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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:ウォルター・サレス ( 5 ) タグの人気記事

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いやー 最高でした!

豊かな気分に浸れる・・・とはまさにこのこと

悪いけど この前↓の 独りよがりなセレブリセット旅には
ほとんどの時間帯 そんな気分になれなかったけど
この映画では 何十回とそんな気分に浸れただろうか・・・!

3秒、5秒でも 彼らの演奏が流れると
ただスクリーンを見聞きしてる 私たちまで
一瞬にして 甘美で豊かな世界にぱっと包まれる

そんな繰返しを延々味わえた 五感に響く 
さりげないけど 至福の音楽ドキュメント

詳しく:eiga.com

しかし こういうアルゼンチンタンゴのミュージシャンたちにこそ
マエストロという言葉が本当によく似合うこと!

スペイン語圏の音楽でも 
また独特のエレガントさと品と哀愁が漂って
なんとも言えない魅力がある音楽だなぁ・・・と
今回 ひしひしと感じました

アルゼンチンタンゴ 何度か 生を見聞きしたことあるけど
こんな風に 即3秒で豊かな気分!というのは
なかなか生でも味わえない雰囲気でした
 (というか 今まで自分が気がつかなかっただけかも!)

タンゴはブエノスアイレスにしか存在しない
と言い切ってたけど まさにそういう感じ

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そして 安岡力也みたいに 恰幅がよく
楽天的で そして 人生経験がたっぷりと
刻まれた彼らの指先からこぼれだす音 
喉からこぼれだす歌 そのすばらしいこと!

なんとも甘美なバンドネオンの音
リリカルなピアノの音
ドラマティックなヴァイオリンの音
ピュアで熟成赤ワインのような歌声

全てが恐ろしく魅力的だった

そして 同じように魅力的だったのは
マエストロたちの佇まいやお喋りや顔に刻まれた皺

一芸に秀でて 一芸に生きる人たちの素晴らしさ!
なーんて 素敵なんだろう~!

ニコニコと男同士でキスしあいハグしあい

場末で唄ってた自分がこんな劇場で歌えるなんて・・・!とか

自分は働いたことなくて 歌ばっかりで50年過ぎた・・・とか
 
(好きなミュージシャンのことを) 
天国に行ってまでも 彼のことを語りつくしたいくらいさ! とか 

タンゴはヨーロッパの影響は受けない!とか

多くのミュージシャンが出るので さほど一人一人に
時間が割けるわけではないけど なんとも味わい深い老人たち

タンゴは3分間のドラマさ・・・と 彼らが言う通り

タンゴに対する愛
音楽に対する愛
仲間に愛する愛
家族に対する愛

そのあたりの想いや人生経験が
瞬時に音で表現される魔法のような瞬間

いやー ほんとミュージシャンってカッコいいなぁ・・・!
と今回もほとほと感心しました

聞いてるだけで こんな幸せな気分になれるのに
演奏してる彼らは どんな幸福感が味わえるんだろう?!

うらやましいな~!

それにしても どこかシャンソン的でもあり
もちろんラテン色も強く そしてどこかヨーロッパ的であり
踊りの足さばきのセクシーさ・エレガントさ

そして ”ブエナビスタ・ソシアル・クラブ”
 (私 大・大好きな映画! サントラも大好き!)の曲たちとも通じる 
スペイン語圏音楽のスペイン語の単語たち

花・蝶・愛・目・別れ・涙・裏切り・人生etc・・・

だけど 他のどの音楽とも違う 
土着なんだけど どこか洗練されたエレガントであの甘美さ

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最後にミュージシャンたちが紹介されて なんとなく納得

アルゼンチンはイタリア系の人も多いので
 (アルゼンチンのスペイン語はイタリア語っぽい喋り方をするので有名)
マエストロたちの半数はイタリア系の名前 半数はスペイン系の名前

イタリアの血が入ってるから どこかエレガントなのかも
しれないなぁ・・・と 納得しました

特に映像に凝ってるわけでもないけど
マエストロたちの演奏に乗って流れる ブエノスアイレスの街の景色
南米のNYのようであり 南米のパリのようであり 
でも そこはブエノスアイレス

王家衛の”ブエノスアイレス”にも出てきた
サッカーあり 競馬あり 運河あり 壁の落書きあり
この映画見てると ブエノスアイレスにいる
レスリーとトニーとチャン・チェンに久々に会いたくなった

そして タンゴを踊る人 演奏をする人

さりげないけど 印象に残る
ブエノスアイレスの街と至福の演奏と歌

ピシッとタキシードとドレスで身を固め
ステージで演奏をするマエストロたち・・・

本当に豊かな時間を楽しめました!

エンディングの誰もいなくなったスタジオの風景
そんなところへ差し込まれた 一人のバンドネオン奏者が
黒い椅子に座って (↑の写真) メロディを奏でる
エンディングまで 本当に素敵でした

あの黒い革張り+多分キルティング+黒い薔薇の飾り+猫足
あの椅子いいなぁ・・・欲しい!と思って見てました

アルゼンチンタンゴ好きな人
音楽好きな人
老ミュージシャン好きな人

そのあたり どれか好きな人には 
絶対おすすめの すごく出来のいい 音楽ドキュメント

個人的に こういう土着系音楽ドキュメント

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ (キューバ) / amazon  
永遠のモータウン (アメリカ)
イベリア 魂のフラメンコ (スペイン)
12タンゴ/ブエノス・アイレスへの往復切符 (アルゼンチン) 
ディス・イズ・ボサノヴァ (ブラジル)
スクリーミング・マスターピース (アイスランド) 
クロッシング・ザ・ブリッジ (トルコ)
LIGHTNING IN A BOTTLE )(アメリカ) 
ジンガ (ブラジル) ジンガ 2回目
ジプシー・キャラバン (インド・ルーマニア・マケドニア・スペイン)

この映画も ↑ の映画と並んで

音楽好き ワールド系音楽好き 音楽ドキュメント好き
どれかに当てはまる人にも ぜひおすすめ!

全部当てはまる私には たまらない内容だった

曲やミュージシャンを知らなくても
なんとも甘美で豊かな気持ちになる素敵なドキュメント!

アルゼンチンタンゴ 生で見聞きしたくなりました~
誰か来たら行こうっと!

今日の映画:90点

ヤマハ音楽教室
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by acine | 2010-09-26 01:12 | Sudamerica  南米映画 | Comments(5)
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チェ2作を見て 再び見たいな~と思っていたこの映画
4年ぶりに見てみました 公開当時の感想

これはまだ医学生だった チェことエルネストが
友人のアルベルトと共に 南米大陸をオンボロバイクで旅する物語
エルネストを演じるのは ガエル・ガルシア・ベルナル
詳しく:角川映画

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久しぶりに見てみたら・・・ すっかり忘れかけてるところもあって
大の男が二人乗りで出かけたんだっけ?!と冒頭から驚いたりしましたが

チェ2作を見て この映画を見ると 監督も違うし
役者も 小柄なガエルと大柄なベニシオと違うものの 
その視線 その先に見つめるもの 匂いは同じ
彼が見ているのは まず人間 人間ありきなのです
不思議と印象は自然につながっていました

静かな映画なんだけど その志を感じる映画というか・・・ 

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南米の貧困 そんな人を目の当たりにすること
旅をしながら 病人の治療をこなし 
ハンセン病の施設で手伝いをする 人間エルネスト 
そして この旅を通じての変化
ベネズエラでの アルベルトとの別れ

今見れば この旅があってこそ・・・
あのキューバの物語があるんだなぁという感じで
また 違う目線で見ることができました

やっぱりガエルのチェもよかったなぁ・・・
ガエルの真摯な視線や姿勢も凄くよかった
あと10年後に 今回の2作の間の出来事
革命後~ボリビアに旅立つまでを
ガエルがまた演じる映画が出来てもいいな~と思いました

公開当時もへーぇ!と思った 口八丁の友人アルベルトを演じた
俳優ロドリゴ・デ・ラ・セルナは チェ・ゲバラのはとこらしいですね 
凄い世界です

今日の映画:82点
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by acine | 2009-02-12 21:18 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
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前から見たかった映画だし 確かカメラがクリストファー・ドイルだし
見てみようかな~と思い 見始めたら・・・

あら~?! ちょっと何?! この薄気味悪さ・・・!?
いかにも何かが潜んでそうな 薄暗くて 空恐ろしいNYのマンションが舞台
よくもこんなロケーション見つけたなと感心するくらいの薄気味悪さ

こんなストーリーだったのかな? たしかもっと不思議な感じじゃなかったっけ?!
あの透明感のある女性はいつ出てくるんだろ?
見ても見ても これはホラーじゃない?! と思った時は
時すでに遅し どんどん怖くなっていくじゃないのよ~!!!
最後なんてそのものが出てくるじゃない~?!
気付いてほしい・・・という気持ちはわかるけど 
気付いてくれた人たちに あの仕打ちはないでしょ・・・と救いがない

せっかくだからと 最後まで頑張って見たものの
エンドクレジットで納得! 監督:ウォルター・サレス?!?
監督のはずのN・シャマランやカメラのC・ドイルのクレジットがない

何のこた~ない これは正真正銘のホラーだったのよ
ウォルター・サレス監督によるジャパニーズホラーのリメイクだったのだ!

怖いはずよ~!!!
私はホラーは大の苦手なのに 見てしまったじゃないのよ(怒)
レディ・イン・ザ・ウォーターと 私は完璧取り違えていたようです とほほ!

心理的な怖さ 母親とその母とのトラウマ 
確かに日本のきめ細かさを感じる出来だった
前半:サイコサスペンス 後半:サイコホラーという感じ
段々と 現実か夢か妄想なのか わからない世界にこっちも引きずり込まれる
母親と娘の関係だけは 終始一貫して揺るぎないことだけは救い

久しぶりに見た ジェニファー・コネリーの端整な美貌も
こんなミステリアスなタイプの映画にはピッタリ 娘も凄く可愛かった
この二人の堅実で達者な演技はすごく良かったと思う

はっと脅かされる管理人は 何故かピート・ポッスルウエイトだったり
別れた旦那がティム・ロスだったり (まったく気がついてなかった位)
不動産屋にジョン・C・ライリーなど 意外とキャストは 豪華かもしれない

実は ウォルター・サレスの映画は けっこう見ていて
 セントラル・ステーション ビハインド・ザ・サン  
 モーターサイクル・ダイアリーズ パリ・ジュテーム
その地に足がついて 謙虚で 瑞々しい作風は好感が持てる人
だけども こんなホラー映画まで監督してたとは・・・!
思わぬことで 彼の映画を見てしまって 得したような損したような気分

でも こんな真夏の夜に見ることなかったな~・・
洗面台やらお風呂やトイレや 水周りは怖くなるじゃないのさ(怒)!

丁寧に作られたホラーだと思うけど 怖いのはNG!

今日の映画:65点
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by acine | 2007-08-02 23:34 | Estados Unidos 米映画 | Comments(0)
2005/01/11
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荒涼とした赤茶けたブラジルの大地
反対に抜けるような青い空
風になびく 血に染まったシャツ
くるくる回るサーカスの娘
大きな樹のブランコ・・・
印象的な風景が画面一杯に広がる

”セントラル・ステーション”と
”モーターサイクル・ダイアリーズ”の間に作られた
ウォルター・サレス監督の作品
今までの映画同様 南米が舞台の大変まじめな作りの映画
どれだけそれに真剣に向き合うかで入り込めるか
そうでないかが別れる映画かもしれない

1日中さとうきび農場で働く一家
貧困の中 厳しく楽しみも全くない生活は 見てるだけで息がつまる
そんな生活の中での 隣家との憎しみ 血で血を洗う抗争
主人公の恋 兄弟の絆 親子の絆 ・・・
静かな描写の中に 時にエモーショナルな場面もはさむ
淡々と進むし 重めのテーマなのでエネルギーが必要
ラストシーンは 心が洗われるようでまだ救いがあった
静かだけど 心が痛む映画 
個人的には淡々と話が進むので
もう少し変化が欲しいかなと思ったけど
たまにはこんな文芸タッチも悪くない

弟役の子がとってもいい演技だった
子供なのに悲しみも何もかも全て悟ったような風情
苦渋に満ちた表情の両家の家族
伸びやかな肢体の笑顔の眩しいサーカスの娘
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ラテンの星 ブラジルのロドリゴ・サントロは
きっとカッコいい部類に入るんだろうけど、私には今ひとつ・・・
この映画の後”チャーリーズ・エンジェル フルスロットル”と
”ラブ・アクチュアリー”に出てる たまたまどっちも見たけど
こっちはチョイ役なので 別に問題なし
モデル出身ゆえルックスは素晴らしいけど
主役を張るには演技に関してまだまだ磨く余地がある?
無垢で情熱を秘めたこの役にはピッタリだったけど

同じ新進気鋭のラテンの俳優でも
役者そのものという感じのガエル・ガルシア・ベルナル(メキシコ)や
レオナルド・スバラグリア(アルゼンチン) などと比べると
まだ要努力かな? 彼ら同様生まれながらの美しいルックス
存在感はバッチりなので あとはどこまで役者になれるかな?

今日の映画 75点
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by acine | 2005-09-21 20:57 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
2004/12/30
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年も瀬も押し迫ってやっと見ることが出来ました

美しくて厳しい自然を持つ南米大陸を舞台に
アルゼンチンからチリ・ペルーなどを通りベネズエラへ・・・
若き日のチェ・ゲバラ エルネストとその友人アルベルトが
オンボロバイクと共に旅するロードムーヴィー
道中、行く先々での街・人との触れ合いのエピソードを交えつつ・・・
途中からバイクはなくなり エルネストの心の変化をとらえ
彼の心の内面へ向かう旅に変化していった感あり
淡々とした描き方がその静かな変化をしっかり捉えていたのではないかな
TB元のyuzuruさんも書かれてるけど
エルネストがこの後どのようにして革命家チェ・ゲバラとなっていくのか?
知りたくなったし、原作も読みたくなった・・・

美しいばかりではない南米の問題も交えていて
ペルーでのインカの壁とインチキの壁(スペインが作った壁)の
エピソードが心に残った・・・
スペイン語を始めて、南米の人とも知り合うチャンスが増えたので
もっと南米のことも知らなければ・・・とますます思う
貧しい街であっても、療養所であっても
音楽とダンスとお酒と男と女・・・は欠かせない
ラテン文化の人生の粋さも微笑ましかった

エルネストを演じるガエルはまさに適役
真摯な若き日を演じてたと思う
表情、佇まいで心変わりしていく様をきっちり演じていた
やっぱり彼はスペイン語喋る役が最高にいい!
先週見た ドット・ジ・アイなんてかすんでしまう・・・

ガエルの喋るスペイン語、映画の中のスペイン語オンリーの台詞
エンディングテーマの心に染み入るような素敵な曲を聞きながら・・・
スペイン語の持つ魅力 響きの心地よさを再認識
やっぱりスペイン語地道に勉強しなくっちゃなぁ・・・と
スペイン語への情熱も思い出させてくれた映画でもあった
来年はレッスン絶対復活させるぞ~!

今日の映画 83点
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by acine | 2005-09-21 20:53 | Sudamerica  南米映画 | Comments(4)