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タグ:トム・ティクヴァ ( 2 ) タグの人気記事

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これも監督買い映画

監督がトム・ティクヴァだから・・・ 
※トム・ティクヴァ作品:パフューム ~ある人殺しの物語~
   この映画は圧巻です ↑

意味不明な邦題より 原題の方が当然ながら ストーリーの核心に近い
ルクセンブルグにある国際銀行と 国・軍事産業・インターポールが絡み合う
小難しい映画かと思いきや ストーリーはシンプルでわかりやすい
詳しく:シネマトゥデイ

一言 地味な映画
トム・ティクヴァ 程よいテンポ 静けさ 
人間の奥底がチラつくタイプの映画だった

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その国際銀行の裏側を追う捜査官がクライヴ・オーウェン
いぶし銀の演技でとても安定していた
それまで全然と言っていいほど 興味がなかったクライヴ
去年のエリザベスで見て こんなにカッコいい人だったんだ?!と
ビックリしました 今回も大人のいい男っぷり健在!
デコデコした顔で 一見派手さはないのに かと言って 
決して地味ではない 大人の華やかさを持っている人だ
長身で立ち姿も絵になる この人がボンドでも凄くハマるだろうなぁ・・・

そして 予想が当たってしまった ナオミ・ワッツ
私はどうも彼女の演技や喋り方が生理的に合わない

今回も役柄のせいか 彼女の演技不足か
NY検事局でバリバリ仕事してる人にはどの場面も見えない・・・
彼女が出てくる度に 格好ばかり気にしてそうで
こういう系統の仕事を職業にしてる女じゃないよね
仕事できそうなタイプじゃないよね・・・と

一言 女優としても平凡
特徴がない 下手じゃないけど 上手くもない
クセがあるわけでもない 特別綺麗 スタイルが
いいというわけでもないし どうも没個性
今回の検事局の役はミスキャスト 

仕事に力入れてるより どういう風に自分がカメラに
映るかの方が大事という感じがしてしょうがなかった
彼女が出てくると 妙に画面の空気も緩くなって
彼女が出ない方が 男ばかりでストーリーを追った方が
映画は引き締まったと思う

という せっかくクライヴやトムの描くシンプルなストーリーは
悪くないのに ナオミがどーもね・・・という感じで 
居眠りしかけてたら NYのグッゲンハイムのシーン・・・

その激しさに 今までのストーリーをすっかり忘れて
しまいそうになって 一抹の不安を覚えたら・・・

そのあとは望んだ通り 男の世界になったので一気に集中!

あの地下室の老人とクライヴのシーンからは映画自体も
ぐっと引き締まった感じがして 終盤は良かったと思う
あの地下室の話も ドイツ人の監督ならではの視点という感じだし
正義一辺倒のクライヴに対し あの訥々と語る老人の話も確かに正しい

しかし いくら裏を暴こうとしても 暴けないルールがある
儲ける人は儲ける 不正と知りながら 
それを追及しない世界の国々 なんとも難しい世の中だと思う 

とにもかくにも ナオミがいなければ もっと点数が上がったと思う
よって 映画としては 何とか劇場で見る価値ありの及第点スレスレという感じ

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だけど この映画 まったく予想してなかったのが
007より スゴいんじゃない?と思わせる ロケーションの豪華さ
ベルリン、ミラノ、リヨン、ルクセンブルグ、イスタンブール、NYなどの
街の景色や街並み そして建物とインテリア・・・
オフィスの内部なども どれも素晴らしかった!

街&建物フェチの私にはたまんない景色がいっぱい
散りばめられていて おぉ~!カッコいい!の連続でありました
ついでに言うと 欧州なので 当然ながら
欧州車が一杯そこら辺を走ってるのも素敵!

そういえば 今までのトム・ティクヴァの映画も
こういう風景やアングル ロケ地の活かし方がとても上手い

ただそこへ行って撮りましたとか 
このアングル凄いだろう! というこれみよがしでもなく 
その街の空気感をさりげなく 景色や建物の持つ美しさを
ありのままに端正に切り取ることが出来る人

こういうロケーションと共存する映画 
ロケーションが生きてる映画 私はとても好き! 
それだけで ポイントが上がる

というわけで クライヴ:〇 ナオミ:× ストーリー:△ 街:◎

今日の映画:70点
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by acine | 2009-04-08 19:41 | Estados Unidos 米映画 | Comments(8)
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いやいや・・・お見事!!!
濃厚な本当に香りが漂ってくる まさにその香りを体感するような映画でした

あれって 本当に場内に何か流してないよね?
香ってきた気がするって方 他にいません?
そういう香りが漂うシーンでは 本当に香る気がしたんだけどなぁ・・・
私だけ?! ローズっぽいアンバーっぽい香り

スピルバーグやスコセッシも映画化を狙ってたらしいけど 彼らではなく
ドイツ人監督 トム・ティクヴァが料理して大正解だったと思う

繊細で力強く 儚げで濃厚 猟奇的でかつ崇高 不思議と神々しい
ヨーロッパが舞台のこんな世界を描くには アメリカ人では絶対無理だろう
しかも↑の人たちでは もうまるっきり違う映画になってしまいそうだ・・・
しかも・・・変な方向へ とことん行ってしまいそうだ・・・
これはヨーロッパの監督や ヨーロッパ的テイストを持つ人しか
演出してはいけない世界だと思う

*ネタバレはないけど 核心を匂わす部分あり

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それにしても ベン・ウィショーが見事!!!

レイヤー・ケーキでは例のチンピラ役 Jの悲劇ではダニエルの生徒役だった彼
予告見た時に まったく雰囲気違うので まさか彼とは・・・!と
ビックリしたけど 彼がこんなに演技派だったとは・・・!!!
あのチンピラも単なる生徒も 演技力の成せるワザだったとはね
イギリス若手俳優の底力・・・とにかく彼は恐るべし役者だと思いました

ベン・・・もう完璧に 天才調合師グルヌイユそのものに
なりきっていたというか 終始 もう完璧目がイっておりました
余りにも純粋に香りに惹かれる そして香りに取り付かれた故
人間として犯してはいけない領域まで踏み込む 
その無垢なまでの純粋さ そして凄みのある静かな狂気まで 本当に見事!

猟奇的な部分もウエイト高いけど 絶対的嗅覚を持ち
ただ ひたすら香りを追及する純粋な仙人のようにも思えた
あんなことをやっていてまでも 不思議と神々しさまで感じる位 
実は凄い俳優だったんだな 彼は・・・と本当に見直しました
正直師匠役だった 名優であるはずのダスティン・ホフマンが
彼の前では全く普通に見えた位・・・

そして 寄り気味の一種猟奇的なこだわりを感じるカメラワークも
物凄くリアルで見たくない部分まで 執拗に写すシーンもあるんだけど
全体的には 美しくないパリから 美しいグラースの街並みまで
その空気や香水の香り 体臭や悪臭まで 
当時のヨーロッパの雰囲気がプンプン伝わってきような気がした

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媒体では やたら レイチェル・ハード=ウッドが取り上げられているけれど
個人的には 冒頭の彼女に軍配・・・↑
美しさではレイチェルかもしれないけど  この彼女のなんとも無垢な風情
それにグルヌイユがついて行かざるを得ない芳香を持っていたんじゃないか?
と思わせる なんともいえない無垢な生々しさを この女優さんは漂わせていたと思う
肌の質感まで生々しく感じるそんな彼女と 
これまた無垢なグルヌイユのシーン・・・ドキドキしましたもん

そして行く前に やたらと話題になってた 例のシーン 
 (本当は知りたくなかったなぁ・・・情報時代の悪い便利さ)
そんな騒ぐほどのこと?! 別にそんなに問題ない気がした

それより そんな風に皆を導いた あの香水を作った
なぜかハーメルンの笛吹きのような グルヌイユの凄さにひれ伏すというか
普通・・・こんなのありえないだろ~!?と思いつつ 
すっかりあの場の雰囲気に飲み込まれる 
そして ベンの演技にこっちもひれ伏すという方が正しい
それほど 彼の演技や目には説得力があったと思う

猟奇的というより 余りにも純粋に香りに取り付かれ続けた人間の悲劇
イノセントで摩訶不思議なおとぎ話に 引き込まれ続けた・・・
ベルリンフィルの音楽も 格調高く とてもよかった
とても質の高い映画だと思う

今日の映画:83点

トム・ティクヴァ監督の映画は ラン・ローラ・ラン ヘヴン を見てるけど
前者:荒削りだけどアイディアあり 後者:繊細さがあり静かな余韻を残す など
なかなか力量のある人だと思う 今回は繊細でかつ力強く 完成度高く圧巻!
それにしても 今回の女の子も 赤毛でローラだったなぁ・・・

こういう作品が 作品賞や監督賞を取るのなら・・・私は納得できる
 (アメリカ的道徳上では無理だろうとは思うけど・・・単なる問題作になってしまいそうだ)
もしくは麦の穂をゆらす風などもふさわしい ←実際カンヌでちゃんと作品賞を取っている

どうでもいいことだけど・・・
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by acine | 2007-03-06 20:59 | Alemania ドイツ映画  | Comments(22)