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by acine

COCO AVANT CHANEL  ココ・アヴァン・シャネル ’09 フランス

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シャーリー・マクレーンのシャネル映画に続いて
公開されたこの映画  (あと もう1本あるらしい?!)

私 オドレイ・トトゥは どうも苦手でして
シャーリーの方が どっしりと貫禄ありそうだな・・・と
思ったものの 台詞は英語と聞き やっぱり言葉は大事よね
シャネル=フランス やっぱりフランス映画よね・・・
と思いなおし こちらを観賞 

丁度 ヨーロッパ的な映画が見たいな~
美しいものが見たいな~と 思っていたのもあって・・・
詳しく:eiga.com

まだ若いオドレイ・トトゥが主演ということで
この映画は 孤児院での少女時代ほんの少し
そして 下積み&愛人時代のココ・シャネルが中心となる

冒頭の雰囲気ある孤児院のシーン 
少女時代のココの黒い毛糸で編んだ制服(これが凄く可愛い!)
そして成長し 姉役(本当の姉?孤児院での?)のマリー・ジランと
オドレイがフランス語で喋り 場末の酒場でココの歌を歌うだけで
見てる側も一気におフランスへ連れていかれたような気分になり
掴みはOK! 1時間位は夢中になって見てしまう

こまっしゃくれた感じのオドレイの容姿 発する台詞だけでも
やっぱりおフランスだな~(って抽象的だけど)という匂いがプンプン
若くったって妙に考え方も大人で 独特の世界観を持つ
オドレイ演じるココなんである この辺もおフランスくささ満点

ありがちだけど パトロンを見つけ 
その邸宅へ身を寄せ 英国人の男と知りあう・・・

COCO AVANT CHANEL  ココ・アヴァン・シャネル ’09 フランス_e0079992_16123735.jpg


方や 美しい邸宅を持ち 親子ほど歳の違う
    悪い人ではないけど いわゆる金づる系のオヤジ
方や 自分と年の近い魅力的な英国人男 
    しかし 大金持ちの英国娘と結婚間近

結局 ココは一緒にいても 自分を恥じない英国男を
選ぶけど 男は別の女と結婚する それも納得済みで
ココは 誰とも結婚しないと宣言し 一生独身を貫く

この映画 そういうココの下積み時代を中心に描いたもの

終始 ほとんどこ難しい顔したオドレイ演じるココの顔が
輝くのは 英国男と一緒にいる時だけ その瞬間だけは
輝いていて 凄く幸せそうで 可愛くて 物凄く印象に残った
仕事と結婚したようなココにも そういう時間があったということも

正直 シャネルの一生に関しては よく知らないのだけど
若かりし日の悩み多き時代を過ごし 
そしてパリに出て 成功者となる・・・

女は慎ましく・・・
女性が表舞台には まだ出てなかった時代 
世に出ていくために 強い美学と信念を持ち 
そして そんなココを支える男がいた・・・
ある意味 とても現代的な女だったココ

有名になり 英国男と 不倫関係を続ける中 
ふと ”有名人を妻にすることが出来たのに 
炭鉱持ちの英国娘を選んだのね” と言う

終わってみると あっという間で
まるで小説を映像化して 垣間見てるような 
走馬灯のような映画だった

サラーっと流れていった中にも 
フランス映画らしい濃密な空気が漂ってたので 
見ごたえはあったけど いまひとつ 
人間くささはなかったかな?

きっとシャーリー版の方が そういう人間くささや重みはあるかも?
チャンスがあれば そっちも見てみようと思う

英国男を演じた アレッサンドロ・ニボラは ゴール1 2でも
いかがわしい系サッカー選手(笑)を演じてたけど 
この映画では フランス語喋って ヨーロピアンな雰囲気
(でもアメリカ人) だけど英国というよりやっぱり顔からしてイタリア男
この人 エミリー・モーティマーの旦那さんらしい

それにしても 彼女の若かった時代は 
あんな風にゴテゴテ・フリフリが よしとされてた時代なんだな~

COCO AVANT CHANEL  ココ・アヴァン・シャネル ’09 フランス_e0079992_16505612.jpg


なので オドレイが身に纏う シンプルなチェックのワンピース 
メンズもの 皆白でも自分は黒色 ボーダーのシャツ パジャマ姿
そんなシンプルな恰好が オドレイの細い身体によく似合っていた

シャネルが全面的に協力というこの映画
ファッションショーは あれだけ?!という感じだったものの・・・

シャネル=優雅だけどゴテゴテしてるというイメージが
あったけど 意外にも 無駄な装飾をそぎ落として 
彼女独特の美学&美的センスで 必要な装飾だけプラス
というコンセプトだったんだなぁ・・・と気づきました

今日の映画:77点
by acine | 2009-09-23 16:22 | Francia フランス映画