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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:スタイリッシュ ( 70 ) タグの人気記事

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NYのトライベッカにあるイタリアン・レストランを舞台にした映画

公開当時に見たので、これで2回目
昨秋の幸せのレシピが 単に甘っちょろいだけのご都合厨房モノだったので
同じNYのイタリアン厨房モノなら 絶対こっちだ!
この映画が見たいな~とずっと思ってた私

あれよあれよの射殺事件から始まる厨房もの
ギューっと詰まった テンポのよい展開がすごく心地いい
とても一夜に起こったとは思えない濃さ&ドラマ性

青白い蛍光灯を帯びて まるで戦争のような厨房
メニューのメモがずらり並び 料理をするスタッフたち
ケンカしてるような会話 美味しそうな料理 料理を待つウェイトレス 
出来た料理を持ち 狭い階段を行き交うスタッフたち
ガチャガチャと鳴る皿の音 ジャージャーと炒める調理の音
厨房ものはこれでなくっちゃ!

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そして その厨房とレストランにもドラマが一杯
レストラン内に散らばったあちこちの人間が行き交い
いろんな関係が絡んでいる

店の乗っ取りを企むマフィアまがいの二人
オーナーとその息子のシェフ そのシェフを取巻く女たち
アーティストとそのパトロン 気のいい謎の証券マン
著名料理評論家 警察官夫婦 借金を背負ったアシスタントシェフ
NYならではのバラエティの溢れた顔ぶれ いろいろな立場の男と女

まぁ皆よくも ここにいる必然性が重なったなと思わせる
脚本の旨さと緻密な整合性 上手いっ!と唸る
だけどもったいぶらず あくまでもラフにポンポンと
テンポよく見せて 各人の行き交う&すれ違う様は見ごたえある 
登場人物たちを彩りよく見せるその味付けも見事!

派手な作品じゃないけど すごく良く出来てる
そのドラマ性の高さと 厨房のリアルさ 
すぐイタリアンが食べたくなるような映画!

今日の映画:74点
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by acine | 2008-01-04 23:25 | Estados Unidos 米映画 | Comments(4)
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ミシガン州の集会から始まるこの映画
意外にも こじんまりと淡々とした NHKか衛星で
放送しそうなタイプの ドキュメントだった
詳しくは:シネマ・トゥデイ

ジョン・レノンが撃たれたというニュースが
世界を駆け巡った時は リアルタイムで知ってるけど
その頃の彼がどんな風だったのかは知らないし
ベッドで何かあった・・・というのは おぼろげにしか知らなかった

この映画を見て驚いたのは 反戦を掲げ
政府が危険とする反骨分子と付き合いがあったジョン・レノンが
やはり政府から危険分子と見られて 盗聴、尾行されていたこと・・・
そして国外退去も命じられていて 戦いの末やっと永住許可を取ったということ

え?!ということは 例の事件ももしかして 差し金か?!と
不穏な空気を感じていたら この映画の中で描かれるピースフルな
世界を希望していたジョン・レノンのように ピースフルな地点へ
着地したので 意外にも ヒネりがなかったかな?という感じ
例のベッドの件も 思っていたより全然過激でなくて
意外にも平和だったんだなぁ・・・と思ったこと

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だけど この時代に生きたジョン・レノン 彼に共感をしていた人たち 
アクションを起こしていることに意義があり・・・という感じがする
私もだけど今のぬるま湯時代 ぬるま湯につかってる場合じゃないのに 
何もアクションが起こせない これまたぬるま湯人間には
その方法がどうであれ 勇気があるな・・・と思わされた

まさに Power To The People な時代だったんだなぁ
そして Happy Christmas の歌詞が心に沁みる・・・

そして フィルム、インタビューの中のオノ・ヨーコ
昔はいかつい顔した怖いオバハンだなぁ~と思っていたが 
意外にも可愛いところもあるし その喋り方もとても品がいい
その当時 まだ30代なのに 何もかも悟ったようなその達観ぶり 
落ち着き払った様子は凄い その風情を見ていると
こういう人は そりゃ日本じゃ納まりきらないだろうな~
今の時代でも こんな30代の日本女性は滅多にいないだろう
出会うべくしてジョン・レノンと出会ったんだろうな~と思う

するーっと見れる ピース・ベッド ドキュメント

今日の映画:70点
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by acine | 2007-12-10 18:20 | Estados Unidos 米映画 | Comments(0)
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ヴァレリア・ブルーニ=テデスキの映画は 何本か見てるけど
妹(あのカーラ・ブルーニ 好きなモデルだった)と比べると
どうもゴツいイメージがあって 上手いんだけど 
彼女か・・・どうしよーかな?と思っていたら 
監督がフランソワ・オゾンと知り これは見なくては!に変更

ジル(ステファン・フレイス)とマリオン(ヴァレリア)が
離婚の手続きを始めるシーンから始まる・・・
この映画 原題の通り 二人の5つのシーンによって構成されて
段々昔へと話が進む・・・という面白い展開
疲れた二人から 段々と瑞々しい二人へ戻っていくのが
破綻する恋愛映画としては 異色で新鮮

*離婚し ホテルの一室
*旦那のゲイの兄カップルを招いてのディナーの夜
*子供が生まれた日
*結婚式 そしてその夜の出来事
*出会いの南イタリアの海辺
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 *この部屋の色使い・・・好み!

いやー さすがおフランス! さすがフランソワ・オゾン!
ベラベラ悪態ついて 誰もが喋りまくる 語りまくるような
おフランス映画ではなく アンニュイすぎることもなく
センスいい 渋くてヴィヴィッドな大人の映画でした

なんだか情けない&頼りない部分もあるけど 渋いいい男の旦那ジル
そして やはりしっかりしてるようで 繊細なところがある妻のマリオン

傍から見てると 別れるほどでもないんじゃない?と思わせる
ご当人同士 意外と似合いのカップル
だけども それは当事者同士にしかわからない事情も
いろいろあるに決まってる そんな部分を程よい突っ込み具合で
淡々とかつ 灰色~ヴィヴィッドに 逆回転に描いていく様は心憎いばかり

冒頭の疲れた二人から すれ違い そして結婚式の喜び
初々しささえ感じる出会い・・・ 主人公の二人の演技も凄くいい
特にヴァレリアがガラっと雰囲気を変えて 
各シーンを演じるのは この映画の見所 
ヴァレリア上手いし ちょっと見直したかもしれない・・・
そして その5つのシーンに各テーマ曲っぽいのがあるのもセンスいい
派手さはない小作品だけど いい映画でした

今日の映画:78点

フランソワ・オゾン: スイミング・プール
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ: 明日へのチケット
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by acine | 2007-12-03 21:39 | Francia フランス映画 | Comments(2)
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人口30万人の国 アイスランドの音楽シーンを追うドキュメント

この世のものとは思えぬような空、海、雪、氷・・・
まるで地球創世記のような大自然を抱き
そんな風景を見て育った人たちならではの 
何とも五感に響く 心に染み入る 音楽たちだった

映画内でも 語られるエピソード 

”古代からの息吹や詩が今も受け継がれているらしく
アイスランドの音楽はどこか古い賛美歌にも似ている
アイスランド人は誇り高く 情けないほどロマンティックだ
鋼のような心を持つ人でも たった1行の詩に涙する・・・

ヨーロッパとアメリカの中間に位置し
ヨーロッパでもなく スカンジナヴィアでもなく アメリカでもない
自分達の持つ世界と 様々な音楽をミックスする才能は天才的”

まさにその通り 

厳しく美しい大自然を見て育った人たちの音楽は その大地の通り
オーロラから星屑が舞い降りてくるような神秘ささえ感じる美しさ
氷河や凍てついた大地を轟かすような切り裂くような力強さ 
そして氷のような繊細さ その寒い大地とは裏腹の温かい人間らしさ
古代の息遣いがワイルドに今も残る味わい etc・・・

どのバンド・音楽も 一瞬にしてその空気が変わるような独特な味を持っていた

きっとどの国の人たちも 
こんな風に古代からの息遣い・DNAを持ってるはずなのに
堂々と自然に このアイスランドの人たちのように
素直にダイレクトに表現できてないような気がする

碧くて白い大地に育った人たちならではの 感性・音楽に恐れ入りました
育った土地がこんな風に密接に音楽に結びつくんだなぁ・・・と驚いた
それほど 目に見えない磁力・影響力がアイスランドでは働いてるような気がした
その自然同様 神々しさまで感じるのが凄い

ビヨークも変わった音楽やってる いつもヘンなカッコしてる人という
イメージしかなかったけど 彼女のライブシーンは圧巻だった!
まるで 氷河かオーロラかスターダストか 圧倒的なオーラと繊細さと破壊力
今更だけど 彼女のCD聞いてみよーか LIVEも凄く見てみたくなった私でした

寒い所は苦手だけど こんな感性持てるなら
来世 アイスランドに生まれてみてもいいなぁ・・・とちょっと思ったりして

いやー 凄く良かった! 個人的にとても好みな音楽ドキュメントでした
音楽映画は一杯あるけど 五感に響くという点でポイント高い

今日の映画:80点

アイスランドなんて どこ?
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by acine | 2007-10-24 15:34 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(0)
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予告を見た時から 気になってたけど 行けずじまいだった映画

このポスターの通り クリスチャン・ベイルが28キロ(30キロとも言われる)も
減量してこの役に臨んだというように 彼の風貌&演技が痛々しく強烈
落ち窪んだ目元や顔はまだいいとして 壮絶なガリガリ体型で 
横から映すと もう骨と皮状態で ムンクの叫ぶ人のような感じ 
アメリカン・サイコで 自分の力こぶにうっとりしてたナル男が嘘のようだ

最近こういう 現実か夢か悪夢か幻想か妄想か?という映画が続いてるけど
個人的には これは見る価値ありの映画 ストーリー:コチラ
この前見たステイなんかより はるかにいいと思う

もう1年も眠っていない 心身ともボロボロになりつつある不眠症で
ガリガリに痩せたクリスチャン・ベイルの演技 静かだけど凄みがある
肉体改造まで伴って 俳優というのは本当に大変な仕事だなぁ・・・と思う
いくら仕事とはいえ とことん痩せるのも もしくはとことん鍛え上げるのも
役柄の為とはいえ 凡人ではなかなか想像がつかない世界だ

夜が中心の風景も いつも時計が午前1:30を指してるのも
彼の心の闇を表してるようで 見てる側も その心の闇に引きずり込まれる感じ
同僚を事故に巻き込んでしまい 機械工として働く工場でも
居心地の悪くなった彼を癒すのは 通い慣れ気心が通じる娼婦と
深夜いつも訪れる空港のカフェのウェイトレスのみ
なぜ彼がそんな孤独な立場に追い込まれるか?
なぜ夜眠れないのか? なぜそんなに自分を追い込むのか?

前半の痛々しいクリスチャンの姿 
中盤から なぜ彼はそんなになったか?の謎解きが加速
え?! この二人は同一人物なの?!と思ったところで 
真相解明・・・ やっと彼は眠れるようになる?

この謎解き・・・ シンプルといえば シンプルだけど
そこに至るまでのストーリー運びは なかなか上手い
この前見た”ステイ”のように とっちらかっていない
必然性のある混乱やエピソードという感じで あぁ!そうだったのか~!と
見てる側を納得させる説得力がある 納得のいくラビリンスという感じ
もっとも メモの真相シーンは ちょっとあちゃー!だったけど(笑)
ちゃんと点と点が線でつながるのだ・・・ やっぱりこれは基本よね

スタッフにスペイン人が多いせいか わざわざスペインで撮ったという
この独特の空気感や陰影が よく効いていると思う
キャストたちは英語を喋ってるけど 英語圏でもなさそうな街の無国籍感
オープン・ユア・アイズ とどこか通じる迷宮具合
↑のラビリンス度は もっと凄いけど・・・

このままいくと 餓死してしまいそうなクリスチャンの姿は
生理的に受付ない人もいるかも・・・だけど 
シンプルで よく出来たサイコサスペンスだと思う 
ラストも救いがあるような気がするし・・・
それにしても クリスチャンの鬼気迫る演技は凄い

今日の映画:76点
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by acine | 2007-08-05 18:43 | España  スペイン映画 | Comments(6)
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前から見たかった映画だし 確かカメラがクリストファー・ドイルだし
見てみようかな~と思い 見始めたら・・・

あら~?! ちょっと何?! この薄気味悪さ・・・!?
いかにも何かが潜んでそうな 薄暗くて 空恐ろしいNYのマンションが舞台
よくもこんなロケーション見つけたなと感心するくらいの薄気味悪さ

こんなストーリーだったのかな? たしかもっと不思議な感じじゃなかったっけ?!
あの透明感のある女性はいつ出てくるんだろ?
見ても見ても これはホラーじゃない?! と思った時は
時すでに遅し どんどん怖くなっていくじゃないのよ~!!!
最後なんてそのものが出てくるじゃない~?!
気付いてほしい・・・という気持ちはわかるけど 
気付いてくれた人たちに あの仕打ちはないでしょ・・・と救いがない

せっかくだからと 最後まで頑張って見たものの
エンドクレジットで納得! 監督:ウォルター・サレス?!?
監督のはずのN・シャマランやカメラのC・ドイルのクレジットがない

何のこた~ない これは正真正銘のホラーだったのよ
ウォルター・サレス監督によるジャパニーズホラーのリメイクだったのだ!

怖いはずよ~!!!
私はホラーは大の苦手なのに 見てしまったじゃないのよ(怒)
レディ・イン・ザ・ウォーターと 私は完璧取り違えていたようです とほほ!

心理的な怖さ 母親とその母とのトラウマ 
確かに日本のきめ細かさを感じる出来だった
前半:サイコサスペンス 後半:サイコホラーという感じ
段々と 現実か夢か妄想なのか わからない世界にこっちも引きずり込まれる
母親と娘の関係だけは 終始一貫して揺るぎないことだけは救い

久しぶりに見た ジェニファー・コネリーの端整な美貌も
こんなミステリアスなタイプの映画にはピッタリ 娘も凄く可愛かった
この二人の堅実で達者な演技はすごく良かったと思う

はっと脅かされる管理人は 何故かピート・ポッスルウエイトだったり
別れた旦那がティム・ロスだったり (まったく気がついてなかった位)
不動産屋にジョン・C・ライリーなど 意外とキャストは 豪華かもしれない

実は ウォルター・サレスの映画は けっこう見ていて
 セントラル・ステーション ビハインド・ザ・サン  
 モーターサイクル・ダイアリーズ パリ・ジュテーム
その地に足がついて 謙虚で 瑞々しい作風は好感が持てる人
だけども こんなホラー映画まで監督してたとは・・・!
思わぬことで 彼の映画を見てしまって 得したような損したような気分

でも こんな真夏の夜に見ることなかったな~・・
洗面台やらお風呂やトイレや 水周りは怖くなるじゃないのさ(怒)!

丁寧に作られたホラーだと思うけど 怖いのはNG!

今日の映画:65点
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by acine | 2007-08-02 23:34 | Estados Unidos 米映画 | Comments(0)
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予告を見た時から マイナーそうだけど鋭そう・・・
これは見なくては!と感じた モノクロムーヴィー

ザメッティとは グルジア語で13という意味
てっきりグルジア映画なんて初めてだわ 珍しいわ と思いきや
あれ?この単語は? 実はおフランス映画 
監督と主演の兄弟はグルジア系ということで
エスニック色かつ無国籍感も漂うノワールもの
ストーリー:こちら

モノクロが とにかくよく効いている映画
一体ここはどこ? この人たちは何語を喋ってる?
この男は何者? 一気に観客をその静かでモノクロの世界に引き込む
カラーだと この無国籍感 ミステリアスな部分も半減してそうだ

ちょっと なよなよしたグルジア移民の屋根職人の主人公が
あれよあれよと巻き込まれる 今までは無縁だった世界
本当にこんなこと現実にやってるんだろうか?!
怖いもの見たさ そして金儲けも絡むとなれば 現実にあるんだろうか?
あぁ・・・今だったら逃げれるのに・・・! と何度も思いつつ
あぁ・・・もう逃げ出せないじゃないのよ・・・!と こっちも観念

そして 見てるこちらも その場へ放りこまれる
ドキドキしながら傍観 プレイヤーの荒い息遣いにこっちも同化したり
淡々と事は進むのに またモノクロがモノを言う

裸電球 ぐるっと囲み・・・ なんとシュールな世界なんだ
これから 裸電球見ると このシーンを思わず思い出しそうだ
あのルールもねぇ・・・ 段々確率が上がっていくなんて・・・!

そして どいつもこいつも フランスオヤジ連の
いわくありげな顔つきも モノクロフィルムの中で とても効いている
香港映画同様 こういう男達の面構え・・・ 
ハリウッド映画では 味わえない 底知れぬ怖さ
渋さ 静けさ 凄み ポーカーフェイスぶり 見がいあり

一件落着かと思いきや 一筋縄ではいかないラスト
あの手紙を受け取ったばかりに・・・ね

どうでもいいけど この映画
またハリウッドの有名な方々でリメイク決定してるらしい
この静けさ漂う底恐ろしさ 渋味 絶対出そうにないな
いかにも ヨーロッパ的な淡々としたノワール・・・ 
どう料理するのか? まぁ勝手にやってくれよな・・・と思う

佳境に入ったら 足元や肩がどよーんと重く感じ
決して後味のいい映画ではない
つじつま合わないところもあるけれど
こういう真剣勝負の静かな緊張感漂う映画もたまにはいい

好奇心で ちょっと手を出したばかりに
とんでもないしっぺ返しをくらうもんだ・・・

今日の映画:76点
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by acine | 2007-06-26 00:03 | Francia フランス映画 | Comments(0)
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単純に 面白かった!
ものすごくステレオタイプというか すごくわかりやすいストーリー
音楽業界 黒人音楽 ショービズ界の オモテ・ウラがよくわかる 
そのステージと同様 光と影が渦巻く世界

音楽を絡めた映画かと思ってたら ミュージカルだったんだ・・・
その歌詞も またものすごくわかりやすいんだけど(笑)!
恐ろしく シンプル・イズ・ベストなのが 潔くていい
パワーとリズム感で見せる ブラックアメリカンパワー・フル回転!

このガールズグループの 成り立ちもこれまたわかりやすい
エディ・マーフィー演じる うさんくささプンプンの歌手のバックコーラスでデビュー
最初は歌唱力で勝ってる 太目のエフィがフロント
そして エディから離れ グループとして独り立ち
メジャーへと上っていく過程で 太目のエフィはフロントを外され
ルックスのよいディーナに その座を奪われる
果ては ディーナ&ドリームガールズ なんてグループ名になり
既に後任まで いつの間にか決まって わがままでカっとしやすいエフィは
とうとう この世界から姿を消すことになる・・・

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ルックスやスタイルが見事キマった エフィの抜けたあとの ドリームガールズ ↑
やっぱりお金を取るなら 見た目も大事というのは 誰の目に見てもわかる
この3人になってからの衣装やメイクも キラキラと洗練されてて本当に華やか!

いくら抜群の歌唱力があっても ルックスのいい娘にその場を奪われる
果ては 下積み時代からのマネージャーの恋人まで奪われ
恐ろしくわかりやすい展開なんである・・・(笑)

そんなエフィ役を演じてるのが 賞を総なめしてるジェニファー・ハドソン
さて お手並み拝見!で とくと見てきたんだけど・・・ 

確かにパンチがある 歌も上手い! そしてこ憎たらしい雰囲気全開
そして 自分ではどうにもならないルックスの悲哀 ヒネクレた感じもありあり
演技は自然なんだけど あんまり演じてるように見えないというか 素のまんま?
歌もとっても上手いんだけど 新人のせいか とにかく力がよーく入ってる
せっかく手に入れたこの役! やってやるわよ!!!という意気込み満々で
力入りすぎてて 見るほうも 段々息苦しくなってくるのよ・・・
あの去って行くシーンの時の歌なんて こりゃこんな迫力で詰め寄られたら
男も逃げるよ・・・と思いたくなるよな猛獣状態 

確かに歌は上手いんだけど 唄う時 歌に気を取られるせいか
どうも立ち姿(特に膝から下)が美しくない 
力みなぎる上半身と対照的に ダランと気が抜けてるのだ・・・
そのあたり ビヨンセはプロなので まったくスキがないし 華がとにかくある 
このへんが ショービジネス界での 経験の差がありありと出た
みにくいアヒルの子のような役なので その点ではOKだと思うけど
アメリカでは こういうわかりやすい 過剰演技がウケるんだな~と思った

同じように エディ・マーフィーもよかったんだけど やはり力入りすぎ
いい奴から嫌な奴に変貌していく 引き算の演技の出来る 
ジェイミー・フォックスの方が 見ていて安心感があるし 自然
同じように ビヨンセも普段の仕事が生きてて 見事なディーヴァぶり!
彼女も決して力みすぎず自然なのに 異様に華がある バランスがいいのだ

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いやいや この映画・・・やっぱり彼女で持ってると思った ビヨンセ
月並みですが まぁ・・・なんて華やかで綺麗なんだろう・・・!!!
こりゃ~誰も太刀打ちできないわ そりゃジェニファー・ハドソンなんて
はじき飛ばされるのも当然だわ・・・と 誰もが納得するしかない
眩いばかりの美しさと華やかさ ステージだって 当然キマってる
歌だって本気で唄わせりゃ当然上手いし ステージングだってお手のもの
こんなパーフェクトな人 めったにいないんじゃない?ってくらいキマってる

世間は ジェニファー・ハドソンばかりを褒めてるけど 
引き算の演技も出来る彼女あってこその映画だと思う 
なのに・・・何故か彼女の扱い 今回小さくない?
いや~本当に呆れる位絵になる! なりすぎる!
途中からは もうただただビヨンセに見とれておりましたです ハイ
美しくてエレガントでセクシー これは無敵だわ・・・と(笑)

このブラック音楽 ショービズ界 アメリカでしか描けない物語
音楽も衣装もステージも時代背景も見ごたえ十分
単純だけど とっても楽しい映画だった!

今日の映画:79点
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by acine | 2007-03-12 00:39 | Estados Unidos 米映画 | Comments(6)
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予告を見た時から これは見なくては!と思っていたフレンチノワール
ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデュー共演
渋いじゃないか・・・ 二人とも私は好きなフランスのベテラン俳優たち

予想通り なんとも虚しく哀愁漂う 男たちの渋いことよ
熟成されて 枯れた味わいのある 赤ワインのようなノワールもの
警察&裏社会ものってーのは こういうもんだよ・・・と 
静かに情感豊かに とつとつと語ってくれるような
ヨーロッパ フランスらしい 大人のドラマ

よい意味で なんとなく ”インファナル・アフェア”や
香港ノワール映画と共通点も感じる雰囲気
かたやアジアの湿度と業 かたやヨーロッパの大人文化と渋さ
どっちの男たちも 文句なしにカッコいい
こういうのが今 現代ノワール映画のスタンダードなのかも

先日 いくつか賞を取られたらしい 
某ディパ・・・などとは比べ物にならない 味わい深い大人の映画
私はこういうアジアやヨーロッパのノワールの方が絶対肌に合う

ストーリー:Yahoo!映画

以下 多少ネタバレあり

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元警察官だったという監督の描くストーリーは リアリティがある
実際 2つの実在の事件をベースにしてるらしい・・・
警察官と裏社会の関係 各々の情報屋との関係
警察内での手柄競争 権力争い 腐敗・・・

登場人物も多い割には シンプルに描いてるので 芯がブレない
骨太さに渋さが加わって 見ごたえ充分
そんな中に これまた 色気のある渋い女たちが
邪魔にならない程度に花を添えるのが おフランス映画らしさも充分

犯罪シーンや銃撃シーンは かなり激しい
言葉少なにパパっとストレートに描かれるのがいい
そして 男たちが語り過ぎない 言葉少なに 静かに語る
そして やる時はやる! このリズムがすごく心地よい

ひつこいようだが 某ディパのように わめきちらしたり
目をひんむいたり 俺が!俺が!な 過剰演技が有効ではない
というのが この映画を見ていたら よーくわかる
全体的に全ての事柄が大人なのだ・・・ 文化の違いが全て?
言葉少なでも 台詞の重みや佇まいで 充分すぎるほど
ストーリーは表現できてるから・・・ こういう表現の方が私は好き

e0079992_10435230.jpgそしてなんともいいのが この二人
ダニエル・オートゥイユの巻き込まれ型苦悩
ジェラール・ドパルデューの淡々とした悪徳ぶり
渋い! 決して端整な顔でもなく 
体もゴツかったり タルんだりしてるけど 
それがどうした?!的貫禄の演技


二人の独特な顔つき その顔に刻み込まれた皺までが 物語っているような気がした
私は 思わずダニエルに肩入れして見てしまったけれど・・・
まさに トニーとアンディが あと15歳年を取り 
舞台をフランスに移せば こんな雰囲気だろうな・・・とも思った
ひつこいようだけど 一人テンパってた某J.Nなんて
こうるさい道化師にしか過ぎない というか ただの○カだ
フランスオヤジ連の渋さには まったく歯が立たない

主役二人 上官 部下 犯人達 この男たちも全て渋い
いつもはこまっしゃくれた感じが漂うフランス語の響きも 今回は静かで渋い
そして出てくる警察 パーティ会場 自宅 刑務所・・・
ヨーロッパならではのロケーションたちが これまた粋なのだ
渋い男たちに ヨーロッパらしさはすごくいい

あと車! ダニエルはアルファ・ロメオ ドパルデューはBMW
警察の車、護送車などは いろんなプジョーがてんこもり! 
犯人もメルセデスのバンだったり 欧州車のオンパレードで
これもヨーロッパらしさがプンプン デザイン綺麗なので
これもある意味 目の保養!

映画の中のシーンとはいえ それにしても 警察官とは危険な仕事だ・・・
裏社会との関係も・・・ 捕まえた犯人から
 ”必ずお前の家に行くぞ そしてお前と家族を皆殺しにするぞ” なんて 怖すぎる

スケールは 決して大きいとはいえないけど 
心理戦に絞った点が 見ごたえ充分 
なんとも渋く 虚しさを感じた 大人のノワール映画

今日の映画:81点

この映画もすでにハリウッドがリメイク権を買ってるそうだ
ロバート・デ・ニーロとジョージ・クルーニーが出るらしい・・・
少なくとも 某ディパよりは大人の映画になりそうだけど
二人に年令差がない? 

それにしても 本当にハリウッドにはネタがないんだろうか?
本当にその映画が面白ければ そのまま輸入して公開すれば
いいのに そこまでの度量はないんだなぁ・・・
適当な物件見つけて リメイクして 儲かればそれでいいんだろうか?
なんだか 方向性間違ってるとしか 思えないんだけど・・・
それに巻き込まれてる人たちも しょうがないんだろうけど・・・

ここでも デジャブー
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by acine | 2007-03-10 10:31 | Francia フランス映画 | Comments(6)
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ブラック・ダリア サンキュー・スモーキング に続き ここ3.4ヶ月で3本目 
何だか妙に気になるアーロン・エッカートとヘレナ・ボナム=カーターの
タイトル通り 会話劇であり 大人のラブストーリー
いやー これは面白かった! すごく集中して見れて 楽しませてもらったな

NYのホテルでのウェディングーパーティの片隅にいる二人・・・
初めて会い 単なるナンパなのか と思いきや
二人の間には ドラマの進み具合につれ 意外な事実があれこれと
いや・・・ある程度予定調和な出来事が わかってくるけど
ドキドキするというか なかなかスリリングで 飽きさせない
え?もしかして この二人って? やっぱりそうか・・・なんて
会話を楽しみつつ こっちも想像をあれこれめぐらせるのが楽しい
原題の Other Woman というのが 意味深な関係をよく表してる

ほとんど この二人だけで持ってるドラマなので 下手な役者じゃ間が持たない
その点では この二人はピッタリの上手さ そして役にもよくハマってた
大台間近の30代後半という年令設定ゆえ 若くもない
だけど 40歳間近という年令はお互いすごく気になる微妙な年代
そんな男女の心の機微 過去、今を ほとんど会話だけで
表現していくんだけど スリリングだけど安心して見れる二人 上手い!
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寄り目で○ツ顎のアーロン 前見た2作とほとんど同じルックスなんだけど
過去に思いをはせる 強引でちょっと純なロマンチストな男が
これまたすごくよく似合ってた やっぱり好みの役者かも・・・!
コメディアン風なクセあり エセ外人みたいな顔してるんだけど(笑)
彼の視線や表情はなんともいえず良い・・・!

そして ビッグ・フィッシュ以来のヘレナ ※これ私の’04年のNo.1映画!
好きなタイプではなく クセある顔だけど 
端整でノーブルな顔立ちが やっぱり印象に残る 
彼女もやっぱり上手い! ちょっとお○大丈夫ってな 
30年代後半らしい体つきも 説得力ある

やっぱりどの映画を見ても 月並みだけど
男は過去をひきずるロマンチスト 女は現実的に生き方を選ぶ
ラブストーリーの王道だけども 決して若いとはいえない
でも 年寄りともいえない 微妙な年代の二人の 
この年代でしかできない 粋な会話劇でいいドラマだった 
カーラ・ブルーニの主題歌もフンイキあっていい

今日の映画:80点

個人的希望:
この二人もすごくよかったけど 
年代一緒でやはり芸達者な ダニエル・クレイグ&ケイト・ブランシェット
この二人のヴァージョンで こういう大人の会話劇 すごく見たい!
こういう映画は 小娘はムリ! 小娘はいらないから・・・
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by acine | 2007-02-17 19:48 | Estados Unidos 米映画 | Comments(10)