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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:映像美 ( 76 ) タグの人気記事

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あまりいい印象のなかった1回目と比べると
2回目の方がよかったです

アクションが見難い ロマンティックさが足りない 
という感は同じだけど あの乾いた南米の風景が
今回のボンドの心と重なるようで ゴージャスさに欠けるロケ地や
こんな乾いてギスギスした雰囲気もアリなのか・・・と

徹底的にクールに復讐に燃えるボンド・・・
そして ヴェスパーへの思いを断ち切る戦いとしては
こんなガチンコ勝負 もうガンガンと突っ走るボンドも
アリなんだろうな~と思えてきました

クールで突っ走る分 情緒には欠けるけど
そんなこと気にしてる余裕はない程 本気だったんだな・・・と

飛行機の中での マティスの 
”ヴェスパーを赦し 自分も赦せ” 的台詞には
今回 鼻がツーンとしました 
マティス・・・味があったのに 気の毒でした

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しかし 突っ走るダニエルボンドの
圧巻の任務遂行ぶりにはいつもながら感嘆!

こういう徹底的に強くて クールに感情を殺して 
ガチンコで相手とぶつかる そんな本気の諜報員じゃないと
このご時世は この不穏な世の中 
そんな仕事で渡り歩けないだろうなぁ・・・と思わせる 
リアリティさプンプンで その辺りのダニエルの力量と
身体能力の高さには感嘆しまくり・・・

そして スーツ姿も最高に格好いいけど
ダニエルボンドのトレードマークにもあなりつつある
紺色のポロとホワイトベージュのチノパン姿
そして黒いジャンパー姿とか ラフ系も最高ですね!

映画は手放しで好き!ではないけど
ダニエルボンド 役者ダニエル・クレイグはやっぱり最高!

とはいえ 次回はもう少しタメの部分もあって
せっかく演技派のダニエルなんだから アクションとクールさ
だけでない演技も もっとさせてあげてもらいたいものです

そして 敵をもっと身体的に強力か 
ますます得体のしれない人かを持ってきてもらいたい

残念ながら マチュー斧持ったのはいいが
へっぴり腰で 足元がヨレってたので 
あれじゃ一発でこりゃダメだ という感じだもの・・・!

そして アクションシーンも もっと広角で拾ってください!
細切れだし 全景は見えないしで わかりやすいのは
決して悪くないことだと思うんだけど・・・

最後になりましたが ジェマ・アータートン
いかにもイギリス的な感じが私はけっこう好きでした
若いのに クラシックな雰囲気も持ってたし・・・

ボンドがダニエルになって ボンドガールたち
女優さんたちの地位も上がってるような気がしません?
単なるスケこましのボンドが相手じゃないから・・・
相手役を演じる価値がよりある・・・というか

今日の映画:77点

やっぱり カジノ・ロワイヤル!
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by acine | 2009-01-29 11:40 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(4)
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17世紀のスペインを舞台にした 冒険小説の映画化
と言っても この映画の主人公の剣士アラトリステは
小説には出てこない 架空の人物らしい・・・
詳しく:CinamaCafe.net

で その主人公アラトリステを演じるのが ヴィゴ・モーテンセン 
実は今まで縁がなくて 今回が初見です
名前からして 何でスペイン映画の主役を?!と思っていたら
子供時代にアルゼンチンやベネズエラで育ったから 
スペイン語もOKだったんですね~ これは単純にうらやましい!

結論から言うと 感動!というタイプの映画ではなく
割と淡々としていながらも シリアスでも 退屈しない作りで
400年前のスペインがプンプンと漂う映画

冒険活劇というより 無敵艦隊スペインから 
斜陽の国へと落ちぶれつつあった この時代に生きた男たちの生き様 
不条理な目にも合いながら 誇りを持っての戦いを描いた映画

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血中男度が高い連中ばかりで 情けなくも 勇ましく
その生き様や 戦う様には惚れ惚れしました

そして王家の下に生きることとは・・・
そして その時代に生きた女たちを 真面目に描いた 
スペインらしい光と影 シリアスながらも 
スペイン映画らしい 濃厚な空気が漂う映画でした

ヴィゴはスペイン語もお見事で (でも たたみかけるような
スペインのスペイン語という感じでもないかな~?)
演技者としても及第点だったと思うけど・・・

残念ながら 当時のスペイン風の衣装を着ていても
ヴィゴは見るからに 北方系の空気感 肌の質感 
肌の薄さを感じるひんやりとしたルックスで
ラテンの男たちの濃厚な空気感 肌の質感とは
やっぱり違っているのは 残念だな~と・・・

この年代のスペインもしくはスペイン系の人で演じることが
出来る人がいれば その方が自然だったような気がします

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そして 個人的には スペインの男前 
エドゥアルド・ノリエガが 出るのが楽しみでしたが 
貴族風ロン毛や衣装 彼のスペイン的濃くて甘いルックスが 
ヴィゴの北方的ルックスの物足りなさを補ってくれました(笑)
しかし 残念ながら 主人公はヴィゴ@アラトリステ
もう10歳 エドゥが歳取ってたら 十分演じられたのにね!

そして スペイン映画やラテン映画系で 最近やたらと目にする
若きエスパニョール アラトリステの養子役のウナクス・ウガルデ 
薄味だな~と思ってましたが 今回はなかなかよかったと思う 
どうもイギリスの若手 ジム・スタージェスと イメージがカブる気が・・・

出ただけで 気持ち悪いけど可愛げのあるカマラくん
あのハビエル・カマラも出てるし ”パンズ・ラビリンス”の薄幸な母親役の
アリアドナ・ヒルも 薄めのルックスながら 今回はとても印象的だったし
情熱を秘めいつもペロンと脱いでる印象のあるエレナ・アナヤ 
そして ここでも清楚なピラール・ロペス・デ・アジャラ・・・

各人 適材適所で的確な演技をしている 
スペインの役者は よい意味でとっても手堅く上手いと思う

ストーリーは いくらかのなかなか上手くいかない色恋沙汰を含んでも
淡々と シリアスに進むので 普通に見たら退屈しそうなものだけど
今回 印象的だったのが・・・

中世そのまんまのスペインの町並みを贅沢に使っていること
そして シーン シーンの 陰影のある映像が 
まるで スペイン絵画のようで 本当に美しかった
台詞にもあったけど ベラスケスが宮廷画家だった
時代らしいけど まさにベラスケスの絵のような感じ

そして 重装備からかけ離れた姿で 
自分たちの国のために男たちが戦う姿
”エスパーニャ!”と叫び 散っていくエンディング
小汚かろうが 年寄りだろうが 大変格好よかったです
そして 静かだけども感情が迸るスペイン女たち

やっぱり スペイン映画の この濃密な空気感 
陰影がたまらないな~と思うので ヴィゴのルックスが 
この映画に本当にフィットしてたのかどうかは疑問
だけども 真面目に作った地味ながらよい映画だと思います

監督アグスティン・ディアス・ヤネスの映画は
ウエルカム!ヘブンを見たことあるけど 今回はまったく違う作風
 ↑もユニークでなかなか面白い映画です

スペイン映画かヴィゴのファンであれば満足できると思う
私はやはりクールな北方系ルックスは苦手かな・・・

今日の映画:79点
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by acine | 2009-01-25 23:21 | España  スペイン映画 | Comments(4)
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世界遺産を舞台に凄い映像美らしい・・・ということで
映像美好きとしてはこれは見ておかなくっちゃで見ました

↑のポスター UPしてる時に思ったけど ダリの絵みたい
詳しく:Cinemacafe.net

舞台は1920年代のLAの病院
腕を骨折して入院してる少女アレキサンドラ
そして同じく足を痛めているらしいスタントマンのロイ

ふとしたことで知り合った男と少女
男がお話を聞かせてあげようか・・・と始まった壮大な物語
それが世界遺産を舞台にした 凄い映像の数々

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↑このシーン ”楽園の瑕”にもこんなシーンあったなぁ

これはもう言葉でウダウダ語るより 
映像を見て 映画を見てもらった方が早いだろう

冒頭のアレキサンダー大王の物語から 
ロイ、ダーウィン(あのダーウィンらしい)たちが宿敵を追い求め
この世のものとは思えないような景色を彷徨う
これらが全て世界遺産で撮影されたものらしい

どのシーンも このシーンやこのアングルで撮るのに
そこまで行き 物凄い周到な準備がされたに違いない風景が
惜しげもなく 何気なく 次から次へと出てくるので 
ある意味 物凄く贅沢な映画だと思う 
壮大すぎる白昼夢というか劇中劇というか・・・

映像美マニアとしては ロイの作り話である
この王国のシーンばっかり見せてくれたらいいのに~!という気分になってくる

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↑このアレキサンドラの手 ”タイタス”のラヴィニアの手みたい・・・!

しかし あれこれ 邪魔や今日はこれでおしまい!という感じで
アレキサンドラが聞かされる内容同様 飛び飛びになってしまうのが哀しいくらい

現実の二人 
ロイは失恋と撮影中の事故からどうもテンション低いし
メソメソしてどうもウェットだし アレキサンドラは可愛いのか
可愛くないのか 物凄くビミョーな路線の子

単なる可愛い子役じゃないのが この映画ではミソなのかもしれないけど
個人的には 上手かったけど あんまり可愛くない・・・の結論でした すみません!
監督は”ポネット”をイメージしたというけど えええ?!?という感じ
しかも ”私5歳” にはビックリ! てっきり8歳くらいかと思ってました(笑)

ロイが聞かせる話が段々悲劇的になり 二人ともますますウェッティに
なると同時に 近くの席の人が 同様にウェッティになりすぎて
延々鼻をすする音が聞こえてきて かなり興醒め!

この人 最初から何かあると あー!だとか うー!とか
驚きまくりにつぶやきまくり まるで家にいるみたいに遠慮なくて 
興醒めしてたんだけど この映画の山場での終盤 
この人のせいで 普通に映画見れなくて かなりお冠の私でした
せめて フツーに映画見せてちょうだい!
ここは公の場なんだから~!と かなりイライラ

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↑建物の吹抜を見下ろしてる図 これも凄かった
 黒いのは兵士なんですよ~ 忍者っぽい格好した・・・

というわけで 確かに映像は凄いです
大自然 インドの凄い建造物 砂漠のシーン
とにかく 凄いアングル 凄い色彩が ふんだんに拝める映画
しかも さらーっとさりげなく 使ってるのが凄いかも・・・

個人的には アレキサンダー大王の話の砂漠と
インドの凄い建造物がどれもこれも印象的だった
監督のターセムはインド人らしいので 
インドの建造物の見せ方 凄くハマってる気がした

そして 衣装の石岡瑛子さんが日本人のせいか
どこやかしこにオリエンタルな雰囲気が漂い
そして野生味 自然も溢れる映画

本筋はちょっとウェッティで 近くの席の人もウェッティな
ところがどうも・・・でしたが 不思議な映画でした

今日の映画:77点 
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by acine | 2008-12-01 21:05 | Estados Unidos 米映画 | Comments(6)
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ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン
人気女優二人を 主役に据えた歴史物

冒頭の BBC FILMS の文字でも 確信したけど
よい意味での甘さも感じさせず ぐっと集中できる 
どっしりとした見応えたっぷりの作品で 凄く面白かった!
詳しく:goo映画

映画によく登場する エリザベス1世の母
アン・ブーリンと その妹メアリー を中心に
そして 叔父とブーリン一家 そして国王ヘンリー8世
壮大な歴史の渦の中で ブーリン家の姉妹二人に
スポットを当てているので いい意味でとてもわかりやすく
かつ ぐっと物語に観客を引き込むパワーのある映画

それにしても いつの時代でも 国が変われど
こういう国王だの殿様の周りで 起こることは万国共通

王妃から男の子が生まれないとなると 愛人や側室が登場
そして その愛人だって 常に王の気を引き 男の子を生まねば 
その立場も危うい 砂の城にいるようなもので 
王の周りには 次から次へと 常に女が現れるわけなので
いつまでもその地位が保てるとは限らないし
その場を追われ 死刑にもなりかねない・・・ 

非情に危うい立場に立つ女は 家や権力争いの道具に利用され
その人生まで翻弄される・・・ 本人の意思に関わらず 
ブーリン家のように 王室と何かしらよい縁を作りたい
地位を作りたい 父親や叔父の策略で 娘(姪)を愛人として
差し出してしまうわけで ほとんど人質か人柱状態

だけども 自分の立場を納得して 自らを王へ差し出す
ブーリン姉妹の姿は 美しくも痛々しい

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そんな姉妹を演じるのが

姉のアン:ナタリー・ポートマン
美貌の裏には かなりの策略家と野心を持った女
その野心が過ぎて 悲劇を招いてしまう女
自分のしたことは 自分へ跳ね返るという見本

正直 ナタリー・ポートマンは 優等生的&スキのないイメージで 
個人的にはさほど惹かれない人だけど その理知的な顔つきで
ちょっと無理をしつつも 堂々と野心をメラメラと燃やす姿 
妹を押しやってまで 自分を売り込む姿は なかなか上手かった

だけど この人 もう少し若い頃の方が 断然美形だったような
気がするのです・・・ パーツがちょっと中央に寄りすぎというか
ここ1,2年で顔が変わってきてません?

そして やっぱり彼女の方が私は好きだわの
妹のメアリー:スカーレット・ヨハンソン

最初に見初められた国王 策略家の姉にどんなに酷いことをされようとも
自分の立ち位置を認め 陰ながら いつも姉を支える健気な妹メアリー
私も妹が二人いるけれど こんな出来た妹が欲しい 
逆にあんな自分勝手な姉がいたら 私はあそこまで寛容にはなれないと思う

白い肌とぽってりとした唇 古典的な衣装も凄く似合っていて
地味な存在が かえって存在感を醸し出すという さすがの演技
セクシーダイナマイトな役よりは ナニー役やこういう素朴で
控えめな役こそ スカーレットの真骨頂という気が・・・
こういう役の方が 彼女の良さや演技力がぐっと出てくる気がする

それにしても 色合わせや柄をしっかり考えた二人の衣装は
本当に綺麗だった 華美すぎずセクシーずぎず 品のいい
シックな色や質感の生地 ドロドロして哀しい話だからこそ 
こういう美しい衣装が 見ている人の心を和ませ荒ませない感じ
男性陣の衣装も手抜きがない丁寧な仕事だったような気がする

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そして 二人の母親役の 久しぶりのクリスティン・スコット・トーマスが
これまた素敵だった 落ち着いて品のあるいい演技 大人のいい女の典型
 (未だ イングリッシュ・ペイシェント での彼女は最高だと思っている)

そして 王妃の座を追われる女にスペインのアナ・トレント
地味ながら 裁判シーンの辺りは 貫禄があり上手かった

そんな 女性陣に比べると 影が薄気味の男性陣

国王役のエリック・バナ 程よくハンサムだし 体格もいい
だけど ミュンヘン同様 どこか地味というか 主役にしては小粒な感じがする 
今回のヘンリー役も そこに存在していても 
どこか影絵のような感じで やっぱり存在感に欠けたかな 
もう少し 国王の散漫さや傲慢さがもっと出てもよかったのでは?

あと若手も 今年あちこちの映画で見た人が一杯

ジム・スタージェスは あんまり古典的衣装が似合ってなかったけど
悲劇の終盤はなかなかよかった アクロス・ザ・ユニバースなど
現代物の方がこの人はいい感じ

そして 美しすぎる母 では そばかすばかり気になってた 
エディ・レッドメイン 今回は若手の中では一番よかったと思う
スカーレット同様控えめなのが 実は目立つという役を
上手く演じていたと思う 彼は古典的衣装が良く似合う

そして ”つぐない” の二人まで出ていて ビックリ!
しかも またあの女は~! でした

悲劇のヒロインとなったアン・ブーリン
そして 辛抱強く生きていたメアリー・ブーリンの物語

身勝手な姉に翻弄され 何度となく谷底へ落とされて
彼女の運命はどうなのるか?と ヒヤヒヤしたものの
健気に生きたメアリーが幸せになってよかったと思う
そして スカーレットが出ずっぱりで良かった!
原題を見ても 主役はメアリーのようですね

そして・・・
あのエリザベス1世はどんな生い立ちなのか?
そして イングランドはなぜローマカトリックから離れたのか?
そんな歴史にも触れつつ とても質のいい
見応えたっぷりのよい映画でした

今日の映画:82点
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by acine | 2008-11-05 22:09 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(8)
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今年のハビちゃん映画3本目

妙にクセになる ハビエル・バルデム
怪優でありながら ずしっとしたオーソドックスさも
併せ持つ 器のデカいエスパニョール

ノーベル賞作家 ガルシア=マルケスの原作を映画化したこの作品
詳しく:東京美術通信

南米コロンビアが舞台のこの映画
キャストたちも スペイン人、イタリア人、ブラジル人、ヒスパニック系アメリカ人
など せっかくラテン系の人で固めているのに 言語は英語
看板や人の名前もそうだし 周りの人たちはスペイン語喋ってるのに
そこだけはまるで異空間のように英語が喋られる・・・

なんともコロニアルな街並みや パティオのある家が舞台なのに 
やっぱり興ざめ スクリーンを眺めては これがスペイン語だったらなぁ・・・
という感は中盤まで否めず こういうラテンな世界に英語は似合わない

この映画 主人公 フロレンティーノは 
青年時代は ハビエルと違う俳優が演じていて 
片やヒロインのフェルミーナは 同じ女優が生涯を演じるので
二人が登場する ?! 一体この間 何年くらいたったのか?
時間軸がかなりわかりにくい というか 
もう少しちゃんと設定しません?!という感じ

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片方はえらい老けてるけど こっちはそうでもない・・・?!
老け演技も 向いてる人あり(ハビエル) 
向いてない人あり (ヒロイン) だったり
そのあたりのバランス感覚が かなり気になる映画でもあった

そんな中 ヒロインの父親に引き離され
50年間も思い続けるのはいいけど どうもマザコン
そして その失恋の治療と称し 片っ端から女と関係を持ち続け
それを日記につけるかなり痛く悲しい男のフロレンティーノ

なんで ヒロインはこんな男がよかったのかしらん?と思わせる
今イチインパクトの薄い 恋する青年時代の役者から
???一体何年たったの? 一体彼に何があったのか?と思わす 
インパクト大 若年寄なハビに変わってからは 
シーンによっては これって何の映画だっけ?と思いたくなる位 
その独特な濃さと静けさと情けなさで 場面をかっさらうハビ

その類猿人のようなルックスでありながら
その気持ち悪さと紙一重の崇高な静けさを纏う様はやっぱり見事
何で こんなゴリラ男に引っかかる女が山のようにいるのかしら?!と
不思議に思いつつ 単に見た目だけではない奥深さに女たちは
惹かれるんだろうか~? なーんて思ったり ハビの威力は絶大でした

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しかし まだ四十路前でこの貫禄の老けメイク&演技
それも なんかこう情けない爺さんなんだけど 
その老いらくの爺さん演技がこれまた上手いんだわ~ 
何をやらせても上手いハビ氏なのであった
しかし そろそろスペイン語の映画に出てほしい

ヒロインは全ての年代を演じるということで 
その肌の張りはちょっと無理じゃない?という部分があったり
逆にいかにも老けメイク・・・という部分も目について
ちょっと損な役どころだったけど 綺麗かどうかというと微妙かも?
演じるジョヴァンナ・メッツォジョルノは 凛として個性的なルックスの人だった

そして チョイ悪風ルックスのヒロインの旦那のドクター 
ベンジャミン・プラット なかなかカッコよかった
そして野卑なヒロインの父親に ジョン・レグイザモ
息子思いの母 フェルナンダ・モンテネグロは さすがの上手さ
ヒロインのいとこに いかにもラテンなカタリーナ・サンディノ・モレノ

なかなか芸達者なキャスト陣の中でのストーリー
小説で読んだ方が もっとグっとくるのかもしれないけれど
この独特な空気感も悪くはなかった

だけど あれこれ お膳立てしすぎ 見せすぎな部分も
ちょっと目についたし *終盤も見せすぎ デリカシーなさすぎ
これがスペイン語の映画だったら もっと風情も陰影も
あったのにな~と いう感じはしました 
英語はこの映画の空気感にどうも合ってませんでした
しかも キャスト陣 かなりクセのある英語喋ってたし・・・

今日の映画:75点

そうそう 一瞬ビョーク?と思わせる独特な歌声は
なんとシャキーラでした こんな歌も歌えるんだなぁ・・・
音楽もなかなか良かったです
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by acine | 2008-11-05 00:33 | Estados Unidos 米映画 | Comments(0)
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男顔のヒラリー・スワンクが相手でも
ジェラルド・バトラーが出るなら見ないとね~!
 (ちなみに↑のポスターは可愛すぎです・・・JARO)

”マディソン郡の橋”の脚本家と ”プラダを着た悪魔”のスタッフが
関わっていて しかもいかにも女性ウケを狙ったあの宣伝方法
うさんくささがプンプン漂ってそうで そんな簡単に騙されるもんか~と
用心して見始めたんですが・・・ 詳しく:シネマ・トゥデイ

冒頭から 二人の大喧嘩から始まる・・・

やっぱりどう見ても男顔のヒラリー 
口が立つ!立つ! 子憎たらしいくらいに・・・! 
男より男らしい顔で 攻撃的で 情緒もなくて
まったく可愛げも○ソもない 私が男だったら 
こんな女 絶対嫁にはいらんわ~!と 
思いながら そのバトルに かなりウンザリ

そして 大らかでノーテンキな夫 ジェリーは こんな妻でも 
ゾッコンのようらしい・・・ 心が大きいな~体同様と思う(笑)
こっちはヒラリーと反して こんな旦那は誰でももらいたい!と思うタイプだ

ウンザリ気味のこのバトルだけど 
意外とこれがインパクト大で つかみは意外とOK! 

しかしご存知の通り ジェリーが死んだ後に急展開・・・
いくら男顔でも 立ち直れないホリーに 
死んだはずのジェリーから 手紙が届く・・・という物語

もっともっとあざといか・・・と思っていたら
意外とすんなりと見れたのは予想外

ちょっとクセありの友人達に 八代亜紀を思い出すリサ・クドロウ
彼女の会う男ごとに ”あなたは独身?ゲイ?仕事は?” の問いかけ 
けっこう笑えたりして(笑) ちょっとボテがついたかジーナ・ガーション 
そしてホリー母にキャシー・ベイツ

意外なところで ハリー・コニック・Jrも出ていた
この人 もっとハンサムなイメージがあったんだけど 
歳とったせいか サイコ映画に出てもおかしくないような 
ゴツめの個性的なルックスだったと思いません?

ただ 皆いい人ばかりなのは いかにも・・・という感じで面白みがない

思ったより すんなりと見れたものの 
どうやって病床で手紙やあれこれを手配したのか?とか
そんな状態で そんなことまで出来ないだろう・・・?とか
手紙もらったからと言って そのまんまに行動して
そんな簡単に喪失感なんてなくなるもんではない・・・とか

その中でも一番気になったのは・・・

男顔のホリー 何でいつもこんなコンサバ系の服なのか?!
なぜに?のカチューシャや アイルランドへ着いた時の
白いベレーにコサージュは 素人のくせにやりすぎで 
アナタ何者?だし 細い割に胸がしっかりあるので 
胸元が深い服が多かったり 寒そうなアイルランドの夜でさえ!

この人の男っぽさをカムフラージュするには 
こんなお嬢系コンサバ+得意の胸元で中和するしかなかったのか?
お洒落も過ぎると 余計わざとらしい・・・となる典型でした
さりげなくても 胸はなくとも 女らしい&お洒落なフンイキは
ちゃーんと出せるものなのに・・・ 
丁寧すぎるスタイリングがかえって命取りという感じでした 

演じるヒラリーは とてもスタイルいいので 
それなりにどれも着こなしてるんだけど 着せられました感も否めず
問題は あの服たちが 彼女の個性に合っているかどうかというと???
もっと シンプルでサラっとした服の方が似合うんじゃないかな?
あのコンサバで 可愛い系小物は ヒラリーとは相性が悪い

これは根本のキャスティングにも言えるけど
ジェリーの彼女への愛情が溢れてるのはよくわかるけど
どうも彼女は恋する女ではないんだな~ 
もっと女らしい女優や可愛げのある女優がヒロインの方が 
いちいち男顔!とか あぁ怖い顔・・・とか 気にせずに見れたかも

ジェラルド・バトラーは 絶対女性ウケすると思うけど
ヒラリーは女性ウケするかどうかというとかなり謎 
いや あんまりウケないタイプではないかしらん? 
しかもこんな役はね 単に私が好みではないだけかもしれないけど!
役にはやっぱり向き不向きってもんがありません?

こういう題材だと もっと情緒も必要 弱さも必要
そしてカラっとした明るさも 必要だと思うんだけど 
その肝心な部分が どうもヒラリーには欠けてるんだな~

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そして ちょっと顔も体もリラックス気味のバトラー氏
そんな雰囲気で 同じケルト系のアイリッシュ役ということで
これまたリラックスして 気楽に演じていた感じ
しかもストリップしたり 歌を歌ったり 20代を演じたり
サービスも満点 登場シーンの割には彼のスケール同様
インパクトは大 そのイージーゴーイングな感じは見てて楽しかった
相変わらず声もよいし そのガタイ同様 チマチマしてない
ところがいい感じ! 彼に関しては文句は特になしです

この映画 アイリッシュ系を中心に 音楽は凄くよかった
あと美しいアイルランドの景色も良かったな~
スコットランドやアイルランド ケルト圏へ行きたい~!

キャスティングに難ありな部分もあったけど 予想よりは面白く見れた気がする
まぁよかったかな~と思ったあと エンディングテーマは徳永英明
日本語かよ~?!?! これで一気に 気分も醒めました
なんで あんなアメリカとアイルランドの世界から急に日本語よ?!
急に現実へ引き戻されて もうガックリきました

よい映画だったら尚のこと そうでなくても 
映画を作った人たちへの敬意を払い エンディングテーマ 
エンドクレジットは なるべくちゃんと見るほうなんですが
これは 余韻がますますなくなる~!と思って 早々に退散しました

あの歌がどうのこうのというより 
(ついでに言うと 個人的に日本のこういう女々しい系歌はNG)
こういう無神経なエンディングテーマの挿げ替えは辞めてもらいたい(怒) 
余韻もあったもんじゃないし オリジナルをちゃんと使うのは 
作った人たちへの礼儀だと思うんですがね~

今日の映画:77点
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by acine | 2008-10-21 23:16 | Estados Unidos 米映画 | Comments(16)
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いやー いかにも台湾らしい いい映画でした

この美しさ 穏やかさに潜んだ熱気 品の良さ
ゆったりとした台湾時間の流れるこの映画 

映画館で見たかったなぁ・・・という感じ

台湾映画・・・裏切りません
ここのところ見てる映画 どれもハズレはない・・・
とてもクオリティの高い映画を作る国だと思う

香港映画、中国映画とは また違うテイストで
サウダージ・・・ 私たちが忘れ去った心や原風景
なぜか 古きよき日本がそこにあるというか・・・ 

カラっとした中華系のくったくのなさに
台湾独特の 穏やかで素朴で奥ゆかしいところ
そして 亜熱帯の国ならではの 秘めた熱さも加わって
なんとも日本人好みの映画を作る国なんだよなぁ・・・と思う
単に私好み・・・というだけなのかもだけど(笑)

詳しく:花蓮の夏 公式HP

冒頭の海のシーンから これはいい映画のはず! という空気が漂いまくる

爽やかな色合いの田んぼや海のシーン 
何か各人の心の奥底や気持ちを映し出すような夜のシーン
亜熱帯台湾の独特の空気感と時間の流れ
熱気を密かに心の奥に熱く持つ登場人物たち

その映像 登場人物たち ピアノ中心の曲たち
全てがノスタルジックで瑞々しくて あまりにも美しすぎる・・・!
そして穏やかながらも 若さというヴィヴィッドさと狂おしさが眩しい
出来るなら こんな場所で こんな10代を過ごしたかったなぁ・・・ 
という世界だったりして すごく素朴で懐かしい感じ

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キャストのコンビネーションも凄くよかった

優等生のジェンシン ちょっとジェイ・チョウテイストに 若い頃のレスリーや
ジェリー・イェン風味をかけたような 思いを心の奥底に秘めたブライアン・チャンの演技

子供時代の苦い思いを抱えつつ 誰からも好かれる青年に成長したジョウヘン
男っぽい魅力(そのまんま香港ノワールへ堂々出れそう)のジョセフ・チャンの演技

二人の男の間で揺れ動く少女 ホイジャ役のケイト・ヤンも
移ろいやすいその年頃の少女役がとても魅力的だった

そして こんなヴィヴィッドでかつ完成度の高い映画を作った
レスト・チェンは何と’81年生まれ! いやー素晴らしいことよね

台湾らしい品の良さ 一見穏やかながら
けだるい亜熱帯の風景の中に潜めた熱い思い・・・
そして台湾独特の時間感覚が心地よく流れる・・・という
瑞々しくて 地に足のついた 見事な台湾映画の王道だった

いやー ホントによい映画でした

今日の映画:84点

以前は 刺激的な香港の街が凄く楽しかったけど
今はあの台湾のノンビリした時間の流れに凄く惹かれる 
こんな映画見てると 台湾へ行きたくなるなぁ・・・

この映画で・・・
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by acine | 2008-10-01 18:02 | Taiwan 台湾映画 | Comments(6)
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荒野へ・・・というタイトルのこの映画

大学を卒業し 家族にも行き先を告げず
アラスカの荒野へ旅立った青年クリス
彼を旅へとかき立てるものは何だったのか?
そして彼の目的は何だったのか? 
そして彼が旅で出会った人、物、風景は何だったのか?

アラスカの荒野のマイクロバスで発見された彼の遺体
そんな実話に基づく ショーン・ペン渾身の監督作
詳しく:cinema.cafe.net

まず全体的に印象に残るのは・・・

アメリカのとてつもない大自然 大きな国土を舞台にした
スケールの大きなロードムーヴィーであり
その大自然の中に存在する ちっぽけな人間の存在

この場合 ちっぽけなのは 人間は非力という意味で
彼の器が小さいわけではない・・・

そして 結果的には 若気の至りではなかったのかな~?・・・ということ

彼をアラスカへと誘ったのは 繊細な彼が感じすぎた 
両親との違和感だけでなく まだ人生経験も少なく 
新しい世界を見て経験する事が素晴らしい!と過信していたこと
もちろん それも正しいと思うけれど・・・
 
そんな彼から見ると 文明社会に生きる人間たちは
大変つまらなく思えて 野宿を選んだ自分はなんて自由なんだと
自分にいくらか酔ってる部分もあるのが否めない
そんなこと自体がまだ青いな~と思わせてしまう

人間年数を重ねていくと 段々とどうにもならないことも
あるもんだ・・・と悟っていく 悟らざるを得ない部分がある
そんなことがあるとは思わないのが若さなんだろーなぁ

正直 今イチ主人公クリスの心情がつかめず 
何故アラスカなのか?ということも 両親との関係も
そこまで傷つく?!という感じだったので 
(多かれ少なかれ 問題のない家族なんていないんでは)
始まって中頃までは 今一つ入り込めない自分がいたのだけど・・・
折り返した辺りから 徐々に引き込まれていった
それは 出会う人たちとのシーンの数々にも・・・

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特にあのおじいちゃんのロン 彼とのシーンはもの凄くよかったなぁ・・・
人生を長く生きた彼と まだまだ青いクリスのその関係
そして ヒッピーの夫婦&若い娘とのシーンも

一種世捨て人の彼に出会う人たちは ちょっと出来過ぎな位
人間って悪くないよな~と思わせる人たちが多くて 
この辺りは この物語 救いはある・・・・

身の回りの人間関係に疲れて旅立ち
人と無縁のアラスカへ とうとう旅立つものの・・・
終の棲家で 初めて人間関係の重要さ 喜びを人と分かち合うことの
大切さがわかった時には 時すでに遅し・・・なのだった

この旅で生きて戻っていたら 彼にはまた違う人生が待っていたと思う
よい人間関係をちゃんと作れる人だったのに とても勿体ない

若くて繊細で傷つきやすく突っ走ったものの
理想と行動力があったばかりに 思わぬ大自然に足をすくわれた彼

こんな名もなき若い子もいたんだな~と 余韻を残す映画だった
主演のエミール・ハーシュも若さがキラキラして堅実な演技だったし
旅先で出会うキャストたちもよかった いい意味でとても真面目な映画 
フォークの香りのする音楽もこの映画にはとても似合っていた
(MCハマーには笑ったけど!)

アメリカの雄大な大自然 まさにロードムーヴィーの似合う国だ
そして そんな広い国を旅する人を フレンドリーに手助けする人もいること
そして こんなサバイバルな旅や生活が自然に出来るなんて
凄いよな~と 島国日本の人間は思ってしまいました

今日の映画:80点
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by acine | 2008-09-13 22:49 | Estados Unidos 米映画 | Comments(8)
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ジュリアン・ムーアは 気になって見る映画に 
彼女が出ている場合が多く 何故か気になる人ではある

貧しい家に育ったバーバラ(ジュリアン・ムーア)が
アメリカの大富豪ベークランド家に嫁ぎ 
息子に殺されるまでを描いた 実話をもとにした映画
詳しくは・・・映画生活

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舞台も NY パリ カダケス マジョルカ島 パリ ロンドンと移り変わり 
その街の空気と光 そして その土地土地の様々な家・インテリア
ジュリアン・ムーア他女優陣の 50年代、60年代、70年代モード
あくまでも背景として描かれつつも その辺りも密かに見所のある
インテリア&ファッション映画でもある・・・

個人的には 好みは・・・
インテリア:行ってみたいマジョルカ島の家と景色
ファッション:コケティッシュなスペイン女優 エレナ・アナヤの
        雰囲気と ファッションがよかったな

社交家で のし上がりたい女の一生にしては 
その執念 上昇志向ぶりが ちょっと中途半端・曖昧で
時代、街、その時に付き合う人に流されやすいのが どうも気になった

だけど 大富豪の男と結婚し 時折 悪態をつきつつも
夫を同席させて 社交界につながりを持ちつつ
息子を可愛がり 夫が傍にいる時はまだよかったけれど・・・

夫が息子のGFを愛人にしてからは どうも興味の対象が歪んできて
ゲイの男 (芸術家に囲われる男系)だの 息子だの
もう関係がグチャグチャになってきて 
最終的に息子に殺される母になってしまうのも 
いたしかたない展開か・・・という気もする

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そんな 傍から見て 恵まれてるような 
かなり壊れた 痛い女を演じるのが ジュリアン・ムーア

この年代の欧米人にしては しわもなく 
変に何か注入してるような 不自然さがない 
瑞々しさのある色白の肌と赤毛 
どこかマドンナにも似て (今やマドンナは注入しすぎ
みたいな顔になっているが・・・) どんな服もエレガントに 
自分なりにしっかりと着こなせる 個性派美人の彼女

しかーし!
今回 冒頭から中盤まで 気になったのが 彼女のそばかす!

メイクで隠れる顔はまだいいとして・・・
顔の反対 顔の後ろ側部分(?)の体 背中、腕・・・
凄いそばかすの数というか 色素の沈着と言おうか・・・

美白信仰 シミ・そばかすは出来れば避けたい信仰の
日本人から見ると 許容範囲をすっかり超えた密度なので 
かなり驚く人多いと思うんだけど・・・ というか
ビックリして 引いてしまいましたがな・・・という位

なのに 堂々とノースリーブのドレスを着て 腕を出す
背中を出す 太陽さんさんと降り注ぐ スペインの街でも
全く日焼けなど気にしてない 彼女の姿にも大丈夫?という感じ
この辺り 日焼けに関する度合いが まったく欧米人とは違うよな~と思う

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そして NY時代&パリ時代の息子は凄く可愛かったが・・・

メインの彼は これまた ジュリアンの息子役がピッタリな
そばかすだらけの顔・・・ ちょっとこれもかなり凄い密度なので
母同様ビックリしてしまって そっちが気になって 
映画に集中しきれなかったりして・・・

ロンドン時代は服もバッチリ決まってたので 
まぁ見れたけれど・・・ ラストはあぁいう事件もあり無情

夫に捨てられた妻 
父に捨てられ GFを父に取られた息子
母親を時折疎ましく思いながら 母を捨てきれない息子
お互いに依存するしかなかったのか 
その危うい関係は 見ていて かなりこれまた痛い・・・
息子を溺愛する気持ちもわからないでもないけど
事件は突然起こる・・・

別に これが大富豪一家の話だから
昔の話だから・・・というわけでなく 
今の時代 親に殺される子供 子供に殺される親・・・
その危うい関係は 今の時代でも どこの国にでも
置き換えられる話のような気もする

”私たちは 働かなくて 好きなことだけできる立場なの”
”男=お金”よと まだ子供の息子に パリの公園で話していた母
傍目に充分恵まれすぎてる親子の関係はかなりいびつで 
ちょっと引いて見てしまう内容でした

アメリカ人が主人公ながら 舞台、光など
上手い具合に ヨーロッパテイストがブレンドされていて
後味はよくないけど 雰囲気ものとして見るのは悪くない

今日の映画:75点
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by acine | 2008-08-08 21:19 | Estados Unidos 米映画 | Comments(2)
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見応えたっぷり 凄く良かった!
映画らしい映画を見たという・・・充実感&満足感

2時間強の間 スクリーンに引きずり込まれて
ハラハラ ドキドキしながら 終始見てました
今年のアカデミー賞絡み映画では 一番好みかもしれません

見終わったあとの重苦しさと虚無感・・・ 
知らず知らずのうちに 足元に力が入ってなくて 
思わず階段を踏み外しそうになった位でした
詳しく:東京美術通信

美しいイングランドの風景 素晴らしいお屋敷 
そしてエレガントな衣装 花柄が一杯のインテリア
まさに英国テイスト溢れる美しい光景が目の前に広がる・・・

そんな光溢れる美しい風景の中でのドラマは
すべてが もう息詰まるような展開でした

光景も美しいけど キャストの演技もとにかく素晴らしかった
キャストの演技の一場面一場面 すべてがいわくありげで 
タイプライターの音と共に 見る側に ハラハラドキドキ感を与えっぱなし

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透明感があって 多感な少女ならではの 危うい存在感が
ものすごくリアルだった ブライオニー役のシアーシャ・ローナン
あのキリっとした顔つきと目 そしてあの細い体と白いワンピース
まるで 王妃の紋章のコン・リーのように 廊下を歩くシーン
姉とロビーに対する 純粋な心 かつ子供ならではの邪悪さ
そこにいるだけで 素晴らしい存在感だった

そして 姉セシーリアを演じた キーラ・ナイトレイ
海賊映画のお転婆娘なんかを演じてるより こういう役の方が断然いい
アゴとやせすぎが気になったものの 若いながら 
こんなエレガントさを演出するには アメリカの女優では無理 
花柄の服 グリーンのドレス どのシーンも決まっていたと思う 
ナース姿の時はナースのくせに 妙に化粧が濃くないか?と思ったけど(笑)

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そして 待ってました・・・! ジェームズ・マカヴォイ!
今回は特に素晴らしかったというか 最近見た中でも 一番よかったと思う
ラストキング・オブ・スコットランドでの傲慢なスコティッシュ若造も 
ペネロピでのヤサグレ具合も可愛かったけど
こういう正統派ラブストーリー(と言ってもよいかと思う)の方がよく似合う
二人の相性もとてもよく 例の図書室のシーンも
素晴らしく情感が溢れていて 見てる側も息が詰まりそうでした

なんとも味わい深い子だわ こういう憂いを持ってる男に女は弱い・・・
身分違いながら恋する男 そしていわれのない罪に問われ
刑務所から出征し セシーリアを想いながら 戦場をただ彷徨う男・・・
こんな闘わない 戦争シーンも珍しいと思うけど 延々彷徨うシーンも 
繊細な演技が自然に出来るジェームズだから間が持つんだと思う
最後のドンデン返しを思うと この彷徨うシーンがすごく生きていると思う

そして ここでも出てました 大人になったブライオニーを演じる
肉厚なロモーラ・ガライ エンジェルでは凄いわ!と感心したけど
今回は余りにも少女時代のシアーシャが印象的だったので
演技は悪くなかったけど あの子がこんなになる?という感じも否めず・・・
キーラ並の細い人がやらないと ちょっと説得力がなかったかも

大どんでん返しに ビックリしたラスト
ヴァネッサ・レッドグレーブの演技はさすがでした
彼女の語る 自分のやったことに対してのつぐない・・・

今更遅すぎる・・・ そして まさか そんなことだったとは・・・!と
切なすぎるロビーとセシーリアの二人にも 
取り返しのつかないことをやってしまったブライオニーも
3人とも なんとも哀しすぎて 思わず目頭が熱くなってしまいましたが・・・

あとで思えば・・・ 

何故あの晩 そのあとでもいいから 
セシーリアは 彼の罪を晴らそうとしなかったのか?
何故 妹を問い詰めなかったのか?
時代や身分の違いがそれを許さなかったのか?

しかも元凶が あのどうでもいい二人の事と
いうのも なんともやりきれない話だと思う

余りにも 美しく 重く 哀しく 切ない 物語でした
原作を読んでみたくなりました・・・

今日の映画:85点

この原作者 イアン・マキューアン
Jの悲劇もそうだったのね!?

後日談:

すっかりこの映画に私はハマってしまってリピーターしました
映画自体も本当に素晴らしいけれど・・・

マカヴォイくんの演技のなんと繊細で素晴らしいことよ!
すっかり彼の演技に魅せられてしまいました
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by acine | 2008-06-21 19:32 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(6)