 常に品があるところが 私はとても好き
アカデミー賞を取ったレイチェルに負けず劣らず
レイフ・ファインズの演技は素晴らしい!と断言

そしてレイチェル・ワイズ
なんだ? この女?!と思ってしまうけれど
見ているうちに 彼女の真の強さ 正直さが胸を打つ 
思い出の中の彼女は本当に美しい
まだ20代かと思ってたら もう30代半ばとはビックリ
瑞々しくて かつ等身大の人間らしいリアリティもあり とても魅力的

決して万人受けする映画ではないし 派手でもない
よくあるハリウッド映画とは 対極の位置にある映画
だけど どんな映画だろう?と 興味を持ってる人にはぜひ見て欲しい
繊細で鋭く 溢れる痛みと愛 考えさされれ ジワジワとくる
個性的で鮮烈な映像美 耳に残る音楽も深い 

今日の映画 81点

ブラジルのスラム街の日常を描いた シティ・オブ・ゴッドも
見るべきだろうと思うけど きっとヘヴィに違いない・・・
体力&気力がある時 また見よう

フェルナンド・メイレレス プロデュース作: GINGA GINGA 2回目
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by acine | 2006-05-20 23:51 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(10)
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ネタバレ少しあり

17世紀のイギリスに実在したらしい
放蕩詩人ロチェスター伯爵の奔放な日々を描く映画
ヨーロッパの香りプンプン 本格派文芸系と思いきや
ジョニー・デップ主演 ジョン・マルコヴィッチ サマンサ・モートン助演
一筋縄ではいかない顔ぶれではないか・・・!
その通り 演技のぶつかり合いが緊張感あってすごくいい 
曲者 達者者揃いの 歴史&コスチュームもの
ということで 独特の時間が流れていた
マイケル・ナイマンの音楽も 静かだけどとても印象的だった

これはジョニー・ジョニーの演技が好きな人は必見!
冒頭のモノトーンの ”私を好きにならないでくれ”という
卑猥な言葉も含まれた ジョニーのモノローグで心わしずかみにされる

ジョニー演ずる通称ジョニー(ジョニーがジョニー役というのも初めてでは?)は
どうしようもない奴なんだけど 何とも魅力的 魅惑的
権力 金 色 が氾濫していたこの時代 彼には芸術的才能もあった
40代を迎えたジョニーは 何とも余裕たっぷりにロックに繊細に演じる
こういう映画のこんなジョニーが見たいのよ!という
ジョニー好きの夢を叶えてくれる役かもしれない
好きにならないでくれと言われても きっと誰もの心をわしずかみにしてしまう
ジョニー好きにはたまらない ジョニー色プンプンの濃い退廃的な役柄 
だけど 腐っても貴族 端整さも失わないのがジョニーの凄いところ
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歴史&コスチュームものって ロックの香りがプンプンする
長髪 グラマラスな洋服 金・酒・男・女 欲望がストレートに渦巻く世界
階級社会故なので 上流世界ではえらいことになっている
女性のドレスだって 胸のあたりなんて えらいセクシーで
これは今の洋服より凄いかもしれない
男性陣もまるでロックバンドのメンバーのような髪型ばかり
それが歴史の香りがプンプンする建物や雰囲気の中で
ドラマが繰り広げられるので おもしろい世界だなと思って見てしまう

王を演じた抑え目ながらこれまた貫禄たっぷりのJ・マルコヴィッチ
女優&愛人を演じるS・モートン 決して美人ではないし
華もないけど 演技で花を咲かせる 本当に上手い!
そして清楚な雰囲気の夫人を演じるロザムンド・パイク  皆適役
ジョニー対この3人のバトルも見もの

そして また最後に唸らされる・・・
映画の好き嫌いは別として(私は好き)
冒頭と最後 ジョニー好きならこのシーンだけでも大満足!

今日の映画 81点
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by acine | 2006-04-14 20:07 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(4)
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事実は小説より奇なり いや奇というより
GEORGE MICHAEL  A REAL STORY 
ものすごくストレートなドキュメンタリーで 一時も目が離せなかった
今年見た中では ミリオンズ と並ぶくらい いやそれ以上によかったかも!
元々音楽ドキュメンタリー&英国映画に弱い 大好物
英国もの そしてジョージ・マイケル 侮れません!
いやー これは見てよかった!と心から思った

トイレで逮捕@LA事件から 色物で見られがちのジョージ・マイケル
彼の言葉と とりまく人々のインタビュー 世界に流れた映像からのドキュメント
これを見ていると 確かに彼は色物かもしれないけど すごく実直でストレートな人 
そして天からものすごい授かり物を受け取ってる 才能豊かな人であるということ

アメリカでの成功と それと引き換えのレコード会社との泥沼
アメリカとのねじれてしまった関係 ヨーロッパでの彼の立場
人並み外れた成功からくる セレブとしての苦悩・悩み
カミングアウトするまでの悶々とした気持ち
トイレで逮捕という 最悪のカミングアウト
愛するBFとの死別 同じく愛する母との死別 
なかなか立ち直れない自分 自分はこんな人間なんだという
飾り気のない直球のコメントがいい

懐かしい顔ぶれが一杯で すっかり落ち着いているアンドリュー 
年齢を経て また向き合って 話をする二人の風景
そういえば ジョージはギリシャ+イギリス
アンドリューはどこか中近東の国+イギリスのハーフだったよなと思い出す
歳を経て そのエスニック性が より浮かんできている二人のルックス

身近だったシャーリー&ペプシからデビッド・オースティン(!)
(これがまた本当にいい人なのね~) から
エルトン・ジョン ボーイ・ジョージ マライア・キャリー
マーティン・ケンプ ノエル・ギャラガー etcの有名人たち
そして ビジネス絡みの人 彼の家族 ボーイフレンドまでが登場する
皆の発言が また実直で 時にはイギリスらしいウィットと辛らつさに
富んだもので 本人の発言同様 またすごく見がいがある 

その昔・・・10代の私は WHAM!を始め
イギリスのグループ&音楽が大好きで 限られたこずかいを
毎月 彼らのアルバムにつぎ込んでたものだった
WHAM!の初来日コンサートも 大阪府立体育館で見ている
彼らもピチピチだったけど 私ももっとピチピチだった頃
その頃は可愛いアンドリューの方が好きだった(笑)

ジョージがソロになってからは 2枚目くらいまでは聞いてたけど
その後は ほとんど聞いてなかったりする
あのジョージ・マイケルのドキュメンタリーということで
やっぱり見なくっちゃ!というわけで出かけた

冒頭から出てくる懐かしい曲・クリップの全てに
あぁそうだった!そうだった!と記憶のかけらが蘇ってきて
へぇーその裏はそうだったんだとか 興味深い話がザクザク
音楽業界の裏側も探れて 本当に面白い

途中までしか追ってなかったので あまりよく知らなかった
ソロ3枚目くらいからの彼の曲・クリップを見ていると
映画の中で流れる曲 全てがものすごいクォリティを保っていて
その曲を作る力と 滑らかで美しいヴォーカル
そして 時代の流れと共に常にハイセンスなクリップ
F・マーキュリーの追悼コンサートでの歌声が圧巻
すべてが恐ろしくクォリティの高いものばかりなのに 
とにかく感心し ほとほと感嘆するばかり

それを見て聞いてると 彼がゲイだからどうした?
トイレで逮捕されたからって それがどうしたの? 
それは全く大したことじゃない
彼は自分の想い・欲求に忠実で 素晴らしい才能を持っている
その何が悪いのか? 彼は全くノーマルじゃないかと・・・
ノーマルなふりして 彼よりノーマルじゃない人なんて一杯いる
人間としての ジョージ・マイケルはいたってノーマルだと思う
ノーマルどころか あのまばゆいばかりの才能をご覧!
ヴォーカリスト ミュージシャンとしての この才能! 
常識なんて 誰が決めたと思いたくなる

あらゆる意味で 生きながらすでに伝説ともいえる
彼の人生は ものすごい浮き沈みの繰り返し 
本人のルックス同様 人生も余りにも濃すぎる 
幸せなのか 不幸なのか 判断がつきにくい
華やかすぎる舞台の裏には 想像を絶する暗闇と葛藤
並の精神力では 乗り切れないかもしれない
こんな人生送ると 来世はあっさりと普通に生活したくなるだろうな
逆に 強烈な前世が忘れられないか?!

ラストシーン ツアーの日々は自尊心との戦いだから
もうツアーはしたくないという 彼の初心に戻っての
ロンドンのヴァージン・メガストアでのサイン会
自然にファンと楽しそうに接する
ジョージ・マイケルの姿はとっても印象的だった
荒波を乗り越えて ある意味今は達観してる
彼の様子は繊細でありながら 落ち着いている
聞いたことなかった部分のソロアルバムも買ってみようかと俄然思い始めた私
あとフレディ追悼コンサートのライブ WHAM!もまたすごく聞きたくなった

今日の映画 84点

この映画 WHAM! ジョージ・マイケル
彼が通り過ぎてきた時代の音楽が好きか否か などで
好き嫌いや評価は分かれると思う

どうもこの2月にも ロンドンで薬物所持の疑いで逮捕された様子
何時間後に保釈されたらしいけど うーん 本当に山あり谷ありですな
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by acine | 2006-04-03 21:38 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(19)
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ダニー・ボイル 復活!!!
これまた大好きな監督なんだけど ユアンからディカプリオに
チェンジしたザ・ビーチは ユアンでよかったのに・・・と
すごくがっかりして ダニー・ボイル自体にも興味失ってたけど
この映画はいい! お正月からいい映画見させてもらったなと大満足!

イギリスの通貨がポンドからユーロに切り替わる直前
ひょんなことから大金を手に入れた 聖人が見えるダミアンとその兄
果たして この兄弟とミリオンズ(大金)の行き先は???
ダニー・ボイルのテンポのよさ ジェット・コースター的なスリル
コジャレたイギリス風ウィット 
札束 悪事 電車 屋根裏 銀行 ファンタジー スリル 
シャロウ・グレイブ トレイン・スポッティング 普通じゃない
が好きな人(私!)にはたまらない ダニーらしいアイテムが一杯
カッコいいカメラワーク 音楽もイギリス映画らしく◎!

今回 子供を主役にすることで 新境地を開いた感じ
ダニーmeetsキッズ はすごく相性が良かった
兄弟愛 家族愛も描かれているけど 
アメリカ映画などでありがちな お涙頂戴じゃないのがいい
主役のダミアン役の子が もうものすごく可愛い!
演技が初めてなんて思えないくらい ナチュラルな演技
貧しい人に施さなくちゃとpoor・ポーと発音するイギリス英語が
また可愛い エクセレント!なんてイギリス英語満載で
そんな響きもとってもいい感じ サッカーの話題が出てくるのも!
彼の会いたかった人と会えたシーンは思わず涙!
後味もものすごくいい! 

ダニー・ボイル復活万歳!ということで 評価高いです

今日の映画 83点
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by acine | 2006-01-05 20:15 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(2)
2004/01/19
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よほどの事がない限り
大好きなジョニー・デップの映画は必ず見ることにしている
今回はロンドンが舞台の英国らしい堅実なファンタジードラマ
ジョニーは40歳を超えても 端整な美貌・佇まいをしてるのはすごい
いい俳優は、いい年の取り方をする・・・
演技に関してはいつもながら文句なし!

疲れてたせいか中盤まで 時々居眠りをしてしまったのが悔やまれるけど
美しいロンドンの公園で出会ったジョニー演じる劇作家と
ケイト・ウィンスレット演じる未亡人&その息子達が出会い
名作ピーター・パンが生まれるまでを描いた半実話

ジョニー演じる少年の心を忘れない劇作家が子供達と
一緒に西部劇や海賊劇を演じるシーンは
普通の俳優がやると絶対おかしいのに 彼だと全く違和感なし
彼の子供を見つめる視線は本当に優しい・・・
今回のジョニーは普段はエド・ウッドっぽくて
インディアン姿がブレイブ、海賊姿がパイレーツ・オブ・カリビアン
での彼を彷彿とさせる・・・

ケイトも久しぶり(日陰のふたり以来?)に見るが、すっきりとやせて
(でもまだちょっとたくましい?)、母親役をしっかり演じていた
そして、彼女の子供達を演じる4兄弟がまた秀逸
いたいけで、可愛くて、繊細で、ちゃんと大人の世界も理解してる
本当にこの子達がポイント高い!
彼らの何とも言えない可愛さと、イギリスの子供服がまたすごく可愛くて見とれてしまった
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決して派手でなく地味な映画だけど・・・キャストの演技も素晴らしいし
イギリスの緑も本当に美しく ブリティッシュアクセントもいい味
ビッグ・フィッシュほどではないけど 静かにジワジワくる映画
少し物足りなさも感じるけど ラストでは涙・・・ 

今日の映画 78点
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by acine | 2005-09-21 20:58 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(0)