2006年 03月 29日
霍元甲 Fearless '05 香港・アメリカ

日本タイトル SPIRIT とはあえて書きません ささやかな抵抗
リー・リンチェイが 最後のアクション映画にするということで 出演したこの映画
正直 リンチェイの映画をちゃんと見たことあるのは
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ / 天地大乱 ロミオ・マスト・ダイ HERO位
※ただし HEROは○ホみたいにリピーターした
あとは 少林寺やブラックマスクや冒険王(?金城武、チャーリー・ヤン共演)をチラ見程度
HEROのラストシーンでの顔など 歳を取るにつれ
磨きぬかれた技と共に 役者としても幅が出てきたんだろうと感じさせる演技だった
前評判&ジェイとのコラボで楽しみにしていたら あの主題歌差し替え事件!
香港で早速売ってたDVD買おうか? それとも日本で見る?
いろいろ迷ったけど DVDは買わずに やっぱり見に行った
ロニー・ユー監督の作品としては
レスリーの白髪魔女伝や夜半歌聲以来(どちらも好きな映画)
ストーリーは 大変わかりやすい
リンチェイ演じる 武術家 霍元甲(フォ・ユァンジャ)の
成功 挫折 復活 終焉を描いている
前半の血気盛んなリンチェイはまるで ジェイのコンサートの
あのハイテンションなまんまの雰囲気で 雰囲気にピッタリ合ってる
前半のカンフー達人同士の戦いは本当に見がいがある
正直カンフーに関しては全く詳しくないけれど 素人目に見ても
小柄な体を駆使しての技は 本当に美しく芸術的で凄い
そして倒した相手の家族に復讐され 家族を殺され
世捨て人のように田舎にこもるシーンは癒しであり復活に向かう時間
田舎の風景が本当に美しい 中国は本当にいろんな風景があるんだなぁ
そして 復活し中村獅童と戦うシーンで 思わぬアクシデントが起こるのだけど
リンチェイがこんな終焉を迎えるのには ちょっとビックリ
何となく ヒーローは死なない リンチェイも死なない なんてイメージがあったから
こういう順風満帆で終わらないところに リンチェイのこだわりを逆に感じる
中村獅童は思いのほか存在感があって スクリーン映えはしていた
アクションがいかにもスタントなのと 日本語のセリフがあれ?!
上手くないのに ちょっとビックり ただかなりの儲け役
日本人の描き方も単なる悪者に終わってないのが 後味もいい
エンドクレジット見てたら 中村獅童の衣装はワダエミさんだったのね

救いのあるラストシーン
そして本来なら この映画の世界を体現してる
ジェイの霍元甲のはず
ipod持参で 本来の主題歌を聞きました
でも大音量の”罪”が邪魔をする
映画は音楽・主題歌とも密接につながっている
何でこんな雰囲気ブチこわすかね 怒!
本当はコレ(音出るので注意!)が流れるのを心待ちにしてたのに
映画タイトルの字体とも一緒じゃない!
こっちが本家!
ということで そのあたりも含めての評価 今日の映画 72点
蟹入り小龍包やふかひれスープのあとに
欲しくもない変な和菓子が 用意されてたような感じ
食べ合わせ悪いわ やっぱり
素人目に見ても 不調和音なのに
プロでありながら 平気でそれを公開するって
どうなのよ? とうっぷん晴らし!
by acine
| 2006-03-29 21:31
| Hong Kong 香港映画