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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:フランソワ・オゾン ( 4 ) タグの人気記事

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若くして余命数ヶ月という題材は映画にしやすいのか
ついこの前も 余命3ヶ月という映画を見たばかりだけど・・・

こちらはフランス男版 余命3ヶ月という映画
ストーリー:goo映画

このポスター見覚えあるし タイトルも聞き覚えある・・・
何気なく見始めたこのおフランス映画 
チラっと情報を見ると 監督はフランソワ・オゾンじゃないの~!
これは見ておかないと・・・

死ぬまでにしたい10のことのサラもかなり絵空事だったけど
こっちは美貌のカメラマン そしてゲイと やっぱり絵空事風
そして 彼もそのことをジャンヌ・モロー演じる祖母にしか打ち明けない
同じように余命いくばくかの絵空事物語のはずなのに こっちは何かが違う

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主人公ロマン役のメルヴィル・プポーがとにかく美しい!
どんな場面であっても 透明感があり 憂いがあって
ゲイ ノンゲイ(って言葉ある?)を超越した 美しい容貌と
佇まいが印象的 この題材にピッタリな程よい線の細さも良い

花の向こうに横たわったり パンツ一丁でバスルームに横たわったり
海辺で水着で横たわったり まったくフェチと言おうか 
かなりオゾンの趣味が入ってそうな感じ  
美しいメルヴィル使って こういう絵が撮りたかったのね
そんな風景も数多く展開されるんだけど そういう耽美な世界
そして 普通の街に溶け込む姿でさえ とにかく美しい 
なので そんなフェチ世界も気にならなくなってくるのが不思議

余命いくばくかのはずの彼が そこにいるだけで 
大輪の花が咲いてるように 周りの風景までが光を浴び
より儚くて より美しく見える位なのだ

死にゆく人が あそこまでいつまでも美しいわけではないのに
何故かそれが許せてしまう力が メルヴィルにはある

彼が何故死ななければいけないのか・・・?
きっと見てる側に そんな気持ちを抱かせる程 
彼の美貌は とにもかくにも凄い威力なんである
その美貌ゆえ漂う孤独感と虚しさ そして悟り

そして期待を裏切らない 
フランソワ・オゾンの一筋縄でいかない世界
当然ながら ヒネった展開が 次々と待っているのが面白い
いきなりヴァレリア・ブルーニ=テデスキとの話など
OKしたことはいい だけど旦那までが参加?!ありえん・・・!と思いつつ 
そのノーマルじゃない ヒネり加減がたまらなく心地いい

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耽美な世界の中の美しさ
ヨーロッパ的で淡々とした中にも 瑞々しさ 虚しさが
きっちりと表現されてて 余命3ヶ月対決は私はこっちに軍配!
メルヴィルの美貌と佇まいで ラストまで見せきった感あり
ポスターの意味はこういうことなのね・・・と

フランソワ・オゾン 男を見る目は女より優しいような気がする
しかし かなりのピッチで映画を作る人なんだなぁ・・・
あのひねくれ具合に慣れると これが何とも面白くて
次はどんな形で 裏切ってくれるのかが段々楽しみになってくる

今日の映画:80点 
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by acine | 2008-04-04 17:43 | Francia フランス映画
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去年 食わず嫌いだったのを 深~く反省してしまった
フランソワ・オゾンの新作 やっと今頃見ました

いやー! 今回も魅せる 魅せる!
アルモドバル以上に 男のくせに 女を描かすと 
ほとほと感心するくらい上手い! フランソワ・オゾン
女をしっかり描けるのは 女性監督以外では 
もはやこういう系統(ゲイ)の監督の天下なんだろうかしらん
こういう感性 素晴らしいな~と思いました
彼らも含めて ラテン系の男性監督は 全体的に
女性の描き方のレベル 高いし 上手いと思う

アルモドバルの母への愛情にも似てるフェチ的な描き方や
井戸端会議的な描き方とはまた違い 視線はかなりシニカルで生々しい
女が女を観る視線と似てるような気がする そのラインがシビアというか
決して共感できない女なんだけど 所々妙にそんな彼女に共感してしまう
わかるわ~それそんな感じ (って抽象的だけ)
でも あぁやっぱり嫌な女だわ と ジェットコースターのように
こっちも翻弄されてしまい 見入ってしまいました

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夢見がち というかほとんど妄想世界に生きているけど
稀な文才に恵まれ 超マイウェイ道をとことん突っ走る女
小説家 エンジェル・デヴェレルの一生 
不幸なのか幸せなのか わからないけど 欲しいものを全て
手に入れた女の一生は 果たして どうだったのか・・・? 

この映画を見てて 思い出したのが ミス・ポター
エンジェルとは 正反対の品行方正な女 
そしてやはり好青年のユアンとは異なる男を彼女は
当然ながら 捕まえてしまうんである

決して このエンジェルにも 旦那にも共感できるとは言いがたい
なのに 映画としてて 見てて面白いのは 断然こっち
後々称えられる訳ではない 決して共感ができるとも言えないのに 
とにかくこのエンジェルのパワー勝ち

そして コスチュームものということで 出てくる出てくる美しいドレス 
決して 良家の出ではない女 エンジェルが着こなす衣装に
いちいち見とれてしまう様は まるでマリー・アントワネット の夢心地と何故か同じ
初めてエスメの部屋を訪れる際の ターコイズブルーの衣装の美しいこと!
念願の屋敷を手に入れ お金に糸目をつけず 
自分の好きなように整える そんな中に紛れ込んだ主人公達
いびつな物語の中の美 音楽も冒頭からラストまで何とも美しい

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そんな破天荒なヒロインを演じたのが ロモーラ・ガライ
不思議な名前 イギリス人だけど ユダヤ系ハンガリー人の血が
入っているらしい このロモーラの演技が とにかくアッパレ!
すっとんきょうな女エンジェルを まるで地のように演じてたのが凄い

彼女 ダンシング・ハバナ  では 優ラテン男 ディエゴ・ルナを相手に
まるでお前は乳牛か?!という位の肉厚感&ゴツさの印象しか・・・
タロットカード殺人事件では 単なるスカーレット・ヨハンソンの友達だっただけ

フィットする映画があると これはなかなか曲者かも
いや達者かも・・・と今回はほとほと彼女に感心
その地に足のつかない感じ するりと画面から抜け出るつかみどころのなさ 
決して美人ではないけど ハマる役があれば なかなか面白い女優だと思う

そして そんなエンジェルと結婚するのが エスメ役のマイケル・ファスベンダー
300では レオニダスの傍で 飛び技中心に大活躍してた彼ですな
細身だったスパルタ肉体一座とは違って 意外にもガッチリ系

自分より 才能も財力もある女 エンジェルに
”結婚して!” ”私がアナタを養ってあげる” なんて
普通の男が言われたら 面子丸つぶれな台詞を堂々受け
 (才能・財力ある方がそうするのは 合理的だと思うけど)
結婚してしまう 裏のある男をなかなか好演

今回は ビックリさせられることがなかったけど
シャーロット・ランブリング姐さんも オゾン名物? 
バチバチ火花が飛ぶ女対女関係に 品良く一役買ってました

そして哀れなのが 彼女の秘書となったエスメの姉
エンジェルに尽くし ラストの台詞も泣かせるじゃないか・・・
母と同様 エンジェルをしっかり理解してたのは彼女ではなかったか

それにしても 欲しいものを全て手に入れた女が 
必ずしも幸せではない  じゃ何が幸せなのか・・・?
何が幸せな一生と言えるのか・・・?

パワフルで破天荒 見ていて爽快だけど
余りにも痛すぎる女 エンジェルの一生 シニカルなシンデレラ物語
私は拍手を送りたい! いやー 面白かった!

今日の映画:83点
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by acine | 2008-02-25 22:46 | Europa  ヨーロッパ映画
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ヴァレリア・ブルーニ=テデスキの映画は 何本か見てるけど
妹(あのカーラ・ブルーニ 好きなモデルだった)と比べると
どうもゴツいイメージがあって 上手いんだけど 
彼女か・・・どうしよーかな?と思っていたら 
監督がフランソワ・オゾンと知り これは見なくては!に変更

ジル(ステファン・フレイス)とマリオン(ヴァレリア)が
離婚の手続きを始めるシーンから始まる・・・
この映画 原題の通り 二人の5つのシーンによって構成されて
段々昔へと話が進む・・・という面白い展開
疲れた二人から 段々と瑞々しい二人へ戻っていくのが
破綻する恋愛映画としては 異色で新鮮

*離婚し ホテルの一室
*旦那のゲイの兄カップルを招いてのディナーの夜
*子供が生まれた日
*結婚式 そしてその夜の出来事
*出会いの南イタリアの海辺
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 *この部屋の色使い・・・好み!

いやー さすがおフランス! さすがフランソワ・オゾン!
ベラベラ悪態ついて 誰もが喋りまくる 語りまくるような
おフランス映画ではなく アンニュイすぎることもなく
センスいい 渋くてヴィヴィッドな大人の映画でした

なんだか情けない&頼りない部分もあるけど 渋いいい男の旦那ジル
そして やはりしっかりしてるようで 繊細なところがある妻のマリオン

傍から見てると 別れるほどでもないんじゃない?と思わせる
ご当人同士 意外と似合いのカップル
だけども それは当事者同士にしかわからない事情も
いろいろあるに決まってる そんな部分を程よい突っ込み具合で
淡々とかつ 灰色~ヴィヴィッドに 逆回転に描いていく様は心憎いばかり

冒頭の疲れた二人から すれ違い そして結婚式の喜び
初々しささえ感じる出会い・・・ 主人公の二人の演技も凄くいい
特にヴァレリアがガラっと雰囲気を変えて 
各シーンを演じるのは この映画の見所 
ヴァレリア上手いし ちょっと見直したかもしれない・・・
そして その5つのシーンに各テーマ曲っぽいのがあるのもセンスいい
派手さはない小作品だけど いい映画でした

今日の映画:78点

フランソワ・オゾン: スイミング・プール
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ: 明日へのチケット
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by acine | 2007-12-03 21:39 | Francia フランス映画
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映画好きにはすっかりお馴染みのこのプールサイドの水着姿
やーっと今頃見ることが出来ました

フランソワ・オゾンって 何故か縁がなくて 彼の作品を見るのは初めて
もっとわかりにくいイメージなのかな?と思ってたら 意外とわかり易くて
世代の違う女二人の駆け引きが なかなか面白かった
太陽あふれる南仏の別荘という舞台も すごく効いていたと思う

そして ラストで まんまと騙されるというか
え~?! あれは創作だったの? 何だ?!このフツーの娘は?
サニエは何だったの?と 謎のままでした(笑)
ストーリー:コチラ

e0079992_13482545.jpgそれにしてもわかりやすすぎる女2人の設定
カタブツで欲求不満の熟女 
そしてピチピチしたスタイル抜群の娘
この二人の関係 怪しげな雰囲気になり
もっと壮絶な火花を散らせるか? と思いきや
この女二人が妙な連帯感で結ばれる
ところが あらら?でなかなか面白かった

そして ここでもサニエは 惜しげもなく脱ぎまくる~!
いやー 見せたいのはよくわかるよ! そのスタイルだもん・・・
だけどホントに ここって裸が必要なの? なんてシーンも裸だったり
ここまであっけらかんとしてると かえって 他のシーンで
あら?服着てるわ って変な気持ちになるのが 可笑しい
彼女のアバズレぶりも見事だし 好きじゃないけど妙に気になる・・・感じ
決して別嬪ではないと思うし どっちかというとホラーが似合いそうな顔
だけども あぁいう抜群の肉体を武器にして ちょっと繊細
どこか情緒不安定 そんなフランス娘を演じると 右に出るものはいなさそうだ
リュディヴィーヌ・サニエ:リリィ 情痴アヴァンチュール

そして 対照的なカタブツ作家を演じるシャーロット・ランブリング(初見)
人間同様 カタめのファッションが 今イチ南仏に合ってなかったし
踊ろうよと誘われ踊ったダンスもイケてなかったけど
それにしても 庭師のジイさんを誘うシーンは うひゃ~!姐さん~!
そんなジイさんでいいのか~!?と こっちがあせるじゃないの!
年の割には美しく年を取ってる人だと思う 裸体も美しい

なかなか面白いひと夏のミステリーでした
しかし あんな家とプールが欲しいわ・・・

今日の映画:78点
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by acine | 2007-08-15 13:57 | Francia フランス映画