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by acine

緑が眩しくほろ苦い  かげろう  ’03 フランス (スカパー)

緑が眩しくほろ苦い   かげろう  ’03 フランス (スカパー)_e0079992_7354542.jpg
公開時に気になってたけど 見損ねてた映画
スカパーにて鑑賞 公式HP

第二次世界大戦中 ナチスドイツの戦火を逃れるため パリを離れた未亡人と
田舎で出会った謎めいた少年とのひと夏の物語

アンドレ・テシネ監督
エマニュエル・べアール ギャスパー・ウリエル主演

ヨーロッパ映画らしい 静かで落ち着いたのドラマ
フランス映画らしく みんな講釈タレ 子供まで大人並に語る語る
静かな人間ドラマ ほろ苦さ ノスタルジックさが漂い
フランスの田舎の緑が とても印象的な映画

淡々とした地味な作りで あくまでも人間が主体
セリフがきっちり練られているので セリフ・顔だけで状況を即感じることが出来る
そして ヨーロッパ映画らしく 見る人それぞれがこれから進む物語を
想像することができる余白もある まるで小説を読んでるような作り

エマニュエルは しっとりとした 2人の子供を持つ未亡人
コケティッシュで かつ落ち着いた大人の女がよく似合っていた 上手い
ギャスパーは 少年っぽい顔と体に似合わない低い声が魅力的

こういう主人公二人の片方がミスキャストだったり 気に入らないと
段々入り込めなくなるけど この二人は何故そうなるのかが納得の二人
淡々とした映画の中でも 困惑 疑惑 高まる感情などを
自然に感じることができる
そんな静かな映画なので 背景の田舎の緑が 
あまりにも 目に眩しくて目に染みる そして結末は?

公開当時話題になったラブシーン:写真 
へぇ~そうだったのか?という展開 ここばかりl強調してた宣伝方法はどうなのよ?
そのシーンの中には なぜ少年は過去を語りたがらなかったかのヒントも

未亡人と若い男の子の単なる不倫映画ではなく
小説を読んでるような映画だけど そういうダークな時代
あちこちで起こりえた話かも?と思わせるリアルさ
画面から漂う 文芸的なノスタルジックな雰囲気もいい
ただあんな子が寄ってくるには エマニュアル並の美貌と色気は必要ね!

今日の映画 75点 

同監督の 野生の葦 も瑞々しくノスタルジックな映画だった
by acine | 2005-10-06 19:57 | Francia フランス映画