2010年 07月 28日
The Life Before Her Eyes ダイアナの選択 ’07 アメリカ (WOWOW)

蜷川実花の写真か LOMO(トイカメラ)で撮ったような
極彩色の花々が 風に揺れるオープニング
平和で美しい風景なのに どこか不穏で安定感のなさを感じる
この映画 アメリカの田舎町の女子高生が
学校での銃乱射事件に巻き込まれ トイレに居合わせた
自分か親友 犯人がどちらか一人を殺すと言った
二人に銃口を向けて さぁどうする? その結末は・・・
という内容のみ知っていて 公開時も気になってた
映画だったけど 見れずじまいでした
詳しく:映画.com

優しい大学教授の夫と 多少 学校で問題ありだけど
可愛い娘に囲まれ 幸せに暮らす高校講師の30代のダイアナ
演じるのはユマ・サーマン 写真だけみるとゴツい・イカついという
イメージあったけれど 動くとさほどイカつい感じはしなくて
事件を思い出し あれこれの不安感に苛まれる役にはよく合ってたと思う
そんなユマ演じる 30代のダイアナと
キラキラとまばゆいばかりの10代のダイアナを
演じるのが エヴァン・レイチェル・ウッド
私は彼女の映画&演技 今まで見た映画の中では
外れなしで 個人的に 彼女の評価高いです
綺麗だし 個性的だし 華があるし 何色にも染まる
演技力もあるし エヴァン 好みの女優です

今回もエヴァンはキラキラしてて
この映画のハスッパだけど 透明感があって 芯があって
10代の移ろいやすい 美しいヒロインにピッタリ
田舎町にいたら すごく目立つタイプじゃないかと思うけど
この辺 ほどよく引き算の演技で バランス取りが上手い
そんなダイアナと仲良くなるのが 教会に通う真面目な娘
演じるのはエバ・アムーリ スーザン・サランドンの娘さんだそうで
目がパッチリしてるところとかはよく似てる
彼女も控え目だけどいい演技だった
全く違うタイプなので ウマがあって
どこか反発しつつも いろいろと話がし合える
仲のよいキラキラと若さが眩しい二人
そんな二人がある日 事件に巻き込まれ・・・
その記憶が30代のダイアナにも甦り
過去と今を行ったり来たりするストーリー
そんな悲惨な過去を思い出しては
良心の呵責に苛まれる 30代のユマ演じるダイアナ
そして そんなことになろうとは知らず
どこか投げやりながら 青春を謳歌する
キラキラした10代のエヴァン演じるダイアナ
エンディング近く
自分が予想していてた内容と どこか接点が違ってきて
つじつまが合わなくなってきて えぇ~? どういうこと?!
という不可解な点が 鈍い私にもさすがに気になりだし
銃を向けられ 手をつないで 震えていた二人
その手をパっと離す瞬間が なんとも悲しくて・・・
そして エンディング・・・
えぇ~?!
えぇ~? ってことは ・・・・だったの~?! ?!
訳わからないまま終わってしまいました!
あとは見て・・・としか言いようがないんだけど
どうもあとで あちこち見ると そういうことだったのか・・・と
真相がわかったような わかってないような・・・
というわけで
エンディングがまったくわからないままで (気付かないまま)
終わったので 評価が難しい映画になってしまったけど
はりめぐらされた伏線に気がついた人には
そういうことか的な映画になったんじゃないかと思います
それまでのエヴァンやユマの演技
どこか不安定な現在 そしてキラキラとした過去
女優陣の演技 不穏でサスペンスフルなフラッシュバックなど
とてもよかったんだけど 最後で置いてけぼりくらったので
今日の映画:70点
by acine
| 2010-07-28 18:43
| Estados Unidos 米映画