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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:映像美 ( 75 ) タグの人気記事

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ジョニー@伝説の銀行強盗 
商業系だし どうかな~? でも クリスチャンも出るし・・・
俳優陣は鉄板だろうけど でも どうかな~?
半信半疑で 見てみました 詳しく:eiga.com

やっぱり 予想はある程度 当たってました

強盗たち 捜査官たち 男たちが着こなす
なんともダンディな帽子にスーツにコート
待ち受けた記者たちの服装の色合いまで 
黒、グレー、紺、茶と グラデーション分けしてる
ちょっとあざとさまで感じるその辺の細やかさ

そして 当時のアメリカの富を表してる 素晴らしい建物
ホテル並みの豪華絢爛な銀行の内装 
電話してる窓の外に写る建物の外観
捜査室?の照明や内装のアールデコな雰囲気
そして クラシックカーの数々

恰好よく着こなした(場合に限るけど)スーツフェチ
そして 建築物&インテリアフェチには 
それだけで十分見がいがある そんなパートたち
(しかし 建築物&インテリアの構図はちょっと甘い
 もっとカッコよく美しく鋭く映せるはず・・・)

そして 商業系映画とはいえ いつもながら
ジョニーの演技に抜かりなんて 何一つない

他の俳優が口にすれば 歯が浮きまくってしまいそうな
女への口説き文句も バシっと決めたジョニーが
口にするだけで もうもう決まること! ハマりすぎ!
うわ~ まるで映画みたい・・・!な世界でね
って 実際 映画なんだけどね~(笑) 

自分でそう思って かなり可笑しかったけど(笑) 
映画見てる最中に 映画みたい・・・と思う映画も
滅多にないかも・・・ 

ジョニーはモダン系に見えるけど
こういう往年の銀幕のスター系の香りも持ち合わせてると思う
やっぱり華があるんだよな~ 向かって左からの横顔は完璧! 
やっぱり素晴らしく男前だと今回思った お肌は年齢相応に
なったな~と思うものの 程良い若さと 程良い渋さが同居している

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相手役のフレンチ マリオン・コティヤールも
欧州女優がよく似合うジョニーの相手役にはピッタリ
コケティッシュで大人な雰囲気で・・・
スタイル抜群なので ドレス姿の似合うこと!

そして この人も忘れちゃいけません
銀行強盗ジョニーを追う捜査官に クリスチャン・ベイル

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これまた あの何を着ても絵になるスタイリッシュ・ジョニーに負けない
正統派スーツスタイルに関しては勝ってそうなクリスチャン
これまた(恰好よく着こなした場合の)スーツフェチにはたまりません
(個人的には NO.1はダニエル・クレイグ 僅差でクリスチャン
 やっぱり ああいうノーブルな衣装はイギリス人の着こなしが抜群にいい
 ファッショニスタ・ジョニーの普段の恰好もとても好みだけど・・・! )

いつもながら 地味~だけど 演技も手堅くまとめてて 
ストイックなあの地味さが私は最近は好きかも 
ダークな声とあのくぐもった喋り方もとても好み

そして この映画 その他にも けっこう有名どころも(過去の有名どころ)も多く 
ビリー・クラダップ(好きなのに 全然気がつかなかった!)
スティーブン・ドーフ(久しぶりに見たかも この人も全然気がつかなかった!)
デヴィッド・ウエンハム ジョバンニ・リビシ リーリー・ソビエスキー etc

と ここまでは まぁ 好意的な感想

しかし こういうクライムものにしては肝心の 
銀行強盗シーンや 銃でバンバン撃ち合うシーンが
どうも面白くない これでもかと派手にぶっ放すものの
ほとんどハラハラもドキドキもしない スリリングさも感じない

パブリック・エネミーとか 伝説の強盗と言われる割には 
ジョニーの役の背景がきちんと描かれておらず 
護送される時に 沿道の一般市民に急に手を振らせてもねぇ・・・

せっかく独特の持ち味のジョニーが演じるなら 
寓話的な描き方もできたんでは?と思う
それまで知らなかった実在の人物を ほぉ~そうだったのかと
思わせる描き方できないと こういう映画では致命傷
いくらジョニーの魅力と演技がバッチリでもそういう+aがないと厳しい

中途半端にマリオンとの恋愛パートを入れてしまったからのような気もする
もちろん 二人はそれなりにとっても魅力的なんだけど・・・
二人が恋に落ちる過程もかなり強引 だけどジョニーもマリオンも
プロなので その強引な口説き過程も楽しめるわけなんだけど・・・

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そして ジョニーとクリスチャンの絡みも けっこうあっさりしていて
せっかく二人がいい演技をしてるのに 男同士のヒリヒリした関係も
突き放した部分も描き切れてなくて 勿体ない感じ
この辺は 商業系映画の限界なのかな~?

これは他の俳優さんたちにも言えてて 皆いい演技をしてるのに
核であるはずの物語にひっぱる力がどうもなくて
さらーっと進んでいくので 観客は単なる傍観者になってしまう
衣装やインテリアに力入れるのもいいけど 肝心の本筋がこうでは 
俳優陣の演技が台無しになってしまう・・・という感じ

こういうノワール スケールは小さいかもしれないけど
アジアのノワールものの方が ぐっと吸引力あるし魅せる

資金かけて 演技派のいい俳優使って 
作ればいい映画ができるか? というと 
決してそうではない・・・という 見本のような感じ

ジョニーやクリスチャンが好き ダンディな美しい衣装や
建築物・インテリアが見たいなら 損はしないと思うけど
せっかく 忙しい中 時間作って行ったのに
正直 1年後にWOWOWで よかったかな~という感じで
俳優陣は各々ちゃんと仕事してただけに勿体ない映画でした

ジョニーの映画選び 商業系でも もっといい映画もあると思うんだけどなぁ

今日の映画:68点
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by acine | 2009-12-15 23:41 | Estados Unidos 米映画
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監督のニック・カサヴェテスはジーナ・ローランズの息子
今年は娘のゾエ・カサヴェテスの作品
ブロークン・イングリッシュも見たっけ・・・

天才子役 アビゲイル・ブレスリンを使って
いかにもハリウッド的なお涙頂戴劇かな~?
それとも 意外といいかも・・・?! と半信半疑で見てみました
詳しく:Cinema Cafe.net

映像もセンスいいオープニング部分から これはいけそう・・・という予感
そして 家族各々の視点から始まるのもいい

*以下 少しネタバレあり (でないとこの映画の感想は書けないので)

しかーし! 
見ていくうちに 早々とやってくるこのシーン

姉への腎臓提供を拒否したい妹のアナ(アビゲイル)は
でっぷり肥ってまるで着ぐるみみたいなアレック・ボールドウィン
(一体彼はどーしたんでしょ~?)演じる敏腕弁護士に 
両親を訴えたいと依頼をすることになる

そして 当のすっかり弱っている姉ケイトのいる部屋で
弁護士に依頼したことについて ”どうしてなの?!”と 
生まれた時から 有無を言わさず 姉にいろいろと
自分の体から提供をさせられてる もう一人の娘アナに
詰め寄る母親(キャメロン・ディアス) 
そして ”私は嫌!” と拒否するアナ

こんな子供が両親を訴えること自体にも驚きだし
それをあてにして子供を作ってしまうこともビックリ
(気持ちはわからなくもないけど・・・) 
だけど 当の本人がいる前で そんなことを話するなんて
なんてデリカシーのない家族なんだ?!と かなりげんなり

いくら家族だからと言って 言っていいことと悪いこと
陰で言わないといけないこともあるんじゃない?!と
日本人的感覚では これはついていけないわ~と思った

そして 長女を何が何でも救いたい母の気持ちもよくわかる
そして そういう提供を目的で作られた子供のアナの気持ちも
よくわかる・・・ だけど 死に直面してる姉を
目の前にして そんな親子で争ってる場合か・・・?!

正直 私がアナの立場なら 迷わず姉に腎臓を一つ
あげるのに・・・!と イライラしながら見てました
だけど 生まれながらに そんな立場に置かれた彼女も
確かに物凄くとても不憫だよな~・・・ 
でも どうも納得いかないままで見てました

確かに家族が病気になると 埋没してた家族の問題も
勃発してくるのはよくあることだし 揉めるし
それが原因でますます疎遠になることもある・・・

だけど いくら 訴えられた親 訴えた娘でも 
そんなことより もっと大事なこと 姉について 
何が出来るか 何をしてあげるべきか 考えるべきでは? 
そのことに関して行動を起こすべきでは?・・・と

思いつめたような顔をしてる 姉妹に挟まれた長男
そして 中道に立ちつつ 事態を見守る父親
静かな男たちに 意思が強すぎる母と二女

見ていて 物凄く違和感があって 
これはダメかな・・・と思い始めた矢先

ケイトとBFのテイラーとのストーリー

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このシーンから ぐーっとスクリーンに集中
この二人のシーンは隅から隅まで本当に良かった! 

今回の映画で 一番素晴らしかったのは 
この長女ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァ!
彼女の演技は とてもリアルで切実でキラキラとしていて
生きている喜びも哀しみも見事に表現していた
本当に病人にしか見えない演技も見事だったし

この映画の主役はキャメロンでもアビゲイル
でもなくて 彼女が主役だと思う

どこかで見たことある子だな~ うーん 誰だったっけ?
と 考えながら見てたけど どうしても思い出せない! 
あとで ”アリソン・デュボア” (WOWOWでやってる
アメリカのドラマ)の パトリシア・アークエットの
長女役の子だったとわかり スッキリしました!

そして 同じ病に苦しみながら 仲良くなる二人のシーンが
なんとも繊細で どのシーンも秀逸で 涙ボロボロでした
このテイラー役のトーマス・デッカーも凄く良かったな~
どーんと構えてて 繊細で儚くて

その後 大どんでん返しがあるわけ・・・ですが

何故 長男があんな浮かない顔をしていたのか
何故 アナがあんな両親を訴えるという行動に出たのかが
明かされるわけですが そうだったのか~!という感じでした

そーなのです 
周りは心配して 出来ることがしてあげたくても
病気で苦しむ本人が一番 自分の体の具合はよくわかる・・・

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妙に気になってた 姉と妹に挟まれた長男
彼は彼で精一杯 姉と妹を想っていたんだなぁ・・・と
この長男役の子も繊細でとてもよかった

アビゲイルは リトル・ミス・サンシャインはよかったけど
最近は安全パイ状態? 幸せのレシピ 幸せの1ページ
でも 今回は良かったかな~ 終わってみるとかなり控えめな役
けっこう独特の顔つきしてるけど 額から目や鼻のラインの彫が深くて
上手く少し細めにすっきりと成長すれば すごいべっぴんさんになるかも?

そして 母親役のキャメロン 役どころとして彼女が一生懸命に
なればなるほど 一人浮いてしまう可哀想な母親
ほとんどすっぴんで演じてたキャメロン 
すっぴん故けっこう怖い顔してまして 演じるのは勇気いりそう・・・
その分リアリティがあって悪くなかった 母親役もハマってたし
だけど 娘を想うばかり 母親の愛情が強すぎて あまりにも
現況を判断できず 盲目になりすぎる痛い役どころでありました

そんな妻キャメロンと正反対に 静かに温かく状況を見守る父親
ジェイソン・パトリックは 娘ケイトに”大好きよ パパ”と言われるのも
納得の素敵な父親を演じてました

家族とは きょうだいとは 病気とは を考えさされるこの映画
気持ちよく 泣かされました 

奇しくも この映画を見た日は 母の命日だったので
余計 泣かされてしまったかも・・・しれません

中盤までは 違和感があって馴染めなかったけど
その後は ぐっと引き込まれました 後味もいい

しかし 最後のモンタナのシーンは 
LLBeanのカタログ写真みたいだったな~(笑)

あと あのアルバムは凄いプロの技でした

今日の映画:80点
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by acine | 2009-10-21 17:47 | Estados Unidos 米映画
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シャーリー・マクレーンのシャネル映画に続いて
公開されたこの映画  (あと もう1本あるらしい?!)

私 オドレイ・トトゥは どうも苦手でして
シャーリーの方が どっしりと貫禄ありそうだな・・・と
思ったものの 台詞は英語と聞き やっぱり言葉は大事よね
シャネル=フランス やっぱりフランス映画よね・・・
と思いなおし こちらを観賞 

丁度 ヨーロッパ的な映画が見たいな~
美しいものが見たいな~と 思っていたのもあって・・・
詳しく:eiga.com

まだ若いオドレイ・トトゥが主演ということで
この映画は 孤児院での少女時代ほんの少し
そして 下積み&愛人時代のココ・シャネルが中心となる

冒頭の雰囲気ある孤児院のシーン 
少女時代のココの黒い毛糸で編んだ制服(これが凄く可愛い!)
そして成長し 姉役(本当の姉?孤児院での?)のマリー・ジランと
オドレイがフランス語で喋り 場末の酒場でココの歌を歌うだけで
見てる側も一気におフランスへ連れていかれたような気分になり
掴みはOK! 1時間位は夢中になって見てしまう

こまっしゃくれた感じのオドレイの容姿 発する台詞だけでも
やっぱりおフランスだな~(って抽象的だけど)という匂いがプンプン
若くったって妙に考え方も大人で 独特の世界観を持つ
オドレイ演じるココなんである この辺もおフランスくささ満点

ありがちだけど パトロンを見つけ 
その邸宅へ身を寄せ 英国人の男と知りあう・・・

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方や 美しい邸宅を持ち 親子ほど歳の違う
    悪い人ではないけど いわゆる金づる系のオヤジ
方や 自分と年の近い魅力的な英国人男 
    しかし 大金持ちの英国娘と結婚間近

結局 ココは一緒にいても 自分を恥じない英国男を
選ぶけど 男は別の女と結婚する それも納得済みで
ココは 誰とも結婚しないと宣言し 一生独身を貫く

この映画 そういうココの下積み時代を中心に描いたもの

終始 ほとんどこ難しい顔したオドレイ演じるココの顔が
輝くのは 英国男と一緒にいる時だけ その瞬間だけは
輝いていて 凄く幸せそうで 可愛くて 物凄く印象に残った
仕事と結婚したようなココにも そういう時間があったということも

正直 シャネルの一生に関しては よく知らないのだけど
若かりし日の悩み多き時代を過ごし 
そしてパリに出て 成功者となる・・・

女は慎ましく・・・
女性が表舞台には まだ出てなかった時代 
世に出ていくために 強い美学と信念を持ち 
そして そんなココを支える男がいた・・・
ある意味 とても現代的な女だったココ

有名になり 英国男と 不倫関係を続ける中 
ふと ”有名人を妻にすることが出来たのに 
炭鉱持ちの英国娘を選んだのね” と言う

終わってみると あっという間で
まるで小説を映像化して 垣間見てるような 
走馬灯のような映画だった

サラーっと流れていった中にも 
フランス映画らしい濃密な空気が漂ってたので 
見ごたえはあったけど いまひとつ 
人間くささはなかったかな?

きっとシャーリー版の方が そういう人間くささや重みはあるかも?
チャンスがあれば そっちも見てみようと思う

英国男を演じた アレッサンドロ・ニボラは ゴール1 2でも
いかがわしい系サッカー選手(笑)を演じてたけど 
この映画では フランス語喋って ヨーロピアンな雰囲気
(でもアメリカ人) だけど英国というよりやっぱり顔からしてイタリア男
この人 エミリー・モーティマーの旦那さんらしい

それにしても 彼女の若かった時代は 
あんな風にゴテゴテ・フリフリが よしとされてた時代なんだな~

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なので オドレイが身に纏う シンプルなチェックのワンピース 
メンズもの 皆白でも自分は黒色 ボーダーのシャツ パジャマ姿
そんなシンプルな恰好が オドレイの細い身体によく似合っていた

シャネルが全面的に協力というこの映画
ファッションショーは あれだけ?!という感じだったものの・・・

シャネル=優雅だけどゴテゴテしてるというイメージが
あったけど 意外にも 無駄な装飾をそぎ落として 
彼女独特の美学&美的センスで 必要な装飾だけプラス
というコンセプトだったんだなぁ・・・と気づきました

今日の映画:77点
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by acine | 2009-09-23 16:22 | Francia フランス映画
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寒い頃に ホントは見る予定だったはずが
見損ねてしまっていたこの映画・・・

最近 こんな映画ばっかり見てるし 
もうレンタルでもいいか~ また俺様アンディだし 
でも ごひいきのアンディ・オンが出てるし・・・
やっぱり 某アカデミー絡みのアメリカ映画かな~
あれこれ悩んだ末 今頃見ました・・・この映画

香港のダニエル・リーによる この三国志映画
レッドクリフが大ヒットしたので 便乗商売のようで
どこか胡散臭さも漂ってる感じもしてたのですが・・・
cinemacafe.net

見てみましたら・・・

出だしの漢字のクレジットからして なかなかいい感じ~!
(昔 書道を長い間やってたので 美しい文字 
 特に崩しすぎない 漢字の行書に弱い私!)

見てるうちに・・・

あら~?! 意外といいじゃないの?! この三国志!

真面目で骨太 程よくエンタ 程よく泥臭く 
手を広げすぎず かと言ってチマチマもせず
ギュっと焦点が絞られていて とても好感が持てました

正直言うと 今年公開された中華系時代もの・・・
どれもけっこう突っ込み所満載なんだけど
個人的には この映画の作りは好印象

日本資本が入ってないだけ 変な商売気を感じない分
ストイックで実直なのがいいのかもれない

正直言うと 赤壁より 全体的にキャストの年齢が高いし
地味です・・・ 当然ながら男前度も全体的には低い 
特に驚いたのは え~?!もしかしてこれ孔明?
え~っ?! これが孔明?! ただのオッサンやん・・・
え?この地味なのが曹操?これが関羽?(あとで知ったが なんと
ティ・ロンだった!) あと 張飛はこっちの方がよかったな~
あと劉備の息子は こっちの赤ちゃんの方が可愛かったな
しかし 普通あれで生きてるなんて・・・!と こちらでも思う
(しかし なぜあんな息子に育ってしまったんだろうか?

赤壁を 先に見てしまってるので 
どうも頭の切り替えが上手くいかないものの
こういう地味に見えるキャストの方が逆にリアリティあるかもね

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そして ”俺様アンディ”アンディ・ラウが演じる 主人公の趙雲
個人的には 赤壁の胡軍の趙雲の方が好みですが
このアンディのスターオーラ漂う(笑)濃い濃い趙雲は
もう好み云々を超越していて 存在感たっぷりで 
これはこれで十分あり

どこかボヘミアンかインディアンのような若き趙雲は
(若者扱いには かなりビックリしたけど・笑!)
ちょっとかくし芸調で 脂の乗った絶盛期は 
まさに俺様アンディ全開! スターオーラバシバシです

一番良かったのは 老けてから・・・!

白髪が凄く良く似合っていて 渋いながらも 端正で
ますます存在感たっぷり 東洋人ながら欧米人俳優並みの
渋さやダンディズムを感じるくらい とても魅力的でした
こんな風に年取ったアンディだったら許せるかも

これも架空の人物 趙雲の兄貴分として 
折々登場したサモ・ハンも人間的で とてもよい味を出してました 
こっちの義兄弟ぶりはちょっと泣けました・・・

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そして 曹操の孫娘という架空のキャラクターで登場のマギーQ
一体いつの間に曹操の家系に異人の血が入ったのか
疑問ですが(笑) 普通ならありえない設定なのに
あの風貌を生かし なぜか彼女が戦場に現れ 言葉を発し 
ボロロン・・・と琵琶?と弾いたりするだけで (戦争中に生演奏よ!)
映画はパっとファンタジーの世界へ転換してしまうのが 
マジックのようで とても効果的だった 
なので 異人さんの血が入って良かったのよね(笑)
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そして 待ってました!の アンディ・オン!
登場シーンで え?何でこんな現代もんそのまんまのヴァネス・ウー
(しかもあの関羽の息子役!)より 地味そうな役なのよ?!と
疑問に思ってましたが その後はめきめきと頭角をあらわし
老アンディを支える若武者だったので一安心!
しかし あの身体能力と迫力を生かしてのアクションも 
騎馬戦で終わったのがすごく残念!
馬から降りてぜひ戦って欲しかった~!
いつか趙雲役もぜひ演じてほしいものです

赤壁や投名状では ウルっとも来なかったけど
(いや 曹操のテント演説では来ましたわ)
この映画では 3度ほどウルっと来ました
アンディとサモ・ハン アンディとアンディとかね・・・

戦いのシーンも きりもみ状態ワイヤーもあったものの
とてもスピーディで重量感もあって こんなワイヤーならOK
HEROで トニーとマギーが死んだ岩山のある砂漠を中心に(多分) 
自然と戦う人間たちが程良く共存してて 荒涼としたロケーションも
よかったし 資金がありすぎていかにもCGという感じもなかったし
兵士の面々もやる気がありそうだったし 
その辺も泥臭くて なかなかリアルでよかったです

多分 これも突っ込みどころはいろいろあるんだろうけど
ドロくさい実直な作り 話を絞った所が なかなか良かったと思います
あと 仏像がちょくちょく出てくるのも ここ数年
エセ仏像マニアな私には ポイントも高かったりして(笑)

それにしても 三国志って 
こんな感じで どこを切るか どこをどう料理するかで
いくらでも枝分かれしそうで 番外編もいろいろ出来そうで
山のようにいろんな映画が出来そうな感じがするな~

別に期待してなかった分 思ってたより良かったです
赤壁見て(特に2) 何じゃこりゃー?!だった人には
アンディアレルギーがある人でも 
こっちの方が意外としっくり来るかもしれませんよ

エンタメ性もあり わびさび感をも感じるような渋さもあり 
ファンタジーでもあり 人間ドラマでもあり
手を広げすぎず 的を絞っていて
俺様アンディの存在感あり ほどよいバランスでした

今日の映画:79点

と言いながら この映画に比べると 
三国志に詳しくない私が見ても おちゃらけ度が過ぎてる
赤壁2も また見たくなってしまうから不思議(笑)
(ちなみに赤壁1は大好きですが・・・!)

やっぱり美しいタケちゃんの孔明がいいよな~とか 
2だったら やっぱり豊穀さん~!
豊穀さんの曹操がまた見たいわ~とかね
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by acine | 2009-05-16 23:44 | Asia アジア映画

PARIS    '08  フランス

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セドリック・クラピッシュ監督のパリ賛歌

ロマン・デュリスも出るので見たいな~と
思ってってましたが 今頃鑑賞
詳しく:シネマ・トゥデイ

単純にうらやましい・・・!

こんな素敵な街へ住んでたら 人生もそりゃ変わるさ・・・と
余りにも美しい街並みが冒頭からドドーンと画面へ広がる
その俯瞰図から断片へ・・・ そこへ生きる人たちの姿が映し出される

この映画は パリという街の空気・・・
そして 生きる人の空気を写した俯瞰映画
どちらが欠けても成り立たない 街と人が共存する映画

国は違えどどこも人間同じ・・・という共感を感じる映画もいいけど
こういうその場所だけが持つ空気感を生かしきった映画も
凄く魅力的だと思う それが優雅で美しいパリなら尚更のこと!

とはいえ このクラピッシュの映画は お高くとまらない
登場人物がベラベラ喋りまくっても アムールの世界へ生きてても
よい意味で等身大で テンポがよくモダンな描き方なので 
おフランス映画の中でも とても見やすいタイプではないかと思う

その中で じわーっと人間味を感じたり 時には鋭くグサっときたり
人間模様の切り口や描き方が 自然でヴィヴィッドでうまい
ただ 皆さん 一筋縄ではいかないおフランスの人ばかりなので
理解できない部分も時々あるんだけど(笑) 

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ロマン・デュリスはダンサーだったけれど 
心臓を病み 淡々と そして悲嘆に暮れる毎日
そんな彼は自分の部屋から見えるパリの風景をいつも見ている
その後姿 横顔 世話にやってきた姉と語る姿・・・
パリという街だから 悔しいほど絵になる

演じるロマン・デュリスは 美男というわけでもないけれど
どの映画でも 自然にその主人公としてそこにいる感じ
素はシンプルで性根の良さそうな所がどこか漂うのが魅力でもある 
今回は病人役ということで より淡々としているけれど 
どこか達観してるような感じが自然で良かった

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そして 離婚して男運がないシングルマザーの姉を演じるのが
ジュリエット・ビノシュ 常々彼女は苦手な女優なんだけど
今回は悪くなかったかなぁ・・・ やっぱり彼女もパリの人
という雰囲気があちこちに漂っていて 珍しく嫌味を感じなかったかも・・・ 

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今回 その2人の姉弟とパリの風景を中心に
彼らとどこか接点がある人たち 最後にすれ違う人たち・・・
パリに暮らすひとたちと カメルーンからパリを目指すひと
群集劇でもあるこの映画

印象的だったのは
市場で働く離婚した旦那の誠実さ
ストーカーまがいに女子学生に夢中になる痛い大学教授
その女子学生の小悪魔的な佇まい など

どのキャストもちゃんとキャラが立ってるので
どの人も個性があり 印象にちゃんと残る
そして 人間の情けなさやどうしようもなさ 
痛い部分もさらーとちゃんと描けるのが 
この監督のよいところ

そして こんなのありえない・・・!と思った
市場で働く男たち&ショーのモデルっぽい一団との話
モデルたちはそんなに相手に不自由してないと思うけど
なぜこんな労働者系と・・・?!と驚いたけど
パリはこんなこともありえるんだよ・・・ということなんだろうね

何にしろ 行き着くところは 愛と人生!
終盤の力技的なところは ちょっと笑えてしまったけど
タクシーの中からパリの景色や空を眺めるロマンの
表情がとても印象的だった

この映画を見て思ったけど

人生のうちで関わりを持つ人はごくごくごく僅か
毎日すれ違っても すれ違っていても
一切関わりを持たずに お互いを知らないまま
そのまま人間は 一生を終えるんだなぁ・・・と
妙にそんなことを思った映画でした

病人が主人公でも よい意味で不思議と悲壮感は漂わず
それでも人間は生きていく 日々人生は続いて行く・・・
ヴィヴィッドに ありのまま人間を描いていた映画でした

それにしても ホントにパリという街は
いくらでもドラマが生まれそうな街だなぁ・・・と感心する
こんな街をホームに映画を撮れる人たちは とっても恵まれていると思う
CGなんか 全然関係なくてもね

今日の映画:76点

セドリック・クラピッシュ映画:ロシアン・ドールズ 
この映画と同じ ロマン・デュリスとのコンビ これは面白くておすすめ!

そして これもパリ賛歌:パリ・ジュテーム すごくよいです! これ
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by acine | 2009-04-22 09:56 | Francia フランス映画
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ドイツとトルコを舞台にした 
ヒューマンドラマでありロードムーヴィ
詳しく:シネマ・トゥデイ

ドイツで暮らす トルコ移民の年金暮らしの父親と 大学教授の息子

トルコにいる大学生の娘へ ドイツで娼婦として働きながら
娘へ学費を送金する トルコ人の母親 
そんな娘は 実は反政府運動をしている

そんなトルコの大学生の娘と知り合う ドイツ人の母親と娘

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3組の親子が 知らず知らずのうちに行き交い 関わりを持ち 
その糸が最悪の方向へ向かったり 救いがあったり・・・ 

ドイツでのトルコ人 移民の立場
そんなトルコ人や移民へのドイツ人の視線
故郷へ帰るトルコ人・・・

人間ドラマであり ロード・ムーヴィー
なんとなく バベルや アモーレス・ペロス を思い出す感じ 

生きるというのは 本当に簡単ではない・・・
そして こんな風に2ヶ国を股にかけて 生活していると
これまた 衣食住すべて同じ国で過ごしている人間とは
視線も考え方も変わってくる・・・

だけど 何人であろうと 人間の生き方は同じ
悩みも問題もない人生なんてない・・・

そんな風に まったく自分と違う環境にある人たちとの違い 
そして 人間として変わらない共通性も感じながら 
映画を傍観し 入り込む・・・ そんな感じの映画・・・

各キャスト それぞれが印象的だった

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娼婦を囲ったがいいが どうしようもない老父
そんな父から当然ながら離れる 思慮深い息子

お互いを思うけれど 運命の歯車が狂ってしまう 母と娘
心は売らないという 強い視線は共通の二人

そして トルコ人の女友達を何としてでも救いたいドイツ娘
そんな娘についていけない保守的な母親

悲劇的な事件の中にも救いはある・・・

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詳しく説明はなかったけど あの母親は 
トルコ娘が 直接自分の娘の事件に 関わっていたと知ってたら
(それか知ってなのか?) いくら娘の希望だったからといって
あそこまで寛大になれただろうか・・・?

あと あそこまで 見事に3組の親子が 普通絡むだろうか?

その辺り よくも悪くも映画的な 強引なねじ伏せ方だったかもしれない

エンディング・・・ 浜辺に座る息子

父はどうなったんだろう? 帰ってきたんだろうか?
正直言うと あんな親父はもう帰って来なくてもいいんじゃない?と
思ったけど 曖昧なままで終わったのが 気になった

今日の映画:74点

それにしても イスタンブール 
やっぱり とても雰囲気のある街だなぁ・・・
長年 一度行ってみたい 私の憧れの街! 

見終わったあと 知ったけど 
クロッシング・ザ・ブリッジと同じ監督だったんだ!
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by acine | 2009-03-22 22:43 | Alemania ドイツ映画 
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ムーラン・ルージュのバズ・ラーマンによるオーストラリア賛歌

ムーランは 個人的に大大大好きな映画でして 
大袈裟かもだけど 奇跡のような映画だと思ってます
公開当時 10回以上見ました(笑) サントラも大好き
DVDもプレミアム・エディションを持ってます(笑)

その監督であるバズ・ラーマンが 祖国オーストラリアを舞台に
同じくオーストラリア人のヒュー・ジャックマンとニコール・キッドマンの
大型コンビを使って どんな世界を描くんだろう?!

あぁいう人工的な世界を描くと最高だけど 
今回のように大自然が舞台だと バズ・ラーマンどうなんだろう?と
期待半分位で臨みましたが・・・ 詳しく:シネマ・トゥデイ

出だしから テンポがすごくよくて 面白い!

イギリスからやってきた貴族夫人のニコールのオーバーアクト的演技
そして ヒューも現れて カンガルーもお約束のように登場し
あれよあれよという間に夫の農場へたどり着く・・・!

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しかし ニコール・キッドマンのあのスタイルは一体何なんでしょう?!
彼女が異常なのか? 自分も含めその他大勢が異常なのか?

彼女の登場するシーンだけ 彼女の姿をタテにぐーんと伸ばしたような
気がするんだけど まったくノーマルであのスタイルだとは凄すぎる!
そして その貴族ルック サファリ風スタイル レトロなドレス・・・
何を着ても あの細長いスタイルのまんま 着こなす様は凄い
  
しかし そのお顔・・・ 正直言うと ムーランの時のような完璧な美しさは
〇工的なお手入れを(多分)しているせいか 失われてしまって
どこかピュアではない感じが ところどころに感じられて勿体ない
ま 演技で魅せるタイプではないので 妙にそういう部分が気になった

そして ニコールが傍に来ても まったく遜色のない
これまた常人離れした ヒュー・ジャックマンのスタイルの良さ!
筋骨隆々ながら 服を着てるとほっそりとし 大変足も長い・・・
ニコール同様 日本人ではありえない体型に恐れおののく・・・

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そして アボリジニと白人のハーフの少年ナラ 
その祖父の仙人のようなキング・ジョージが登場した辺りから
その大自然と共に アボリジニの伝説?神秘?というか
ほんまかいな?の ファンタジー要素が加わり始める・・・

よくよく考えれば あれこれカルチャーショックを受けてたはずの
ニコールが ナラの存在を自然に受け入れ いつの間にか
ヒューや農場の皆と牛追いの旅にあれよあれよという間に出るのは
かなりのご都合主義なんだけど それを疑問に感じさせない
テンポのよさが 前半にはある・・・

牛追いのシーンは 原始的な壮大なオーストラリアの大自然とともに圧巻!

牛のその走りっぷり そのド迫力に 思わず脳裏に浮かんだ言葉は・・・

オージービーフ~

そのまんまで すまん・・・という感じですが(笑)

あくどい男を演じた ラーマン映画では これまたお馴染みの 
デヴィッド・ウェンハムの どこか情けない小悪党ぶりも とてもハマっていた

そして 今回のストーリーテラーともいえる 
眼差しがまっすぐな少年ナラとキング・ジョージの存在も効いていた
”オーバー・ザ・レインボー”の曲も凄くよかった・・・

が よく考えたら 
ニコールとヒューのラブストーリーにしたかったのか?
アボリジニと白人の融合を描きたかったのか?
アボリジニを伝説にしたかったのか?
そして 戦争まで描きたかったのか?

テンポのよかった前半に比べると 
後半は詰め込みすぎて 何が描きたかったのか
焦点が拡散してしまって どっちつかずになったのが残念

そして これもその要素が大きいと思うけど
前半 楽しい気分で見ていたのが 
日本軍の登場で どうもシリアスに見ざるを得なくなって
それまでの楽しさがひゅーっと しぼんでいってしまったのは残念
日本で見てると どうしてもそうなってしまうよね?

だけど 大河ロマン的 美しい二人を主人公を楽しみ 
大アドベンチャー オーストラリアの大自然を堪能して 
バズ・ラーマンの世界を楽しむには 及第点の映画ではありました

と言いながら バズ・ラーマンだったら 
次作はまた人工美 音楽もガンガンに生かした映画を
また見てみたいと思うのは私だけでしょうか?

今日の映画:77点

しかし ヒュー・ジャックマンは
やっぱり 映画より アカデミー賞の司会より 素が一番よいね
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by acine | 2009-03-22 21:42 | Estados Unidos 米映画
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いやー もうマイりました

もっと心理的サスペンスか 
心理的ダークファンタジーと思っていたら・・・

ホラーじゃないですか!
ホラー! 私の苦手なホラー!
見終わって 数時間・・・
もうもう 呆然としておりました

UPする写真も 怖いの見るのは嫌なので 
極力平和な写真にて でも・・・あの奥に・・・!!!

スペイン映画だし
ギジェルモ・デル・トロ プロデュースだし *パンズ・ラビリンス
個人的にも好きなベレン・ルエダ主演なので *海を飛ぶ夢
絶対 見ようと思っておりましたが・・・

スペイン映画らしく 情感たっぷり 不穏さもたっぷり
母の愛もたっぷり 重厚感たっぷり・・・
スペイン映画らしく 容赦なく 物語は進行していくのですが・・・
詳しく:ムービーネット

前半はまだなんとか見ておりましたが・・・
あの事故のシーン (トラウマになりそうです デル・トロ風味)やら
霊媒師のシーンやら・・・ その辺から来るな~と思うと目を瞑っておりました

だけども 冒頭から 凄い効果の効果音
ギシギシと軋む廊下 バタンとしまるドア どこからともなくする音・・・
効果音が目を瞑っていても 容赦なくドキドキさせます

終わり1/3 ほとんど目を瞑っておりました・・・
何度 抜け出して 帰ろうかと思ったか・・・

怖い効果音 時折たまーに理解できる台詞で
なんとなく そんなシーンが展開されてるんだろうなぁ・・・と
恐々想像しつつ 目を瞑っていても
怖い怖い効果音と音楽に ドキドキさせられっぱなしで
かろうじて ラストはなんとか目を開けました

しかし いくら 愛は強し 母は強しといえども
小心者の私には あんな真似は絶対出来ないし
あんなことが起こって あの屋敷に住めないし 
あんな所へ一人で残ることなんて ありえない・・・!

重厚な作りなので ホラーが平気な映画好きの人には
きっとウケると思いますが まさか こんな映画だとは~!
ベレン・ルエダの鬼気迫る演技は凄く良かったと思うけど
とにもかくにも ショックが抜け切りません・・・

それにしても スペインにも ”だるまさんが転んだ”があるんですね~
しかし 終盤のあの遊びは怖すぎでした
どうでもいいけど 私たちは”インド人の◎ろんぼ”でしたね

今日の映画: 半分近く見ていないので 評価できず・・・

見てないのに 異様にエネルギーを使いました
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by acine | 2009-02-24 23:11 | España  スペイン映画
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初老を迎えようかという 男二人の友情物語
なんとも 瑞々しく そして現実的で 
爽やかな余韻が残る いい映画だった!

フランスの美しい自然や庭を舞台に人間も自然
40年ぶりに出会う 小学校の同級生二人

家業の薬局をつがず パリで画家をしている男に ダニエル・オートウィユ
国鉄の仕事から身を引き つつましく地元で暮らし
画家の家の庭師となる男に ジャン・ピエール・ダルッサン
詳しく:映画の森

おフランス映画なので 男だろうが 
そんな年であろうが 喋る!喋る!

ま それはいつものことなので 驚かないけど(笑)
二人の男優の息がピッタリなせいか
この映画でのお喋りはなんとも心地いい
そして 時折考えさせられる・・・

いくらか感じる 40年間の空白・・・
空白の期間の地位やライフスタイルの違い・・・
そんなものをものともせず 徐々にお互い影響をし合う二人
こんな歳で こんな友達に再び出会えたら 最高だろうなぁ・・・
と思わせる 男二人のお互いを思い合う
損得なしのシンプルな友情がとても心地いい

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片や経済力がある程度ある家に育ち
画家となり 花のパリで暮らしているが
妻と別居中 娘ともどうも上手くいかない男

そして 暑い日も寒い日も 線路に砂利を敷き
早めに仕事から身を引き 娘一家の心配をしながら
つつましく妻と仲良く暮らす 今はパートタイム庭師の男

私はダニエル・オートウィユは大好きな俳優だけど
今回は出だしのいかにもなんちゃってピアノ演技
(しかもジャズ系)や 絵筆を握る画家というのは 
ちょっとミスキャストじゃない?(かえって庭師の彼の方が
どちらかというとアーティストっぽい風貌)と 思ったりしたけど 

見ていくうちに 画家という役が ちゃんと馴染んでゆき
ブルーカラーで慎ましく暮らす友からの影響を受けてゆき
行き詰っていた妻や娘との関係も好転し 
気がつけば とても微笑ましく彼を見ていた私・・・

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そして 同級生の庭師は ひょうひょうとしながら 
慎ましく真面目に身の丈で生活し 決して 都会帰りの画家の
悪い習癖には迎合しないその潔さ そして語られる奥さんの話・・・

一見つまらなく見えるかもしれない彼の生活は
地味だけど とても地に足がついていて 何もかも見ているだろう 
パリ帰りの画家に 段々と影響を与えていく

笑顔をたやさず 真面目でも ユーモアもあり
身の丈で暮らす彼には 小さな幸せをちゃんと幸せと感じる能力がある

そんな慎ましい庭師を演じたのが ジャン・ピエール・ダルッサン
サン・ジャックへの道では アル中の情けない男だったけれど(笑)
この映画の庭師役は本当に素晴らしかった!
そのまま その庭師が現実に存在してるかのようで・・・

エンディング間際の

体調が悪いのに 自分の菜園で野菜を世話する庭師
持参のラジカセから モーツアルトの曲が流れるなか・・・


”菜園が人生だ” 


この台詞には 涙しました

菜園・・・という言葉に こんなに心動かされるとは!


誠実でとてもよい映画でした

美しい田舎(自然)の中で 
まるで少年のようにキラキラとした おフランスのオヤジ二人の
友情が微笑ましくうらやましかったです

こんな小作品があるから ヨーロッパ映画は凄いよね 
おフランス映画だっていいよね・・・となる

こんな味わいはハリウッド映画なんかじゃ 絶対味わえないもんねぇ

今日の映画:81点
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by acine | 2009-02-03 23:36 | Francia フランス映画
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あまりいい印象のなかった1回目と比べると
2回目の方がよかったです

アクションが見難い ロマンティックさが足りない 
という感は同じだけど あの乾いた南米の風景が
今回のボンドの心と重なるようで ゴージャスさに欠けるロケ地や
こんな乾いてギスギスした雰囲気もアリなのか・・・と

徹底的にクールに復讐に燃えるボンド・・・
そして ヴェスパーへの思いを断ち切る戦いとしては
こんなガチンコ勝負 もうガンガンと突っ走るボンドも
アリなんだろうな~と思えてきました

クールで突っ走る分 情緒には欠けるけど
そんなこと気にしてる余裕はない程 本気だったんだな・・・と

飛行機の中での マティスの 
”ヴェスパーを赦し 自分も赦せ” 的台詞には
今回 鼻がツーンとしました 
マティス・・・味があったのに 気の毒でした

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しかし 突っ走るダニエルボンドの
圧巻の任務遂行ぶりにはいつもながら感嘆!

こういう徹底的に強くて クールに感情を殺して 
ガチンコで相手とぶつかる そんな本気の諜報員じゃないと
このご時世は この不穏な世の中 
そんな仕事で渡り歩けないだろうなぁ・・・と思わせる 
リアリティさプンプンで その辺りのダニエルの力量と
身体能力の高さには感嘆しまくり・・・

そして スーツ姿も最高に格好いいけど
ダニエルボンドのトレードマークにもあなりつつある
紺色のポロとホワイトベージュのチノパン姿
そして黒いジャンパー姿とか ラフ系も最高ですね!

映画は手放しで好き!ではないけど
ダニエルボンド 役者ダニエル・クレイグはやっぱり最高!

とはいえ 次回はもう少しタメの部分もあって
せっかく演技派のダニエルなんだから アクションとクールさ
だけでない演技も もっとさせてあげてもらいたいものです

そして 敵をもっと身体的に強力か 
ますます得体のしれない人かを持ってきてもらいたい

残念ながら マチュー斧持ったのはいいが
へっぴり腰で 足元がヨレってたので 
あれじゃ一発でこりゃダメだ という感じだもの・・・!

そして アクションシーンも もっと広角で拾ってください!
細切れだし 全景は見えないしで わかりやすいのは
決して悪くないことだと思うんだけど・・・

最後になりましたが ジェマ・アータートン
いかにもイギリス的な感じが私はけっこう好きでした
若いのに クラシックな雰囲気も持ってたし・・・

ボンドがダニエルになって ボンドガールたち
女優さんたちの地位も上がってるような気がしません?
単なるスケこましのボンドが相手じゃないから・・・
相手役を演じる価値がよりある・・・というか

今日の映画:77点

やっぱり カジノ・ロワイヤル!
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by acine | 2009-01-29 11:40 | Inglaterra イギリス映画