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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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タグ:映像美 ( 75 ) タグの人気記事

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スペインの巨匠 カルロス・サウラ監督作
前作フラメンコと 前々作タンゴは見たことがあり
そのダンスと雰囲気 美しい映像が印象的だった
とにかく恐ろしくアート性の高い映画を撮る人 かつエモーショナル
すでに70歳くらいらしいけど ものすごい集中力と綿密さ
そしてモダンなセンスをふんだんに持っているのが凄い

今回も内容は大変シンプル
スペインの作曲家 イサーク・アルベニスのピアノ曲「イベリア」から
インスパイアされたという ダンスドキュメンタリー
フラメンコだけでなく バレエやモダン系のダンス
曲もフラメンコだけでなく クラシカルだったり ジャズ風だったり
アラブの香りが充満してたり スペイン音楽の多様さがよくわかる 
その演奏に フラメンコ独特の手拍子・踏み鳴らす足・リズムを取る指が
加わるだけで また曲の息遣いが変わってくる 

映画でありながら 舞台やスタジオでの風景を見ているように
ドラマティック 鏡やスクリーンが置かれたスタジオに
ため息が出るほど 美しいライティングと色彩 
ここしかない!というカメラアングルの中で
踊る・歌う・演奏するパフォーマーたち  
美しくセクシーな体のライン 普段着~凄い衣装まで衣装も美しい 
見ているだけで なんとも至福で甘美な時間が流れる
そして むせ返るような男も女もフェロモンムンムンぶりが
ラテンもん好きにはたまらない世界

そしてGINGAでも思ったけど ラテンのダンスや動きや音楽は
心・技・体の一体感が凄い そのバランスが何て絶妙なのか・・・!
恐ろしく甘美で官能的 そして独特の陰影も見逃せない

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どのパートも印象的だったけど
個人的には キリリとした佇まいが美しい サラ・バラス↑が一番よかった
布さばきも華麗 こういう布はこうして使うのか・・・と驚き
オンとオフが切り替わった 踊り終えたリラックスした彼女の姿も素敵

それにしてもダンサーの体は美しい
ラテンの人ならではの カーヴィーな体つきも魅力的
そしてシンプルなタンクトップとロングスカートだけであんなに美しいのは何故?
練習着のようなシンプルな格好がこれまたいい

これはラテン好き スペイン好き フラメンコ好き ダンス好きな方以外にも
美しいものが好き 美しいものが見たい センスのいいものが見たい人
そんな人必ず見て!と言いたい 映像・ライティングも素晴らしい!の一言 
総合芸術です 映画でこれだけのレベルを見せてしまうのは凄いですよ
最近美しいものを見てないなーという方 下手な美術館へ行くより
よっぽどいいもの見た気分になれますよ!
王家衛やペドロ・アルモドバルの映像や色使いや音使いが好きな方
(私!)などもきっとハマりそう ただこちらの方が崇高なイメージ

今日の映画 81点

この映画 もうDVDも出てます
東京や大阪で見損ねてたので 今頃観覧
でもこれは大画面で音響もいい映画館で見てよかったー!という作品でした
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by acine | 2006-09-12 16:59 | España  スペイン映画 | Comments(0)
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フランスの天才写真家 
Henri Cartier-Bresson のドキュメンタリー
バックグランドは知らなかったのだけど
きっと誰もが知らず知らずのうちに 
彼の写真を1枚2枚と 目にしたことあるに違いない
予告編が興味深かったので見ることにした

一言で言うと
まるで美術館で 彼の作品展をじっくり見ているような映画
映画というより 良質なドキュメンタリーそのもの
彼の説明付で 紙芝居のように 次々と出てくる写真たち

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フランス スペイン ユーゴスラビア ドイツ ロシア
中国 日本 インド インドネシア etc・・・
世界中で撮られた彼の写真は
静かな中にも 凛とした構図の美しさ 自然さが光るものばかり

単に外国へ出かけて写真を撮るというのではなく
何気ない写真でも すべての瞬間に
彼が居合わせた必然性を感じる写真たち

歴史上の様々な出来事に彼は遭遇している
ベルリンの壁ができた時 パリ解放 ガンジーの死
それは単に彼がそこへ居合わせたというより
神が知らぬ間に彼を誘導し巡り合わせた・・・ような気がする

静かに流れるピアノの演奏に載せて
彼の写真 彼の言葉 彼を取り巻く人たちのコメントが
淡々と続くので 興味がない人にはつらいかもしれないけれど
写真に興味がある人 写真家の仕事・視点に興味がある人
世界のいろんな風景を見たい人 写真を見るのが好きな人
美しいものが好きな人にはおすすめ

彼の写真は静かで雄弁 
彼の佇まいも言葉も同じく・・・
瞬間瞬間を大切に 切り取った写真は
見る人に 静かに 彼の思いを感じさせる
大変 品格のある作品たちだった

今日の映画 72点

◇この収録の後 彼は’04年に逝去しています 合掌
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by acine | 2006-07-04 18:21 | Francia フランス映画 | Comments(8)
2005/09/15
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ティム・バートン&ジョニー・デップコンビのファンタジーワールド
オープニングのチョコレート工場のシーンから目が釘付け!
カメラに納められるシンメトリーな空間の製造シーン 
ベルトコンベアーに載せられて 運ばれるチョコが積み込まれる赤い車
なんてカッコいいの?! 何て可愛いの?!  
オープニングのアートワークだけでティム・バートンの世界へ引き込まれる

感心するくらい こ憎たらしい 我とアクの強い子供たちに混ざって
一人普通の子供なチャーリーが招待された ウォンカのチョコレート工場とは・・・?!
まるでおとぎの国・・・お菓子の家と近未来とブラックユーモアが一緒くたになった所
チョコ工場の社長ウォンカ演じるジョニーはキテレツな役を嬉々として演じている
工場の中はあっと驚く人たちがいるのだけど それは見てのお楽しみ
ただそれが効果的かどうかは 人によって違うかな
段々予定調和になってくるのが惜しいかな でもアイディアは面白い

行き着くテーマは前作のビッグ・フィッシュ(私の昨年のベスト映画!)と
同じだけど 前作ほど感動的ではない (前作は涙ボロボロ)
キテレツ感だけで持ってるような感じもなきにしもあらず
でも最後まで見入ってしまう 
子供を使った大人のための甘くて苦いワンダーランドかな
子供っぽいウォンカ 大人なチャーリーの組み合わせの妙

工場の中の原色ワールド レトロ近未来なインテリアも面白い
レトロなウォンカチョコのパッケージ ロゴ
ウォンカの赤い車 赤いバイク etc・・ すごくお洒落!
大道具 小道具 まるで ○ージ・マ○ールか?というような工場まで
視覚効果&音楽効果抜群 それも見所

今日の映画 78点
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by acine | 2005-09-21 21:18 | Estados Unidos 米映画 | Comments(18)
2005/02/22
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”夜も昼も” ほか 有名なスタンダード曲を数多く作詞作曲した
コール・ポーター&その妻リンダを描いたミュージカル仕立ての映画
いや~ これは良かった!

主役を演じる ケヴィン・クライン&アシュレイ・ジャッドには
特に思い入れはないけれど 二人とも歌を歌いつつなかなかの好演
○にも走る旦那を眺めつつ いくら旦那の才能に惚れて結婚したとはいえ
リンダが余りにもものわかりが良すぎる妻だったり・・・
二人のドラマとしての描き方は詰めが甘く ちょっと美化しすぎ?と思いつつ 
ミュージカルだから ドラマはこのくらいの深さでよいのかもしれない

次々と流れる 余りにも美しい曲と映像と有名ミュージシャンの
パフォーマンスには目を奪われっぱなしで夢見心地!
ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウ、ダイアナ・クラール
アラニス・モリセット、ロビー・ウィリアムス(実はファン)、ミック・ハックネルなど
様々なジャンルのアーティストがコール・ポーターの曲を歌うのだけど
これがパーティや結婚式のステージでとか、ステージの練習風景だとか
フルで映像は映されず あくまでも映画の1シーンとして
流れるという贅沢すぎる使い方!
ジャンルが違っても 皆スタンダードを何と上手く歌いこなすこと!
各人のパフォーマンスも素晴らしい!

そして主人公2人はステージを見に行ったり、パーティによく行くのだけど
今回の衣装はジョルジオ・アルマーニが担当 衣装が本当に綺麗!
衣装、アクセサリー、30年代ヘアスタイル&メイク とても粋で美しい!
パリ、ヴェネツィア、ニューヨーク、ハリウッドと移り住む彼らの邸宅の
インテリアも庭のお花も本当に美しくて 美観的な面でも見応えたっぷり
そういう面でも 大変贅沢な映画

ラストもすごく粋な演出だし とにかく音楽と映像の美しさに酔いしれることが
出来るので これは映画館で見るべき映画だなと思った
帰りの車でもそのままサントラがすごく聞きたくなってしまった
サントラ買ってしまうかも・・・!いやすごく欲しいんだけど!

今日の映画 84点
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by acine | 2005-09-21 21:00 | Estados Unidos 米映画 | Comments(0)
2005/01/11
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荒涼とした赤茶けたブラジルの大地
反対に抜けるような青い空
風になびく 血に染まったシャツ
くるくる回るサーカスの娘
大きな樹のブランコ・・・
印象的な風景が画面一杯に広がる

”セントラル・ステーション”と
”モーターサイクル・ダイアリーズ”の間に作られた
ウォルター・サレス監督の作品
今までの映画同様 南米が舞台の大変まじめな作りの映画
どれだけそれに真剣に向き合うかで入り込めるか
そうでないかが別れる映画かもしれない

1日中さとうきび農場で働く一家
貧困の中 厳しく楽しみも全くない生活は 見てるだけで息がつまる
そんな生活の中での 隣家との憎しみ 血で血を洗う抗争
主人公の恋 兄弟の絆 親子の絆 ・・・
静かな描写の中に 時にエモーショナルな場面もはさむ
淡々と進むし 重めのテーマなのでエネルギーが必要
ラストシーンは 心が洗われるようでまだ救いがあった
静かだけど 心が痛む映画 
個人的には淡々と話が進むので
もう少し変化が欲しいかなと思ったけど
たまにはこんな文芸タッチも悪くない

弟役の子がとってもいい演技だった
子供なのに悲しみも何もかも全て悟ったような風情
苦渋に満ちた表情の両家の家族
伸びやかな肢体の笑顔の眩しいサーカスの娘
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ラテンの星 ブラジルのロドリゴ・サントロは
きっとカッコいい部類に入るんだろうけど、私には今ひとつ・・・
この映画の後”チャーリーズ・エンジェル フルスロットル”と
”ラブ・アクチュアリー”に出てる たまたまどっちも見たけど
こっちはチョイ役なので 別に問題なし
モデル出身ゆえルックスは素晴らしいけど
主役を張るには演技に関してまだまだ磨く余地がある?
無垢で情熱を秘めたこの役にはピッタリだったけど

同じ新進気鋭のラテンの俳優でも
役者そのものという感じのガエル・ガルシア・ベルナル(メキシコ)や
レオナルド・スバラグリア(アルゼンチン) などと比べると
まだ要努力かな? 彼ら同様生まれながらの美しいルックス
存在感はバッチりなので あとはどこまで役者になれるかな?

今日の映画 75点
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by acine | 2005-09-21 20:57 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)