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by acine
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タグ:クリストファー・ドイル ( 14 ) タグの人気記事

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スペインのセビリアが舞台 
ガエル・ガルシア・ベルナルが出る 
カメラがクリストファー・ドイル

見たい条件が揃っていたので ずっと見たいな~と
思ってましたが やっと見ることができました

ジム・ジャームッシュの映画なので 
雰囲気もんロードムーヴィーだろうなと思ってましたが・・・

ホントにその通り!

いわくありげな主人公に
いわくありげな登場人物が次々と現れ
”Habra español?” ”スペイン語喋れる?”で始まる会話
そして いつも交換する あるブツ
そして カフェでいつも主人公はエスプレッソを2セット注文する
そして 空にはヘリコプターが飛んでいる・・・

舞台は(多分)パリの空港 そしてマドリッド セビリアへと
詳しく:eiga.com

とにかく 主人公のイザック・ド・バンコレの存在感が強烈!!!
この男の顔つきと佇まいだけで この映画は持っている

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表情を一切変えず にこりともせず 強面で 淡々と仕事をこなすだけ

何故かマドリッドの部屋に延々現れる 全裸ねーちゃんの
あらゆる誘惑にも目をくれず (いやちょっと反応してたか・笑)
ひたすらカフェで次なる指示を待ち ブツを延々と交換してゆく・・・

いわくありげなこの男の動きを 観客は延々 
緊張感を持って 時にはちょっと緩めて 眺めている
とにかく ひたすら そんな映画なのだ
 
この人 007 カジノ・ロワイヤルの冒頭のアフリカの奥地に居て
カジノ・ロワイヤルのjホテルで ル・シッフルとGFを襲い
階段でダニエル・ボンドと格闘していた人(だと思う)

映画としては 本当にシンプルな進行具合

終わってみれば 今回 このいわくありげな顔つきをした
強面のこのイザックを使って 空気の濃いスペインで 
こんな映画が撮りたかったんだろうな~という感想

セビリアはジャームッシュが世界で一番好きな街らしい
詳しく:white-screen
私も セビリアは大好きな街なので それはよくわかる!
でも 意外と セビリアは控えめで 
マドリッドの方が 時間的には多かったかもしれない

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しかも この監督の好みで 街の綺麗なところは余り写らず
小汚い落書きがあったり いかにもストリートテイストな
路地がメインなので 別にこれがスペインじゃなくっても
アメリカでもよかったんでは~?と思うけど 
スペイン独特のあの濃い空気感や乾燥感 カラっとして
かつ濃厚な太陽の光が やはりほどよく効いてたと思う

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そして 次々と出てくる人たちの中で 一番楽しみだった ガエルくん!
誰がどういう順番で出てくるか わからなかった中で
”メキシコ人”という アナウンスで おぉ~次!とすぐわかった(笑)
今回は どっちかというと いかがわしい系ガエル
おぉ~ガエルくんはちっこいけど やっぱりいいわ!
やっぱり凄く存在感があるし 目に力がとてもある
同じスペイン語圏の人なので 雰囲気も違和感ないし・・・
しかし 彼の喋るスペイン語は スペインのスペイン語とも
南米のスペイン語とも やっぱり違う独特のリズム感

そして 楽しみだった クリストファー・ドイルのカメラ
今回は 静かで凄味のあるイザックの存在感や
スペインの濃い街並みの中 けっこう大人しめで 
割とシンプルな感じだったような気がする
冒頭のシーンとか エレベーターの中とか 
狭い空間や室内での映し方とかは 彼らしいけれど
主張しすぎず・・・という感じだった 
ガス・ヴァン・サントの パラノイドパークの方が 
より 彼らしいカメラワークだったような気がする

というわけで この映画 なかなか文章にするのは難しい

久しぶりに こういうアート系ロードムーヴィー見たな~という感じで 
こういうジャンルでは 正統派かもしれません

いわゆるハリウッド映画とは正反対に位置する映画
家で見てたら 集中力切れるかもしれないけど
ま たまには こういうのもいいかなーという感じでした

今日の映画:75点

  どうも不完全燃焼だったので 

セビリア フォト!
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by acine | 2010-01-11 22:23 | Estados Unidos 米映画 | Comments(5)
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ガス・ヴァン・サント監督作

ということで ロード・ムーヴィー風 
そして フンイキものというのは充分予想できる 
彼の映画が すごく好きということはないけど
ロード・ムーヴィーは好きなので 彼の作品は気になるという感じ

”マラ・ノーチェ”も 見逃してしまったので 
どうしよう? 予告もなかなか良さそうだったし 
何せカメラはクリストファー・ドイルだしな~ で決まり!

クリストファー・ドイルの映し出す世界が大好きな私は
彼が撮ってると知っただけで 見る価値あり!と
頭が勝手にOKを出してしまうのだ(笑)

今回はポートランドに住むスケーターの少年が
不意の事件に巻き込まれ・・・という 
少しサスペンスフルながら デリケートで
映像 音楽で 彼の心境や周りの空気感を映し出すという
いかにも ガス・ヴァン・サントらしい設定
詳しく:ハニカム

しかも 主人公は 子供でもない 大人でもない
中途半端で 移ろいやすい でも意外と落ち着いた
見た目は まるで女の子みたいな少年だ
この設定が また彼らしい 個人的には女の子っぽいけど 
さほど 美少年とは思わなかったけど・・・ 

主人公の彼にしろ 周りのクラスメイトやスケーター仲間にしろ
ほとんどポートランドのその辺の一般人を使ってるので
演じてる風はほとんどなく あくまでも自然体なのが
この映画のフンイキにはピッタリだった

そして やっぱりクリストファー・ドイルのカメラは素晴らしい!
その光の使い方 スケート場(パラノイドパーク)での
スケーターの動き ふとスローになる人物のアップ

まるで夢の中の出来事のような 冒頭のスケーターたちの
シーンから ぐっと引き込まれ いい映画の予感がした

そして 主人公を追うカメラは その時々の彼の心や
そのまわりにまとう空気感までしっかり映し出していて
台詞も少ない映画にも関わらず これまた選りすぐったんだろう
気の効いた音楽と共に凄く雄弁だった

そして やっぱり彼のカメラは そこがアメリカのポートランドで
あっても 主人公がいたいけな少年であっても 何故か
王家衛の世界を デジャブーで見てるような部分が所々に出現

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学校の薄暗い廊下を主人公が歩くシーンは ”天使の涙”で 
カレンとミシェルが地下鉄の通路ですれ違うシーンだったり (↑の写真ね)
頭を抱える主人公は ”ブエノスアイレス”のレスリーかトニーが悩んでいるようでもあるし
車の中のシーンは あちこちの映画で見た やはり車の中のシーンのようだし・・・

映画に集中しつつも そんなデジャブーに
彼のカメラはやっぱりいいよな~とこちらも酔える時間だった

そして 嬉しいハプニング!
ご本人も主人公の叔父トミー役として2回ほどチラっと出てくること!
全然知らなかったので これは儲けもの!

ストーリーは フンイキものだけど 今回は決して退屈ではなかった
妙にリアルなのは その事件のシーン いやー怖かった!
その原因となるようなことは 誰だってしそうなことで全く悪意はない・・・ 
だけど 偶然の産物 魔がさしたというか 悪夢のような一瞬・・・

あれを実際見たら トラウマになるか 悪でうなされそうな気が
するけど フンイキもので終わってしまったエンディング・・・

主人公の少年は どういう形であれ 救われる日が来るのか?
それとも 延々と悶々とするのか・・・?
どうなったのか 知りたいような 知りたくないような・・・
そんな曖昧なエンディングも ガス・ヴァン・サントっぽいな~

今日の映画:78点
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by acine | 2008-07-31 22:53 | Estados Unidos 米映画 | Comments(4)
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今年のカンヌで 未公開フィルムを織り交ぜた
再編集ヴァージョン ”東邪西毒 終極版” が上映されたこの作品

うぉ~ 私も見たい! 
日本でいつか公開されることはあるんだろうか?

何を隠そう この映画 王家衛作品で 
個人的に1,2を争う位 大好きな映画なのだ

初めて見た時 言葉が出ないほど 衝撃を受け 
なかなか椅子から立ち上がれず 放心状態だった私
当時 1週間のうち 3回も見に行ってしまった位

王家衛の映画は 好きなものが多いけど
この映画はどうも好き嫌いがハッキリ別れる作品らしい・・・
確かに 粗もあり 突き放したような部分もあるけど
私の中では 究極のラブストーリー
なんとも深い深い味わいのあるこの作品は 
心の中では いつも特別な王家衛映画として存在する
詳しく: Variety Japan amazon

なので DVDとして やーっと発売された時に 速攻で買ったのだけど
なかなかレスリーが出てる映画は見る気になれずで
 (この映画 レスリーが主役みたいなものだし・・・ね)
そのまま 見てなかったんだけど・・・

あれから10年以上たって見てみたら
やっぱりいい映画だなぁ・・・という基本点は同じだけど
冷静にあの時とはまた違う視点で見れたような気がする

風が舞い 砂埃が吹き荒れる 砂漠が舞台
静けさの中 キャストの熱にうなされたような 
散漫で なんとも色気のある演技が本当に素晴らしい!

夜中に忍び込む手 そしてぬくもりを感じながら
お互い別の人を想う くるくると回り続ける鳥篭 そして灯り
そして飲むと過去を忘れられる酒 そして死・・・

原作があるとはいえ 王家衛の映画なので 
ストーリーはあってないようなもの 断片的なエピソードが
まるでメビウスの輪のようにぐるぐる廻っている
ただし王家衛唯一の古装片なので 
一味も二味も いつもの映画とは違う感じ

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この映画の登場人物たちは 何かに導かれるように 
もしくは密かに目的があって通りかかるこの砂漠
そして出会う闇の仕事請負人のレスリー・チャン
実際にナビゲーターであり 観客にこの世界の道案内も
こなすレスリーの存在感が 何度見ても素晴らしい

世捨て人のように 淡々とそして嫌らしく 自分の仕事を遂行するのみ
この映画でのレスリーは絶品だ とびっきりの色気と憂いと渋さがある
潤んだ目 長髪でヒゲ 古装に身を包んだ姿は美しい 
遠くを眺める視線 その姿は美しすぎるくらい

そんなレスリーが 亡き兄嫁を想い 自分の人生を振り返り
砂漠を眺めるラストシーンは圧巻 この映画の世界を見事に表している
個人的にも いろんな映画の中でも 物凄く印象的なラストシーン

そしてラストシーンで 彼の発する台詞がたまらない
”忘れたいことは 忘れることが出来ない
 忘れたいことがある時は しっかりと記憶に留めよ”
”人に拒絶されないためには 自分から拒絶するだけだ”
刹那感の漂う 台詞の一つ一つが 何度見ても心に染みる

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そして やっぱり素晴らしいなぁと思ったのは キャスト陣の演技

ブリジット・リンの一人二役 男装の麗人と美女 
美と激しさが同居した役 やっぱり素晴らしく良かった
そして 出番は多くなくても 強烈な印象を残すマギー・チャン
盲目の剣士役 静けさと刹那感を身に纏ったトニー・レオン 
この映画でのレスリーとの絡みも今となっては本当に貴重だ
そして 軽薄さを幾分漂わせつつ 淡々とメッセンジャー役を務める
レオン・カーファイ 長身なので とても古装と長髪が様になる
カリーナ・ラウ、ジャッキー・チョン、チャーリー・ヤンも 
地味ながら 適材適所でしっかり仕事をしている

当時のスターオンパレードな映画だけど
当時20~30代のキャストたち 古装を身にまとい
見事に静の演技を 堂々と演じきっている
この辺りの肝の座った存在感が 香港・台湾の俳優の凄さでもある
やるときゃやる!という プロ根性と この落ち着き

同じメンバーで今撮るとしたら どんな感じなんだろう?と
思わず思ってしまう 円熟味の増した彼らが見たいような気もする

この映画 フィルム自体あんまり綺麗じゃないし
決して洗練されてるとも言いがたいけれど この映画での
荒削りで大胆なクリストファー・ドイルのカメラもやっぱりセンスいい
ただし せっかくのサモ・ハン監修のアクションシーン 
寄りすぎて 早すぎて 何やってるかわからないのが難点だけど
この映画 任侠映画でも あくまでも人間・恋愛ドラマなので
それはよしとしようか・・

砂漠という舞台で 行き交う人々 すれ違う想いと心
こんな叙情的すぎる武侠映画はやっぱり滅多にお目にかかれない
カンヌで上映されたヴァージョンはどんなシーンが増えてるんだろう?

今日の映画:83点 

この映画の撮影が遅れたせいで出来たうれしい副産物 
大英雄もこの映画同様 私は大・大・大好きなんだけど(笑)!!!

この映画@今年のカンヌ
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by acine | 2008-05-21 18:42 | Hong Kong  香港映画 | Comments(11)
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本編前の宣伝予告からして 金城武の当時の作品オンパレード
”世界の涯てに” ”ニューヨーク・デイ・ドリーム” ”アンナ・マデリーナ”
うわー懐かしい! 全部見てるよ 見てる!と それだけで嬉しくなった上
”ラブソング”の予告まであり・・・ 脳内すっかりあの頃に逆戻り

これも 2週間前に手に入れたレンタル落ち ¥100なり
こりゃ絶対買いだわ~!と ホクホクして購入した一作 

金城武と王家衛絡みということで これは絶対見なくっちゃ!で
公開当時 旅先の香港(九龍・太子)の映画館で見た映画なのだ

その後 鳥インフルエンザで騒がれてた中 映画館近くの
バード・ストリートに 鳥カゴを買いに行った・・・
当時 香港に住んでた友達からも こんな騒動の中
よくそんなとこ行ったな~ と あとで呆れられた記憶が・・・
単に鳥カゴが欲しかった&そこへ集うらしいマイ鳥自慢の
鳥愛好香港オヤジ連を見てみたかったから・・・なんだけど(笑)

その後 日本でも公開された時に見て それ以来かな

監督:エリック・コット プロデュース:ウォン・カーウァイ 撮影:クリストファー・ドイル
出演:金城武 カレン・モク エリック・コット リー・ウェイウェイ 
    あと エリックの友達役で あのビンセント・コクも出る(笑)

まさに ウラ”恋する惑星” ウラ”天使の涙” のようで
王家衛ほど 孤独感漂わず ポップ(死語)で
いい意味で B級感漂う サブ・カルチャーっぽさが漂う作品
ほとんどの場面で流れてる 音楽や効果音も個性的でセンスいい!

どの位まで ウォン・カーウァイが口出ししてるのかはわからないけど
クリストファー・ドイルの あのカメラ&色合いも凄くよくて
監督のエリック・コットのセンスは とてもいいな~!と思った
同じ王家衛関連でも この前見たマイ・ブルーベリー・ナイツなんかより 
こっちの方が よっぽど面白かったものー!

ドイルのカメラも シーン1枚1枚止めても そのまんまスチールに
なりそうなくらいやっぱり凄くカッコよくて見とれてしまう アートっぽいけど
王家衛作品ほど一球入魂っぽくなく ほどよくリラックスしてる感じで・・・

ヤクザのAV大久保やら ドラッグ・クィーンっぽいキャラが出てきたり
チラっとオタク(日本オタク)くささを漂わせ 独特の明るさや
突き抜け感があるところがいい 根底にあったかいものが流れてるというか・・・
これはエリック・コットの人柄なのかな? ラストのあの涙・・・といい

まぁ 話なんて あってないようなものなんだけど
構想を喋るシーンから始まり その構想どおりにドラマを撮って
流しては これはやーめた! と2,3のエピソード&エリックの
構想喋くりをはさんで やっと本編の第一部始まり!

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このあたりが 行き当たりばったりっぽくて そのまま途中辞めに
なっても ちゃんと映像化してるのは ドキュメントっぽくて 
計算づくのようであり ありそうでない場面で とても面白い
その間の 金城武とエリックの肩組んでヨレヨレみたいな姿とか
金城武が地下道でカレン・モクの髪を引っ張るシーンとかすごく面白い

一部は夢遊病の少女(リー・ウェイウェイ)と清掃員(金城武)の
可愛く不思議な恋物語 武は”天使の涙”的 まさに天然キャラで
こんなの十八番とばかり 伸び伸びと不思議ちゃんキャラを演じてる
そして ウェイウェイちゃんは 細くて日本人好みのルックス
こんなのありえんだろ・・・的話を 台湾の若手が二人伸び伸びと
演じている 二人とも凄く可愛く天然なキャラがピッタリ
さすがに30代中盤が近づく今の金城武には こんな天然役はもう無理だろう

そして 話としては 二部の方が意味深というか 面白い!
かつて付き合ってたカレン・モクが 今は別の女性と結婚した
果物屋のエリックを突然訪ねてきて その後も延々コーラを飲みに来る・・・
まさか返してない指輪を返してくれ!と言われるんじゃないか・・・と
戦々恐々のエリック あらー!こんなところにのビンセントくんまで現れ 
(このシーンのカレン・・・とてもキレイです そして彼女は恐ろしく美脚)
恐怖と妙なおかしさ そしてあたたかさも混じった 
摩訶不思議で魅力的なエピソードになっている 
これも突き抜け感のある奥さんの麻雀ジャラジャラや
もの凄い寝室やら 香港市民の生活が覗けて面白い

コテコテの香港を舞台に キッチュ(死語?)にポップ(死語?)に
綴ったエピソードは 久しぶりに見ても なかなか面白くて楽しかったな~

香港で 見終わって映画館を出たら またコテコテの香港の街が
そのまんまそこに存在してて なーんて面白いんだろう~!と
香港で香港映画を見る醍醐味を感じた記憶が甦りました 

あと香港の街でよく見かけてた店先のジュース! 
この映画内であの奥さんが 紙コップを汚いバケツ(!)の中で洗って
再利用してそうな様子を見て 美味しそう!と思ってたけど 
あのシーンで恐れおののき あのテのジュースは絶対買っちゃ
いかんね・・・と 同行者と話したことも思い出したりして(笑)

ひさしぶりに よく通ってた頃の香港をリアルタイムで
楽しめる映画でもあり・・・ すごく楽しかった!

今日の映画:80点
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by acine | 2008-04-24 22:00 | Hong Kong  香港映画 | Comments(15)
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剣の極意 書の極意 美の極 


久しぶりに見ましたが なーんてビューティホーな映画でしょう!!!
なんたる映像美! その美しさ&崇高さに感嘆しまくり・・・

描かれたその志 大胆に色分けしたパート
香港&中国の俳優の演技のクォリティ 風にたなびくワダエミさんの衣装
1シーン・1シーンがまるで絵のように美しく 鬼のようにこだわった構図
C・ドイルの鮮烈なカメラ 中国の素晴らしい景観 音楽 etc・・・

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その大自然から 剣の彫・盾・書の字体・筆・湯飲み茶碗の一つまで 
大道具・小道具全て こだわりまくり 神経の行き届いた演出
ちょっとワイヤーいきすぎな部分もあるけど 本物の武侠映画
職人・張藝謀のこだわりが 脈々とかつ沸々と煮え滾る映画だと思う 

誇張され具合やアクション・・・当然ながら中華的な部分も強いけど
全体的には 単なるオリエンタル趣味ではない 
ワビサビ そして 本物の東洋の美が結集されたような映画

今まで好きすぎて とても書けなかった映画の一つで
DVDも持ってるし 見ようと思えばいつでも見れるんだけど
思い入れありすぎて 上手くまとめる自信なかった映画
恥ずかしながら 10回以上劇場で見ました
北京語の台詞まで段々覚えてくる始末でした(笑) 
丁度スカパーでやってたので 久しぶりに鑑賞

いやー やっぱりめちゃくちゃ好みな映画!

久々に見ると この夏ハマった300とどこか通じる世界

志の映画 そして 圧倒的様式美 
細部まで 全てにおいて 鬼のようなこだわりが光る映画 
そして無敵の武の達人 そして無数の矢 英雄の最後etc・・・

しかも 日本人にはよくわかる 
負けて勝つというか 静かなる闘志や志
こういうHERO伝説に きっと日本人は弱い
なぜか こんな紀元前の中国やギリシアの話に
共感できるのかが 不思議だけど・・・

この映画で初めていいと思えたリー・リンチェイ(ジェット・リー)
そして 貫禄の姐さんっぷりにほとほと感心!のマギー・チャン
朗々とした台詞回しが素晴らしい&ダンディな大王 チェン・ダオミン
あっという間に消えて勿体ない本物アクション 今回はナルじゃないドニー・イェン
やっぱり口曲がってるわ・・・な小娘 チャン・ツィイー
皆 素晴らしかったけど

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個人的には やっぱり残剣 トニー・レオン!!! 
この映画・・・トニーウォッチングには最高!
赤の残剣 青の残剣 緑の残剣 白の残剣 全てOK!
同じく芸達者とマギーと共に 色ごとに雰囲気をちゃんと変えてるのはさすが

背が低かろうが 肩幅狭かろうか アクション若干ドタバタしてようが
何回もマギーに刺されようが この映画のトニーは良すぎる・・・!
こんなに女に刺されるのが 絵になる男(俳優)がいるだろうか?
トニーが演じると 情けないだけに終わらず
その姿がなんとも魅力的なのは 何故なのか?

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よい映画はよい映画なりに そして 映画自体は・・・でも
彼の演技のクォリティだけは 絶対落ちないトニー  
公開時 映画は見てたものの 少し香港映画やトニーに
関心が薄れつつあった私・・・
トニーが出るなら見ようか・・・と 何気なく行ったら・・・

これは脳天にきました! 狂喜乱舞!
インファナル・アフェアのヤンと張る位 
この映画での古装片&長髪トニーの演技と雰囲気は素晴らしい・・・!
この映画とIAですっかり トニー熱・香港映画熱(中華圏映画熱)が
ぶり返した・・・という感じでした

なーんて 結局はミーハーな話に終始してしまいまして
サラリとですが 感想書いてみました
書こうと思えば もういくらでも書きたいことある
映画だけど この辺りにしておきます

そういえば この映画の大きな主役の一つである衣装
去年 たまたま講演会にて 衣装デザイナーのワダエミさんに質問するチャンスがあり 
この映画絡みの撮影秘話を 教えて頂いたのも感激でした

ココやあちこちで書いてた チャン・イーモウの新作 
”満城尽帯黄金甲” もうずっと待ってるんですが 
いつになったら見れるのよ・・・?! すっかり待ちくたびれました
早くジェイを見たいんだけど・・・!

そして トニーの新作 アン・リー監督の色・戒 
香港で一足先に見て来た友人によると すんごい事になってるらしい・・・!
見るのが 私かなり怖くなってるんですが~!

風流つながりで KAMON
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by acine | 2007-10-28 23:23 | Asia アジア映画 | Comments(8)
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個性豊かな監督&キャストのコラボがすごく充実
これは映画好きには たまんない一品間違いなし!
そして 旅好き パリ好き ヨーロッパ好きにもたまらないだろう

いろんな人間 いろんな人種 いろんな文化
いろんな人生 いろんな生活が行き交う
美男美女も そうでない男女も 老いも若きも 
ワインのように枯れた男と女にも 当てはまらない人にも 
パリの街のあちこち そこにいる人に一瞬スポットが当る
誰もがそうなれるか・・・のように

とても魅力的な短編たちの宝庫! 
さまざまなパリの街の断片や風景も本当に魅力的
味わい深いヨーロッパらしさ 異文化も溢れ 音楽もとてもよかった

短いからこそ 監督もキャストも より各人の腕の見せ所
美味しいところがギュっとつまって このテンポは心地いい

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個人的ベスト3

14区 
デンバーの郵便配達人が語る フランス語でのパリの旅の清々しさと充実感
異国で感じる楽しさと寂しさ そして旅先で気付くこと・・・
今度はここに生まれたい・・・わかるよ! あちこちで彼女に同感してしまう
恋に恋する少女のように その地に恋焦がれる気持ち その地に立つ喜び
感動を分かち合いたい 遠く自国を離れ 感じる一抹の寂しさ
異邦人ならではの旅先での気恥ずかしさ でもこうして自分は生きている・・・
あちこちで胸が一杯になってしまう一編 

12区 バスティーユ
”恋をする旦那”のふりをすることで 死期の迫った妻に再び恋をする・・・
泣かせるじゃあないか! I・コイシェの語り口の巧みさ&上手さが光る
地味ながら 思わず涙がじわ~ 淡々とした語り口がエモーショナル
トーク・トゥ・ハーコンビ・・・またしても! カマラくん見ると楽しいわ!

6区 カルチェラタン
ベン・ギャザラとジーナ・ローランズの 悪態つきながらも魅力的で
人間愛溢れる夫婦がいい感じ さりげなくドパルデューがウエイター

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これも好み&面白かった

10区 フォブール・サン・ドニ 
キャスト二人も瑞々しくてよかったけど トム・ティクバワールド炸裂が見もの
”ラン・ローラ・ラン”的 ドキっとする見せ方にワクワク

5区 セーヌ河岸
大好きな映画”ベッカムに恋して”のG・チャーダの 恋の予感ものがたり
キラキラとした彼らの笑顔と さりげない異文化交流&理解のくだりが印象的

7区 エッフェル塔
パントマイムがなんとも愉快 人間車のシーンは本当にユーモラス

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その他 気になったもの

4区 マレ地区
ガス・ヴァン・サントワールド 街中でもなぜかロード・ムーヴィー風
喋りまくるギャスパーくん すごく可愛いけど 何故にそこまで彼に固執する?!
というか 単に監督が ギャスパーくん好きなんだな(笑)

1区 チュイルリー
可哀想すぎるスティーヴ・ブシェミを 思わず笑ってしまう 狭い場所でよく撮った!

8区 マドレーヌ界隈
ハッキリクッキリした顔のI・ウッドは夜の闇にもクッキリ映える
血はいかにもニセモノっぽかったけど 彼女も凄く綺麗で 
今イチよくわからない設定だったけど・・・妙に見入ってしまった

13区 ショワジー門
アイニーさんは何者だったのか???だったし コンセプト???だったけど
アイニーだったか?ジュテームだったか 言葉がビルをこだまするシーン最高
階段を見上げるシーンなど C・ドイルらしい個性的な映像には満足

ワースト:20区 ペール・ラシェーズ墓地 
どうでもいいことを延々討論する英国人カップルの話
辛気臭いったらありゃしない! やっぱりE・モーティマー苦手だわ

全体的にはとても満足! 愛すべきオムニバス短編映画!

今日の映画:83点

個人的 パリ・ジュテーム
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by acine | 2007-05-05 00:16 | Francia フランス映画 | Comments(4)
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監督:ジェームズ・アイヴォリー 脚本:カズオ・イシグロ
このコンビの映画は 日の名残り以来 (ずっと前なので余り覚えてない)
主演:レイフ・ファインズ ナターシャ・リチャードソン 真田広之 ほか
そして 撮影:クリストファー・ドイル

私の目当ては 関わる映画はほぼチェックしている この二人
お気に入り俳優の一人レイフ・ファインズと 大好きなカメラマンであるC・ドイル
そんな二人と J・アイヴォリー&K・イシグロ 舞台は1930年代の上海
なんだか不思議というか 珍しい顔合わせ

結論から 言いましょう! *以下 ネタバレ含む

コスモポリタンで 雑然とした 上海が舞台ながら
なんとも品のいい ストイックで哀しいストーリーでした
淡々としていながらも 静かなエモーショナルさが漂う
まるで 小説を読んでいるかのような 
リアルで不思議な古きよき時代の 異邦人@上海の物語という感じ

実際に カズオ・イシグロの祖父一家は 当時上海に住んでいて
父親から その当時の話を聞かされていたそうで・・・
そのあたりが ベースになっているせいか 小説的だけど
リアリティも感じられたのは その辺りから来ているのかも

レイフは盲目のアメリカ人外交官という設定ながら やはり英国的香りがプンプン
それは決してマイナスじゃなく この映画に品格を与えてたような気がする
今回は別にヒネてもなく 物凄く弱弱しくもなく 落ち着いた普通の人
一見 上海の街には浮いてしまうような気がするが 意外と馴染んでいた

そして ロシアの伯爵夫人だったナターシャ
流れ着いた上海では 家族のために夜の仕事へ出る
白い肌、ブロンド、濃い顔だけど 品の良さがあるので これまた役にピッタリ
決して若くはない 脂ののった感じもこれまたよい

彼女の家族も もと伯爵一家なので 今はこんな生活だが
品格を保ってるのは この映画には よくあっていた
だけど 嫁であるナターシャに働かせておいて この家族がねぇ・・・問題

そして 日本から参加している 真田広之
抑え気味の演技 英語も自然でよかったけど 
いつも思うが もう少し上背があれば もっとスクリーン栄えするのになぁ・・・と思う
レイフと同じようにジャケットやタキシードを着ていても ちょっと七五三的なのが惜しい
日本人の中では濃い顔の彼だが 西洋人に混ざると 
ポーカーフェイスに見えるのは 今回の役にはよく合ってたと思う

e0079992_2235528.jpg夜の上海の妖しさも混じった社交界が舞台
そんな中で生きる 二人なんだけど 
漂う空気が とにかく品がいいのだ

キャストの雰囲気か J・アイヴォリーの演出か
k・イシグロの持つ 穏やかさなのか
イギリス的品格 日本的慎ましさ
双方に共通する 落ち着いた雰囲気
この辺りの雰囲気が 自然と滲みでていた感じ

↑ なので 独特のC・ドイルのカメラワークも
今回は かなり控えめ かつ大人しめのように思えた
同じように 上海が舞台で彼のカメラで撮った 花の影や 愛の神、エロスなどは 
もっと中華的濃厚さ かつ官能的だったような気がしたけれど・・・

静かに物語は進むので いったいどんな結末なんだろう?
日本軍が出てきたり あの家族の仕打ちに驚き
段々と 不安感がつのってくるけれども
ラストは希望が持てるもので よかった
ストイックな二人の これまたストイックに心が寄り添う
船のシーンは あぁよかったなぁ・・・とほっと胸をなでおろす
こんな品のいい ストイックな上海が舞台の 
静かな大人のラブストーリーも よいものだと思う

今日の映画:80点

唯一の不満点
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by acine | 2007-03-13 22:42 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(2)
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1回目:映像と曲 大筋をつかむのに必死 (中国語&英語字幕のハンデあり)
     記事

2回目:そうだったそうだったと思いながら落ち着いて見る
    わからなかったところも すっきりクリアになる
    武中心に見ていた1回目に比べて 他の3人もいいじゃないかー!
    逆に武の役って ほんと女々しいヤツだな・・・と実はちょっと興ざめ
    記事

3回目:いやー 私はやっぱり武が好きだわ!と再確認 
    いやー やっぱり私はピーターの作風が好き!と再確認
    丁寧に作った質の高い映画だけど 今イチ感動できるタイプではない
    と思ってたけど・・・実は3回目が一番感動!

2回目に武の役・・・嫌な男だなー 
ジョウ・シュンが正しい!と思ってたけど
今回見たら ジョウ・シュンもかなりのひどい女だな
男を次々踏み台にして しかもあんな純でイケメンなタケちゃんを・・・!
(これは彼女の素晴らしい演技の賜物でもありますよ!)
そりゃタケちゃんも いまだにひきずって好きなのに
あんな仕返しをするわけよ・・・!と 妙に納得 

ストーリーを知ってから逆算して見ると 今回のタケちゃんの演技はまさに的確!
心の動きの素晴らしい演技ぶりが光っていたジョウ・シュンと同じ
どうしてあんなことをするに至ったかの心の動きが
瞳&表情でちゃーんと表現しきってるではないか・・・!!!

純朴くんや不思議ちゃんの役ならまかせとけ!
表現者としては 素晴らしい天性のものを持ってるけど 
演技者としては 決してオールマイティではない・・・と
正直思っていた部分もあったので (好きだからこそ辛口!)
タケちゃんも大人になったものよ・・・!とちょっと感動
今回の彼の演技はよかったわ・・・と今頃思いました
瞳で語る演技 すごくヴァージョンUPしてました
ますます素敵な中年になってくれ 
より成熟した演技をしてくれよ・・・と願います

あぁ・・・やっぱり自分は金城武が好きだった・・・!
と思いっきり気付かせてくれた映画になりました
このシーンの目なんて最高だ・・・
忘了我是誰 - 金城武+周迅 *音出るので注意!

そして ピーターさん 
今回見ると 名作“ラブソング”と妙に重なる部分や
思い出す部分が多々あった だけど 新しい境地にも挑戦してる
映像は美しい アート性は高い ノワール性ぷんぷんだけど
女心を描くのは不器用・・・ という中華圏監督の中で 
東洋人(中国人)の男女の心の機微を描かせたら
彼の右にでるものはいないと思う 

キャスト陣の表情・動き・台詞 すべて彼の演出の賜物だと思う 
現実 映画 ミュージカルシーンの 重なり方&伏線の張り方の
絶妙な演出にはほとほと感心
”ウソでいいから愛してると言ってくれ”という学友を見てる奥にジョウ・シュン
試写室にふと現れる人影 ゆっくり降りてくる空中ブランコに乗ったジョウ・シュン
etc・・・すべてが何とも必然性のある設定
整合性がなくて 行き当たりバッタリな香港映画には 
本当にありえないくらい細やかな芸が光る (これは昔からだけど)

正直武より目立ってた(歌のシーンはすべて歌神様がかっさらうほど凄い!)
ジャッキーも・・・ピーターの監督業という仕事と映画という仕事への思い
どうのこうの言っても 仕切るのは俺だ!という ジャッキーの姿・演技を
借りての 誇りある主張のようで 彼の心意気も感じた
現実・過去・劇中映画のシーンとおりまぜ そのあたりの演出・・・
幾重にも重なった多重構造ぶりも圧巻! 
浅はかな私は今頃気がついた次第・・・

このメイキングで ピーターの解説を聞いて納得すること多し
いい演技を指導してるなぁ・・・と思った 
本当に映画 映画を作ることが好きな人なんだと思う
そして映画とはとてつもない労力と作業の積み重ねだということ
こっちはお金を払って見させてもらうのは当然かもしれない
裏方さんも一杯写る 映画の舞台裏も覗く
この映画ほろ苦いラブストーリーであり 映画賛歌でもあるんだと思う
ウィンター・ソングメイキング特番/Yahoo!

3回目にして ぐんと点上げます! 今日の映画 83点

10年ひとむかし
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by acine | 2006-11-23 21:00 | Hong Kong  香港映画 | Comments(11)
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北京にある路地・横丁のことを胡同(フートン)と呼ぶらしい
そんな風情のある路地にある家たちも 
北京オリンピックに向けて 壊されて近代化されている最中とか
そんな失われ行く胡同で育った チャン・ヤン監督の作品 
路地好き&中華圏映画好きとしては これは見なくては!

’67生まれの向陽(シャンヤン)は夏に生まれ
家の前に咲いていた向日葵(ひまわり)にちなんで名づけられた
下放され(多分)数年間家を空けていた父親が家に戻ってきて
なかなかパパと呼べない なかなか馴染むことが出来ない向陽
絵の道を志していた父親は 息子にも絵の道を強要する
そんな父親を快く受け入れれない息子は
幼年期、少年期、青年期と成長していく中でも
理不尽な父にどうしても反発してしまう・・・
そして父と息子の関係は・・・?というストーリー

この映画の魅力は 
何とも味わい深い胡同の風景や室内の風景
北京の四季 タイトルのように 降り注ぐ優しげな太陽の光
長屋のようでもある路地に暮らす この家族や人々
出来事が淡々と生き生きと描かれていること
決してドラマティックでもなく いいことばかりでもない
地にしっかりと足がついている とても実直なところがいい
そこまでするか?とあっと驚いたり 呆れたりの
率直すぎる中国人のメンタリティもよく描かれていると思う
ご飯を通じて人間関係がつながっているのも 中国らしいシーン

日本もきっと東京オリンピック前は
皆 こんな生活をしてたんではないだろうか?と思われて 
国が違っても その辺りは変わりない
近代化で失った大切なものや事たちの姿が懐かしく
何だか勿体なく思えてくる・・・

いがみ合うことがあっても 困った時は近所の皆で助け合う
家族みんなで働く みんなでご飯を食べる
生活の音の中に家族がいる 勉強をする 作業をする
この映画を見ていると 近代化で手に入れたものの代わりに
失ったものの方が大きいのではないか?と思えてくる

主人公向陽と同じ ’67年生まれの監督の 失われゆく胡同と
そんな時代への 愛情のこもったオマージュのように思える
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国や時代が代わっても 親子の関係 家族の関係はどこも同じ
子供と親の関係は難しい・・・ 
親も成長過程(もしくは発展途上や成長不足の親だっている)だから
理不尽な事も平気で言う 息子を思う余り余計不器用にもなる
息子はいつの時代も わだかまりを持ち なかなか親を理解できない・・・
血がつながってるからこそ 余計こじれる 意地を張る 

でも この家族は根底では 結ばれているような気がする 
本当にこじれてたら 一緒にご飯なんか食べないし
何かあれば 駆けつけるようなこともしないと思う
ラストは え?それでいいの?! と父の行動に
賛否両論かもだけど 父の気持ちもわかる
お涙頂戴でもないかわりに 実直さが光る映画
中国もほんといい映画作る国ですね~

俳優陣もとっても堅実
主人公も3人が演じてるけど 皆合格点
しかも顔が似てるので ストーリーも上手く
繋がっていくので不自然さは全くない
細かく言うと個人的評価は 少年>青年>今 の順
父親も淡々としてるけど 落ち着いた何ともいい演技
母:ジョアン・チェンにはちょっとビックリだったりした
中国の俳優さんも 懐大きく実力ある人が多い

それにしても どんな構造になっているのか 
この映画に出てくるような路地や家を見てみたい!
入り組んだ路地 重厚な瓦 レンガ積み 植木鉢 
吊られた野菜 窓にかかったレースやカーテン 年代ものの家具
レトロモダンなソファの貼地 ホーローの洗面器
大道具 小道具 どれも魅力的で馴染みよく存在してる
インテリアも 何故かヨーロッパのカントリーなどとも通じる路線で
なんとも可愛く味わい深い いいデコレーションがしてある
私だったら 快適そうなマンションより この胡同の家に暮らしてみたい
カメラ持って 日常の風景が撮ってみたくなる雰囲気

そして エンドクレジットでのめっけもん
なーんと!この映画 撮影指導:杜可風 だったのね~!!!
彼にしてはクリアな映像だけど 奇をてらわず アートになりすぎず
シンプルにしっかり写してるのは この映画の雰囲気や空気によく合っている
杜可風好きとしては すごく得した気分!

今日の映画 80点
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by acine | 2006-07-24 22:49 | China 中国映画 | Comments(2)
遅くなりましたが
明けましておめでとうございます
今年は映画をもう3本見ましたよ!
昨年は個人的には不作気味だったので
今年はいい映画にめぐり合えるといいなーと思ってます
今年もどうぞよろしくお願いします
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この映画 台北で早速見てきました!
大好きな陳可辛の作品 同じく大好きな金城武の映画
しかも 10数年来好きな二人の初顔合わせ
初ミュージカルということで見ない手はありません!
ジャッキー・チュンまで出るし・・・!
そして中国の女優ジョウ・シュン 韓国の俳優チ・ジニが共演

中華圏で 二人の映画見るのは
ピーターの映画はラブソング・甜蜜蜜
金城武の映画は初恋を 90年代後半に 各々香港で見て以来
この二人の映画は滞在中に 何となくご縁があるみたいです
どちらも日本で見直したけど この映画も公開されたら再び見たいです

ピーターの君さえいれば・金枝玉葉  月夜の願い
金城武の恋する惑星が 
私が香港&中華圏映画にハマるきっかけとなった作品たちなので 
金城武のホームタウン台北でこの2人が
初コラボする映画が見れるなんてすごく嬉しい! 

映画を見たのは MRT中山駅から徒歩5分位の
リージェントホテル裏手にある 欣欣晶華影院
ホテルからも歩いて5.6分くらいの近さ
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こんな感じで如果・愛コンビが待ち構えてます
この裏側には旧正月公開のリー・リンチェイ&中村獅童共演(!)の映画
霍元甲の広告がありました
 *この映画ジェイ・チョウが主題歌担当らしい!
 そして 写真はなかったけど ドニー・イェンも共演らしいです!
(↑ガセネタでした すみません)
 こりゃ見るしかない! 中村獅童は個人的にどーでもいいですけど

映画代は250元(約700円弱)で 日本と比べるとお得
ここは夜は もう人がわんさかいるんですが
平日の昼間ということもあり 観客も少しだけでゆったり見ることできました

日本未公開なので・・・

簡単な感想&少しネタばれ
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by acine | 2006-01-05 16:48 | Hong Kong  香港映画 | Comments(13)