2009年 11月 11日
THIS IS IT マイケル・ジャクソン THIS IS IT ’09 アメリカ

もっと早く見ようと思いつつ あれこれに忙殺されていたので
公開3週目にして やっと見ることができました
正直 私はマイケルが特別好きだった過去はないけれど
ジャクソン5やソロの初期の曲は好きです
ただ音楽的にはよくても 途中から人間離れした色物という印象が抜け切れず
全盛期の頃は善玉マイケルより 悪玉プリンスの方が大好きだった私
(私の生涯ベストライヴは未だ殿下! プリンスのライヴを超えるものはなし)
だけど 大好物の音楽もの&ドキュメントだし
ドキュメントとしても出来がいいという噂だったので
見てみよう!と思ってました 詳しく:シネマぴあ
オープニングから マイケルのバックダンサーに選ばれて
ウルウルしてるダンサーたちのコメントから始まり
躍動感あふれるリハーサル風景がテンポよく映し出される・・・
そう この映画はシンプルに言うと
お蔵入りになってしまった KING OF POP こと
マイケル・ジャクソンのロンドン公演のリハーサル風景が
延々続くだけなのだ
なのに そのシンプル極まりない風景が なんとも心地よく
大音量の彼の曲に乗って 気持ちよく 興奮を覚えつつ 進んでいく
まずは 嬉しくってたまらない 力入れて踊ってるバックダンサーたちに
目が奪われる 物凄い数の応募者から選ばれてるだけあって
かなりレベルが高いというか 皆 キレが物凄くいい!
そんな鍛え上げられたダンサーたちの着てる
ストリート系ファッションも凄くカッコよくて ああいう恰好は
こういう人たちにこそ似合うんだな~と深く納得

そして そんなダンサーたちをバックに 程良くリラックスし
時には本番かと見間違うように力を入れて リハーサルするマイケルの
顔は確かに不自然かもしれないけど 50歳にしては
昔とスタイルも変わらず 動きもよく そして 意外にも(失礼)
ちゃんと声もよく出て よく歌えていて 素直に感心
彼の歌声を聞き リハーサル風景を見ていると
物凄く無垢な人なんだなぁ・・・ と感じた
マイケルの曲は途中から 凄く物質文明的音楽という気がしてたけど
意外とそうではなく とてもピュアに聞こえて 単に彼は元は
歌ったり踊ることが好きだっただけ それがたまたま
こんな巨大なショービジネスにつながっただけ・・・という気がしてきた
セットやステージ進行やら もう物凄く凝っていて
リハーサル風景でこうなんだから ホントのステージは一体
どんなのだったんだろう?!と 思える完成度で
このあたり 音楽のプロ マイケルのプロ根性
そして そんなマイケルの元へ集まった人たちの心意気が
十分に見てる側にも伝わってくる
そのステージセットやら効果やら ステージで流されるフイルムやら
そのフイルムのために踊るダンサーやら CG効果やら
その風景を見るだけで もう物凄いレベルのもので圧倒される
彼ほどの大スターになると もう何もかもが凄すぎてビックリ
リハーサルであれ その片鱗はまざまざと見れた感じ
クォリティの高いものを見聞きするのは本当に楽しい!
リハーサルでこんなに凄いんだから 一体 本番では
どうだったんだろう?! お蔵入りとなってしまったロンドン公演
マイケルがあんなことになり 彼と仕事が出来ると
晴々した顔で 各々自慢のパフォーマンスで参加
してた人たちはどんなに悲しかったことだろうか・・・と思う
ダンサーたち ミュージシャンたち バックシンガーたち
皆とてもいい顔&パフォーマンスをしていて
カッコいい男性ダンサーたち 渋いミュージシャンたち
バッキング・ヴォーカルの女性 ダンサーの女性も素敵だったけど・・・
個人的にはブロンドのギタリストの女の子が印象的だった
自分が彼のステージに参加できるものなら
あんなガールズギタリストが可愛くてカッコいいよな~!素敵!
と 年甲斐もなく ちょっと憧れ目線で見てました
この辺 元ロック好き・元HR好きの血が騒ぐという感じで(笑)
あと マイケルが一人ステージで歌ってる時
まるでファン状態で声援を送ったり 曲に合わせて手を振る
ダンサーズやスタッフ達の姿も凄くよかったなぁ

マイケルを始め この映画に出てる人たち
皆 身一つ 楽器一つで パフォーマーとなれる
本当にうらやましいな~と 憧れ&尊敬の目で見てました
こういう身一つ +小道具一つで 何か表現できる人って凄くうらやましい
パフォーマンス系 音楽系 スポーツ系 アート系 etc・・・
こんど生まれ変わったら そういう才能がある人 才能のある人に
生まれたいな~と こういう風景を見るといつも思う
中盤あたりからは マイケルの存在感がぐんぐんと増してきて
エンディングでは 神がかってたような気がしたなぁ・・・
エンドクレジットの”HUMAN NATURE"では
ぶわーっと何故か涙が湧いてきてしまった
無垢でピュアなマイケルに当てられたのか
見終わったあと 何故か浄化されたような気分になりました
人間 無垢である 純粋である というのは凄い武器だな・・・とも
そして やるべきことのある人には 年齢なんて関係ないということ
このマイケルしかり ストーンズしかり 予告やってた永ちゃんしかり
リハーサル風景をまとめただけなのに
こういう風に一つのものを作り上げて行く過程は面白く
臨場感たっぷりで よいドキュメントでした!
マイケルに抵抗があっても
音楽好き&ショービジネスもん好きは これは映画館で見るべき
今日の映画:80点
私の好きなマイケルの曲は・・・
Rock With You / Youtube
Human Nature / Youtube
P.Y.T. / Youtube です
*あのミョーに気になったカッコ可愛い女性ギタリストは
オリアンティ・パナガリス オーストラリア出身の弱冠24歳
なのに 凄腕らしく プリンスやスティーヴ・ヴァイや
ジェフ・ベックやサンタナと共演してるような凄い人らしい
なんと!殿下とも! そして 私も好きだったギタリスト
ヴァイ様とも共演してたなんて・・・!
エディ・ヴァン・ヘイレンやスラッシュのパートを楽々
弾いてたもんな~ そういう香りが漂ってたはずだと納得
by acine
| 2009-11-11 16:07
| Estados Unidos 米映画