2006年 04月 14日
The Libertine リバティーン ’05 イギリス

17世紀のイギリスに実在したらしい
放蕩詩人ロチェスター伯爵の奔放な日々を描く映画
ヨーロッパの香りプンプン 本格派文芸系と思いきや
ジョニー・デップ主演 ジョン・マルコヴィッチ サマンサ・モートン助演
一筋縄ではいかない顔ぶれではないか・・・!
その通り 演技のぶつかり合いが緊張感あってすごくいい
曲者 達者者揃いの 歴史&コスチュームもの
ということで 独特の時間が流れていた
マイケル・ナイマンの音楽も 静かだけどとても印象的だった
これはジョニー・ジョニーの演技が好きな人は必見!
冒頭のモノトーンの ”私を好きにならないでくれ”という
卑猥な言葉も含まれた ジョニーのモノローグで心わしずかみにされる
ジョニー演ずる通称ジョニー(ジョニーがジョニー役というのも初めてでは?)は
どうしようもない奴なんだけど 何とも魅力的 魅惑的
権力 金 色 が氾濫していたこの時代 彼には芸術的才能もあった
40代を迎えたジョニーは 何とも余裕たっぷりにロックに繊細に演じる
こういう映画のこんなジョニーが見たいのよ!という
ジョニー好きの夢を叶えてくれる役かもしれない
好きにならないでくれと言われても きっと誰もの心をわしずかみにしてしまう
ジョニー好きにはたまらない ジョニー色プンプンの濃い退廃的な役柄
だけど 腐っても貴族 端整さも失わないのがジョニーの凄いところ

歴史&コスチュームものって ロックの香りがプンプンする
長髪 グラマラスな洋服 金・酒・男・女 欲望がストレートに渦巻く世界
階級社会故なので 上流世界ではえらいことになっている
女性のドレスだって 胸のあたりなんて えらいセクシーで
これは今の洋服より凄いかもしれない
男性陣もまるでロックバンドのメンバーのような髪型ばかり
それが歴史の香りがプンプンする建物や雰囲気の中で
ドラマが繰り広げられるので おもしろい世界だなと思って見てしまう
王を演じた抑え目ながらこれまた貫禄たっぷりのJ・マルコヴィッチ
女優&愛人を演じるS・モートン 決して美人ではないし
華もないけど 演技で花を咲かせる 本当に上手い!
そして清楚な雰囲気の夫人を演じるロザムンド・パイク 皆適役
ジョニー対この3人のバトルも見もの
そして また最後に唸らされる・・・
映画の好き嫌いは別として(私は好き)
冒頭と最後 ジョニー好きならこのシーンだけでも大満足!
今日の映画 81点
by acine
| 2006-04-14 20:07
| Inglaterra イギリス映画