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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


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タグ:ロード・ムーヴィー ( 50 ) タグの人気記事

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70年代後半~80年代前半までのポリスの姿を追ったドキュメント
ドラマーのスチュアート・コープランドが監督
彼の撮りためていた8mmのフイルムがベース

ホームビデオで撮ったようなザラついた画像で
これが延々続くと辛いな・・・と思ってたけど 
上り詰めていく彼らの姿があまりにも爽快で
すっかり引き込まれていった

デビュー前~アルバムを出しての初記者会見
アメリカ各地のレコード屋でのサイン会
レコードを出して イギリスに戻ったら大スター
オープニングアクト~トリへの野外フェス 
ツアーバスでの転戦 レコーディング風景 ファンに囲まれ
本当に世界各地を巡りに巡ってのツアー プロモの撮影

そんな生活を楽しみ 音楽を楽しむ
若く瑞々しく かつ知的なフンイキもある 3人の姿がすごくいい

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スティング:若い頃はちょっとユアン似   
       しかもものすご~くカッコいいのにビックリした!
アンディ:お茶目で女性的?! 芸達者な人
スチュアート:鋼のような細い体から繰り出すドラムが最高! 

似てるバンドは余りないだろう シンプルで厚い 唯一無二の音
コブシが効いたような スティングのヴォーカルも心地よく
まるでパンクのような音~私が知ってる解散する前の
ポリスの音に変化していく音も面白い

メンバーいわく・・・
まったく新聞やパンを買いに行かない 
車も運転しない これっておかしいことだよね 
家に戻ってもピンとこない ツアーが実生活になってしまう
ライブの2時間こそ本物 その他の22時間はリアルじゃない
欲しい物は何だって買えるんだ お金には全く不自由してない

レコードを出す度に 団結力より
要求が高くなり お互いに厳しくなっていく・・・
成功と共に 高みを極めながら 失われていくものもある

ほんとによくいろいろここまで行ってるな~と
はたはた感心するくらい 世界のあちこちへ行っている
最初のアメリカのツアーバスから 世界のあらゆる場所まで
音楽ドキュメントでありながら とてもロードムーヴィー的
ロードムーヴィー好きの私にはたまらない世界!

しかも 高いところから撮った映像が多いのは
ヘリコプターやチャーター機から 街を眺めることができたから・・・
そんなホテルの上層階に泊まっていたから・・・
世界一のバンドとして そんな生活が出来ていたから・・・

まさに上り調子 高みの生活ドキュメント!

そういうことに 一般人の私は凄いよな~とただただ感心
一度くらい こんな人生送ってみたいよな気もするけど
これは普通じゃない世界だな・・・
才能があるってことは いいことだけど
こういう生活をこなすパワーも必要だということ
いやはや凄い世界だと眺めてしまった 

シンプルな作りながら 
ザラついたビデオのアングルも題材も面白く
”世界一のバンド”に登りつめる彼らの様子が
心地よく すごく面白かった!

今日の映画:81点
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by acine | 2007-04-16 22:30 | Estados Unidos 米映画 | Comments(0)
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マイケル・ウィンターボトムの力作
特に宗教心も政治的な部分もさほど持ってない
全く普通のパキスタン系イギリス人が巻き込まれた驚愕の世界

イギリス~パキスタン~アフガニスタン~キューバ~イギリス~パキスタン
何とも恐ろしいロードムーヴィー 何とも恐ろしい真実
アフガニスタン~キューバのシーンは 同盟国であるはずのアメリカ軍に囚われ 
イギリス国民であっても イギリス大使館さえも 誰も助けてくれない
見てるこちらも 身も凍りつき 彼ら同様絶望的になる

人を人として扱わない 犬以下の扱いのような
グアンタナモの内部の出来事は 本当に恐ろしい
罪のない人までが 罪を認めるまで 吐くまで
行われる拷問 暴力 非人間的な扱い

何の権利があって 人間が人間を裁けるのか?
誰も頼んでないのに 何の権利があって
他の国に介入したり 他国の人間を拘束する事ができるのか?

”この世の中はいいところじゃない”という
拘束されていた本人の言葉が全てを物語っている気がする
一歩間違ったら 本当に世の中は恐ろしいところなんだなと思う

運が悪いではすまされないこの現実
宗教が違う 人種が違う 生まれついた国が違う
人を管理する立場と 陥れられる立場 
イスラム系だからという理由だけで こんな目に遭うなんて・・・

こんな世界は いつまでも続くんだろうか?
人は誰しも平等であるはず 最低限の権利は持てるはずと
思いたいけど 平等ではないんだなぁ・・・ 悲しい現実だ

今日の映画:82点
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by acine | 2007-04-10 20:19 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(0)
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冒頭の画像の粗さが気になって
 (画素数の低い写真を 無理に大延ばしにしてる感じ)
こんな映像の粗い映画は見たことないわ・・・とちょっと唖然としたけど
その後はぐっと映画に引き込まれた

もっと音楽とダンスに焦点を絞った映画かと思っていたら
意外にも アルゼンチンの普通の人々を追ったものだった

かつてヨーロッパで踊っていた ダンサーのロベルト71歳
そのペアの20歳のマルセラは ダンサーとして もうすぐフランスへ旅立つ
そして全くタンゴとは関係なく もうすぐ出稼ぎのためスペインへ旅立つ主婦

この3人の姿を タンゴの音色と歌とダンスをはさみながら追っていく
気負いのないドキュメントという感じ

かつて 夢を抱いてヨーロッパからやってきた移民たち
仕事がなくて また祖先の国ヨーロッパを目指す
そんな意味が日本タイトルに現れている

独身を貫く 粋なジイさんロベルト 
酸いも甘いも噛み分けた なんとも伊達男な71歳  
資産を凍結されても しょうがないさ・・・で 
彼の楽観的で前向きで タンゴを愛する生き方は 本当に粋だ
ちょい悪オヤジなんぞ 全然甘っちょろいとさえ思える カッコよさと渋さ

そして そんな彼とペアを組む キリっとしたラテン美人のマルセラ
71歳のロベルトと組むのは 勉強になるし 本当に楽しいわ!と
別れを惜しむバルでのシーンは 年齢差なんて気にせず
単に人間同士 人としての相性の良さを重視する そんな関係がうらやましい

今時の日本のハタチの女の子だったら 
いくら上手いからと言って 71歳のジイさんとペアを組むだろうか? 
そういうラテン的ラフで 人間的な世界がすごく自然でいい

そして子供達と離れて スペインで掃除婦をする母と離れ
母代わりに家を守る 娘達・・・

なんでもない ふつうのアルゼンチンの人々の姿が自然なのだ
国を離れないと 将来はないという厳しい状況の中
タンゴの曲の歌詞が すごくストレートに心に響く
いろんな顔つきをした バンドや歌い手の顔も
アルゼンチンの移民の歴史をそのまんま表わしている

この映画は なぜタンゴがこういう音をしているか・・・?

哀愁や郷愁を帯び 陰影があり ロマンティックであり 
ヨーロッパの香りもするのか? アルゼンチンへ移民してきた人たちの
歴史や生き方がすべて反映されてきたもの・・・ということが
本当によくわかる映画だった

タンゴという 音楽と踊りの源

アルゼンチンへ移民してきた人たちの思いが こういう風に表れている
こんな国だけど 死ぬ時はこのアルゼンチンで死にたい というロベルト
素朴なドキュメントだけど とてもいい映画だった

今日の映画:80点
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by acine | 2007-02-27 11:38 | Alemania ドイツ映画  | Comments(0)
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好きなスペイン映画 アナとオットー のフリオ・メデム監督作
カルメンで 見事に魔性の女になりきっていたパス・ヴェガ
私の大好きなスペイン女優ナイワ・ニムリが出ていて
ずっと見たいなーと思っていたけれど レンタル屋でも見つからずだった映画
丁度 GyaOでやっていて 時間が出来たらぜひ見たい・・・と思ってた

そのまんまのタイトルから どうもGyaOの今やってる映画で
No.1になっているのがおかしいほど 完璧ミニシアター系
好き嫌いはっきり別れるかもしれない 日本ではマイナーなスペイン映画の一つ

アナとオットー同様 繊細で大胆 感性と本能にまかせて
とても緻密な映画を作る この監督の作風は 私はすごく好み

いかにもヨーロッパ的な作風に この映画ではスペインらしい
乾いた空気 情熱 濃厚な空気感 影 青い空 海 穴・・・
そして人間の本能が 時には静かに 時には激しく描かれ
時には傍観者になったように ひたすら登場人物のいる風景を見入ってしまう

パス・ヴェガ演じる ストレートでコケティッシュで可愛いルシア
トリスタン・ウジョア演じる ぱっと見冴えない 作家のロレンソ
ナイワ・ニムリ演じる ミステリアスでこれまたストレートな女エレナ
エレナ・アナヤ演じる コケティッシュで誘う若い女ベレン
ハビエル・カマラ演じる ロレンソの友人 (ここでも普通の役・笑!)

魅力的なキャストが適材適所に納まって 
マドリーと地中海の島で 現在・過去・未来 現実・小説の中のシーンが
交錯していく様は シンプルだけど 見がいがあって目が離せない
ストレートなんだけど 深くて不思議な魅力が持続する

夜の街のシーン ルシアとロレンソの部屋のシーン
青い空と海 白い砂 乾いた大地・・・ビジュアルがこれまた
まるで デジャブーか白昼夢のように 美しいのもすごく印象的
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そしてGyaOの案内文でも書かれてる性描写シーン
確かにラテンらしく 濃くてセクシーだけど 裸もそんなシーンも
かなりあっけらかんとしているので 独特の大らかさがある・・・
なので あくまでも人間の本能・欲求に従ってというだけなので
全然気にならないし この映画の世界観には必要

こんなことで いちいち目くじらたてるような国には 
この映画の持つ意味合いや味わいなんて しょせんわかんないだろう
いや わからなくていいし 見なくていいですから~!こんな映画
もっと単純なもの見て喜んでなさいよ~ って感じ

女性の描き方の下手な監督も 決して少なくない中で 
このフリオ・メデムの女性の描き方はすごくいい
スペインの監督は 女性の描き方を美化せず リアルかつ繊細に描く
女が見ても 共感を持って見れる映画を作る監督が多い 

こういう点も スペイン映画って 実は優れていると思う
そして ストレートかつ深い 濃いのに不思議な余韻を残す
かけ離れているように見えるラテン世界のスペイン映画だけど
この監督の映画は とても日本人好みで 女性好みだと思う
不思議だけど 感性がどこか交錯する気がする

この映画が公開された時 スペインでも女性に 受けがよかったらしい
だからじゃないけど この映画に出てくる女優たちも とても魅力的だ
コケティッシュだったり 可愛かったり 小悪魔的だったり
クール・ビューティだったり リアルで生身で 自然な存在感
彼女達の喋るスペイン語も とても可愛くセクシーで凄く魅力的
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この映画の終盤近くで語られる
”このストーリーのいいところは 穴へ落ちたら
いつでも 自分の戻りたい位置(ストーリーの中の)へ戻れることだ”
という言葉が印象的だった 映画の中でもだけど 
私たちの普通の生活も実はそうなんだろうな・・・
戻れるんだったら 私はどの地点へ戻りたいだろうか・・・?

スペイン映画に興味がある
スペイン映画 あんまり見たことないけど 見てみようかな?
ミニシアター系好き ヨーロッパ的な女優が見たい
という方には この映画おすすめ・・・!
不思議な余韻 不思議な感覚が 心地よいはず

個人的には これ映画館でどっぷり浸って見たかったなぁ・・・と思う
いいところで ブツブツCMが入るのが惜しい 
ま タダなので 文句は言えないけど~!

今日の映画:80点

e0079992_9153020.jpg←クール・ビューティ ナイワ 
ナイワ・ニムリ映画:アナとオットー 靴に恋して ユートピア

e0079992_12595323.jpgアンダルシア美人 パス・ヴェガ→
カジノ・ロワイヤルに出てたイタリア
美人も綺麗だったけど 
私はスペイン美人の方が 土着的でも
柔らかさがあり 可愛いと思う


i Viva ! Muchas guapas en España.
i Si, claro! Me gusta ellas muy bonitas.

ナイワ:ユートピア パス:カルメン 各々共演してる 
アルゼンチンの俳優 レオナルド・スバラグリアもかなりの男前!
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by acine | 2007-02-18 16:02 | España  スペイン映画 | Comments(0)
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エルマンノ・オルミ(イタリア)、アッバス・キアロスタミ(イラン)、
ケン・ローチ(イギリス)による カンヌ映画祭パルムドール受賞監督3人による
ローマへ向かう特急列車を舞台にした オムニバス人間ドラマ

*少しネタバレあり

1話目:エルマンノ・オルミ作品
オーストリアへ出張し 孫の誕生日の為にローマへ戻る
イタリア人大学教授とオーストリアの企業の女性秘書との物語

食堂車を舞台に 彼女とのささやかな触れ合いを思い出し
夢の中なら自由だと・・・彼女と食事をしたり
まるで老いらくの恋への憧れを 映像化したような落ち着いた物語
暖かい牛乳のシーンは救われたような気分
秘書役は久しぶりに見た ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ
(カーラ・ブルーニの姉) ちょいと馬面なんだよなぁ・・・

某スパイ映画でも思ったけど あそこまで洗練されてないとしても
シャンペン パスタ 粋な会話 ヨーロッパらしい雰囲気がプンプン
あと ヨーロッパはやはり階級社会ということ 
大学教授やその他イタリア人、軍人、リッチそうなインド人は
当然のように食堂車にいるけど 難民は通路 
しかも子供のミルクも 不機嫌な軍人にこぼされてしまう・・・
そんな床のミルクを掃除するのも有色人種というのが印象的だった

2話目:アッバス・キアロスタミ作品
傲慢な中年女性と 息子くらいの年代の若者のイタリア人の話

このオバさんが もう本当に嫌な女でウンザリした~!
あの体型とあのふてぶてしさ・・・あんな女には絶対なりたくない!
それだけ演技が素晴らしいんだろうけど 電車に乗って
こんなオバさんが 予約した席に居座ってたりしたらと思うと・・・ウンザリ!
嫌気がさした フィリッポくんの気持ちもわかるよ 兵役してた方がよかったよね
この中で男二人が話してた会話
”女は若くっても 年をとってても 難しい・・・” ”同感だね”
これ・・・確かに合っている(笑)

3話目:ケン・ローチ作品
A.S.ローマと チャンピオンズ・リーグを戦う セルティックを応援する為
はるばるスコットランドからやってきた スーパーマーケット店員仲間の3人
1話目に出た アルバニア人家族(難民)も絡んでくる

2話目もヒステリックなオバさんで ちょっとテンション上がってきたが
3話目は イキのいいサポーター少年達ということで 
よりテンションが上がってきて これは予想通り面白かった
ただチケットのくだり・・・アンタたち優しすぎるね~
私だったら事情はあれ 自分が悪くないのに ふりかかるのはご免
悪いことした責任は断固取ってもらうね・・・!
だけど 終わりよければ 全て良しでよかったね(笑)という感じ

ただ 感心したのは 彼らの悩む姿 (ちょっとステレオタイプなのかもだけど)
難民について 真剣に話をする姿
これは 島国&戦後育ちの人間には そこまで思慮深くなれないだろう
地続きで EU圏内を目指す難民問題が身近だからこそ
若い彼らの間でも こんなくだりが成立するのかもしれない
うち二人は 同じケン・ローチのSWEET SIXTEENにも出てたらしい
(この映画・・・タイトルとは裏腹に心が痛む映画だった)

ローマ駅で 8万人いるサポーターで誰も逮捕者が出てない
セルティックサポーターにその仕打ちか?!
VIPともいえる 僕達にとる態度かー?!
ローマのサポーターとエールを交換するシーンなど
ヨーロッパサッカー世界らしさがよく出てて微笑ましかった

ちょっと甘めな日本タイトルより もっと現実味がある雰囲気
最後にテンション上がって よかったかなという感じ
個人的には やっぱり3話目支持

今日の映画:76点

こんな映画見てるとヨーロッパへ行きたくなるなぁ・・・
そしていろんな言語が飛び交う 電車の旅もしたいなぁ・・・
最後に行ったヨーロッパは もう3年半も前になる・・・(悲) 

その時の電車の旅・・・
この映画と同じイタリア ヴェネツィア⇔トリエステ間を往復したけど
帰りにトリエステ駅で 飲み物やポテトチップスを買ってたら
ギリギリになって うっかり切符を刻印するのを忘れ
(あっちの駅は改札口はなく イタリアでは自分達で刻印する)
確か10ユーロ位 罰金くらってしまった私たち あーあ!でした
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by acine | 2007-01-08 17:43 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(4)
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年末に行けなかったので 年が明けて鑑賞 今年2本目
 (1本目は またしても某スパイ映画・笑)

*ネタバレあり
 
眼鏡をかけたちょっと太目のオリーブは 
地区の繰上げ代表となり カリフォルニアで行われる
子供のミス・コン "リトル・ミス・サンシャイン"に 出場することになった
そんな娘について ポンコツのワーゲンのバンで出発することになる家族
ファミリーものロード・ムーヴィーって珍しいかも

成功論にとりつかれる父親と この中ではマトモな母親
空軍のパイロットになるまでは喋らないことにした反抗期の兄(息子)
ヘロインをたしなむ ナチスとも戦ったという ワイルドな祖父 
好きだった男にふられ自殺未遂をはかった伯父(母親の兄)も
放っておけないので なぜか同行

あれよあれよと言う間に ノリよく出発してしまうのがおかしい
道中も ワイルドな爺さんは孫息子にとくとくと女のススメを説き
父は契約目前の仕事を破棄され激怒し ちょっと脱線
しかも 車は超ポンコツゆえ エンジンがかかっても進まないので
みんなで押しながら発進する(笑) クラクションはなりっぱなし 
最後にはドアまで外れる始末・・・

そんな中 あっと驚く出来事が家族を襲う
しかも そんな○○を運び出し車に乗せてしまうのだ!
笑っちゃいけないのに 思わずぷっと笑ってしまった
あとハイウェイ・パトロールに 見つかるシーンも面白すぎ
不謹慎なんだけど笑える このあたりのさじ加減絶妙

一見 上手くいってないような家族だけど
トニ・コレット演じる母親を中心に 実はとってもまとまってるいい家族なのだ
心を閉ざしたかのように見える兄の心を 自然にほぐしていく自らも傷心の伯父
パイロットになれないとわかり そっと兄の肩に手を置くオリーブ
娘&孫娘の為なら労をおしまない両親と祖父 みんないい奴!
どこかにいそうな家族像がいい感じだった

しかし アメリカ映画見ると 本当に食生活はなってないな~と
いつも驚く あれじゃ太るよ 成人病になるよ 
食事の飲み物がスプライト?! うわーカンベン!

押し付けがましくなく さりげなく家族をまとめてる
母親のトニ・コレット 彼女の演技はいつも凄くいい
心が徐々に通じ合う 伯父スティーヴ・カレルと息子(甥)もすごくよかった
この息子 ポール・ダノ・・・どっかで見たなーと思ってたら
キング 罪の王に出てたあの息子だったんだ~ なかなか演技派だ

e0079992_17191460.jpgそしてなんとも可愛いのが 主人公のオリーブちゃん!
お腹ポコン ちょっと肥満児?
あの体型でミスコンへ出るのが笑えるけど
わざと太く&不細工に見せてる感じ 
本当だったら 充分ミスコンへ出れそうな可愛い子  
心に傷を負った伯父さんとも対等に喋ってるし 聡明 
コンテストで おじいちゃんから伝授された
”Super Freak"(ウケた!この選曲) を
踊るシーンは 面白かった! 

周りがどう思おうとかまうもんかで 
オリーブちゃんを盛り上げる この家族の姿がよかった
しかも二度と来るな・・・のおまけつき
だけど めげずにさっそうと また皆で押し押し 
オンボロバンで帰る姿が心地いい

それにしても ミスコン・・・ジョン・ベネを思い出すような風景
しっかり化粧して大人顔負けの衣装を着て 媚びも売る
だけど いかんせん子供体型 なんかアンバランス
しかも ショーアップ具合もけっこう派手で
アメリカって凄いなーと ある意味感心
あとゲストのミス・カリフォルニアが日系人だったことも意外性あり

だけど ハレンチ娘呼ばわりされ 出入り禁止をくらった 
あのオリーブちゃんの踊りが そんなにマズかったんだろうか~?!
媚売りまくりのこまっしゃくれた子より よっぽど可愛かったけど(笑)

予告ではもっとクセありかと思ってたけど
ヒネリもあるけど とっても素直にストレートに作ってある
後味のとってもいい映画でした 正月明けにもピッタリ
負け組も捨てたもんじゃない・・・と  頑張ろう!私も!

今日の映画 78点
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by acine | 2007-01-05 17:27 | Estados Unidos 米映画 | Comments(15)
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イタリアが舞台の映画は 常によく見るけど
 (イタリアが舞台なのに何故か英語とか←一番嫌いなパターン)
純粋イタリア映画自体は”息子の部屋”以来 大変久しぶり
 (ただこの映画は あまりにもスローテンポすぎて 私はNG)

*ネタバレあり

イタリア北部ブレシアの 
裕福で愛に溢れた家庭に育った 13歳の少年サンドロ
父親と父親の友人とギリシャへクルーズに
出かけた時に あやまって船から転落する・・・

一晩 真っ暗な海を彷徨い (この海のシーンが印象的)
九死に一生を得て 船に助けられる
が その船は何とイタリアへ向かう 密航船だった
悪徳密航業者に イタリア人と知られないように
助けてくれたルーマニア人の兄妹 ラドゥとアリーナ

密航者の中に混じり 何とかイタリアへ帰り着いたサンドロ
密航者のその兄妹に 何かしてあげることはないか?
両親に必死に働きかけるサンドロ
密航船でイタリアに戻り 数日間密航者達と過ごしたことで
それまでぬくぬくとした中で育った彼の中で何かが変わり
世界も違って見えるようになってくる・・・
イタリアでのラドゥ兄弟 ナイーブなサンドロ 
そんな彼らの姿を描く とってもマジメな作品

サンドロと両親が住むの立派な家
密航者の収容された施設 そういう人たちが占拠して住む廃墟

小さいとはいえ 個室まであるボート
どこでどう人が振り落とされてもわからないような
黒山の人だかりが載った密航船

収容されても 雑魚寝するしかない密航者
イタリア人なので 収容所の中の個室のベッドで眠り
両親も速攻で迎えに来てもらえるサンドロ

そういう境遇や待遇が あからさまにはっきり違う情景を見せられると
普通に生活していると 密航者との接点なんて
まずないだろう自分たちも 考えさされるし
自分もサンドロと同じ立場だったら 何が出来る?と思ってしまう
そして どこまでその人たちのことを信用できるか? 

密航者を連行する際に イタリアの警察官が
”何の言葉が出来る? イタリア語? 英語? 
フランス語? スペイン語?” と声をかけたり・・・
収容施設で 多分彼らも収容者らしい人3,4人が
職員のイタリア語を その場でいろんな言葉で伝える
このあたりの風景も いろんな国から こういう密航者が
豊かなヨーロッパの国を目指してくるのだろうなと思わせる

豊かな国を目指して 越境し 船で密航し
国を出ざるを得ない人たちも この地球上には多くいるという事実
生まれついた場所・境遇で人生がこうも変わるのかと思うと
自分の考えてる悩みなど 取るに足らないこのなのだと思う

そして イタリア人って何て愛情表現が大らか
(というか 日本人感覚で言うと大げさ)なのが
うらやましくなる こういう風に表現できるってうらやましい
あんな愛情表現で育てられた子供は 愛情も表現も豊かになるはず

e0079992_19107.jpgキャストは演技経験のない3人らしいけど
サンドロ役の子の まっすぐな目と何かを悟ったような後半
ラドゥ兄弟のやはり目 とりわけ妹役のアリーナ役の子の
キリッとして何かを語ってるような目元が印象的だった

ラストシーン サンドロはすっかり変わってしまったかのように
見えるアリーナと再会し ミラノの道端に座ってる姿に涙腺が緩んだ
マジメで冷静な視点 ヨーロッパらしい映画でした

今日の映画 76点
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by acine | 2006-09-19 19:01 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(0)
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少しネタバレあり

ジム・ジャームッシュ監督の新作
コーヒー&シガレッツでも 独特の味わいが印象的だったビル・マーレイ
今回も飄々とした味わいで 冴えない熟年男役がものすごくハマってる
いつも困ったような 苦虫かみつぶしたような顔して
哀しいんだか 人生達観してるのか 単にぼぉーっとしてるのか
泣きたいのか 何を考えてるのか 何も考えてないのか
ソファに寝っころがったり座ってる姿と顔がもう絶品
フレッド・ペリーの黒地にオレンジのラインが入ったジャージ姿もいい

この映画を短めに表現すると 
熟年男と女の哀しさと達観 キーワードは女とピンクと車と道
これもまた立派なロードムーヴィーなんである

ビル・マーレイの演技のおかげで
きっと誰もがビル演じる熟年男 ドン・ジョンストンになったような
うら寂しい~気分を味わうことが出来る
そして昔のGFたち 中年~熟年女の哀しみも 感じることができるはず

ある日 恋人に家出され 傷心の熟年男
昔別れた恋人らしき人から あなたには息子がいる・・・という
衝撃の手紙を受け取り 隣の友人にけしかけられ 
昔のGFを ピンクの花を携えて 次々尋ねるビル・マーレイのお話

飛行機~レンタカー~道~家をたずね~モーテルで寝るの繰り返し
GOOD LUCKと書かれた 友人作の手作りCD(エチオビアン・ジャズ!)
をかけながら 車を走らせるビル
いつも手に ネットでプリントアウトした地図を見ながら運転をする
現代ならではの旅 自分もそうだし 世界共通なんだなぁ
アメリカの田舎 アメリカの家 アメリカの暮らしが垣間見えて面白い
ビルの家とジェシカ・ラングの家(研究所)がセンスいい
カメラのアングルも自分が運転してるような気分になる
時折 その場を支配する音楽たちもとっても印象的

尋ねる女性たちも また味わい深い 皆立場それぞれ
ビルは単に 息子の母親を確かめたいだけなんだけど
こんな昔のBFに今頃尋ねて来られても 困る人も多いのだ(そりゃ当然!)
シャロン・ストーン(娘役が凄い) ジェシカ・ラング など
これまたなかなかのツワモノぞろいで 
その後の生活が 幸せなのか 不幸せなのか 
人生酸いも甘いも経験し 一抹の哀しさを漂わせている
ジュリー・デルピー(個人的にどうも苦手)や
もしや○ズ?のクロエ・セヴィニーなども出演して豪華な女性陣

歓迎も当然されない で真相もわからないわ
ボコボコにもされるわで 自分も見失ってしまいがちな
かわいそうなビル

ラスト近くで もしや?!のシーンが連続するのだけど
真相は見る人のイマジネーションに委ねられる
私は一番最後の人が?!と思ったのだけど 真相はいかに?

いかにもミニシアター系らしい映画でした

今日の映画 78点
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by acine | 2006-05-01 23:11 | Estados Unidos 米映画 | Comments(2)
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9.11以降の今のアメリカを描いた
ヴィム・ヴェンダースの心のロード・ムーヴィー

アフリカとイスラエルで育った20歳のラナ
ある目的を持ち 叔父を探すため
10年ぶりにアメリカへ戻ってきた
そして ベトナム戦争の後遺症にさいなまれながら 
一人 アメリカを守ろうとする叔父のポール
そして 遭遇したイスラム教徒の殺人事件から
旅立つことになる 叔父と姪

LAの街の雑踏 西海岸の乾いた大地 カラっと青い空 埃っぽい道 
映像 シーン 音楽がシンクロする瞬間も一杯
心にズキっと来る 考えさされるセリフもあちこち
真剣に見る そしてロードシーンで少し癒され また考えさされる

若いながらも アメリカを離れ 
いろんな世界を見てきた聡明なラナの瞳
だけど今時の子 ibookとipodはいつも手放せない

最初は本当に軍関係? 見てるうちに違うことに気がついてくる
アラブ人を追跡し オンボロのヴァン、古い装備で
一人アメリカの警備の為に 立ち向かう愛国心に燃えた叔父
あまりにも狂信的で この人頭がおかしいんじゃないのか?
と思って見ていたけれど 段々 彼の辿ってきた道を思うと
いたしかたない部分もあるのかな・・・と
だけど 彼のエネルギーの向け方は どうも理解しかねる

けれど 9.11の事件の時 ラナが
”ヨルダン川の西岸では 周りの人は歓声を上げていた ショックだった”と言う
”何故?” とその理由にまるで気がついていない叔父
”アメリカを憎んでいる人たちもいるの”というラナの答え

映画なので ステレオタイプに描いてる部分ありだと思うけど
全てのアメリカ人が そうではないとは思う
多かれ少なかれ 世界にはそう思っている人は
少なくないかもしれないという事実 ラナの叔父のような人は
多かれ少なかれ アメリカにはいるのだろうと思わせる

勝ち負けでしか物事を計れない 自分の国さえよければいい
自分達が世界の中心にいる・・・と思うのは全く自由
だけど 世界にはいろいろな国があって いろいろな民族がいる
いろんな宗教がある 各々の国の立場がある 
価値観も様々 各々のスタンダードは違うんだという事実
そういう世界もあるんだよと 
ラナはそっと 叔父のポールに教えてあげたような気がする

なんて言う 私も世界のことなんてわかってるなんて 到底言えない
戦争に行ったこともない 戦争や紛争に巻き込まれたこともない
純粋培養されたような国 日本に生まれ育っているから・・・
これは人間として 幸か不幸か?というと 幸せなんだろうと思う
ただ ちっぽけでも日本以外の事も知ろうとする心は 持ち続けていたい

ラナに”お国はどこ?”と訪ねられたアラブ人
”国ではなく 民族だ”と答えるシーンも印象的だった

亡くなった母から兄(叔父)への手紙
これが効く じわーっと涙が湧いてくる
そしてNYに着き 9.11の現場を見下ろす叔父と姪
重いテーマだけど 後味はよい 良質のロード・ムーヴィー
音楽も渋くてカッコよく これまた良質
16日間で撮ったとは思えない 質の良さ
大金・日数かけた大作より よっぽど内容はいい
言いたいこと・見せたいことが シンプルで力強い 

映画を見ながら ふと頭をよぎった人たち
テル・アビブとスペインに住むイスラエル人の友人たちのこと
カナダに住むいとこの旦那さん イラン人のHさんのこと

今日の映画 81点
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by acine | 2006-02-13 23:09 | Estados Unidos 米映画 | Comments(2)
2004/12/30
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年も瀬も押し迫ってやっと見ることが出来ました

美しくて厳しい自然を持つ南米大陸を舞台に
アルゼンチンからチリ・ペルーなどを通りベネズエラへ・・・
若き日のチェ・ゲバラ エルネストとその友人アルベルトが
オンボロバイクと共に旅するロードムーヴィー
道中、行く先々での街・人との触れ合いのエピソードを交えつつ・・・
途中からバイクはなくなり エルネストの心の変化をとらえ
彼の心の内面へ向かう旅に変化していった感あり
淡々とした描き方がその静かな変化をしっかり捉えていたのではないかな
TB元のyuzuruさんも書かれてるけど
エルネストがこの後どのようにして革命家チェ・ゲバラとなっていくのか?
知りたくなったし、原作も読みたくなった・・・

美しいばかりではない南米の問題も交えていて
ペルーでのインカの壁とインチキの壁(スペインが作った壁)の
エピソードが心に残った・・・
スペイン語を始めて、南米の人とも知り合うチャンスが増えたので
もっと南米のことも知らなければ・・・とますます思う
貧しい街であっても、療養所であっても
音楽とダンスとお酒と男と女・・・は欠かせない
ラテン文化の人生の粋さも微笑ましかった

エルネストを演じるガエルはまさに適役
真摯な若き日を演じてたと思う
表情、佇まいで心変わりしていく様をきっちり演じていた
やっぱり彼はスペイン語喋る役が最高にいい!
先週見た ドット・ジ・アイなんてかすんでしまう・・・

ガエルの喋るスペイン語、映画の中のスペイン語オンリーの台詞
エンディングテーマの心に染み入るような素敵な曲を聞きながら・・・
スペイン語の持つ魅力 響きの心地よさを再認識
やっぱりスペイン語地道に勉強しなくっちゃなぁ・・・と
スペイン語への情熱も思い出させてくれた映画でもあった
来年はレッスン絶対復活させるぞ~!

今日の映画 83点
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by acine | 2005-09-21 20:53 | Sudamerica  南米映画 | Comments(4)