2006年 04月 07日
世界 ’04 日本・フランス・中国

賈樟柯 ジャ・ジャンクーの映画を初めて見た
北京郊外にある テーマパーク”世界公園”
(世界の名所のミニチュア版)を舞台にした物語
踊り子 恋人の警備員 その愛人?
ロシアからの踊り子 寒村から出てきた作業員など
主人公の踊り子小桃を中心に 行き交う人たちの世界を描く
パッとカメラを回すと バチカン エッフェル塔 スフィンクス
NYの摩天楼などが 入ってくるアングルは シンプルだけど面白いし
そこで働く人たちの広くて狭い世界公園の描き方の着眼点はいい
垢抜けない主人公達 華やかなステージと裏腹の劇的でない現実
テーマはいいし 北京ならずとも 世界のどこの街に
置き換えても ありそうな普遍的な日常の風景はとてもいい
ただ ごはん食べた?とか ごはんを食べるシーンが
多いのは とても中華的ともいえる
でもその他は 今のどこの国でも変わらない風景
ただ 全体的に淡々としていて 前日飲みだったせいか 10分ほど居眠り
斬新と思って入れている? アニメーションも空振り気味
華やかなはずのステージも その華やかさが写しきれてないし
(ムーラン・ルージュまでとは言わないけど!)
哀しいかな チープ感が漂う もう少しいいカメラマン使おうよ
逆にパッとしないカメラが狙いなのか?
写し方は今サンくらいだけど
ステージ上には 八頭身のどえらいべっぴんさんが一杯!
なのに あんな写し方とは勿体ない
それにしても こういう人材の豊富さに中国の底力を感じたりして
ラストも どこかでこういうラスト見たよな・・・というオチで
着眼点はいいのに まだ未熟な部分も目立つ
もう少し全体的に 練っていく 見せ方を考えないと
一部の人にしか見てもらえない 映画で終わりそうな感じもする
まだ発展途上中の感が強いかな
ただ今回 日本のオフィス北野(北野武)も
この映画の製作に参加してる辺り
映画人が注目してる監督には間違いなさそう
金返せ~!とは思わなかったので
これからに期待ということで・・・
今日の映画 65点
by acine
| 2006-04-07 21:44
| China 中国映画