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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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カテゴリ:España  スペイン映画( 26 )

e0079992_2243723.jpgここ4.5年 ずっと見たかった映画 
念願かなって やっとビデオにて鑑賞!

静かなスペイン映画
前から読んでも 後ろから読んでも同じ名前の二人
アナとオットーが知り合って 一緒に過ごす時間 離れた二人
偶然と偶然が重なり 運命 輪廻 を感じさせる物語
ANAの視線 OTTOの視線 二人の視線が重なる時と
パートパートで テンポよく流れるように見せていく


スペインとフィンランドが舞台 原題は北極圏の恋人たち 
スペイン映画は濃いというイメージがあるけれど
フィンランドの北極圏がキーポイントのため
この映画に限っては 影・静の映画 ヨーロッパ映画そのもの
セリフより キャストの目 表情 動き 風景 時間・・・ 
1シーン 1シーンが 一枚の絵か写真のように美しく 印象的に紡がれていく
現実的であり おとぎ話の世界のようでもあり
こんな映画こそ 映画館で見たかった とつくづく思った

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アナを演じるナイワ・ニムリの無国籍で不思議な佇まいが
この映画にぴったり やはり彼女の目力は強力 そして素敵だ!
西洋の女優では 今私の中ではケイト・ブランシェットについで好き

オットーを演じるフェレ・マルティネスの想いを秘めた
静かな佇まいもピッタリ この映画でもなかなかのナイーブな
グアポ(ハンサム)ぶりだった この人かなりの芸達者!

後にバニラ・スカイとしてリメイクされたスペイン映画 オープン・ユア・アイズ では
エドゥアルド・ノリエガとペネロペ・クルスの影で どうも損な役回りだったこの二人
見るならこっちを見て欲しい この映画の二人は本当に素晴らしいから!

子供時代 少年時代の二人も いわくありげなとてもよい演技
それぞれの人生を歩んでいくことになる親たちもいい味
人生酸いも甘いもかみしめた枯れた雰囲気もある
キャストたちの演技がヨーロッパ映画らしくていい感じ

スペインの影と フィンランドの淡い光 透明感のある空気が美しい
偶然と運命に翻弄される二人の繊細で美しくて悲しい物語
ヨーロッパ映画好き スペイン映画好き ミニシアター系映画好き
クールでウォームな映画が見たい方はどうぞ

今日の映画 80点

ナイワ・ニムリ映画: 靴に恋して ユートピア
フェレ・マルティネス映画: ユートピア バッド・エデュケーション
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by acine | 2005-10-27 21:56 | España  スペイン映画
2005/06/13
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キャッチコピーに書かれている
「生きる」ために、死にたい。 と願う
スペインの詩人ラモン・サンペドロの実話がベース
尊厳死がテーマの映画

アカデミー賞 ゴールデングローブ賞: 最優秀外国語映画賞
ヴェネチア国際映画祭: 主演男優賞 審査員特別賞 最優秀外国語映画賞
ほか 数々の受賞に恥じない力作 今年 今まで見た中ではベスト

19歳でノルウェー船のクルーとなり 世界中の海・街を旅したラモン
不幸にも その海の事故で体の自由を失ってしまう
動けないまま20数年間を過ごした 現在のラモン

動けないものの 時にはユーモアたっぷり 時には苦しみながら
しっかりと信念を持っているラモン
自由に動けても 信念を持って生きてない人間が
いかに多いことか・・・と自分も含めて考えさされる
自由を得る為に 彼が選ぼうとする道はたやすいものではない
彼の信念は通るのか・・・?

それを励まし 助け 時には傷つけ合う 彼の家族
この家族にしかわからない 無償の愛 献身 憎しみ 苦痛
とりまく人々の姿も とても自然で身に染みる

そして ラモンはどうなるのか?

静かに こころの奥深く 染みてくる映画 
舞台のスペイン北部のガリシア地方の海 山 自然が目に染みる
原題の Mar adentro 海の中へ の名の通り
穏やかで包み込むような 美しい海がとても印象的
ガリシア地方はケルト圏ゆえ バックに流れるのもケルト音楽 心に染みる 
サッカーの話が織り込まれるのも いかにもスペインらしい

演じる俳優達の演技も 自然で本当に素晴らしい!
夜になる前に でもとても印象的だった ラモン役のハビエル・バルデム
まだ30代半ばなのに 何もかも知り尽くしたような 
この貫禄 奥深い佇まいは素晴らしいの一言
※彼の新作はスペインの画家ゴヤの映画 ナタリー・ポートマン共演

とりまくキャストも皆自分の持ち場で最大の力を発揮している
弁護士のフリアの大人の可愛さ 兄嫁の静かな佇まい 大事な役どころのロサ
頑固な兄 静かな父 どうのこうの言いつつ面倒見のよい甥 etc・・・

そしてこれを撮ったアレハンドロ・アメナバル監督はまだ32歳
この年齢で こんな深く瑞々しい映画が撮れるなんて 脱帽!
世界は広い!と実感させられる・・・
巨匠が撮ったと言ってもおかしくない貫禄
ただ その若さが映像に 自然さ・清々しさを醸し出してるのはプラス
オーソドックスな中にも 鋭い視点がきらり
映し出さないといけないシーン・情景をすかさず撮っていると思う
必要なシーンを映す 無駄なシーンをカットする のは
一番難しいことと思うけど この監督は楽々クリア

生きるとは・・・人生とは・・・死ぬ時は・・・
自分が同じ立場だったら どうするか?
ベッドの上で何を考える?何を望むだろうか?
自分がとりまく立場だったら どうするか?
たまにはこんなことを考えながら見る映画もいい
重いテーマなのに 心穏やかな余韻が心地いい

老若男女問わず おすすめします
公式HP

今日の映画 84点

※アレハンドロ・アメナバル監督は・・・
オープン・ユア・アイズ はバニラスカイとしてリメイクもされたけど
彼が監督した 謎めいた雰囲気のこちらの方が絶対おすすめ
二コール・キッドマン主演のアザーズの監督でもある
南米チリ生まれ育ちのスペイン人 才能あります!

そして ハビエル・バルデムは 夜になる前に でも
ヴェネチア国際映画祭で やはり主演男優賞を取ってます
大きな体で ここでも骨太かつ繊細な演技をしていて
公開時に見たけどこれも深い映画
テーマが濃すぎるので好き嫌いははっきり別れるタイプ
ミニシアター系好きな人だと大丈夫かな
共演陣も ジョニー・デップ ショーン・ペン オリヴィエ・マルティネスと
個性的ないいオトコの演技派揃い ジョニーの二役かなり衝撃的(笑)!

ハビエルはペネロペ・クルスのデビュー作 ハモンハモンでも共演してます
これもかなり前にWOWOWで見たけど これでもかというほど濃い映画!
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by acine | 2005-09-21 21:13 | España  スペイン映画
2005/05/04
d0025646_136093.jpg初めと終わりのクレジット通り

Un film de PEDRO ALMODOVAR
ペドロ・アルモドバルの映画  に始まり

Un film de PEDRO ALMODOVAR
ペドロ・アルモドバルの映画 に終わる


まさにアルモドバルの映画!

不穏な音楽に乗せて 恐ろしくセンスのいい
オープニングから 期待を裏切らない
何とも濃い濃い世界が待っている
今回もアルモドバルならではの世界

女性で台詞があるのはたった2、3人 それも二言三言
あとは男性キャストのオンパレード
同性愛、オカマ、女装、性的虐待、神父の冒涜、神への冒涜・・・
特にカトリック社会ではタブーとされることが
思いっきりストレートかつ濃く描かれる
過去・現在を行き来しながら 映画撮影風景と現実も行き来
わかりにくそうで 意外にストーリーはシンプル だけど濃さはハンパじゃない
まさにアルモドバルならではの悪い教育
エンディングでそういうことか!と自叙伝と絡めてる所は上手い
キワモノすれすれどころか 今回はまさにキワモノそのもの
ストレートでミステリアス とことん猥雑でとことん美しい 背中合わせの魅力
そんな世界がこの二人を中心に描かれていく・・・

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ガエル・ガルシア・ベルナル

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フェレ・マルティネス

二人ともラテン男優ならではの
目力・視線は超強力!

ガエルは三役をこなしているけど 小柄なので○装姿も妖しくてOK
※この○装姿の衣装デザインはゴルチエ
危険で繊細な香りを匂わせつつ もう何でも来い!の安定感
モーターサイクル・ダイアリーズの若きチェ・ゲバラとは別人

オープン・ユア・アイズで初めて見たフェレは どうも冴えないのでイメージが悪かったけど
(リメイク版 バニラスカイは余りにもそのまんま!見るなら絶対スペイン版オリジナル!)
1ヶ月前に見たユートピアで その存在感に目からウロコ
フェレの今回のねっとりとした色気を漂わせた抑えたクールな演技は必見!

そして繊細な子役、脇役たちもクセあり・キワモノぶり全開で素晴らしい

世界で一番好きな監督 王家衛と同じく
アルモドバル映画も 色彩・音楽・カメラワークtc・・・
とにかくアート性が高く 映像美にマイってしまう
真紅、どす黒い赤、黄色、黄土色、エスニックなグリーンなど 効かせ色の美しさ
黄土色の外壁に古びたグリーンの扉 プールサイドの真紅のデッキチェアなどがツボ
スペインの空気・大地にしか似合わない色ばかり  
そして使われる音楽の涙が出そうになるほどの美しさ
音楽と映像がシンクロする瞬間は 王家衛に負けず劣らずの職人ワザ
その徹底的な素晴らしいこだわりに乾杯!

好き嫌いがはっきり別れる世界だけど
怖いもの見たさ 美しいもの見たさの アルモドバル映画

ある意味 究極の猥雑でとびっきり美しい世界かもしれない

i Salud !   i Para un film de Almodovar en su mundo especial !

今日の映画 82点
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by acine | 2005-09-21 21:09 | España  スペイン映画
2005/04/11

d0025646_23475174.jpgスペインはマドリー&サラマンカを舞台に
予知夢が見えてしまう男アドリアン
苦悩する彼が巻き込まれる事件とは・・・
そして頻繁に彼の夢に現れる女性とは・・・
南米の組織と彼女の関係は・・・

比較的ありがちな設定にも関わらず
熱くてとてもクールなラテンのキャストの演技と
ストーリーでぐいぐいと引っ張っていき
シンプルかつスタイリッシュな影像から目が離せない

全体的にブルーがかかった影像
時には白っぽい影像の中に1色だけ目立ったり
全体的にブルー&ブラックのイメージ  半券参照→
それがこの映画の持つ世界とピッタリ
一緒に行ったあと二人は 
過去・現在・未来がすごく行き来するので よくわからなかったらしい
私はずっと見たかった映画だし この世界はすごくツボだった!

キャストも 昨年公開されたスペイン映画カルメンで堕ちていくホセを
見事に演じた アルゼンチンの注目俳優 レオナルド・スバラグリアと
個性派スペイン女優 ナイワ・ニムリががっぷりよつに組んで 見ごたえたっぷり

レオナルド濃いけど こういう優男キャラをさせると抜群
10日ほど前 WOWOWでオンエアされた彼主演の
”10億分の1の男”間違えて消してしまったので残念!

d0025646_12134932.jpgお正月に見た”靴に恋して”で 
素敵だったナイワがまたすごく良かった
今回はエンディングテーマも歌っていて
これがまた不思議な浮遊感漂ういい曲


脇を固める俳優陣もよい出来だったけど 今まで軟弱なイメージがあった
フェレ・マルティネスは 今回はスキンヘッドですごく存在感があってびっくり
彼はガエル・ガルシア・ベルナルとコンビで
大注目のアルモドバルの”バッド・エデュケーション”にも出演

一味違った スタイリッシュでクールなスペイン版サスペンス
好き嫌いはハッキリ別れるかもだけど
5月下旬にはDVDも出るらしいので 気になる方はご覧を!
ユートピア 公式HP ※音出るので注意
予告編はこの映画の持つ世界・影像の雰囲気がよく出てます

今日の映画 83点
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by acine | 2005-09-21 21:05 | España  スペイン映画
2005/01/03
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昨日は映画をハシゴ これが今年1本目

日本タイトルとはちょっとイメージが違っていて
スペイン版 現実的な”ラブ・アクチュアリー”という感じ
ラブ・アクチュアリーほど夢物語でもなく
ハッピーエンドですべて丸く納まるわけでもない
現実的なので 私はこっちの方が好き
ぐっと濃厚な空気が映画全体に漂い
性転換した男あり、男か女か?と悩んでしまうような女優もいるし
ゲイも出てくる この濃さはスペイン映画ならでは

舞台はスペインのマドリー
盗んだ靴をはく女 スリッパをはく女 偏平足の女
スニーカーをはく女 小さな靴をはく女
この5人の女たちを中心にストーリーが進む
気が強くて、情にあふれる5人のスペイン女性を描いていて
皆が幸せを求めてるけど、なかなか現実は甘くない
恋も仕事も家庭も人生は思うようにはいかない・・・
そんなところがとても好感度大
女優陣もキレイな人ばかりではないのがよい

偏平足のアントニア・サン・ファン
(オール・アバウト・マイ・マザーのおカマさん)がゴツイんだけど
女らしくて、男らしくて、またすごく素敵で切なかった
この人の分類は女優?男優?どっちになるのか?!

そして、盗んだ靴・・・のナイワ・ニムリ(写真)がすごく素敵だった! 
クールな中に激情も秘めていて・・・とても印象的な演技
最初は嫌な女だなぁ・・・と思いながら見てると
徐々に彼女にどんどん惹かれていくのが不思議
スペイン(バスク人)とヨルダンのハーフなのでルックスも個性的
彼女は”オープン・ユア・アイズ”にも出てたけど
ヘアスタイル・色も全然違うので、まったく別人みたい
ここ数年、ずっと気になってた彼女が出てる映画
”アナとオットー”がまたすごく見たくなった・・・

ラストシーンはちょっと切なく、幸せな気分になれる 後味よし

今日の映画 83点  公式HP

マシンガンのようなスペインのスペイン語もこれまた心地よくて
やっぱりスペイン語続けないとなぁ・・・と昨日もまた決意
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by acine | 2005-09-21 20:55 | España  スペイン映画
2004/12/20
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ごひいき俳優の1人 ガエル・ガルシア・ベルナルが出るし
しかも1週間だけの公開なので
本命の”モーターサイクル・ダイアリーズ”を後回しにして見に行った
イギリスとスペインの合作でロンドンが舞台の映画
それしか前情報は知らないまま

※ほんの少しネタバレあり!

タイトルは”最後まで注意をはらう”という慣用句らしい
有名なラテン曲”Quizas Quizas Quizas"の英語版
ドリス・デイの”Perhaps Perhaps Perhaps"で始まって
期待を持たせてくれるけど・・・
”多分・多分・多分”のまんま終わってしまった感じ
これはサスペンス?ラブ・ストーリー?と思いながら見ていたけど
何故か煮え切らない・・・どうなるのかな?というドキドキ感もあまりない
ラストは少し面白いと思ったけど、監督はこの程度のヒネリで満足してんのかしら?
それで観客が満足すると思ってんのかしら?と疑問
これはビデオでよかったかなという感じ

ガエルはやっぱりスペイン語しゃべる映画、ラテンが舞台の映画の方が
やはりより良さが出ると思う
英語だとかしこまってしまう感じ ラテンと違って薄味の世界だからか
こじんまりとまとまってしまう感あり
ラテン世界が舞台だとビシビシ決まる目の鋭さ、狂気、セクシーさ、甘さ
彼の持ち味がどれも控えめになってしまうような気がした
やっぱり彼はスペイン語しゃべった方が絶対いい
濃いラテンの世界の方が絶対似合ってる
”モーターサイクル・ダイアリーズ” と アルモドバルの新作
”バッド・エデュケーション La mala educacion” に期待だな
そうそう今回もガエルっちは脱いでいた(笑)

相手役もスペイン人らしい綺麗な人だったけど
(時々ジェニファー・ロペスにも見えた・笑)
山場のひとつのはずのフラメンコが下手だった
もうちょっと練習してから出ようよ! 

※女優さんはスペイン系のようだけどアルゼンチン人でした
なるほど・・・!フラメンコがそーだったのがわかりました
スペイン絡みの映画ってかなりアルゼンチンの人材も絡んでるね

うーん、何となく煮え切らない映画でした 
今日の映画 60点

予告でやってたメキシコのガエルと並ぶラテンの星 
ブラジルのロドリゴ・サントロの”ビハインド・ザ・サン”も見なくっちゃ!
内容は重そうだけど・・・
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by acine | 2005-09-21 20:53 | España  スペイン映画