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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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カテゴリ:España  スペイン映画( 26 )

3年ぶり?のアルモドバル映画
ストーリーテラーぶりは相変わらずだけど
思ったよりいい意味でストレート ひねりは少ない
失踪した娘と母 母と父 
何かあったんだろうなぁと思わせる今のジュリエッタ
そして若くてキラキラしていたジュリエッタ
若い頃のジュリエッタ役の女優さんがすごく魅力的だった
そしてスペイン北部の港町 マドリードの街  太陽溢れるアンダルシア
やっぱりスペインいいよなぁ・・・と思わせるいい意味での土着ぶり
エンディングは珍しく?ハッピーエンド
毒は足らないけど 平和なアルモドバルも悪くない

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by acine | 2016-12-05 22:12 | España  スペイン映画
カルロス・サウラのドキュメンタリー
シンプルに唄・ギター・踊りが綴られていく
光と影 情 歌い手・ギター・踊り
全てが情感深く  情念そのもの
スペイン好き アンダルシア好き
フラメンコ好きにはたまんない映画
アーティストの佇まいも粋で
女性たちの衣装やアクセサリーも素敵!

11.07 80点
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by acine | 2012-08-08 19:00 | España  スペイン映画
濃いー!濃いー!濃すぎるー!
見るのにすごいパワーいる映画でした
ここ数作のアルモドバル映画が妙にあっさり
してたと思える位 原作があるにせよ
このストーリーテラーぶり! あっぱれです
一体 この映画はどこに行くのか?!
読めなくなるジェットコースター映画
やっぱりバンデラスもスペイン語が絶対いい!
ヒロインの肌の秘密にはあっと驚く
だけどそこまでするか~?!
モラルスレスレなとんでもなく凄い映画!
見終わって ぐったりしました

11.06 82点
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by acine | 2012-08-08 18:40 | España  スペイン映画
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マイカルト映画の一つ
”アナとオットー”が念願のDVD化!
どうしても手元に置いておきたくて 買っちゃいました

久しぶりに見たけれど こんな季節にピッタリの
ひんやりとして涼しげで ほどよくウォームなこの映画
やっぱり 買ってよかった~!と思いました

詳しく:Amazon 1回目感想

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スペイン北部とフィンランドの北極圏
そして アナとオットー 二人を取りまく環境 
ひとたちが ぐるぐると 輪になって つながっていて

平和で幸せな時もあれば 
何故か 離れないといけない時もあって

まるで 寓話のように ふわふわと漂う  
その クールでウォームな世界観の
さじ加減が絶妙だと思う この映画

森の中で走る 木にひっかかる人間
紙飛行機 メモ用紙 写真 ドア 窓
スペイン人 ドイツ人 フィンランド
映画の中のモチーフたちも あちこちで
登場したり すれ違ったり また出会ったり・・・

なんとも詩的な映画だと思う

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前からでも後ろからでもスペルが同じ名前の
アナ オットー の視点から描かれる
まるで プライベート回想のような映画なんだけど
決して退屈ではなく じっくり見入ってしまう

子供時代 父を亡くしたアナが 
       頼りにすることにしたオットー

少年時代 一緒に家に住むことになり
       キラキラとヴィヴィッドに描かれる恋心

大人になり より離れられない気持ちを持ちながらも
        離れてしまい でもお互いにいつも
        気をかけている 忘れられない・・・

だからこそ そんな二人が フィンランドで
静かな余韻を残す エンディング・・・ 

静かで美しい いい映画だと思う

二人と親たちが過ごした家が まるで人間のように
その時々で 生き生きとしてたり ちょっと寂しげだったり
その家と人間の描き方もさりげなく 共存してていい
個人的にこの家・・・すごく好み!

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そして フェレ・マルティネスとナイワ・ニムリがいい!
子供時代&少年時代の役者もすごくいい!

今回見て思ったのは 映画によって 
ガラっとイメージ変わる フェレの美青年ぶり 
(若かりし頃のエリック・マーティンと似てると思った)

そして ハッキリ顔の個性派美人の
ナイワの喋り方とその声! 生まれ変われるなら 
私はナイワかシャルロット・ゲンズブールのような 
喋り方と声が欲しい・・・! 
柔らかくて本当に心地いいんだもの

スペイン映画 常に思うことだけど
地に足が着いていて 落ち着きがあるんだよなぁ

というわけで マイナー作ゆえ
何のこっちゃ?な感想で 失礼しました

決して派手さはないけど 
どこか 何故か 心に残る映画なんです

縁がないと思ってた フィンランド
今年 友達が嫁入りしまして あっちに住むようになりました

この映画に出てくる 彼の地の風景見ながら
○○さんも こんな中で暮らしてるんだな~
そーいえば  バカンスで行ったという
北極圏の写真も送ってくれたよなぁ・・・

なんて 遠く離れたところに住む友達を想いつつ・・・

今日の映画:80点
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by acine | 2011-07-13 21:43 | España  スペイン映画
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4世紀のエジプトの女性天文学者を描いたこの映画
ストーリーも映画自体も全くノーチェックでしたが

アレハンドロ・アメナバルが監督 スペイン映画
そして 好きな女優に入る レイチェル・ワイズが主演
あと建築物などのセットも凄いらしい エスニックそうな香りも漂う

詳しく:シネマトゥデイ

↑ の内容の通り 当時の背景は なんとなく・・・ 
天文学者であり 数学、哲学に長けたらしい主人公
ヒュパティアのことも 全く知らない状態で見ましたが・・・

全く遊びがない とても真面目な作りで 
ヒュパティアと当時の宗教に焦点を絞った
まるで教育映画というか歴史絵巻系の映画だった

細かい部分

何故奴隷がいるのか? 何故奴隷になった人がいるのか?
どういう風に宗教別に 街に住み分けをしているのか?
改宗さえすれば 立場が許されるものなのか? など

背景を全く知らないままでも なんとなく
当時のアレクサンドリア(エジプト)の状況と
各人の状況がわかるのは この映画の偉いところ

そして 群集以外では 主要人物等 画面にいるのは男ばかり 
主人公 ヒュパティア以外女はいないのか?と思うほど独特の
立ち位置で 飛びぬけた聡明さを持ち 美しい主人公ヒュパティア

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この主人公 ヒュパティアを全く知らずとも
演じるレイチェル・ワイズは 役に本当にピッタリ!
タイムスリップしたかのように その時代の女性にすっかり
なりきっていたと思う 抑え目でいて 情熱的で 
危険が及ぼうとも 自分の信念に沿って生きる姿が凄く良かった
こういうコスチューム・歴史絵巻系 物凄くハマる

写真でもわかるように この映画 衣装もエスニックで 
アースカラー中心の色遣いや衣装が渋くとても美しい
そして 男たちの足元にはここんとこずっと流行ってる 
グラデュエイター系サンダル そういう辺りも好みでした

そして 出てくる男たちが とにかく濃い!濃い!
中近東を舞台にしているので 全体的に本当に濃い!
レイチェル以外は 全然見たことない人ばっかりだったけど
皆 とても演技は良かったし 濃い人OKな人には楽しい映画(笑)
香港ノワール同様 これも男の面構え映画の一種

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彼女に思いを寄せる奴隷役のマックス・ミンゲラ 
映画監督 故アンソニー・ミンゲラの息子だそうで
若い頃のラウール(サッカー選手)みたいな顔して可愛い
暗闇の中で パっと瞼を伏せて 睫毛の動きだけで
彼の心がわかるというシーン おぉ~ 濃くて睫毛長いだけで
こんな風に演技ができるんだ~と 変なところで
感心したけど 好みのイケメンぶり かつよい演技でした

そして 彼女に告白したけれど断られ 後々アレクサンドリアの
総督になる人も 最初は ほんとに濃いよなー 
なんか嫌な奴だという感じだったけど 総督になってからが
なかなか素敵で 密かにこれまた彼女を思い続ける姿も良かった

そして 彼女の元生徒で 別の地区の教皇として現れる彼も
”レジェンド・オブ・フォール”の頃のブラッド・ピットを思わせる
眩しげな眼差しがなかなか素敵でして(笑)

タイムスリップしたかのような 品のあるレイチェルを見つつ 
濃いめの男前ウォッチングが楽しい映画でもありました(笑)

そんな感じで あの混乱の時代 
まさに紅一点 孤高のヒュパティアを守る男たち
そして 宗教とともに生きないといけない姿がとても印象的だった

当然ながら あの時代も 女は慎ましく・・・なんて
台詞がやはり出てきて 今とは比べ物にならない位
とてつもなく男社会のはずで 彼女の置かれた状況というのは 
かなり特殊だったのではないか?と思う

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そして 宗教の名のもとに 異宗教徒とのぶつかり合い 権力争い 
そして そんな狭間に置かれた人たちの命はあまりにも軽い

宗教や神の名のもとでは 何をやってもゆるされるのか?

アレクサンドリアが誇った 図書館もあっけなく破壊され
銅像は倒され 家畜小屋になってしまう様子は悲しい

結局 人間は何百年たとうとも
結局 同じことばかり 繰り返してるのがよくわかる

ヒュパティアのように 命をかけて 信念を貫くか?

純粋に入信するか? 

生き延びるために 宗教の支配下に入るか?

でも 心の奥底に疑問も 悶もんと持ち続けていくか?

そんな限られた選びしろしかないのは あまりにも悲しい
そして それが人生や 生死までをも 大きく左右する

自分だったら そんな決断を迫られたら どうするんだろう?
なんて ついつい考えてしまう映画でした

そんな背景に隠れた 各人の熱くひそやかな思いも恋心も
ちゃんと描かれていて こんな真面目な映画もたまには悪くない・・・

スペイン映画って 意外と真面目で堅実なんだよなー ほんとに
しっかりと地に足がついている

とにかくレイチェル・ワイズがハマり役ということで
彼女を見るだけでも 価値はあるでしょう 
そして 私の大好きな様式美

個人的には 映画らしい映画で よい映画でした

自分も当時のアレクサンドリアの街で 
その場を傍観してるような気分になったけど 惜しいのが言葉!

今回は タイムスリップ感が凄く高い雰囲気だったので
英語というのも さほど気にならなかったけど

たまに ゼスチャー付(!)で 
”イエスーっ! イエスーっ!” とか ”ヘイ メ~ン!” とか 
いかにも現代アメリカっぽい台詞を聞かされると
そこだけは 現実に引き戻されて かなり興ざめでした

せっかくスペイン映画だったら まだスペイン語の方が
あのエスニックな雰囲気に合ってたかも・・・ なんて 
スペイン語の響きが好きな私は思ったのでした 

今日の映画:80点
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by acine | 2011-05-25 12:19 | España  スペイン映画
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スペイン版はこんなカッコいいポスターだったのか~!
まさにアルモドバルカラー一色という感じ

スペイン語の映画が見たくてたまらない 
スペイン語をむしょうに浴びたくなる

そんな気分だったので 丁度よかったです

しかも ”UN FILM DE ALMODOVAR" 言うことなし

ペドロ・アルモドバルが  前作ボルベールと同じく
再びペネロペ・クルスとタッグを組んでのこの作品

男を描かせると上手いのは当然 
そして女を描かせても上手いっ!と唸りたくなる アルモドバル映画
そんな女たちを描いた前作より 男女のバランスがほどよいこの映画

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ここ数年の作風と比べると ぐっと抑え目で
シンプルな小作品 という感じのこの映画
詳しく:東京美術通信

映画内で撮られる映画 
映画と現実の行き交う感じが れまたリアルで 
スペインらしく濃くて 全て本能で動いてる感じ
この理性控え目というのが スペインらしくていい

しかし いつも思うけど ペネロペ・クルスは 
やっぱり スペイン語映画に尽きる!と思う
 (個人的にペネロペは好きでも嫌いでもなく普通)

ステレオタイプなラテン女をいつも求められる英語映画に比べると 
スペイン語を喋って そこにいるだけで ぐっと本来の彼女が持つ 
役者としての幅や奥行きがしっかりとそこに滲み出てくる感じ
女優ペネロペ・クルスを見るなら 絶対スペイン語映画だと思う

女優志望の大企業の社長の愛人という立場の役柄
自ら売り込みに行って もう一人の主人公である作家
マテオの映画に出ることになるんだけど・・・

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映画撮影中から 作家といい関係になったのに 
嫌々その社長と週末を過ごさないといけないイビサ島・・・
実際に吐いてしまう位 そのエロオヤジが嫌になった彼女 
オヤジがベッドで死んだふりをするシーンで 
(やれやれ) 丁度よかったわ (ふん) という感じの
しらーっとした雰囲気と顔が絶品だった ↑ ↑ ↑

前半は ヘップバーン風にしても キツい顔だなーと思って
見てたけど (この前のNINEのマリオンの方が私は好み)
このイビサのシーン辺りから ペネロペ圧巻でした
タイトなスーツも いいとこの奥様風スーツも 凄く似合ってたし
普段のスケスケな夜の格好やら スペインらしい濃い感じの
雰囲気の衣装が凄く似合ってたし 中盤からの演技も上手かったなー
しかも 脱ぎ惜しみを全然しないところも 欧州女優らしい

作家マテオも 社長も上手かったけど 
どうも 受け付けないタイプだったのでノーコメント
そして男顔のジュディットと息子のディエゴ 彼らも上手かった
気持ち悪い社長の息子や 読唇術の女性(前作でペネロペ姉役の人)
とか 皆脇役もキャラがちゃんと立ってるのがいい

しかし 今回張ってあった伏線は 私にしては珍しく
すぐに読めてました やっぱりそうだったのかーって  

なので 意外とシンプルなストーリー運びで 
映画にまつわるお話 そして少しサスペンスフル
濃い濃いアルモドバル映画としては 比較的淡白という印象でした

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今回も楽しませてもらったのが アルモドバル独特の色彩のこだわり!
音楽も今回はシンプルだった分 色を存分に楽しませてもらいました
いかにもスペイン的な色遣い・組み合わせで 私は大好きなんだよなー

マドリッドの家の内部のブルーの壁 木の部分
やわらかく窓際から入る日差し 壁にかけられた十字架

そこにいる人たちの衣装 まるで絵の中にキャストたち
がいるようで 今回目についたのが赤とターコイズブルー
常に同じ絵に入るキャスト同士の衣装と背景まで
きっちり計算されてる細やかさ なのに全然わざとらしくない

そして まな板の上の原色のトマトとニンニクとズッキーニ
ソファの貼地の柄 壁に飾ってる絵 テーブルの上のピンクの花
色も分量も丁度いい感じ そして白い壁に赤いカーテン etc etc

全てにこだわり 細かく意識が配れてて いつもながら感心しまくり!

アルモドバルのこの美意識とこだわり たまらなく好き! 
程良い洗練され具合と スペイン的な強めの土着な味わいが
共存するのも ものすごく好みなんだよなぁ 

アルモドバル・・・センスいい人だなーといつも思います
音楽の使い方も曲選びも 同じくセンスいい

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個人的に凄い~!と思ったのが あの社長の邸宅!
この階段の場面なんて なんて綺麗なんだろうー!とうっとりしました
この内装に赤いスーツを着たぺネロペが歩いてくる・・・ 美しすぎる!
”シャネル&ストラヴィンスキー”の家も凄かったけど この家も私凄く好み

この人の家 木やアイアンや大理石を使ったクラシックな家なのに 
壁には赤やピンクのヴィヴィッドな拳銃の絵画が 
デカデカと飾ってあって これが物凄い似合ってて 
こういう組み合わせがありなのかー!と 感心しました

色彩 組み合わせ インテリア 
こういう細部まで こだわりまくるところが とにかく私はツボ

今回はストーリーがスッキリしてる分 アルモドバルの色遣い
そういう部分を気楽に とても楽しませてもらった感じ

今日の映画:79点

次作は メキシコの星 ガエルくんでも またぜひとも使って欲しいわー! と思う
もしくは スペインのグアポ エドゥアルド・ノリエガ 
もしくは アルゼンチンのグアポ レオナルド・スバラグリア あたりを希望!
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by acine | 2010-04-07 23:06 | España  スペイン映画
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いやー もうマイりました

もっと心理的サスペンスか 
心理的ダークファンタジーと思っていたら・・・

ホラーじゃないですか!
ホラー! 私の苦手なホラー!
見終わって 数時間・・・
もうもう 呆然としておりました

UPする写真も 怖いの見るのは嫌なので 
極力平和な写真にて でも・・・あの奥に・・・!!!

スペイン映画だし
ギジェルモ・デル・トロ プロデュースだし *パンズ・ラビリンス
個人的にも好きなベレン・ルエダ主演なので *海を飛ぶ夢
絶対 見ようと思っておりましたが・・・

スペイン映画らしく 情感たっぷり 不穏さもたっぷり
母の愛もたっぷり 重厚感たっぷり・・・
スペイン映画らしく 容赦なく 物語は進行していくのですが・・・
詳しく:ムービーネット

前半はまだなんとか見ておりましたが・・・
あの事故のシーン (トラウマになりそうです デル・トロ風味)やら
霊媒師のシーンやら・・・ その辺から来るな~と思うと目を瞑っておりました

だけども 冒頭から 凄い効果の効果音
ギシギシと軋む廊下 バタンとしまるドア どこからともなくする音・・・
効果音が目を瞑っていても 容赦なくドキドキさせます

終わり1/3 ほとんど目を瞑っておりました・・・
何度 抜け出して 帰ろうかと思ったか・・・

怖い効果音 時折たまーに理解できる台詞で
なんとなく そんなシーンが展開されてるんだろうなぁ・・・と
恐々想像しつつ 目を瞑っていても
怖い怖い効果音と音楽に ドキドキさせられっぱなしで
かろうじて ラストはなんとか目を開けました

しかし いくら 愛は強し 母は強しといえども
小心者の私には あんな真似は絶対出来ないし
あんなことが起こって あの屋敷に住めないし 
あんな所へ一人で残ることなんて ありえない・・・!

重厚な作りなので ホラーが平気な映画好きの人には
きっとウケると思いますが まさか こんな映画だとは~!
ベレン・ルエダの鬼気迫る演技は凄く良かったと思うけど
とにもかくにも ショックが抜け切りません・・・

それにしても スペインにも ”だるまさんが転んだ”があるんですね~
しかし 終盤のあの遊びは怖すぎでした
どうでもいいけど 私たちは”インド人の◎ろんぼ”でしたね

今日の映画: 半分近く見ていないので 評価できず・・・

見てないのに 異様にエネルギーを使いました
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by acine | 2009-02-24 23:11 | España  スペイン映画
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17世紀のスペインを舞台にした 冒険小説の映画化
と言っても この映画の主人公の剣士アラトリステは
小説には出てこない 架空の人物らしい・・・
詳しく:CinamaCafe.net

で その主人公アラトリステを演じるのが ヴィゴ・モーテンセン 
実は今まで縁がなくて 今回が初見です
名前からして 何でスペイン映画の主役を?!と思っていたら
子供時代にアルゼンチンやベネズエラで育ったから 
スペイン語もOKだったんですね~ これは単純にうらやましい!

結論から言うと 感動!というタイプの映画ではなく
割と淡々としていながらも シリアスでも 退屈しない作りで
400年前のスペインがプンプンと漂う映画

冒険活劇というより 無敵艦隊スペインから 
斜陽の国へと落ちぶれつつあった この時代に生きた男たちの生き様 
不条理な目にも合いながら 誇りを持っての戦いを描いた映画

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血中男度が高い連中ばかりで 情けなくも 勇ましく
その生き様や 戦う様には惚れ惚れしました

そして王家の下に生きることとは・・・
そして その時代に生きた女たちを 真面目に描いた 
スペインらしい光と影 シリアスながらも 
スペイン映画らしい 濃厚な空気が漂う映画でした

ヴィゴはスペイン語もお見事で (でも たたみかけるような
スペインのスペイン語という感じでもないかな~?)
演技者としても及第点だったと思うけど・・・

残念ながら 当時のスペイン風の衣装を着ていても
ヴィゴは見るからに 北方系の空気感 肌の質感 
肌の薄さを感じるひんやりとしたルックスで
ラテンの男たちの濃厚な空気感 肌の質感とは
やっぱり違っているのは 残念だな~と・・・

この年代のスペインもしくはスペイン系の人で演じることが
出来る人がいれば その方が自然だったような気がします

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そして 個人的には スペインの男前 
エドゥアルド・ノリエガが 出るのが楽しみでしたが 
貴族風ロン毛や衣装 彼のスペイン的濃くて甘いルックスが 
ヴィゴの北方的ルックスの物足りなさを補ってくれました(笑)
しかし 残念ながら 主人公はヴィゴ@アラトリステ
もう10歳 エドゥが歳取ってたら 十分演じられたのにね!

そして スペイン映画やラテン映画系で 最近やたらと目にする
若きエスパニョール アラトリステの養子役のウナクス・ウガルデ 
薄味だな~と思ってましたが 今回はなかなかよかったと思う 
どうもイギリスの若手 ジム・スタージェスと イメージがカブる気が・・・

出ただけで 気持ち悪いけど可愛げのあるカマラくん
あのハビエル・カマラも出てるし ”パンズ・ラビリンス”の薄幸な母親役の
アリアドナ・ヒルも 薄めのルックスながら 今回はとても印象的だったし
情熱を秘めいつもペロンと脱いでる印象のあるエレナ・アナヤ 
そして ここでも清楚なピラール・ロペス・デ・アジャラ・・・

各人 適材適所で的確な演技をしている 
スペインの役者は よい意味でとっても手堅く上手いと思う

ストーリーは いくらかのなかなか上手くいかない色恋沙汰を含んでも
淡々と シリアスに進むので 普通に見たら退屈しそうなものだけど
今回 印象的だったのが・・・

中世そのまんまのスペインの町並みを贅沢に使っていること
そして シーン シーンの 陰影のある映像が 
まるで スペイン絵画のようで 本当に美しかった
台詞にもあったけど ベラスケスが宮廷画家だった
時代らしいけど まさにベラスケスの絵のような感じ

そして 重装備からかけ離れた姿で 
自分たちの国のために男たちが戦う姿
”エスパーニャ!”と叫び 散っていくエンディング
小汚かろうが 年寄りだろうが 大変格好よかったです
そして 静かだけども感情が迸るスペイン女たち

やっぱり スペイン映画の この濃密な空気感 
陰影がたまらないな~と思うので ヴィゴのルックスが 
この映画に本当にフィットしてたのかどうかは疑問
だけども 真面目に作った地味ながらよい映画だと思います

監督アグスティン・ディアス・ヤネスの映画は
ウエルカム!ヘブンを見たことあるけど 今回はまったく違う作風
 ↑もユニークでなかなか面白い映画です

スペイン映画かヴィゴのファンであれば満足できると思う
私はやはりクールな北方系ルックスは苦手かな・・・

今日の映画:79点
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by acine | 2009-01-25 23:21 | España  スペイン映画
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何かの物語の挿絵のようなポスターですが
こういう映画があるらしいというのは この頃から知ってましたが
やっと 今頃公開になりました

スペインもの! そしてハビエル・バルデム! 
ハビちゃんが出るとなれば そりゃ見逃す訳にはいきません・・・!

その頃から ハビは画家のゴヤ役なのだろうな・・・と
ぼんやり思っていたら 神父ロレンソ役でした 
彼が演じるからには 一筋縄ではいかないだろう・・・と
思ってましたが やはりその通り!

スペインの中世の暗闇 そして宗教が権力を持つ時代
単に暗い・重いだけでなく ドラマとしても しっかりと魅せてくれる作品でした

しかし 権力者が支配する世の中を生きるのも大変だけど
宗教が持つ力というのも 使い方を間違えば
大変怖いもんだなぁ・・・ そしてヨーロッパの国同士の
侵略につぐ侵略  何にしろ厳しい世の中・・・
自分はこんな時代のこんな場所に生まれなくてよかった
と思わず 思ってしまう物語でした

こんな映画をチェコ出身の監督が撮るのは興味深いところ
詳しく:東京美術通信

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それにしても 中盤までいや 常に気になったのが
こんないかにもスペイン・スペインした物語で
何で皆何故英語を喋る・・・?! 物凄く違和感がありました
個人的にとても気になる国・言葉だから 余計に気になって・・・

所々 バモスやグラシアスやグアパ という単語が聞こえて
ほっとするのも束の間・・・ 言葉と共に手や体の動きも違うし 
そのせいで空気感まで 凄く英語的世界で
全然違ってしまうような気がしたのでした これは惜しい

字幕では ちゃんと名前もロレンソになってたけど 
キャストが発音してたのは ロレンゾだしなぁ・・・!
フランシスコ・デ・ゴヤも デが抜けてたしなぁ・・・
名前まで呼び方違うのは 失礼だと思うんだけど・・・

これだけお金使って 時代考証もちゃんとされてるみたいだし
映画としても 地に足のついた出来のいい映画なのにね・・・

そして 濃い濃いスペイン人のハビエルはよいとして
ナタリーもスペイン人には見えないけど 明かされる出目からして
まぁOK しかし何でスペインを代表する画家ゴヤ役が 
背が高くて あんないかにも北方ヨーロッパ人っぽい容貌なのか・・・?!
彼はストーリーテラー的役だったので さほど出番がある訳でも
ないけれど こんな風貌だったんだろうか・・・? とどうも入り込めず

英語圏でない国が舞台の場合 ある程度キャストの血統や
風貌も 舞台にある程度揃えておくのが自然じゃない?と思いません? 
外国人でも 先祖がそっち方面の人とか
ラテンの国が舞台なら せめてラテン系の人とかね・・・
言葉は無理としても 私がもしも力を持つプロデューサーや
監督だったら 多少選択肢が狭まっても 絶対そうしたい 

まぁ 映画も大きな大きなビジネスだし キャスティングやら 
政治的な力や 英語の国ならではの英語が世界の共通言語!的
考えなのだからでしょうかね~? 言葉だけじゃなく 
どうも私はこういう点が物凄く気になるタイプなのでした

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そして やっぱり魅せてくれました! ハビちゃん演じる神父ロレンソ
今までの映画同様 (タグ参照) その大顔とずんぐりした図体同様
骨太で いかがわしさも存分に表現したさすが・・・の演技でした
惜しいのは スペイン語じゃなかったこと! それだけね

羊の皮をかぶり切れなかった 神父時代
あのナタリーを前にのワナワナぶり・・・おぞましさ充分でした
そして 羊の皮を脱ぎ去って 自分さえよけりゃいいの
あの傲慢な後半・・・ そしてラストまで存在感たっぷりでした

骨太で繊細で 卑しい部分までちゃんと表現できる
人間くささが存分に出た演技は この人ならではだと思う
その大木のような揺るぎも迷いもない堂々とした演技は好感度大

そして 豚を食べなかったというだけで 異端者扱いされ拘束され投獄
なんとも悲惨な人生を送るイネス役は ナタリー・ポートマン
正直 投獄されるまでは 何てことない演技だな~と思っていたが
投獄されて ○女となってから・・・の部分 そして二役の部分
こんなお嬢様女優がよくやったね・・・!と褒めてあげたいと思う

そして 北方系ルックスがどうも・・・と書いてしまったステラン・スカルスガルド
(難しい名前だ)は やはり北欧の俳優さんのよう 
彼も演技は堅実で上手かったけど ハビが一緒では分がちょっと悪い

ゴヤの絵はマドリードのプラド美術館で一杯見たはず・・・
なんだけど 覚えてるのは 有名な”着衣&裸のマハ”二つに
不気味な”我が子を食うサトゥルヌス”
プラドは とにかく巨大な美術館で 歩き疲れた記憶が・・・
個人的には 同じスペインの宮廷画家だったら ベラスケスの方が
好きだけど・・・ (生ラス・メニーナスには凄く感激でした)

だけど エンディングのゴヤの絵を見ていると
宮廷で描いた絵以外の あまりにも暗黒の世界・・・
チャンスがもしあれば ゆっくり見てみたいなぁと思ったのは事実

暗く重いテーマながら ストーリーはしっかりしていて
スペインの闇 宗教の闇をしっかり描いてる様は見応えたっぷりだった

今日の映画:80点
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by acine | 2008-10-15 21:01 | España  スペイン映画
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あなたになら言える秘密のこと と同じ 
サラ・ポーリー主演 イサベル・コイシェ監督
ペドロ・アルモドバルも 製作に入っているというこの映画

当時 予告は見たんだけど いかにも女性ウケを狙ってそうな
雰囲気にあざとさを感じて 見なくてもいいか・・・と見逃していた映画
その後見た↑が 悪くなかったので 見てみたけれど・・・

ストーリー:goo映画

主演のサラ・ポーリー 
残された日々を 家族や周りの人と送りながら
哀しみに耐えながらも 芯の強さを感じさせ
やりたいことをこなしていく姿は 
透明感があって とても自然で上手い

告知のシーンの向かい合わせでは無理・・・という話や
17歳で初めてキスした男との間に子供が出来て・・・とか
彼女をとりまく細かいエピソードや描写はすごく細やかでいい

サラの透明感と どこの国のどの町なのか 
よくわからない風景や 女性的な柔らかさがあるけど
どこか王家衛やアルモドバルを思わせる小物や風景での色使い
細かいところまで 神経が行き届いているんだけど

だけども やっぱりストーリーに難ありというか・・・
若いとはいえ あと余命2ヶ月の人間が こうも淡々と 
したいことをリストアップし それをこなしていって
誰にもそれを知られずに 死んでいく・・・というのは
いかにも小説や映画の世界の話よね~と 
妙に醒めて画面を眺めてしまう自分がいる

こういう言い方したら 元も子もないかも・・・だけど
こういうタイプの映画は 感情移入できてナンボの世界

生きているより 死んでいくことは難しい
そんな姿を描くのも 難しいことと思うけど
このジャンル 描き方次第で 傑作は一杯あるけれど・・・

この映画は どうもリアリティに欠けるというか・・・
設定に無理がある・・・としか思えない
実際に余命数ヶ月という人が身近にいたことある人
だったら 余計違和感を感じてしまうかも・・・ 

あんなに若いのに 余命2ヶ月と宣告されて
ここまで 淡々と誰にも言わず 取り乱さず 
こんなことやあんなことが 出来るんだろうか?
旦那や母親 家族に黙っておく・・・?!
よほど強い人間じゃないと こんなのは無理だろう

どうも残された2ヶ月が 美化されすぎてるような気がして
しょうがなかったな~ 死にゆく人はもっと泥臭いし
姿もとても美しいけど この映画のような小奇麗なものじゃない

決して着眼点や企画は悪くないし キャストたちの
演技もいいのに どうも絵空事のような 美しいエピソードが
折り重なってるだけにしか思えないのは勿体ない

今日の映画:70点
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by acine | 2008-04-01 00:03 | España  スペイン映画