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by acine
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カテゴリ:España  スペイン映画( 26 )

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丁度TVでやってたので これも久しぶりに見ました
これも 05年のマイNo.1映画 公開時感想

尊厳死をテーマにした 重いけど清々しい人間ドラマ

やっぱり ハビエル・バルデム 恐るべし・・・!
一体アンタは何歳よ?!と思うような貫禄と存在感が凄い
確かこの映画の撮影時30代半ばくらいのはずなのに 
恐ろしいまでの達者&その達観ぶり
ベッドに寝たまんまの演技ながら貫禄ありすぎ
 *コーエン兄弟の新作”ノー・カントリー”でも
  ハビエルは凄いらしいので楽しみ! 

タコ入道のような風貌ながら なんとも人格者でかつピュア
なので 身動き取れなくても 彼の周りには人が絶えない
特に女 献身的な義理姉 シックな美人弁護士 
自ら看護を買って出るシングルマザー(ボルベールのペネロペの姉だった)
普通 こんな状況はありえないだろう? と思いつつ
誰もが 静かでしっかりと状況を見つめるラモンを放っておけなくなるのだ

まるでパンズ・ラビリンスのように 
現実の辛い状況から 彼が抜け出す方法は 
夢の中で 辛い思い出のあるはずの海へ飛ぶ 
そして動ける自分を空想する・・・

動けないけど 恋心を寄せる弁護士フリアを 
夢の中で 彼女を追って海辺へ行き 思いを伝える
そんな切ない夢を見ながら 夢は現実のものに・・・
本当にこのフリア役の女優ベレン・ルエダが儚げな大人の女にピッタリ 
寝たきりの男でなくても それは彼女に惚れるだろう

今回見たら 何故彼は海へ飛び込んでしまったのか?
その辺りが曖昧なような気がするが そんな部分まで謎のままで
オブラートに包まれているような感じが これまた心憎い

彼をとりまく家族の葛藤と愛情

そして 尊厳死を手伝おうとする友人たち

美しいガリシア地方の風景とともに 静かで強い映画

強烈な人が出て 単に濃いだけではない 
スペイン映画の強みが ぐっと滲み出る映画だった

スペイン映画 フランス映画より ぐっと落ち着いてると思う
実は とっても詩的だし ドラマ性もしっかりしている
地に足がしっかり着いている所も私は好きだ
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by acine | 2008-01-07 14:49 | España  スペイン映画 | Comments(0)
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いやいや これまた骨太のラテン系だ

スペイン映画というより カタルーニャ〈バルセロナが州都)ならではの
独特の地域性やその性質がよく出た映画だと思う
スペインであって スペインでないバルセロナ同様
スペイン映画であって スペイン映画ではない 
ラテンの濃さとマジメさ 独特の立ち位置の映画かもしれない

台詞も 実際 半分がカタラン(カタルーニャ語) 
半分がカステジャーノ(いわゆるスペイン語)という
いかにもカタルーニャらしい 言葉遣いだった
あそこまで自分達の言葉まで抑圧されてたら 
自由になったら カタルーニャ語が第一というのが わかるような気がした
しっかし カタルーニャ語はやっぱり難解だわ さっぱり理解不可能
この前見た イタリア語の方がよっぽど スペイン語と似てる
 *理解可能な範囲に限る・笑*

大・大・大好きな街 バルセロナが舞台ということで 絶対見なくては!な私  
硬派な仕上がりなんだろうなと思ってたけど
ほぼそれは当ってたけど へーぇ!な意外なシーンもあったりしたけど
いやはや不覚にも 何箇所かで涙が出ました
詳しくは:アムネスティ

冒頭の事件 もう一体誰が誰やら どっちが悪者なのか
サッパリわからないのだけど サルバドールは銃弾を打ち込まれ
警察官を殺し 牢屋に入れられ 裁判を待つ身となる

全く過ごしてる時間も 時代も 国も違うし
そういう行動に出なくてよい国や時代に生まれたけど
こういう映画を見てると いざ自分だったらどうするか?
どう生きるだろうか? とついつい考えてしまう
今年は 視点は違えど こういう反体制系・レジスタンス系
政治的巻き込まれ系 凄くいい映画が多かったと思う
麦の穂をゆらす風 パラダイス・ナウ パンズ・ラビリンス
グアンタナモ 僕たちが見た真実 ラストキング・オブ・スコットランド

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主人公サルバドールを演じたのが ダニエル・ブリュール
グッバイ、レーニン!で彼を見てて てっきりドイツ人だと思ってた私(国籍はそうらしい) 
スペイン映画なのに 何で彼が出るんだろう?と 不思議に思っていたら・・・
実はバルセロナ生まれドイツ育ち ドイツ人とスペイン人のハーフだったのね
そして ドイツ語、スペイン語のバイリンガル、英語もフランス語も堪能だとか! 
(映画見てたら カタルーニャ語も堪能そう)
本名: Daniel César Martín Brühl González Domingo  
意外にも スペイン色濃い名前だったのね

この映画での カールおじさんか熊軍団みたいな 濃い濃いいかにも
濃厚なテイストのラテンな男達に 囲まれてると 彼は毛色がやっぱり違う
ボンボンくさいというか 妙な生真面目さとのほほんさ・・・
そういう彼の持ち味が 何故か道を踏み違えてしまった
このサルバドールの役にピッタリだった 
それはバルセロナの持つ街の空気感とも重なる
バルセロナ生まれの彼には持ってこいの役だったんだろう

お肌があんまり綺麗じゃないのが 勿体ないけど 
彼が真摯に人生に向き合えば ニッコリ微笑めば
彼女も姉妹も弁護士も看守も 皆何故か彼のことをほおっておけなくなる

彼が死刑になるまでの原因は 正直全く共感できない
反体制と名のついただけの単なる強盗犯 単なるギャングじゃないか?!
そりゃ捕まって当然よ! と思いたくもなるんだけど
それが原因で 大きな時代の渦に巻き込まれ 
結局 死刑宣告を受けるくだりは 本当に気の毒になってくる

最初はうさんくさく思われていても 段々と周りの人間を引き込む・・・
ダニエルののほほんとしたボンボン的存在感は 
そんな見てる側の矛盾も段々帳消しし 共感させてしまう底力があるから凄い
現実的なドイツ・スペイン版トビー・マグワイアって感じもする
そして どこかユアンも思わせる雰囲気 

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やはり思想で囚われ死刑宣告から恩赦で生き返った父親は
すっかり人が変わってしまい廃人のようで 息子を思いやる余裕がない
そんな父に あなたの息子でよかったと手紙を書くサルバドール
そして活動に熱中するあまり 彼女からも愛想をつかされる 

そんな囚われた身のサルバドールを心配するのは彼の4人の姉妹
この姉妹の弟・兄サルバドールに対する気持ち
そしてサルバドールが女姉妹に対する気持ち これがたまらない
歳の近い姉妹たち そして末っ子の妹に対する思いやり
自分と血のつながったきょうだいが死刑になる?! 想像を絶する世界
控え室でサルバドールと姉妹達が4人で手をつなぎあわせるシーン・・・
私には弟はいないけど 思わず・・・涙! 

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そして 登場が楽しみだった レオナルド・スバラグリア!
ご覧のとおり これまたカールおじさん状態で 刑務所の看守役
パンズ・ラビリンスの大尉のように とことん卑劣なヤツかと思いきや
(そういうのも見てみたい) 姉妹とサルバドールが面会で話す時も
 ”カタランを使うな!カステジャーノを使え!カブロン!” なんて
憎憎しげに言ってたくせに・・・
気がつけば あれ?ストーカー? あれ?一緒にバスケやってる?
○への手紙を読み 果ては すっかり囚人サルバドールに共感してしまって
感情移入してしまうくだりが ちょっと笑えたりして・・・ 
こういう妙な子供っぽさや 単刀直入さもスペインらしくていい(笑) 
何故か和み系のほっとする妙ちきりんなヒール役 スバちゃんでした
*レオナルド・スバラグリア ユートピア

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個人的には楽しみにしてた ネチっこそうなルックスとは裏腹に
スバちゃんが意外に平和な役だったので ちょっと物足りなかった反面
弁護士を演じた トリスタン・ウジョア 彼は今回凄くよかった!
登場してから だいぶたって これってもしかして彼だわ!と気がついたけど
最初はサルバドールに理解できないと言ってたくせに
接するうちに なんとかサルバドールを助けようとする
彼の職業人そして人間としての純粋な気持ち 彼の行動・・・
これは重要な役だったと思う 彼とサルバドールのシーンも泣けた・・・こりゃ名演!
*トリスタン・ウジョア ルシアとsex オープン・ユア・アイズ 

レオノール・ワトリングも出てたけど 余り重要な役ではなかったかな?

70年代が舞台ということで レトロなファッションに車
それにあわせたザラついたフィルム どこか突き放したようなバルセロナの街並み
音楽も凄くよかったし 映像もスタイリッシュでカッコよかった

宣告~執行に至るまでのシーンも まわりではそういう行動を起こすのか?
そして 作業人+執行人登場 その全ての過程にもかなり驚いた
思わず息をする間もない つばを飲み込む終盤だった

原因は何であれ 過程が大事 
ずしっとした骨太さと ぴしっとした真摯さが光る映画だった
骨太ラテン系 繊細で力強い!

今日の映画:82点
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by acine | 2007-11-25 23:03 | España  スペイン映画 | Comments(4)
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今年のアカデミー賞の壇上で ダニエル・クレイグを始め 
”パンズ・ラビリンス!” と 連呼されていた話題作

彼の賞での美術賞だの撮影賞だのに騙されてはダメだ
おどろおどろしい美術 ストーリーにピッタリなグリーンがかったような
青みがかったような 月光に照らされたような色合いの撮影も
美しいけれど それは単なる建前にすぎない

ダークファンタジーの衣をまとった この映画の本質はドラマ
それもズキズキと心に突き刺さる なんとも厳しい人間ドラマだ 
見ていて 同じスペインものの蝶の舌
レジスタンス系麦の穂をゆらす風を思い出した

1944年 スペインでのフランコ政権の圧制 その軍人達
彼らに対抗するゲリラたちの厳しい現実 それを取巻く人々
そんな中で生きる少女オフェリアのラビリンスが行き交う物語

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人間のダークサイド 純粋な子供の心 
逆境の中でいかに生きるか そこから逃げ出したい時
どうするか? 逃げ出せない時はどうするのか?

監督・脚本・プロデュースのギジェルモ・デル・トロはメキシコ人
だけど この暗黒時代のスペインの空気感 悲しいまでの美しいグリーン(緑)
降り注ぐ雨 薄暗い月光の中にいるような映像の色
なんとも鮮烈なスペインの持つ陰影 ラテン世界の独特の暗い影を描いていて
ジワジワと そして見る者に強烈なパンチを浴びせる

それは余りにも残酷な仕打ちだったり 
昼間のさんさんと降り注ぐ太陽とは正反対の陰湿なものだったり
救いがあって ホッとすると また地獄へ突き落とす・・・

妙なファンタジーだな いやこれは人間ドラマだ
なんて残酷なんだ オフェリア・・・頑張れ! そんな馬鹿な?
と惑わされてるうちに これはサスペンス映画? ハラハラ・ドキドキ
そして 頭をガツンと殴られ こっちも打ちのめされる

主人公のオフェリア役の バルセロナ生まれのイバナ・バケロちゃん 
とても自然な演技で グリーン系の衣装もとても可愛い
段々と逆境に追い込まれる彼女に 段々とこちらも感情移入
あぁ~!もう誰でもいいから なんとかこのオフェリアちゃんを助けて
あげて~!!!と ハラハラして見てしまい 最後まで目が離せません

そして 皆をいたぶりまくり エラソーで冷酷なカピタン(大尉・義父)
もうコイツが本当に嫌な野郎で かつ妙に小物フェチ!
見ていて こっちも○してやろうか!と段々イライラしてくるのだ
しかもグアポ(美男)でもないくせに 妙にナルシスト いい加減にしろ!
こういう時代は こんな人間の皮を被った○畜が一杯いたんだろう
もしくは そうなるしか生きる道がなかった人間も多かったのか?
このカピタンを演じたセルジ・ロペスの演技も圧巻

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そしてオフェリアちゃんの面倒を何かと見る 手伝いの女性メルセデス
天国の口、終わりの楽園。で 可愛いメヒカーノ二人 ガエルとディエゴを翻弄していた
年上のスペイン女 マリベル・ベルドゥ 目がギョロっとして 骸骨系の顔というか
骨格そのまんまみたいなキツい顔 だけども彼女の行動にはこっちも救われる

ラスト・・・オフェリアは幸せになったんだろうか?
ちゃんと王女に戻れたんだろうか?
それとも あのラビリンスは辛い現実で見た幻想だったのか?
すごく気になるところ・・・ 願わくば幸せになって欲しい・・・

絶望感に浸りながらも そこからいかに抜け出すか?
それでも やっぱり抜け出せないのか?

苦い余韻が残るダークファンタジー 力作には間違いない
正直 粗悪なパクリだった某作品賞より よっぽど高い志で 
キチンとマジメに かつ個性的に作られた映画だと思う
中盤~終盤の不穏さ・恐ろしさ漂う展開は凄い 

今日の映画:80点

この映画・・・私が見た劇場だけ?だったのかもだけど
出だしのナレーターの声からして 凄いボリュームで このまま2時間は
キツいなぁ・・・と心配してたら 慣れてきたけど 
最近あまりない程の音のデカい映画だったような気がする

どうでもいいけど 個人的には メルセデスが羽織ってたグリーンのショールや
不思議の国のアリスのようなオフェリアのエプロンドレス 凄く可愛かったな~と思う

この映画全体的に 女性陣のグリーンの衣装が印象的で
”クイーン”で印象的だったブリティッシュグリーンとは また違う
ワビサビ・土着系 なぜか日本人の心をくすぐるスペインのグリーン
苔の色や抹茶とも通じるような とても惹かれるグリーン色 
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by acine | 2007-10-12 22:45 | España  スペイン映画 | Comments(13)
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”Abre los ojos.” (目を覚ましなさい) と
いう女性の囁きが 何度となく繰り返される映画
そして目覚めた時 それは 夢か悪夢か? 現実か幻想か錯乱か?

何度見ても(3回目) ミステリアスな謎解きに集中させられる映画
よくある夢オチ映画とは 一味も二味も違う スペイン版ミステリー
見る度に こっちの解釈も微妙に変わる 結局どうなってるの・・・?
と やっぱり頭を悩ます 不思議な映画  詳しくは:コチラ

文章にするのは 凄く難しい映画だけど
劇中で繰り返される 夢か現実か?なシーンは20位あって
今見てるシーンはどうなってるのか? これは夢?現実?
神経を張り詰めていても 次から次へとはぐらかされ
え? どうなってるの? と グイグイ迷宮へ引っ張られるのだ
だけど その意味のある迷路ぶり 伏線の張り方 etc
撮影当時 たかだか弱冠24、5歳  その才能が光る
アレハンドロ・アメナバル監督の手腕はかなりのもの

ミステリーであり 悪夢のような現実に遭遇した時
それから逃避したい・・・ でも方法がわからずもがき苦しむ・・・
人間の弱さや願望を ストレートに描いてるのかもしれない
そして現実と夢は紙一重 境界もわからなくなってしまい
願望だけが膨らみまくる・・・そんな人間の脆さも描かれている

冒頭の人っ子一人いない マドリーのグラン・ビア
そして ラストのビルと青空のシーンの美しさと静けさ その不気味さったら・・・
太陽がさんさんと降り注ぐスペインだからこそ より光るこのシーン
夜の闇・心の闇・・・ダークサイドもより陰影がくっきり出ている感じがする

主人公セサルを演じる エドゥアルド・ノリエガは 甘めなスペインの男前
自他共認めるグアポ(男前)で リッチなモテ男で遊び人として登場 
トムと違って そういう役どころ 彼には説得力があるので 
その後の展開で ハンサムともてはやされた男の驕りや哀しみは納得できる
それにしても マスク姿・・・不自然で不気味!

そして 現実か架空か 二人の女がセサルのそばを交錯する
セサルが友達から奪う女 セクシーで可愛いペネロペ・クルス
セサルが遊びに利用する女 ミステリアスなナイワ・ニムリ
 *リメイク版ではキャメロン・ディアスが演じている
ピッタリの人選 この二人がこれまた迷宮状態で 
セサルの夢に 入れ替わり立ち代り登場する

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↑ 時計まわりに アメナバル監督 ペネロペ エドゥアルド ナイワ

やっぱりペネロペは スペイン映画が絶対いい
リメイク版"バニラ・スカイ”でも同じ役だったけど スペイン版の方が魅力的
そして 以前見た時は地味だと思ったけど ナイワ・ニムリの存在感も
なかなかのもの ナイワ・・・私の大好きなスペインの女優! 

そして ペネロペを奪われる友人ペラヨ役として これまた好みの俳優
フェレ・マルティネスが登場 アテ馬という美味しくない役だけど
どうしてもエドゥアルド中心なので 今回はしょうがないか・・・という感じ

この映画を見ていると 出来がいいので トム・クルーズが
リメイク権を買い 自ら主演したがったのも わかるような気がする
脱ぎっぷりのいいペネロペとベッドシーンもあるし
究極は単にペネロペと近づきたかったんだろう・・・下心ミエミエだ(笑)

このリメイクがもう見事なくらい このスペイン版をなぞっていて
!!! そのまんまやん !!! かなり唖然とした記憶がある・・・
もともとリメイク版監督キャメロン・クロウの作風(オリジナルもの)は
個人的に好みなんだけど あまりにも激しい そのまんま振りには驚いた
だけども 今年見た某極悪リメイクなんぞより キャメロン&トムは
アンタたちは素直でいいじゃない~? と今は好意的にさえ思う
オリジナルの出来がいいから そのまんまやろうよ・・・!という単純な発想
だけど 自他共認めるモテ男なんて役には トム様には無理がある
でも きっとこんなモテ男の役やって ペネロペと仲良くしたかっただけだろう

何にしろ リメイクがオリジナルを越えるなんて ありえないし
見るなら 奥深くミステリアスな こっちに限る!

今日の映画:80点

アレハンドロ・アメナバル:海を飛ぶ夢 (’05年の個人的No.1作品)
ペネロペ・クルス:ボルベール
ナイワ・ニムリ:靴に恋して ユートピア アナとオットー ルシアとSEX
フェレ・マルティネス:ユートピア アナとオットー バッド・エデュケーション
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by acine | 2007-08-13 19:10 | España  スペイン映画 | Comments(2)
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予告を見た時から 気になってたけど 行けずじまいだった映画

このポスターの通り クリスチャン・ベイルが28キロ(30キロとも言われる)も
減量してこの役に臨んだというように 彼の風貌&演技が痛々しく強烈
落ち窪んだ目元や顔はまだいいとして 壮絶なガリガリ体型で 
横から映すと もう骨と皮状態で ムンクの叫ぶ人のような感じ 
アメリカン・サイコで 自分の力こぶにうっとりしてたナル男が嘘のようだ

最近こういう 現実か夢か悪夢か幻想か妄想か?という映画が続いてるけど
個人的には これは見る価値ありの映画 ストーリー:コチラ
この前見たステイなんかより はるかにいいと思う

もう1年も眠っていない 心身ともボロボロになりつつある不眠症で
ガリガリに痩せたクリスチャン・ベイルの演技 静かだけど凄みがある
肉体改造まで伴って 俳優というのは本当に大変な仕事だなぁ・・・と思う
いくら仕事とはいえ とことん痩せるのも もしくはとことん鍛え上げるのも
役柄の為とはいえ 凡人ではなかなか想像がつかない世界だ

夜が中心の風景も いつも時計が午前1:30を指してるのも
彼の心の闇を表してるようで 見てる側も その心の闇に引きずり込まれる感じ
同僚を事故に巻き込んでしまい 機械工として働く工場でも
居心地の悪くなった彼を癒すのは 通い慣れ気心が通じる娼婦と
深夜いつも訪れる空港のカフェのウェイトレスのみ
なぜ彼がそんな孤独な立場に追い込まれるか?
なぜ夜眠れないのか? なぜそんなに自分を追い込むのか?

前半の痛々しいクリスチャンの姿 
中盤から なぜ彼はそんなになったか?の謎解きが加速
え?! この二人は同一人物なの?!と思ったところで 
真相解明・・・ やっと彼は眠れるようになる?

この謎解き・・・ シンプルといえば シンプルだけど
そこに至るまでのストーリー運びは なかなか上手い
この前見た”ステイ”のように とっちらかっていない
必然性のある混乱やエピソードという感じで あぁ!そうだったのか~!と
見てる側を納得させる説得力がある 納得のいくラビリンスという感じ
もっとも メモの真相シーンは ちょっとあちゃー!だったけど(笑)
ちゃんと点と点が線でつながるのだ・・・ やっぱりこれは基本よね

スタッフにスペイン人が多いせいか わざわざスペインで撮ったという
この独特の空気感や陰影が よく効いていると思う
キャストたちは英語を喋ってるけど 英語圏でもなさそうな街の無国籍感
オープン・ユア・アイズ とどこか通じる迷宮具合
↑のラビリンス度は もっと凄いけど・・・

このままいくと 餓死してしまいそうなクリスチャンの姿は
生理的に受付ない人もいるかも・・・だけど 
シンプルで よく出来たサイコサスペンスだと思う 
ラストも救いがあるような気がするし・・・
それにしても クリスチャンの鬼気迫る演技は凄い

今日の映画:76点
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by acine | 2007-08-05 18:43 | España  スペイン映画 | Comments(6)
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楽しみにしていたペドロ・アルモドバル期待の新作

その時々で 男か女をどちらかをテーマにしてるけれど
前作: とことん男が中心 今回:とことん女が中心
どっちの世界を描かせても 何とも達者で上手いのに 座布団10枚!

今回も 一体どこでそんなに 女の生態を掴むんだろう?と
感心するくらい 全く違和感のない世界を 描ききっている
女から見ると 全くピンと来ない  は?そんな訳ないじゃない・・・!!!
疑問だらけの男性監督も決して少なくない中・・・
アルモドバルの女の実体&女心の掴み方は凄いものがある

冒頭 お墓掃除をする女達  ラ・マンチャが今回の舞台 
マシンガンのようなスペインのカステジャーノ(スペイン語)
強気のスペイン女性 まずはそのスペイン女たちの勢いに圧倒される
そして え?!と思わせる サスペンス的な展開へ そして人情物に転調

アルモドバルの描きっぷりは 全くアッパレ
終わってみれば 今回も一種 家政婦は見た系というか
女の井戸端会議系というか エスパーニャ女系3代記みたいな 
ワイドショーネタの 覗き見的なストーリーな感じも
アルモドバルは どんな年代の女にも潜んでいる
オバちゃん心も しっかり捉えてるのもえらい

スペイン女性・・・美女だらけで&いい女も本当に多い 
だけども 同時に 何となく心のオバちゃん度も高い(笑)
若い時は本当に美しい大輪の花でも ある程度年齢いくと
物凄くキツい感じになる 劣化は残念ながら早い・・・
ついでに言うと 街を歩いてても 単にルックスだけでいえば
ペネロペより美女は一杯いる 彼女は5点満点だと3.5位だと思う

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そして んなわけないよ!的 ちゃんちゃらおかしい
唐突で いかにもスペイン的なエピソードの数々 
人間はキョーレツだけど その分・・・情が濃くて クールで
裏の部分もより鮮明になる そんな下町的人情に
母・娘・姉妹・友人 様々な女の関係が絡む
国は違えど 女にはよくわかる 女同士の数々の関係・感覚

そんな情や業と絶妙に共存するのが 
いかにもスペイン的な彩り 濃くて土着な味わい・・・その空気感

いつも思うけど アルモドバル映画の背景や色使い
空、土、空気感、建物、インテリア、壁の色、腰壁のタイル、パティオ、壁のマリア様、
主人公達の服、アクセサリー、市場の食材の色、テーブルクロスの色 
なんともスペイン的で味わい深い 濃い主人公達と共に 映像に彩を添える
個人的に こういう土着的で個性的なスペインの色使いや質感は
たまらなく好きなので いつもこういうところも 楽しみでしょうがない


e0079992_18524777.jpgそして今回はとにかく ペネロペ・クルスが圧巻
スペイン語の作品中心に何本か見てるけど
今回は本当に素晴らしい!
彼女もガエルと同じく 母国語のスペイン語で
出演する作品の方が 圧倒的にいいけど 
今回はとことんスペイン女で脱帽 
 *今までの 個人的彼女のベストは
  ハスッパな ウエルカム!ヘヴン

彼女が画面に登場するだけで 
パっと大輪の花が咲いたように美しい!
それは真紅だったり 真っ黒だったり 
紫の花だったり・・・ 

胸を強調したカラフルな服 黒く縁取った目元 色っぽいまとめ髪
何ともグアパ(べっぴんさん)で 存在感&情感たっぷり

歌 ”volver" のシーンは ペネロペの唄う姿とその歌詞に 思わずもらい涙
ペネロペって ここまでポテンシャル高かったのか~とちょっと驚いた
この歌のシーンは素晴らしい! まさに映像と曲が見事にシンクロする瞬間
(この歌を唄ってるエストレジャ・モレンテのCD 1枚持ってるけど
 彼女が歌ってたんだとビックリ いい歌い手さんです) 

母の可愛さ 姉の頼りなさ 娘の複雑さ アグスティーナの不安な心 
共演者の女優達も各々よいコラボ スペイン女優は達者だと思う
いろんな所へ潜り込んでるお母さんが面白すぎ
そして 彼女達のチュッチュッと 音も激しい
ドス・ベソス(挨拶のキス)も 凄く印象的だった

そして エンドロールの美しさも必見!
これまたアドモドバル節というか スペインのキッチュな美全開

男物も女物も達者に エロティックに情感たっぷり
下世話に かつアート性高く描く アルモドバルはやっぱり凄いと思う

今日の映画:81点

それにしても最近は 好み&充実の映画が続いてます うーん満足!
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by acine | 2007-07-04 16:08 | España  スペイン映画 | Comments(19)
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好きなスペイン映画 アナとオットー のフリオ・メデム監督作
カルメンで 見事に魔性の女になりきっていたパス・ヴェガ
私の大好きなスペイン女優ナイワ・ニムリが出ていて
ずっと見たいなーと思っていたけれど レンタル屋でも見つからずだった映画
丁度 GyaOでやっていて 時間が出来たらぜひ見たい・・・と思ってた

そのまんまのタイトルから どうもGyaOの今やってる映画で
No.1になっているのがおかしいほど 完璧ミニシアター系
好き嫌いはっきり別れるかもしれない 日本ではマイナーなスペイン映画の一つ

アナとオットー同様 繊細で大胆 感性と本能にまかせて
とても緻密な映画を作る この監督の作風は 私はすごく好み

いかにもヨーロッパ的な作風に この映画ではスペインらしい
乾いた空気 情熱 濃厚な空気感 影 青い空 海 穴・・・
そして人間の本能が 時には静かに 時には激しく描かれ
時には傍観者になったように ひたすら登場人物のいる風景を見入ってしまう

パス・ヴェガ演じる ストレートでコケティッシュで可愛いルシア
トリスタン・ウジョア演じる ぱっと見冴えない 作家のロレンソ
ナイワ・ニムリ演じる ミステリアスでこれまたストレートな女エレナ
エレナ・アナヤ演じる コケティッシュで誘う若い女ベレン
ハビエル・カマラ演じる ロレンソの友人 (ここでも普通の役・笑!)

魅力的なキャストが適材適所に納まって 
マドリーと地中海の島で 現在・過去・未来 現実・小説の中のシーンが
交錯していく様は シンプルだけど 見がいがあって目が離せない
ストレートなんだけど 深くて不思議な魅力が持続する

夜の街のシーン ルシアとロレンソの部屋のシーン
青い空と海 白い砂 乾いた大地・・・ビジュアルがこれまた
まるで デジャブーか白昼夢のように 美しいのもすごく印象的
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そしてGyaOの案内文でも書かれてる性描写シーン
確かにラテンらしく 濃くてセクシーだけど 裸もそんなシーンも
かなりあっけらかんとしているので 独特の大らかさがある・・・
なので あくまでも人間の本能・欲求に従ってというだけなので
全然気にならないし この映画の世界観には必要

こんなことで いちいち目くじらたてるような国には 
この映画の持つ意味合いや味わいなんて しょせんわかんないだろう
いや わからなくていいし 見なくていいですから~!こんな映画
もっと単純なもの見て喜んでなさいよ~ って感じ

女性の描き方の下手な監督も 決して少なくない中で 
このフリオ・メデムの女性の描き方はすごくいい
スペインの監督は 女性の描き方を美化せず リアルかつ繊細に描く
女が見ても 共感を持って見れる映画を作る監督が多い 

こういう点も スペイン映画って 実は優れていると思う
そして ストレートかつ深い 濃いのに不思議な余韻を残す
かけ離れているように見えるラテン世界のスペイン映画だけど
この監督の映画は とても日本人好みで 女性好みだと思う
不思議だけど 感性がどこか交錯する気がする

この映画が公開された時 スペインでも女性に 受けがよかったらしい
だからじゃないけど この映画に出てくる女優たちも とても魅力的だ
コケティッシュだったり 可愛かったり 小悪魔的だったり
クール・ビューティだったり リアルで生身で 自然な存在感
彼女達の喋るスペイン語も とても可愛くセクシーで凄く魅力的
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この映画の終盤近くで語られる
”このストーリーのいいところは 穴へ落ちたら
いつでも 自分の戻りたい位置(ストーリーの中の)へ戻れることだ”
という言葉が印象的だった 映画の中でもだけど 
私たちの普通の生活も実はそうなんだろうな・・・
戻れるんだったら 私はどの地点へ戻りたいだろうか・・・?

スペイン映画に興味がある
スペイン映画 あんまり見たことないけど 見てみようかな?
ミニシアター系好き ヨーロッパ的な女優が見たい
という方には この映画おすすめ・・・!
不思議な余韻 不思議な感覚が 心地よいはず

個人的には これ映画館でどっぷり浸って見たかったなぁ・・・と思う
いいところで ブツブツCMが入るのが惜しい 
ま タダなので 文句は言えないけど~!

今日の映画:80点

e0079992_9153020.jpg←クール・ビューティ ナイワ 
ナイワ・ニムリ映画:アナとオットー 靴に恋して ユートピア

e0079992_12595323.jpgアンダルシア美人 パス・ヴェガ→
カジノ・ロワイヤルに出てたイタリア
美人も綺麗だったけど 
私はスペイン美人の方が 土着的でも
柔らかさがあり 可愛いと思う


i Viva ! Muchas guapas en España.
i Si, claro! Me gusta ellas muy bonitas.

ナイワ:ユートピア パス:カルメン 各々共演してる 
アルゼンチンの俳優 レオナルド・スバラグリアもかなりの男前!
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by acine | 2007-02-18 16:02 | España  スペイン映画 | Comments(0)
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タイトルは英語 舞台も英語圏だけども スペイン映画
スペインの女性監督イサベル・コイシェ作
そしてプロデューサーにはペドロ・アルモドバルも
加わっているというのが 興味を惹いた理由

日本版のタイトルやビジュアル見ると ほのぼのした雰囲気だけど
淡々とシンプルで深い部分が大切な映画なのに 
安易に 女性好みに可愛いく見せるのはどうか?と思う
内容も 本当にそういう内容だったら問題ないけど 

ウチで取ってる新聞の映画欄の映画評で
すでに核心部分を見てしまっていたので (困るよ!○×新聞!)
ストーリーの要点はわかってしまっていた
しかも つまらないと思ってたわけじゃないのに 
あちこちで睡魔が襲い 1/5程 断片的に見れてない・・・(悲)!

サラ・ポーリー演じるハンナは 
来る日も来る日も工場で働き 友達も恋人も家族もおらず
人との接点を まるで断ち切るかのような 孤独な生活をしていた 
そんな中 勤務先から1ヶ月の休暇を取るように言われ
海辺の街へ出かける そしてたまたまレストランで耳にした
看護婦が必要だいう話を聞き ”私はナースです”と名乗り出て
油田研削所で 大やけどを負った男の看護を引き受けることになる
その男がティム・ロビンス

以下 ネタバレあり

舞台の町の名前も出てこないし 工場の地図はイギリスだったので
そこで初めて ここはイギリスのどこかなんだろう・・・だとわかる
そして海の中にぽつんとそびえる油田研削所も 多分北海のあたり?
何気ない階段のシーンや バスケコートのシーンや 
何でもない場所を 印象的にカメラに納めてる 
ここも主人公二人同様 一種独特の隔離された孤独な世界

ここも孤独な研削所で働く男たち サラに皆多かれ少なかれ興味を持つ
そんな中 大やけどを負い、2週間は目も見えないティムも例外ではなく 
大怪我してるはずなのに しゃべりまくるシーンはちょっとあれ?!なんだけど
彼の彼女へ対する興味を現すのに ここまで必要だったのか?と思う
私がサラだったら あんなベラベラ男には 秘密は喋らないと思うな~

そんな彼に淡々と接し 徐々に心を許していくサラ・・・
肝心の話のシーンで うとうと気味で
気がついたら ・・・核心の話が始まっていた!大失敗~!
それにしてもこの話・・・重い あまりにもヘヴィな体験
こんな経験をした人が 今も実際に一杯いるんだろう・・・
サラは地に足のついた演技で そんな女性像を体現する
このクールな透明感や落ち着きは 印象的だった
”スウィート・ヒア・アフター” の頃から変わらず

正直 ここに辿りつくまでに どうも病人ティムの演技がくどくて
ちょっと辟易していたのだけど サラが秘密の話をするシーンはいい
なのに あっさりまた彼から去っていく・・・
心を許したとからいって 彼の許に残るわけじゃない 人生そんなもん

そして 病院を退院したティムが訪ねるコペンハーゲン
サラのカウンセラーだった人 
彼女とティムの会話もまた考えさせられる・・・

”顔も知らない彼女のことを大事に思えるのは素晴らしいけど
彼女(サラ)に一番必要なのは 一人になることなの
必死に生き延びてきたのに 今は生き残ってることを恥じてる
そんな 気持ちがわかる?” 二の句が告げない
その言葉が サラが背負ってきた人生を現している

そしてラスト・・・再び出会う二人
逃げ腰のサラに一緒に生きようティムが声をかけるシーン
これはいいシーン・・・言葉はなくても 表情で表現できる役者二人の独壇場
ちょっと間延び気味の前半に比べると 後半はなかなか魅せる
派手さはないけど 丁寧に作った映画

淡々とかつ深く落ち着いた映画 アルモドバルほどのクセはない
たまには こんな映画もいいと思う 
スペイン映画らしい 独特のフィルムの色合い
音楽も派手さはないけど センスいい
良心的な小作品という感じ ミニシアター系の香り

今日の映画:76点

研削所のコック役で ハビエル・カマラ (今回はまったくノーマルな人だ・笑)
そしてちょい役で レオノール・ワトリングが出てるのも 
スペイン好き&アルモドバル好きにはウケる・・・!
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by acine | 2007-02-13 21:47 | España  スペイン映画 | Comments(10)
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スペインの巨匠 カルロス・サウラ監督作
前作フラメンコと 前々作タンゴは見たことがあり
そのダンスと雰囲気 美しい映像が印象的だった
とにかく恐ろしくアート性の高い映画を撮る人 かつエモーショナル
すでに70歳くらいらしいけど ものすごい集中力と綿密さ
そしてモダンなセンスをふんだんに持っているのが凄い

今回も内容は大変シンプル
スペインの作曲家 イサーク・アルベニスのピアノ曲「イベリア」から
インスパイアされたという ダンスドキュメンタリー
フラメンコだけでなく バレエやモダン系のダンス
曲もフラメンコだけでなく クラシカルだったり ジャズ風だったり
アラブの香りが充満してたり スペイン音楽の多様さがよくわかる 
その演奏に フラメンコ独特の手拍子・踏み鳴らす足・リズムを取る指が
加わるだけで また曲の息遣いが変わってくる 

映画でありながら 舞台やスタジオでの風景を見ているように
ドラマティック 鏡やスクリーンが置かれたスタジオに
ため息が出るほど 美しいライティングと色彩 
ここしかない!というカメラアングルの中で
踊る・歌う・演奏するパフォーマーたち  
美しくセクシーな体のライン 普段着~凄い衣装まで衣装も美しい 
見ているだけで なんとも至福で甘美な時間が流れる
そして むせ返るような男も女もフェロモンムンムンぶりが
ラテンもん好きにはたまらない世界

そしてGINGAでも思ったけど ラテンのダンスや動きや音楽は
心・技・体の一体感が凄い そのバランスが何て絶妙なのか・・・!
恐ろしく甘美で官能的 そして独特の陰影も見逃せない

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どのパートも印象的だったけど
個人的には キリリとした佇まいが美しい サラ・バラス↑が一番よかった
布さばきも華麗 こういう布はこうして使うのか・・・と驚き
オンとオフが切り替わった 踊り終えたリラックスした彼女の姿も素敵

それにしてもダンサーの体は美しい
ラテンの人ならではの カーヴィーな体つきも魅力的
そしてシンプルなタンクトップとロングスカートだけであんなに美しいのは何故?
練習着のようなシンプルな格好がこれまたいい

これはラテン好き スペイン好き フラメンコ好き ダンス好きな方以外にも
美しいものが好き 美しいものが見たい センスのいいものが見たい人
そんな人必ず見て!と言いたい 映像・ライティングも素晴らしい!の一言 
総合芸術です 映画でこれだけのレベルを見せてしまうのは凄いですよ
最近美しいものを見てないなーという方 下手な美術館へ行くより
よっぽどいいもの見た気分になれますよ!
王家衛やペドロ・アルモドバルの映像や色使いや音使いが好きな方
(私!)などもきっとハマりそう ただこちらの方が崇高なイメージ

今日の映画 81点

この映画 もうDVDも出てます
東京や大阪で見損ねてたので 今頃観覧
でもこれは大画面で音響もいい映画館で見てよかったー!という作品でした
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by acine | 2006-09-12 16:59 | España  スペイン映画 | Comments(0)
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ワールドカップも始まったことだし 
昨晩のガックリな試合のお口直し&気分転換に見ました

銀河系集団 レアル・マドリーのドキュメント
クラシコ (スペインダービー レアル・マドリーVSFCバルセロナ)を
控えたチームの練習風景 監督・首脳陣たち 往年の選手たちのドキュメント部分
そして 東京、NY、ヴェネズエラ、セネガル、マドリーを舞台にした
サッカー&マドリーを絡めたエピソード部分からなる

レアル ザ・ムービー というより レアル ザ・プロモーション  という感じかな
マドリーが好きな方にはおすすめ マドリー万歳な啓蒙映画です
サッカー好きな人・サッカー絡み映画はまず見ておこうという人には
まぁ時間があればどうぞという感じかな~ 
ドキュメントなので ネタバレもないので レンタルで充分だったような気も
これより 予告でやってた フェルナンド・メイレレス
(シティ・オブ・ゴッド、ナイロビの蜂の監督) プロデュースの
ブラジルサッカーもの ジンガの方が絶対面白そう! *音出るので注意!

スペイン映画(スペイン語圏映画)&スペイン語の映画というだけで 
私には充分見る動機になるので 個人的には見てもよかったかな・・・とは思う 
GOAL!の方が まだ刺激的だったかもしれない(笑)
だけど ドキュメント部分は真実なので その点はこっちが上

これまたワクワクするようなサンチャゴ・ベルナベウのシーン
練習風景 試合風景 インタビューシーン は◎
本物なので 上半身・下半身ブツ切りに写しても 全然問題なし!
そして寄せ集めでも どこを切ってもやっぱり豪華すぎる顔ぶれは凄い

それにしても 外国人選手も外国人首脳陣もみんなスペイン語喋ってるし
当時のブラジル人監督ルシェンブルゴも 
他の人にはスペイン語で指導してるのに 何故かベッカムには英語
未だにベッカムはスペイン語がダメなのか~と思わせるシーンもある 
現代のサッカー界では 本当に語学力も必要なんだな~

そして残念なのが エピソード部分 
かなりちんまりしていて そしてかなりマドリーとこじつけでつなげてる
それでも東京以外の部分は 街角でボールを蹴るシーンなんて
絵になってるし 悪くはない ワールドカップイヤーにもピッタリ 
ヴェネズエラで マドリーファンとバルサファンがどうのこうの言いつつも
仲良く青空TVで 試合を見ているのは微笑ましい・・・(笑)!

正直 東京のエピソードは 余りにもうすっぺらすぎて 
同じ日本人としては 見ていて情けなくなってくる・・・
というかなくてよかった位ほどの それはそれはお寂しい内容
実際マドリーがどういう市場として 日本を見ているのかその裏返しのような気もする
もっといいエピソードが 作れなかったのかな~
これじゃ マドリーをまじめに応援してる日本のファンが気の毒! 
はっきり言って浮いてるし どうでもいい内容すぎて 哀しいもんがある
個人的には ドキュメントオンリーでよかったと思う

チームの他に カタルーニャや
ペーニャ、中央(マドリー)との関係などを織り交ぜて
バルサ編で作ってくれたほうがよかったな(笑)
私は街もチームも バルセロナの方が断然好きだから・・・!

今日の映画 60点
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by acine | 2006-06-14 00:45 | España  スペイン映画 | Comments(4)