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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:ダニエル・オートゥイユ ( 4 ) タグの人気記事

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初老を迎えようかという 男二人の友情物語
なんとも 瑞々しく そして現実的で 
爽やかな余韻が残る いい映画だった!

フランスの美しい自然や庭を舞台に人間も自然
40年ぶりに出会う 小学校の同級生二人

家業の薬局をつがず パリで画家をしている男に ダニエル・オートウィユ
国鉄の仕事から身を引き つつましく地元で暮らし
画家の家の庭師となる男に ジャン・ピエール・ダルッサン
詳しく:映画の森

おフランス映画なので 男だろうが 
そんな年であろうが 喋る!喋る!

ま それはいつものことなので 驚かないけど(笑)
二人の男優の息がピッタリなせいか
この映画でのお喋りはなんとも心地いい
そして 時折考えさせられる・・・

いくらか感じる 40年間の空白・・・
空白の期間の地位やライフスタイルの違い・・・
そんなものをものともせず 徐々にお互い影響をし合う二人
こんな歳で こんな友達に再び出会えたら 最高だろうなぁ・・・
と思わせる 男二人のお互いを思い合う
損得なしのシンプルな友情がとても心地いい

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片や経済力がある程度ある家に育ち
画家となり 花のパリで暮らしているが
妻と別居中 娘ともどうも上手くいかない男

そして 暑い日も寒い日も 線路に砂利を敷き
早めに仕事から身を引き 娘一家の心配をしながら
つつましく妻と仲良く暮らす 今はパートタイム庭師の男

私はダニエル・オートウィユは大好きな俳優だけど
今回は出だしのいかにもなんちゃってピアノ演技
(しかもジャズ系)や 絵筆を握る画家というのは 
ちょっとミスキャストじゃない?(かえって庭師の彼の方が
どちらかというとアーティストっぽい風貌)と 思ったりしたけど 

見ていくうちに 画家という役が ちゃんと馴染んでゆき
ブルーカラーで慎ましく暮らす友からの影響を受けてゆき
行き詰っていた妻や娘との関係も好転し 
気がつけば とても微笑ましく彼を見ていた私・・・

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そして 同級生の庭師は ひょうひょうとしながら 
慎ましく真面目に身の丈で生活し 決して 都会帰りの画家の
悪い習癖には迎合しないその潔さ そして語られる奥さんの話・・・

一見つまらなく見えるかもしれない彼の生活は
地味だけど とても地に足がついていて 何もかも見ているだろう 
パリ帰りの画家に 段々と影響を与えていく

笑顔をたやさず 真面目でも ユーモアもあり
身の丈で暮らす彼には 小さな幸せをちゃんと幸せと感じる能力がある

そんな慎ましい庭師を演じたのが ジャン・ピエール・ダルッサン
サン・ジャックへの道では アル中の情けない男だったけれど(笑)
この映画の庭師役は本当に素晴らしかった!
そのまま その庭師が現実に存在してるかのようで・・・

エンディング間際の

体調が悪いのに 自分の菜園で野菜を世話する庭師
持参のラジカセから モーツアルトの曲が流れるなか・・・


”菜園が人生だ” 


この台詞には 涙しました

菜園・・・という言葉に こんなに心動かされるとは!


誠実でとてもよい映画でした

美しい田舎(自然)の中で 
まるで少年のようにキラキラとした おフランスのオヤジ二人の
友情が微笑ましくうらやましかったです

こんな小作品があるから ヨーロッパ映画は凄いよね 
おフランス映画だっていいよね・・・となる

こんな味わいはハリウッド映画なんかじゃ 絶対味わえないもんねぇ

今日の映画:81点
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by acine | 2009-02-03 23:36 | Francia フランス映画 | Comments(2)
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ヨーロッパくささがプンプンと香る映画
ダニエル・オートゥイユとアナ・ムグラリス(シャネルのミューズらしい)主演
私はこっちのダニエルもとても好きなので鑑賞

アナ演じる若い女に 誘惑され翻弄される 
作家のセルジュ・ノバクことダニエルを
淡々とかつリアルに 傍観する映画

カプリ島へ向かう出会いのシーン その一夜の出来事
翌日 義理の息子の結婚式で振り向く女・・・ 
やっぱりそうか!と予想がつく 予定調和な世界だけども 
誘われるままに のめりこむ中年男ダニエルの愚かなことよ

すべてお見通しのようなダニエルと裏腹に
彼女の方がのめりこんでるように見える
だけども 若いミラの方が 1枚も2枚も上手なのだ
完璧に父親ほど年齢の違う 著名な作家を手玉に取る

ダニエルだって馬鹿じゃない 地位も名声もあり
歳を経ても美しい妻(グレタ・スカッキ)がいて 何も不自由のない身分 
こんなことしてりゃ 自分で墓穴を掘るようなものよ
そりゃ しょーがないよ 自業自得だよ 早く気がつかないもんかしら?!

お互いの妻と旦那の目を盗み 密会を続けていくうちに
気がついた時には 時既に遅し・・・
人生を捨てなくてはいけなくなってしまったダニエル
そんなダニエルを追い詰めた ミラもこれまた哀しい女だ

分類としては 不倫サスペンス?になるんだろうけど
さほどサスペンスフルでもない・・・

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その場にゆったり流れる いかにもヨーロッパ的な時間・場所・時・人 
困惑したまんまの名優ダニエル・オートゥイユ
そして しなかやかな体にシンプルな衣装を纏ったアナ
そんな二人の行く末を傍観するのが 観客の役目

ダニエル・オートゥイユ ギョロっとした目に あのゴツくて鋭角的な鼻
特徴のあるあの顔立ちに目が止まりがちだけど
カメラが引くと なんとも全身バランスがいい
しかも洋服がよく似合う チョイ悪みたいに ギラギラしてなくとも
さりげなく充分カッコいい 洋服がすんなりと彼と同化してる感じだ 

このアナ・ムグラリス 決して正統派美人ではないし 
正直好きな顔ではない 美人というよりコケティッシュ
そして麒麟のように少年っぽい細長い肢体
胸も小さめなので 胸元が大きく空いたドレスを着ていても 嫌味がない
そして脱ぐと 細いながらも ほどよくしなやかで ほどよく肉も乗る

”トランシルヴァニア”のアーシアもそうだったけど
こういうのを見てると やっぱり東洋人とは 骨格や肉の乗り方
田中宥久子さん流に言うと 体のマチ(奥行き感)が決定的に違うと思う
背中のしなり方とかも 物凄く綺麗なんだわ
単に細いだけじゃない ほどよい肉の質感が画面にも広がる

一歩間違えば 常にスタイリッシュなアナのプロモーション映画に
なりかねない感じがするけど ギリギリのところでちゃんと映画に留まっている
ダニエルやグレタのような落ち着いた俳優と組ませたのが正解
落ち着いた独特の時間が流れる こんなヨーロッパ映画は
絶対ハリウッドでは 作れない代物だ 

とかなんとか言って この映画 ロックを7杯位飲んだあと
見たので いよいよストーリーが 核心に入るところで
妙にうとうとしてしまったので・・・ ちょっと失敗でした
全然余裕あったつもりだったんだけど・・・(笑)

というわけで いかにもヨーロッパ的時間が流れる映画
ちなみにデブノーとは ポーランドにある森
ポーランドとユダヤ人の関係などにも チラっと覗かせ
これまたヨーロッパ的な隠し味

今日の映画:72点
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by acine | 2007-12-19 11:44 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(0)
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ダニエル・オートゥイユ主演
ゆるーいけど テンポのいいコメディ風ドラマ
気楽に見れる なかなか面白い映画でした!

大人から子供まで語りまくる・・・喋りまくる
え?これでおしまい?と呆気にとられる のと同様
いい大人が大人気ない場面を繰り広げるのも
これまた おフランス映画の十八番なのかも(笑)と思う 今日この頃 
おフランス映画 ほんと面白いわ♪
ストーリー:こちら

会社をリストラされそうになる ダニエル演じるサラリーマンのフランソワ
2年前に奥さん+息子に愛想をつかれ別居中のしがない男
そんな普通の男を 最初はしょぼくれ カミングアウトしてからは
段々と生き生きとしてくる様子を演じる ダニエル・オートゥイユがまたいい味!
醜男と映画内で言われるけど 私はダニエル・・・凄く好きだな

リストラされないためには 隣人のゲイ老人の入れ知恵で 
ゲイを装ってカミングアウトして なんとかリストラを撤回しなくては・・・!という
アホらしい発想からして これはおフランス版おバカ映画だ ということがよくわかる(笑)
しかもその会社に送りつけられた捏造写真も妙におかしい
何でも ゲイだから解雇したとなると 会社はゲイ社会から非難を浴びる・・・
しかも我が社はゴム会社だ(笑)という理由も面白すぎ!

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そして ゲイ嫌いの人事部長までが 自分の首が次は危ないと知ると
ゲイのフランソワと仲良くなり 食事に誘ったり プレゼント作戦を繰り広げる(笑)
それを奥さんに知られ 女より男にプレゼントなんて 余計始末が悪い!と
奥さんに愛想をつかれ これまた家を出て行かれてしまう(笑)
しかも その部長はジェラール・ドパルデューなのが笑える!

4年後に これまた2人が共演した 渋いノワール
あるいは裏切りという名の犬 とはえらい違いだ(笑)

アクの強い 男も女も まるで井戸端会議のオバさんのような
社員達の勝手な行動も行き過ぎてて 笑うに笑えないけど 面白い!
陰湿でないところがカラっとしていてよい なんとなく この笑いの質や
コテコテ具合は 香港のコメディとも肌合いが似てる

メルシィ!人生という 日本タイトルもピッタリな 
妙な笑いとおかしい空気に溢れた おフランス会社コメディでした

今日の映画:78点
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by acine | 2007-08-03 22:18 | Francia フランス映画 | Comments(0)
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予告を見た時から これは見なくては!と思っていたフレンチノワール
ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデュー共演
渋いじゃないか・・・ 二人とも私は好きなフランスのベテラン俳優たち

予想通り なんとも虚しく哀愁漂う 男たちの渋いことよ
熟成されて 枯れた味わいのある 赤ワインのようなノワールもの
警察&裏社会ものってーのは こういうもんだよ・・・と 
静かに情感豊かに とつとつと語ってくれるような
ヨーロッパ フランスらしい 大人のドラマ

よい意味で なんとなく ”インファナル・アフェア”や
香港ノワール映画と共通点も感じる雰囲気
かたやアジアの湿度と業 かたやヨーロッパの大人文化と渋さ
どっちの男たちも 文句なしにカッコいい
こういうのが今 現代ノワール映画のスタンダードなのかも

先日 いくつか賞を取られたらしい 
某ディパ・・・などとは比べ物にならない 味わい深い大人の映画
私はこういうアジアやヨーロッパのノワールの方が絶対肌に合う

ストーリー:Yahoo!映画

以下 多少ネタバレあり

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元警察官だったという監督の描くストーリーは リアリティがある
実際 2つの実在の事件をベースにしてるらしい・・・
警察官と裏社会の関係 各々の情報屋との関係
警察内での手柄競争 権力争い 腐敗・・・

登場人物も多い割には シンプルに描いてるので 芯がブレない
骨太さに渋さが加わって 見ごたえ充分
そんな中に これまた 色気のある渋い女たちが
邪魔にならない程度に花を添えるのが おフランス映画らしさも充分

犯罪シーンや銃撃シーンは かなり激しい
言葉少なにパパっとストレートに描かれるのがいい
そして 男たちが語り過ぎない 言葉少なに 静かに語る
そして やる時はやる! このリズムがすごく心地よい

ひつこいようだが 某ディパのように わめきちらしたり
目をひんむいたり 俺が!俺が!な 過剰演技が有効ではない
というのが この映画を見ていたら よーくわかる
全体的に全ての事柄が大人なのだ・・・ 文化の違いが全て?
言葉少なでも 台詞の重みや佇まいで 充分すぎるほど
ストーリーは表現できてるから・・・ こういう表現の方が私は好き

e0079992_10435230.jpgそしてなんともいいのが この二人
ダニエル・オートゥイユの巻き込まれ型苦悩
ジェラール・ドパルデューの淡々とした悪徳ぶり
渋い! 決して端整な顔でもなく 
体もゴツかったり タルんだりしてるけど 
それがどうした?!的貫禄の演技


二人の独特な顔つき その顔に刻み込まれた皺までが 物語っているような気がした
私は 思わずダニエルに肩入れして見てしまったけれど・・・
まさに トニーとアンディが あと15歳年を取り 
舞台をフランスに移せば こんな雰囲気だろうな・・・とも思った
ひつこいようだけど 一人テンパってた某J.Nなんて
こうるさい道化師にしか過ぎない というか ただの○カだ
フランスオヤジ連の渋さには まったく歯が立たない

主役二人 上官 部下 犯人達 この男たちも全て渋い
いつもはこまっしゃくれた感じが漂うフランス語の響きも 今回は静かで渋い
そして出てくる警察 パーティ会場 自宅 刑務所・・・
ヨーロッパならではのロケーションたちが これまた粋なのだ
渋い男たちに ヨーロッパらしさはすごくいい

あと車! ダニエルはアルファ・ロメオ ドパルデューはBMW
警察の車、護送車などは いろんなプジョーがてんこもり! 
犯人もメルセデスのバンだったり 欧州車のオンパレードで
これもヨーロッパらしさがプンプン デザイン綺麗なので
これもある意味 目の保養!

映画の中のシーンとはいえ それにしても 警察官とは危険な仕事だ・・・
裏社会との関係も・・・ 捕まえた犯人から
 ”必ずお前の家に行くぞ そしてお前と家族を皆殺しにするぞ” なんて 怖すぎる

スケールは 決して大きいとはいえないけど 
心理戦に絞った点が 見ごたえ充分 
なんとも渋く 虚しさを感じた 大人のノワール映画

今日の映画:81点

この映画もすでにハリウッドがリメイク権を買ってるそうだ
ロバート・デ・ニーロとジョージ・クルーニーが出るらしい・・・
少なくとも 某ディパよりは大人の映画になりそうだけど
二人に年令差がない? 

それにしても 本当にハリウッドにはネタがないんだろうか?
本当にその映画が面白ければ そのまま輸入して公開すれば
いいのに そこまでの度量はないんだなぁ・・・
適当な物件見つけて リメイクして 儲かればそれでいいんだろうか?
なんだか 方向性間違ってるとしか 思えないんだけど・・・
それに巻き込まれてる人たちも しょうがないんだろうけど・・・

ここでも デジャブー
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by acine | 2007-03-10 10:31 | Francia フランス映画 | Comments(6)