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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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4世紀のエジプトの女性天文学者を描いたこの映画
ストーリーも映画自体も全くノーチェックでしたが

アレハンドロ・アメナバルが監督 スペイン映画
そして 好きな女優に入る レイチェル・ワイズが主演
あと建築物などのセットも凄いらしい エスニックそうな香りも漂う

詳しく:シネマトゥデイ

↑ の内容の通り 当時の背景は なんとなく・・・ 
天文学者であり 数学、哲学に長けたらしい主人公
ヒュパティアのことも 全く知らない状態で見ましたが・・・

全く遊びがない とても真面目な作りで 
ヒュパティアと当時の宗教に焦点を絞った
まるで教育映画というか歴史絵巻系の映画だった

細かい部分

何故奴隷がいるのか? 何故奴隷になった人がいるのか?
どういう風に宗教別に 街に住み分けをしているのか?
改宗さえすれば 立場が許されるものなのか? など

背景を全く知らないままでも なんとなく
当時のアレクサンドリア(エジプト)の状況と
各人の状況がわかるのは この映画の偉いところ

そして 群集以外では 主要人物等 画面にいるのは男ばかり 
主人公 ヒュパティア以外女はいないのか?と思うほど独特の
立ち位置で 飛びぬけた聡明さを持ち 美しい主人公ヒュパティア

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この主人公 ヒュパティアを全く知らずとも
演じるレイチェル・ワイズは 役に本当にピッタリ!
タイムスリップしたかのように その時代の女性にすっかり
なりきっていたと思う 抑え目でいて 情熱的で 
危険が及ぼうとも 自分の信念に沿って生きる姿が凄く良かった
こういうコスチューム・歴史絵巻系 物凄くハマる

写真でもわかるように この映画 衣装もエスニックで 
アースカラー中心の色遣いや衣装が渋くとても美しい
そして 男たちの足元にはここんとこずっと流行ってる 
グラデュエイター系サンダル そういう辺りも好みでした

そして 出てくる男たちが とにかく濃い!濃い!
中近東を舞台にしているので 全体的に本当に濃い!
レイチェル以外は 全然見たことない人ばっかりだったけど
皆 とても演技は良かったし 濃い人OKな人には楽しい映画(笑)
香港ノワール同様 これも男の面構え映画の一種

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彼女に思いを寄せる奴隷役のマックス・ミンゲラ 
映画監督 故アンソニー・ミンゲラの息子だそうで
若い頃のラウール(サッカー選手)みたいな顔して可愛い
暗闇の中で パっと瞼を伏せて 睫毛の動きだけで
彼の心がわかるというシーン おぉ~ 濃くて睫毛長いだけで
こんな風に演技ができるんだ~と 変なところで
感心したけど 好みのイケメンぶり かつよい演技でした

そして 彼女に告白したけれど断られ 後々アレクサンドリアの
総督になる人も 最初は ほんとに濃いよなー 
なんか嫌な奴だという感じだったけど 総督になってからが
なかなか素敵で 密かにこれまた彼女を思い続ける姿も良かった

そして 彼女の元生徒で 別の地区の教皇として現れる彼も
”レジェンド・オブ・フォール”の頃のブラッド・ピットを思わせる
眩しげな眼差しがなかなか素敵でして(笑)

タイムスリップしたかのような 品のあるレイチェルを見つつ 
濃いめの男前ウォッチングが楽しい映画でもありました(笑)

そんな感じで あの混乱の時代 
まさに紅一点 孤高のヒュパティアを守る男たち
そして 宗教とともに生きないといけない姿がとても印象的だった

当然ながら あの時代も 女は慎ましく・・・なんて
台詞がやはり出てきて 今とは比べ物にならない位
とてつもなく男社会のはずで 彼女の置かれた状況というのは 
かなり特殊だったのではないか?と思う

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そして 宗教の名のもとに 異宗教徒とのぶつかり合い 権力争い 
そして そんな狭間に置かれた人たちの命はあまりにも軽い

宗教や神の名のもとでは 何をやってもゆるされるのか?

アレクサンドリアが誇った 図書館もあっけなく破壊され
銅像は倒され 家畜小屋になってしまう様子は悲しい

結局 人間は何百年たとうとも
結局 同じことばかり 繰り返してるのがよくわかる

ヒュパティアのように 命をかけて 信念を貫くか?

純粋に入信するか? 

生き延びるために 宗教の支配下に入るか?

でも 心の奥底に疑問も 悶もんと持ち続けていくか?

そんな限られた選びしろしかないのは あまりにも悲しい
そして それが人生や 生死までをも 大きく左右する

自分だったら そんな決断を迫られたら どうするんだろう?
なんて ついつい考えてしまう映画でした

そんな背景に隠れた 各人の熱くひそやかな思いも恋心も
ちゃんと描かれていて こんな真面目な映画もたまには悪くない・・・

スペイン映画って 意外と真面目で堅実なんだよなー ほんとに
しっかりと地に足がついている

とにかくレイチェル・ワイズがハマり役ということで
彼女を見るだけでも 価値はあるでしょう 
そして 私の大好きな様式美

個人的には 映画らしい映画で よい映画でした

自分も当時のアレクサンドリアの街で 
その場を傍観してるような気分になったけど 惜しいのが言葉!

今回は タイムスリップ感が凄く高い雰囲気だったので
英語というのも さほど気にならなかったけど

たまに ゼスチャー付(!)で 
”イエスーっ! イエスーっ!” とか ”ヘイ メ~ン!” とか 
いかにも現代アメリカっぽい台詞を聞かされると
そこだけは 現実に引き戻されて かなり興ざめでした

せっかくスペイン映画だったら まだスペイン語の方が
あのエスニックな雰囲気に合ってたかも・・・ なんて 
スペイン語の響きが好きな私は思ったのでした 

今日の映画:80点
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by acine | 2011-05-25 12:19 | España  スペイン映画
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丁度TVでやってたので これも久しぶりに見ました
これも 05年のマイNo.1映画 公開時感想

尊厳死をテーマにした 重いけど清々しい人間ドラマ

やっぱり ハビエル・バルデム 恐るべし・・・!
一体アンタは何歳よ?!と思うような貫禄と存在感が凄い
確かこの映画の撮影時30代半ばくらいのはずなのに 
恐ろしいまでの達者&その達観ぶり
ベッドに寝たまんまの演技ながら貫禄ありすぎ
 *コーエン兄弟の新作”ノー・カントリー”でも
  ハビエルは凄いらしいので楽しみ! 

タコ入道のような風貌ながら なんとも人格者でかつピュア
なので 身動き取れなくても 彼の周りには人が絶えない
特に女 献身的な義理姉 シックな美人弁護士 
自ら看護を買って出るシングルマザー(ボルベールのペネロペの姉だった)
普通 こんな状況はありえないだろう? と思いつつ
誰もが 静かでしっかりと状況を見つめるラモンを放っておけなくなるのだ

まるでパンズ・ラビリンスのように 
現実の辛い状況から 彼が抜け出す方法は 
夢の中で 辛い思い出のあるはずの海へ飛ぶ 
そして動ける自分を空想する・・・

動けないけど 恋心を寄せる弁護士フリアを 
夢の中で 彼女を追って海辺へ行き 思いを伝える
そんな切ない夢を見ながら 夢は現実のものに・・・
本当にこのフリア役の女優ベレン・ルエダが儚げな大人の女にピッタリ 
寝たきりの男でなくても それは彼女に惚れるだろう

今回見たら 何故彼は海へ飛び込んでしまったのか?
その辺りが曖昧なような気がするが そんな部分まで謎のままで
オブラートに包まれているような感じが これまた心憎い

彼をとりまく家族の葛藤と愛情

そして 尊厳死を手伝おうとする友人たち

美しいガリシア地方の風景とともに 静かで強い映画

強烈な人が出て 単に濃いだけではない 
スペイン映画の強みが ぐっと滲み出る映画だった

スペイン映画 フランス映画より ぐっと落ち着いてると思う
実は とっても詩的だし ドラマ性もしっかりしている
地に足がしっかり着いている所も私は好きだ
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by acine | 2008-01-07 14:49 | España  スペイン映画
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”Abre los ojos.” (目を覚ましなさい) と
いう女性の囁きが 何度となく繰り返される映画
そして目覚めた時 それは 夢か悪夢か? 現実か幻想か錯乱か?

何度見ても(3回目) ミステリアスな謎解きに集中させられる映画
よくある夢オチ映画とは 一味も二味も違う スペイン版ミステリー
見る度に こっちの解釈も微妙に変わる 結局どうなってるの・・・?
と やっぱり頭を悩ます 不思議な映画  詳しくは:コチラ

文章にするのは 凄く難しい映画だけど
劇中で繰り返される 夢か現実か?なシーンは20位あって
今見てるシーンはどうなってるのか? これは夢?現実?
神経を張り詰めていても 次から次へとはぐらかされ
え? どうなってるの? と グイグイ迷宮へ引っ張られるのだ
だけど その意味のある迷路ぶり 伏線の張り方 etc
撮影当時 たかだか弱冠24、5歳  その才能が光る
アレハンドロ・アメナバル監督の手腕はかなりのもの

ミステリーであり 悪夢のような現実に遭遇した時
それから逃避したい・・・ でも方法がわからずもがき苦しむ・・・
人間の弱さや願望を ストレートに描いてるのかもしれない
そして現実と夢は紙一重 境界もわからなくなってしまい
願望だけが膨らみまくる・・・そんな人間の脆さも描かれている

冒頭の人っ子一人いない マドリーのグラン・ビア
そして ラストのビルと青空のシーンの美しさと静けさ その不気味さったら・・・
太陽がさんさんと降り注ぐスペインだからこそ より光るこのシーン
夜の闇・心の闇・・・ダークサイドもより陰影がくっきり出ている感じがする

主人公セサルを演じる エドゥアルド・ノリエガは 甘めなスペインの男前
自他共認めるグアポ(男前)で リッチなモテ男で遊び人として登場 
トムと違って そういう役どころ 彼には説得力があるので 
その後の展開で ハンサムともてはやされた男の驕りや哀しみは納得できる
それにしても マスク姿・・・不自然で不気味!

そして 現実か架空か 二人の女がセサルのそばを交錯する
セサルが友達から奪う女 セクシーで可愛いペネロペ・クルス
セサルが遊びに利用する女 ミステリアスなナイワ・ニムリ
 *リメイク版ではキャメロン・ディアスが演じている
ピッタリの人選 この二人がこれまた迷宮状態で 
セサルの夢に 入れ替わり立ち代り登場する

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↑ 時計まわりに アメナバル監督 ペネロペ エドゥアルド ナイワ

やっぱりペネロペは スペイン映画が絶対いい
リメイク版"バニラ・スカイ”でも同じ役だったけど スペイン版の方が魅力的
そして 以前見た時は地味だと思ったけど ナイワ・ニムリの存在感も
なかなかのもの ナイワ・・・私の大好きなスペインの女優! 

そして ペネロペを奪われる友人ペラヨ役として これまた好みの俳優
フェレ・マルティネスが登場 アテ馬という美味しくない役だけど
どうしてもエドゥアルド中心なので 今回はしょうがないか・・・という感じ

この映画を見ていると 出来がいいので トム・クルーズが
リメイク権を買い 自ら主演したがったのも わかるような気がする
脱ぎっぷりのいいペネロペとベッドシーンもあるし
究極は単にペネロペと近づきたかったんだろう・・・下心ミエミエだ(笑)

このリメイクがもう見事なくらい このスペイン版をなぞっていて
!!! そのまんまやん !!! かなり唖然とした記憶がある・・・
もともとリメイク版監督キャメロン・クロウの作風(オリジナルもの)は
個人的に好みなんだけど あまりにも激しい そのまんま振りには驚いた
だけども 今年見た某極悪リメイクなんぞより キャメロン&トムは
アンタたちは素直でいいじゃない~? と今は好意的にさえ思う
オリジナルの出来がいいから そのまんまやろうよ・・・!という単純な発想
だけど 自他共認めるモテ男なんて役には トム様には無理がある
でも きっとこんなモテ男の役やって ペネロペと仲良くしたかっただけだろう

何にしろ リメイクがオリジナルを越えるなんて ありえないし
見るなら 奥深くミステリアスな こっちに限る!

今日の映画:80点

アレハンドロ・アメナバル:海を飛ぶ夢 (’05年の個人的No.1作品)
ペネロペ・クルス:ボルベール
ナイワ・ニムリ:靴に恋して ユートピア アナとオットー ルシアとSEX
フェレ・マルティネス:ユートピア アナとオットー バッド・エデュケーション
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by acine | 2007-08-13 19:10 | España  スペイン映画
2005/06/13
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キャッチコピーに書かれている
「生きる」ために、死にたい。 と願う
スペインの詩人ラモン・サンペドロの実話がベース
尊厳死がテーマの映画

アカデミー賞 ゴールデングローブ賞: 最優秀外国語映画賞
ヴェネチア国際映画祭: 主演男優賞 審査員特別賞 最優秀外国語映画賞
ほか 数々の受賞に恥じない力作 今年 今まで見た中ではベスト

19歳でノルウェー船のクルーとなり 世界中の海・街を旅したラモン
不幸にも その海の事故で体の自由を失ってしまう
動けないまま20数年間を過ごした 現在のラモン

動けないものの 時にはユーモアたっぷり 時には苦しみながら
しっかりと信念を持っているラモン
自由に動けても 信念を持って生きてない人間が
いかに多いことか・・・と自分も含めて考えさされる
自由を得る為に 彼が選ぼうとする道はたやすいものではない
彼の信念は通るのか・・・?

それを励まし 助け 時には傷つけ合う 彼の家族
この家族にしかわからない 無償の愛 献身 憎しみ 苦痛
とりまく人々の姿も とても自然で身に染みる

そして ラモンはどうなるのか?

静かに こころの奥深く 染みてくる映画 
舞台のスペイン北部のガリシア地方の海 山 自然が目に染みる
原題の Mar adentro 海の中へ の名の通り
穏やかで包み込むような 美しい海がとても印象的
ガリシア地方はケルト圏ゆえ バックに流れるのもケルト音楽 心に染みる 
サッカーの話が織り込まれるのも いかにもスペインらしい

演じる俳優達の演技も 自然で本当に素晴らしい!
夜になる前に でもとても印象的だった ラモン役のハビエル・バルデム
まだ30代半ばなのに 何もかも知り尽くしたような 
この貫禄 奥深い佇まいは素晴らしいの一言
※彼の新作はスペインの画家ゴヤの映画 ナタリー・ポートマン共演

とりまくキャストも皆自分の持ち場で最大の力を発揮している
弁護士のフリアの大人の可愛さ 兄嫁の静かな佇まい 大事な役どころのロサ
頑固な兄 静かな父 どうのこうの言いつつ面倒見のよい甥 etc・・・

そしてこれを撮ったアレハンドロ・アメナバル監督はまだ32歳
この年齢で こんな深く瑞々しい映画が撮れるなんて 脱帽!
世界は広い!と実感させられる・・・
巨匠が撮ったと言ってもおかしくない貫禄
ただ その若さが映像に 自然さ・清々しさを醸し出してるのはプラス
オーソドックスな中にも 鋭い視点がきらり
映し出さないといけないシーン・情景をすかさず撮っていると思う
必要なシーンを映す 無駄なシーンをカットする のは
一番難しいことと思うけど この監督は楽々クリア

生きるとは・・・人生とは・・・死ぬ時は・・・
自分が同じ立場だったら どうするか?
ベッドの上で何を考える?何を望むだろうか?
自分がとりまく立場だったら どうするか?
たまにはこんなことを考えながら見る映画もいい
重いテーマなのに 心穏やかな余韻が心地いい

老若男女問わず おすすめします
公式HP

今日の映画 84点

※アレハンドロ・アメナバル監督は・・・
オープン・ユア・アイズ はバニラスカイとしてリメイクもされたけど
彼が監督した 謎めいた雰囲気のこちらの方が絶対おすすめ
二コール・キッドマン主演のアザーズの監督でもある
南米チリ生まれ育ちのスペイン人 才能あります!

そして ハビエル・バルデムは 夜になる前に でも
ヴェネチア国際映画祭で やはり主演男優賞を取ってます
大きな体で ここでも骨太かつ繊細な演技をしていて
公開時に見たけどこれも深い映画
テーマが濃すぎるので好き嫌いははっきり別れるタイプ
ミニシアター系好きな人だと大丈夫かな
共演陣も ジョニー・デップ ショーン・ペン オリヴィエ・マルティネスと
個性的ないいオトコの演技派揃い ジョニーの二役かなり衝撃的(笑)!

ハビエルはペネロペ・クルスのデビュー作 ハモンハモンでも共演してます
これもかなり前にWOWOWで見たけど これでもかというほど濃い映画!
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by acine | 2005-09-21 21:13 | España  スペイン映画