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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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カテゴリ:Sudamerica  南米映画( 16 )

昔は恋人同士だった伝説的ダンサーの
マリアとファン・カルロスを追ったドキュメント+創作映画
結婚には至らなかった二人の愛と憎しみ
何があってもダンサーとしてお互い認め合う二人
円熟味たっぷり 人生のわびさびたっぷりの映画だった
独身のままのマリア 家庭を持ったファン・カルロス
近寄ったり 離れたり 交錯したりする 二人
なんだかんだ言っても ペアとしては最高のペア
それにしても タンゴはなんて官能的で哀愁が漂うんだろう




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by acine | 2016-10-20 22:02 | Sudamerica  南米映画 | Trackback | Comments(0)
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いやー 最高でした!

豊かな気分に浸れる・・・とはまさにこのこと

悪いけど この前↓の 独りよがりなセレブリセット旅には
ほとんどの時間帯 そんな気分になれなかったけど
この映画では 何十回とそんな気分に浸れただろうか・・・!

3秒、5秒でも 彼らの演奏が流れると
ただスクリーンを見聞きしてる 私たちまで
一瞬にして 甘美で豊かな世界にぱっと包まれる

そんな繰返しを延々味わえた 五感に響く 
さりげないけど 至福の音楽ドキュメント

詳しく:eiga.com

しかし こういうアルゼンチンタンゴのミュージシャンたちにこそ
マエストロという言葉が本当によく似合うこと!

スペイン語圏の音楽でも 
また独特のエレガントさと品と哀愁が漂って
なんとも言えない魅力がある音楽だなぁ・・・と
今回 ひしひしと感じました

アルゼンチンタンゴ 何度か 生を見聞きしたことあるけど
こんな風に 即3秒で豊かな気分!というのは
なかなか生でも味わえない雰囲気でした
 (というか 今まで自分が気がつかなかっただけかも!)

タンゴはブエノスアイレスにしか存在しない
と言い切ってたけど まさにそういう感じ

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そして 安岡力也みたいに 恰幅がよく
楽天的で そして 人生経験がたっぷりと
刻まれた彼らの指先からこぼれだす音 
喉からこぼれだす歌 そのすばらしいこと!

なんとも甘美なバンドネオンの音
リリカルなピアノの音
ドラマティックなヴァイオリンの音
ピュアで熟成赤ワインのような歌声

全てが恐ろしく魅力的だった

そして 同じように魅力的だったのは
マエストロたちの佇まいやお喋りや顔に刻まれた皺

一芸に秀でて 一芸に生きる人たちの素晴らしさ!
なーんて 素敵なんだろう~!

ニコニコと男同士でキスしあいハグしあい

場末で唄ってた自分がこんな劇場で歌えるなんて・・・!とか

自分は働いたことなくて 歌ばっかりで50年過ぎた・・・とか
 
(好きなミュージシャンのことを) 
天国に行ってまでも 彼のことを語りつくしたいくらいさ! とか 

タンゴはヨーロッパの影響は受けない!とか

多くのミュージシャンが出るので さほど一人一人に
時間が割けるわけではないけど なんとも味わい深い老人たち

タンゴは3分間のドラマさ・・・と 彼らが言う通り

タンゴに対する愛
音楽に対する愛
仲間に愛する愛
家族に対する愛

そのあたりの想いや人生経験が
瞬時に音で表現される魔法のような瞬間

いやー ほんとミュージシャンってカッコいいなぁ・・・!
と今回もほとほと感心しました

聞いてるだけで こんな幸せな気分になれるのに
演奏してる彼らは どんな幸福感が味わえるんだろう?!

うらやましいな~!

それにしても どこかシャンソン的でもあり
もちろんラテン色も強く そしてどこかヨーロッパ的であり
踊りの足さばきのセクシーさ・エレガントさ

そして ”ブエナビスタ・ソシアル・クラブ”
 (私 大・大好きな映画! サントラも大好き!)の曲たちとも通じる 
スペイン語圏音楽のスペイン語の単語たち

花・蝶・愛・目・別れ・涙・裏切り・人生etc・・・

だけど 他のどの音楽とも違う 
土着なんだけど どこか洗練されたエレガントであの甘美さ

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最後にミュージシャンたちが紹介されて なんとなく納得

アルゼンチンはイタリア系の人も多いので
 (アルゼンチンのスペイン語はイタリア語っぽい喋り方をするので有名)
マエストロたちの半数はイタリア系の名前 半数はスペイン系の名前

イタリアの血が入ってるから どこかエレガントなのかも
しれないなぁ・・・と 納得しました

特に映像に凝ってるわけでもないけど
マエストロたちの演奏に乗って流れる ブエノスアイレスの街の景色
南米のNYのようであり 南米のパリのようであり 
でも そこはブエノスアイレス

王家衛の”ブエノスアイレス”にも出てきた
サッカーあり 競馬あり 運河あり 壁の落書きあり
この映画見てると ブエノスアイレスにいる
レスリーとトニーとチャン・チェンに久々に会いたくなった

そして タンゴを踊る人 演奏をする人

さりげないけど 印象に残る
ブエノスアイレスの街と至福の演奏と歌

ピシッとタキシードとドレスで身を固め
ステージで演奏をするマエストロたち・・・

本当に豊かな時間を楽しめました!

エンディングの誰もいなくなったスタジオの風景
そんなところへ差し込まれた 一人のバンドネオン奏者が
黒い椅子に座って (↑の写真) メロディを奏でる
エンディングまで 本当に素敵でした

あの黒い革張り+多分キルティング+黒い薔薇の飾り+猫足
あの椅子いいなぁ・・・欲しい!と思って見てました

アルゼンチンタンゴ好きな人
音楽好きな人
老ミュージシャン好きな人

そのあたり どれか好きな人には 
絶対おすすめの すごく出来のいい 音楽ドキュメント

個人的に こういう土着系音楽ドキュメント

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ (キューバ) / amazon  
永遠のモータウン (アメリカ)
イベリア 魂のフラメンコ (スペイン)
12タンゴ/ブエノス・アイレスへの往復切符 (アルゼンチン) 
ディス・イズ・ボサノヴァ (ブラジル)
スクリーミング・マスターピース (アイスランド) 
クロッシング・ザ・ブリッジ (トルコ)
LIGHTNING IN A BOTTLE )(アメリカ) 
ジンガ (ブラジル) ジンガ 2回目
ジプシー・キャラバン (インド・ルーマニア・マケドニア・スペイン)

この映画も ↑ の映画と並んで

音楽好き ワールド系音楽好き 音楽ドキュメント好き
どれかに当てはまる人にも ぜひおすすめ!

全部当てはまる私には たまらない内容だった

曲やミュージシャンを知らなくても
なんとも甘美で豊かな気持ちになる素敵なドキュメント!

アルゼンチンタンゴ 生で見聞きしたくなりました~
誰か来たら行こうっと!

今日の映画:90点

ヤマハ音楽教室
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by acine | 2010-09-26 01:12 | Sudamerica  南米映画 | Comments(5)
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主演: ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナのメヒコ黄金コンビ
監督: カルロス・キュアロン (↓ の天国の口・・・の脚本家)
製作: アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、
     ギジェルモ・デル・トロ (後者2人:タグ参照)のメキシコの監督たち
ストーリー他:シネマトゥデイ

私の好きな ノーテンキでほろ苦い メキシコ映画 
天国の口、終りの楽園。  (この映画 サントラもすごくいい!)の
黄金コンビとキュアロン兄弟他 そうそうたるメキシコ映画陣が
タッグを組んだこの映画 1,2年前から この二人のスチール
はよく見てたけど いやー 何なんでしょ~?! これ!

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きっと皆で もう作りたいように作って 好きなように
突っ走って ユルイわ テキトーだわ んなアホな系映画 
香港映画の旧正月映画のノ リに近い 
で ノーテンキさや濃さはラテンもんなんで 
突き抜けてるというか・・・(笑)! アホくささ満点

おりしも ワールドカップ前だったので ノーテンキで
意外となるほどねーと思う サッカー絡みのモノローグは 
なかなか楽しかったなー

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田舎から出てきた ガエルとディエゴの兄弟の出世ぶりももう物凄い
スカウトされたって あんたら一体いくつよ?!という年だし
クセもんっぽい代理人が いい加減だけど 意外とマトモだし(笑)
あっと驚く サッカー成り上がり映画 ゴール!ゴール!2
なんか これと比べりゃ 可愛いもんだった(笑)

ガエルなんか サッカー選手と歌手も兼業してるくらいだもんー!
見てて 呆れる位 とんとん拍子すぎて(笑)

劇中でガエルが唄ってた ノーテンキな曲は
メキシコのヒットチャートで1位を取ったらしい(笑)
ガエルは可愛いけど 歌はあんまり上手くないんだわ(笑)

見終わって 何が残る映画でもないし
四文字言葉連発で 独特なノリのメキシコ・スペイン語の勢いと 
ガエルとディエゴの黄金コンビ好き ラテンもんが好きな人 
サッカーが好きな人辺りは 1回は見て損ないかも

その他の人には お薦めできない 趣味性高い映画でした
笑う(?)ツボどころも日本人にはどうも不明だし・・・(笑)

映画としての出来より ただ作りたいものを作ったタイプ
ガエルもディエゴもスターオーラあんまり出してなくて
あくまででも自然 この辺 今回この映画を作った
メキシコ映画人たちのリラックス度がよく出てるかな~

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↑ こういう風景の方が 二人には似合って ホッとする感じ
エンディングは 人生そんなもん的で よかったかもー

今日の映画:75点

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しかし こんなカッコして似合うのは ガエル位だと思う
ちっこいけど カッコ可愛いいわ (映画とはまるで関係なし↑ )

最後に サッカーつながり & 近況

2002年 日韓ワールドカップの時 ほか
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by acine | 2010-06-13 23:34 | Sudamerica  南米映画 | Comments(2)
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チェ2作を見て 再び見たいな~と思っていたこの映画
4年ぶりに見てみました 公開当時の感想

これはまだ医学生だった チェことエルネストが
友人のアルベルトと共に 南米大陸をオンボロバイクで旅する物語
エルネストを演じるのは ガエル・ガルシア・ベルナル
詳しく:角川映画

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久しぶりに見てみたら・・・ すっかり忘れかけてるところもあって
大の男が二人乗りで出かけたんだっけ?!と冒頭から驚いたりしましたが

チェ2作を見て この映画を見ると 監督も違うし
役者も 小柄なガエルと大柄なベニシオと違うものの 
その視線 その先に見つめるもの 匂いは同じ
彼が見ているのは まず人間 人間ありきなのです
不思議と印象は自然につながっていました

静かな映画なんだけど その志を感じる映画というか・・・ 

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南米の貧困 そんな人を目の当たりにすること
旅をしながら 病人の治療をこなし 
ハンセン病の施設で手伝いをする 人間エルネスト 
そして この旅を通じての変化
ベネズエラでの アルベルトとの別れ

今見れば この旅があってこそ・・・
あのキューバの物語があるんだなぁという感じで
また 違う目線で見ることができました

やっぱりガエルのチェもよかったなぁ・・・
ガエルの真摯な視線や姿勢も凄くよかった
あと10年後に 今回の2作の間の出来事
革命後~ボリビアに旅立つまでを
ガエルがまた演じる映画が出来てもいいな~と思いました

公開当時もへーぇ!と思った 口八丁の友人アルベルトを演じた
俳優ロドリゴ・デ・ラ・セルナは チェ・ゲバラのはとこらしいですね 
凄い世界です

今日の映画:82点
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by acine | 2009-02-12 21:18 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
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チェ パート1 で居眠りしてしまった部分を 再び見て
ゲバラ本を読みつつ臨んだ チェ パート2

革命を起こす!とキューバの森を歩いていたパート1

同じように ボリビアの森の中を仲間と歩いていても 
その色合いはまったく違っていて 見れば見るほど
進めば進むほど 底なし沼に陥っていく チェとその仲間たち
救いのない森の中をひたすら進むのみ・・・
詳しく:東京美術通信

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太陽の光も雨も風も彼らに味方していたと思える
パート1の色彩 毛色 空気感・・・

カストロに別れの手紙を送り キューバでの地位を捨て 
妻子からも離れ 変わらぬ信念だけ持ち 
同じようにボリビアへ潜入したものの・・・

ラモン そしてフェルナンドと 偽名を使いながら
外国人としての難しい立場が キューバ以上に彼に立ちはだかる
当てにしていたボリビア共産党 そして 民衆の協力も得られず 
物資も切れ アメリカの介入も受け どんどんと底なし沼へ・・・
八方塞となり 限界が見えてきてしまう チェの姿が悲しい・・・

年齢的なものか 持病の悪化か 周りの影響か
キューバの時のような 勢いやカリスマ性はあまり感じられず
外国人という立場もより厳しく ひっそりとするしかなく 仙人のような感じのチェ

1と同じく淡々とした進行だし 1以上に地味な展開だ
娯楽や面白さを感じる映画ではまったくなく 
革命家としての派手な演出・ストーリーもなく
ただひたすらチェの動向を追っているだけの映画 

希望も救いもなく とことんシリアスだけど
見る側も正面から向き合えば 映画もちゃんと
こっちを向いてくれる・・・ような気がする

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とにかく凄いのは ベニシオの演技!
前半は森と仲間たちに埋もれているようなチェだけども
喘息に苦しむ姿 あの山の中の銃撃戦の辺りから彼の存在感が凄い
最後の小屋のシーンでは まるで神かキリストか?!と
いう感じでもう凄かった 神がかってましたもん・・・!!!
役者ベニシオ・デル・トロの底力をひしひしと感じました

そして 最後 
キューバへ向かう船での若きチェの姿
無音のラスト そして エンディング

エンドクレジットは 音楽もまったくなく 
クレジットが流れるだけなんだけど その日いた観客たち 
誰一人としてクレジットが終わるまで 立ち上がらなかった

本当にずしーんと重くて どうしようもない
無力感を感じて 立ち上がれなくなってしまうのだ

個人的に好きなのは パート1の方だけど
パート2のこの重さと無力感・・・

余韻が残るパート2でした

今日の映画:82点

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カンヌに続き スペインのゴヤ賞でも
ベニシオ 主演男優賞獲得! 納得です

あと エンドクレジットで初めて気がついたけど
気になるジョルディ・モジャ(スペイン)もこの映画へ出ていてビックリ!
ちゃんとチェックしておくべきでした

あと”ラン・ローラ・ラン”のフランカ・ポテンテも出ていてビックリ
彼女もチラっと出てきたドイツ人役のマット・デイモンも皆スペイン語喋ってました

ボリビア
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by acine | 2009-02-12 20:31 | Sudamerica  南米映画 | Comments(2)
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予告を見た時から これは絶対見よう!と思ってましたが
もうすぐパート2公開間近に やっと見れました!

一言 凄くよかった!

静けさと力強さと聡明さと信念が同居したチェ同様
映画の印象もまったく同じ印象でした

そして エルネスト・”チェ”・ゲバラを演じた紅塩
ベニシオ・デル・トロの演技も素晴らしかった!

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ベニシオ 日本では 何でかイタリア語読みされてますが
彼はヒスパニックだし スペイン語では ci = シ なので
benicio = ベニシオ と正しく呼んであげて欲しい・・・といつも思う

そして スティーブン・ソダーバーグの演出もとても的確
NYでのシーンを効果的に使って 
基本的には スペイン語圏の役者を使っての
本格的スペイン語映画であったのもポイントが高い

世界的アイコンである チェ・ゲバラ
正直 彼の生涯や 取り巻く環境にまったく明るくなく
ガエル・ガルシア・ベルナルがチェ・ゲバラを演じた
モーターサイクル・ダイアリーズを見た後も 
ゲバラの本を読もう読もうと思いつつ 全然読めずに 
今回もほとんど白紙で臨んだ次第です
詳しく:東京美術館通信

映画が始まった途端 感じたのは 独特の色合いの映像
なんて色のトーンの雰囲気のある映画なんだろう・・・ということ

メキシコのアパートでのザラついた白色
だけど存在感のある人間たち
ニューヨークでのモノクロのシーン
そしてキューバの森の中の太陽が降り注ぐ美しい自然

文で説明するのは難しいけど 
ものすごく雰囲気のある映像で それを見ただけでも 
この映画はよさそうだ!というのが 即伝わってきた

フィデル・カストロと出会い キューバで革命を起こすべく
小さなことからコツコツと・・・ という感じで映画は進んでいく・・・

行く先々での志願者や農民を巻き込んでのゲリラ軍の道程は 
地味ともいえるもので スペクタクルというより 
あくまでもその時々での状態や チェや兵の
心の動きを中心としたもので 淡々としている

だけども そのエピソードや チェの言葉や行動一つ一つが
とても印象的で 決して飽きることはない 飽きないどころか
彼らの動き チェの言葉から 目が離せないという感じ

そして 後年チェがNYに行き インタビューをされたり
国連でもスピーチをしているシーンから 
そういう革命のシーンが回想される展開も上手い

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私が好きだったのは 
森の中 道なき道を進むゲリラ軍のシーン

負傷者が出ても決して見捨てない 
医師のチェは率先して 手厚く介護をし
皆で負傷者を担ぎながら 歩いて行くシーンが印象的だった
そして 武器を持たない農民は採用しない 
やる気のない者は抜けろ・・・とか 
とても真っ当でリアリティのあるシーンだった

そして 休憩の合間に チェが本を読んでるシーン
農民出身者に 字や算数を勉強しろと諭すシーン
行く先々で 地元民を診察するチェ 

この映画を見る限り 
チェ・ゲバラは革命家であり 優秀な思想家だったのだな~と
とてもインテリであり そして信念がまったく揺るがない
いい意味で 宗教家のようでもあった

彼の言う ”祖国か死か”は 別として 
愛を持って その信念を貫き通すエネルギー
本気度 その魂 移ろいやすい今時の人間も
彼を見習うべきことではないか・・・と

演技をしてるようにはまったく思わせない
そんなチェを演じたベニシオの演技は 本当に素晴らしかった!
映画の印象同様 静けさを身に纏い とても心が強く
信念を貫き通す男を 見事に演じていた 
そして 渋くて なんとカッコいいことよ!

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予告でも印象的だった 国連でのスピーチシーンも
見所たっぷり 反論するアメリカや他の中南米や
南米の国の代表を相手に 力強く喋るシーンは凄くよかった

そのスピーチの内容も 今の時代に置き換えても
よく理解できる事柄や ごもっとも!と思うことも多くて
世界というものは なかなか進歩するのは
難しいものなんだな・・・とも

そして ロドリゴ・サントロがスペイン語を喋ってたり
”アラトリステ”で見たばかりのウナクス・ウガルデや
これまたよく見る カタリーナ・サンディノ・モレノなど
ラテン圏キャストもよい 

というわけで 背景を深く知らなくとも
映画自体の魅力も凄く溢れた1本でした

十分堪能できたけれど 見終わって思ったのは
やっぱり本を読んでおきたいなぁ
本を読んでから パート2を見ようと思った次第です

そして 睡眠不足&ハシゴのレイトだったので
終わり1/3位 心地よい中南米のスペイン語の響きに
ウトウトしながら見てしまったのは勿体なかった

まくし立てるようなスペインのスペイン語より
南米、中南米のスペイン語はゆったりしてて
優しい感じで 聞いてて凄く心地よいのです(笑)

そういえば こんな言い回しもあったな~ 
そうそう!こんな悪い言葉もあったな(笑)など
スペイン語の勉強にも とてもなりました

話それましたが 何ヶ月も待たせる某レッドクリフより
こういう矢継ぎ早の公開の方が 観客の満足度を上げて
興行的には効果的なんではと思ったりして・・・

今日の映画:80点

パート2  ”39歳 別れの手紙” も期待大です

一緒に見た 南米人の友人いわく
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by acine | 2009-01-29 12:34 | Sudamerica  南米映画 | Comments(6)
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フェルナンド・メイレレスの新作で
ガエル・ガルシア・ベルナルが出る
ジュリアン・ムーアが出る・・・
というわけで 見に行きました

ポルトガルのノーベル賞作家の作品が原作の
社会派パニックムーヴィーという感じでしょうか?
詳しく:Cinema Leaf

その題材は異色であり 毛色の変わった映画だな~という
印象を受けたけど 結局 人間が極限に追い込まれたら
目が見えようが 見えまいが 同じだということ

この映画を見ると 普段見えているものは何なのか?
別に見なくてもいいものなのか?
そして普段信じているものは 価値があるのか?とか
つい思ってしまうに違いない

だからと言って この映画のような世界へ放り込まれるのはご免だ

以下 ネタバレに近い書き方あり

一人だけ見えるのに それを隠して
医師の夫と一緒に収容所へ入所する 
ジュリアン・ムーアが主役のようなもの

一人だけ 目が見えるので 皆の母親役のような存在になってしまう彼女
見えるだけに 人一倍 苦悩ややるせなさが彼女を襲う

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いろいろと皆の手助けをし 所内で起こった反乱に 反旗を翻すのも彼女

だけど 終盤・・・ 結局 彼女(&その仲間たち)も
自分さえよければいい 自分達さえ助かればいいんじゃないか?!
と かなり疑問でした 所詮 彼女も聖母でも何でもなかった・・・というオチ

ま しょせん人間そんなもんよ という
人道的 博愛主義ではいられない・・・という
限界も見せられたような気がする

救いようのない収容所の中の生活
最初は秩序らしいものがあったけれど
段々無法地帯と化す様 そして抜け出して見た世界・・・

救いようがないように思えて 
ラストはいきなり終わりよければすべてよし的安易さ

で よかったね!とは思えない ご都合主義のように感じました

ほとんどすっぴんで 一人奔走する
ジュリアン・ムーアの演技自体はとても良かったと思う
 
俳優陣は各々良かったと思うけど・・・

やっぱり日本人二人に違和感が凄くあった
日本資本だからしょうがなかったのかもしれないけど
別に 彼ら二人 夫婦が日本人である必然性は
まったくなかったような気がする

どうも二人が出て 日本語喋ってると もう空気がガラっと変わって
その無国籍感が 台無しになってしまうような気が・・・

特に伊勢谷の方が 本当にわざとらしい・・・
出だしの ”目が見えない” の台詞からして
ダメダメ感が即刻漂うのが悲しかった

どうも 日本人がこのような映画に出るのは
違和感があってしょうがない・・・

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そして お目当てのガエルくん

今回は 待ってましたの いい意味でのタイプキャスト
いかがわしい系ガエルでした

出だしからして ガエルらしい登場の仕方
そして収容所内でのダーティなキャラクターも十八番!

悪いことしてたら 当然その報いが来るわけで・・・

某日本人より少ない出番でも こんな役でも
鋭く しっかり印象を残すのはさすが

雰囲気もの映画であるし 好き嫌いも別れるだろうし
見る人を選ぶ映画かも・・・だけど 
私は嫌いではなかった・・・なぁ 
物凄く良かったという訳でもないけれど・・・

絶望感溢れる収容所の内部 そしてあの街並み!
描き方は悪くなかったけれど 
フェルナンド・メイレレスらしいキレのよさや
スケール感が 今イチなかったのが残念

日本人二人が出ると 違和感&幻滅を 
終始感じてたのも大きな減点要素

今日の映画:74点
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by acine | 2008-11-30 20:15 | Sudamerica  南米映画 | Comments(2)
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公開時 気になってた映画

普段日本に暮らしてると お金のためとはいえ
こんな仕事を17歳の女の子が引き受けるなんて・・・と
驚愕の話かもしれない・・・

コロンビアとアメリカ 
需要と供給 貧しい国と富める国の格差 
そんなことをしないと お金が得られない現実・・・
なんとも考えさされるお話だ

ストーリー: allcinema

ただし アメリカの空港で一旦足止めされた主人公マリアと
入国審査官?とのやりとりを見ていると こんな危険な仕事をしてる人が
一杯いるんだろうなぁ まるで日常茶飯事のようなやりとりだ
そして アメリカ側も匂う人間はそうして食い止めているんだろう

それにしても 体内で破裂? 全部ドラッグが体内から出てこないと・・・・の
シーンにはこれまた 言葉が出ない・・・ 
いくらお金のためとはいえ 破裂したとしても 出てこなかったとしても
ここまで身の危険を冒してまで・・・!
しかも 主人公のマリアは しっかりしてるとはいえ 
まだ17歳で身重なのに・・・

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こんないかにも裏街道なストーリーを引っ張っていくのは
美しく地に足のついてる 数人のラテン女優たち 

コロンビア人女優として 初のアカデミー主演女優賞に
ノミネートというのも納得のマリア役のカタリーナ・サンディ・モレノ

彼女の演技や視線が素晴らしい 
落ち着いた雰囲気 その中で湧き上がる感情
静かで 繊細で 力強く ストーリーの中心に足をしっかり着け 
観てる者の視線を離さない

こんな仕事をしながらも 神に祈る姿
ラテン世界のこんなアンバランスな風景にも 何故か心を掴まれた

ラストも彼女に残ったものは 一体何だったのか? 
虚しさも感じる ほろ苦い映画だった

今日の映画:74点
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by acine | 2008-02-29 23:35 | Sudamerica  南米映画 | Comments(2)
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’50年代 ボサノヴァの創世記を追う 音楽ドキュメント
や~っと 今頃見ることが出来ました

リオ・デジャネイロの街を舞台に
どんな風にボサノヴァが作られたか?
どんな人たちが関わって生まれたのか?
どんな風にムーブメントとして広がっていったのか?
アメリカのジャズ ラテンのボレロ そしてサンバとの関連性

もっと古い音楽かと思っていたら 意外にもモダン
そんな年数しかまだたってなかったとは驚き

そして 何と言っても 優しげで甘美なそのメロディと世界感!

生き証人たちによって 今もヴィヴィッドに演奏され歌われる歌の数々
よい時間を重ねた老ミュージシャンたちの手から奏でられる音
喉から出てくる声は 一瞬にその場の空気を変える力がある
一瞬にして こっちもその場で直接聴いてるような幸福感!

優しく美しく ストレートにロマンティックな歌詞たち
ポルトガル語の優しい響きとギターの音
どの曲も捨て曲がないくらい いい曲ばかり

なんとも心地いい 至福の2時間強を過ごしました
家にいる時 この映画をエンドレスでずっと流していたい・・・!
そしてBGMとしても最高だろうなぁ・・・と思ってしまう心地よさ

そして クラシックやコール・ポーターが好きだったという
若き日のアントニオ・カルロス・ジョビン
大変ハンサムでその雰囲気も素敵
彼のCD何か買おうかしらん?!

そして フランク・シナトラとの”イパネマの娘”の共演
才能溢れる伊達男が二人 絵になりすぎだった
これまた凄く良くて これまたCDが欲しい

そして 時代の花だったらしい コケティッシュなナラ・レオンも気になるなぁ
 *コール・ポーターを描いた五線譜のラブレター(サントラ大好き!)

同じラテンでも スペイン語圏とはまた違う
独特の優しげな魅力がある ポルトガル語圏
映画もだけど 音楽もなんとも魅力的すぎる ブラジルもの

ボサノヴァじゃないけど 
ついつい カエターノ・ヴェローゾとかマルコス・ヴァーリとか
セルジオ・メンデスとか 手持ちのブラジルもん 聞いております(笑)

今日の映画:82点
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by acine | 2008-01-07 13:46 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
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ブラジルの青い空と 家族の瞳 そして音楽 
決して恵まれていないだろう環境の中でも
生き生きとした眼と素朴さが 印象的なブラジルの人たち
ラテンの人たちの濃くて情熱溢れる 家族愛と音楽愛が溢れた1本

ブラジルの国民的人気デュオらしい
ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの半生をモデルにしたストーリー
音楽監修:カエターノ・ヴェローゾと 実はすごく豪華!

小作人の父親は 息子達をミュージシャンに育てたい!という
熱意の余り あの手この手で 音楽好きになるよう仕向け
子供や奥さんや 家族全体を巻き込んでいく・・・

その姿は 家族として見れば いい迷惑でもあり
かつ無鉄砲でおかしい 息子をミュージシャンに!と
楽器に生卵に・・・と 信じてやまない信念も微笑ましい
いかにもラテン的で 情熱的で家族を愛する父親
そして 次々と子供を産みながら 家族を支える母親
二人の子供を見つめる暖かい眼が 何とも印象的だった

そんな強引な父親に 引き気味だった息子たちも
長男はアコーデオン 次男はギターを 買ってもらい
父親の熱意が伝わってきたのか 徐々に音楽に興味を示しだす
家族を助けるには 僕達もやらなくては・・・!
そして自分達も音楽に魅せられていくというくだりが
わかりやすく直球型で のし上がりストーリーの王道 

この息子達を演じた 子役2人がとっても可愛くて
まっすぐな瞳 生き生きと かつナイーブな演技が凄く良かった 
そして歌(本当に歌ってるのかは?)も凄くいい
親から離され 怪しげなエージェントに連れられての興行は
絶対怪しいよ!このオッサン!ロクなことないよ!と思いつつ
思わず この子達の行く末にちょっとハラハラしつつ見てしまう

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貧しいながらも 緑溢れる大地 どことも違う
南米ならではの 青く広がる空が 何とも印象的 
親子の演奏風景 車に乗って移動する彼ら・・・
音楽映画でもあり ロードムーヴィーでもある
そして 人生のロードムーヴィーでも・・・

途中 悲しい出来事が起こったり 音楽でも挫折を味わい
何事も上手く行くわけじゃない まさに人生山あり谷あり
だけども ラストでは 両親と共にステージで歌う 息子達の姿
他人が見たら 呆れる父親かしれないけど 信念は見事実った
幸せな親に 幸せな子供達 紆余曲折があってもこんな風に
信じあえる家族は うらやましいと思う 

父フランシスコだけではなく 母エレナの功績も大きい
個人的には ”フランシスコとエレナの2人の息子”
というタイトルが 正しいと思うけど
父と息子という方が 絵になるんだろうなぁ・・・

子供時代→大人時代→本物 という登場具合
どうも大人になるにつれ 濃すぎて ん?という感じだったので
可愛い子供時代の2人に軍配! 可愛い二人だった

それにしても エンディングまで延々流れ続ける 
ブラジル音楽の心地よさは なんと気持ちいいものか・・・
その暖かさ 清々しさ 艶やかさが 優しげな響きの
ポルトガル語の語感とあいまって とても魅力的
スペイン語圏の音楽とはまた違う 柔らかさがあると思う

いろんな人種が集ったり 行き交う場所には 
いい音楽が生まれるんだろうな・・・と思う

音楽成り上がりストーリーの王道 直球型で大変わかりやすいけど
こういうラテン的要素が一杯なのも また目線が違って 素直に楽しめる

今日の映画:78点
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by acine | 2007-07-10 13:04 | Sudamerica  南米映画 | Comments(2)