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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


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ポスターの通り ’06年ベネチア国際映画祭で
金獅子賞(グランプリ)を取った作品

三峡ダム建設で沈み行く街を舞台に そこにやってきた男・女
そこに暮らす人に焦点を当て 現代中国も映し出す文学系映画
ストーリー:eiga.com

一言で言うと・・・渋い そして地味な映画だ
美男美女が出るわけではまったくない
娘に会いたいがために家を出た妻を捜す主人公の中年男は 
いつも上半身は裸かランニング 下半身だってズボンかパンツだ
そして 夢のあるストーリーでも ハラハラドキドキするストーリーでもない
時代や国に翻弄されながらも 地道に生きる人々の姿を淡々と描いた映画

取り壊しの決まった建物を黙々と壊す 日焼けで黒光りする上半身裸の男達
安宿を経営する老人 いなくなった妻と娘を探す男
そして旦那を探す女 チョウ・ユンファ気取りの若い男
兄の借金を返すために 働く主人公の元妻・・・

映し出されるのは そんな普通の人々 
どちらかというと慎ましく生きる 底辺に近い人たちの姿

船でついた早々 商売気のある人間が 主人公の男を取り囲む
何でも ○元!○元!という 商魂逞しさにはちょっと唖然とする
レトロでいて 携帯電話を使いこなす 劇中の人々
昭和初期(って知らないけど)を思わすような バラック的な住みか
大の男がギューギュー詰めになって 麺をすする場面・・・
突然 大人びた流行歌(まさにそういう雰囲気)を歌いだす子供
妙にシュールなシーンも交えつつ 演技というより 
その辺の人々を描いたドキュメントっぽい作りがする
中華圏らしい ご飯をかきこむシーンも一杯

えげつなく 健気に そしてマジメに 人生を恨まず
長江という大自然と向き合い共存する人々の生活・・・
人生も生活も上手くいかなくとも 淡々と地道に生きていく姿が
印象的だった そして豊かな水を蓄える美しい長江の風景も・・・

こうして 人間は生きていく 生きていかねばいけない・・・という事実
もうすぐ沈み行く街 その悠久の時を刻む長江と共に・・・

そして 劇中あちこちで目にした
第三期工事での水位のラインと数字も印象的だった
自分が今住んでるそこがいずれ川の底へ沈むなんて
なかなか想像がつかない世界だ・・・

たまにはこんな静かで 叙情的な時間が流れる映画もいい
地味だけど 不思議と飽きなかった

監督の賈樟柯 ジャ・ジャンクーは まだ30代後半というのが嘘のような
落ち着き払った 名匠のような映画を今回撮ったのには驚いた

彼の前作 世界 を たまたま私は見てるんだけど
この時は まだまだ発展途上だなという感じが否めなかったのに
この短期間で この達者な作りこみぶり・・・えらい成長振りにビックリした

今日の映画:75点

廃墟となったマンションの部屋にジェイ・チョウのポスターが貼ってあったり
TVの画面に挽歌のチョウ・ユンファの姿は 中華圏ファンには楽しかった(笑) 
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by acine | 2007-11-13 17:34 | China 中国映画 | Comments(6)

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名前&噂はよく聞いていた 中国の新しい世代の監督
賈樟柯 ジャ・ジャンクーの映画を初めて見た

北京郊外にある テーマパーク”世界公園” 
(世界の名所のミニチュア版)を舞台にした物語
踊り子 恋人の警備員 その愛人? 
ロシアからの踊り子 寒村から出てきた作業員など 
主人公の踊り子小桃を中心に 行き交う人たちの世界を描く

パッとカメラを回すと バチカン エッフェル塔 スフィンクス 
NYの摩天楼などが 入ってくるアングルは シンプルだけど面白いし
そこで働く人たちの広くて狭い世界公園の描き方の着眼点はいい

垢抜けない主人公達 華やかなステージと裏腹の劇的でない現実
テーマはいいし 北京ならずとも 世界のどこの街に
置き換えても ありそうな普遍的な日常の風景はとてもいい
ただ ごはん食べた?とか ごはんを食べるシーンが
多いのは とても中華的ともいえる 
でもその他は 今のどこの国でも変わらない風景

ただ 全体的に淡々としていて 前日飲みだったせいか 10分ほど居眠り
斬新と思って入れている? アニメーションも空振り気味
華やかなはずのステージも その華やかさが写しきれてないし
(ムーラン・ルージュまでとは言わないけど!)
哀しいかな チープ感が漂う もう少しいいカメラマン使おうよ
逆にパッとしないカメラが狙いなのか?
写し方は今サンくらいだけど
ステージ上には 八頭身のどえらいべっぴんさんが一杯! 
なのに あんな写し方とは勿体ない
それにしても こういう人材の豊富さに中国の底力を感じたりして

ラストも どこかでこういうラスト見たよな・・・というオチで
着眼点はいいのに まだ未熟な部分も目立つ
もう少し全体的に 練っていく 見せ方を考えないと 
一部の人にしか見てもらえない 映画で終わりそうな感じもする
まだ発展途上中の感が強いかな

ただ今回 日本のオフィス北野(北野武)も
この映画の製作に参加してる辺り
映画人が注目してる監督には間違いなさそう
金返せ~!とは思わなかったので 
これからに期待ということで・・・

今日の映画 65点
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by acine | 2006-04-07 21:44 | China 中国映画 | Comments(2)