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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


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タグ:ガエル・ガルシア・ベルナル ( 10 ) タグの人気記事

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主演: ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナのメヒコ黄金コンビ
監督: カルロス・キュアロン (↓ の天国の口・・・の脚本家)
製作: アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、
     ギジェルモ・デル・トロ (後者2人:タグ参照)のメキシコの監督たち
ストーリー他:シネマトゥデイ

私の好きな ノーテンキでほろ苦い メキシコ映画 
天国の口、終りの楽園。  (この映画 サントラもすごくいい!)の
黄金コンビとキュアロン兄弟他 そうそうたるメキシコ映画陣が
タッグを組んだこの映画 1,2年前から この二人のスチール
はよく見てたけど いやー 何なんでしょ~?! これ!

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きっと皆で もう作りたいように作って 好きなように
突っ走って ユルイわ テキトーだわ んなアホな系映画 
香港映画の旧正月映画のノ リに近い 
で ノーテンキさや濃さはラテンもんなんで 
突き抜けてるというか・・・(笑)! アホくささ満点

おりしも ワールドカップ前だったので ノーテンキで
意外となるほどねーと思う サッカー絡みのモノローグは 
なかなか楽しかったなー

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田舎から出てきた ガエルとディエゴの兄弟の出世ぶりももう物凄い
スカウトされたって あんたら一体いくつよ?!という年だし
クセもんっぽい代理人が いい加減だけど 意外とマトモだし(笑)
あっと驚く サッカー成り上がり映画 ゴール!ゴール!2
なんか これと比べりゃ 可愛いもんだった(笑)

ガエルなんか サッカー選手と歌手も兼業してるくらいだもんー!
見てて 呆れる位 とんとん拍子すぎて(笑)

劇中でガエルが唄ってた ノーテンキな曲は
メキシコのヒットチャートで1位を取ったらしい(笑)
ガエルは可愛いけど 歌はあんまり上手くないんだわ(笑)

見終わって 何が残る映画でもないし
四文字言葉連発で 独特なノリのメキシコ・スペイン語の勢いと 
ガエルとディエゴの黄金コンビ好き ラテンもんが好きな人 
サッカーが好きな人辺りは 1回は見て損ないかも

その他の人には お薦めできない 趣味性高い映画でした
笑う(?)ツボどころも日本人にはどうも不明だし・・・(笑)

映画としての出来より ただ作りたいものを作ったタイプ
ガエルもディエゴもスターオーラあんまり出してなくて
あくまででも自然 この辺 今回この映画を作った
メキシコ映画人たちのリラックス度がよく出てるかな~

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↑ こういう風景の方が 二人には似合って ホッとする感じ
エンディングは 人生そんなもん的で よかったかもー

今日の映画:75点

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しかし こんなカッコして似合うのは ガエル位だと思う
ちっこいけど カッコ可愛いいわ (映画とはまるで関係なし↑ )

最後に サッカーつながり & 近況

2002年 日韓ワールドカップの時 ほか
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by acine | 2010-06-13 23:34 | Sudamerica  南米映画 | Comments(2)
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スペインのセビリアが舞台 
ガエル・ガルシア・ベルナルが出る 
カメラがクリストファー・ドイル

見たい条件が揃っていたので ずっと見たいな~と
思ってましたが やっと見ることができました

ジム・ジャームッシュの映画なので 
雰囲気もんロードムーヴィーだろうなと思ってましたが・・・

ホントにその通り!

いわくありげな主人公に
いわくありげな登場人物が次々と現れ
”Habra español?” ”スペイン語喋れる?”で始まる会話
そして いつも交換する あるブツ
そして カフェでいつも主人公はエスプレッソを2セット注文する
そして 空にはヘリコプターが飛んでいる・・・

舞台は(多分)パリの空港 そしてマドリッド セビリアへと
詳しく:eiga.com

とにかく 主人公のイザック・ド・バンコレの存在感が強烈!!!
この男の顔つきと佇まいだけで この映画は持っている

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表情を一切変えず にこりともせず 強面で 淡々と仕事をこなすだけ

何故かマドリッドの部屋に延々現れる 全裸ねーちゃんの
あらゆる誘惑にも目をくれず (いやちょっと反応してたか・笑)
ひたすらカフェで次なる指示を待ち ブツを延々と交換してゆく・・・

いわくありげなこの男の動きを 観客は延々 
緊張感を持って 時にはちょっと緩めて 眺めている
とにかく ひたすら そんな映画なのだ
 
この人 007 カジノ・ロワイヤルの冒頭のアフリカの奥地に居て
カジノ・ロワイヤルのjホテルで ル・シッフルとGFを襲い
階段でダニエル・ボンドと格闘していた人(だと思う)

映画としては 本当にシンプルな進行具合

終わってみれば 今回 このいわくありげな顔つきをした
強面のこのイザックを使って 空気の濃いスペインで 
こんな映画が撮りたかったんだろうな~という感想

セビリアはジャームッシュが世界で一番好きな街らしい
詳しく:white-screen
私も セビリアは大好きな街なので それはよくわかる!
でも 意外と セビリアは控えめで 
マドリッドの方が 時間的には多かったかもしれない

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しかも この監督の好みで 街の綺麗なところは余り写らず
小汚い落書きがあったり いかにもストリートテイストな
路地がメインなので 別にこれがスペインじゃなくっても
アメリカでもよかったんでは~?と思うけど 
スペイン独特のあの濃い空気感や乾燥感 カラっとして
かつ濃厚な太陽の光が やはりほどよく効いてたと思う

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そして 次々と出てくる人たちの中で 一番楽しみだった ガエルくん!
誰がどういう順番で出てくるか わからなかった中で
”メキシコ人”という アナウンスで おぉ~次!とすぐわかった(笑)
今回は どっちかというと いかがわしい系ガエル
おぉ~ガエルくんはちっこいけど やっぱりいいわ!
やっぱり凄く存在感があるし 目に力がとてもある
同じスペイン語圏の人なので 雰囲気も違和感ないし・・・
しかし 彼の喋るスペイン語は スペインのスペイン語とも
南米のスペイン語とも やっぱり違う独特のリズム感

そして 楽しみだった クリストファー・ドイルのカメラ
今回は 静かで凄味のあるイザックの存在感や
スペインの濃い街並みの中 けっこう大人しめで 
割とシンプルな感じだったような気がする
冒頭のシーンとか エレベーターの中とか 
狭い空間や室内での映し方とかは 彼らしいけれど
主張しすぎず・・・という感じだった 
ガス・ヴァン・サントの パラノイドパークの方が 
より 彼らしいカメラワークだったような気がする

というわけで この映画 なかなか文章にするのは難しい

久しぶりに こういうアート系ロードムーヴィー見たな~という感じで 
こういうジャンルでは 正統派かもしれません

いわゆるハリウッド映画とは正反対に位置する映画
家で見てたら 集中力切れるかもしれないけど
ま たまには こういうのもいいかなーという感じでした

今日の映画:75点

  どうも不完全燃焼だったので 

セビリア フォト!
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by acine | 2010-01-11 22:23 | Estados Unidos 米映画 | Comments(5)
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チェ2作を見て 再び見たいな~と思っていたこの映画
4年ぶりに見てみました 公開当時の感想

これはまだ医学生だった チェことエルネストが
友人のアルベルトと共に 南米大陸をオンボロバイクで旅する物語
エルネストを演じるのは ガエル・ガルシア・ベルナル
詳しく:角川映画

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久しぶりに見てみたら・・・ すっかり忘れかけてるところもあって
大の男が二人乗りで出かけたんだっけ?!と冒頭から驚いたりしましたが

チェ2作を見て この映画を見ると 監督も違うし
役者も 小柄なガエルと大柄なベニシオと違うものの 
その視線 その先に見つめるもの 匂いは同じ
彼が見ているのは まず人間 人間ありきなのです
不思議と印象は自然につながっていました

静かな映画なんだけど その志を感じる映画というか・・・ 

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南米の貧困 そんな人を目の当たりにすること
旅をしながら 病人の治療をこなし 
ハンセン病の施設で手伝いをする 人間エルネスト 
そして この旅を通じての変化
ベネズエラでの アルベルトとの別れ

今見れば この旅があってこそ・・・
あのキューバの物語があるんだなぁという感じで
また 違う目線で見ることができました

やっぱりガエルのチェもよかったなぁ・・・
ガエルの真摯な視線や姿勢も凄くよかった
あと10年後に 今回の2作の間の出来事
革命後~ボリビアに旅立つまでを
ガエルがまた演じる映画が出来てもいいな~と思いました

公開当時もへーぇ!と思った 口八丁の友人アルベルトを演じた
俳優ロドリゴ・デ・ラ・セルナは チェ・ゲバラのはとこらしいですね 
凄い世界です

今日の映画:82点
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by acine | 2009-02-12 21:18 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
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フェルナンド・メイレレスの新作で
ガエル・ガルシア・ベルナルが出る
ジュリアン・ムーアが出る・・・
というわけで 見に行きました

ポルトガルのノーベル賞作家の作品が原作の
社会派パニックムーヴィーという感じでしょうか?
詳しく:Cinema Leaf

その題材は異色であり 毛色の変わった映画だな~という
印象を受けたけど 結局 人間が極限に追い込まれたら
目が見えようが 見えまいが 同じだということ

この映画を見ると 普段見えているものは何なのか?
別に見なくてもいいものなのか?
そして普段信じているものは 価値があるのか?とか
つい思ってしまうに違いない

だからと言って この映画のような世界へ放り込まれるのはご免だ

以下 ネタバレに近い書き方あり

一人だけ見えるのに それを隠して
医師の夫と一緒に収容所へ入所する 
ジュリアン・ムーアが主役のようなもの

一人だけ 目が見えるので 皆の母親役のような存在になってしまう彼女
見えるだけに 人一倍 苦悩ややるせなさが彼女を襲う

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いろいろと皆の手助けをし 所内で起こった反乱に 反旗を翻すのも彼女

だけど 終盤・・・ 結局 彼女(&その仲間たち)も
自分さえよければいい 自分達さえ助かればいいんじゃないか?!
と かなり疑問でした 所詮 彼女も聖母でも何でもなかった・・・というオチ

ま しょせん人間そんなもんよ という
人道的 博愛主義ではいられない・・・という
限界も見せられたような気がする

救いようのない収容所の中の生活
最初は秩序らしいものがあったけれど
段々無法地帯と化す様 そして抜け出して見た世界・・・

救いようがないように思えて 
ラストはいきなり終わりよければすべてよし的安易さ

で よかったね!とは思えない ご都合主義のように感じました

ほとんどすっぴんで 一人奔走する
ジュリアン・ムーアの演技自体はとても良かったと思う
 
俳優陣は各々良かったと思うけど・・・

やっぱり日本人二人に違和感が凄くあった
日本資本だからしょうがなかったのかもしれないけど
別に 彼ら二人 夫婦が日本人である必然性は
まったくなかったような気がする

どうも二人が出て 日本語喋ってると もう空気がガラっと変わって
その無国籍感が 台無しになってしまうような気が・・・

特に伊勢谷の方が 本当にわざとらしい・・・
出だしの ”目が見えない” の台詞からして
ダメダメ感が即刻漂うのが悲しかった

どうも 日本人がこのような映画に出るのは
違和感があってしょうがない・・・

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そして お目当てのガエルくん

今回は 待ってましたの いい意味でのタイプキャスト
いかがわしい系ガエルでした

出だしからして ガエルらしい登場の仕方
そして収容所内でのダーティなキャラクターも十八番!

悪いことしてたら 当然その報いが来るわけで・・・

某日本人より少ない出番でも こんな役でも
鋭く しっかり印象を残すのはさすが

雰囲気もの映画であるし 好き嫌いも別れるだろうし
見る人を選ぶ映画かも・・・だけど 
私は嫌いではなかった・・・なぁ 
物凄く良かったという訳でもないけれど・・・

絶望感溢れる収容所の内部 そしてあの街並み!
描き方は悪くなかったけれど 
フェルナンド・メイレレスらしいキレのよさや
スケール感が 今イチなかったのが残念

日本人二人が出ると 違和感&幻滅を 
終始感じてたのも大きな減点要素

今日の映画:74点
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by acine | 2008-11-30 20:15 | Sudamerica  南米映画 | Comments(2)
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ミシェル・ゴンドリー作 フランス出身の彼がパリを舞台に描く
ガエル・ガルシア・ベルナルとシャルロット・ゲンズブールが主役
ファンタジックかつ かなりヘンテコなラブストーリー

この二人が演じてなかったら ○ホらしくって見とられんわ的世界かも
この二人だから M・ゴンドリーの世界にハマったと思う

ガエルはハッキリ言ってストーカー でも憎めない
純粋で 困ったちゃんかつ不思議ちゃんなストーカー
対するシャルロットは これまたあんたもね~的不思議ちゃん
この不思議ちゃん二人(特にガエル)の 現実と夢とが入り混じり
ガエルの勤め先の人たちまで巻き込んで 
これは現実なのか 夢なのか こっちも段々混乱してくる・・・!

そしてこの映画 手作り万歳映画 手作りの手芸品から 
セロファンの水 ヘンテコマシーンから ダンボールの車まで
奇想天外なグッズ一杯 それを生かした映像てんこもり!
フェルトの船と森が凄く可愛かった

ガエルの "ウン・ドス・トレス・クアトロ!” 
(スペイン語で1,2,3,4!)の掛け声から始まるワクワクぶり
でも 何じゃこれ?!的世界が 次から次へと繰り広げられるので 
いくらガエルとシャルロットが可愛くても 不思議ちゃんでも
だんだん 一歩引いて 映像を見るようになるけれど・・・
あれ? 彼女も僕のことが好き?! の辺りから
ぐっと世界に引き込まれて こっちも仮想夢心地
こんなんあり~?なラスト周辺から これまた夢心地のエンディング曲
マジなのか 逆なのか ちょっと理解不可能な世界ではある(笑)

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かなりヘンテコな役だけども ガエルにはピッタリ!
とにかく全編 ガエルはちっこくて文句なしに可愛い! 
ガエル好きな人には全然OK!
ガエルじゃなかったら こんな男ありえない! 絶対アウト!なんだけど
パリが舞台ということで 英語:仏語:西語 6:3.5:0.5位の割合で
ガエルのスペイン語があんまり聞けないのは残念だったけど
アメリカが舞台の映画よりは ヨーロッパが舞台ということで
ガエルのコスモポリタンぶりが より生かされた感じ

そしてシャルロット けっして別嬪さんではないんだけど
彼女の持つ雰囲気はこれまたすごくいい 柔らかい英語
儚げで優しげで芯は強く・・・ これぞおフランス女優!という感じ
タバコをふかす姿が凄く素敵 何気ない格好も凄くキマる・・・

ガエルの滲み出るラテン気質同様 
シャルロットは おフランスのエスプリが肌に染み付いてる
感じで 凄く可愛かった とにかくなんとも可愛い二人だった 
この二人以外は考えれない・・・という配役

ガエルが好き シャルロットが好き M・ゴンドリーの世界が好き
パリが好き 手作りが好き 一風変わったラブストーリーが好き
という方には おすすめ 

今日の映画:78点 
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by acine | 2007-05-30 20:43 | Francia フランス映画 | Comments(6)
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公開前からの話題作 
個人的には ケイトとガエルが見れて
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの世界が見れたら それでOK

メキシコを舞台にした ”アモーレス・ペロス”の頃から 
彼の描く ラテン的な ”sol y sombra” 光と影 
心の奥底 でも誰もが持ってる一部分
孤独 哀しみ 心の叫び 怒り 人に知られたくない事実
生きていくために 必ず存在するダークサイド
特にそういうダークサイド 影の部分の描かせたら天下一品
しかも 淡々としていながら ヒューマニズム溢れて
重みもあり その人間の生き様を 残酷なまでにくっきりと描く

この映画でも その描き方や独特のタッチは 全くブレてなくて 
モロッコと アメリカ&メキシコのシーンは 素晴らしい!!!
荒涼とした大地 そこに暮らす人々 人々の暮らし 人々の生き方
物質文明と非物質文明 地元民と異邦人 価値観の違い 言葉の違い

e0079992_17285886.jpgモロッコを旅するアメリカ人
ブラッド・ピット&ケイト・ブランシェット夫妻
彼らと思わぬ接点を持ってしまう モロッコ人家族
モロッコへ旅をしてる間彼らの子供を預かる 
メキシコ人のアドリアナ・バラサと
その甥のガエル・ガルシア・ベルナル

誰が正しくて 誰が間違ってるか 
何が正しくて 何が間違っているのか
重みがあり よい意味での違和感も感じながら 
ストーリーは東京へも飛ぶ

正直 菊池凛子はどうでもよかったし 
東京のシーンも居心地悪そうだという予感はやっぱり当っていた
彼女のバックに使われていた”September”の使われ方はグッと来たけど 

モロッコとメキシコで引き込まれる集中力が 東京では途切れる
それは明らかに空気感が違うから・・・生き方も違う 
登場人物の魂の密度や重量 そして生命力 
向かうパワーの方向も 全然違うような気がした
日本人だって 決して単純ではないし 魂だってあるはずなのに・・・

設定にどうも無理があったのでは?と思う こんなステレオタイプな
無理のある設定で 日本を描く必然性はなかったと思う

どうも日本のシーンになると 生き様が希薄で淡白で面白くない
この点では やはり3つの物語が交錯していた ”アモーレス・ペロス”は
各々質感やレベルを保っていたので この作品はそこがとても残念

菊池凛子もよく頑張っていたとは思うけど 何を考えてるのかわからない
死んだ魚のようなうつろな目や どよーんとした雰囲気が終始気持ち悪かった

強烈な役だからと言って いい演技だとは限らない
脱ぐ=体当たりの演技=素晴らしい演技  歌が上手い=素晴らしい演技
だから・・・賞をもらえる そういう安易な当てはめ方と
なんだか似てるような気がしたけれど・・・ね

煌びやかでも 空虚な感じがする 東京のビル群の明かりより 
ヘリコプターが飛ぶ 荒野~モスクのあるモロッコの夕暮れ時の街並みや 
人っ子一人いない荒涼としたアメリカとメキシコの国境付近の砂漠の方が断然ぐっときた

それはこの映画で映し出される そこに住む人たちの生活や生き様に
より惹かれるからだろうと思う その生命力 よりシンプルでいて かつ深いダークサイド
厳しい条件の中でも それでも人間は生きていくという風景にも・・・

e0079992_17263396.jpgケイトは 出番短いながらも やはり印象に残る
”ヘヴン”と同じく こういう儚い演技をさせても天下一品
旦那のブラッドはノーコメント いや一言
やっぱり演技にどうもバリエーションないんだわ

ガエルはやっぱり最高!
しかも こういうスペイン語を喋るガエル!
いかがわしさも漂わしつつ 直球勝負でかつ純粋 
その存在感と マシンガンのようなリズミカルな

スペイン語を喋る登場シーンから 目が釘付け 
こういうガエルがいつも見たいのよ~! と願うガエルだった
同じメキシコ人のせいか ”アモーレス・ペロス”同様 監督は彼の使い方よくわかっている 

モロッコの家族やガイドさん 
モロッコの一般人キャストも 日本のプロよりよほど心に残る・・・

そして個人的ベストの演技は 家政婦役のアドリアナ・バラサ
化粧も剥げ落ち ストッキングも穴だらけ 砂漠で右往左往する姿・・・
私がアカデミー会員なら 彼女に賞をあげたい

日本のシーンを除けば かなりの点数なんだけど・・・惜しい! 

今日の映画:80点
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by acine | 2007-05-08 17:13 | Estados Unidos 米映画 | Comments(4)
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ガエル・ガルシア・ベルナルが出るアメリカ映画

常々思うが ガエルの持ち味が生きてくるのは 
やはり断然スペイン語圏映画 そしてスペイン語で演技する映画
文化背景も違うし 話す言語によって映画のリズムや空気も変わると思う

どうも英語圏が舞台 英語を喋る役だと 
なぜかガエルの持つスケール感がちんまりとしてしまう
どうも淡白な生活・人たちの中に どう見たってやはり濃いめのガエル
これでは 彼の持つ良さが全て活かしきれない・・・と思う私

今回の映画は かなり自然にフィットしてたと思う半面
でも やっぱりスペイン語喋るガエルが見たいなぁと思う

*ややネタバレあり

海軍を退役し 父親の牧師を尋ねるエルビス(ガエル)
結婚前の遊びで出来た子供故  
簡単に家族に紹介するわけにはいかない父親
家と家族に近づくな・・・とそっけなく追い返す
そこでガエルは 異母兄妹になる彼の娘に近づく・・・というストーリー
ということで 大体の筋は想像できる出だし

アメリカの片田舎(多分)の牧師一家
敬虔な心を持ちつつも どこかうさんくさくて商売牧師(?)のような父親
父親の影響で信仰心の厚い息子・・・ そして教会に集まる人たち
信じることはいいことだけど その信仰心がうすら怖いような気も

そんな一家に近づくガエルは明らかに異質な存在
純粋でどこか狂気をはらんだ静かな佇まいで
静かに大胆に 一家にだんだんと忍び寄る
妹を誘惑し それを見つけた兄(ガエルからいえば弟)を・・・
偶然なのか? 計画的なのか?

そして 意外にもさっさと妹に ある告白をしてしまうガエル
兄が行方不明なのに ガエルに簡単についてしまう妹
そして 息子が行方不明なのに あんなにつっぱねたくせに
息子のかわりに(?) ガエルを何故か急に受け入れる父親
やってることがバレたら大変なのに ガエルも堂々と家に住む
そして 牧師である父親もミサで 急にそんなことを・・・?!
そんな屈辱的なことを公衆の面前で言われたガエルも
普通に受け入れる・・・? そして皆に祝福される?!
このあたりが かなり不思議な展開

お互いが抱えてるヒミツなんて すぐバレそうなのに
なんで そういう行動をするかな~?と 
見てる最中も この映画の現時点での出来事が
理解しずらくなってくる え?これは大事(おおごと)じゃないの?!
なのに この人たちのやってることは何?!
展開に はぐらかされ続けるので 余計把握できない
先は見えてるけど いつコトが起きるのか・・・?!
と見てるこっちも この映画どうなってるのか?と
だんだんと疑心暗鬼になってくる

孤独なガエルと 一見絵に描いたように幸せそうに見える父親一家
ガエルの住むモーテルのさびれた一室と
まるでインテリア雑誌に出てきそうな美しい父親一家の家
ガエルのオンボロ車と 高校の卒業祝いに息子が買ってもらった新車のRV
小柄で精悍なガエル ぬくぬくと育った温室育ちのひょろっとした息子
遊びで出来た子と 妻との間に出来た子
ものすごく境遇に差がある・・・というわかりやすい二組

日陰者であるガエルが 卑屈になってるかというと
彼の持ち味でもある清らかさからか そんな風にも見えない
だけど あの瞳はどこか狂気もはらんでいるから ミステリアスな雰囲気に・・・
だけど彼の感情や思いは ほとんど映画上では映されない
陰りがあるようで屈託がない 屈折してるようで何も考えてない・・・?
ストーリーが読めない雰囲気を作っていたと思う
それか 単に脚本が破綻してるのか・・・

ガエルじゃない俳優が演じたら 
独特の透明感や静かな中にも持つ感情
この映画から なくなってしまっていたかもしれない
それを考えると やっぱりガエルでないとダメだったのかもしれない

だけど ガエルがアメリカの田舎町 
この題材にフィットしていたかというと別
やっぱり違和感がどこかある・・・
彼の持ち味が生きる世界は 他にもいろいろありそうだけど

でも背景はどうであれ ガエルにはアンモラルな世界がよく似合う
近親相姦 神への冒涜 同性愛 殺人etc・・・
自ら飛び込むというより 何故かそういうものに巻き込まれていく
きっと そういう一筋縄でいかない役&映画が好きなんだね
そんなドロドロの中 甘くセクシーで 人間らしいドロくささもあり
狂気も隠し持ち 清涼感も何故か漂うという 稀有な存在だと思う
オーソドックスな王道ラブストーリーで 大甘ガエルも見てみたいけど
そういう映画には なかなか出ないだろうなぁ

というわけで なんとも感想書くのが 難しい映画です 
自分でも何が言いたいのか わからなくなってきました スミマセン!
そして 単なるガエル感想になってしまいました
ヘンな言い方だけど 人間の嫌な部分を妙に淡々と描いてる映画
決してドラマティックではないし あまり共感もできない

個人的には
ガエルは紙の王冠をかぶったけど 罪の王は父親だと思う

今日の映画 74点

ガエル映画:ドット・ジ・アイ モーターサイクル・ダイアリーズ バッド・エデュケーション

この映画
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by acine | 2006-11-30 00:52 | Estados Unidos 米映画 | Comments(6)
2005/05/04
d0025646_136093.jpg初めと終わりのクレジット通り

Un film de PEDRO ALMODOVAR
ペドロ・アルモドバルの映画  に始まり

Un film de PEDRO ALMODOVAR
ペドロ・アルモドバルの映画 に終わる


まさにアルモドバルの映画!

不穏な音楽に乗せて 恐ろしくセンスのいい
オープニングから 期待を裏切らない
何とも濃い濃い世界が待っている
今回もアルモドバルならではの世界

女性で台詞があるのはたった2、3人 それも二言三言
あとは男性キャストのオンパレード
同性愛、オカマ、女装、性的虐待、神父の冒涜、神への冒涜・・・
特にカトリック社会ではタブーとされることが
思いっきりストレートかつ濃く描かれる
過去・現在を行き来しながら 映画撮影風景と現実も行き来
わかりにくそうで 意外にストーリーはシンプル だけど濃さはハンパじゃない
まさにアルモドバルならではの悪い教育
エンディングでそういうことか!と自叙伝と絡めてる所は上手い
キワモノすれすれどころか 今回はまさにキワモノそのもの
ストレートでミステリアス とことん猥雑でとことん美しい 背中合わせの魅力
そんな世界がこの二人を中心に描かれていく・・・

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ガエル・ガルシア・ベルナル

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フェレ・マルティネス

二人ともラテン男優ならではの
目力・視線は超強力!

ガエルは三役をこなしているけど 小柄なので○装姿も妖しくてOK
※この○装姿の衣装デザインはゴルチエ
危険で繊細な香りを匂わせつつ もう何でも来い!の安定感
モーターサイクル・ダイアリーズの若きチェ・ゲバラとは別人

オープン・ユア・アイズで初めて見たフェレは どうも冴えないのでイメージが悪かったけど
(リメイク版 バニラスカイは余りにもそのまんま!見るなら絶対スペイン版オリジナル!)
1ヶ月前に見たユートピアで その存在感に目からウロコ
フェレの今回のねっとりとした色気を漂わせた抑えたクールな演技は必見!

そして繊細な子役、脇役たちもクセあり・キワモノぶり全開で素晴らしい

世界で一番好きな監督 王家衛と同じく
アルモドバル映画も 色彩・音楽・カメラワークtc・・・
とにかくアート性が高く 映像美にマイってしまう
真紅、どす黒い赤、黄色、黄土色、エスニックなグリーンなど 効かせ色の美しさ
黄土色の外壁に古びたグリーンの扉 プールサイドの真紅のデッキチェアなどがツボ
スペインの空気・大地にしか似合わない色ばかり  
そして使われる音楽の涙が出そうになるほどの美しさ
音楽と映像がシンクロする瞬間は 王家衛に負けず劣らずの職人ワザ
その徹底的な素晴らしいこだわりに乾杯!

好き嫌いがはっきり別れる世界だけど
怖いもの見たさ 美しいもの見たさの アルモドバル映画

ある意味 究極の猥雑でとびっきり美しい世界かもしれない

i Salud !   i Para un film de Almodovar en su mundo especial !

今日の映画 82点
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by acine | 2005-09-21 21:09 | España  スペイン映画 | Comments(0)
2004/12/20
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ごひいき俳優の1人 ガエル・ガルシア・ベルナルが出るし
しかも1週間だけの公開なので
本命の”モーターサイクル・ダイアリーズ”を後回しにして見に行った
イギリスとスペインの合作でロンドンが舞台の映画
それしか前情報は知らないまま

※ほんの少しネタバレあり!

タイトルは”最後まで注意をはらう”という慣用句らしい
有名なラテン曲”Quizas Quizas Quizas"の英語版
ドリス・デイの”Perhaps Perhaps Perhaps"で始まって
期待を持たせてくれるけど・・・
”多分・多分・多分”のまんま終わってしまった感じ
これはサスペンス?ラブ・ストーリー?と思いながら見ていたけど
何故か煮え切らない・・・どうなるのかな?というドキドキ感もあまりない
ラストは少し面白いと思ったけど、監督はこの程度のヒネリで満足してんのかしら?
それで観客が満足すると思ってんのかしら?と疑問
これはビデオでよかったかなという感じ

ガエルはやっぱりスペイン語しゃべる映画、ラテンが舞台の映画の方が
やはりより良さが出ると思う
英語だとかしこまってしまう感じ ラテンと違って薄味の世界だからか
こじんまりとまとまってしまう感あり
ラテン世界が舞台だとビシビシ決まる目の鋭さ、狂気、セクシーさ、甘さ
彼の持ち味がどれも控えめになってしまうような気がした
やっぱり彼はスペイン語しゃべった方が絶対いい
濃いラテンの世界の方が絶対似合ってる
”モーターサイクル・ダイアリーズ” と アルモドバルの新作
”バッド・エデュケーション La mala educacion” に期待だな
そうそう今回もガエルっちは脱いでいた(笑)

相手役もスペイン人らしい綺麗な人だったけど
(時々ジェニファー・ロペスにも見えた・笑)
山場のひとつのはずのフラメンコが下手だった
もうちょっと練習してから出ようよ! 

※女優さんはスペイン系のようだけどアルゼンチン人でした
なるほど・・・!フラメンコがそーだったのがわかりました
スペイン絡みの映画ってかなりアルゼンチンの人材も絡んでるね

うーん、何となく煮え切らない映画でした 
今日の映画 60点

予告でやってたメキシコのガエルと並ぶラテンの星 
ブラジルのロドリゴ・サントロの”ビハインド・ザ・サン”も見なくっちゃ!
内容は重そうだけど・・・
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by acine | 2005-09-21 20:53 | España  スペイン映画 | Comments(0)
2004/12/30
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年も瀬も押し迫ってやっと見ることが出来ました

美しくて厳しい自然を持つ南米大陸を舞台に
アルゼンチンからチリ・ペルーなどを通りベネズエラへ・・・
若き日のチェ・ゲバラ エルネストとその友人アルベルトが
オンボロバイクと共に旅するロードムーヴィー
道中、行く先々での街・人との触れ合いのエピソードを交えつつ・・・
途中からバイクはなくなり エルネストの心の変化をとらえ
彼の心の内面へ向かう旅に変化していった感あり
淡々とした描き方がその静かな変化をしっかり捉えていたのではないかな
TB元のyuzuruさんも書かれてるけど
エルネストがこの後どのようにして革命家チェ・ゲバラとなっていくのか?
知りたくなったし、原作も読みたくなった・・・

美しいばかりではない南米の問題も交えていて
ペルーでのインカの壁とインチキの壁(スペインが作った壁)の
エピソードが心に残った・・・
スペイン語を始めて、南米の人とも知り合うチャンスが増えたので
もっと南米のことも知らなければ・・・とますます思う
貧しい街であっても、療養所であっても
音楽とダンスとお酒と男と女・・・は欠かせない
ラテン文化の人生の粋さも微笑ましかった

エルネストを演じるガエルはまさに適役
真摯な若き日を演じてたと思う
表情、佇まいで心変わりしていく様をきっちり演じていた
やっぱり彼はスペイン語喋る役が最高にいい!
先週見た ドット・ジ・アイなんてかすんでしまう・・・

ガエルの喋るスペイン語、映画の中のスペイン語オンリーの台詞
エンディングテーマの心に染み入るような素敵な曲を聞きながら・・・
スペイン語の持つ魅力 響きの心地よさを再認識
やっぱりスペイン語地道に勉強しなくっちゃなぁ・・・と
スペイン語への情熱も思い出させてくれた映画でもあった
来年はレッスン絶対復活させるぞ~!

今日の映画 83点
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by acine | 2005-09-21 20:53 | Sudamerica  南米映画 | Comments(4)