Mi cinema log acine.exblog.jp

簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
プロフィールを見る
画像一覧

<   2006年 07月 ( 8 )   > この月の画像一覧

e0079992_0325198.jpg

気に入った映画はリピーターと化す私
今年2回目のリピーター映画! *1回目はジョージ・マイケル
また見たくてウズウズして 行ってしまいました

シンプルな作りのドキュメントに
ブラジル人の持つGINGAの威力を またまざまざと見せてもらった
貧しくとも 自分の思いに向かって 肩肘張らずに頑張れる素
どんな状況にあろうとも 持てる楽しみは持とうじゃないか
というピュアな喜び を見せてもらった感じ

動き回る姿 人間の体って美しい
人間って こんなポテンシャルを秘めてるんだな
生き生きとした瞳 そんな彼らが何とも頼もしく眩しく見える
悲しいかな 盆踊り日本人な私
今の日本&日本人がいくらお金を積んでも買えない
手に入れられないものが そこにある感じ
信じる・見守る家族の姿も またよいのだ

映画好き (特に単館系、アート系、ブラジルもの好き)
サッカー好き (する人、見る人、熱心なファン、いんちきファン→私) 
スポーツ好き (すべてのジャンル ↑と同じく)
音楽好き (ブラジリアン、ラテン、ワールド系)
映像好き (カッコいい、リアル、美しい)
ドキュメント好き 男前が好き(カポエイラの先生:花◎!)
など この中でどれか一つでも 好きなものがある人には おすすめ

映像・音楽・キャスト どれか一つずつ取っても それぞれクオリティ高い
その総合力や・・・すごい魅力 すごい威力でした

GINGAの威力 GINGAのDNA 恐るべし・・・ですな
超絶身体能力&テクニック&リズム感には
他国人・・・ ほんと勝ち目ありません
なのに 成功する人は一握り すごい国ですな まったく

点1点上げます 今日の映画:83点
今年のマイベスト3に確実に入りそうな予感

サントラもますます欲しくなった ガンガンかけて車へ乗りたい気分!
こういうテンション上げ系 自然にアドレナリン放出系
たまには聞かなくてはー! *うほほ!ついに買ってしまったぞ!
[PR]
by acine | 2006-07-29 00:25 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
e0079992_2310490.jpg

GINGA とは ポルトガル語で揺れるという意味で

狭義では、フットボールにおけるフェイント時の足さばきのこと
あるいはカポエイラの基本動作 

広義では、ブラジル人特有のしなやかで
リズム感のある身体性そのものから心の拠り所と
しての象徴的な言葉に使用されているらしい

ブラジル人は「GINGA」を持っている、という事実に尽きる

以上・・・ GINGA 公式ブログ よりの引用


その名の通り はぁ~!なーんて凄いんだ!
とそこで見てた人は まず間違いなくそう思ったに違いない

素晴らしい足技 躍動する肉体 凄い身体能力 あのリズム 
ボールを蹴る楽しさ 真剣な目 純粋な瞳 
ボールと肉体が こともなげにシンクロする瞬間が凄い

道路 部屋 貧民街のコート 荒れたコート 砂浜 船の上(!)
ちょっとでもスペースがあれば どこでも誰でもボールを蹴り始める 
厳しくも雄大で美しいブラジルの風景・社会と
彼らの技と肉体の素晴らしさと美しさに
とにもかくにも感嘆するしか術がないドキュメント

ブラジル各地に生息する
ストリートサッカー ビーチサッカー プロを目指す者
片足の青年 アマゾンの奥地 カポェイラの指導者
リフティングのブラジル記録を持ってる少女 
プロ選手(ロビーニョ) プロフットサル選手(ファルカン)
などの姿を リアルに生き生きと追う

ロック&ダンスフレイバーでガンガンと
終始リズムよく流れるブラジル音楽にのって
 *このサントラかなり欲しい! テンション上げる時によさそう
プロデューサーがフェルナンド・メイレレスらしい 
テンポいいリアルな映像が カッコよく美しい  好み!
 *フェルナンド・メイレレス監督作:ナイロビの蜂

e0079992_23215295.jpg

映画内で
”ブラジル人は母親のお腹にいる時からキックしている”
”ブラジル人はみんなサッカーが上手い” なんて語られるけど 
ははーその通りでございます!・・・とひれ伏すしかない

いんちきサッカーファンの私が見ても
その辺でストリートサッカーをしてる人 貧民街のコートで
裸足をサッカーしてる人 子供 女の子 ビーチの人たち 片足の人
きっとブラジルサッカー界の底辺にいるような人たちでも
余りにも凄い! 恐ろしいまでの層の厚さというか国技ですな
日本代表でここまで出来る人いる?いないでしょ?!
悪いけど ゴールの主人公より 100倍くらい上手いと思う(笑)

彼らの持って生まれたリズム・肉体・DNAは余りにも違う 違いすぎる!
せいぜい盆踊りくらいのリズムくらいしか持ち合わせてないだろう
日本人から見ると 驚異の世界 というか 別の惑星の出来事のようにさえ思える

こういう肉体とリズムが自然に神々しく一体化してる
彼らの動きを見ていると 来世は一度ブラジル人に生まれてみて
あのリズムや身体能力を体験してみたいなぁ・・・なんて
ちらっと思ったりして・・・また来世の目標が一つ増えたかも(笑)

こんな国に勝とうなんて 100年も200年も早いわ・・・と
W杯が終わった今 この映画を見るとそれがよ~くわかる
ジーコの戦法は こういう人たち対象にこそ生きてくる
それを盆踊り日本人にやらせようってのはやっぱり無理よね

はぁー!ほんとに凄いわ! とまた感嘆して おしまい
いやー面白かった!!!

今日の映画 82点  2回目感想

カポエイラも本当に凄いね 神業としか思えない
カンフーと戦つとどっちが強いんだろ?
形と道と技 神業的な動きに共通するものがありそう 
”カポエイラVSカンフー最後の決戦” 
なんて映画があれば 絶対見るのにー!
[PR]
by acine | 2006-07-26 23:33 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
e0079992_22144082.jpg

北京にある路地・横丁のことを胡同(フートン)と呼ぶらしい
そんな風情のある路地にある家たちも 
北京オリンピックに向けて 壊されて近代化されている最中とか
そんな失われ行く胡同で育った チャン・ヤン監督の作品 
路地好き&中華圏映画好きとしては これは見なくては!

’67生まれの向陽(シャンヤン)は夏に生まれ
家の前に咲いていた向日葵(ひまわり)にちなんで名づけられた
下放され(多分)数年間家を空けていた父親が家に戻ってきて
なかなかパパと呼べない なかなか馴染むことが出来ない向陽
絵の道を志していた父親は 息子にも絵の道を強要する
そんな父親を快く受け入れれない息子は
幼年期、少年期、青年期と成長していく中でも
理不尽な父にどうしても反発してしまう・・・
そして父と息子の関係は・・・?というストーリー

この映画の魅力は 
何とも味わい深い胡同の風景や室内の風景
北京の四季 タイトルのように 降り注ぐ優しげな太陽の光
長屋のようでもある路地に暮らす この家族や人々
出来事が淡々と生き生きと描かれていること
決してドラマティックでもなく いいことばかりでもない
地にしっかりと足がついている とても実直なところがいい
そこまでするか?とあっと驚いたり 呆れたりの
率直すぎる中国人のメンタリティもよく描かれていると思う
ご飯を通じて人間関係がつながっているのも 中国らしいシーン

日本もきっと東京オリンピック前は
皆 こんな生活をしてたんではないだろうか?と思われて 
国が違っても その辺りは変わりない
近代化で失った大切なものや事たちの姿が懐かしく
何だか勿体なく思えてくる・・・

いがみ合うことがあっても 困った時は近所の皆で助け合う
家族みんなで働く みんなでご飯を食べる
生活の音の中に家族がいる 勉強をする 作業をする
この映画を見ていると 近代化で手に入れたものの代わりに
失ったものの方が大きいのではないか?と思えてくる

主人公向陽と同じ ’67年生まれの監督の 失われゆく胡同と
そんな時代への 愛情のこもったオマージュのように思える
e0079992_225111100.jpg

国や時代が代わっても 親子の関係 家族の関係はどこも同じ
子供と親の関係は難しい・・・ 
親も成長過程(もしくは発展途上や成長不足の親だっている)だから
理不尽な事も平気で言う 息子を思う余り余計不器用にもなる
息子はいつの時代も わだかまりを持ち なかなか親を理解できない・・・
血がつながってるからこそ 余計こじれる 意地を張る 

でも この家族は根底では 結ばれているような気がする 
本当にこじれてたら 一緒にご飯なんか食べないし
何かあれば 駆けつけるようなこともしないと思う
ラストは え?それでいいの?! と父の行動に
賛否両論かもだけど 父の気持ちもわかる
お涙頂戴でもないかわりに 実直さが光る映画
中国もほんといい映画作る国ですね~

俳優陣もとっても堅実
主人公も3人が演じてるけど 皆合格点
しかも顔が似てるので ストーリーも上手く
繋がっていくので不自然さは全くない
細かく言うと個人的評価は 少年>青年>今 の順
父親も淡々としてるけど 落ち着いた何ともいい演技
母:ジョアン・チェンにはちょっとビックリだったりした
中国の俳優さんも 懐大きく実力ある人が多い

それにしても どんな構造になっているのか 
この映画に出てくるような路地や家を見てみたい!
入り組んだ路地 重厚な瓦 レンガ積み 植木鉢 
吊られた野菜 窓にかかったレースやカーテン 年代ものの家具
レトロモダンなソファの貼地 ホーローの洗面器
大道具 小道具 どれも魅力的で馴染みよく存在してる
インテリアも 何故かヨーロッパのカントリーなどとも通じる路線で
なんとも可愛く味わい深い いいデコレーションがしてある
私だったら 快適そうなマンションより この胡同の家に暮らしてみたい
カメラ持って 日常の風景が撮ってみたくなる雰囲気

そして エンドクレジットでのめっけもん
なーんと!この映画 撮影指導:杜可風 だったのね~!!!
彼にしてはクリアな映像だけど 奇をてらわず アートになりすぎず
シンプルにしっかり写してるのは この映画の雰囲気や空気によく合っている
杜可風好きとしては すごく得した気分!

今日の映画 80点
[PR]
by acine | 2006-07-24 22:49 | China 中国映画 | Comments(2)
e0079992_23384059.jpg

映画館で見れば ほんとより楽しかっただろうな~と思わせる
台湾版ゲイ風味ラブコメ 小粒でストーリーも単純だけど 
丁寧に作った まるで少女マンガのような楽しい一品でした
何となく 君さえいれば 金枝玉葉 や ターンレフト ターンライト テイスト

街もギュッと濃縮されてて 濃い目の香港テイストと違い
空も高く 街も広々として 太陽がさんさんと降り注ぎ 
並木道の緑も青く 台湾(台北)らしい大らかさがいい
流れもスムースで 細やかな描き方は より日本人の感性に近い

冒頭のプールの水面下のシーンや日本家屋のシーンから 
クリアで可愛くてワクワクするような楽しい雰囲気が伝わってきた
ラストも 笑う二人とこっちも一緒に笑いたくなる 
ワクワク感が終始持続するのが この映画の楽しいところ

日本版タイトルは 
楊祐寧(トニー・ヤン)演じる 田舎育ちの素朴な少年ティエンの恋
周群達(ダンカン・チョウ)演じる プレイボーイ(笑)の
香港人建築家のバイの秘密 という単純な意味だった

この2人が何とも可愛いの~! 顔も体も綺麗でたくましくお肌ピチピチ!
いやー若いっていいねぇ・・・とついこっちもほくそ笑んでしまうノリ
と言っても あんまりいやらしくないのが少女マンガノリ
e0079992_023048.jpg


普通っぽいけど目線が意外と色っぽい 少年っぽさを残したトニー・ヤン(左)
初見だったけど 普通っぽさの中に 自然で達者な演技ぶりは
器が大きそうで いかにも映画俳優向きかもしれない
ラストですっかり忘れていた原題見て えぇ~?!トニー・ヤンの役は
17歳だったのか!と 今さらながらちょっとビックリ
若いっていいわね というか若すぎだ(笑) もう少し年齢設定上かと思っていた

そしてセブンソードや某台湾ドラマ(ジゴローという役名・笑)で
すでに見たことあるダンカン(右) 一重で涼しげなようで
どこかねっとりとした濃さや陰りは やっぱり香港人らしいかも
台湾をベースにしてるみたいだけど 苦悩するダンカン@黒社会もの香港映画
なんぞ見てみたい気がする 黒社会もの似合いそうな気がする

2人とも元モデルという事も 少女マンガ的映画にはピッタリの選択
そしてダンカンは 何とウィンドサーフィンの元香港代表らしい

そして 見事に女が出ない映画なのよ(笑) アルモドバル映画か~!
まわりを固めるゲイ仲間も 豪快で細やかで 何とも面白い!
俳優陣の堂々としてて このカラっとした雰囲気は
どうも日本人俳優では出せないテイスト
細やかな台湾とはいえ 東洋のラテンである 中華圏らしい味わい
また皆お肌が綺麗でツルっとしてて 体格はガッチリ よろしい!
彼らのファッションも なかなかいい感じ
それにしても こういう方々集まると 
女子高校生の集まりや 女同士の会話みたいで面白い 楽しそう!
男と女が混ざったメンタリティって 最強かもしれない

というわけで 何だか若い子鑑賞映画っぽくなってしまいましたが
中華圏南方の若い男子は 演技もルックスもレベルが高いわね~!
年齢問わず 世の中の女性の方々・・・
たまにはこんな映画で わはは!と笑い 
可愛い子達を見て ふふふ・・・と ほくそ笑むのもよいでしょう!
後味よいです

今日の映画 80点
[PR]
by acine | 2006-07-20 00:02 | Taiwan 台湾映画 | Comments(21)
e0079992_22482224.jpg

東京攻略に続く ジングル・マ監督 トニー・レオン主演
攻略シリーズ第二弾 *ネタばれあり

東京攻略は日本人キャストも交え 
アクションとユルさが混じった珍品だったけど
香港~ソウルへと 舞台を移した今回は少し引き締まった感じ
トニーの助手もユルめだった日本美女から
キリっとした少数精鋭ソウル美女へ変わったせいもあるかな?

正直・・・あまり舞台やストーリーは重要ではないこのシリーズ
TVドラマみたい (というかルパン3世ノリというか・・・)で
あくまでも重要なのは トニー・レオンが今でもこんな映画に出るってこと

やっぱり日本人の役とは思えない(笑) 林(リン)さんを演じる
顔ぽっちゃり気味のトニーも 前回よりはカッコよく 余裕で演じてるかな
ドキドキする あらら・・・な日本語がない分 安心してこっちも見れるし!

それにしても あくまでも 生身が基本の香港アクション
当然 部分部分はスタントだろうけど 当然役者さんも
顔が写る部分は キレのいいアクションが要求される

仮にも いや正真正銘のカンヌ主演賞男優である
天下のトニー・レオンであろうが お構いなし!
香港映画界いやアジア映画界の至宝である
トニさんをあんまりいぢめないでよ~ 大事にしてよ~と
四十路を越えた彼を ファンとしては つい心配してしまう(笑)

プールや地下鉄や飛行機の上で格闘したり
皿やハシゴ etc・・・ 物凄く狭いエリアや 
何でも利用してのアクションの数々
多少一生懸命な所もあるけど(笑) ちゃーんとこなしてるのが凄いよなぁ
とある意味 大変粗末 もとい 恐ろしく贅沢な
トニー・レオンの使い方に感心する映画でもある?!
いつものことながら 演じる本人も楽しそうなのが
見ていて 何とも楽しい香港映画!

e0079992_23145679.jpg


最初は敵?ライバル?と思われた 
リッチー・レン&スー・チーの台湾コンビは
アクションはキリリ 演技はほんわか振りがいい感じ
劇中で 悪人顔と言われるリッチーくん・・・ 
今回はゴン中山に見えてしょうがなかったな(笑)
アクションもキレいいし 広東語、北京語、英語と 流暢です
スー・チーも貫禄が出て大人になったけど 
ファニーフェイス&トーク すっとんきょうな魅力は今も全く変わらず・・・
途中・・・どう見ても男(スタント)だろという
ゴツい後姿スー・チーもいたのはおかしかった(笑)

この3人見てると ゴージャスもまた見たくなる感じ
主役のジャッキー・チェンはどうでもいい
この映画シンチーのカメオ爆笑! 一瞬で場をさらう

今日の映画 70点
[PR]
by acine | 2006-07-17 23:06 | Hong Kong  香港映画 | Comments(6)
e0079992_12341442.jpg


強盗団を獲り逃がし 信頼を失った警察の威信をかけて
犯人を追う一部始終を 機動隊員につけたワイヤレスカメラで
TV中継するという 警察が仕掛けた前代未聞のショーを追う というドラマ

そんなのあり?!という ありそうでなさそうな設定
いやなさそうで今の時代ありえる? という設定のもと 
どんな風に料理するのか? 監督:ジョニー・トー

市街地の団地(多分九龍)を舞台に 犯人を追う警察官たち 
リッチー・レン演じる大陸の強盗団+仲間
押し入った家に居合わせた ラム・シュー親子
そして これまた居合わせた大陸の殺し屋2人
投入された機動隊(PTU)
ケリー・チャン演じる警察の指揮官+面々
それを取り囲む多数のメディア

狭いエリア(団地の廊下、部屋)を利用して
シンプルなストーリーの中にも タイミングの美
ジョニー・トーらしい 様式美が光る

逃げる犯人たちの距離感 
それを追う警察官たちのバラつき感
狭い廊下を独特のテンポで進む警察官
団地を取り囲むメディアの集団

何とも絵的に 絶妙なフォーメーションというか バラつき感
これしかないという配置 人数 距離感  何とも職人技!
こういう部分 いつもながら ものすごくこだわってる監督だと思う

そして 犯罪ものにしては 不思議とゆったりしたテンポで
間合い 時間の進み方 これも独特の味わいを感じる

膠着してる状態にも関わらず
犯人が楽しそうに 野菜を切り 中華鍋を持って ご飯を作り
犯人と人質が一緒にご飯を食べてる図は
食にこだわる香港(中華圏)にしか 作れない図かもしれない
独特の間合い 空気感 ユーモラスで 何とも面白かった

あとメディアに 警察も弁当配るところも面白すぎるし
そのメニューまで放送するなんて(笑)
一部始終を中継するなんて やりすぎ感のあるところも 香港映画らしい
メディアのカメラマンも いつでもシャッター切りすぎでやりすぎなところも(笑)

e0079992_12553265.jpg

いつもは穏やかな雰囲気のリッチー・レンも 今回は一重の目も鋭く
時にはユーモラスに 見事に犯人を演じきってたと思う
台湾出身の彼にはピッタリな北京語を喋る役だったけど
本当に 香港映画での犯罪者・・・黒社会の人間じゃなかったら
大陸出身者という設定は 確立されたジャンルになりつつある感じ
しかも今回の犯人達は バックを斜めがけにしたりして
なかなかスタイリッシュだったりするのも 監督のこだわりかな?
音楽もジャズっぽくて 意外とコジャれてたような気がする

ケリーは正直 警察の指示をするクラスの人間には見えないんだけど・・・
でも あの硬質な持ち味がハマってたともいえる
でもやっぱりあの三白眼は苦手だな 怖い

ジョニー・トー映画でお馴染みの そこにいたんだ!ラム・シュー
やっぱり脂ぎってますサイモン・ヤム 今回は華やかだったマギー・シューも◎

何にしても いいかげんではない
きっちりと作り上げた 香港映画には間違いない 

今日の映画 77点

過去のジョニー・トー監督作:
ターンレフト ターンライト ザ・ミッション/非情の掟 PTU
[PR]
by acine | 2006-07-12 13:03 | Hong Kong  香港映画 | Comments(16)
e0079992_20584736.jpg

全くもう巡業はラストの段階ではないかー?と思う頃 やっと鑑賞 *ネタバレあり

ガス・ヴァン・サント監督 マイケル・ピット主演
90年代の伝説的ロックバンド ”ニルヴァーナ”の
今は亡きカート・コバーンの最後の日々を追った映画・・・と思っていた

特にファンというわけでは なかったけど
ニルヴァーナの曲やアルバムがヒットしていた時代 
K・コバーンが自殺したこと リアルタイムで知ってる世代
&もとRock好きとしては 見ておかねば・・・ね

マイケル・ピット演じるブレイク
森の中を彷徨い 川に飛び込み スコップを持って
バンドのメンバー&そのGFと同居している屋敷を 
彼らを避けるように出たり入ったり・・・ 延々歩いてみたり
ラリって挙動不審で ブツブツ独り言を言ったり 
女物のスリップを着て 銃持ってウロウロしたり
BOYZ Ⅱ MEN のMVを見ていたり(!)
食事を作る手もおぼつなかい 死んだように寝っころがっていたり
完璧に挙動不審だと思っていたら
かと思えば ちゃんと歌いギターを弾いていたり・・・
まともな精神も ほんの僅かは保っていた 

淡々と そういうシーンが続いていく中
彼が薬物の厚生施設から 脱走していている最中らしいというのがわかる
そして 自ら命を絶つまでの風景が 変わらず淡々と映し出されていく

だけど それが余りにも孤独なのだ
結婚してたはずなのに 彼女の姿は他人宛の電話のみ 
バンドのメンバーだって 仲間のような 全く赤の他人のような
仲いいのか 全くそうでないのか よくわからない
何とも不思議で希薄な人間関係
興行がらみの連中も 自分の利益だけ優先する

そんな中 誰からも見放されたように 
自ら見放しておいてくれと言わんばかりに 孤独を貫くブレイク・・・
ミュージシャンの苦悩 とても人気者とは思えないような生活

マイケル・ピットは そんな孤独の中にも 時折純粋な部分
僅かの狂ってない部分も 垣間見せてくれたような気がする
ただ 本物のカート・コバーンはもっと骨太だったような気がしたけど
マイケル・ピットが演じると・・・ 
スウェーデンヒッピー風 カート・コバーンという感じがした
*何となく・・・ね ファンの方 すみませんね

あまり前情報押さえないまま行ったので
私はてっきり カート・コバーンを演じてるものと思っていた
でも マイケル・ピット演じる主人公は
カート本人ではない 名前もブレイク・・・
ラストで 監督のこれはフィクションという
クレジットが出た段階で やっとクリアに(遅すぎ!)

これは監督が カートの終焉の日々は こんな感じだったんだろう
そう思いたい そうだったんじゃないか・・・と愛情を持って描いた 
カートへのオマージュ ハッピーではないファンタジー
監督の創作”ラストデイズ”というのが正しい

そうして 本物のカートは 自殺という幕引きで
安堵の地を見つけたのだろうか? と ふとそんなことが頭をよぎる

というわけで 衝撃的でもなく ドロドロしてるわけでもなく
思いのほか 淡々と静かな作品だったので
好き嫌いははっきりわかれるかもしれない 私は中間かな

ガス・ヴァン・サントが好きな人 マイケル・ピットが好きな人
カート・コバーンやニルヴァーナが好きな人 90年代のロックが好きな人
アメリカのインディものが好きな人 あたりにのみおすすめ
万人向きではない

今日の映画 70点
[PR]
by acine | 2006-07-09 21:26 | Estados Unidos 米映画 | Comments(2)
e0079992_18412176.jpg
フランスの天才写真家 
Henri Cartier-Bresson のドキュメンタリー
バックグランドは知らなかったのだけど
きっと誰もが知らず知らずのうちに 
彼の写真を1枚2枚と 目にしたことあるに違いない
予告編が興味深かったので見ることにした

一言で言うと
まるで美術館で 彼の作品展をじっくり見ているような映画
映画というより 良質なドキュメンタリーそのもの
彼の説明付で 紙芝居のように 次々と出てくる写真たち

e0079992_12321551.jpg


フランス スペイン ユーゴスラビア ドイツ ロシア
中国 日本 インド インドネシア etc・・・
世界中で撮られた彼の写真は
静かな中にも 凛とした構図の美しさ 自然さが光るものばかり

単に外国へ出かけて写真を撮るというのではなく
何気ない写真でも すべての瞬間に
彼が居合わせた必然性を感じる写真たち

歴史上の様々な出来事に彼は遭遇している
ベルリンの壁ができた時 パリ解放 ガンジーの死
それは単に彼がそこへ居合わせたというより
神が知らぬ間に彼を誘導し巡り合わせた・・・ような気がする

静かに流れるピアノの演奏に載せて
彼の写真 彼の言葉 彼を取り巻く人たちのコメントが
淡々と続くので 興味がない人にはつらいかもしれないけれど
写真に興味がある人 写真家の仕事・視点に興味がある人
世界のいろんな風景を見たい人 写真を見るのが好きな人
美しいものが好きな人にはおすすめ

彼の写真は静かで雄弁 
彼の佇まいも言葉も同じく・・・
瞬間瞬間を大切に 切り取った写真は
見る人に 静かに 彼の思いを感じさせる
大変 品格のある作品たちだった

今日の映画 72点

◇この収録の後 彼は’04年に逝去しています 合掌
[PR]
by acine | 2006-07-04 18:21 | Francia フランス映画 | Comments(8)