2011年 07月 13日
Los amantes del Círculo Polar / ANA+OTTO アナとオットー ’98 スペイン (DVD) (2回目)

マイカルト映画の一つ
”アナとオットー”が念願のDVD化!
どうしても手元に置いておきたくて 買っちゃいました
久しぶりに見たけれど こんな季節にピッタリの
ひんやりとして涼しげで ほどよくウォームなこの映画
やっぱり 買ってよかった~!と思いました
詳しく:Amazon 1回目感想

スペイン北部とフィンランドの北極圏
そして アナとオットー 二人を取りまく環境
ひとたちが ぐるぐると 輪になって つながっていて
平和で幸せな時もあれば
何故か 離れないといけない時もあって
まるで 寓話のように ふわふわと漂う
その クールでウォームな世界観の
さじ加減が絶妙だと思う この映画
森の中で走る 木にひっかかる人間
紙飛行機 メモ用紙 写真 ドア 窓
スペイン人 ドイツ人 フィンランド
映画の中のモチーフたちも あちこちで
登場したり すれ違ったり また出会ったり・・・
なんとも詩的な映画だと思う

前からでも後ろからでもスペルが同じ名前の
アナ オットー の視点から描かれる
まるで プライベート回想のような映画なんだけど
決して退屈ではなく じっくり見入ってしまう
子供時代 父を亡くしたアナが
頼りにすることにしたオットー
少年時代 一緒に家に住むことになり
キラキラとヴィヴィッドに描かれる恋心
大人になり より離れられない気持ちを持ちながらも
離れてしまい でもお互いにいつも
気をかけている 忘れられない・・・
だからこそ そんな二人が フィンランドで
静かな余韻を残す エンディング・・・
静かで美しい いい映画だと思う
二人と親たちが過ごした家が まるで人間のように
その時々で 生き生きとしてたり ちょっと寂しげだったり
その家と人間の描き方もさりげなく 共存してていい
個人的にこの家・・・すごく好み!

そして フェレ・マルティネスとナイワ・ニムリがいい!
子供時代&少年時代の役者もすごくいい!
今回見て思ったのは 映画によって
ガラっとイメージ変わる フェレの美青年ぶり
(若かりし頃のエリック・マーティンと似てると思った)
そして ハッキリ顔の個性派美人の
ナイワの喋り方とその声! 生まれ変われるなら
私はナイワかシャルロット・ゲンズブールのような
喋り方と声が欲しい・・・!
柔らかくて本当に心地いいんだもの
スペイン映画 常に思うことだけど
地に足が着いていて 落ち着きがあるんだよなぁ
というわけで マイナー作ゆえ
何のこっちゃ?な感想で 失礼しました
決して派手さはないけど
どこか 何故か 心に残る映画なんです
縁がないと思ってた フィンランド
今年 友達が嫁入りしまして あっちに住むようになりました
この映画に出てくる 彼の地の風景見ながら
○○さんも こんな中で暮らしてるんだな~
そーいえば バカンスで行ったという
北極圏の写真も送ってくれたよなぁ・・・
なんて 遠く離れたところに住む友達を想いつつ・・・
今日の映画:80点
by acine
| 2011-07-13 21:43
| España スペイン映画