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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:ドキュメント系 ( 37 ) タグの人気記事

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カナダ生まれのユダヤ系建築家 
フランク・ゲーリーの仕事風景・作品たち・日常・・・
そして本人 そして取巻く人たちのインタビューも織り交ぜたドキュメント
彼の古くからの友人である映画監督シドニー・ポラックが
ハンドカメラで追う 敷居の高くない カジュアルなドキュメント
詳しくは・・・cinema cafe.net

肉厚の顔 そして温厚そうなフランクは 一見普通の人
ヘンクツそうでもなく 気難しいそうでもなく エラそうでもない
だけども 温厚そうな顔の中にある眼は 何もかも見透かしてそうなフンイキ
”自分は淡々と何も興味なさそうに見えるだろうけど
 実は負けん気が強くて 熱い人間なんだ” まさにそんな感じだ

そんな 実は熱い彼の頭の中から 繰り出される作品は
一回見たら忘れられなさそうな個性的なフォルムをしている
そして その質感も凄く印象的 そのシルバーともゴールドとも
パーツに写る 空や水や照明が これまたいろいろな姿に変化させる 

好き嫌いは別として 凄いインパクトなんだろうな~と思わせる建物たち

私も全く詳しい訳ではないんだけど 彼の代表作の一つ
スペイン北部のビルバオにあるグッゲンハイム美術館はいつか行きたい場所なのだ

スペインで知り合ったカナダ人の友達いわく(彼の地へ行った事あり)
”あそこは凄いよ!” その言葉がずっと心に残って・・・早7年
いつか行けるといいなぁ・・・と思っている
ビルバオ&サン・セバスチャンあたりで ピンチョス(本場)&バル巡り
いろんな建物や大西洋を見て 巡礼の道気分も味わいつつ
美食の本場で食べる&飲む・・・のスペイン・バスクの旅・・・夢だわ~!

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ビルバオの街中にそびえ立つグッゲンハイム・・・ ↑
実際見たら 圧倒的なボリューム&凄い質感なんだろうなぁと思う
この映画を見てる間中思ったけど この素材感・・・アレに似てる!
やっぱり似てるわ・・・ 雪平鍋にソックリだと思いません?
バラバラ雪平鍋というか・・・ 巨大変形雪平鍋というか・・・
 (フランクさん・・・すみませぬ!)

本人も言ってたけど 建築家の集る所には余り近寄らなかった・・・
建築家というより アーティスト(芸術家)系のフンイキ
ヘンクツで変わった人が多い 建築のセンセイっぽくはない
子供の頃 おばあさんと暖炉用の薪で街を作っていたのが原点らしい
そういう子供時代の楽しさも忘れない人なんだろうな~と思った
とても考えが柔軟そうな人のように思えた

パートナーと組んでの その模型作りの風景も 
え~?!こんなのでいいの? と思うほど 手作り感覚に溢れてて
いい意味で抽象的というか エエ加減っぽくて工作っぽい(笑)
(もちろん 緻密な計算がされつくしているんだろうけど)
でも ちゃーんとそんな模型から こんな凄すぎる建物が出来るのはスゴイ!

僕はPCは出来ないんだ・・・と言うとおり フランクの一言で動き
いろんな作業をパパっとやってくれ 彼の両手両足となる
優秀なパートナー・アシスタントは一杯いるらしい その言葉どおり
仕事場は単なるアトリエじゃなくて これはもう工場だわ!的レベル

凄い建物見ると思うけど アイディアを出す人も凄いけど それを作る人も凄い
こういう天才を支えるスタッフ そしてそのアイディアを実現させる現場の人
こういう人がいるからこそ あの凄い模型もちゃーんと凄いまんまで完成するんだろう
ちゃんとそういう人材に恵まれるのも 天才の特権だと思う

完成現場を見て 死ぬまでに3回か4回くらいしか見れないだろうから・・・と
しげしげと作品を見たり 壁に触ったりする フランクの姿が印象的だった

こういう独創性溢れる建物は モダンであっても
なぜか 教会のような荘厳さ 厳粛な空気が流れているような気がする
それが映像からも伝わってきたような気がする
グッゲンハイムしかり スコットランドのホスピスしかり 
ディズニーのスケート場しかり ドイツの銀行しかり
インタビューで喋ってたデニス・ホッパーの家はフランク設計だそうだ

脳内メーカーならぬ こういう人の頭の中はどうなってるんだろう?
とちょっと覗いてみたい気がする 凡・凡・凡人すぎる自分でした

今日の映画:76点

実は昼間に8割程仕上げてたのに 間違えて消してしまった~!
再び書く気は全く失せたので 仕切りなおし
ホントは 1回目の方が言いたいこと書けてたけど
2回目は さすがにテンション落ちた・・・(笑)
久しぶりにコレやりましたが やっぱりショックねぇ
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by acine | 2007-10-10 20:57 | Estados Unidos 米映画
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ここ最近 時間が合えば見たいな~と思ってた1作
公開された時は 気にはなるけど アメリカの話だし 題材も重そうだし
マイケル・ムーアの風貌もどうも苦手だ・・・ と余り気が進まなかった

それが 最近ちょっと気になりだしたのは 
別の事を検索してたら たまたま見かけた記事
セレブの小部屋/NYニッチ マイケル・ムーア編 を見かけてから・・・
 ※ この"セレブの小部屋” 興味深いお話一杯あり

と言っても 気がついたのは すでに開始1時間たっていて
かつ疲れてたので 時々居眠りしながらの鑑賞 詳しくはコチラ

別に美男美女が出るわけでもなく 凄いアクションがあるわけでもなく
お涙頂戴のヒューマンものでもない・・・
巨体のジャーナリスト マイケル・ムーアが 
銃社会アメリカと コロンバイン高校での銃撃事件をめぐり 
淡々と かつエネルギッシュに 突撃取材をするドキュメント映画

途中から見たものの テンポよく ドンドン核心をついていく様は
題材から考えたら 不謹慎な言い方だけど 面白い!
そうよ!なるほどね~と シンプルかつ説得力のある内容&構成だ 

当初は犯人達への誘因だとして非難された・・・マリリン・マンソン
その恐ろしげなメイクとは裏腹に 言ってることはいたってマトモ
まったくの常識人間だ そんなこと非難していた側の方が 
おかしい人よっぽど多いんじゃないの?と思わせる

劇中で・・・ 
車の広告を見たからと言って 全員が車を買うか?
犯人達が襲撃前にボウリングをしてたからと言って
ボウリング自体が非難されるか・・・? ごもっとも!
よって マリリン・マンソンが非難される筋合いなんて何もない
もしくは 何かを悪者にしないと どうも落ち着かないのか?

アメリカでは不安や恐怖心を煽って それで巨万の富を得ている人が
いるが アメリカの社会や危機管理は 全てそういう原理
政治家も実業家も権利をもつ人間達も・・・というエピソード
それに右往左往させられる一般市民・・・ うーんと思わず唸る
なーんとなく サンキュー・スモーキングを思い出す

ただし 作り手の勢い余るシーンも 所々目につく&鼻につく
事件で使われた弾丸が売られていたというKマートに
弾丸が体内に残っている被害者の元高校生を連れて押しかけたり
銃協会の会長(俳優だっけ?)にひつこく詰め寄ったり
映画を撮るからと言って 暴走しすぎのような気もしないでもない

私はアメリカ人ではないし アメリカに住んだこともないし
しかもハワイ止まりで 本土へは行ったことさえない・・・
普段 傍観者として アメリカを見聞きしてるだけ
なので 何が本当で 何が嘘なのか 判断はつかないし
アメリカを理解してるなんて 全く言えないけれど

自由を守る為 自由って何? アナタたちの考える自由って?

マイケル・ムーアが伝えたいこと この映画が言わんとする内容
というのは すごくダイレクトに見てる側に伝わってくると思う
もっとヒネくれた毒気があるのかと思ってたら 意外にも直球勝負

こういう風に 自分の国の病原菌を 深く追求するってことは
すごく勇気がいることじゃないかと思う 同じように日本人で
ここまで今の日本の病原菌を ほじくった人はいないよね?
自分を含め 臭いものに蓋をしてるだけで・・・

そういう点でも アッパレというか 勇気があるわと思う
思いの他 しっかりとわかりやすい作りだったので
またチャンスがあれば 見てないシーンも見たいし
新作(アメリカの健康保険問題)も見てみようかな?なんて・・・
好む好まざる関係なく アメリカの影響の強い現代ニッポンで
暮らす私達にも 対岸の火事ではすまされないことも多いかも

今日の映画:78点 
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by acine | 2007-08-20 18:56 | Estados Unidos 米映画
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西洋と東洋の間に位置するトルコ
いろんな文化が混ざり合い混沌とするイスタンブールを舞台に
今のトルコ音楽を追ったドキュメント 監督はトルコ系ドイツ人
 
ドイツ人ミュージシャンがナビをするというのは
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 風味
キューバのハバナを舞台にしたこの映画もサントラも大好き
 
こういう音楽系 しかもエスノ系 そしてロードムーヴィー
個人的には外すわけにはいかないジャンル!
しかも トルコ・モロッコ・メキシコは 個人的にも
いつか行ってみたい 憧れのエキゾチックな国ベスト3なのだ
土着的で 奥が深そうで 物凄く面白そうだけど 危なそうなのが玉にキズ  
でも いつかは行きたい・・・!と夢見ている国たち 

うーん これはワールド系好きには たまらない世界かも
派手さはないけど イスタンブールの街の風景や ミュージシャンの佇まい
今風の音も取り入れつつ 地理的に近いヨーロッパからの影響
だけども彼らが身近に感じるというアジア そしてアメリカへの憧れ
アラブ風、インド風、 アジア風、ジプシー風、ヨーロッパ風、アメリカ風 
さまざまな材料が 様々な組み合わせで料理されてる音
耳新しい(全く意味がわからない)トルコ語の響き・・・とても新鮮だった

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どのミュージシャン&曲も印象的だったけど 予告編 *音出るので注意!
個人的に一番おぉーっ!と思ったのは Ceza
トルコ版ラップ 圧巻! エスニックな香りも漂って 
まるでお経みたいで 洗脳力が凄い Ceza - Holocaust  *音出るので注意!

あと演歌の香りがしないでもなく その歌詞に思わず笑えたけど
楽器の音色がなんともエキゾチックな 往年のおっさんスター
(その存在は まるでインドのスターのようだ)も◎
路上で演奏を続けるバンドの 舗道の石にだって記憶はある・・・
という なんともロマンティックで詩的な歌詞もよかったし
あとトルコの古い音楽に魅せられるカナダ人女性の歌もよかったし
クルド語の挽歌を歌うトルコ人女性 往年の女性スターの波間を漂うような歌も・・・

ヨーロッパ風でもあり モスクも一杯
建物だけでなく 文化や歴史が 幾層にも折り重なった 
独特のイスタンブールの街並みの美しさと猥雑さをバックに
曲も魅力的だけど その歌詞やミュージシャンの会話を見ていると
ヨーロッパとアジアの間に位置し 長い歴史と文化 さまざまな民族が
行き交う場所に生まれ育った人間ならではの世界観がある

我が物顔のように 自分達が一番!ではないけど
こんな場所から こんな風に世界を見ているんだという視点 
明確なメッセージや誇りが感じられる そのバランス感覚はよさそうだ
様々な民族が行き交った場所だけに 登場する顔立ちも様々なのも興味深い
そういう土壌や歴史が 音楽や生き方にも全て反映されてる感じ

映画内の人々は 限られたごく一部の人たちなので
それが全てのトルコ人を代弁してるわけじゃないけれど
こういうシーンを見ていると・・・ 

単一民族で 島国で育った人間には 到底身につかない
世界感やら価値観やら考え方がまた生まれるんだろうなぁと思う 
いつか こういう民族が行き交う場所に生まれてみたいなぁ・・・
こういうものに惹かれるというのは いつかの前世で
自分はそういう場所にいたのかもなぁ・・・?なんて思ったりして

なんとなくナビ役のドイツ人の存在が 中途半端なような気もしたけど
普段 なかなか味わえないトルコの音楽シーンや
街の風景が垣間見れ 心地よい時間だった

今日の映画:79点
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by acine | 2007-08-07 10:54 | Alemania ドイツ映画 
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ロンドンのイーストエンドのワーキング・クラスの家に生まれ
60年代にデビューした スモール・フェイセズ~フェイセズ~ソロに転向した
ブリティッシュロック界の影のヒーロー ロニー・レインのドキュメント

ロニー・レイン 名前聞いたことあったっけ?!
さすがに活躍していた頃は全く知らない・・・
だけど そのバンド名やら フェイセズにいたらしいロッド
(スチュアート これも知ったのはソロ時代)も出るらしいし 
こういう 当時の裏ネタや背景を見るのは面白い
音楽ドキュメンタリー好きなので 見ておこうかなということで・・・

売れてる時代も お金に執着せず 音楽好きで自然体
ただただ音楽と 自然な生活に魅せられた 
ロニーの人のよさそうな顔つきと 人懐っこい目が印象的だった 
陽が当ってるような そうでないような 彼の音楽人生を辿るドキュメント

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スモール・フェイセズ ↑
若くて可愛い面々だが やってる音は全然古臭くなくて 今聞いても凄く新鮮
スティーヴ・マリオット(名前だけは知っていた)って こんな人だったんだ
そしてこんなvo だったのね~  そして主人公のロニーはベーシスト
登り調子で とにかく若くて楽しそうな姿と 音の達者さが印象的だった

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フェイセズ ↑
脱退したS・マリオットの代わりにロッドとロン・ウッドが加入
華やかでブルージーでソウルフルなロッドのvoに ロックテイストも濃い感じ
こっちのバンドでは アメリカツアーも行い その楽しそうな雰囲気も
フィルムに納められ 段々とロッドばかりに注目が集り 
バンドのバランスが崩れていく・・・ ありがちなバンドの宿命的光景も

それでも 根っからの音楽好きは変わらない
そして 彼は その時々の妻の影響も大きく受ける・・・
トレーラーを買い 田舎の家を買い 仲間と原っぱでセッション
大きなテントでの巡業 アメリカに渡り 自然と共に暮らし
母と同じ病気になり 自然に受け止め 大地へと戻る・・・
彼の言葉 ”人生は短編映画みたいなものだ” と言うとおり

前半の若い頃の映像は 生き生きと楽しく
中盤~後半は ロニーの人生同様 落ち着いた感じ
音楽映画にしては 静かでほのぼのとしてピースフルな感じ
このあたり BBCが協力をしてるらしく 堅実で地に足がついた作り

音楽ドキュメントらしく 終始流れてる音楽が 知らない曲でもとても心地いい
フェイセズ関係のも凄くいいけど ソロになり 自然体雰囲気そのままの
彼の温かい歌声がなんとも心地よくて 思わずところどころで
居眠りしてしまったくらい (疲れ気味のレイトだった・笑)

あと60、70年代のファッションや髪型も カラフルで楽しい!
センス悪い一歩手前なのに 何故かカッコよかったり
インドの教祖?に傾倒したり ドラッグ 原っぱで皆でいたり・・・
本能のままに かつ自然に生きてて 楽しそうな時代だ
音楽もファッションも生活スタイルも 実体験できてたら楽しそうだ
特にこの時代のイギリスは面白そうだと思う

地味めのドキュメントだけど 心地いい時間だった

今日の映画:73点

※映画とは無関係の ファッション関係のTBが
  入りまくるので この記事のみTB禁止にしてます
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by acine | 2007-07-30 11:50 | Inglaterra イギリス映画
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ブラジルの青い空と 家族の瞳 そして音楽 
決して恵まれていないだろう環境の中でも
生き生きとした眼と素朴さが 印象的なブラジルの人たち
ラテンの人たちの濃くて情熱溢れる 家族愛と音楽愛が溢れた1本

ブラジルの国民的人気デュオらしい
ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの半生をモデルにしたストーリー
音楽監修:カエターノ・ヴェローゾと 実はすごく豪華!

小作人の父親は 息子達をミュージシャンに育てたい!という
熱意の余り あの手この手で 音楽好きになるよう仕向け
子供や奥さんや 家族全体を巻き込んでいく・・・

その姿は 家族として見れば いい迷惑でもあり
かつ無鉄砲でおかしい 息子をミュージシャンに!と
楽器に生卵に・・・と 信じてやまない信念も微笑ましい
いかにもラテン的で 情熱的で家族を愛する父親
そして 次々と子供を産みながら 家族を支える母親
二人の子供を見つめる暖かい眼が 何とも印象的だった

そんな強引な父親に 引き気味だった息子たちも
長男はアコーデオン 次男はギターを 買ってもらい
父親の熱意が伝わってきたのか 徐々に音楽に興味を示しだす
家族を助けるには 僕達もやらなくては・・・!
そして自分達も音楽に魅せられていくというくだりが
わかりやすく直球型で のし上がりストーリーの王道 

この息子達を演じた 子役2人がとっても可愛くて
まっすぐな瞳 生き生きと かつナイーブな演技が凄く良かった 
そして歌(本当に歌ってるのかは?)も凄くいい
親から離され 怪しげなエージェントに連れられての興行は
絶対怪しいよ!このオッサン!ロクなことないよ!と思いつつ
思わず この子達の行く末にちょっとハラハラしつつ見てしまう

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貧しいながらも 緑溢れる大地 どことも違う
南米ならではの 青く広がる空が 何とも印象的 
親子の演奏風景 車に乗って移動する彼ら・・・
音楽映画でもあり ロードムーヴィーでもある
そして 人生のロードムーヴィーでも・・・

途中 悲しい出来事が起こったり 音楽でも挫折を味わい
何事も上手く行くわけじゃない まさに人生山あり谷あり
だけども ラストでは 両親と共にステージで歌う 息子達の姿
他人が見たら 呆れる父親かしれないけど 信念は見事実った
幸せな親に 幸せな子供達 紆余曲折があってもこんな風に
信じあえる家族は うらやましいと思う 

父フランシスコだけではなく 母エレナの功績も大きい
個人的には ”フランシスコとエレナの2人の息子”
というタイトルが 正しいと思うけど
父と息子という方が 絵になるんだろうなぁ・・・

子供時代→大人時代→本物 という登場具合
どうも大人になるにつれ 濃すぎて ん?という感じだったので
可愛い子供時代の2人に軍配! 可愛い二人だった

それにしても エンディングまで延々流れ続ける 
ブラジル音楽の心地よさは なんと気持ちいいものか・・・
その暖かさ 清々しさ 艶やかさが 優しげな響きの
ポルトガル語の語感とあいまって とても魅力的
スペイン語圏の音楽とはまた違う 柔らかさがあると思う

いろんな人種が集ったり 行き交う場所には 
いい音楽が生まれるんだろうな・・・と思う

音楽成り上がりストーリーの王道 直球型で大変わかりやすいけど
こういうラテン的要素が一杯なのも また目線が違って 素直に楽しめる

今日の映画:78点
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by acine | 2007-07-10 13:04 | Sudamerica  南米映画
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70年代後半~80年代前半までのポリスの姿を追ったドキュメント
ドラマーのスチュアート・コープランドが監督
彼の撮りためていた8mmのフイルムがベース

ホームビデオで撮ったようなザラついた画像で
これが延々続くと辛いな・・・と思ってたけど 
上り詰めていく彼らの姿があまりにも爽快で
すっかり引き込まれていった

デビュー前~アルバムを出しての初記者会見
アメリカ各地のレコード屋でのサイン会
レコードを出して イギリスに戻ったら大スター
オープニングアクト~トリへの野外フェス 
ツアーバスでの転戦 レコーディング風景 ファンに囲まれ
本当に世界各地を巡りに巡ってのツアー プロモの撮影

そんな生活を楽しみ 音楽を楽しむ
若く瑞々しく かつ知的なフンイキもある 3人の姿がすごくいい

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スティング:若い頃はちょっとユアン似   
       しかもものすご~くカッコいいのにビックリした!
アンディ:お茶目で女性的?! 芸達者な人
スチュアート:鋼のような細い体から繰り出すドラムが最高! 

似てるバンドは余りないだろう シンプルで厚い 唯一無二の音
コブシが効いたような スティングのヴォーカルも心地よく
まるでパンクのような音~私が知ってる解散する前の
ポリスの音に変化していく音も面白い

メンバーいわく・・・
まったく新聞やパンを買いに行かない 
車も運転しない これっておかしいことだよね 
家に戻ってもピンとこない ツアーが実生活になってしまう
ライブの2時間こそ本物 その他の22時間はリアルじゃない
欲しい物は何だって買えるんだ お金には全く不自由してない

レコードを出す度に 団結力より
要求が高くなり お互いに厳しくなっていく・・・
成功と共に 高みを極めながら 失われていくものもある

ほんとによくいろいろここまで行ってるな~と
はたはた感心するくらい 世界のあちこちへ行っている
最初のアメリカのツアーバスから 世界のあらゆる場所まで
音楽ドキュメントでありながら とてもロードムーヴィー的
ロードムーヴィー好きの私にはたまらない世界!

しかも 高いところから撮った映像が多いのは
ヘリコプターやチャーター機から 街を眺めることができたから・・・
そんなホテルの上層階に泊まっていたから・・・
世界一のバンドとして そんな生活が出来ていたから・・・

まさに上り調子 高みの生活ドキュメント!

そういうことに 一般人の私は凄いよな~とただただ感心
一度くらい こんな人生送ってみたいよな気もするけど
これは普通じゃない世界だな・・・
才能があるってことは いいことだけど
こういう生活をこなすパワーも必要だということ
いやはや凄い世界だと眺めてしまった 

シンプルな作りながら 
ザラついたビデオのアングルも題材も面白く
”世界一のバンド”に登りつめる彼らの様子が
心地よく すごく面白かった!

今日の映画:81点
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by acine | 2007-04-16 22:30 | Estados Unidos 米映画
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マイケル・ウィンターボトムの力作
特に宗教心も政治的な部分もさほど持ってない
全く普通のパキスタン系イギリス人が巻き込まれた驚愕の世界

イギリス~パキスタン~アフガニスタン~キューバ~イギリス~パキスタン
何とも恐ろしいロードムーヴィー 何とも恐ろしい真実
アフガニスタン~キューバのシーンは 同盟国であるはずのアメリカ軍に囚われ 
イギリス国民であっても イギリス大使館さえも 誰も助けてくれない
見てるこちらも 身も凍りつき 彼ら同様絶望的になる

人を人として扱わない 犬以下の扱いのような
グアンタナモの内部の出来事は 本当に恐ろしい
罪のない人までが 罪を認めるまで 吐くまで
行われる拷問 暴力 非人間的な扱い

何の権利があって 人間が人間を裁けるのか?
誰も頼んでないのに 何の権利があって
他の国に介入したり 他国の人間を拘束する事ができるのか?

”この世の中はいいところじゃない”という
拘束されていた本人の言葉が全てを物語っている気がする
一歩間違ったら 本当に世の中は恐ろしいところなんだなと思う

運が悪いではすまされないこの現実
宗教が違う 人種が違う 生まれついた国が違う
人を管理する立場と 陥れられる立場 
イスラム系だからという理由だけで こんな目に遭うなんて・・・

こんな世界は いつまでも続くんだろうか?
人は誰しも平等であるはず 最低限の権利は持てるはずと
思いたいけど 平等ではないんだなぁ・・・ 悲しい現実だ

今日の映画:82点
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by acine | 2007-04-10 20:19 | Inglaterra イギリス映画
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ズシーンと 心にのしかかる 余韻が重い映画

スコットランドのi医学校を卒業し 医師となったばかりのニコラス
目をつぶって地球儀で指差した ウガンダの診療所で働くために この地へやってきた
クーデターが終わり アミンが大統領となったばかりの時代

そんな中 たまたま出くわした大統領の怪我を手当てし
スコットランドをよく思っていた 大統領に気に入られ
彼と彼の家族の主治医となり 大統領の管理下の病院で働くことになる・・・ 

単なる主治医ではなく 大統領の手厚い好意の中
申し分ない生活を送るようになる・・・そして 大統領の代理として会議へ出たり
だんだんと主治医というより まるで側近のような存在になっていくニコラス
そんな中 アミンの何人かいる妻の一人のケイと知り合い・・・
独裁者 アミンの擁護のもと 不穏な流れに巻き込まれていく彼・・・ 

※以下 ネタバレあり

70年代 まるでロックミュージシャンのような
青二才な雰囲気を漂わす 医者になりたてのニコラス
若さゆえの物見遊山的な気分もかなり入ったまんま
 (たまたま 地球儀 指差してだからねぇ・・・)
ウガンダへやってきたら あれよあれよと
アミンのお気に入りになっていく様は 見ていても
なんだか気持ち悪く ものすごく居心地悪い・・・

いくらアミンがスコットランドのことを気に入ってる
たまたま そのスコットランドから来たとはいえ
どう見たって 医師としてはペーペーの青二才なニコラスに
そこまで 信頼をよせるのかが どうもわからない・・・
ニコラス本人も 貧困に苦しむ人がいながら
アミンの傘下で 堂々と恵まれた生活を送る・・・ 
これって 単なる外国人の無知というか 厚かましすぎるんじゃない?
普通こんなことありえないよな~と思うと とにもかくにも居心地悪い

演じるジェームズ・マカヴォイは 色白で目がブルー
いかにもスコティッシュな風貌で 70年代ながら 
雰囲気がフワフワしてて 今時の子にも見える

そして なかなか魅力的な雰囲気を漂わせ ニコラスや国民に近づく
アミンを演じるのが アカデミーで主演男優賞を取った フォレスト・ウィテッカー
アカデミーの彼のスピーチで、私は思わず涙がじわーっ・・・
そして その後のABCの彼のインタビュー見てたら こんどは涙・・・
不覚にも 二度も 彼の言葉に思わず涙してしまった私は 
これは見ろということだろう・・・と勝手に思ってました

前半 外国人ニコラスの奔放ぶり アミンの歓迎ぶりに 
白々しさを感じすぎて ものすごーく居心地が悪かったのだけど
後半 その期待を裏切らない展開となった
というか 嘘くさい国際友好から サスペンススリラーに 大胆な転調!

ここからが とにかくずっと見せ場 心休まらない
本性を見せ始めたアミン そしてやっと自分のやってきたことに気が付くニコラス
いや・・・ホントに怖い パスポートを取り上げられ 
いつの間にかウガンダの国民にさせられ 国外に逃げようもない・・・
その場その場で勝手なことばかり言う アミン

独裁者が支配する世界 そこへ何も知らないウサギが迷いこんだ
いつの間にか 無知なウサギは追い詰められ・・・大きなしっぺ返しを喰う

前半と後半で コロリと雰囲気がかわる 主役二人
F・ウィテッカーの豹変ぶりと J・マカヴォイの狼狽ぶり 
容貌も持ち味も対照的な 二人の演技も見もの
この密度の濃い 危険すぎる後半のために 
居心地の悪い前半が あったのか?という気もする

余りF・ウィテッカーの演技は見たことないので 
大したことは言えないけど 演技としては十分合格点
だけど この人はもっと出来そうな気もする 余力を残してる雰囲気 
個人的には 逆にJ・マカヴォイが よく頑張ってたかなと思う
何にしろ二人とも 役には凄くフィットしていた

教訓:外国で 外国人は軽はずみな行動や言動をしてはいけない
    出すぎた真似 知りもしないのに 知ったかぶりをしてはいけない
    その国の奥深くに入り込んではいけない 知りすぎてはいけない
    安易に人を信じてはいけない しかも美味しい話に軽々乗ってはいけない
    まず 普通はありえないけど 独裁者に気に入られてはいけない
 
    自分がニコラスの立場だったら・・・と思うと 物凄く恐ろしい話だ
    実は今もこんな話は世界のどこかへ転がっていそうな気もする

重い余韻が残る映画・・・ とても映画らしい映画ともいえる
ナイロビの蜂ほど グローバルでもスケールも大きくないけど 
あくまでも いちスコットランド人から見たアミン という物語
ここに焦点を絞った関係は これでよいのだと思う  
そして 最後に出る 本物のアミンのフイルムがまた効いている

今日の映画:82点

それにしても・・・
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by acine | 2007-03-15 00:36 | Estados Unidos 米映画
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冒頭の画像の粗さが気になって
 (画素数の低い写真を 無理に大延ばしにしてる感じ)
こんな映像の粗い映画は見たことないわ・・・とちょっと唖然としたけど
その後はぐっと映画に引き込まれた

もっと音楽とダンスに焦点を絞った映画かと思っていたら
意外にも アルゼンチンの普通の人々を追ったものだった

かつてヨーロッパで踊っていた ダンサーのロベルト71歳
そのペアの20歳のマルセラは ダンサーとして もうすぐフランスへ旅立つ
そして全くタンゴとは関係なく もうすぐ出稼ぎのためスペインへ旅立つ主婦

この3人の姿を タンゴの音色と歌とダンスをはさみながら追っていく
気負いのないドキュメントという感じ

かつて 夢を抱いてヨーロッパからやってきた移民たち
仕事がなくて また祖先の国ヨーロッパを目指す
そんな意味が日本タイトルに現れている

独身を貫く 粋なジイさんロベルト 
酸いも甘いも噛み分けた なんとも伊達男な71歳  
資産を凍結されても しょうがないさ・・・で 
彼の楽観的で前向きで タンゴを愛する生き方は 本当に粋だ
ちょい悪オヤジなんぞ 全然甘っちょろいとさえ思える カッコよさと渋さ

そして そんな彼とペアを組む キリっとしたラテン美人のマルセラ
71歳のロベルトと組むのは 勉強になるし 本当に楽しいわ!と
別れを惜しむバルでのシーンは 年齢差なんて気にせず
単に人間同士 人としての相性の良さを重視する そんな関係がうらやましい

今時の日本のハタチの女の子だったら 
いくら上手いからと言って 71歳のジイさんとペアを組むだろうか? 
そういうラテン的ラフで 人間的な世界がすごく自然でいい

そして子供達と離れて スペインで掃除婦をする母と離れ
母代わりに家を守る 娘達・・・

なんでもない ふつうのアルゼンチンの人々の姿が自然なのだ
国を離れないと 将来はないという厳しい状況の中
タンゴの曲の歌詞が すごくストレートに心に響く
いろんな顔つきをした バンドや歌い手の顔も
アルゼンチンの移民の歴史をそのまんま表わしている

この映画は なぜタンゴがこういう音をしているか・・・?

哀愁や郷愁を帯び 陰影があり ロマンティックであり 
ヨーロッパの香りもするのか? アルゼンチンへ移民してきた人たちの
歴史や生き方がすべて反映されてきたもの・・・ということが
本当によくわかる映画だった

タンゴという 音楽と踊りの源

アルゼンチンへ移民してきた人たちの思いが こういう風に表れている
こんな国だけど 死ぬ時はこのアルゼンチンで死にたい というロベルト
素朴なドキュメントだけど とてもいい映画だった

今日の映画:80点
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by acine | 2007-02-27 11:38 | Alemania ドイツ映画 
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米のスタンダップコメディアン デイヴ・シャペルが
企画&MCをした NYはブルックリンの街頭での
シークレットライブ その風景を追うドキュメンタリー

11月末に大阪で予告編で見てから ずっと見たかった1本
独特の世界を持つらしい ミシェル・ゴンドリー監督作(初見)
音楽系映画好きなので 見ないわけにはいかない

冒頭のエンジンの音
自分が住むオハイオで 拡声器を持って喋るデイヴのバックに
たまたまいた 地元大学のマーチングバンドの音がかぶさり
出演者の名前が ポップアップしてくる映像が
とっても音楽ドキュメンタリーらしいワクワク感がいっぱい! つかみはOK!

オハイオでの”NYへ見にこないかい?”と
シャペルがチケットを持ち 一般人を誘うシーンが面白い
”俺は ウィリー・ウォンカより 気前がいいぜ!” (笑)
出演者に興味がある 若い子は”そりゃ もちろん行く!”
そしていつもタバコを買いに行く タバコ屋のオバちゃんも
”ヒップホップはわかんないけど 面白そうだわね 行ってみようかしら?”
道端のオジさんは ”ラップは言葉が聞き取れねぇんだよ”
反応はさまざまだけど おおむね好評

そして NYはブルックリンに特設された会場 
  (住宅街の行き止まりみたいなところ・・・)
会場そばの怪しげな家の 妖しげな住人の夫婦
これがまたヒッピー時代をひきずってるようで 一見ぶっ飛んでるけど
奥さん・・・私はクラシックが好きなの・・・にはビックリする
こんな容貌の知的層がいる・・・外国人は奥深いな・・・
隣の幼稚園の園長先生も協力 (多分楽屋がわり?)

そんな感じの 勧誘活動・練習風景・ライブ
ステージ下や楽屋での風景をミックスしながら映画は進む
オハイオ⇔ブルックリン ステージ上でのライブ⇔楽屋⇔リハーサル風景 
ステージ上でのMC⇔招待した一般人とミュージシャンの会話

このあたりの行ったり来たりのバランスが絶妙なさじ加減
あとでよく考えると ライブのシーンは半分にも満たなかったような
気がするけど デイブのMCや芸達者ぶり 一般人の風景など
リズムや切り替えがいいので 全然気にならかったかも・・・

正直 最近のラップやR&Bには詳しくない・・・
昔はブラック系好きだったけど 最近はどうも離れてるから
どっちかというと リズムも大事だけどメロディ重視派のせい?
なので 知ってるのはエリカ・バドゥ、ローリン・ヒル、フージーズ位
あとは名前を聞いたことある人が少し あとは全く知らない

そんなこと関係なく・・・演奏風景はやっぱり圧巻!
ラップって今風のイメージあるけど 
ものすごく原始的なエネルギー&ウネりを持っていた

機関銃のようなリズムに乗る 歌詞もすごく面白かった
女・ドラッグ・セックスの傍らに 愛と神と人生とブラックとしての誇りが
常に隣合わせ存在し かつ瞬時に入れ替わって 昇華していく感じ 
下世話で かつ物凄く崇高なエネルギー 本能と理想が同居していて
下界と天国と地獄が 紙一重で繋がってる世界という感じ

”俺の帝国のエネルギーを受け取ってみろ~!” と叫んでると思ったら
次には ”おぉ神よ! 神様~!” なんて叫んでるし・・・!  
いやはや・・・日本人には想像つかない 
凄い世界だな~こりゃ と 純粋に素直にとても感心・・・

GINGA愛より強い旅でも 思ったけど
こういう世界に 東洋人はまったくお呼びではない・・・感じがした
今回の映画も 白人はまだ体力的についていけても 
悲しいかな・・・パワー希薄な東洋人には 傍観者にはなれても
なかなか ついていけない世界かもしれないな~って

MCでも冗談で 
”ここには5000人の黒人に 19人の白人に(実際は2、3割位)
おーい!メキシコ人はいるか~?”止まり 東洋人なんてきっと対象外

とてつもない凄いパワーを感じたGINGAはただただ感嘆!
とにかく ぽーっと高揚したまま終わったけど
真似できそうで やっぱり真似できない 
この映画の世界観には見終わったあと なぜか一抹の寂しさを感じた

ブラックパワー・・・偉大なり! 
彼らの誇りとストレートさがうらやましい
あの原始的なパワーは素晴らしい

パワフルさに圧倒される男性陣のラップの間の
一種清涼剤のようで 大地をうねるような 空気の間を揺らぐような
エリカ・バドゥ、ジル・スコット、ローリン・ヒルの
歌や佇まいもこれまた凄くよかった

何にしろ よい意味で こういう原始的なパワー&エネルギーを
持ってる人たちは強い ほとほと感心した
そう思う いち東洋人の私・・・でありました

ラップ好き R&B好き 音楽好き
ブラックカルチャー好き NY好きのどれかに
当てはまる人だったら 見て損はないと思う

今日の映画:78点

音楽ドキュメンタリー:永遠のモータウン ライトニング・イン・ザ・ボトル 
ジョージ・マイケル 素顔の告白 
音楽系映画: 五線譜のラブレター BEYOND the SEA
音楽系創作映画: ラストデイズ
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by acine | 2007-02-04 09:45 | Estados Unidos 米映画