2006年 04月 26日
三岔口 ディバージェンス 運命の交差点 ’05 香港

ベニー・チャン監督作 ネタバレあり
失踪した恋人を忘れられない刑事 郭富城 アーロン・クォック
幸せに妻子と暮らすクールな弁護士 鄭伊健 イーキン・チェン
謎の殺し屋 呉彦祖 ダニエル・ウー
中堅~ベテランに足を踏み入れた香港俳優たちの共演
余り前情報を入れず その3人が出る刑事アクションもので
アーロンが主役らしい という前情報のみで
個人的には ”瑠璃の城”以来ファンである 彦祖目当て!
丁度 仕事絡みで東京へ行ったので これは見なくっちゃ!
見てみたら 声だけですぐわかったエリック・ツァン、お馴染みのラム・シュー
もんのすごく久しぶりに見たジャン・ラム、そろそろ中年組に入った感じの
サム・リー、女優ではこの人誰だっけ誰だっけ?と
これまたすごく久しぶり "上海グランド”以来のニン・チン
脇役陣も意外に豪華で得した気分
1ヶ月前に香港へ行ったばかりなので まだ記憶に新しい空港の風景
その後の激しい銃撃シーン これは空港を出て あの辺の道かな~?
やっぱり深夜じゃないとこんなシーン撮れないよな・・・なんて
思いながら 自分もすぐさま映画の世界 香港の街・空気へ入り込む
夜のシーン ピストルの音 銃撃戦 携帯の音 走る走るアクション
続く続くアクション 恋人と気恥ずかしいくらいのラブラブな空気
スタイリッシュな警察署 食べるシーン(○×安置室でまで!)
○×吐き バックには○社会 インファナル・アフェア風のBGM
自暴気味の刑事 ○の殺し屋 etc・・・ 香港映画らしい伝統のシーン
そして ここ数年の香港映画のトレンドもちゃんと折り込まれている
それにしても そこまで追突しまくるか? 走りまくるか?
そこまで車をバックさせて 放心状態になるか?
そこまで街市(らしい所)で 戦うか? そして○発するか?
それにしても 壮絶で中途半端じゃなくて メリハリ効いてます
ストーリーの感想については ネタバレで書く予定
やっぱり彦祖はしなやかでカッコいい! 理由は何もいらない
顔よし! 体よし! 演技よし! アクションよし!
どんな映画でも 安定してて クォリティ高いけど
もう少し違うタイプの役も いろいろさせてあげようよという気もする
こういう役が絶対不可欠な香港映画が得意とするジャンル
アクション、警察もの、黒社会ものにニーズがあるからだろうけど
んな悪党役でも 品の良さを失わないところが好き
上品という意味ではなく 品格が常にあるということ
そしてアーロン 実は彼の演技をじっくり見たのは初めて
こんな演技をする人だったんだのねと 思いながら見たけれど・・・
本人は頑張ってるのは よく理解できる
だけど 演技が自然じゃなく どうも力みすぎなので
見ていて 悪いけど アナタ(主人公)の気持ち・行動を
全てわかってあげることは無理 どうも入り込めないわという感じ
イーキン、彦祖とも 自然な演技をしてたので 余計そう感じた
正直 好きな演技のタイプではない
香港国際警察のジャッキーの演技と同じような居心地の悪さ
”セブン”のブラッド・ピットっぽい演技というか
顔つきを意識してる?と思ったのは 私だけ?
*ちなみに香港四大天王では 私は断然 レオン・ライ派
ジャッキー:好意を持っている アンディ:興味なし アーロン:興味なし
という印象を 以前から持っていたので
王家衛映画やレスリーやトニーと共演したりのアンディは時々見ても
アーロンに関しては 自ら進んで映画を見ることはなかった
そして ”古惑仔”シリーズ以来 これまた久しぶりに見たイーキン
本当に皆 歳を取らない香港映画界!
余裕たっぷりでクールな役柄は ポーカーフェイスなイーキンにピッタリ
だけど 思った以上に出演シーンが少なくて アーロンより
もっとイーキンのシーンが多くてもよかった感じがする
そして 誰だっけ? この顔 見たことあるけど 誰だっけ?
と 終盤近くでやっと思い出した ニン・チン
えらいやせてるからわからなかった そしてこの人も余り歳を取ってない感じがする
彦祖とのコンビは 美男美女で狂気もはらんでそうな感じで なかなかよかった
この2人のシーンの会話は 彦祖は広東語 彼女は北京語だったと思うけど
これも流行りなのかな *単なる覚え違い 聞き間違いかも?!
目が離せないストーリーで 緊張感を持って見る映画だったけど
しっかり見てたつもりでも わかりにくいシーンもあったり
どうも 主役の演技に入り込めなかったので
今日の映画 76点
でも 力作には間違いない
しっかり見てたつもりでも 私がバカなのか
いくつかわかりにくい点がありました
*アーロンの恋人とイーキンの妻は全くの別人だったのか?
単なる他人の空似?
それともひん死の恋人を イーキンがたまたま助けたのか?
雨ふる格闘シーンでの妻は アーロンを突き放したので
やっぱり全くの他人なのか?
うーん やはりよくわかりません
*彦祖とニン・チンは誰に殺されたのか?
こっちは全然わかりませんでした
全く関係ない人に殺された?
*死体は息子ではなかった?
なのに 何故吐いて 父親は復讐するのか?
これもよくわからなかった
*メランコリーなシーンや感動シーンに使われるBGMや
主題歌の雰囲気 似てる曲が多い?
忘れえぬ想いのBGMと今回のBGM すごく似てたような気がした
こういう曲調も香港映画の王道メロディなのだろうか?
単なる疑問でした
*香港の警察官はタフでないといけないというのは よくわかるけど
キレすぎ そして職務放棄しすぎではないか?
プライベートに振り回されすぎで 職業人&社会人としてどうよ?
あれでプロとは言えないんじゃないの?
公私混同が過ぎてるような気が・・・人間味溢れてるのはいいけれど
*アンジェリカ・リーのミステリアスな雰囲気や静かな演技はよかったけど
どうも彼女の心がよくわからない・・・
女心の描き方がどうも物足りない やっぱり香港映画的なんである
と ラストは単なる戯言 しょせん映画の世界でござい
by acine
| 2006-04-26 21:22
| Hong Kong 香港映画