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簡単に覚え書き 映画メモ 美しすぎだろ リリーちゃん


by acine
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1週間もたたない間に 2回目観賞! *1回目

妙に尾を引く映画で 見た人とあれこれ語るのがたまらない

この映画を見てよかったと思うのが

マイケルを誤解したままで終わらなくてよかった・・・ということ

それほど このリハーサル風景は素晴らしすぎる!!!

これはいち洋楽ファンとして ひたすら素直にそう感じる

驚きと興奮 とにかく 夢中で見た1回目と比べると 
じっくりと構えつつ 興奮を隠しきれず またまた見入ってしまった

あの素晴らしい(としか言いようのない)リハーサルを
見聞きしていると 晴れの本番を迎えられなかった
マイケル、ミュージシャン、ダンサー、スタッフたちの
無念さやその想いが計り知れなくて 熱くて 切ない
 
目に見えないはずの各人の熱意や想いが 
このドキュメントには 余りにも充満していて 
そして 静かにしっかりと漂っていて 
あの何とも言えない空気感が このドキュメントを
特別なものにしているんだと思う

とても50歳には見えないマイケルは今日もソウルフルだった

黒人の割に線の細い歌い方をするな~と思っていたけれど
じっくり聞いてると とてもゴスペルっぽいというか 
根っこの部分が垣間見れたようで 歌唱力も凄くある
単に歌手として見ても とても才能がある人だと思った

彼の才能 イキのいいダンサーズ オリアンティちゃん
熟練のバンドマンたち Voのジュディス(日米ハーフらしい
彼女がこのステージに立ってるのも嬉しい) 
バックヴォーカルの面々 本当にいいチームだ
それを陰で支えるスタッフたちも・・・!

今回はエンドロール3曲 静かに涙が頬を伝いっぱなしだった

見るのに力を入れてしまうのに (でもよいエネルギー) 
不思議と何故か浄化された気持ちになる

多くは申しません

見て損はない とにかく見てみてください

今日の映画:81点



そして 映画で初めて聞いた曲だけど 
とても美しい曲だなぁ・・・と思った Earth Song / Youtube
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by acine | 2009-11-14 18:55 | Estados Unidos 米映画 | Comments(11)
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もっと早く見ようと思いつつ あれこれに忙殺されていたので
公開3週目にして やっと見ることができました

正直 私はマイケルが特別好きだった過去はないけれど 
ジャクソン5やソロの初期の曲は好きです 
ただ音楽的にはよくても 途中から人間離れした色物という印象が抜け切れず
全盛期の頃は善玉マイケルより 悪玉プリンスの方が大好きだった私
 (私の生涯ベストライヴは未だ殿下! プリンスのライヴを超えるものはなし)

だけど 大好物の音楽もの&ドキュメントだし 
ドキュメントとしても出来がいいという噂だったので 
見てみよう!と思ってました 詳しく:シネマぴあ

オープニングから マイケルのバックダンサーに選ばれて
ウルウルしてるダンサーたちのコメントから始まり
躍動感あふれるリハーサル風景がテンポよく映し出される・・・

そう この映画はシンプルに言うと 
お蔵入りになってしまった KING OF POP こと 
マイケル・ジャクソンのロンドン公演のリハーサル風景が
延々続くだけなのだ

なのに そのシンプル極まりない風景が なんとも心地よく
大音量の彼の曲に乗って 気持ちよく 興奮を覚えつつ 進んでいく

まずは 嬉しくってたまらない 力入れて踊ってるバックダンサーたちに
目が奪われる 物凄い数の応募者から選ばれてるだけあって
かなりレベルが高いというか 皆 キレが物凄くいい!

そんな鍛え上げられたダンサーたちの着てる 
ストリート系ファッションも凄くカッコよくて ああいう恰好は
こういう人たちにこそ似合うんだな~と深く納得

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そして そんなダンサーたちをバックに 程良くリラックスし
時には本番かと見間違うように力を入れて リハーサルするマイケルの
顔は確かに不自然かもしれないけど 50歳にしては 
昔とスタイルも変わらず 動きもよく そして 意外にも(失礼)
ちゃんと声もよく出て よく歌えていて 素直に感心 

彼の歌声を聞き リハーサル風景を見ていると
物凄く無垢な人なんだなぁ・・・ と感じた

マイケルの曲は途中から 凄く物質文明的音楽という気がしてたけど 
意外とそうではなく とてもピュアに聞こえて 単に彼は元は
歌ったり踊ることが好きだっただけ それがたまたま
こんな巨大なショービジネスにつながっただけ・・・という気がしてきた

セットやステージ進行やら もう物凄く凝っていて
リハーサル風景でこうなんだから ホントのステージは一体
どんなのだったんだろう?!と 思える完成度で
このあたり 音楽のプロ マイケルのプロ根性 
そして そんなマイケルの元へ集まった人たちの心意気が
十分に見てる側にも伝わってくる

そのステージセットやら効果やら ステージで流されるフイルムやら
そのフイルムのために踊るダンサーやら CG効果やら
その風景を見るだけで もう物凄いレベルのもので圧倒される
彼ほどの大スターになると もう何もかもが凄すぎてビックリ
リハーサルであれ その片鱗はまざまざと見れた感じ

クォリティの高いものを見聞きするのは本当に楽しい!

リハーサルでこんなに凄いんだから 一体 本番では
どうだったんだろう?! お蔵入りとなってしまったロンドン公演 
マイケルがあんなことになり 彼と仕事が出来ると
晴々した顔で 各々自慢のパフォーマンスで参加
してた人たちはどんなに悲しかったことだろうか・・・と思う

ダンサーたち ミュージシャンたち バックシンガーたち
皆とてもいい顔&パフォーマンスをしていて 
カッコいい男性ダンサーたち 渋いミュージシャンたち
バッキング・ヴォーカルの女性 ダンサーの女性も素敵だったけど・・・

個人的にはブロンドのギタリストの女の子が印象的だった 
自分が彼のステージに参加できるものなら 
あんなガールズギタリストが可愛くてカッコいいよな~!素敵!
と 年甲斐もなく ちょっと憧れ目線で見てました 
この辺 元ロック好き・元HR好きの血が騒ぐという感じで(笑)

あと マイケルが一人ステージで歌ってる時 
まるでファン状態で声援を送ったり 曲に合わせて手を振る
ダンサーズやスタッフ達の姿も凄くよかったなぁ

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マイケルを始め この映画に出てる人たち 

皆 身一つ 楽器一つで パフォーマーとなれる

本当にうらやましいな~と 憧れ&尊敬の目で見てました
こういう身一つ +小道具一つで 何か表現できる人って凄くうらやましい
パフォーマンス系 音楽系 スポーツ系 アート系 etc・・・
こんど生まれ変わったら そういう才能がある人 才能のある人に
生まれたいな~と こういう風景を見るといつも思う 

中盤あたりからは マイケルの存在感がぐんぐんと増してきて
エンディングでは 神がかってたような気がしたなぁ・・・
エンドクレジットの”HUMAN NATURE"では 
ぶわーっと何故か涙が湧いてきてしまった

無垢でピュアなマイケルに当てられたのか
見終わったあと 何故か浄化されたような気分になりました

人間 無垢である 純粋である というのは凄い武器だな・・・とも

そして やるべきことのある人には 年齢なんて関係ないということ
このマイケルしかり ストーンズしかり 予告やってた永ちゃんしかり 

リハーサル風景をまとめただけなのに 
こういう風に一つのものを作り上げて行く過程は面白く
臨場感たっぷりで よいドキュメントでした!

マイケルに抵抗があっても 
音楽好き&ショービジネスもん好きは これは映画館で見るべき

今日の映画:80点

私の好きなマイケルの曲は・・・
Rock With You / Youtube
Human Nature / Youtube
P.Y.T. / Youtube  です

*あのミョーに気になったカッコ可愛い女性ギタリストは 
オリアンティ・パナガリス オーストラリア出身の弱冠24歳

なのに 凄腕らしく プリンスやスティーヴ・ヴァイや
ジェフ・ベックやサンタナと共演してるような凄い人らしい 
なんと!殿下とも! そして 私も好きだったギタリスト
ヴァイ様とも共演してたなんて・・・!
エディ・ヴァン・ヘイレンやスラッシュのパートを楽々
弾いてたもんな~ そういう香りが漂ってたはずだと納得
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by acine | 2009-11-11 16:07 | Estados Unidos 米映画 | Comments(21)
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一言  楽しかった!

NYでの彼らのライヴを 
マーティン・スコセッシが撮ったこの映画
詳しく:goo映画

何せビックリしたのは ミック・ジャガーを始め
10、20代の頃と全然体型変わってないんじゃないか?!
と思わせるその体型と そのアクティブなステージング!

確かに 顔には深く皺が刻まれてるけれど
その皺さえ 勲章のように思えるし 
皺? それがどうした?! と思わせるような 
ステージから繰り出される カッコよすぎる音の数々!

私は 曲も有名どころしか知らないけど
彼らのバンドとしての魅力は若い頃より
今の彼らの方が上なんではないだろうか?

人間 歳は関係ない やるべきことさえあれば
60過ぎたって こんな風にバリバリの現役でいられるんだな~

こんな60代半ばは世界中探しても絶対いない!

ミック・ジャガーのアクティブなステージング
細くてしなやかな体 華がある彼の一挙手一動に目が釘付け 
そして なんとも張りのある声で歌えること!

キース・リチャーズの永遠不良少年的キャラクターと味のあるギター
ロン・ウッドのこれまた少年っぽさを残した永遠のギター少年っぷり
ギター二人のミュージシャンっぽさもとてもカッコよく!

チャーリー・ワッツの渋い佇まいと力強いドラム
個人的には一番好みのタイプ なんと渋くてカッコいいことよ!

なんてカッコいい カッコよすぎる 60代なんだ!

ビーコンシアターという 小ぶりな会場で
臨場感たっぷりで 自分もその場にいるかのように
ライヴを堪能しました 酔わせてもらいました

生ストーンズは見たことないけど これは見て絶対損はないなぁ
こんなライヴ見れたら 明日死んでも価値はあるなぁ・・・ と思った
もと大のロック好き 大の洋楽好きだった私でありました 

間に挟まれる 昔の若い若い彼ら
確かに若くて 無鉄砲だけど 今の彼らの方が
人間&ミュージシャンとして 絶対的に魅力があると思う

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ホント 人間歳じゃない
生き方 生き様が そのまんま 姿・形・やることに現れるな~
そして そのプロフェッショナルぶり!
あの歳で若い頃とまったく同じことをやるのは
目に見えない努力も一杯ありそうだし・・・
でも あの自然体と あのプロ根性!

タルんだ生活してたら このライヴ思い出して
自分も体も絞らねば・・・!と きっと思うことでしょう 

ついでに言うと 彼らよりまだ年上のバディ・ガイ
これまたスゴいミュージシャンで あのギター!あの声!
ストーンズ負けてました(笑)

淀川長治似のマーティン・スコセッシも
冒頭の騒ぎには 一抹の心配を覚えたけど
ライヴシーンはさすが! 安心して見れました
しかし ストーンズのメンバーとスコセッシが
同年代とは これまた驚き!

うーん スゴいもの見せてもらいました 
そして聞かせてもらいました カッコよかった!

個人的には ”シャタード” ”ブラウン・シュガー”がよかったです

今日の映画:80点
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by acine | 2009-01-30 10:20 | Estados Unidos 米映画 | Comments(6)
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ビートルズの曲で彩られたミュージカル映画

いやー これは凄く面白かった!

まるで 全編 音楽と色彩の大・大・大洪水!!!

そして 監督ジュリー・テイモアの持つ 
奇想天外で底知れないアイディアの玉手箱 
凄い・・・!としか言いようがありません

タイタスでビックリ 特にあのラヴィニアのシーンには度肝を抜かれましたが・・・

映画を見てるとは思えないような 不思議な奥行き感 
的確で超強力 圧巻のプレゼン力には 感嘆するしかない!という感じ

チャン・イーモウとはタイプ違うけど この人もある意味 
鬼のようなこだわり・・・かも だけどこれは勉強して覚えれる
レベルじゃない この人桁違いの天才肌の人のような気がする

ナイーブで個性豊かなキャストたちの演技と歌も凄くよくて・・・

こんな夢なら醒めたくない・・・という感じの映画でした
詳しくは・・・東京美術通信

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さすがに ビートルズ世代ではないし 全盛期も知らない
だけども 半分以上が聞いたことある曲だし これ誰々がカバーしてたなぁ・・・
なんて きっと音楽好きには 楽しくてしょうがない内容ではないかしら?
この曲って こんなことを唄ってたんだ・・・と その辺りも初めて知ったり・・・

ドラマにピッタリな曲の選曲で どれも印象的だったけど
ソウルフルな”レット・イット・ビー”かな?
黒人の人たちが関わるとこれまた渋くて すごくソウルフルでよいんだなぁ

あと 思わず ヒザをポンっ!と叩きたくなる 奇想天外な演出!
いやー このアイディアたち どれもこれも凄い 
この監督の頭のどうなってるんだろう?!

ボーリング場のシーンしかり 徴兵検査のシーンしかり
ストロベリーのシーンしかり 病院のシーンしかり

凡人じゃあ そのカケラも考え付かないような 
意外性のあるドンピシャの演出ぶりに 拍手喝采!という感じ

私が もしもミュージシャンだったら 
彼女にプロモーションフィルムを作ってもらいたい・・!

そして 音楽&ミュージカル映画の衣を着つつ 
ラブストーリーであり 社会映画でもあり そのバランスがまた絶妙
戦争をする国 徴兵制のある国 アメリカ
そして イギリスで育った人間と アメリカで育った人間の意識の違い

シビアな部分も入れた夢物語なんだけど 
登場人物たちの体温を感じることが出来るのも映画としても合格

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純粋で飄々とした リバプール生まれのジュード
演じるジム・スタージェスは いかにもイギリスの若い子な風貌で
恋する眼差しが凄くいい感じだった なんとなく歌声はちょっとユアン系かも・・・

そして いかにもアメリカーンなお嬢様ルーシーを演じる 
エヴァン・レイチェル・ウッド 将来肉厚にならないといいけどなぁ・・・と
いらぬ心配をしつつ 彼女の演技も歌もしっかりしてて上手かった
この人 マリリン・マンソンのGFなのね 凄いお嬢さんだ(笑)

そして ルーシーの兄マックス役のジョー・アンダーソン
ちょっとカート・コバーン風の印象的な顔つきで ジュードとルーシーを見守り
嫌々ながら戦場へ行く・・・ なーんと コントロールにも出てた彼だった・・・

そして なんともカッコいい女っぷりの歌手のセディ 
渋くてカッコいい黒人ギタリストのジョジョ
東洋系のあの女の子も 皆とても印象的だったなぁ

ついでにいうと あの皆で暮らしてたNYのボロアパートもフンイキあったし
彼らの格好(ファッション)も凄くお洒落で見てるのが楽しかった!

そして もしかしてと思っていた ドクター・ロバートはやっぱりボノで
エンディングテーマも彼だった あと 唄うホームレスがジョー・コッカーだったり 
踊る看護婦がサルマ・ハエックだったり 意外と豪華な人が紛れ込んでいた

こんな総天然色&音楽が溢れた夢をずっと見れたら
楽しいだろうなぁ・・・という映画でした

今日の映画:84点
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by acine | 2008-10-14 23:31 | Estados Unidos 米映画 | Comments(2)
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売れっ子子役 フレディ・ハイモア
そして ジョナサン・リース・マイヤーズ ケリー・ラッセルを
主役に据えた音楽感動ものというイメージ 
ジョナサン出るから 見ておかないとね で見ましたが・・・
詳しく:東京美術通信

心で音楽を感じる・・・草原に立つ少年エヴァン(フレディ)
両親も知らず まったく音楽と縁がない生活を養護施設で送るけれど 
彼にはいつも音楽が共存していた・・・という冒頭 
ちょっと強引だけど なかなかいい感じ

そこから 10年以上前のジョナサンと
ケリーの出会いのシーンに時計の針は戻る・・・
クラシックを演奏するケリー ライブハウスでロックを演奏するジョナサン
全く相反する音楽を映像とともにミックスしていく感じはなかなかいいし
掴みはOK!という感じ

謙虚でピュアな少年を演じるひょろっとしたフレディ・ハイモアは
ネバーランドチャーリーとチョコレート工場の頃と比べると 
微妙な年齢(ルックスもちらっと)に さしかかってる気がするけど 
美しい目と自然な存在感 ふわーっとした台詞廻しなど いい感じ

そして 今回はまっとう系な役のジョナサン 毒気はほとんどないものの
ちょいと不安定な感じのヴォーカルもいい感じで ライブシーンもバンバンこなす
そして どこか不幸せな香りが漂うケリー・ラッセルも悪くない

しかし・・・

音楽ものにしたいのか? 
母をたずねて三千里のような 両親を探すストーリーにしたいのか?
子供を搾取する元締めとの擬似親子関係を描きたいのか?
施設を抜け出し ストリートチルドレン~神童物語にしたいのか? 
10年以上たって 一夜限りの忘れられない彼女を探したいのか?
どんな優先順位にしたいのか? 手を広げすぎて どうも核心が薄れがち

そしてストーリー展開も かなり唐突なので
ちょっとそれ 出来すぎじゃない?! 今更?というシーンが 
次々と出てくるので なんとなく醒めた目で眺めてしまうのだ

街の音が音楽に聞こえたり いろんな音が重なって音楽となったり
R&B風ラ・バンバからロックからクラシックまで・・・
様々な音楽を使ったり 意欲はわかるんだけど
それが効果的か?というと あれこれと偶然が重なりすぎる
強引なストーリー展開に これもメインディッシュであるはずの
大音量の音楽が どうもとってつけたように聞こえてしまうのが勿体ない

しかも フレディはいつの間にか 神童になってるし
その経緯も 神童ぶりも かなりわざとらしい・・・
なので 芸達者な子役のフレディも演じさされている感が否めず
監督の指導が過ぎてるような部分も多かった気がする

あとかなり出番の多い (嫌いな)ロビン・ウィリアムスの
オーバーアクト気味演技にも辟易・・・ ! 役柄も凄く嫌な役だったし
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どうも入り込めないまま 見てたけど 一番ほっとしたシーン ↑
初共演のくせに妙に気があってるのはご愛嬌だけど
二人の優しい眼差しがとても良かった

音楽もの&ジョナサンものということで 
ちょっとは期待してたものの どうも・・・な作品に終わってしまった感じ
だけど ジョナサンの歌もかなり聴けたし そういう点では悪くはなかったかな
ただし 舞台がアメリカ・・・ということで いかにもアメリカーンな歌ばかりで
やっぱりジョナサンには毒気と陰影のあるUK系の方がよいな・・・と思った次第

同じ題材で イギリスを舞台に ダニー・ボイルあたりに撮らせたら
こんな風に感動を促しすぎる映画でなく もっともっと面白くなったかも・・・

でも一番悪いのは あの○親ね

今日の映画:73点
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by acine | 2008-06-23 23:00 | Estados Unidos 米映画 | Comments(0)
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イギリスの伝説のバンド 
ジョイ・ディヴィジョンのヴォーカリスト
イアン・カーティスを追ったドキュメント系映画
詳しく:東京美術通信

さすがに その時代は早すぎて 
カヴァーでの ”Love will tear us apart”
そして イアンが23歳で亡くなったあとのバンド
ニュー・オーダーの曲をチラっと知ってる位だけど・・・

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予告を見て これはよさそう!という予感がバッチリ当っていた

伝説の悲劇のミュージシャンを追う 音楽映画の中でも
ドキュメント系としても シンプルに映画として見ても
クオリティの高さが素晴らしい すごく良かった!

音楽好き 映画好きには きっとグっとくる映画だと思う
バンドをよく知らなくても イアンの生きていた時代に
自分も同化してるようなシンクロ感があり 
イアンと同じように こっちまで苦悩してしまうようなリアルさ 
正直どっと疲れたけど 疲れる価値のある内容だと思う

フォトグラファーであり 名だたるアーティストやバンドの
様々なプロモーションビデオを手がけてるらしい
アントン・コービンの初監督作らしいが・・・

全編モノクロながら その世界の空気感の素晴らしさったら!

イアンの終焉に向かっての重い世界を描いているけど
その時々の空気感 息詰まるような苦悩 タバコの煙 
音楽映画ならではの高揚感 女 映像&音楽の一体感 

物静かで内部で苦悩するイアンが多くを語らなくても 
彼の表情 佇まい くゆらす煙草の煙 ひょろっとした後姿
苦悩する人間から生み出される歌詞 危うさと神々しさ
その映像と音楽が 彼の揺らぐ心を 存分に写し出していた

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とにかく イアン役を演じた サム・ライリーが素晴らしかった!!!

大きな目とひょろっとした長身で 繊細で 何かに憑りつかれたかの
ような独特のステージング 真摯に自然にイアンになりきっていた感じ

憂いのある少年時代 そして若くして結婚し父親になり
バンドも徐々にメジャーになる中で 妻との不和 
美しいアニックとの不倫 病気(てんかん)の発覚と発作に見舞われ
家庭・恋愛・バンド・病気 板ばさみになり自己嫌悪に陥り
一人ところん苦悩し 周りの人間も悩ませるのだけど

その苦悩ぶりが 余りにも見ていて 痛々しくて
無事 彼の終着点はあるのだろうか・・・?と 
自分をコントロールできず 段々と追い詰められていく彼を
見ながら こっちまで一緒に追い詰められそうになる位 

よい結末が 待っていないのはわかっていても
彼の存在に目が釘付けになってしまい とにかく素晴らしかった!

この役 ジュード・ロウ、イライジャ・ウッド、キリアン・マーフィなども
候補だったらしいけど すっかり顔が出回ってる俳優より
新鮮なサム・ライリーで 大正解だったと思う
イギリスの若い俳優はほんとに凄いね 地に足が着いている

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そして イアンから失敗した結婚と言われ 裏切られつつも 
なかなか離れられない妻を演じた サマンサ・モートンも適役

最近あっちやこっちやでやたらと顔を見るサマンサ・モートンだけど 
今回は妙に太いというか ゴツい体格が気になって 
繊細そうなイアンと結婚するティーンエイジャーにはかなり無理が
あるんじゃない?と思わせるようなどすこい振りで???だったけど 
バンドがメジャーになるにつれ 家からも自分からも離れていく
ミュージシャンの夫をつなぎとめられない妻役にはピッタリだった

彼女の気持ちはわかるけど そうでなくても女の子に取巻かれる
旦那がいたら あんなどすこいのままでオバさんくさかったらダメでしょ~!!!
登り調子の旦那がいるのに 自分はまったく変わらず 垢抜けないまま 
単に夫を信じて 私は妻よ!とあぐらをかいていては 
そりゃ旦那に逃げられるよ・・・という痛々しい役を 見事に演じてたのは凄い

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そして そんなどすこいな妻と家庭に悩む イアンの心にすーっと入り込んだ
ベルギー人のコケティッシュなアニークを演じたアレクサンドラ・マリア・ララ
彼女がもう凄く可愛かった! いかにもミュージシャンの心をつかみそうな
ルックスと雰囲気 素人くささを残し 洗練もされた 絶妙なさじ加減の女
ルーマニア人の女優らしいけど 個人的にはすっごく好みのべっぴんさんだったな~
サマンサほっといて 彼女に走るのが納得のこれまた適役だった

しかし 奥さんと本当に別れたいのか そうでないのか
イアンの心は既に決まってるくせに 奥さんとなかなか別れることが出来ない
延々見せる優柔不断さも これまた女二人を不安に陥れるのは ホントは酷いもんだ
嫌々家に帰ってきながら 奥さんに別れると宣言して 出かけた矢先に
アニークが待っていたり・・・どっちかが気性の激しい女だったら
絶対修羅場になりそうな感じ 若い&ミュージシャンだからってあれはイカンよ
あとで思い返せば 悶々とした三角関係だったなぁ

そして その他キャストの面 バンドのメンバー うさんくさいマネージャー 
マネージャーから降格した用心棒たち 基本的には悪い人間はいなくて
皆 適材適所で バッチリハマっていた

思ってた以上に ジョイ・ディヴィジョンの音楽もよかったので
またCDも聞いてみようかな~と思ったりして

それにしても 凄くいい音楽映画だった! 
静かで暗くて重くて 繊細で強烈!

今日の映画:84点

ニュー・オーダー絡みの映画:24アワー・パーティ・ピープル
公開時に見て これも雰囲気モンで悪くないけど
今回の方が 映画としてはぐっと上
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by acine | 2008-05-20 22:54 | Inglaterra イギリス映画 | Comments(2)
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北インドに起源を持ち 11世紀から全世界へ散らばったジプシー(ロマ)
彼らの生活や生き方と音楽 その土地毎に特色のある音楽の数々

インド、ルーマニア、マケドニア、スペイン
4つの国の5つのバンドのアメリカツアー”ジプシー・キャラバン”
そして彼らの国での生活を織り交ぜながら追うドキュメント映画

音楽(しかもエスニック)、ロード・ムーヴィー、ドキュメント
私の好物がズラリと並んでいるこの素材!
きっと楽しめる!の予感はピッタリ当っていた

国やタイプは違えど 原始的で 訴えかけるこの旋律
トランス状態に陥り 観客席の幼児までが自然に
踊りだした気持ちがよーくわかったりもする・・・
なんともノスタルジックで魅惑的で幻想的な旋律の数々

マケドニアのジプシー・クィーン エスマ
美しい衣装に身を包んだふくよかな体と豊かな歌声 
子供が出来ないので47人の養子を引き取り育てたという彼女
太陽のような笑顔と そのどこまでも広い 痛みを知る心が印象的

そしてこの映画を見ていたら ルーマニアはジプシー音楽の
一大産地というか メッカなんだなぁと 恥ずかしながら知る 
そういえば去年見たトランシルヴァニアもルーマニアが舞台だったな~

耳に残るは君の歌声で 共演してから友人であり 
バンドのファンと語る ジョニー・デップのインタビューも入る 
タラフ・ハイ・ドゥークスの中心人物らしい粋なじい様ミュージシャン
ニコラエ ルーマニアの素朴な自宅でのインタビュー

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”ミュージシャンはモテるんだ”
”この年で一家みんなを食わせてるんだよ”
”ジョニー・デップの家みたいにプールをそのうち作るんだ”
”年をとってから 楽な人生で感謝してる”

なんともウィットがあり 自然体で気取りがなく
音楽を素朴に愛し 演じる姿はなんとも粋
こんな粋なジイさんは 日本には滅多にいないだろう
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブに出てくる ハバナのジイさん同様 
なんともカッコよく それゆえに 終盤でまた泣かせてくれるのよ

地元の才能ある少女に授業料を出して音楽を勉強させたり
音楽で成功した分 何かを社会に還元したい
貧困から脱出するためには 子供に教育をつけてやりたい
とか 彼らの考えることは凄くまっとうだ

流浪の民ゆえ 迫害され 疎まれ 就きたい職業にも
なかなかつけなかった歴史の中 自然にインドから脈々と
持ってきて 受け継いだ音楽が彼らの大きな財産となり
現地の環境と融合し また個性豊かな音楽を作る・・・ 
財産は持たずとも 原始的な生き方がいいなぁ・・・
遊牧民がルーツ そんなB型の私には 何とも魅力的だった

そして 発祥の地 インドのルーツは同じだけど 
今は各々違う国の人間として 彼らが存在すること
でも 自分達に流れるものは同じ・・・という感覚も 
島国で育った人間には 凄くユニークに思えた

話は戻るが ジプシー音楽のメッカ ルーマニアのバンド
ファンファーラ・チョクルリーア これまた凄いブラスバンドだった
まさにトランス系というか魅惑的 ここのオヤジさんもまたいい味わい
ラスト辺りのあの窓の外の演奏シーン・・・泣けました

そして 個人的にも興味大 スペインのフラメンカ
ロマの言葉は話せなくとも 今風のヨーロッパ的暮らしをしながらも
ロマに生まれてよかった みんなとツアーをして同じものが
流れているのがわかった・・・と語る彼ら 他の音楽と比べると
陰影と静と動の激しさが対照的なスペインのフラメンコも
まさに彼らの影響なくしては成り立たない音楽 
カンタンテ&バイラオーラの肝っ玉母ちゃんも何とも魅力的

そしてまさに本場 インドのバンド マハラジャ
いかにもインド!という衣装に身を包み オリジナリティを
プンプン発するその旋律 世界でもこんな魅力的な旋律は
なかなかないよ・・・と言う通り 唯一無二の旋律
そして 化粧をし 美しく飾り立て 凄いダンスをする
ちょっとおネエ風青年 彼のダンス・フレンドリーさも凄く魅力的だった

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ラスト マケドニアのエスマの言葉

”みんな ロマを見習うべきよ
私たちは戦争を始めたり 国を占領したり 
誰かを迫害したことなんて歴史はない”

そんな彼らの素朴で オリジナリティ溢れる音楽と人間性
一緒にツアーバスに乗ってるかのようなドキュメントはとっても魅力的だった

今日の映画:82点
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by acine | 2008-04-15 23:58 | Estados Unidos 米映画 | Comments(2)
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ダブリンの空の下 清々しさが残る 素朴な音楽映画だった

ストリートミュージシャンをしながら デビューするのを夢見る
決して若くはない男と 花売りや家政婦をしながら暮らしている
チェコ移民の やはりミュージシャンの若い女 
二人の数日間を描いたもの

GFにフラれ 心のよりどころを見つけたい男・・・
女の素性が明かされるにつれ 戸惑いつつも心は止められない

そして 訳ありでダブリンへ暮らす女も 偶然出会い
音楽を通じて近寄ってくる男の想いを感じるようになる・・・

まるでミュージカル?と思えるくらい
音楽やその歌詞で その想い・態度を伝える二人
大胆なようでいて 控えめな二人が さりげなくてとてもいい

それが楽器店でのセッションだったり バスの中だったり
自分の部屋だったり 深夜CDプレイヤーの電池を買いに行った
帰りの危なそうな通りだったり デモを作るスタジオだったり・・・

恋愛なのか友情か? 
音楽映画の衣をまとった 今時珍しいくらいの素朴で繊細な 
心の触れ合うラブストーリーという感じ

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演じた二人はプロのミュージシャン 
いかにもケルトっぽい風貌 そして熱い魂を持ってそうな
グレン・ハンサード 清楚な美しさ・可愛さが光ったチェコ人の
マルケタ・イルグロバがとてもよかった
映画なんだけど ドキュメンタリーを見てるような感じでもあった

ダブリンのストリートを歩く二人のファッションもとてもよかったな~
熊のような風貌で 大らかさを感じる長身のグレン 
スラブ美人のマルケタのメンズの古着のジャケットに
テロテロスカート&タイツ姿が凄く可愛かったなぁ

この二人の歌った曲は 今年アカデミーの歌曲賞を取ったらしい
これまたどれも 素朴でストレートで聴いてて こっぱずかしく
なるような曲もあったけど この映画にはピッタリの曲たちだった

あくまでもスポットは 歌と主人公二人だけど
男と父親の関係 女と母親の関係 銀行での融資のシーン
興味なさげだったのに 彼らの紡ぎだす音に急にノってくるスタジオの
エンジニア そういう周りの人たちの描き方もいい感じだった

ダブリンで出会う アイルランド人とチェコ人
そして 音楽が二人の心を結びつける・・・

手持ちカメラ2台 そして制作費1800万円という小作品
派手さはないけど 後味のいい音楽映画だった

今日の映画:77点

スコットランドやアイルランド ケルト圏行きたいなぁ・・・
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by acine | 2008-03-24 20:53 | Europa  ヨーロッパ映画 | Comments(2)
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’50年代 ボサノヴァの創世記を追う 音楽ドキュメント
や~っと 今頃見ることが出来ました

リオ・デジャネイロの街を舞台に
どんな風にボサノヴァが作られたか?
どんな人たちが関わって生まれたのか?
どんな風にムーブメントとして広がっていったのか?
アメリカのジャズ ラテンのボレロ そしてサンバとの関連性

もっと古い音楽かと思っていたら 意外にもモダン
そんな年数しかまだたってなかったとは驚き

そして 何と言っても 優しげで甘美なそのメロディと世界感!

生き証人たちによって 今もヴィヴィッドに演奏され歌われる歌の数々
よい時間を重ねた老ミュージシャンたちの手から奏でられる音
喉から出てくる声は 一瞬にその場の空気を変える力がある
一瞬にして こっちもその場で直接聴いてるような幸福感!

優しく美しく ストレートにロマンティックな歌詞たち
ポルトガル語の優しい響きとギターの音
どの曲も捨て曲がないくらい いい曲ばかり

なんとも心地いい 至福の2時間強を過ごしました
家にいる時 この映画をエンドレスでずっと流していたい・・・!
そしてBGMとしても最高だろうなぁ・・・と思ってしまう心地よさ

そして クラシックやコール・ポーターが好きだったという
若き日のアントニオ・カルロス・ジョビン
大変ハンサムでその雰囲気も素敵
彼のCD何か買おうかしらん?!

そして フランク・シナトラとの”イパネマの娘”の共演
才能溢れる伊達男が二人 絵になりすぎだった
これまた凄く良くて これまたCDが欲しい

そして 時代の花だったらしい コケティッシュなナラ・レオンも気になるなぁ
 *コール・ポーターを描いた五線譜のラブレター(サントラ大好き!)

同じラテンでも スペイン語圏とはまた違う
独特の優しげな魅力がある ポルトガル語圏
映画もだけど 音楽もなんとも魅力的すぎる ブラジルもの

ボサノヴァじゃないけど 
ついつい カエターノ・ヴェローゾとかマルコス・ヴァーリとか
セルジオ・メンデスとか 手持ちのブラジルもん 聞いております(笑)

今日の映画:82点
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by acine | 2008-01-07 13:46 | Sudamerica  南米映画 | Comments(0)
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土着!音楽!ロードムーヴィー!
そのすべてが大爆発 本能の人 トニー・ガトリフ監督作

前作の 愛より強い旅 も その音楽の強烈さ 
パワフルに旅する登場人物のイカれっぷりアッパレな映画だったけど
今回はまた違う意味で 土着色が強い・・・強すぎる
壊れた心 寒そうな風景に どこか悲しげで
ノスタルジックな音楽が鳴り響く・・・

一体 ここはどこの国なのか・・・? 
言葉も人種も国境もよくわからないトランシルヴァニア(ルーマニア)の地を舞台に
今回はさらにその即興性 作りたいように作った作風が爆発
王家衛も真っ青かと思いきや 意外と計算ちゃんとされてるんじゃない?!
という部分も鼻につかないでもない
(いつの間にかアーシアの衣装が変わってるとか)
だけど そんなことはもうどうでもいいや・・・と思いたくなる
爆弾系浮き草的な登場人物のキョーレツさはこれまた凄い

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前作のネエちゃんも イカレっぷり炸裂だったけど
今回はイカレっぷりが はじめから十分期待できる 
アーシア・アルジェントがヒロインなんだから 
こりゃ凄そうだ・・・と思ってたら その通り!

そのなりきりぶりがもうぶっ飛ぶくらい凄い
丸々天然で まるで悪魔か天使か・・・本能のみの女 
その堕落ぶりと正反対の天使のような清らかさも
持ち合わせ こりゃ凄いわ・・・と ただただ感心!

男を追っかけて トランシルヴァニアにやってきた女 ジンガリナ
だけど あっさり突き放され まるで悪魔に取り付かれたかのように
泣き叫び 落ち込み 身重の体で落ちるところまで落ちる・・・
気がつけば あら?ホームレス? 
あれ?いつの間かロマ(ジプシー)の女になっている?!

どこで服を手に入れたのよ? 
あんなに心配してくれてた女友達マリーを ほっぽらかして
アンタ何してんのよ? そんなことするよりフランスか
出身地らしいイタリアへ帰ったほうがいいよ・・・
だけど 取り付かれたかのようにトランシルヴァニアに居ついたジンガリナ
疑問は山のようにあるものの アーシアの存在感が
そんな疑問を 全て帳消しにするパワーを持つ
いやー!凄い! アンタは凄いわ!アーシアちゃん!と素直に感嘆

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とことんやってくれるイカれっぷりも アッパレだけど
この上なく清らかで 天使のような柔らかさと美しさ・・・
そんな相反する部分を持つのが 実は彼女の凄い魅力なんだなぁ 
今回気がついた 単なるイタリアのイカレポンチなネエちゃんでは全くない
今まで見たBモンキー やマリー・アントワネット(こっちは小規模)でも
イカレた役だったけど こんな役ばかりでなく
ちゃんとしたコスチュームものなどで 正統派の役を演じさせても
絶対良さそうだ クセありだけども こんな天性の女優系 私は凄く好きだ

あと感心したのが 冒頭の今風の格好
短いジャケットに膝丈のタイトスカート そしてロングブーツ
そういう普通の格好も さりげなく決まってて すごくお洒落だ
程よい肉付き 長い脚 彼女の体型 すごく好きかも 
アーシアの顔は 私のスペイン語の先生兼友達と似ている
 (彼女は南米の人で ここまでブっ飛んでない・・笑)

そして そんなアーシアに付きまとうのが 
アンタも一体だれよ?!な 風来坊の商売人の男・・・
ビロル・ユーネル トルコの俳優さんらしいが この人が
もうヨレヨレの服着て 何週間もシャワーを浴びてないらしいのに
そんなやさぐれたわびしい姿が 異様にスタイリッシュでカッコいい
ホームレス寸前なのに 何ともカッコいい・・・という不思議な男

しかも 闇商売系で 生活能力なさそうなのに 異様に何でもできる!
電線から電気を引き シャンデリア(何故?だけど)を点ける
車のボンネットの上で 素手でタマネギやトマトをぶっつぶし
かいがいしく料理を作る 栓抜きがなくともビール瓶を開ける
ヒーリングストーンで傷を治す 古ぼけたベンツのワゴンが家代わり
人っ子一人いなさそうな 雪嵐の中でも ちゃんと人を見つける
意外や意外 どんな所でも生きていけそうな 超サバイバルな男
でも 無駄なこともけっこうやっている アンタいくつよ?な子供ぽさも
このキャラクターの色付 意外性大!で面白かった

個人的には ”愛より強い旅”の方が 道のりも興味ある場所だし
音楽も良かったし 全体的なバランスは こっちの方がいい
サントラが猛烈に欲しい!と思ったのも こっちの方だ

でも この映画のアンバランスさも 妙に気になる
パーフェクトなのが すべていいとは限らないという見本かも
ストーリーなんて あってないようなもんだし・・・ね

単なる ロマ気取りはファッション? アーシアの訳のわからない旅
そして 巻きこまれ男・・・ いや自らついて行ったのか?
結局この映画って何だったの?これ?!
疑問が残るけど その強烈さ ラストのアーシアの表情の素晴らしさ
一気に押し捲って終了!

土着の香り 音楽を強烈にかき鳴らし 民族色濃く
そして・・・旅をする この路線をこんな風に本能むき出し 
こんなタイプの映画で右に出るものはいない監督かもしれない
そして その要求にちゃんと応えるキャスト陣もこれまた凄いな・・・と思う
いつも 監督もキャストも入魂・・・だ

今日の映画:78点
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by acine | 2007-12-17 00:31 | Francia フランス映画 | Comments(10)