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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:ロード・ムーヴィー ( 50 ) タグの人気記事

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ジェームズ・マカヴォイに ちょっくら いやかなりハマり気味
おととしのダニエル・クレイグ熱 去年のジェラルド・バトラー熱
よりは控えめだけど 密かにかなりハマってます 
やっぱりUK勢の魅力は素晴らしいな~と 今年も思うわけです(笑)

で 再び見てみました この映画! 公開時の感想
ホントは復活したWOWOWで録画するつもりが失敗したのでレンタルにて

公開された時は 初めて見るし ペーペー医者なのに 
勘違い甚だしいスコットランドの若造ニコラスにウンザリする
あの居心地の悪い前半と 後半 急展開するスリラー気味
サスペンスという流れにビックリしたけれど・・・

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この映画は 初マカヴォイで 役柄が役柄だっただけに
上手いけど 何だかいけ好かない奴だ・・という印象でしたが
その後の ペネロピ つぐない ですっかりハマってしまったので
今回はマカヴォイくん中心に見ましたが・・・

表情がくるくると変わって 物凄く表情が豊かで自然
ホント見がいがあるし 上手いんですね いけ好かない奴・・・
と思ってたのは 単に役柄を忠実に演じてただけだった(笑)

テキトーにやってきたウガンダで 早速その辺の女の子捕まえるわ 
人妻に言い寄るわ 果ては○○○夫人とまで・・・
いくら 大統領に気に入られたからといって 
やりたい放題で いい気になりすぎな若造ニコラス
そりゃとんでもないしっぺ返しをくらうわけで・・・

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”俺白人 お前ら黒人” 台詞にも出てきたように
そんな安易なよそ者を 現地人は許さないわけで・・・
権力者アミンを演じた フォレスト・ウィテカーの
さじ加減もやはり絶妙で そりゃ本性を知ったら 
ニコラスみたいに 誰もが逃げ出したくなるはずだ

だけどそうは問屋が下ろさない 
パスポートといい あの○ラ○ラ事件といい 
空港でのニコラスといい・・・ 本当に恐ろしい!

決して後味がいい映画ではないけど 見応えたっぷり
アフリカを搾取する人間に罰がこうして下るんだよ
独裁者とはこういうもんなんだよ という見本のようでもある

非力な勘違い外国人が 簡単にそんな地位へつくと
いうことはありえない そんな美味しい目に会うわけがない
裏があると気がつかないと!という感じ

それにしても 怖い話・・・です

今日の映画:80点

マカヴォイくん 個人的に好みなのもあるけど
演技もとても上手くて 自然で素晴らしい! (私は下手な俳優は嫌い!)
そんな俳優としてのポテンシャルがとても高そうなのも楽しみ!

そんなマカヴォイくんの新作 2ヶ月も肉体改造して臨んだらしい
アンジェリーナ・ジョリー&モーガン・フリーマン共演のハリウッドアクション大作
(演技派のマカヴォイくんが何故?って感じもするけど・・・!) ウォンテッド

普段だったら アンジー+アクション+ハリウッド映画
まったく興味のわかないジャンルですが 
(アンジー:セレブとしては魅力的だけど 女優としては疑問)
マカヴォイくん出るなら話は別 アメリカでも大ヒットらしく 
マカヴォイくん中心に続編も作られるとか 作られないとか?
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by acine | 2008-07-22 22:56 | Estados Unidos 米映画
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売れっ子子役 フレディ・ハイモア
そして ジョナサン・リース・マイヤーズ ケリー・ラッセルを
主役に据えた音楽感動ものというイメージ 
ジョナサン出るから 見ておかないとね で見ましたが・・・
詳しく:東京美術通信

心で音楽を感じる・・・草原に立つ少年エヴァン(フレディ)
両親も知らず まったく音楽と縁がない生活を養護施設で送るけれど 
彼にはいつも音楽が共存していた・・・という冒頭 
ちょっと強引だけど なかなかいい感じ

そこから 10年以上前のジョナサンと
ケリーの出会いのシーンに時計の針は戻る・・・
クラシックを演奏するケリー ライブハウスでロックを演奏するジョナサン
全く相反する音楽を映像とともにミックスしていく感じはなかなかいいし
掴みはOK!という感じ

謙虚でピュアな少年を演じるひょろっとしたフレディ・ハイモアは
ネバーランドチャーリーとチョコレート工場の頃と比べると 
微妙な年齢(ルックスもちらっと)に さしかかってる気がするけど 
美しい目と自然な存在感 ふわーっとした台詞廻しなど いい感じ

そして 今回はまっとう系な役のジョナサン 毒気はほとんどないものの
ちょいと不安定な感じのヴォーカルもいい感じで ライブシーンもバンバンこなす
そして どこか不幸せな香りが漂うケリー・ラッセルも悪くない

しかし・・・

音楽ものにしたいのか? 
母をたずねて三千里のような 両親を探すストーリーにしたいのか?
子供を搾取する元締めとの擬似親子関係を描きたいのか?
施設を抜け出し ストリートチルドレン~神童物語にしたいのか? 
10年以上たって 一夜限りの忘れられない彼女を探したいのか?
どんな優先順位にしたいのか? 手を広げすぎて どうも核心が薄れがち

そしてストーリー展開も かなり唐突なので
ちょっとそれ 出来すぎじゃない?! 今更?というシーンが 
次々と出てくるので なんとなく醒めた目で眺めてしまうのだ

街の音が音楽に聞こえたり いろんな音が重なって音楽となったり
R&B風ラ・バンバからロックからクラシックまで・・・
様々な音楽を使ったり 意欲はわかるんだけど
それが効果的か?というと あれこれと偶然が重なりすぎる
強引なストーリー展開に これもメインディッシュであるはずの
大音量の音楽が どうもとってつけたように聞こえてしまうのが勿体ない

しかも フレディはいつの間にか 神童になってるし
その経緯も 神童ぶりも かなりわざとらしい・・・
なので 芸達者な子役のフレディも演じさされている感が否めず
監督の指導が過ぎてるような部分も多かった気がする

あとかなり出番の多い (嫌いな)ロビン・ウィリアムスの
オーバーアクト気味演技にも辟易・・・ ! 役柄も凄く嫌な役だったし
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どうも入り込めないまま 見てたけど 一番ほっとしたシーン ↑
初共演のくせに妙に気があってるのはご愛嬌だけど
二人の優しい眼差しがとても良かった

音楽もの&ジョナサンものということで 
ちょっとは期待してたものの どうも・・・な作品に終わってしまった感じ
だけど ジョナサンの歌もかなり聴けたし そういう点では悪くはなかったかな
ただし 舞台がアメリカ・・・ということで いかにもアメリカーンな歌ばかりで
やっぱりジョナサンには毒気と陰影のあるUK系の方がよいな・・・と思った次第

同じ題材で イギリスを舞台に ダニー・ボイルあたりに撮らせたら
こんな風に感動を促しすぎる映画でなく もっともっと面白くなったかも・・・

でも一番悪いのは あの○親ね

今日の映画:73点
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by acine | 2008-06-23 23:00 | Estados Unidos 米映画
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世界中のセレブを撮るという 
アメリカの女性写真家のアニー・リーボヴィッツを追うドキュメント
詳しく:Yahoo!映画

2月に東京で見れたら・・・と思っていたけど
時間がなくて 結局 今頃鑑賞しましたが・・・

特に彼女の名前を知らなくても (私もだった)
彼女の撮った写真を見ると あ~!この写真ね!この写真もそうだったのね!と
思わず頷いてしまう写真・人たちが一杯!
テンポよく次から次へと出てくるので 83分というコンパクトな時間にも
関わらず とても充実した時間が味わえた気がする

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ご本人は大柄で 男っぽいサバサバとした女性で
重そうなカメラやレンズを抱えていても 
体力的にも十分そうなのが 傍目で見ていても頼もしい 

そういう何となくオトコ女系の彼女 
だからこそ 若い頃から ストーンズなど ミュージシャンのツアーに
混ざって 写真を撮っていても (もちろんドラッグの洗礼も受けている)
段々彼女が空気のように感じてきた・・・という 
キースの話もなるほどね~という気がした

そんな彼女の写真は パワフルな本人同様
生命力が溢れていたり 躍動感があったり
現実であって 現実でないようなものであったり
本人さえ気がつかなかった自分を撮っていたり・・・
見えない空気感や 見えない魂まで写っているような感じがする

上手く言葉で表現するのは難しいけど 
1枚1枚の写真に とびっきりのクォリティが存在するのは
素人の目から見ても 凄くよくわかる

生まれながらに持ってる才能・感性の素晴らしさもさることながら
凄いワーカホリック そして仕事仲間が評する
彼女ほど必死な人はいない・・・という言葉

彼女のような天才でさえ 未だにそうなんだから 
世の中の凡人(私も含め)が 手を抜いたら 
ロクな仕事なんて出来ないのは 目に見えている

そして 彼女の自然で写真と共に生きるという生き方が
次なる被写体を自然と呼びよせ 凄い写真を撮ることが出来る 
自然と道が出来ている様子が凄いなぁ・・・と思った

よい仕事をして よい仕事を呼ぶ よい人 よい縁を呼ぶ
まぁこれには 彼女のような凄い才能が必要なんだけど・・・
こういう開運の術も自然に身についてる人なんだなぁ・・・と
写真と共に感心した次第

衝撃的だったのは コソボの遺体安置所の写真
セレブの写真なんて ふっとぶ写真だった

そして やっぱり凄く可愛かったキルスティン・ダンスト

テンポよく セレブに愛される写真家の実態を楽しませてもらった

今日の映画:81点

写真の仕事は旅ができる・・・いいなぁ!うらやましー!
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by acine | 2008-05-18 22:53 | Estados Unidos 米映画
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これは 年に何度かお目にかかる 本気印の映画

事前情報は ニューメキシコを舞台に 石油を発掘する野心家の男
そして 宣教師の男が絡む・・・ ”ブギー・ナイツ”も”マグノリア”も見てる
ポール・トーマス・アンダーソン作品 キャスト陣がこの人とこの人・・・くらい

なんとなく シリアスで 息がつまるようなマジメな映画かな~?と
思っていたら いい意味で予想が外れた感じ ドラマが見事!

その緩急見事なテンポ メリハリが利いて
テンションも高く 各々のキャスト陣の素晴らしい演技
ストーリー運びの上手さ 演出の上手さ!映画らしい映画だな

一歩間違えば 単なる退屈な映画になりかねない地味な題材を
ここまでエンターテイメント性高く グイグイと観客を引っ張る力強さ

その思うようにいかない人生の歪み そして人間の強さと弱さ
そして 善と悪 強さと弱さ 宗教と無宗教 それらは実は紙一重
なんじゃないか?と思わせてしまう 圧倒的な説得力 

オーソドックスながら おかしいよ・・・絶対匂うよこの展開 と思っていたら
ほぉ~!こう来るか!連続 そのストーリーテラーぶりが見事な映画でした
決して 後味いいわけではないんだけど 
ノーカントリー のような一時も目が離せないタイプの映画

しかし 冒頭の古い時代からの 石油掘りの風景・・・
時代と共に 成功と共に 手作業から だんだんと大掛かりになってきて
まさに金脈を掘り当てる・・・とはこのことよ パイプラインとはこのことよ・・・
という感じで 石油を探して掘って一攫千金なのはいいけど 
本当に3K(死語)な仕事だ それ故に危険で生死が行き交う毎日
この映画でも人生をの歯車が狂い始める人があちこちに・・・ 
そんな人たちがこの映画の語り部や鍵になる・・・

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以下 少々ネタバレあり

いわくつきの洗礼を受けたものの 神も人も信じず
自分が神と信じて疑わぬ 自信過剰でやり手 
自分の野望を優先 そんな男を演じたダニエル・デイ=ルイス
この人も縁がなくて なーんと初見でしたが・・・
父性も感じさせつつ 人間味もある男なので 魅力的なんだけど
非情な部分や 誰も信用できない本質を併せ持つ男 圧巻でした!
テンション高く 間違っていようが 誰も彼に口出しできないのだ
そんな男でもエレガントさが漂っている このあたり何ともイギリス男
アカデミー主演男優賞・・・これは深く納得!

そんな父親と子供ながら しっかりと家内工業 
頼れるビジネスパートナーとして働く息子H.W 
えぇ~? こんなのあり? まさに帝王学! 
この二人の風景が 風変わりながら 人間的でもあり 
非情でもあり そういえばこの人が親?と
冒頭での疑問が ラストと結びつく 無垢で言葉を
心に一杯隠し持っていそうな子役の子・・・達者でした

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そして 植物的で キューピーみたいな顔した なで肩のポール・ダノ
キング 罪の王 リトル・ミス・サンシャイン  どっちでも 
なかなかクセのある印象に残る演技していたので
個人的には ダニエル・デイ・ルイスと真っ向勝負してるという
彼の演技が楽しみだったんだけど・・・ 彼もキテました! 
何かに憑りつかれたかのような一見まともそうで 
とんでもないイカレた田舎町のカリスマ宣教師 
もしくは天才ペテン演技か・・・信者も気持ち悪かったけど
無垢な瞳の中の狂気と弱さ 情けない役だったけど上手かったなぁ

あぁ・・・ こんなことしてたら バチ当るかも・・・というシーンでは やっぱりね
順風満帆かと思っていたら そうは問屋がおろさず しっぺ返しが来る・・・
あぁ・・・コイツは怪しいよ・・・と思っていたら やっぱりね!となったり
その見せ方が キッチリお膳立てされてる予定調和の中なのに その驚き!
この映画は そういう見せ方が本当に上手い

結局 信じるからと言って 人間が皆救われるわけではない
自分を神と信じていた人間も しょせん神になれるわけがない
何かを優先すると 何かに歪みが出来る・・・

上り調子の古きよき時代のアメリカの荒野での刹那感と狂気
なんとも 見応えたっぷりの映画だった

今日の映画:85点
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by acine | 2008-05-05 00:13 | Estados Unidos 米映画
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北インドに起源を持ち 11世紀から全世界へ散らばったジプシー(ロマ)
彼らの生活や生き方と音楽 その土地毎に特色のある音楽の数々

インド、ルーマニア、マケドニア、スペイン
4つの国の5つのバンドのアメリカツアー”ジプシー・キャラバン”
そして彼らの国での生活を織り交ぜながら追うドキュメント映画

音楽(しかもエスニック)、ロード・ムーヴィー、ドキュメント
私の好物がズラリと並んでいるこの素材!
きっと楽しめる!の予感はピッタリ当っていた

国やタイプは違えど 原始的で 訴えかけるこの旋律
トランス状態に陥り 観客席の幼児までが自然に
踊りだした気持ちがよーくわかったりもする・・・
なんともノスタルジックで魅惑的で幻想的な旋律の数々

マケドニアのジプシー・クィーン エスマ
美しい衣装に身を包んだふくよかな体と豊かな歌声 
子供が出来ないので47人の養子を引き取り育てたという彼女
太陽のような笑顔と そのどこまでも広い 痛みを知る心が印象的

そしてこの映画を見ていたら ルーマニアはジプシー音楽の
一大産地というか メッカなんだなぁと 恥ずかしながら知る 
そういえば去年見たトランシルヴァニアもルーマニアが舞台だったな~

耳に残るは君の歌声で 共演してから友人であり 
バンドのファンと語る ジョニー・デップのインタビューも入る 
タラフ・ハイ・ドゥークスの中心人物らしい粋なじい様ミュージシャン
ニコラエ ルーマニアの素朴な自宅でのインタビュー

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”ミュージシャンはモテるんだ”
”この年で一家みんなを食わせてるんだよ”
”ジョニー・デップの家みたいにプールをそのうち作るんだ”
”年をとってから 楽な人生で感謝してる”

なんともウィットがあり 自然体で気取りがなく
音楽を素朴に愛し 演じる姿はなんとも粋
こんな粋なジイさんは 日本には滅多にいないだろう
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブに出てくる ハバナのジイさん同様 
なんともカッコよく それゆえに 終盤でまた泣かせてくれるのよ

地元の才能ある少女に授業料を出して音楽を勉強させたり
音楽で成功した分 何かを社会に還元したい
貧困から脱出するためには 子供に教育をつけてやりたい
とか 彼らの考えることは凄くまっとうだ

流浪の民ゆえ 迫害され 疎まれ 就きたい職業にも
なかなかつけなかった歴史の中 自然にインドから脈々と
持ってきて 受け継いだ音楽が彼らの大きな財産となり
現地の環境と融合し また個性豊かな音楽を作る・・・ 
財産は持たずとも 原始的な生き方がいいなぁ・・・
遊牧民がルーツ そんなB型の私には 何とも魅力的だった

そして 発祥の地 インドのルーツは同じだけど 
今は各々違う国の人間として 彼らが存在すること
でも 自分達に流れるものは同じ・・・という感覚も 
島国で育った人間には 凄くユニークに思えた

話は戻るが ジプシー音楽のメッカ ルーマニアのバンド
ファンファーラ・チョクルリーア これまた凄いブラスバンドだった
まさにトランス系というか魅惑的 ここのオヤジさんもまたいい味わい
ラスト辺りのあの窓の外の演奏シーン・・・泣けました

そして 個人的にも興味大 スペインのフラメンカ
ロマの言葉は話せなくとも 今風のヨーロッパ的暮らしをしながらも
ロマに生まれてよかった みんなとツアーをして同じものが
流れているのがわかった・・・と語る彼ら 他の音楽と比べると
陰影と静と動の激しさが対照的なスペインのフラメンコも
まさに彼らの影響なくしては成り立たない音楽 
カンタンテ&バイラオーラの肝っ玉母ちゃんも何とも魅力的

そしてまさに本場 インドのバンド マハラジャ
いかにもインド!という衣装に身を包み オリジナリティを
プンプン発するその旋律 世界でもこんな魅力的な旋律は
なかなかないよ・・・と言う通り 唯一無二の旋律
そして 化粧をし 美しく飾り立て 凄いダンスをする
ちょっとおネエ風青年 彼のダンス・フレンドリーさも凄く魅力的だった

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ラスト マケドニアのエスマの言葉

”みんな ロマを見習うべきよ
私たちは戦争を始めたり 国を占領したり 
誰かを迫害したことなんて歴史はない”

そんな彼らの素朴で オリジナリティ溢れる音楽と人間性
一緒にツアーバスに乗ってるかのようなドキュメントはとっても魅力的だった

今日の映画:82点
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by acine | 2008-04-15 23:58 | Estados Unidos 米映画
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ダブリンの空の下 清々しさが残る 素朴な音楽映画だった

ストリートミュージシャンをしながら デビューするのを夢見る
決して若くはない男と 花売りや家政婦をしながら暮らしている
チェコ移民の やはりミュージシャンの若い女 
二人の数日間を描いたもの

GFにフラれ 心のよりどころを見つけたい男・・・
女の素性が明かされるにつれ 戸惑いつつも心は止められない

そして 訳ありでダブリンへ暮らす女も 偶然出会い
音楽を通じて近寄ってくる男の想いを感じるようになる・・・

まるでミュージカル?と思えるくらい
音楽やその歌詞で その想い・態度を伝える二人
大胆なようでいて 控えめな二人が さりげなくてとてもいい

それが楽器店でのセッションだったり バスの中だったり
自分の部屋だったり 深夜CDプレイヤーの電池を買いに行った
帰りの危なそうな通りだったり デモを作るスタジオだったり・・・

恋愛なのか友情か? 
音楽映画の衣をまとった 今時珍しいくらいの素朴で繊細な 
心の触れ合うラブストーリーという感じ

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演じた二人はプロのミュージシャン 
いかにもケルトっぽい風貌 そして熱い魂を持ってそうな
グレン・ハンサード 清楚な美しさ・可愛さが光ったチェコ人の
マルケタ・イルグロバがとてもよかった
映画なんだけど ドキュメンタリーを見てるような感じでもあった

ダブリンのストリートを歩く二人のファッションもとてもよかったな~
熊のような風貌で 大らかさを感じる長身のグレン 
スラブ美人のマルケタのメンズの古着のジャケットに
テロテロスカート&タイツ姿が凄く可愛かったなぁ

この二人の歌った曲は 今年アカデミーの歌曲賞を取ったらしい
これまたどれも 素朴でストレートで聴いてて こっぱずかしく
なるような曲もあったけど この映画にはピッタリの曲たちだった

あくまでもスポットは 歌と主人公二人だけど
男と父親の関係 女と母親の関係 銀行での融資のシーン
興味なさげだったのに 彼らの紡ぎだす音に急にノってくるスタジオの
エンジニア そういう周りの人たちの描き方もいい感じだった

ダブリンで出会う アイルランド人とチェコ人
そして 音楽が二人の心を結びつける・・・

手持ちカメラ2台 そして制作費1800万円という小作品
派手さはないけど 後味のいい音楽映画だった

今日の映画:77点

スコットランドやアイルランド ケルト圏行きたいなぁ・・・
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by acine | 2008-03-24 20:53 | Europa  ヨーロッパ映画
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そうなのよ このポスターの通り

ハビエル・バルデムに狙われたら最後 
誰も逃げ場はない・・・! 

おかっぱ頭に 一度見たら忘れられないような濃い濃い顔
酸素ボンベとライフル片手に まるでターミネーターかゾンビか?

まさにそんな映画 
容赦なく死体がゴロゴロと横たわる 人間だけでなく犬までも・・・

なのに 妙に静けさをまとった映画

そして 荒涼とした ニュー・メキシコの風景
ベトナムのあとのアメリカの社会 銃とドラッグ
メキシコの国境まで近い土地柄

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無常・・・ という言葉もつい思い浮かべてしまう映画だった

あとで思うと 音楽はほとんど(まったく?)使われていない・・・
なのに そんなもので誤魔化さなくても 盛り上げなくても
観客に身じろぎもさせず集中させる様は コーエン兄弟お見事

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まぁ それにしても
ハビエル・バルデム・・・噂どおりお見事!

こんな奴に狙われたら もう元も子もない・・・!
酸素ボンベ持って ○間も○穴もぶっ飛ばす姿・・・怖すぎでございます
ホテルに泊まったら ○穴ばっかり凝視してしまいそうな感じ

狙われた人たち・・・果敢に相手してたけど
普通の人間だったら(私も) もう見られただけで 
ワナワナ震えて そこで失禁・失神でもしてしまいそうな感じ

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余り喋らない そして表情一つ変えないのが かえってその怖さ倍増
あんなに恐ろしいのに ここまで凄いと ただただ感嘆!
怖いくせに ハビエルが登場するのを 恐る恐る・・・
いや 段々と心待ちにしている自分が恐ろしい

あの骨太の6頭身 おかっぱ頭まで カッコよく見えて
もう・・・命を奪われてもしょうがないだろう

こんな人に狙われたらしょうがない・・・とあきらめるしかない
私は無駄な抵抗はやめて とっとと命を差し出し 成仏します!

ハビエルのド迫力には 誰も勝てなかったけど
共演者たちの演技もとてもよかった

太刀打ちできないハビエルから 果敢に逃げまくるジョシュ・ブローリン
嫁の母親から ダメ男の烙印を押された通りの
あの時代のヘタレカウボーイがぴったりだった
ベトナムが彼を変えてしまったのか? そこまでリスクを負う必要が
あったのか? それともたまたまなのか 今一つ曖昧だったけど・・・

そして彼の妻役だった ケリー・マクドナルド
なんともスウィートな台詞回しが すごく可愛かったけど
スコットランドの彼女が ニューメキシコにいるのも
不思議だけど 違和感はなかった

そして 彼が出ると 妙に癒しの空間が広がっていた
ジョシュ・ハートネットの年老いた父親のような
トミー・リー・ジョーンズ 味わい深かった
退職間近の彼からも 無常観が漂っていた

敬語さえ使わなくなってしまった当時の世界を嘆く台詞は
今の時代にも その世界感は まんま当てはまる 
当時より より酷くなってるんじゃないだろうか?

そして 衝撃音と共にあのラスト・・・
いつまで あんな生活を続けるのかわからないハビエル・バルデム
彼を駆り立てたのも 一体何だったのか? 
そんな理由は何もなく ただしたいからやってるだけなのか?
情けも容赦もなく 感情もない人間なのか? 謎は残るけれど

ハビエルの有無を言わさぬ存在感と無常観に 
そんなことはどうでもよくなってくる映画

今日の映画:80点  

ハビエル・バルデムは スペインの俳優なので 
スペインもん好きの私は 以前からチェックしてて
こっち↓でも 私は彼を絶賛しておりましたのよ

海を飛ぶ夢 海を飛ぶ夢 2回目

まさに スペインの大木! 
その骨太・極太な存在感と 繊細で的確な演技が魅力だと思う
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by acine | 2008-03-19 23:44 | Estados Unidos 米映画
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公開時 気になってた映画

普段日本に暮らしてると お金のためとはいえ
こんな仕事を17歳の女の子が引き受けるなんて・・・と
驚愕の話かもしれない・・・

コロンビアとアメリカ 
需要と供給 貧しい国と富める国の格差 
そんなことをしないと お金が得られない現実・・・
なんとも考えさされるお話だ

ストーリー: allcinema

ただし アメリカの空港で一旦足止めされた主人公マリアと
入国審査官?とのやりとりを見ていると こんな危険な仕事をしてる人が
一杯いるんだろうなぁ まるで日常茶飯事のようなやりとりだ
そして アメリカ側も匂う人間はそうして食い止めているんだろう

それにしても 体内で破裂? 全部ドラッグが体内から出てこないと・・・・の
シーンにはこれまた 言葉が出ない・・・ 
いくらお金のためとはいえ 破裂したとしても 出てこなかったとしても
ここまで身の危険を冒してまで・・・!
しかも 主人公のマリアは しっかりしてるとはいえ 
まだ17歳で身重なのに・・・

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こんないかにも裏街道なストーリーを引っ張っていくのは
美しく地に足のついてる 数人のラテン女優たち 

コロンビア人女優として 初のアカデミー主演女優賞に
ノミネートというのも納得のマリア役のカタリーナ・サンディ・モレノ

彼女の演技や視線が素晴らしい 
落ち着いた雰囲気 その中で湧き上がる感情
静かで 繊細で 力強く ストーリーの中心に足をしっかり着け 
観てる者の視線を離さない

こんな仕事をしながらも 神に祈る姿
ラテン世界のこんなアンバランスな風景にも 何故か心を掴まれた

ラストも彼女に残ったものは 一体何だったのか? 
虚しさも感じる ほろ苦い映画だった

今日の映画:74点
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by acine | 2008-02-29 23:35 | Sudamerica  南米映画
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公開時 行きたかったけど 見損ねてた映画
10日ほど前に見たんだけど 今頃UP

オーストラリアの田舎町が舞台の子供もの
ストーリー:allcinema

今頃知ったけど ”フル・モンティ”と同じ監督だったのね~

決してお涙頂戴でもなく ドラマティックでもなく
アメリカ映画とかでありがちな 子供万歳な映画でもない
現実的でシニカルな視点で描かれた 一風変わったファンタジーという感じ

”プリシラ”とかでも そう思ったように 
オーストラリアが舞台の映画の 独特な乾いた空気感と
イギリスの監督らしい シニカルだけど等身大な描き方が
好感の持てる小作品 大人の為の子供映画という感じ

あれよあれよと犯罪人に仕立て上げられる父親
そんな原因を知らず知らずのうちに 罪なき娘と 
そんな妹を なんとか助けようとする兄
どんな状況になっても みんなを温かく支える母親

あれよあれよという間に 狼少年のように街中から見られてしまう一家

地味~な映画だけに こんな さりげない兄妹愛 家族愛
ぶつかりな合いながらも 放ってはおけない 家族愛がほのぼのとしていて
終盤あたりは まるで プチ ビッグ・フィッシュ? と思えるような
ファンタジックなシーンが とても印象的だった

シリアスだけど 後味はいい
ポビーとディンガンは 本当にいたんだろうか?
そうじゃなくても そう思わせるところがいい感じだ

今日の映画:73点
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by acine | 2008-02-25 22:01 | Inglaterra イギリス映画
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何気なく見始めたら ご他聞にもれず 爆走おフランスものだったので 
ついつい見てしまいましたがな~という1本 
脚本・監督 パトリス・ルコント作

ストーリーほか:goo映画
かなり強引すぎるストーリーのような気がするけど
ちゃんとこれでまとまってるのが恐るべし おフランス映画&ルコントの力

いやいや 久しぶりに見たような気がするボーランジェ父
この人の妻の浮気の代償に選んだ手段が凄い!
ありえん・・・!というような爆発力に唖然
ついつい見てしまうきっかけに(笑)

男の考えてることは 老いも若きいや中年も皆同じ
それにしても やることなすこと 唐突すぎて
ストレートすぎですぜ フランス男の皆さん

おフランス映画見てると 男が集ってても 何でか姦しい(笑)
寡黙な人 論議を交わさない人は やってけないんじゃないだろうか?
日本以上に そういう人は損しそうな気がする

老人&中年男計3人のタンゴのテープ聞きながらの珍道中
いかにもおフランス映画の王道 そのちゃんちゃらおかしさに 
見てるこっちも 呆れると同時に段々慣れてきて 
すっかりこっちの感覚も麻痺 何もおかしいと思わなくなるのが凄い
そんな中にも 男と女やら人生を 自然にちょろっと絡ませるのが上手い

出てくる女優陣も なかなか豪華
苦手なジュディット・ゴドレーシュもまだ若くて 
いかつくなくて それなりに可愛かったし 
お美しいキャロル・ブーケの細いウエストも印象的でありました

何にしろ この楽観主義というか
悲喜こもごも ストレートすぎる感情表現 
行動パターンが まったくうらやましいよ
おフランスの人たちよ!という感じ 

タンゴというタイトルだけど 音楽より
この男3人の女&人生に対するタンゴ 
爆走かつちょっとマジメな珍タンゴという感じでした

気楽に見れる1本

今日の映画:75点

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by acine | 2008-01-22 13:08 | Francia フランス映画