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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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カテゴリ:Europa  ヨーロッパ映画( 20 )

ウィーン美術史美術館の
大規模な改装工事を追ったドキュメント
収蔵物、建物、そしてそれを扱うスタッフたちを
追うカメラ・・・普段目にすることない世界なので
興味深く見てたものの またまた半分位寝てしまった!
各々がウィーンとハプスブルグ家、自分たちの仕事に
誇りを持ち取り組む地道で高貴で落ち着いた佇まいが印象的だった
スタッフを追う時の各展示室、ホールの内装、
窓の外にちらっと写る豪華で歴史を感じさせる建物たちが
ウィーンの歴史の重厚さを感じさせるものだった
ちらっと見てる景色があんな風だと働く人間も
高貴で落ち着いた人間になれそうな気がした


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by acine | 2017-02-15 10:13 | Europa  ヨーロッパ映画 | Trackback | Comments(0)
着工から130年を過ぎても未だ工事が進行中のサグラダ・ファミリア
その歴史、ガウディとその遺志=意思を継ぐ人々の証言
現在進行中の工事現場であり教会である
世界に二つとないバルセロナの教会をマジメに追ったドキュメント

大のサグラダ・ファミリアファンなので見ないわけにはいかない

今も地下鉄を駅の階段を上がり、どこ?!と振り返った時の
迫り来るようなあの質感、あの圧倒的なボリューム感、重量感は忘れられない
そして、工事現場なのにあの厳かなで静かな雰囲気は
今まで味わったことのない空気だった
塔に登って見たバルセロナの街並、空と地中海のブルー
そして、何より静かながらも脈々と感じた
ガウディの遺志とそれを引き継ぐ人々の心意気がそこにあった
初めて行った時はとにかくその凄さに圧倒され
流れる空気にとにかく感動し 入場料が建築費になるならと
2回入場し、ほぼ1日そこにいた 離れられない何かがそこにあった

映画もその時の思いを久しぶりに思い出した感じで
自分たちは歴史の教科書には載らないけど 
誇りを持ってこの教会を作っている・・・
ガウディがしたかったことを探しながら仕事をしている・・・なんて
こんな風に遺した仕事をやってくれている人たちがいるなんて
ガウディも空の上で建築家冥利に尽きてるだろうと思う

私が見た時より遥かに急ピッチで進んでいる工事
なんとも有機的で美しい唯一無二の空間
天国にいるような気さえする工事現場
工事が進行中だからこそ他にない特別な空気があるんだと思う
出来たところをぜひ見たいけど
いつまでも未完で工事中のサグラダ・ファミリアを
まだまだこれからも見てみたい気もする

映画はシリアスで淡々としていたけれど
最後の遺志を継ぐ人たちの言葉に思わず涙した

ぜひ完成したところを見たい!
バルセロナに行きたい!と思った
死ぬまでに完成したところを絶対見たい!
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by acine | 2016-03-05 23:39 | Europa  ヨーロッパ映画 | Trackback | Comments(0)
紅塩も本作で監督デビューを果たした
7人の監督が描く @ハバナオムニバス
個人的には もう少し ブエナ・ビスタ的
音楽の充実感 あの空気感が味わいたかったなぁ
という感じ 街もだけど どちらかというと
人間にスポットを当ててる (それもえらく集中的)ので 
そのテイストが好きじゃないと
傍観者になってしまうのが残念だった
紅塩のはアメリカンテイストでまぁまぁ
個人的には あの”アナとオットー”の
フリオ・メデムの一話が一番印象的だった
マドリーのクラブ経営者とサクセスに惹かれつつ
野球選手の恋人を放っておけない若い女性歌手の話
きっと 見た人皆これが一番印象的だったのではないかな?

12.10 72点
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by acine | 2012-11-07 18:58 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(0)
マイケル・ファスベンダー目当てで見たけれど
ジェーン役のミア・ワシコウスカの佇まいに目が奪われっぱなし
そのキリっとした表情・美しい首元・細いウエスト
その身を包んだ服 今までのジェーン・エアは見たこと
ないけど ジェーン役がまさにハマり役
そんな少女に惚れる秘密のあるファスベンダー氏
アメとムチで攻めていき これまた素敵!
1年ぶりにファスベンダー病になりそう
美しいけど 荒涼としたイギリスの大地
そして トーンの低い色調と光と影
いかにもイギリス文芸作品という感じでよい映画でした
監督は日系3世だそうで その辺も意外
地味ながら品のいいイギリス映画にちゃんとなっていた

12.08 83点
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by acine | 2012-08-29 13:51 | Europa  ヨーロッパ映画 | Trackback | Comments(0)
いかにもおパリは素敵!観光風オープニングから
気楽に見れた楽しいアレン映画
ギルが見た夢のレトロなパリは爺の夢でも
あったんだろうなぁと思う
しかし 皆また英語を喋って都合よすぎ
いかにもアメリカンな嫁 私ならギル同様
マリブよりはエスプリ香るパリへ残りたいな
爺の都合のいい夢物語@パリ 楽しかった
爺が出てないからいいのね

11.05 80点
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by acine | 2012-08-08 18:27 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(0)
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こんな感じの日本版ポスターがとにかく強烈で 
ポスター買いで ついつい見てしまった映画

原作はスウェーデン発大ベストセラーらしい
詳しく:eo映画

大ベストセラーで ”ダヴィンチ・コード”(見てないけど)とかと
比較されてたけれど 実際は 想像していたより 
ストーリーは意外とこじんまりとしているというか 
古典的というか とてもオーソドックスな作り 
前半・後半のBBCとかのTVドラマっぽいな~とも思ったけど・・・

舞台が北欧スウェーデンということで 
そのひんやりとした空気感と透明感や暗さ
寒々しさが漂うのが 独特のタッチだったと思う

そして 北方系の人たちは ただそこにいるだけで
思慮深かかったり いわくありげに 何故だか見えるのだ
そんな印象は 今回の題材にぴったり

謎解き記者役のミカエルを演じる ミカエル・ニュークヴィストは
スウェーデン版 リーアム・二ーソンという感じで
派手さはないけど 手堅く演じてた感じ 

だけど ヒロイン・リスベットとちょっと年齢差ありすぎでは?
という感じでもありました だけど ヒロインに君の過去は聞かないよと
そういう点では優しい男で この辺りは良かった

この辺までは BBCドラマっぽいんだけど 彼女だけは違う

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ドラゴン・タトゥーの女 天才ハッカー リスベットを演じる 
ノオミ・ラパス(スペインとスウェーデンのハーフらしい)の
存在感が ぐいぐいとこの映画を引っ張る

アンジーも真っ青の縁取りメイクに (どんな風にするか見たい!)
鼻ピにタトゥーに そのパンキッシュないでたちに キリっとした行動力
小柄ながら筋肉質で胸は小さく パっと見カッコいい女だけど
台詞まわしなど 意外に繊細で 可愛い感じの時もあった

前半の後見人とのやりとりは どれもこれも強烈だし
やっぱりバイだったのか?とか いわくありげな過去をにおわせつつ
記者 マイケルを手伝いつつ 謎解きに参加していく

BBCドラマっぽいけど 北欧らしい空気感
そしてこのノオミの存在感でひっぱりつつ 
オーソドックスなミステリーを解き明かしていく・・・という感じ

原題は ”女を憎む男” という意味らしく
終わってみると まさにその通り!という感じ 

身勝手な男目線で女を虐げる胸○ソ悪いシーンも一杯で
気分悪いけど だからこそ あの後見人のシーンは 
凄く残酷にも関わらず ざまあみろ!という感じ

そして 猟奇的でキツいシーンもかなり出てきて マイったけど 
もの珍しい北欧映画でミステリー 悪くはなかったかな~

今日の映画:74点
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by acine | 2010-03-07 22:05 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(2)
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ダブリンの空の下 清々しさが残る 素朴な音楽映画だった

ストリートミュージシャンをしながら デビューするのを夢見る
決して若くはない男と 花売りや家政婦をしながら暮らしている
チェコ移民の やはりミュージシャンの若い女 
二人の数日間を描いたもの

GFにフラれ 心のよりどころを見つけたい男・・・
女の素性が明かされるにつれ 戸惑いつつも心は止められない

そして 訳ありでダブリンへ暮らす女も 偶然出会い
音楽を通じて近寄ってくる男の想いを感じるようになる・・・

まるでミュージカル?と思えるくらい
音楽やその歌詞で その想い・態度を伝える二人
大胆なようでいて 控えめな二人が さりげなくてとてもいい

それが楽器店でのセッションだったり バスの中だったり
自分の部屋だったり 深夜CDプレイヤーの電池を買いに行った
帰りの危なそうな通りだったり デモを作るスタジオだったり・・・

恋愛なのか友情か? 
音楽映画の衣をまとった 今時珍しいくらいの素朴で繊細な 
心の触れ合うラブストーリーという感じ

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演じた二人はプロのミュージシャン 
いかにもケルトっぽい風貌 そして熱い魂を持ってそうな
グレン・ハンサード 清楚な美しさ・可愛さが光ったチェコ人の
マルケタ・イルグロバがとてもよかった
映画なんだけど ドキュメンタリーを見てるような感じでもあった

ダブリンのストリートを歩く二人のファッションもとてもよかったな~
熊のような風貌で 大らかさを感じる長身のグレン 
スラブ美人のマルケタのメンズの古着のジャケットに
テロテロスカート&タイツ姿が凄く可愛かったなぁ

この二人の歌った曲は 今年アカデミーの歌曲賞を取ったらしい
これまたどれも 素朴でストレートで聴いてて こっぱずかしく
なるような曲もあったけど この映画にはピッタリの曲たちだった

あくまでもスポットは 歌と主人公二人だけど
男と父親の関係 女と母親の関係 銀行での融資のシーン
興味なさげだったのに 彼らの紡ぎだす音に急にノってくるスタジオの
エンジニア そういう周りの人たちの描き方もいい感じだった

ダブリンで出会う アイルランド人とチェコ人
そして 音楽が二人の心を結びつける・・・

手持ちカメラ2台 そして制作費1800万円という小作品
派手さはないけど 後味のいい音楽映画だった

今日の映画:77点

スコットランドやアイルランド ケルト圏行きたいなぁ・・・
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by acine | 2008-03-24 20:53 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(2)
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コスチュームものが続きます

待ってました! ケイトのエリザベスの2作目

1作目で とにもかくにも 私は女王様を演じていた
ケイト・ブランシェットにハマりました

あの貫禄の演技と 朗々とした台詞まわしに感嘆!
以来 もう大大大好きな女優になってしまいまして
私は彼女の為なら いくらでもひれ伏す!
あの年は 何でグウィネスが主演女優賞をもらったのか 
とにかく不満でしょうがなかった私 あれからずいぶん年数がたって
いるので 1作目のストーリーほとんど忘却の彼方なんですが・・・

今回は無敵艦隊スペインとの戦いを絡めての私的なストーリー
そんなわけで 歴史上起こった出来事の割には 
割合小粒なストーリー展開だな~と思ったのが事実

それにしても あの時代 大英帝国の長に果敢に立つ女エリザベス
威厳があって カリスマ性たっぷりだけど それはあくまでも対外的なもの

一人っきりになった時の彼女の孤独感と言ったら・・・!
比較的平和な時代の同じ名前のエリザベス とは
同じ女王でも 全然違うような気がする

ヴァージン・クィーンと呼ばれ 華麗な衣装を身にまといながら
立派で華麗ながら 息がつまりそうな ゴシックの建物の中で過ごす
その生活と言ったら まるで修道女のようにストイックで
欲や欲望なんて シャットアウトしている様は 神がかっているものの 
見ていて 余りにも人間離れしていて気の毒になる位だ

しかも 攻めて 攻め込まれての時代・・・
自分の国が負ければ 敵国の牢屋で最後を迎えるという悪夢と
背中合わせなんて 凡人の神経には耐えられないと思う
しかも彼女は女  男だとしてもこんなキツい仕事はないだろう

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そんなエリザベスを演じるケイト 贔屓目ではなく もうすんばらしい出来!
彼女の一挙手一動 その声 その立ち振る舞い 目が離せません
緊張感のある空気に 朗々と響く彼女の声にも 惚れ惚れ
しかも 1シーンとして 彼女の演技に不満なシーンはなし
ちょっと怖さまで感じる 能面のような白塗りの顔から
ただの人間に戻る場面もよかったし 怒るシーンや
激情するシーンの彼女の表情の美しいことったら・・・!
ラストの辺りなんて 孤独と威厳が 入り混じって 
まるでオーラのあるマネキン? いや神? もはや同じ人間とは
思えないような 不思議な存在感 オーラを放っておりました
やっぱり凄い女優だわ・・・と ますますケイトラブな自分を確認致しました
どうでもいいけど あの首周りのプリーツ・・・凄く気になったりして

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気の毒になる位ストイックに生きるエリザベスの前に現れるのが
クライヴ・オーウェン演じる 船乗りのローリー
興味があるくせに侍女に近づかせたばっかりにあぁ・・・
実は 今までまったく彼の映画とは縁がなくて 
初めてジックリ見たのだけど いやー これまたいい男だわね~! 
テイストとしては やっぱりUK一派のジェラルド・バトラーとも通じる 
いぶし銀の魅力のある可愛げのある大人のいい男ですな~
決して派手ではないのに 彼の出るシーンは妙に華やかな
ドキドキするような空気が醸し出されておりました 存在感ありますね~
今まで ニコラス・ケイジ似のもっさい人(?)なんて 思い込んでおりました

そして 脇を固める俳優達も 
地に足のついた達者な人ばかりで 安心して見れました

個人的には 何だ・・・この人?!と思ってた得体の知れない男が
リス・エヴァンスとわかった時のスッキリ感(笑) 
こういう役やらせると 本当に上手いよな~
そして エンドクレジットで初めて知った スペイン王フェリペが
ウソ~! ジョルディ・モジャ(スペイン俳優) だったのか~!
髪型全然違うから 全く気がつかなかったじゃないの~!
知ってたら もっと本気で見たのに・・・と残念でした 

さすがの演技のあまり報われないジェフリー・ラッシュ
若い侍女役がとてもハマってたふくよかなアビー・コーニッシュ
最後のシーンの顔がとても美しかった 自分こそが女王よと
プライドの高いメアリー役のサマンサ・モートンも上手かったな

個人的には 私はスペイン贔屓なので 
もう少しスペインにも頑張ってもらいたかったんだけど・・・
あっさりやられてしまいました 英国の女王がケイトだったら
しょうがないよな~と今回は諦めることにしますが
それにしても 映画でスペイン語を聞く度に 今年こそ
またスペイン語!と思うばかりで どうも実行伴わず

自分の幸せを捨て 国の幸せを願い 恋も心に秘め
結婚もせず 子供も産まず 国の母になることを決意
なーんとハードな人生なんだろうと ひしひしと感じた一作でした
私もケイトが女王なら 命を投げ出したい・・・と思う

今日の映画:83点
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by acine | 2008-02-26 23:57 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(8)
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去年 食わず嫌いだったのを 深~く反省してしまった
フランソワ・オゾンの新作 やっと今頃見ました

いやー! 今回も魅せる 魅せる!
アルモドバル以上に 男のくせに 女を描かすと 
ほとほと感心するくらい上手い! フランソワ・オゾン
女をしっかり描けるのは 女性監督以外では 
もはやこういう系統(ゲイ)の監督の天下なんだろうかしらん
こういう感性 素晴らしいな~と思いました
彼らも含めて ラテン系の男性監督は 全体的に
女性の描き方のレベル 高いし 上手いと思う

アルモドバルの母への愛情にも似てるフェチ的な描き方や
井戸端会議的な描き方とはまた違い 視線はかなりシニカルで生々しい
女が女を観る視線と似てるような気がする そのラインがシビアというか
決して共感できない女なんだけど 所々妙にそんな彼女に共感してしまう
わかるわ~それそんな感じ (って抽象的だけ)
でも あぁやっぱり嫌な女だわ と ジェットコースターのように
こっちも翻弄されてしまい 見入ってしまいました

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夢見がち というかほとんど妄想世界に生きているけど
稀な文才に恵まれ 超マイウェイ道をとことん突っ走る女
小説家 エンジェル・デヴェレルの一生 
不幸なのか幸せなのか わからないけど 欲しいものを全て
手に入れた女の一生は 果たして どうだったのか・・・? 

この映画を見てて 思い出したのが ミス・ポター
エンジェルとは 正反対の品行方正な女 
そしてやはり好青年のユアンとは異なる男を彼女は
当然ながら 捕まえてしまうんである

決して このエンジェルにも 旦那にも共感できるとは言いがたい
なのに 映画としてて 見てて面白いのは 断然こっち
後々称えられる訳ではない 決して共感ができるとも言えないのに 
とにかくこのエンジェルのパワー勝ち

そして コスチュームものということで 出てくる出てくる美しいドレス 
決して 良家の出ではない女 エンジェルが着こなす衣装に
いちいち見とれてしまう様は まるでマリー・アントワネット の夢心地と何故か同じ
初めてエスメの部屋を訪れる際の ターコイズブルーの衣装の美しいこと!
念願の屋敷を手に入れ お金に糸目をつけず 
自分の好きなように整える そんな中に紛れ込んだ主人公達
いびつな物語の中の美 音楽も冒頭からラストまで何とも美しい

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そんな破天荒なヒロインを演じたのが ロモーラ・ガライ
不思議な名前 イギリス人だけど ユダヤ系ハンガリー人の血が
入っているらしい このロモーラの演技が とにかくアッパレ!
すっとんきょうな女エンジェルを まるで地のように演じてたのが凄い

彼女 ダンシング・ハバナ  では 優ラテン男 ディエゴ・ルナを相手に
まるでお前は乳牛か?!という位の肉厚感&ゴツさの印象しか・・・
タロットカード殺人事件では 単なるスカーレット・ヨハンソンの友達だっただけ

フィットする映画があると これはなかなか曲者かも
いや達者かも・・・と今回はほとほと彼女に感心
その地に足のつかない感じ するりと画面から抜け出るつかみどころのなさ 
決して美人ではないけど ハマる役があれば なかなか面白い女優だと思う

そして そんなエンジェルと結婚するのが エスメ役のマイケル・ファスベンダー
300では レオニダスの傍で 飛び技中心に大活躍してた彼ですな
細身だったスパルタ肉体一座とは違って 意外にもガッチリ系

自分より 才能も財力もある女 エンジェルに
”結婚して!” ”私がアナタを養ってあげる” なんて
普通の男が言われたら 面子丸つぶれな台詞を堂々受け
 (才能・財力ある方がそうするのは 合理的だと思うけど)
結婚してしまう 裏のある男をなかなか好演

今回は ビックリさせられることがなかったけど
シャーロット・ランブリング姐さんも オゾン名物? 
バチバチ火花が飛ぶ女対女関係に 品良く一役買ってました

そして哀れなのが 彼女の秘書となったエスメの姉
エンジェルに尽くし ラストの台詞も泣かせるじゃないか・・・
母と同様 エンジェルをしっかり理解してたのは彼女ではなかったか

それにしても 欲しいものを全て手に入れた女が 
必ずしも幸せではない  じゃ何が幸せなのか・・・?
何が幸せな一生と言えるのか・・・?

パワフルで破天荒 見ていて爽快だけど
余りにも痛すぎる女 エンジェルの一生 シニカルなシンデレラ物語
私は拍手を送りたい! いやー 面白かった!

今日の映画:83点
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by acine | 2008-02-25 22:46 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(2)
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ヨーロッパくささがプンプンと香る映画
ダニエル・オートゥイユとアナ・ムグラリス(シャネルのミューズらしい)主演
私はこっちのダニエルもとても好きなので鑑賞

アナ演じる若い女に 誘惑され翻弄される 
作家のセルジュ・ノバクことダニエルを
淡々とかつリアルに 傍観する映画

カプリ島へ向かう出会いのシーン その一夜の出来事
翌日 義理の息子の結婚式で振り向く女・・・ 
やっぱりそうか!と予想がつく 予定調和な世界だけども 
誘われるままに のめりこむ中年男ダニエルの愚かなことよ

すべてお見通しのようなダニエルと裏腹に
彼女の方がのめりこんでるように見える
だけども 若いミラの方が 1枚も2枚も上手なのだ
完璧に父親ほど年齢の違う 著名な作家を手玉に取る

ダニエルだって馬鹿じゃない 地位も名声もあり
歳を経ても美しい妻(グレタ・スカッキ)がいて 何も不自由のない身分 
こんなことしてりゃ 自分で墓穴を掘るようなものよ
そりゃ しょーがないよ 自業自得だよ 早く気がつかないもんかしら?!

お互いの妻と旦那の目を盗み 密会を続けていくうちに
気がついた時には 時既に遅し・・・
人生を捨てなくてはいけなくなってしまったダニエル
そんなダニエルを追い詰めた ミラもこれまた哀しい女だ

分類としては 不倫サスペンス?になるんだろうけど
さほどサスペンスフルでもない・・・

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その場にゆったり流れる いかにもヨーロッパ的な時間・場所・時・人 
困惑したまんまの名優ダニエル・オートゥイユ
そして しなかやかな体にシンプルな衣装を纏ったアナ
そんな二人の行く末を傍観するのが 観客の役目

ダニエル・オートゥイユ ギョロっとした目に あのゴツくて鋭角的な鼻
特徴のあるあの顔立ちに目が止まりがちだけど
カメラが引くと なんとも全身バランスがいい
しかも洋服がよく似合う チョイ悪みたいに ギラギラしてなくとも
さりげなく充分カッコいい 洋服がすんなりと彼と同化してる感じだ 

このアナ・ムグラリス 決して正統派美人ではないし 
正直好きな顔ではない 美人というよりコケティッシュ
そして麒麟のように少年っぽい細長い肢体
胸も小さめなので 胸元が大きく空いたドレスを着ていても 嫌味がない
そして脱ぐと 細いながらも ほどよくしなやかで ほどよく肉も乗る

”トランシルヴァニア”のアーシアもそうだったけど
こういうのを見てると やっぱり東洋人とは 骨格や肉の乗り方
田中宥久子さん流に言うと 体のマチ(奥行き感)が決定的に違うと思う
背中のしなり方とかも 物凄く綺麗なんだわ
単に細いだけじゃない ほどよい肉の質感が画面にも広がる

一歩間違えば 常にスタイリッシュなアナのプロモーション映画に
なりかねない感じがするけど ギリギリのところでちゃんと映画に留まっている
ダニエルやグレタのような落ち着いた俳優と組ませたのが正解
落ち着いた独特の時間が流れる こんなヨーロッパ映画は
絶対ハリウッドでは 作れない代物だ 

とかなんとか言って この映画 ロックを7杯位飲んだあと
見たので いよいよストーリーが 核心に入るところで
妙にうとうとしてしまったので・・・ ちょっと失敗でした
全然余裕あったつもりだったんだけど・・・(笑)

というわけで いかにもヨーロッパ的時間が流れる映画
ちなみにデブノーとは ポーランドにある森
ポーランドとユダヤ人の関係などにも チラっと覗かせ
これまたヨーロッパ的な隠し味

今日の映画:72点
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by acine | 2007-12-19 11:44 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(0)