2009年 10月 07日
十萬火急 ファイヤーライン ’97 香港 (WOWOW)

ジョニー・トーの’97年作 劇場未公開作
原題とこのポスターの雰囲気はよーく覚えてるけど
未見の作品でした しかも ラウ・チンワンが主役!!!
これは見なくては~!
今週 WOWOWでは ジョニー・トー特集をしてまして
嬉しいことに 連日 彼の作品を放送してます
特集:香港の鬼才 ジョニー・トーを見よ!
ここんとこ 毎日録画してます
これもタイトル、雰囲気 当時から見覚えのある
1日目のシンチーの映画も (今は亡きアニタ・ムイが奥さん役)
チラっと見たけど 凄くテンポがよくて 映像も綺麗で
整合性ありそうで(笑) シンチーの舌も絶好調っぽくて
面白そうでした また時間のある時に見る予定!
しかし この映画もジョニー・トーだったのか~と驚きでした
そして この映画・・・ 詳しく:WOWOW
ジョニー・トーのスタイリッシュさは かなり影を潜めてて
タッチとしては ブレイキング・ニュース系かな
ただ あそこまでシリアスではなく 最近の美学系でもなく
リアリティやドキュメント感があり 人間ドラマ中心で話が進む
それにしても チンワンが出てきただけで もう嬉しくなります
あの赤黒い肌に ジャガイモのような顔だけど なんとも男前!
造形的に男前な人が男前と呼ばれるだけじゃなく
こういう男気のある男前も十二分に男前!
目元はキリっとしてて 姿勢がよくて 男は喋りすぎない
行動よという感じでね こういう男こそ信頼できそうなタイプだと思う
最近 彼はどこか紅塩と似てるな~と思う私
ギョロっとした目に 静けさを保ち 演技達者なとこも
実直すぎて 不器用な男だと 上司との面接でそう評価される
レスキュー隊のリーダーを演じるのがチンワン
そして 彼が惚れる女に 久方ぶりに見たカルメン・リー
(武と共演してたパラダイスや
シンチーの008以来のよーな気が・・・)
こうして見ると チンワンしかり カルメンしかり
なんとも南方系のルックスなんだな~
浅黒い肌に キリっと濃い顔つき
中華圏南方を通り越して フィリピンとかインドネシアっぽい感じ
やっぱり 香港はアジアの南方だよな~と思う
しかし 皆さん顔立ちが自然で見てて凄く安心する(笑)
そして 消防署にはまだユニオンジャックの旗が
なびいていて まだイギリス時代のあの頃の香港なんだなぁ・・・
Yes, sir とか Sorry, sir とか言う台詞に懐かしさを覚える
消防署の署長に 勝手に ほうなかしん と呼んでいる
アレックス・フォン これまたキリっと男らしいいい男だ
初めて アレックス・フォンいいと思ったかも(笑)
そして 後輩のお父さんに ”天使の涙”で
武のお父さんやってた チャン・マンロッさん (確かこんな名前
だったと思うんだけど)が ほとんど同じルックスで出てて(笑)
あ~ あの頃の映画だな~と思わせる
ヒロインのカルメンは どちらかというとお飾りっぽくて
同じレスキュー隊にいる 仕事か子供かと悩みながら
でも溌剌と 男の同僚たちと たくましく働く
ヒロインの方がぐっと魅力的でした
女を妙に美化しない 等身大でなるべく描こうとしていて
この辺の描き方が ジョニー・トーらしいかも
映画自体は 人間くささも交えた
地に足のついた レスキュー人間ドラマという感じ
CGも(多分)さほど使わず 描ける範囲の実写で
いってるので 等身大でそこそこリアルな感じが逆によかった
ジョニー・トーらしく ストーリーの流れが綺麗で
充実してるので 1時間半の小作品ながら
実際はもっと長い時間見ていたような感じだった
印象的だったシーンは
消防車が出て行く前のチンワンとカルメンのシーン
寡黙なチンワンだからこそ おぉ~!という感じ
そして 無事救出したあと 消防車の放水で皆で水浴びするシーン
爽やかで後味のいい小作品でした
しかし 映画内の街中の看板あれこれが
馴染みのある漢字というのはホっとするな~(笑)
エンドクレジットもなんとか理解できるし・・・!
今日の映画:77点
チンワンといえば この夏 ”つきせぬ想い”を
久しぶりに見たんだけど 半分残ってるので
続きも見なくちゃー!
by acine
| 2009-10-07 19:43
| Hong Kong 香港映画