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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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カテゴリ:Asia アジア映画( 26 )

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コテコテの中華色と思いきや シェイクスピアのハムレットがベース
こういうコスチュームもの宮廷劇は 何故か洋の東西差はなく
支配する者 される者 権力と色と欲が渦巻く人間関係
巨大な建物 華麗な装飾に衣装 馬で駆け巡る 
ヨーロッパものと中華もの モチーフ的に共通項がとても多い
双方 様式美の世界なので 違和感全くなし
ストーリーはコチラ

いやはや 美術・衣装・音楽・アクション 
どれをとっても 凄まじい様式美の世界!
まるで中華版ゴシック これでもか!と徹底されている
東洋らしい竹を使った戦いの場 紙の面 水 石 刀 彫り 照明 蝋燭etc・・・
衣装・室内・装飾品など 黒・金・赤・白がメインの中華的な色
作りこみすぎか?ともさえ思える 大道具・小道具の凝りよう
場面場面がまるで 1枚の絵か狙いすました写真のようなインパクト
音楽も”HERO”のタン・ドゥンなので ドラマチック感をそそる 
HEROほどのスケールはないけど 力の入れようは感じた

そしてユェン・ウーピンの まるで優雅に舞うような 
独特の時間が流れる ワイヤー&カンフーアクションの数々・・・
土や川や雪の中から人が飛び出てきたり 空から人が降ってきたり
あ・ありえん・・・!と思いつつ その美しい舞いとその間合いに見入ってしまう

これは いくらハリウッドが香港風アクションを真似したって
真似できない東洋的(中国的)な優雅さと鋭さ
俳優陣もそういう血が自然と流れているようで
アクション、構え一つ一つとっても 大変サマになる
いやはや 中華圏の俳優は 演技も当然のことながら 男も女も
こういう伝統的アクションも出来て当然なのがいつもながら感心

そして そんな徹底した様式美に比べると 
演技はどちらかというと静の世界
今回若干おとなしめに見えるキャスト陣の中でも
褒めたくないけど チャン・ツィイーはインパクト大

女のいやらしさ・強さ・計算高さを延々垣間見せる演技
本心を隠し 頂点へ登りつめる女を演じる様子は
彼女のリアル女優人生とも重なるようで 小賢しさ十分
は~嫌な女だなぁ・・・とウンザリしつつ やっぱり口が曲がってるわ
と思いつつ でもくやしいけど上手いわな・・・と唸らされる 

たかだか20代半ばで こんな大奥か極道の妻のような
女のいやらしさや小賢しさを 存分に出した演技が出来る女優は
洋の東西でもそんなにいないんじゃないかと思う
まだまだ コン・リーの貫禄やスケール感には欠けるけど

そして これまたいかがわしく気高く静の演技が上手いグォ・ヨウ
白い衣装がピッタリの皇太子・・・彦祖 ダニエル・ウー 
彼の古装片は初めて 顔の彫りも深いのでアップが映える
アクションバリバリいけるのに 今回はちょっとおとなしめだったかな 
そして これまた儚げで ツィイーとは対照的に清流のようなジョウ・シュン
名前がわからないが これまたスッキリした男前のジョウ・シュン兄も好印象

いつも思うが 中華系の俳優は 本当に落ち着き&貫禄がある
日本の俳優などにありがちな 存在感が軽くないのがいい
時代物だと しっかりとその時代にもハマるし
そして あの口上合戦というか ハッタリ合戦のような
あの独特な朗々とした台詞まわしも たまらなく面白い

様式美とチャン・ツィイーのインパクトに比べると
今イチ酔えないストーリーは尾を引かないけど まぁ及第点 
物凄い様式美を見るだけでも価値あり

今日の映画:76点

それにしても・・・
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by acine | 2007-06-06 14:35 | Asia アジア映画

大日本人  ’07 日本

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カンヌにまで行って話題になった 松本人志 監督・主演作
映画感想の本も出してる 大の映画好きらしい松ちゃんの初映画

昔から洋モノ好きで 日本モノや日本の芸能人には興味ないけど
一時期 松ちゃんがすごく好きで ”ごっつうええ感じ”や
”ガキの使いやあらへんで” を欠かさず見ていたことがある

なーんとなく 意外といい or 何じゃこれ? or まぁ普通 のどれかだろう
見ようか見まいか迷ったけれども 迷ったら・・・とりあえずは行ってみよう
お手並み拝見しよーじゃないか!

結果: まぁ普通 

映画としては かなり微妙なラインだけど 
何となく彼のやりたいことは わかるような気がした
やってることはまだ稚拙だけど カラーは出てる

全体的に 意外にもタイトル通り 物凄く日本的だった
春夏秋冬 四季があり 神道あり 義理人情もあり・・・
そして妙に懐かしい昭和の香りのする風景がスクリーンに広がる

バックの音楽(テイ・トウワ)も すごく日本的だったり
海外も意識して やっぱりジャパネスクを強調したのかな?と思いきや
段々見るうちに 多分 これは松ちゃんに自然に染み付いたものが
単に出てきてるだけだと思った 意外にも彼は伝統的日本人だったらしい
日本人松本人志による 日本人の為のドメスティック映画という感じ

これ果たして カンヌで見た外国人にこの内容 
この微妙な笑い 微妙なマジメさかげん ニュアンスが伝わっただろうか?と謎

逆に こんな微妙な内輪ウケオンリー 妄想が綿菓子のように膨らんだ映画
こんな映画で よくカンヌへ堂々と乗りこんだわ ある意味アッパレ!かも 

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この映画は日本人 もしくは日本人をよーく理解してる人でないと
全然この内容わからないんじゃないだろうか? と思う 
そして ヒーローもの見て 昭和を過ごした人だとより(笑)

グダグダしたスロースターターぶりに イライラしてきたところで
大日本人が登場! そのあたりから くすくす笑いが時々聞こえてくる
笑えるかどうかは 人にもよるし シーンにもよるし 判断は難しい

もっとバカバカしいナンセンスぶりを期待してたけど
意外にもマジメというか・・・ 時々飛びすぎるナンセンスも
万人には理解し難いかもしれない 
見たい人だけどうぞ この世界にハマれる人だけどうぞ という感じ

シュールに作ったつもりか? マジメに作ったつもりか? 
作りこみすぎなのか? ラフすぎなのか? なかなか表現が難しい
非凡で一筋縄でいかない松ちゃんの頭の中を 
もっと上手くまとめて 映像として表現出来始めたら
監督としても 評価は上がるだろうけど まだまだ発展途上

やりたいこと全部やったぞ・・・という 同じくナンセンス派の
香港のチャウ・シンチーの偉大さが逆によーくわかったりも・・・
彼の○ホさ加減は 思いっきりスコーンと突き抜けていると思う 
同じようにとことんローカル色強くても アピール度はうんと高い

意外にも 松ちゃんのナンセンス そして持ち味は とても日本的なもの
シニカルだけど 一歩引く 妙にしんみりとしたり 
ウェッティな部分もあるんだなというのが よーくわかった

本編より 何とも大阪色濃いエンドクレジットこそ 彼の真骨頂!
こんなギャグ短編を 延々続けてもよかったと思う
そうなると 言葉がますます重要になるので 余計日本人受けになると思うけど
グローバルな時代に コテコテのドメスティック系で全然OKという気もする 

個人的には エンディングのグダグダ話
髪型も含めた松ちゃんの格好がなんとも楽しい (欲しいパジャマがあった・笑)
白装束でズンズンと神主引き連れて儀式へ向かう場面
スポンサー (実在の会社&商品なのがおもしろすぎ)
板尾との間合い 4代目 スーパー・ジャスティス のあたりはなかなか!

この盛り上がらないミョーなリズム・・・私は嫌いじゃないな

今日の映画:66点
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by acine | 2007-06-05 22:45 | Asia アジア映画
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2000年前の戦乱の中国を描いた映画 日本のコミックが原作らしい
キャスト・スタッフ陣 極東アジアの国の人材と力が集まった作品

某最悪映画ディパーテッドなんぞに お金使う位なら 
ご本家で素晴らしかった アンディ・ラウを見なくては~!
”俺様アンディ”でも そりゃあ 見ねばなるまい!

巷淹中 率いる趙の10万の大軍が 住民4千人の梁城に攻め入ろうとしていた
梁王は墨家に援軍を頼んでいたが時間切れ
降伏しようとした時に墨家の革離という男がたった1人で城に到着
彼は1本の矢で趙軍の先遣隊を退けてしまい 梁に知恵を授けることになる
墨家は ”戦わずして守り抜く” という戦い方を貫く・・・ という物語

以下 ネタばれあり

個人的にも すっかりこの時代の話は "HERO"でお馴染みとなった
しかし この時代の中国の歴史について 詳しい訳ではないので
冒頭では 国の名前と誰がどの国の人なのか 
今攻め入ってるのはどこなのか かなり混乱するけれど
段々配置がつかめてくる

アンディのイメージによく合う ストイックかつ正義を押し通すマジメな作り
アンディも精悍でカッコいい(かなりナルシストなんだろうと思うが)
前から写すとくどいけど 彼の横顔は本当に美しい

騙しだまされ 今日の味方は明日の敵 
一体どんな方法で攻め入るのか それに対抗するのか
このあたりの駆け引きも面白いし 見応えもある
滑稽なワイヤーアクションもほとんどないのがよい

そして こういう中国歴史物を見ていると思うのが
キャストたちの台詞まわし 舞台劇風というか狂言的というか
北京語の独特のリズム 朗々と威風堂々と聞こえること
それが 堂々としてる俳優達にすごくよく似合って 聞きほれてしまう
そして 台詞の内容が 禅問答ならぬ 
いかにも中華的な 面子問答づくしみたいなところがすごく面白い
ひねくれていて かつなかなか見事 この辺もいつも見てて興味深い 

こういう台詞まわし 香港や台湾の映画やドラマ見てると
こういう言い回しの歴史が 未だに脈々と流れてて すごく面白い

肝心のドラマ ストイックな作りがいいじゃないか・・!と思ってたら
中盤あたりからのファン・ビンビンが出てくるシーンになると
アラ? あなた仕事もせずに何してるの?!って感じになってきて
彼女が出てくると この映画って何だっけ?
と妙に現実に引き戻されて ちょっと興ざめ 
とっても綺麗な人なんだけど 声が惜しい・・・アニメ声 
 *どうもアンディ&彼女は吹き替えだったらしい
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久しぶりのニッキー・ウーもよかったが ちょっと表情ワンパターン?
そして ウー・マおじさんなど 懐かしい顔ぶれもいたけれど・・・
個人的にはこの二人!巷役のアン・ソンギ(左) 
渋くて男気があって 凄くカッコよかった!!!
若王役のチェ・シウォン(右) 若く少し傲慢な感じもよかった ちょっとワン・リーホン似
個人的にはアンディより この二人が演技・ルックス共 とっても魅力的だった
前情報あまり仕入れずに行ったけど この二人は韓国からのキャスト
なるほど・・・中華圏男前とはまた少し違う キリっとした目元がいい

そして いつも思うのが どうでもいい兵士や庶民の中にも
とんでもない男前もポロポロ潜んでいるのが 
これまた人海戦術 中華圏映画の凄さ 人口多いとこうなんだなと
いつも感心する とんでもないベッピンさんも何気なく出てくるし

こういう映画見ると 気になるのがビジュアル
巨大な城のセット(よね?)は凄かったけど 映像は意外と地味め
質実剛健という感じ どの映画を見ても思うけどあの軍の大群!
人民解放軍をふんだんに使って こんな贅沢な本当の人海戦術を
使える国は いまや中国しかないだろう・・・本当に素直に感心する
あと個人的におぉ!と思ったのは 気球のシーン・・・
あれは意表をつく&幻想的で綺麗だった
あと衣装や甲冑や 内装の格子や金の細工や刀の柄なども
こういう小道具・大道具も芸が細かくて 中華テイストで見ていて面白い
あと 趙のテントもすごくカッコよかった

しかし クライマックス・・・
必殺助け人であるはずのアンディが
三都主まがいの助けで 梁に戻ったのはいいけれど
アンタそんなことしてていいのか? アンタの仕事は何~?!
しかも助けるんだったら そんな中途半端に立ち止まるんじゃなくて
ダニエル・ボンドみたいに 火の中であろうが 水の中であろうが
躊躇せず 飛び込みなさいよーっ!と ちょっとイライラする
これ以上犠牲者は出さないと言ってたのに
そんなことしてる間に どんどん人が死んでいってるじゃないのさー!? 
しかも ラストはまたいい人に戻って ○○と去って行く・・・
うーん 一人で去った方がカッコいいのにな~

中盤まではストーリーもアンディよかったんだけど
どうも中途半端に女が絡むので(香港監督の悪い癖だな~)
だんだん破綻してきて ラストは崩れてしまった 
ストイック路線貫いた方がよかったと思う
そして アンディもとにかくまっすぐで いい人すぎるんだよなぁ

今日の映画:76点

中華歴史もの・・・次はこれしかない!
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by acine | 2007-02-05 20:00 | Asia アジア映画
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ずーっと前から 公開されていて 見に行こうか?どうしようか?
日本映画は間合い悪いし 歯切れ悪いし 苦手だしなーと
食わず嫌いで 見そびれていた映画・・・
キャストにもどうも惹かれないし 何でこの面々でフィンランド?

でも小物・インテリアが可愛いらしいし なかなか見れないフィンランド見れるし
行きたいという人がいたので やっと重い腰を上げ 今頃になって鑑賞!
日本映画見るのホテル・ハイビスカス以来 何と3年ぶり!

結論: 見てよかった!
何でこの面々でフィンランドで食堂なの?と思っていたキャストや題材が
意外にもフィンランドの風景・空気・人と馴染みがよく 相性がいいのにビックリ
日本の家に北欧の家具やインテリア小物が合うのと一緒かも・・・
多少の間合いの悪さはあったものの 佳作!

正直 登場人物たちがフィンランドのヘルシンキで遭遇し
いつの間にか小林聡美演じる主人公の食堂(雰囲気はカフェなんだけど)を
手伝うようになるには どうしてそこへやってきたのか?
そこへ至るまでの 彼女たちの過去はどうなのか?
まるっきり説明不足のまま 話は進んでいくんだけど 
段々そういうことは余り気にならなくなってくる
その省略具合がこの映画には合ってるのかもしれない
ありそうでなさそうな サバサバした たまたまめぐり合った
大人の女の友情@フィンランドという映画かな

でも ついつい気になるのが・・・
そんなに簡単にこんな小奇麗な食堂が外国で開けるのか?
改装の仕方も完成度高いし 家具も小物も新品っぽい
そんなに資金あったのだろうか?
儲かってもいないのに こんな気長に続けていけるほど
この人財力があるんだろうか?とか
お客さんへの接客 無防備すぎとか甘すぎじゃない?とか 
しかも ほどほどの家も借りてるみたいだし 居候もさせる
ぱっと来た外人(しかも現地でのパートナーもいなさそう)に
ここまで出来るもんなの~?!と疑問点はいろいろ(笑)
まぁ 文句はこの辺にしておいて

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それをさておいても この食堂の持つ空気感 居心地のよいこの眺めが最高! ↑

白い壁 ブルーの腰壁 窓際の鉢植 いかにも北欧テイストな室内に
アルテックの家具 イッタラのカップ 棚に置いてる鍋 おふきん
料理を作る姿 机をふく姿 BGMがなく響く食器や料理を作る音
美味しそうで素朴な日本の家庭料理 おにぎり 幾度となく出てくるコーヒー

これを見た後は コーヒーが飲みたくなる しょうが焼きが食べたくなる
イッタラのカップが欲しくなる 北欧テイストを生活に取り入れてみたくなる・・・etc

そして小林聡美の家も IKEAチックというか 等身大の北欧インテリアと
いう感じで 何とも可愛く どこか真似できそうな雰囲気
全てが何とも可愛く興味をそそる! きっと年代問わず 女性好み間違いなし!
女性監督らしい視点 エンドクレジットに女性スタッフが多いのも納得

幾分 作られすぎ?と思う空間だけど フィンランドの独特の空気感と
日本人好みの空間がピッタリとマッチ
だた キッチンのカウンターは向こうの人に合わせてあるのか
かなり高くて 片桐はいりにはよくても 他の二人にはかなり高そうだった

そして同じく魅力的なのが キャスト
日本女性 なんとも凛としてたおやかなのか・・・!なんである
日本かぶれの青年 泥棒 アル中かと思われた女性など
現地フィンランド人のあしらい方&付き合い方が サバサバと上手い

小林聡美: どっしりと構えて 凛として かつ軽やかな姿
        こんな可愛い人だったのね フィンランド語も堂々
片桐はいり: 背が高いので 北欧の町の中にいても あの顔でも見栄えがする
         独特のサバサバ感に愛らしさも感じる
もたいまさこ: まるで教頭先生のようなルックスで 品がよく ユーモア感あり 
         マリメッコの衣装も印象的(笑)で快演
 
どうなのよ?この面々と思ってたキャストの演技はあっぱれでした
皆 堂々として自然体で 姿勢もよく 動作も美しく 
見よ この年代の大和撫子の底力!という感じで
若くて可愛いだけの今時の女優では 出せない空気・演技で感心

後味すっきりの 女性ならずとも 老若男女問わず 楽しく見れる映画だと思う
エンドでの驚き 原作:群ようこ だったのねー!

今日の映画 80点
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by acine | 2006-08-15 12:49 | Asia アジア映画
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この映画も如果・愛同様 今回見たかった映画
こんな感じで 台北の街中も如果・愛同様ポスターが一杯
シーンが電車の外部全体に描かれた
まるまる無極MRT(地下鉄)も2回ほど見ました 

最近ちょっと失速も目立つ 中国の巨匠たち
陳凱歌監督の映画も 名作 さらばわが愛 覇王別姫 以来
花の影 始皇帝暗殺 ???なキリング・ミー・ソフトリーなど
一通りは見てます
前作 北京ヴァイオリン も悪くはなかったけど
ラストがどうも煮え切らない出来で 個人的には今イチな印象
今回は期待できそう!ということで かなり期待して見ました

日本では2/11公開ということで・・・

簡単な感想&少しネタバレ
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by acine | 2006-01-05 19:27 | Asia アジア映画
2005/06/21
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王家衛 スティーヴン・ソダーバーグ ミケランジェロ・アントニオーニ 
カンヌを制した3人の監督の各々のアプローチが見れるオムニバス

結論から・・・
やはり王家衛の描く世界は素晴らしいということ!
今回のテーマをよく理解して 描いてるのは彼のパート
ひいき目じゃなく アプローチが一番正しく的確
裸 絡みはなくとも 表現できる ここまで描けるという見本
ソダーバーグはまだいいとして 
ラストのアントニオーニの時代錯誤な表現とは大きな差
あの内容には正直辟易したし 理解不可能 
王家衛は欧米の監督とは まったく違うアプローチ
東洋人にはやっぱり彼の世界が一番しっくりくる

コン・リー演じる娼婦とチャン・チェン演じる仕立て屋のストーリー
役者の表情 手の動き 美しい衣装・アクセサリー
雨の音 裸電球 階段 廊下 ドア
電話でしゃべる人 盗み聞き レトロな音楽
王家衛映画でお馴染みのモチーフが並ぶ
花様年華 2046でも見とれてしまった
レトロモダンなチャイナドレスがこれまたため息が出るくらい美しい
カエターノ・ヴェローゾのテーマ曲もとにかく美しい

この映画もまた 欲望の翼 花様年華 2046 の写し鏡
この3作のサイドストーリー
これらの映画の隣の部屋で同時期にあった出来事でもおかしくない 

コン・リーはさすがの存在感 
2046では老けてたけど こちらでは色気が滲み出る大人の女
姿は写らず声だけのシーンもすごく色っぽい
チャン・チェンは年齢差のある年下の男
これまた20代後半とは思えない大人の色気
その様は 最初は欲望の翼のレスリー
その後は 2046のトニーに並ぶダンディ&セクシーさ
大女優コン・リーを相手に回し これまた素晴らしい
二人の表情 体つき 手 声 だけで充分ストーリーが成り立っている

正直 後の2作はいらないから
王家衛のこの短編を3回繰り返して見せてくれた方が
個人的にはよかったなぁ
やっぱり王家衛の世界 たまらなく好きというのを実感

2046は広東語・北京語(日本語まで)が混在していたけど
今回はコン・リー(中国) チャン・チェン(台湾)ということで
王家衛映画でオール北京語 
そういう時代になってきているのかもしれない

今日の映画 王家衛のパート:90点  全体:50点 
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by acine | 2005-09-21 21:14 | Asia アジア映画