2010年 08月 25日
虎度門 喝采の扉 ’96 香港 (スカパー)

これも無料開放デー録画分
この映画は いつだったか
丁度 香港旅行してる時に 公開されていたけど
他にも見たい映画があったので 見れずじまい
その後 日本で劇場公開された時に見ました
その時以来 ものすごく久しぶりに観賞
スー・チーじゃなくて 同じ漢字のシュウ・ケイ監督作
ジョセフィン・シャオ レイ・チーホン アニタ・ユン
デビッド・ウー ダニエル・チャン などこれまた懐かしい面々
冒頭のクレジットには助監督(だったと思う)で
フルーツ・チャンの名もあって おぉ~そうだったんだと驚いた
これまた香港映画の王道で 決して派手さはなく
普通に生きる人たちの姿を描いたもの・・・
詳しく:MATV
そんな中 いかにも香港らしいところは
ジョセフィンの仕事が広東オペラの男役だということ
広東オペラ・・・
香港映画見てると ちょくちょく出てきて
一度生を見てみたい 普通の服着てる街角のでも
いいからと思ってたけど 未だ一度も見れずじまいのまま
今もあんな風に下町で演ってるのかな~?!
”女人四十”でも そのしっかりと芯が通った女性が
ピッタリだった いい意味で風格も貫禄もあるジョセフィン
家族でオーストラリアへ移住するため (これも
当時の映画ならでは・・・) 仕事を引退する予定の彼女
弟子として 行動を共にするようになるのが アニタ・ユン
そんなところへ現れた アニタのBFであり
手放した実の息子であるダニエル・チャン
いかにもこの時代ならではのキャスティングで
二人ともほんと若くて可愛いんだよなぁ
そして 同業者として ジョセフィンを見守る団員仲間に
すっかり当時 額の両端がもげ上がっている レイ・チーホン
額がそうでも 彼はやはり端正だ (確か彼はクォーター
ではなかったっけ?) そしていい人なんだわ
物語自体は そんな広東オペラと彼女の私生活を舞台に
ジョセフィンの凛とした存在感 そして 虎度門
(舞台との境界)を通り 普通の女に戻る普段の彼女
その辺りを淡々と描く映画なんだけども・・・
終盤
母とは名乗り出れないけれど
あれこれ世話を焼き あれこれ買ってやり
息子を見つめる視線が美しくキラキラして
息子に対する愛情をどうにも抑えきれない母ジョセフィン
そして 夜の舞台にいる 彼女と話をした後
レイ・チーホンが向ける 寂しげで慈愛に満ちた視線
これって チーホンが父親だったということ?!
と思わせるドキっとするシーンでした (多分そーよね?)
この辺りの 印象的なシーンだけでも
久しぶりにまた見てよかったなぁ・・・と思えました
日本の大友良英さんによる音楽も
確かにしっかりと聞き覚えのある印象的なものだった
派手さは全くないものの
今は亡き旧き良き時代の香港小市民映画
今日の映画:78点
って 広東オペラではなくて 京劇系で 北京語の曲
あのシャンシャンという音と あの独特の口上(唄いまわし)
見てると 共通項が確実にあって つい↓ を思い出してしまいました
レスリー・チャンの”覇王別姫”の主題曲
これ聞いてると ほんと切ないです・・・ あぁ・・・
そんな映画 ”覇王別姫”に インスパイアされて作られた
ワン・リーホンのこの曲 ↓ 口上の部分は
”覇王別姫”で 実際口上してた人らしい
蓋世英雄/王力宏 Youtube
*音出るので注意! UPできないので リンクのみ
この温故知新かつ 超ハイブリッドな中華曲
このアルバムが出た年の私のベストトラックはこの曲でした
大好きだったんですよね~! この曲
そーいえば この中華オペラ系2曲
レスリーもリーホンもコンサートにて 生で聞いてました
レスリー@香港の時は 北京から京劇の子供たちが来ていて
この曲の時 パフォーマンスしてたよなぁと遠い目
中華オペラ 何故か癖になる 唄いまわしというか
節回しというか 台詞廻しというか これまた様式美だよなぁ
by acine
| 2010-08-25 21:53
| Hong Kong 香港映画